macOSのデスクトップに居座る謎の赤マイクアイコンを消す(犯人はロジクールでした)

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少し前からMacのデスクトップに写真のような赤いマイクマークが出たままになりました。

なにかマイクにつながらない、またはミュートになっていることを警告しているようにとれますが、クリックしてもなにも起きません。その下にあるアイコンやデスクトップにクリックイベントがスルーされている感じ。

画像検索用の原寸アイコン

よくよくみるとメニューアイコンの並びにも同じアイコンがいます(左端)が、こちらもクリック、右クリックともになにも起きません。ずっとポイントしててもツールチップが表示されたりもせず。DockやFinderの「強制終了…」ウインドウをみて起動中のアプリを順に消していっても消えず。アクティビティモニタだと全プロセスが出てきてしまい探せないし、「設定」アプリの「プライバシーとセキュリティ」設定でマイクにアクセスがあるアプリをチェックしてもダメ。

仕方ないのでキャプチャしてGoogleの画像検索にかけたところ、韓国語のブログ記事がヒットして解決できました。

結論をいうと、「F8」キーで消えると思います。設定によってはFn + F8かも知れません。

ロジクールのMX Keysなどのキーボードが使うOptions+が犯人のようです。当該キーボードのFキーをみると同じアイコンがついてるではありませんか!マイクのミュート/アンミュートのトグル動作が割り当てられています。Zoomとかでサクっと自分側の音をミュートしたい時に良かれと思ってついてるみたいです。そして、問題の赤いマイク表示は、これが機能しているかどうかを示すインジゲーターだったのです。

Options+を起動して右上の歯車アイコンから探すと、こちらに設定があります。

ただこれは表示を無効化する設定で、F8でのミュート自体が無効化されるわけではないので、逆に表示(通知)だけをオフにしてしまうと「どうやっても音が入らない!」みたいなトラブルにもなりかねません。

覚えてしまえばそれなりに重宝しそうなので、この通知はオンにままにしておくことにしました。

■Logicoolに改善を望みたいこと

「これはなんだ?」と思ったユーザにヒントと提示する設計が必要だと思います。

  • 赤いアイコンやメニューバーのアイコンをクリックか右クリックした際にOptions+を開く
  • マウスカーソルでポイントした時に「これはLogicoolキーボードのミュート機能が動作中であることを示しており、F8で切り替えができる」といった説明を出す

くらいの配慮をお願いしたいです。

年末だし腰を据えてパスキーに取り組んでみる

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昨年から今年、各OS(macOS/iOS/Windows/Android)や各種Webサービスが対応を進めて来た新しいパスワードレス認証規格のPasskeys(以下パスキー)というものがあります。何かサービスにログインする時、パスワードや二段階認証を不要にする仕組みです。代わりにセキュリティデバイスや1Passwordのような認証アプリを使います。ここでいうセキュリティデバイスはWindows Hello対応の指紋認証、顔認証だったりTouchID/FaceIDに対応したiPhoneだったりします。PCでログインしようとする際、BluetoothやQRコード経由でiPhone上で顔認証をする、みたいな手順になるようです。手元にiPhoneが必要という意味では、Google/Microsoft Authenticatorなどを使ったワンタイムパスコード認証とかわりないですが、数字を入力したりの手間はない分便利になるでしょう。

また将来的にはパスワードを完全に廃止してしまうことで、不正アクセスのリスクをほぼなくすことができると期待されています。身の回りのサービスもぼちぼち対応してきているので、導入できるところから順次導入していこうと思いつつ、ちょっと悩みや不安があって保留にしていました。

なにでパスキーを管理するか?

パスキーを管理する方法として、いくつか選択肢があります。例えばiPhoneのAmazonアプリでパスキー作成しようとすると、こんな選択画面が現れます。ぶっちゃけどれが便利なのか調べるのが億劫で放置していた、まであります。

「iPhone、iPad、またはAndroidデバイス」は端末内のセキュリティチップに保存する方法で、「カメラ付きの」とあるようにおそらくPC画面に表示されるQRコードを読み取ってスマホ側の生体認証で最終的な認証を行う形でしょう。これは端末を紛失するとアウトな気がするのと、毎回カメラを起動して読み取る手間が煩雑そうなので除外。

「セキュリティキー」はGoogleなどが販売しているUSBドングルを使う方法だと思います。これも管理が面倒くさそうなので第一選択肢にはなりづらいでしょう。企業ユースなどでは重宝しそうです。

