[3Dプリント] Logicool MX Creative Console用デスクホルダーを作成

Logicoolのクリエイター向け左手デバイスMX Creative Console(のディスプレイパッド側)をいい感じの中空に保持するためのホルダーを作りました。

ウチのワークデスクはIKEAのゲーミングデスク(当時はそういうカテゴリではなかったけど)のFREDDE (フレッデ)です。

このデスクはキーボードを置く天板の上にモニターを置く段がある構造をしています。今までは付属のアングルスタンドを使って上側(ディスプレイと同じ段)に斜め向きで設置していたのですが、腕を持ち上げる必要がありしっくり来ていませんでした。さりとてキーボード段のマウスパッド付近に置くのもやや邪魔。また付属スタンドは底面がゴムになっているもののあまり滑り止め効果はなく、ボタンを押すと滑って奥へ逃げてしまいます。

ということでみんな大好き3DプリンターDIYです。上段の手前に浮かせるように保持するコンセプトでホルダーをモデリング。

まずFREDDEの上段の形状をモデリング(見やすいようにMDFボード色でレンダリング)。

その飛び出した部分をつかむようにベースを作り、その上に40度の傾斜をつけたプレートを配置。プレートにはCreative Consoleの2本の縦長のゴム足がピッタリはまる穴を開けました。

掴みの様子がわかるサイドビューはこんな感じ。

できあがりがこんな感じ。ちょっと黒ばかりで高さ関係がわかりづらいですが、マウスパッド面から数cm浮いてる形です。すぐ下でマウスを操作している手を少し持ち上げるだけで押せるのでとても良い感触になりました。

板を掴むところは良い具合にピチピチに造形できたので接着剤や両面テープ止めはしなくてもヌっと差し込むだけでガタつきなく留まっています。位置が気に入らなければ簡単に左右に動きます。まぁ使ってるうちに緩んでくる可能性はありますが。

プレート面もこれくらいの傾斜なら特に両面テープ止めしなくても固定できてるかなというところ。割と雑にボタンを押してもガタついたりしません。素晴らしい!

ただし現状ケーブルが斜め上に突き出ていてちょっとカッコ悪いかな。ケーブルを上段に押さえつけるようにすると本体が浮いてしまいます。ケーブルをもう少ししなやかなものやコネクターが短いものに変えるか、本体を軽く両面テープ止めするかはもう少し検討かな。

とりあえず底面プレートのモデルができたので、色々な環境にあわせたスタンドが作れそう。製作依頼も受け付けますのでご要望あればコメントからご相談くださいませ。

UPSにもなるEcoFlow River 3 Plus着弾!

予約商品にも関わらずBlackFrydayセールで割引き販売されていた新商品のポータブル電源、EcoFlow River 3 Plusが到着しました。

なお執筆時点で今度は2025年1月5日まで年末年始セールをしているようで、税込み¥39,800が¥29,850で買えるようです。バナー貼っておきますのでこの記事を参考に買ってみようかなと思われたら是非こちらからお買い求めください(筆者にアフェリエイト収入が入ります)。

商品の特長などはこちら。

本記事では早速開封&設置をしていこうと思います。

付属品は比較的シンプルでAC電源ケーブル、車載用シガーソケットケーブル、UPS用USBケーブルの3本が付属するのみ。

各入出力ポートの配置はこんな感じ。

フロント

フロント面はディスプレイ、AC出力、DC出力、USBポートx3に加え、主電源ボタン、AC/DCの各ON/OFFスイッチ、ライトON/OFFスイッチとなっています。理路整然とした配置なのでマニュアルを見なくても操作方法は明確です。

ただ後でも述べますが、UPSとして常用しようと思うと、AC ON/OFFボタンは不用心すぎます。NASやサーバーをつないでいても短押しでパツンと電気が遮断されます(サーバーが落ちます)。せめて3秒長押しとかにできるといいのですが設定を見た限りできなさそう。

続いてリア。

リア(入力系ポートのフタ閉)

2つのAC出力ポートがあります。UPS用途として常用するにはこれらが背面にあるのは前面がスッキリしてGood。

入力ポート類とUPS用USBポートはフタの中に隠れています。アウトドアで使う時なんかは余計な水や砂塵の侵入を防ぐには良さそう。

フタを下にスライドして開いたところがこちら。

リア(入力系ポートのフタ開)

