M1 MaxのMacBook Pro 16’を導入しました

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ついに出ましたね。AppleシリコンのM1を搭載したMacBook Pro(以下MNP)の上位モデル。メモリが16GBに制限されず処理性能も更にアップした真の(?)Proモデル。Pro 13’をスルーしていてよかった。ナンバリングとしてはプロセスルールがかわってないからはM1のままでしたが、ProとMaxがつきました。iPhoneではProとMaxは排他関係にないんですが、M1ではProまたはMaxの2択(無印入れると3択)となります。ややこしい!

全体的にCPUおよびGPUのコア数が増え、最大メモリも64GBまでに増えました。8KやApple ProResなどの重たい動画もハードウェア支援でサクサク編集&エンコができるとのこと。個人的にはGPUの汎用的なパワーよりもハードエンコード支援が速くて綺麗で静かなことが重要なので、かなり惹かれました。

現在は仕事でOBS Studioで3カメラ+αくらいのリアルタイム合成をして配信や録画をしたり、Premiere ProでMax 4Kの映像を扱っています。それらが速く静かに安定して使えるなら、久しぶりにMacをメインに戻してもいいなと思い検討をすることに。

現在メインのWindowsデスクトップはRyzen 3900 + RTX3070です。SSDもGen4ですが、先日4Kソースx2本(正確には同一のソースを時間的に少しずらして重ねる的なレイアウト)を4K出力したら1時間くらいの映像に10時間以上かかってショッキングでした。また出先での実務ではRazer Blade 14のRyzen 5900HX + RTX3070構成。こちらの問題は結構ファンがうるさいことと、USB周りが不安定な点。普段は割と静かですが少し負荷がかかると結構ファンノイズが気になりだし、仕事の時は安定性も考慮して下にファンがついたノートPCクーラーをしいて運用しています。これも一緒にもってくので結構嵩張る。また一番困っているのがUSBキャプチャデバイスやWebカメラを複数つなぐと結構不安定でOBSの映像がブラックアウトしがち。個別に無効化->有効化をしたり、ひどいとOBSやOSを再起動しなければならないことも。USBの電流不足っぽいのでセルフパワーのハブをかましたりしてみてますが、なんかドキドキしながら使っています。

またどちらの環境でもNVIDIAのRTX Broadcastによるマイクノイズ軽減や背景ぼかし、フレーム追尾は重宝していますが、UT実査ではRode Wireless Go2で口元で収録すれば中継には充分な音質だし、それ以上は後でPremiere上でクロマノイズ除去でいいやという感じになってきていて、RTXマストではないかなという気もしてきました(普段のちょっとしたWeb会議にはめちゃめちゃ有効なのは間違いないですが)。

というわけで、

  • OBS Studioがカメラ多めの環境で安定して、かつ静かに使える
  • Premiere Proで4Kクラスのエンコードが速くなる

ならば是非使いたいなと思いました。もしかして今のデスクトップより速くエンコードできるのであれば、もういっそWindowsデスクトップはなくして、Mac/Windowsの高速ノート2台体制も夢ではないかなとか。

とはいえ一般の評価を見てからと思い、イベント即日には予約しませんでした。半導体不足の煽りで初回ロットを逃したら年内買えないかも?という不安はありましたが、、

■どうせすぐ買えないので構成をじっくり考える

シルバーかスペースグレーか

これまでMBPもMacBookもひたすらシルバーを買って来ました。なんかやっぱりMacBookって感じで綺麗だなと。しかし今回は初めてスペースグレーをチョイス。主な理由はキーボード部分がブラックアウトされていて、シルバーのボディからは浮いて見える気がしたから。スペグレでもまだ浮いてる気はしますが、まぁマシなんじゃないかなということで。iMacなんかだと上位モデルという感じもあってせっかく後述のM1Maxにするならより速そうな方にという理由も。

14か16か

ここはかなり迷いました。昔ほどノマドでプログラミングなど長時間作業をするかどうかです。Razer Blade 14で14インチのハンディさは味わっていて、持ち歩いてノートとりなど系作業にはかなりジャストサイズなフォームファクタだなという実感はありました。今回のMBP14/16は少し重量が増していることもあり。そもそも99%は自宅でクラムシェルにして超ワイド5Kモニタにつないでいるので、あまり液晶モニタにコストかけるのはもったいない気も。ぶっちゃけMac miniのM1Max機があるなら自宅用に割りきってもいいかなって思ったくらい。

結局16にしましたが、これは積極的に選んだというよりは在庫やスペックの条件で買えたから買ったというところが大きいです。まぁRazerが14なので使い分けられる様、違うサイズがいいだろうというのも。

ハイパーモードの存在は知ってはいましたが特に気にはせず。あとはスピーカーの音質は16の方が良いらしいというのも聞こえてきていて、まぁあまり内蔵スピーカー使う機会もないけど、音がいいのはいいなって位。

M1ProかM1Maxか

これも正直自分の使い方でMaxいるかどうかは微妙でした。8KやApple ProResの編集とかは当面は機会がないでしょう。iPhone 13 Pro MaxでProRes撮るかもですが、ファイルサイズがエグいので常用はしないかなとか。Proでも「最大20ストリームの4K ProRes再生」ということなのでデコードや合成処理には充分すぎます。