「iCloudキーチェーン」は同じApple IDでログインしたデバイス間で同期できる方式です。例えばiPhoneで登録したパスキーで、Macからもログインができるといった形です。自分のメインスマホはiPhoneなので、なかなかよさげ。万一端末を紛失しても他の連携した端末がバックアップになりますし。ではWindowsやAndroid端末からログインする時はどうなんの?という話です。たぶんですが、またQRコードとかBluetoothを使って最寄りのApple端末で認証するのかなーと。ちょっと実際の動作が確認できていません。

そして「1Password」は同アプリをインストールしている環境でのみ表示される選択肢ですが、そちらのアカウントに保存するというもの。ハードウェアデバイスを必要とせず、各OSにインストールした1Passwordアプリやブラウザ機能拡張上でパスワード認証(ないし生体認証)でアンロックしていればクリックだけで認証が通る形です。つまり1Passwordがインストールされていれば、Mac、iPhone、iPad、Windows、Androidのどこからでも追加の端末参照なしにログインが行えるわけです。うーん、これが便利そうかな?

iCloudキーチェーンか1Passwordかで態度が決まらず保留にしていました。1Passwordが便利そうですが有料サブスクアプリなのでランニングコストがかかります。またなんとなくのイメージですがOSメーカーが提供しているiCloudキーチェーンの方が安心感もあるような。でもまぁ1Passwordは通常のパスワード管理にも使っていて価格分の価値は感じており、当面止める気もないのでいいかなと。

またもうひとつ勘違いしていたのは、1つのサービスでパスキー保存先は1つしか選べないと思っていた点。そうではなく、いくつでも設定できます。

またまた画面はAmazonアプリのパスキー設定画面です。

既にiCloudキーチェーンと1Passwordを設定した上で、更に「パスキーを追加する」というボタンがあります。複数のパスキーストアを併用できるわけですね。例えば家族でAmazonアカウントを共有する場合、ここでそれぞれのスマホにパスキーを作っておく、といったことができます。

なーんだ、だったら両方使って使いやすい方に統一していけばいいかなと。

ちなみに複数パスキーを作った場合、どこに保存したものかを見分けるのに名前がつけられるサービス(Amazonなど)と、ブラウザ名などが勝手に入って変更できないサービス(Nintendo、Yahoo!)があるようです。個別に無効化したりすることもあるので、自分で名前をつけられる方が有り難いですね。

現状1Passwordが有力

当面、iCloudキーチェーンと1Passwordで使い比べていくつもりですが、既に現状で1Password優勢になっています。なぜならWindowsで作業していると1Passwordにしか保存ができないからです。iPhoneやMacでたまたま登録画面にアクセスした時は連続して2回パスキーを作成すればいいんですが、その時たまたま使っているのがWindowsだと1Passwordへは簡単に登録できますが、Appleデバイスを手元にもってきて、というのは既に面倒くさいw。現在もパスワードが1PasswordとiCloudキーチェーンとEdgeブラウザ内のパスワードストアとバラバラに保存されがちですが、当面そんなカオスを経て1Passwordに集約されてくのかなという感じ。

あと多分ですが、1Password機能拡張が入ったブラウザだとiCloudキーチェーンやセキュリティデバイスの選択肢より先にポップアップが出るので、自然に使ってしまいがち。そのポップアウトでサインインせずに×で閉じることで初めてQRコードが出てくる、みたいな。

パスキー作成してもID/PW/2FAを求められる?

現状サービスによって、

  • ID/PW認証の完全代替手段としてパスキーが使える(ログイン画面に「パスキーでログイン」などの選択肢が出る)
  • IDを入れるとパスワードの代わりにパスキー認証が求められる
  • ID/PW認証後、二段階認証(MFA/2FA)の手段の1つとしてパスキーを位置づけている
  • パスキーでログインした後に2FAを要求される(2FA設定を削除すれば良い?)