■設置してみた

USBポートは手元にあるとさっと使えて便利かなと思い、デスク脇のメタルラックの、デスク天面に近い高さの段に置いてみようということで、Mac miniの下に入れてみました。サイズピッタリ。Mac miniのオシャレアクリル台の形状までは合わず触るとちょっとガタつきますが、どちらも振動に弱い部品はないと思うし、一旦これで。

サーバー用のMac miniの下に設置

左下にチラっと写り込んでるのがサブデスクなんですが、ちょうど脇にUSBポートが来るので便利に使えそう。ライトも手元を照らせて便利かなと思ったんですが、色がオレンジな上に割と拡散するというか、単に眩しいだけでしたw。

■スマホアプリで設定

我が家では以前に別機種(Delta2 Max)をセッティング済みなのでアカウント登録などは済んだ状態。River 3 Plusの電源を入れアプリを開くと、なにもしなくてもアプリが認識して登録ポップアップが出ます。この段階ではBluetoothで通信しています。AirPodsなどが近くにあるとポップアップするのと同じ感じで直観的です。そこからWi-Fi情報を教えてやると本体が自力でインターネットに接続できるようになります。ここら辺はこの手の製品にありがちなフローなので慣れてれば特に迷うことはなさそう。

アプリ周りは是非こちらの記事もご覧ください。

設定が終わるとこんな感じで登録デバイスが並びます。

グラフィックも綺麗でカッコ良き。名前は自由につけられます。複数台持ちの場合、集中管理できて便利なので今後も理由がなければEcoFlowにベンダーロックインされておくのがヨサゲ。

デバイスを選択した状態がこんな。

バッテリー寿命を最大限にするのは最大充電量を80%、最低を20%にしておくのが推奨となっていたのでそうしています。そもそも太陽光パネルでオフグリッド充電とかするのでなければ最低の方はあまり考える必要はないんでしょうけど。

HDDを5機搭載したSynologyのNASをつないだ状態で、57W前後使用してるようです。そして入力側も同じ57Wになっているということはパススルー状態ということなのかな?

NAS自体は50Hzでも60Hzでも動くと思いますが、商用電源パススルー時と周波数がかわってもよくないと思い、デフォルトの60Hzから関東圏の50Hzに変えておきました。あとX-BoostはUPS的には相性悪そうなのでオフに。

UPS機能をプッシュするなら「UPS使用オススメ設定」みたいなガイドが欲しいところです。

■UPSとして不用意に電源が切れるのが不安

UPSとしての機能もアピールしている本機ですが、UI的にはちょっと簡単にAC出力が遮断できてしまい不安です。前述の本体前面のボタンもそうですし、上記アプリ画面の「100V AC」のところの電源ボタンも1タップで確認なしに電源が切れるようです。ハードボタンは長押し、アプリは確認ダイアログくらいは出してほしいものです。また設定変更やファームウェア更新による再起動なんかのタイミングでもACが落ちるんじゃないかとヒヤヒヤします。全てのパターンをテストできたわけではないですが、とりあえず出力周波数(50/60W)の変更はACを遮断してからでないと変更できないよ的な警告は出ました。その他の場面で警告なくACが切れることがないと良いのですが。(まさかファームウェアを自動更新して再起動して切れる、とかないよなぁ…)

3Dプリンターでうっかり防止ガードを作った

ということでうっかり触れたり猫が押したりwしないように、開閉式のフタをさくっと作って貼りました。コックピットのミサイル発射ボタン的なアレです。とりあえずこれで物理でうっかり押してしまう心配は排除できそう。

フタ閉
フタ開

可能ならファームウェア更新で長押しが選択できるようになり、アプリ上ではAC電源を遮断するあらゆる操作に確認ダイアログを入れてほしいものです。

2025.5.25追記:

ボタンカバーをアップデートしました。

■UPSとしてどんなサーバーに連動できる?

一般的なUPSは単に停電時にバッテリー供給に切り替えるだけでなく、PC/サーバーにシャットダウン信号を送る連携機能があります。人が近くにいれば手動でシャットダウンできますが、そうでない場合、いずれバッテリーが尽きたらブツっと切れてしまいます。そのため、USBケーブルなどでPC側にシグナルを送って専用常駐ソフトが安全にシャットダウンを実行する仕組みが不可欠です。

さてこのRiver 3 Plus、それ用のUSBケーブルが同梱されているものの、予約時点では対応OSなど詳細が不明でした。ようやく発売されてマニュアルを見ることができるようになったわけですが、こんな記載があります。詳細は専用URLか、ふむふむ…

高度な設定
本ポータブル電源は、コンピューターや NAS(ネットワーク接続ストレージ)機器との
通信が可能であり、その結果ユーザーはポータブル電源の稼働状況を監視し、さらに
UPS の設定を構築できます。
通信を確立する方法は?