ただコア数よりもメモリ帯域幅がProとMaxでは2倍違うのは気になりました。

まぁ前のMBPが2016年モデルで自分にしては長く使ったし、MacはOS対応サイクルが長いので今度も割と長く使うかもということもあり、そのうち活用するかなということ。あとは後述のメモリとかの組み合わせも考慮すると、M1Maxはコスパは高そうという気がしたこともあり、これまた積極的にMaxにしたというよりは組み合わせとして松モデルが手頃そうだったというところが大きいです。Mac ProやiMacみたいに上位モデルが70万だの天井知らずの価格差ならともかく、今回のPro/Maxの価格差は数万円程度で手が届かなくはない差なので、精神衛生上、上位モデルにしておこうかなという気持ちは働きます。Maxだとバッテリーがもたない、とか爆熱とかあればまた悩ましいですが、今回は仕様で謳うほどは差がなさそうでしたし、購入者の評判を見る限りMaxでもめっちゃ静かだということ。今のSoCは省電力モード専用コアとかがあるので、低負荷時は違わないんじゃないでしょうかね。静かでバッテリー減らないなら上位モデルを避ける理由はかなり減ります。(ちなみに16インチの場合重量が100g違います。Maxだと軽量スマホ1台分くらい重くなるということです。)

メモリ、SSD容量

M1ではCPUとGPUがメモリを共有してそれぞれが必要な分だけ確保するユニファイドメモリという仕組みになっています。つまり前モデルと同じ16GBモデルを買ったとしても、GPUに何割か持って行かれると考えると実質は少なく見積もる必要があるんじゃね?と考えました。初代M1のラインナップもそこが気にあった点ではあります。そもそもアーキテクチャが違っていてメモリの使い方を違うし、VMWareでWindowsも動かせないので、16GBもいらないかなとも思いつつ、まぁなんか数字として減るのは悔しいなと。てことで32GBを選びました。

SSDは出先で動画収録や編集に使うことを思うと大きいに越したことはないですが、まぁコスパを考えて1TB。Razerと同じ。まぁこれだけあれば1回の実務で不足することはないでしょう。またUSB4やThunderbolt4の外部ストレージが出揃ってくれば2,000MB/s級の読み書きができるので、足りなくなったらそっちに逃がせばいいかなと。

16インチの松モデルを選択

というわけで、メモリとSSDが希望通りである16インチの松モデルが結果として手頃だしコスパも良いし、しかもApple Store店舗なら結構在庫あるぞってことで決定しました。

  • M1Max
  • 10コアCPU
  • 32コアGPU
  • 32GBユニファイドメモリ
  • 1TB SSEストレージ

です。下位モデルにメモリやSSDを持っていくと、結局松に価格が近づいていき、だったらMax/32コアGPUにしてしまった方が「ストレージとメモリ容量以外は最高モデル」と思って買った方が気分が良いでしょう(笑)。

■Apple Storeなら結構ピックアップで購入可能!?

購入モデルを決めて探してみると、オンラインは1ヶ月以上かかるものの、Apple Store実店舗ならわりと在庫があるところがチラホラ。現場仕事を翌日に控えた日、残念ながら川崎は受け取りが翌日になっていましたが表参道なら当日受け取り可に!仕事も都内なので、受け取ってホテルでセットアップすれば次の日仕事(ちょうど機材テストの日)に持ち込めるじゃん!本番でないのでダメでもRazerに戻せばいいだけ、ってことでなんか気持ちが盛り上がって店頭受け取り注文をしてしまいました。

コロナ禍で受取時間は30分毎の枠で予約が必要でしたが、少し早く着いてしまい、行列が短いタイミングで係の人に相談してみたら店内に入れてくれて受け取りもできました。

ホテル開封になるとTimeMachineバックアップからの復元ができないわけですが、今回アーキテクチャが変わってる節目だし、久しぶりにクリーンセットアップしてみるのもいいかなと思い、データは後ほど手動でコピーすることに。

■OBS StudioとPremiere Proでテスト

でホテルであれこてセッテイングをし、翌日の機材テストに投入してみました。構成はOBS StudioでFHD録画、Zoomの画面共有でサブモニタ映像(FHD)をまるごと配信。カメラはFHDを3系統、マイクをUSBでWIreless Go2で、あとは簡単な図やテキストという感じ。結果は上々。一度外部モニタの電源が落ちてOBSがクラッシュしましたが、まぁ共有してる画面が突然消えたらしかたないかってことで配線をかえて対処。それ以外はド安定でした。ファンが回る様子もなし。RazerでUSB機器が増えた時のような不安定さもなくバスパワーハブでも安定して絵が出ていました。