などがあるようです。例えばamazon.co.jpは現状パスキーの設定はできたものの、ブラウザのログイン画面はどこを探してもパスキーログインの選択肢が出てきません。ヘルプや各種ニュース記事をみるとブラウザでも使えるっぽいことが書いてあるのですが謎。
Githubなどはログイン画面にいっただけで1Passwordのポップアップが出てきてログインできます。これが理想。

またNVIDIAなどはサイトのログインにパスキーは使えるものの、通常使うGeForce Experienceでのログインにはパスキーの選択が出ないという、残念なところもあったり、なんだかなーというケースも多いです。

自分はSSOが好きではなくサイト別にメールアドレスとパスワードを設定しているのが大半ですが、こうなってくるとGoogleアカウントでSSOしていた人が大勝利ってことになってくるのかな?

どこで使える?

海外サイトが中心ですが、ここに対応サイトがまとめられているようです。

https://passkeys.directory/

2023年買ってよかったもの(カテゴリ別)

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前記事、ノンジャンル編からの続き…

クルマ部門

今年一番大きな買い物といえばクルマです。TOYOTAのクラウン・クロースオーバーに乗り換えました。契約は昨年10月だったんですが半年ほど待って4月に納車されました。

クルマとしてカローラスポーツは非常に満足度も高く、特にタイヤを替えてからは楽しく走れてたんですが、仕事柄トヨタの22年型の純正ナビを使っておきたくなり、同じカローラスポーツのマイナーチェンジモデルに乗り換えたいと提案したら同居人にダメ出しされ、クラウンなら許す、と言われたという経緯。

デカくて燃費や取り回しにはしんどさを感じつつも、パノラミックビューモニターなどに助けれてなんとか乗れています。また進化したADAS周りで高速巡航などはめっちゃ楽になりました。Xで他のオーナーさん達と交流してオフ会に参加して、といったSERAぶりのクル活も再開した年でもあります。

クラウンに絡むガジェットとして買って良かった製品としては、先のノンジャンル編であげたモバイルルーターFS050-Wの他には以下のようなものがあります。

■AIBox Ottcast Picasou 2 Pro

今クルマにダメージを与えるのかどうかと話題の製品ですw。

正直これを使ってるとナビが不安定になる(純正ナビ画面に戻れなくなる、メーター内地図が固まる等)の不具合は起きていて、全くの無害だとは思えませんが、ちょっと不便なバグ程度の認識で、恒久的なダメージを与えるかというと疑問、というスタンスです。そして切り分けのために別メーカーのAIBoxも買ってみましたが、同じ場所で同じ現象が起きたりもしていて、Picasou2 Proのせいというよりは、CarPlayのクローン端末+TOYOTAナビ全般で起きる不具合なのかなと思っています。近々TOYOTA側でパッチが出るという噂も聞いたのでそれを楽しみにしています。

本騒動で、なにかOttcastは本当に不具合がおきたら弁償したるわい!と抗弁しており、今後の展開を見守っていきたいと思います。

■スーパーキャパシター型スターター

時代の進歩を感じた製品はこちら。バッテリー上がりの時に使うスターターですが、従来の鉛蓄電池やリチウムイオン電池を使ったものではなく、スーパーキャパシターという短時間充電、短時間放電の特性をもつ電子部品を使ったもの。詳しい説明、メリットは記事をご覧ください。

クラウンにしてから既に3回ほど使っていますが、とても重宝しています(そんなにバッテリー上げるなよという話はさておき)。既に上がったバッテリーから更に搾り取るようにして充電をするので、車載バッテリー側の負担は気になりますが、「いざ使おうと思ったら充電できてなかった」ということがないのでとにかく年単位で保険として積んで置くには良いデバイスだと思います。

各種洗車グッズ

クラウンを屋根とボンネットが黒いバイトーンカラーにしたので、汚れがかなり目立つようになり手洗い洗車に目覚め、純水器、ケルヒャー他、各種洗車道具にかなり投資しました。クラウンを綺麗に保つのが目的で、洗車自体の手間は最低限に抑えたいので、拭き取りがいらない純水を高圧でぶっかけるスタイル。これを書いてる今は真冬でちょっとモチベーションが下がってご無沙汰気味ですが、まぁ30分くらいでそれなりに綺麗に仕上げられる体制になっています。ベースとしてEXキーパーがかけてあるのも効いていると思います。

カメラ部門

SIGMA 85mm F1.4 DGDN

今年買って大正解だったレンズはSIGMAの85mm F1.4 DGDNです。

SIGMA 望遠 単焦点 85mm F1.4 DGDN Art Eマウント用

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望遠でクルマを撮ると広角で気になりがちな歪みがなく綺麗なシェイプがとれ、背景もしっかりボケるので今年はこれでクラウン撮りまくり、SNSでもそこそこ評価してもらいました。個人的神レンズ認定。