  1. Web サイト(https://www.ecoflow.com/support/download/)に進み、お使いの
    コンピューターや NAS オペレーティングシステムに適する Power Manager インス
    トールパッケージをダウンロードします。
  2. お使いのコンピューターや NAS にソフトウェアをインストールします。
  3. 基本的設定のセクションで説明されている、UPS 基本設定を完了後、同梱されている
    USB-B to USB-A UPS 通信ケーブルを使い、本ポータブル電源の USB-B 通信ポー
    トをお使いのコンピューターや NAS の USB-A ポートに接続します。
  4. ソフトウェアを起動して、手順を続行します

早速リンクを開いてみると…いやComing soonなんかーいっ!

というわけでまだまだお預けのようです。わざわざNASと書いてあるので、Windows/macOSだけでなく、SynologyのDSMにも対応するといいなぁ…

ガチでUPSにもなる(?)ポタ電、EcoFlow River 3 Plusポチった

夏に同居人がEcoFlowのポタ電、Delta 2 Maxを買ったんですが、

その直後に後継のDelta 3 Plusが出たと同時に、気になるモデルが予告されていました。Deltaシリーズよりも小容量なRiverシリーズの最新モデルRiver 3のネット専売モデルRiver 3 Plusです。

アウトドアや太陽光発電でもしない限り、ポタ電は災害対策グッズであり普段活躍の場はさほどありません。しかし一部のモデルは簡易UPS(無停電電源装置)機能を謳っており、PCやサーバー、NASなどが突然の停電でデータロスやHDDクラッシュを防ぐ保険にもなるという売り方をしていました。PCやサーバーと壁コンセントの間にポタ電を介在させておくと、壁コンセントが停電したりブレーカーが落ちた瞬間にバッテリー給電に切り替わり、機器を守るというわけです。しかし、”簡易”とつくだけあって、ガチもんのAPCやOmronなどの鉛バッテリーのUPSと比べると、切換時間がやや長い傾向にありました。一般的なUPSが5ms~10msで切り替えるところ、Delta 2シリーズで「30ms以内」、当時気になっていたDJI Powerが20msでした。EcoFlowもサーバーとか業務機器には使わないでねと言っていたくらい。その後で発売になったDelta 3 Plusがなんと10msとガチUPSに匹敵する切換時間を実現してきたものの、さすがに処分価格だったDelta 2 Maxと同額程度で容量は半分とコスパで劣ってた感じ。しかし同時期に発表された下位ラインナップRiverの中の上位バリエーション(ややこしい)、River 3 Plusがなんと同じ10msだったのです。UPSとして見るならば容量はそれほど大きくなくてよく、River 3が実売3万円程度だったので、あわよくば4,5万で10ms UPS機能がついたポタ電が買えるのでは?と発売を心待ちにしていました。

■登場したRiver 3 Plusとはこんなモデル

定格600W、X-Boostで最大900Wの電力に対応、容量285Wh

ウチで使ってる高出力の炊飯器やドライヤー、電子レンジ、ゲーミングデスクトップPCなど1,000W超えるようなものは厳しいです。小型の電気ストーブやドライヤーはOK。NASや家庭用サーバーは元々省電力なので余裕でしょう。

容量的にも平和裏にシャットダウンするくらいは全然持つと思います。公式スペックでは40WのNASが5.2時間、600WのPCで20分となっています。

なお容量は増設用バッテリーが2モデルラインナップされています。本体は公式ストア専売のようですが、増設バッテリーはAmazonでも買えるっぽいです。

<10ms UPS機能搭載

これまでの<30msなEPS機能と呼んでいたシリーズの「データサーバーやワークステーションのような完全なUPS機能を必要とするデバイスには使用しないでください。」という注意書きがとれて、「無停電電源装置としても機能し、停電時は10ms以内に電力を切替え、精密機器をしっかりと保護します。」になりました。PC類の無停電電源装置としての用途を考えるなら3系一択でしょう。その中でRiver 3 Plusは最安になると思います。ちなみにRiver 3無印は<20msです。

ただ製品にはUPS通信ケーブルが付属してるとか、「PCやNASに対応したデータインターフェースとEcoFlowソフトウェアで、バッテリー残量が低下すると通知され、自動的にデータが保存されます。」みたいな記載もあるのですが、具体的な対応機種などはどこにも見当たらず、ウチのSynology製NASの自動シャットダウンなどができるかは未知数です。