また事後にPremiere Pro 22で録画した動画ファイルのサイズを縮め、バックアップの音声トラックを削除してもう一度MP4に再エンコードしてみました。4Kでもなく合成もないので編集操作はサクサク。ただ出力は90分のソースで30分くらい。3倍ですね。正直もうちょっと魔法のような爆速さを期待していましたが「まぁこんなもんか」と。冷静に考えると充分スゴいですが、drikinさんが8Kを3倍で書き出せたみたいなこと言ってたのでFHDなら一瞬じゃねーの!?と予想してたのも確か。DaVinchだともっと速いのかな?Appleのエンコード部分をFinal Cut Proから独立させたCompressorはもってますが、さすがにカット編集すらできないのではいくら速くても使い物にならないし、こういう時のためにもDaVinciを手習いしておくべきか…

■その他所感

重量・サイズ感

やはりスペック通り、一回りゴツく重くなった感は明らかに体感でわかるレベルです。ズシっとしてます。持ち運ぶ時は14インチにすれば良かったかなと思いそう。まぁでも当面は自宅作業がほとんどなのでいいかなー。

端子類

方々で「Appleどうした?」っていわれるくらいレガシー端子が復活しまくっています。MagSafe3はちょっと磁力強めで、本当にコードのひっかけた時に抜けてくれるのかな?と心配になるレベル。

HDMIは2.0なのは残念ですが、まぁ自宅ではThunderboltだし、出先用と割りきるなら荷物減るし4K/30pも出れば充分でしょう。HDMI出力一体型ハブとか持ち歩くのはなんか悔しいので、その分他のポートが充実したハブを買い直しでしょう。

MagSafeがつくかわりにUSB/TBポートが減っているのが気にはなります。まぁ従来は電源用に1ポート埋まることが多かったので差し引きのダメージは少ないですが。PD 100Wがきちんと通るハブもあんまり選択肢がなかったですし。

SDカードスロットも地味に嬉しいですね。

もろもろポートがついたおかげでHDMIやSDカードのためにドングルやミニドックを持ち歩く必要がなくなります。むしろ配信系の現場ではカメラやマイクでUSBを多用するのでとにかく品質の良いUSBハブを探そうと思います。

一方でなくて惜しいのはLANポートです。Mac miniのように10Gbpsとかつけてほしかった。せめて2.5Gや5Gbpsでも。というのも現状でM1やMotereyでばっちり使えるという5G/10GbpsのLANアダプタってあまりなさそうなんですよね。QNAPもいつのまにかMacのサポート打ち切ってますし。あれドライバはかなり強引に入れる必要あるし、なんか使ってていつのまにかOSが落ちて電源切れてるみたいなこと多かったし、やっぱコイツのせいだったのかな?手持ちではBUFFALOとASUSTARの2.5Gbpsは一応認識してリンクアップもできてます(実効速度までは測定してないですが)。5Gbps以上で手頃なものがないんですよね…自宅用のThunderbolt4ドックで5G/10Gbps LAN付きを見つけたら買いかなと思っています。

充電周り

16インチは充電器が140Wタイプになるのも代替品がなくて悩みますね。まぁ普通の作業ならPD 100Wでも充分足りそうですが。充電器とケーブルはType-Cで脱着可能で、Type-C – MagSafe3ケーブルは予備で1本買っておきました。純正は自宅用にして、ホテルなどでは他のデバイスと兼用で100W級の充電器でいいかなと。ケーブルは編み編みタイプになっており耐久性が高そう。

ディスプレイ

M1 iPad ProがミニLEDでローカルディミングに対応した時、カラー表示画素に対してローカルディミングの解像度が低いために、文字が滲んだように見えるブルーミングという現象が話題になりました。正直買わなくて良かったと思ったんですが、今回のMacBook Proでも同じことが起きないか心配でした。初回予約を見送ったのもこれが一番理由として大きかったです。しかしその後のレビューでiPad Proの時より改善されていると聞き「じゃぁ大丈夫かな。やっぱ買おうかな」と気持ちの針が購入側にグググっと動きました。

実際見てみると全然気にならないレベル。目をこらしたらわかるかも知れませんが、黒地に小さな白文字のようなかなり特殊な条件なら見えるかもですが、普通にはわからないです。いいかえると電子書籍とかで反転表示はキツイかもですが、スマホやタブレットと違ってそいう使い方はしないので問題なさげ。Visual Studio Codeで黒背景でプログラミング作業もしてみましたが特に気になっていません。

120Hz表示はまだSafariですら非対応ということなので評価保留。

いずれにせよ現状では9割は自宅で外部ディスプレイ接続の使い方では活用しきれないのがもったいない。これから現場やノマド機械が増えていくといいなと思います。

スピーカーの音が確かに良い

2016から世代を重ねる毎に音質アップと言われていたので、その積み重ねが一度に来たのか、今世代がスゴいのかはわかりませんが、確かに高音から低音までしっかり、それもかなりの音量で鳴りますね。HomePods 1台よりも全然良いし、逆にHomePods 2台の低音ブーブーすぎてアレな音質よりも実用性では上。部屋のBGMにも充分使えそうなレベル。まぁこれもディスプレイと一緒で普段はクラムシェル使用で活躍の場は少ないですが。逆にホテルとかで使ったら壁ドンされるレベル。