去年買った135mmでも同じ傾向でしたが、さすがにクルマから距離を稼ぐのが大変すぎて、もう1歩焦点距離を短くと思って85mmにしたんですが、これが大当たり。重量も軽くなって現在最も好きな焦点距離です。

SONY FE 50mm F1.4 GM

その後で、さらに汎用性を高めようと50mmではSONY純正のGMレンズを買ってみました。こちらの方がお高いレンズになりますし、85mmよりもコンパクトなので普段はこのレンズをα7IVにつけていることが多いのですが、正直撮れ高としては85mmの方が「ウホッ!」ってなるのが多いですね。クルマという被写体にマッチしないということかも知れませんが。αにつけた時の佇まいが好きなのもあるw。

あとちゃんとマニュアル読んで調べてないだけで解決法がありそうなもんですが、何故か絞りが本体ダイヤルで調節できず、レンズ側のリングでしか変えられずにいます。これはこれで使いやすいんですが、他のレンズと操作方法が違うと咄嗟の時にワチャワチャしがち。設定が変えられたとしても今度は元々使えてたレンズで操作できなくなりゃしないかとか。

正直、この2つの使用感があらかじめわかっていたら、85mmのGMレンズを買ったらもっとスゴかったのかなぁーと思わなくはないです。

ちなみに今はオフ会とかでクルマを何台も並べて撮る時にもうちょっと画角が欲しいなということがあり、だいぶ前に買った35mm近辺のレンズをもう少しアップグレードしたいなとか思っています。

マグネティックフィルター

クルマの撮影ではガラスの反射光を抑えるのにC-PLフィルターなどを多用したりします。最近はブラックミストフィルターも試したり。一方であまりじっくり時間をかけて撮ってられないこともしばしば。そんな時、ネジ式のフィルターの脱着時間がもどかしいので、マグネットでパチっと脱着できるフィルターを導入してみました。これはもうネジ式に戻れないくらい快適です。一般的にネジ式よりも厚みも薄くて携帯性も優れている点も〇。使用後のキャップも含めてサクサクと扱えます。選択肢が狭まるのが悩みですが、今後国産メーカーも含めて参入してきてくれるといいなと思います。

PC&ネットワーク部門

Ryzen 5900X + RTX4090

元から使っていたRyzen 3900X + RTX3070のメインデスクトップPCを順次アップグレードしました。5900Xはともかく、RTX4090はその後の品薄、値上がり傾向などをみて買っておいて良かったなと思います。思えば3070も「高っけぇな」と思いながら86,444円で買ってたので、つくづく半導体不足騒動はどう転ぶかわからないなと思います。「待ってれば下がる」という時代ではなくなってますね。2024年はどうなるんでしょう。AM4環境ではもはや打ち止めで、次はAM5マザーやDDR5メモリに大幅刷新するしか手がありません。あんまりAM5末期に刷新してもまた先が短くなるし、AM6?やDDR7?最初期もたぶん高いので、本当は今がAM5+DDR5が美味しい時期なんでしょうけど、まぁ現時点ではさほど困ってないからいっかな。RTXがPCIe Gen5対応してきたらちょっと悩ましいです。

YAMAHA RTX1300 + 10Gbps光回線

年初に買うだけ買っていたRTX1300で、春頃に10Gbps化しました。仕事で動画ファイルのやりとりをするのが爆速になりましたし、同居人もネトゲにハマったりしていて変えて良かったなと思っています。光ファイバーが来ている2Fの自室と、1Fリビング間、同居人ゲーム部屋などもきっちり有線化、10Gbpsハブ化をできて満足。来年ネットワーク周りでいうとこれを書いている今日国内認可のニュースが出ているWi-Fi7でしょうか。まぁでも6E化までは果たしているし、対応端末もどうせiPhoneは来年でものるか微妙なとこでしょうからまだいいかな?