出力ポート構成

  • AC100V出力x2(うち2ポートは背面)
  • USB-C出力x1 (最大100W)
  • USB-A出力x2
  • DC12V出力x1

という感じ。USB系はモバイルバッテリー程度で、欲を言えばCポートはもう少し欲しかったところですが、まぁ小型なだけに仕方なし。ACが3つあるので充電器を挿せば…

UPS用途を見越してかACポートのうち2つが背面にあるのは良いですね。常時接続するのは背面側につないでおけば表面はスッキリします。River 3 無印だと2ポートとも前面なので、UPS用途を考えるならやはり3 Plusかなと思います。

3,000回充放電しても80%容量を維持し、10年ほど使用可能

まぁ保証は2年ですが、、(執筆時点でRiver 3 Plusの保証期間の記載がなくRiver 3 無印を参考に)

本当にこれだけ性能を維持できるなら夜間充電して昼間使うとか、太陽光オフグリッド的な用途で満タン<->空を行き来するような使い方でも割と躊躇なく使えそうですね。

またEcoFlowは送料だけ負担すれば無料回収をしてくれるので処理に困るリチウムイオンバッテリー製品としては安全です。UPSの鉛バッテリーだってメーカーによってはなかなか回収してくれる業者がいなくて困るところです。

10年後まで倒産や日本撤退とかしていないことを祈るばかりです。

■まとめ、買うなら今!?

ようやく価格発表と予約受付開始になったRiver 3 Plus。お値段は定価39,800円(税込)。それが発売記念価格なのか、ちょうど今やってるブラックフライデーセールなのか、今は29,850円です。River 3無印の定価以下で買えるチャンスということで、まだモノも届いていないのに記事にしてみました。まぁEcoFlow製品は定期的に大型セールには載ってくるメーカーだし、むしろ定価で買う方が情弱のそしりを受けるまであるので、実際の評判を見て買う派の人はまた次の機会を待つのも手でしょう。

ウチは同居人がDelta 2 Maxをユーザー登録した時のポイントが1,600pt貯まってて、さらに値引きされました。送料も無料。

5年で寿命が来て処分にも困る鉛バッテリーUPSに辟易して、今の家に引っ越してからはUPSなしでNASを稼働させていましたが、当面はこれで安心なサーバーライフを取り戻せそうです。

発送は12月下旬かららしいので、年末に届いたらまた改めてレビューしたいと思います。

AutoHotKeyでOBS未起動時は起動、起動時は手前に移動

Stream DeckやLoupeDeckなどのマクロキーパッドでOBS Studio(でもなんでも)の起動ボタンを作る時、単純に.exeを指定して起動しようとすると、既に起動しているインスタンスがあった時に多重起動警告が出てしまいます。起動オプションをざっと眺めても、警告を出なくすることはできるものの、多重起動にはなってしまうぽい。

そこで、AutoHotKeyを使って

  • 未起動時は起動する
  • 既に起動していたらそちらのウインドウに切り替える

という動作を実現してみました。このスクリプトを適当な空いてるキー(下のコード例ではCtrl+Shift+Alt+F1)にアサインし、それをStream Deckで呼び出す感じです。

他のアプリやゲームに応用したい時は、

  • SetWorkingDir(作業フォルダの指定)の行に実行したいファイルを含むフォルダのパス(アプリによっては不要かも)
  • Run(実行ファイルの指定)の行に起動したい.exeファイルのフルパス
  • WinExist(起動中かの判定条件)のところは”ahk_exe (.exeファイル名)”

ぶnにそれぞれ置き換えればよいはずです。この例ではWinExistで実行中プロセスから該当.exe名を探して判定しますが、AutoHotKeyでは他にもウインドウタイトルとかでもマッチして判定できるので、例えば「ブラウザで特定のタイトル文字列を含むタブが存在したら」みたいな判定もできると思います。

AutoHotKeyのインストールと初期設定が必要なのでややまわりくどいですが、Stream Deck以外からでも、なんなら直接キーボードショートカットとしても使えるので参考まで。

加水分解でベタベタになったDELL XPSのキーボードパネルをクイックハック

父親から、貸していたDELL XPS 15 2-in-1(9575)のトラックパッドが浮いてきているという写真が送られてきました。

あ…これはアカンやつです。パームレスト下のリチウムイオンバッテリーが膨張してパームレストやトラックパッドを押し上げてますね。とても危険な状態なのですぐに使用を中止させ回収。バックパネルを外してバッテリーを取り外してみると形状は元通りになったので、破壊的な変形まではいかなかったし、動作も問題なさそう。バッテリーさえ交換すれば直せそうです。