キーボード

2016世代のバタフライキーボードは革命的で大好きでした。超浅ストロークで指の動きを最低限にして高速タイピングができる感覚が素晴らしい。ただバタフライは異物がはさまって不具合を起こす欠点がなかなか改善できず2019年モデルでは次世代のシザー方式に移行してしまいました。個人的にはこのシザー式はストロークも少し深くなっていて好みではなく買い控えの理由でもありました。たぶん今回に強いアピールがないので基本的にはシザーを踏襲したものだと理解していますが、久しぶりに店頭でタイプしてみて「これなら許せるかな」と思った次第。あらためて2019と比べたわけではないのでなにか改善されたのか、単に逆思い出補正なのかはわからないですが、なぜだか今作は特に不満なしです。バタフライと比べて上!という気もしていませんが。

先に書いたようにデザイン的に真っ黒でプラスチック感が増したのは減点要因な気もします。まぁ見慣れるでしょうし、どうせ9割クラムシェルで(以下同分

ケース周り

上面と底面がフラットになった点についてデザイン面では特に好き嫌いを感じないです。Surfaceっぽいかなってくらい。ただフラットということは保護ステッカーなどは綺麗に貼れそう、、という気はしていて、傷つけないうちになにか良いステッカー見つけて買おうかなとは思ったり。ただまぁMacBookの外装はちょっとやそっとで傷はつかないのは長年の経験で信頼しているので、この質感を活かして素で使うのもいいしなと悩ましいです。

iFixItによるとバッテリー交換はちょっとだけ手間がマシになった程度っぽいですね。2016でも交換を経験しているのでDIYでやれるレベルだと良いのですが。またSSDは交換困難なようで残念。統合メモリは仕方ないにせよSSDくらいはM.2でサクっと脱着可能にしておいてほしいものです。

まとめ

Macは筐体の刷新は数年置きで、ここ最近も2012のRetinaモデル、2016のTouchBarモデルと外観が刷新されるのを機に買い換えてきました。M1という意味では周りでAirや13’Proを買ったひとを羨ましく思いつつでしたが、15/16インチという意味では今回もその波に乗れた気がします。さすがにiPhoneのように毎年は買えないですが、OSサポートも長いしまたこの形が変わる頃まで愛用していければと思い、プロセッサとメモリを盛りめにしました。容赦なく肥大化する動画フォーマットを鑑みるとストレージが不足してかないかは不安要素ですが、しっかり活用していきたいと思います。

最近のWindows10はmacOSにひけを取らない良OSだと思う

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学生時代はMac派(Windowsはサブでゲーム用などでもってはいた)、そこから一度Windows派に転身しVAIOなど先進的なノートPCや自宅機を使いまくってきました。この頃は逆にG4 Cubeなどをサブでもっていて最新UIトレンドなどをチェックするくらいで、実用用途にはあまり活用してませんでした。そして2010年に出たMacBook Air 11’を機に再びMacOSXに目覚め、iPhoneとの親和性の良さやPHP開発に便利な環境が揃っていることもあり、メイン仕事機としてMBP15’、サーバーとしてMac miniなどを立て続けに導入し出戻りしました。Windowsは動画編集などデスクトップでマシンパワー、グラフィックパワーが必要な時とゲームをする時用という感じ。

そして最近はWindows開発の仕事もあったりで久しぶりにDELL XPS15 2-in1を導入。早々に故障があったもののハードウェアとしてはかなり満足しています。そして先月のSurface Go、今月のSurface Pro Xの導入を機にあれこれ環境整備をしてみて、かなり快適なセッテイングになってきたのでまとめてみます。

主な要求仕様としては、

  • ATOKで快適日本語入力、辞書同期
  • メモ&Web開発用エディタとしてVisual Studio Code(以下VSCode)
  • 各種サーバー/ルーター管理にターミナルエミュレーター

などがあります。ブラウザとかメーラー、Slack、Officeとかは普通にどちらでも使えるので割愛。とりあえずVSCodeとATOKという時点で、iPad+キーボードは選外です(使ってますけどペンノートとか電子書籍用)。

■Visual Studio Code

Mac/Winで違和感なく行き来できるエディタとして、これまではEmacsやSublime Textを使っていましたが、最近はこれ一本です。拡張機能でほぼなんでもできます。保存と同時にサーバーにアップロードする「SFTP」とか、PC間で設定、や拡張機能のインストール状態まで同期する「Setting Sync」が超絶便利。複数マシンを使い分ける私にはたまりません。ATOKでユーザ辞書が同期されるように、ちょっとした便利機能が1台から他へ自動伝播されます。また「あれどうやるんだっけ?」とググりなおさなくて済みます。またMarkdownも簡単に扱えるのが良いです。議事メモなども最近はこれです。必要に応じて「Markdown PDF」レンダリングされたPDFを書き出して相手に渡したりとか。

唯一不便だったのはWindowsで未だに多いShiftJISの.txtファイルを開いた時の文字化け(UTFとして開いてしまう)です。ちょっとしたREADME.txtなんかをダブルクリックで開いた時に不便なのでながらくVSCodeを.txtに対応づけるのは避けてきました。しかしこちらの記事を参考にして解決できました。

grep検索で問題が出るそうということですが今やREADME.txt的なファイルくらいしかSJISのテキストなんて扱わないので別にいっかと。さらにいえば拡張子毎に指定できるので、.txtにだけ適用しておけば問題なさそう。あとは.csvくらいですかね。Excelから書き出した.csvがSJISだったりしがち。そうそうCSVといえば「Edit csv」という拡張機能も欠かせません。VSCode上で簡易的な表形式表示ができます。ちょっとした内容確認ならExcelより手早くで重宝します。