業務機材部門

続いてお仕事でUT中継などに使う機材。これらは表ブログの方にレビューしてたりするので、こちらのブログを読んでくださってる方には初お目見えかも知れません。

OBSBot Tail Air/Tiny2

小型のPTZカメラを精力的にリリースしているOBSBot製のカメラを2台導入。どちらもクラファンでちょっとお得に先行購入しました。PTZ(パン-チルト-ズームをリモート操作できる)カメラはUTやインタビュー中にささっと画角調整ができて重宝するのですが、業務用は何十万円もするので、このメーカーの製品はとても有り難い立ち位置で応援しています。

Tiny2はUSB Webカメラタイプの最新型で高画質化、USB3.0非圧縮転送などに進化し、ちょびっと小型化しました。

そして11月末に届いたばかりのがTail Air。こちらはスタンドアローン型というか、HDMI出力、NDI出力、USB出力ができる汎用製の高いモデルで、HDMIでATEM Miniに送ることもできるし、ネットワークケーブルやWi-Fi経由でNDIでOBS Studioに直接映像を入れられたりします。

ちょっと惜しいのは画角が広角すぎる点。UTなどで手元にズームして操作内容を見るという用途だとデジタルズームx4は画質的にも画角的にも物足りなかったです。市販の後付けテレスコープレンズをとりつけできるようレンズアダプタとカウンターバランスアダプタを3Dプリンターで試作してみたりしてるんですが、やはり総重量増加に駆動モーターが耐えられなそうで芳しくありません。

Wireless Pro/Lark Max

UT/インタビュー会場でマスクは必須でなくなってきている感はありますが、やはりワイヤレスマイクを使える現場では使うに越したことはないかなと思っています。

Wireless Go/Go2、DJI Micと来て今年新たに買ったのはHollyland Lark MaxとRODE Wireless Proです。Go2は充電ケースがなく充電管理が面倒な点、DJI Micはそのケースにいれていても充電できてないケースがありちょっと信頼性に難を感じた点で買い換え。

Hollyland Lark Maxはこれらの機能を受け継ぎつつ、ノイズキャンセル機能が内蔵されており周りの騒音を抑えてクリアな音声が送れるのがポイント。親機でのゲイン調整などがちょっと独特なダイヤル形式で慣れるのに多少かかりますが、動作に不安定なところもなくコスパも考えると現在イチオシのワイヤレスマイクです。

RODE Wireless Proは名前通りかなり業務レベルの利用を意識した仕様で32bit float録音やタイムコード同期などが搭載されています。後で動画と音声をマッチングさせてマスタリングして動画を仕上げる、なんて時にはめちゃくちゃ重宝しますが、単にリアルタイムで手軽にマシな音声を中継し、後編集もしない、とかならLark Maxでいいかなと。来年はeラーニングコンテンツとかも作る可能性があり、Wireless Proはそういう動画素材の収録とかで活躍してくれるんじゃないかと期待しています。

ラッピングクロス

ドリキン氏の動画で知った、カメラ等の機材を包んで運搬するための布シートです。リンクは一例で似たような商品はいくつかの会社から色々なデザインやサイズで売られています。

ベルクロ(マジックテープ)ともちょっと違うんですが、とにかく全面で裏面と表面がペタっとくっつく仕組みで、カメラのような立体物でも、ノートPCのような平たいものでも保護できます。衝撃吸収性はそこそこですが、機材同士がガチャガチャぶつかって傷付け合ったりするのを防げるのが精神衛生上とてもGood。4枚くらい買ってますし、まだ増やしたいくらい。機材を持ち運んだり宅急便などで送る機会がある人にはオススメしたいです。

■まとめ

ノンジャンル編、カテゴリ別編と2記事に渡ってしまいました。今年も買ったなぁ。ちっともお金が貯まらないよ…

それでもQOLや業務クオリティには貢献していると思うので満足ではあります。

来年は3Dプリンターにしろドローンにしろ扱う自分のスキルも向上させていきたいなと思います。

LEGION GOのコントローラーをプロコン風に合体させるアダプタを印刷→失敗

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一昨日購入したLEGION GOの話。

本機はNintendo Switchのように左右のコントローラーモジュールを分離して使用することができます。そして当のSwitchには左右のJoy-Conを左右分離したままではなく、1つのゲームパッドとして合体させて使うパーツが存在します。

【任天堂純正品】Joy-Con充電グリップ

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2,427円(04/24 23:14時点)
Amazonの情報を掲載しています

LEGION GOでもできたらいいなーと思って探したところ、こちらの商品が見付かりました。

早速注文しようと思ったんですが、ふと思い立ってググってみたところ、案の定3Dプリンターで自作している海外ニキが既に複数人存在しました

Amazonで買えるものは付属キャリングケースの右コンドック収納スペースに収まるのがメリットですが、まずは使い心地を試してからにしようと、3Dプリンターで印刷してみたのがこちら。