このPCは2021年にいちど社外バッテリーの交換してました。

3年強ですね。貸し出してたので利用状況はわかりませんが、おそらく最近はほとんどAC電源つなぎっぱなしで使ってたはずで、なにか正常にシャットダウンせずに異常発熱してしまったか、社外品クオリティかってところですね。以前購入したショップは買えなくなっていたので、こちらから再注文。

(中華互換バッテリーのご利用は自己責任で。品質だけでなく廃バッテリーの回収をしてないと割と詰みます)

さくっと交換完了。

[本題] 加水分解が進行してベタベタになってた…

バッテリー問題は解決したんですが、久しぶりにみて驚いたのはパームレストなどキーボード面のパネルがベタベタになっていたこと。父は飲み食いしながら汚い手で使うタイプではないですが、一方でこまめにPCを掃除するタイプでもない。「もう…」と思いながら掃除しようとしてハタと気付く。これは汚れではなく加水分解によるネバ付きによるものだと。樹脂パネルはこれがダメですね。MacBookやSurfaceが金属パネルなのは高級感だけでなく地味にこういうところで耐久性に差が出ます。DELLのフラッグシップモデルであるXPSでこれはちょっとなぁ。

アルコールウェットシートで拭くくらいではどうにもならず。XPS9575は底面パネルはネジで簡単に外れますが逆にキーボード側のパネルはメインボードからなにから全て外さないとダメなので、分解洗浄はちょっと現実的ではありません。壊して追加修理代が発生したらたまらない。

AliExpressならカット済みのラップフィルムが2,500円くらいでありますが、配送に2週間くらいかかってしまう(国内ECにはナサゲ)。それだけPCがないと父も不便なので、一応注文だけしておいて次に帰省する時にでも施工しようかなと。ということで今回は間に合わせのクイックハックに挑戦。

3Dプリンターでトップカバーを作ってみる

ということで簡単に計測して図面を作り3Dプリンターで0.5mm厚の樹脂板を作ってみました。

写真は仮造形用の安いフィラメントで試作したもの。こっちの方が色がグレーで形状がわかりやすいので。こんな感じの板を左右2分割で造形し(プリンターのサイズ的な制約)、両面テープで固定。液晶パネルの開閉にも問題なさそう。電源ボタンやトラックパッドの外周の段差ははっきりわかるけど実用上問題はなさそうなのでデザイン重視でピッタリにしてみました。コンマ何mmの世界になるとDFM式の3Dプリンターだと斜めに設計しても階段状になってしまって綺麗には出ないんですよねー。

0.5mmはかなりペラペラです。もっと薄くもできますが、あんまり薄いと簡単に反ってしまう可能性があるので難しいところです。PC自体が発熱体なので。でもまぁ今回は最終的にはフィルムに貼り替える想定の一時凌ぎなのでまぁトライアルで。60℃くらいで変形してしまうPLAではなく70℃くらいまでは耐えられそうなPETG-CFがいいかなーと思ったんですが、やはり造形(面)の綺麗さでPLA Basicを採用。更に綺麗に出せるPLA-CFも在庫があったんですが耐熱性が通常のPLAより劣るっぽので今回は見送りました。本当はABSやASAなんかも使ってみたいんですけど匂いがキツいらしいのでなかなか手が出ません。またよりすべすべな底面(ビルドプレート面)を使うべく、反転して造形しています。上側はアイロン処理をしたとしてもやはり荒れが残ります。

仕上がりはこんな感じ。ちょっと左側がズレてるのはこの後で貼り直しました。

ところどころのシールは父のキー判別のライフハックなのでスルーしてくださいw

ビルドプレート面を使っても多少は造形線が残っちゃいますね。右上の電源ボタンの周囲の円とかははっきり見えます。手触りとしてはほぼわからない位スベスベしてますが将来的に細かい皮脂など汚れが溜まってくるかなどは要観察。

さて、次に帰省するまでに持つかな?

2025.8.23追記: 1年後の様子

久々に帰省する用事があったのでちょうど貼り付けから1年経過した様子を見てきました。特に熱で反ることもなく表面はすべすべでいい感じでした。

ちなみにトラックパッド下の中央の隙間は補正済みなので今作ればもっと隙間なくピッタリで出せると思います。