 

まぁ、これはMacでもWindowsでも同じ話なんですが、逆にこれによってシームレスに行き来できるというところが素晴らしい、と。

■ターミナル

Macではシンプルながらなんの不足もない「ターミナル」が標準搭載されています。UNIX的なシェルやOpenSSHなども入っているのでなにも考えなくてもサーバーメンテナンスなどに使えて良かったです。かたやWindowsではPuTTYとかを自分で導入しなければならない時代が長く続きました。またcmd.exeでファイル操作をしたい時もついdirではなくls(UNIX作法)としてしまったりでイラっとすることも。しかしMicrosoftが方針転換をしてLinuxコミュニティと仲良くなってくれたおかげで、ここら辺の状況が随分かわりました。

まだベータ版ですがWindows Terminalが提供されています。これはタブ型のターミナルエミュレーターソフトです。cmd.exe、PowerShellはもちろん自前でインストールしたシェルを登録して使うことができます。Windows標準の仮想LinuxプラットフォームWSLのコンソールとしても使えるっぽいですが、仮想環境が使えないSurface Pro Xなどもあるので現状はGit for Windowsに付属するGit Bashを標準シェルとして登録して使っています。写真はタブで右からGit Bash、cmd.exe、PowerShellをひとつのウインドウで開いたところです。背景の透過度も指定できます。ターミナルエミュレーターは半透過に限りますw。Ctrl+ホイールでフォントサイズが動的に変えられるのも地味に便利。開発中はログをtailするウインドウとかデーモンを再起動する用、ファイルを編集する用といくつも開くので、都度最適化できると嬉しいんですよね。

Windows Terminal画面写真

場合によってこれらを使い分ける必要はまだありますが、それがワンストップで共通のフォントやサイズのUIからアクセスできるのはとても良いです。ちなみに「Settings」を開くとJSONファイルがエディタで開くので手で編集する必要があります。正式版ではGUIになるのかも知れませんが、これはこれでありかなと思います。

中にprofilesというセクションがあり、PowerShell、cmd、Azureコントール用の設定がデフォルトであり、ここに好きなものを追加すると写真にあるメニューに表示されるようになります(写真はGit Bashを自分で追加した状態)。さらにdefaultsというセクションを作っておけば、フォントや選択した範囲を自動でクリップボードにコピーするかなどの共通設定が作れます。詳しくはこちらが参考になると思います。

惜しい点としては、

 

  • 設定をPC間で同期する仕組みがない
  • タブを別ウインドウに分けたり合体させたりできない
  • 背景半透明化はフォアグラウンド時のみ(バックグラウンド時は真っ黒になる)

位でしょうか。もちろん複数ウインドウで開くことは可能ですが、ブラウザのようにタブを別ウインドウかしたりができません。これも正式版に向けて是非対応してほしいところです。

また最近のWindows10ならOpenSSH(sshコマンド)も標準で入っているのでここから他のマシンに入って作業も簡単。PuTTYやTeraTermを使うより、Macで作ったconfigやらをゴッソリ持ってこられるのでサイコーです。公開鍵認証ログインなんかも使えます。

最終的にWSLなんかも含めてシェルをどうするかはわかりませんが、とりあえずそれも含めて入り口として使えるWindows Terminalは個人的にはキラーアプリです。

■スマホ写真の同期

ノマド中にスマホから1枚だけ写真を撮りだしてPC上でブログなどに貼りたい、なんてことが多々あります。iPhone + MacだとiCloud経由で勝手に同期されて便利でしたが、WindowsやAndroidだとこれというソリューションはありませんでした。以前からサードパーティのサーバーを介して写真を転送するツールはいくつかあり、現役ではSendAnywareなどがそれにあたりますが、やっぱりちょっと面倒くさいし、第三者サーバーを介すというところが少し不安でもあります。またiCloudの写真同期は全ての写真(のサムネイル)を読み込んでしまうので各端末上でそれなりにストレージを食うのが気になります。モバイル機で今とった写真が欲しいだけなのに!

しかしこれまた最新のWindows10ではソリューションが提供されました。現状Androidのみですが「スマホ同期」というアプリが備わっています。

これはスマホ側にも専用アプリを入れておく必要がありますが、最近の写真25枚(最新アップデートで2,000枚になった?)やSMSなどが同期されたり、電話の受発信をWindowsからできるようになったりします。ちょうどiPhoneとMacの連携を真似たような感じですね。しかも写真は全てではなく最新のみ。Macでいうと初期のPhotoStreamに近いですね。完全バックアップソリューションではないですがむしろそれがいい!2,000枚とか余計なお世話ですが探した限り設定で選べたりはしない様子(まだ対応版が手元に配信されてないのかも)。アプリを開いた時にストリームで読み込むならまだしも、常時最新2,000枚(サムネイルでも)はちょっとオーバースペックかなぁ。

ちなみにAndroidアプリ側で転送をWi-Fi接続時のみに制限するオプションはあります。まぁ使いたいのは出先なのでLTE時の同期もオンせざるをえないですが、そんなにバシャバシャとるわけでもないし、しばらくは影響を様子見かな。はやくiOSでも対応してほしいです。OneDriveやDropBoxのiOSアプリでもできてるので写真については問題なさげですが、SMSや通話の転送はAPI的に難しいかもですね。AppleとしてもmacOSの優位性を捨てることになるのでなかなか許可はしないかな?