なかなかいい感じに合体できました。

コントローラーのジョイント部分が入る溝の部分は結構入り組んでいて、Curaで標準サポートをつけたら除去がめっちゃ大変で廃棄。続けてブリッジサポートに変更したところ割と綺麗に除去できました。

アングルがついているのも手首は楽そうだけど方向に矛盾が出ないか不安でしたが、まぁ大丈夫そう。

しかし実際にゲームをプレイするには至りませんでした。この写真を撮ったあと、強度を確認しようと少し力をいれたら「メキッ」と異音が…

こちらの赤丸の部分がもげていましたorz。ちなみに素材はPLAです。

出力効率を考えて平置きでプリントしたんですが、そうなると積層方向的に剥がれやすくなってしまうのです。強度を出したければ写真のように縦向きに出来上がるようプリントしないとダメっぽいです。しかしそれはそれでサポート材の付き方も複雑になって除去が大変だったり除去面が綺麗にならなかったりといった問題も出そう。うーむ。

まぁもう1回だけやってみるべかと、こんな向きにして再挑戦。

そしたらこんどはこっち向きに割れましたorz

うーん、これは別の人のモデルを使っても同じことになりそう。素材とPETGとかカーボン入りにしたら多少はマシになるかなぁ。

まぁ、キャリングケースに入れて持ち運べることを考えると、素直にAmazonのを買った方がいいかもですね。あれも明らかに3Dプリント品で、材質は書いてないので強度は不明ですが…更に中国発送ぽいので日数かかりますが、やっぱニコイチグリップほしいなと思ったら注文してしまうかも知れません。

Lenovo LEGION GO衝動買い

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横浜西口にEDIONの大型店舗ができたというので行って来ました。「一部製品を除きEDIONポイント15%+d/R/Tポイント5%」で特に上限もなさそうで、なにか年末のやんちゃ買いでもするかと。でもまぁAppleとかMicrosoft、DJI、ゲーム関連商品などヨドバシとかで普段から1%しかつかないようなものは当然の如く対象外。特になんもないかなぁと思いつつ、ちょうど販売が始まって、かつこの店舗がまだ少ない実機展示対象店舗だったSteamDeskのOLED版なんかも座ってじっくり試せる試遊台になってて、しばらくいじくり倒す。OLEDで90Hzになったりして気にはなってたんですよね。Windows 11化すれば色々使い道も広がりそうだし。あと、この手の小型Windows機はOneMix3 ProとかAyaneo Airをもっていますが、やはりWindowsとして使うならポインティングデバイスが重要で、このトラックパッドが結構便利なんじゃないかなとか。とはいえ性能的には決して高い方ではないので、Windows機として快適に使えるのか一抹の不安も。とはいえROG Allyはいまいち魅力を感じないなとか。

そんな時に展示が目に付いたのが出たばかりのLenovo LEGION GOです。何日か前にYoutubeで試用している動画をみてちょっと気にはなっていました。

主な仕様は、

  • iPad miniより大きい8.8inch液晶、WQXGA(2560×1600の16:10)液晶で最大144Hz対応
  • Gorilla ガラス5
  • AMD Ryzen™ Z1 Extreme プロセッサー
  • Windows 11 Home 64bit
  • 16GBメモリ
  • 512GB SSD(NVMe)
  • AMD Radeon™ グラフィックス
  • 左右のゲームコントローラーは脱着可能で、右側は底面に光学センサがあり卓上でマウス的に使用可能
  • 背面にキックスタンド搭載でNintendo Switchのように卓上に立てて置ける
  • 右側のみトラックパッド搭載
  • 側面、背面にカスタムボタン多め
  • 総重量854g、タブレット部のみなら639g(参考:iPad mini 5thが約300g)
  • 付属充電器はUSB-C 65W
  • キャリングケース付属

といった感じ。

Nintendo Switchスタイルのハンドヘルド機としてはやや大きめで、寝モバするには厳しめですが、ミニWindows機としてWQXGAで16:10ってのは貴重で、ゲーム以外の実用度も高そう。Parsecなどで自宅デスクトップをリモート操作したり、ImmersedやXREAL Airの母艦にしたり。

AMD Ryzen™ Z1 ExtremeはROG Allyの上位モデルのものと同じだとすると、8C16T。ストレージもSSDなので、通常Windows利用もかなり快適なんじゃないかと期待できます。仕事で配信する時のOBS Studioマシンとしても使えるんじゃないかとの目論み。OBS StudioやATEM Mini Extremeで画面を作ってZoom配信とかする時に、いつもはメインPCにモバイルディスプレイをつけてモニターしたりしてますが、こっちに分離して、モニター&配信をまかせられればスッキリしそうとか。

あとここのところ買ったOneMix 3 ProにせよAYANEO Airにしろ、若干挙動があやしいというか、充電しても電源がなかなか入らなかったりして「壊れたか?修理か?」みたいなドキドキを抱えながら触ってる気がして、実際OneMix 3 Proは一度修理に出したりもしているわけですが、もうちょっと信頼性が欲しいなと思っていました。しかも中華系PCだと修理とかなって本国送りで何ヶ月、みたいなこともあり得るし。その意味でも、Lenovoだったらもうちょっとマシなサポート体制とか、そもそもの作りもしっかりしてそう、という期待。

そんなこんなで店頭で割と衝動買いに近い形で特攻してしまいました。ちなみにその時点でヨドバシは全店在庫無し、ビックでは検索してもヒットしないという状態で、EDION開店初日に在庫があったのも縁だったのかなと。残念ながら15%還元は対象外でdポイント5%だけつきました。ヨドバシでも1%還元商品だったのでまぁお得だったかなと。

余談ですがLegionってアクセルワールドみてると「レギオン」って読みがちですが、海外動画みてると「リージョン」みたいですね。そもそもAWのレギオンがLegion(軍団)なのかRegion(地域)なのか微妙ですが。

■ハード周り

画面は精細感あって綺麗です。試遊台でいじってきたSteamDeck OLEDも720pながらそれなりに綺麗だと感じましたが、やはり二回りくらい大きいので解像度もWQXGAくらいある方がドットも見えずにいいかなと。静音性やバッテリー優先でゲームする時は結局解像度を落とすのかも知れませんが…

左右のジョイスティックのキノコは凹型で一般的なコントローラーと比べると小さめ。がちめにFPSとかやろうとすると気になりそう。ボタンは右肩のRBとM1がつながってて実質1つのボタンっぽい。カスタマイズがセットでしかできない。右サイド上寄りのM1ボタンが本体両手で保持してる時に意図せず押してしまい結果としてRB入力が発生してしまいストレス。これハード的に独立でアサインかえたり無効化したりできないなら結構な悲劇。

右側のタッチパッドは良いです。画面上の絶対位置をポイントするトラックパッドというより方向入力に使うスライドパッドと呼ぶのが正しいかもですが、それでもReWASDとか使って無理矢理ジョイスティックでマウスカーソルを動かすよりはずっと快適です。

右コントローラーを使ったマウス動作(FPSモード)はほぼほぼ意図通りにカーソルを操れるかなという気がしますが、これもガチのFPSにはどうかなーというところ。合体時はサイド側にくる上下のボタンが左右クリックボタンになります。上(人差し指)が右クリックでした(中指)が左クリック。底面をピッタリ卓上に当てるのが難しいと思ってましたが、そこで登場するのが付属の樹脂製の円盤状のパーツです。これがドックになってて右コンを挿して使えば良いということっぽいです。逆に使わないと右コン底面がすり減ってしまうかも知れません。一応ソールみたいなのは貼ってあるっぽいですが。

わざわざマウスを持ち歩かなくても使えるのは有り難いですが、別パーツを持ち歩くことまで考えると、普通にモバイルマウスを持ち歩けばいいかな、という気がしてしまいます。操作性でも快適だし。また普通にコントローラーとして左右ペアで使う場合、Nintendo SwitchのJoy-Con充電グリップみたいに合体して1つのコントローラーになるようなアタッチメントが欲しいかも。そのうち誰か3Dプリンターでモデル作ってくれるかもですね。

と思ったら既にいくつかありましたw。

https://www.yeggi.com/q/lenovo+legion+go/

Amazonでも売ってますね。

2023.12.18追記:作ってみましたが失敗しました…

ちなみにキー入力が多いセットアップ作業にはHHKB StudioをUSB-Cでつないで行いめっちゃ捗りました。とはいえいらない時はいらないので、タブレット型として使えるのは良いです。