 

もともと多様なメーカーが凌ぎを削るWindows機の方がハード的には抜きんでていたりコスパが良かったりしました。特に小型軽量化の面やインターフェイスの充実など。そこへAppleはRetinaディスプレイやスリープ復帰の速さ、快適なトラックパッド、そしてデザインなど独自開発の強みを活かした構成をかけ、個人的にもそこに魅力を感じてMacに出戻ってきていました。しかし近年MicrosoftもPCを自社開発しはじめ、ディスプレイやインスタントスリープ、トラックパッド、デザイン、全ての面で追いつき、更に2-in-1、電磁誘導ペン、LTE内蔵、常時接続、狭額縁などAppleが手を出していない部分を先んじるようになってきています。あとSurfaceが劣ってるのはキーボード(僅差)、塗装の強度と修理性くらい(Surfaceは壊れると修理せずリビルド品と交換)ですかね。それに加えてソフト面でもこれだけ盛り返してきてる。一昨年購入したPixel3XLをみて「長年iPhoneメインだったけどAndrodiでも十分やってけそう」と感じたのと同様、「もうWindowsオンリーでもそんなに困らないかも」と思い始めています。

 

USB-C時代にピッタリのモバイル用SDカードリーダー ELECOM MR3C-D011

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先日買ったSurface Pro XにはSDカードリーダーがついていません。手持ちノートPCでいえばMacbook Pro 15′ 2016もなし、XPS 15 9575はmicroSDのみ。そしてどの機種もUSBポートがType-Cのみです。スマホはiPhone11 Pro Max、Pixel3XLともにSDスロットがないので、出先で写真転送などをする時にSDカードリーダーの出番はありません。が、たまーにOsmo PocketとかRX100M7、ビデオカメラ等で撮った写真をすぐに吸い出したいということがあるんですよね。ということで、Type-Cでできるだけ小型なSD/microSDカードリーダーを物色してみました。

買ったのがこれ。

USB Type-C専用なので非常に小型。キャップは使用中は反対側につけておくこともできます。そして決め手になったのはレアな特性としてUSB 3.1 Gen1に対応しているという点。

大抵のデジカメ、ビデオカメラは現行製品でもUSB microだったりします。つまりUSB 2.0です。昨年出たSONY DSC-RX100M7しかり、今年になって買ったばかりのPanasonic HC-VX992M(2019年5月発売)ですらそうでした。すぐに何GBというサイズになる4K動画を扱うというのに、、。USB2.0は規格上の上限が480Mbpsです。昨今の比較的高速なSDカードの読み出しが95MB/sなどで換算すると760Mbpsなので、UBS2.0のカメラとケーブルで接続した吸い出す場合は頭打ちになってしまうわけです。

ということでUSB3.0以上のリーダーにSDカードを差し替えてPCに直刺ししてやった方が速いというわけです(もちろんPC側のUSB端子も対応している必要があります)。Surface Pro XのUSB-C端子はUSB 3.2 Gen 2なので10Gbpsが規格上の上限値です。まぁ実際にはSDカードとしては意味のない速度なので、本製品のUSB 3.1 Gen1(5Gbps)で過不足ないと言えます。

キャップ付きでなにかを傷つける心配もなし

地味に嬉しいアクセスLED付き!

スペック、サイズ、ユーザビリティともに死角なしの製品だと思います。色は写真のブラックの他、ホワイトもありました。

microSDオンリーで構わない、という方はこちらの方がよりコンパクトで良いかも知れません。

2020.1.24追記iPad Pro 12.9 2018でも使えました。「ファイル」や「Lightroom Mobile」でSDカードからの写真を読み込み可能でした。

超小型高出力USB PD充電器 RAVPower RP-PC112

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Surface Pro Xの記事で買うならこれかなって紹介した充電器を結局買ってしまいました。

流行のGaN(窒化ガリウム)式でサイズの割に大きな出力がウリです。GaN型はAnkerなどからぼちぼち増え始めているタイプですね。RAVPowerも充電器、バッテリーのメーカーとしてはAnkerの次くらいに実績はあるイメージです。

購入時点ではなぜかホワイトの方が若干安い上にクーポンまでついてました。がブラックが欲しかったので、悩んだ末結局同居人へのプレゼントとしてホワイトと一個ずつ購入。

ちなみにほぼ同スペック品としてこちらがあります。

1,000円くら安いです。こちらのサイズが「49 x 49 x 32 mm」、RAVPowerが「約49 x 49 x 30 mm」となっており、2mmの薄さに1,000円払いました。が、届いたRAVPowerをノギスで測ってみたところ32mm以上ありましたorz。「約」に騙されましたね。残ったのはAttikbizというあまり聞いたことないブランドに対してRAVPowerという少しは名の知れたブランドという違いとデザインのみ。正直デザインはAttikbizの方がスッキリして好みです。なによる充電関係の製品でぷっくり膨れているとう手触りが不安を掻き立てます(笑)。値段はタイムセールなどで変動すると思うので、これから買われる方は少なくとも「RAVPowerの方が若干薄いから少し高くても買う価値がある」とは思わないでおくと良いかも知れません。

■サイズ比較

USB type-CをコネクタにしたUSB Power-Delivery(USB PD)は見た目は同じでも給電能力が異なります。USB通信で互いの能力を確認してから電気を流すので、大は小を兼ねます。余力のある充電器で小さな機器を充電する分には問題ありません。しかしノートPCのように大きな電力を必要とする機器を、スマホ用の18Wタイプなどで充電するとめちゃくちゃ時間がかかったり、PC使いながらだと全く充電できなかったりします(消費の方が大きく追いつかない)。

というわけで、旅先などに1台でなんでもかんでも充電するように持っていくには、なるべく出力が大きく、かつコンパクトなものが理想になります。ところが原則としてはサイズと出力は正比例するので、なかなかそういう美味い話はありません。

そこに登場したのがGaNタイプで、今までのサイズ感を覆るコンパクトさを実現しています。細かい原理はσ(^^)も理解できていませんが、ともあれ本製品もそんなGaNタイプの1つです。

手元にあるPD充電器で比べてみます。

手持ちApple製充電器と比較

出力的にはMacBook Pro 13’用が一番近いんですがあいにく我が家にはないので、15’用の87Wタイプ、そしてiPad Pro 2018についてくる18Wとの比較。厚みを除けばApple製18Wにかなり近いですね。MacBook 12’付属の29Wにも近いかも知れません。

次に先日買ったばかりのSurface Pro Xの充電器(非USB PD)との比較。

Surface Pro X充電器との比較

箱も半分くらいな上、両側のケーブルもないので(他にUSB Cケーブルを持ち歩くのであれば)かなり荷物の嵩を減らせそうです。ただしコンセント直付けになるのでタップなどに並べて挿せるかは留意が必要です。

厚みはそれなりに。膨らみも気になる…

ただし厚みは結構あります。一方、このサイズでプラグが折りたためるところもナイス。金属部分が剥き出しには変わりないので、他のものとごっちゃにバッグに入れる際にはなにかしらの保護が必要なことには変わりなさそうですが。

macOSのシステムレポートで確認したところ60Wで認識されました。

macOSのステータスで60W判定

 

MacBook Pro 2016でBootCampするのにしたこと

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VRなど出先でそれなりのGPUパワーが欲しくなり、WindowsのノートPCかミニPCでも買おうかと思ったんですが、Pascal級(GTX10x0)のGPUを搭載したモデルはどれもデカいしお値段もそれなり。だったら今あるCore i7なMacBookProに外付けGPUいわゆるeGPUしてやればいんじゃね?と気付きました。幸い自宅にはGTX1080があるので必要な時にeGPUケースに移し替えていけば追加費用が少なくすみます。またmacOSもHigh SierraからeGPUに対応することもあり使い道も増えてくるかも知れません。いっそ追々WindowsデスクトップもeGPU前提で小型のものにリプレイスもありかなとか。

ただ現状でeGPUが使えるのはWindowsのみだし、VMWare Fusionなどの仮想化されたものではダメ。MacBook ProでやるならBootCampを使う必要があります。実はσ(^^)はだいぶ前から仮想化派だったのでMac歴の割にBootCampは未経験でした。今回、あらためてやったことをまとめてみます。

MacBook Pro 15′ w/TouchBarならディスクリートGPUとしてRadeonも搭載されており、VMWare上のWindows10(DirextXも10止まり)よりネイティブにGPUパワーが使えます。まずはそれで頑張ってみて、eGPUはHigh Sierraの動向も踏まえ別途検討ということで。

■パッケージ版のWindows 10を用意

すでにVMWare FusionでWindows10を動かしていましたが、最近のライセンス体系では仮想OSとBootCampは別カウントとされているので仕方なく新規にライセンスを購入しました。

まず今のMacBook ProはWindows10しか対応してません。また64bitのみだったはずです。一番安いDSP版は本体同時購入ならOKかも知れませんが、どの本体にライセンスが紐付いてしまい後々本体を買い換えた時にまた別途買い直さなければならなくなるのでオススメしません。

結局少し高いですが新規のパッケージ版かダウンロード版が必要になります。こちらは基本的に同じ値段と思われがちですが店頭在庫を伴うパッケージ版はタイミングによってはお安くなります。本記事執筆現在、Windows10にはCreators Updateがリリースされており、既に適用済みのパッケージもありますが、その為ひとつ前のAnniversary Update適用版を処分したいショップがなかなかの安値で売っていました。

またメディアもDVD版とUSB版がありますが、ダウンロード版も含めて結果としてインストール作業に違いはありません。BootCampではMicrosoftからダウンロードしたISOイメージを利用するからです。結局、必要なのはライセンスキーだけなので、USB版だろうがDVD版だろうか1つ古いAnniversary Update版だろうが関係ないのです。Microsoftから最新のCreators Update適用済みの最新ISOをダウンロードして使用します(高速回線がなくダウンロード量を減らしたい方はDVDからISOを作成する手もありますが、結局その後でWindows Updateで大量にダウンロードが発生することを思うと、あまり得策ではないと思われます)。

■パーティション作成はフォーマットなしでOK

BootCampのユーティリティで今のMacを初期化せずにパーティションを切ることができます。500GB中最低48GBは確保する必要がありましたが、余裕をみて60GB確保しました。しかし途中でエラー。ディスクユーティリティで検査と修復が必要でした。ちょっと別記事にするべきレベルかもですが、OS部分はリカバリパーティションから起動しなおして修復が必要と言われたものの、そちらではなぜか異常なしになってしまう状態。結局、シングルユーザモードで起動してfsck -fyを実行することで修復できました。その後再度BootCampツールからパーティショニングに成功しました。

パーティションサイズ指定と同時に前述のISOを指定してあるので、Windowsインストールはほぼ自動で進んでいきいます。VMWareよりも楽なくらいです。

■キーボードでかな、英数キーが効かない問題

ATOKを入れてみたんですが、かなキーと英数キーをキーカスタマイズで指定することができません。ATOKが非対応かなと一瞬思ったんですが、どうもBootcampのバグでWindows10をインストールする際にキーボードドライバーが正しく当たらないのが原因なようです。

こちらのブログを参考に作業したところ正常に動作するようになりました。

Windows機を使う時の伝統、CtrlとCapsの入れ替えはMacBookのキーボードでは不要ですね。

■トラックパッドでナチュラルスクロールにする

Windows上のタスクトレイにBootCampアイコンが常駐し、キーボードやトラックパッドの設定が行えるのですが、意外なことにスクロール方向をmacOSでいうナチュラルに指定することができません。今更こんなところで古い作法を強要されても困っちゃいますね。これを解決するにはレジストリの書き換えが必要になります。

検索すればたくさんのブログ記事がヒットしますが、キモはあらかじめデバイスマネージャーで内蔵トラックパッドのハードウェアIDを調べておくことです。こちらの記事の説明が良かったです。MacBook Pro w/touchBar 2016では、ヒューマンインターフェイスデバイスの中にApple SPI Trackpadというのがあるので、そちらのハードウェアIDを調べます。σ(^^)のところでは、「SPI\VID_05ac&PID?0278&MI_02」でした。

regeditでHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\HID\を調べると複数のハードウェアIDが見付かります。それら全てのDevice Parameters下のFlipFlopWheel(と他のブログではFlipFlopHScrollも)を1にしろという記事が多いですが、σ(^^)は上記のハードウェアIDのみいじりました。ただし、SPI\VID_05ac&PID?0278&MI_02で始まるものが2つあり。ひとつは中身がほぼ空だったのでスルーしました。

■Win(Command)+Aによるアクションセンター起動を抑止する

Windows10ではWin + Aでアクションセンターと呼ばれるエリアが画面右から表示されます。これはMacBookのキーボード的にはCommand + Aなのでついうっかり押してしまいがちで大変ウザいです。アクションセンター自体を無効にするのは標準の設定でもできるのですが便利な機能ではあるのでキーボードショートカットだけ無効化したい。

その場合は、こちらの記事のやり方でOKでした。AとついでにCortanaが起動するSも無効化しました。

この設定をしてもアクションセンターを利用したい時はタスクバーの右端にある吹き出しアイコンからいつでも呼び出すことができます。

 

その他、macOSとはドラッグ作法が違うのがストレスフルですが、まだ解決法が見付かっていません。左ドラッグ時、σ(^^)は昔ながらの親指でボタンをロックしながら人差し指で動かす二本指を使ったドラッグをするのですが、MacBook Pr 2016の巨大なトラックパッドにおける、親指の反応位置が下寄りすぎるというか、すぐに二本指による右クリック動作に誤認識されてしまいます。パッドのかなり下部を押さないとなりません。そろそろMacでも人差し指のみでのドラッグをマスターした方がいいのかも知れません。

ともあれベンチマークこそしてないですが、VMWare上ではまともに利用できなかった3DソフトがBootCampでばっちり利用できるようになりました。仮想化技術も進歩し、CPU性能も挙がったので、最近では3Dグラフィックをゴリゴリ利用する場合以外は利便性から仮想化の方が有利だと周りにも言い続けてきましたが、ついにその3Dゴリゴリニーズが自分に来て今更BootCampするハメになりました。やっぱりいちいち再起動が面倒くさいし、上記のような最適化が必要だったりとハードルは高いですが、せっかくそこそこのグラフィック性能をもったMacBook Pro(ディスクリートGPU付き)でそういうニーズがあるならやるしかないってところですね。将来的にVMWare FusionやParallelsが進歩して、内蔵GPUやeGPUを透過的に仮想Windowsに使わせられるようになってくれるのを願うばかりです。