USBポートはCポートが上下に2つ。キックスタンドで卓上に置くことも考慮すると両方上でも良かった気がしますが、色々なスタイルで使えるからいいのかな。

上面に排気口があるので、縦持ちして電子書籍閲覧とかって場合には持ち方には注意が必要そう(電子書籍読むくらいでファンは回らないかもですが)。

液晶パネルのネイティブオリエンテーションが横向きではなく縦向きで、ソフト的に回転させているので、Windowsの古いAPIを使ったゲームを全画面にすると表示が崩れたりする問題が指摘されてます。これたしかAYANEO Airもそうだったと思うんですが、いまんとこそこまで古いタイトルを使う予定がないので、現時点ではあまり気になっていません。でも確かにWindowsの起動中画面が縦長モードになったりちょいちょいおかしいなと感じる場面はあります。

ゴリラガラス使用でキャリングケースも付属しているので、液晶保護フィルムは貼らなくてもいいかも。たぶん抜き身で持ち歩くことはなさそう。

日本向けには512GBモデルのみとなったSSDは割と簡単に換装できるっぽいですね。困ったら挑戦するかも。

■ソフト周り

デフォルトではハンドヘルドゲームPCでありがちなランチャーというかシェルアプリが全画面起動します。正直あんまり必要性、利便性を感じないので速攻でオフ。ただ動作ワット数の切り替えだけは右コンのLegion Rボタンでサクっと呼びだせるので、常駐は必須です。その他、画面の解像度やフレームレートなども変更できて便利そう。

■ベンチマーク

いつもの3DMarkでTimeSpy実行。「パフォーマンス」モード、ファン最大で画面はWQXGA/144Hzのまま、USB-Cポートで給電中の状態で計測。

こちらはバッテリー動作時。

思ったより振るわないですね。フレームレートがGraphics test 1で18.57fps、test 2で16.24fpsしか出てないです。Estimage game performanceで1080pにしても60+~65+くらいの診断結果にしかなりません。GTA Vの1080pだと150+だそうです。カスタム設定で最高の30Wプロファイルを作ればもうちょっとだけ伸びるかもですが、WQXGAでは144Hzは宝の持ち腐れになりそうですね。

ストレージはCrystalDisk Markで。

シーケンシャルは読み書きとも充分速いですね。Gen4レベル。アプリ起動やローディングなどはサクサク感が期待できます。換装するにも2242でGen4って現状見当たらないのでもうちょっと待ちかな。動画の人のは明らかにベンチ落ちてたし。

■ゲームプレイ

CPU/GPU性能はそこそこですがディスプレイが優秀ということでRTX4090のデスクトップ機からストリーミングプレイをしてみましたが結構綺麗で快適に遊べました。ようはPlayStation Portalのような使い方にはヨサゲです。実際、せっかくハイパワー機があるのでなんでもそっちにインストールしてストリーイングするのがセーブ同期とかも考えずに済んで楽そう。自宅ではそういう使い方が増えそうな予感。ただちょっとジョイスティックの感度がクイック過ぎるのでカスタマイズは詰める必要がありそう。

またローカルでThe Division2をプレイしてみましたが、普通に遊べますね。グラフィックを高にしても特にラグは感じません。ただAfterburnerでみてみるとフレームレートはそんなに出てない感じ。WQXGAだと40fpsとか。FHDで50fps、720pまで落としても60fpsって感じ。個人的には40fpsくらいでも画面が小さいせいかガタガタ感はそこまで気にならないので画質(解像度感)優先でWQXGAかFHDかな。8.8インチで720pは明らかに劣化が気になります。Radeonの補完機能であるRSRはあんまり差を感じない。ゲームが最適化されてない?

■まとめ

日本向けにストレージ容量の選択肢が減ってるとか色がブラックだけどか値段が高いとかで評価を落としているLegion Goですが、とりあえず買ってしまったら割とアリかなと思っています。ALLYやSteamDeckもってないから比較もできないですが、Ayaneo Airよりは明らかにサクサクだし画面も大きくて快適。あちらはFHDながらOLEDで軽いので、やるゲームの種類によって棲み分けかなと。一方画面サイズが近いOneMix 3 Proは手放しでもいいかなという気になっています。キーボードがついてるとはいえ、配列が変則的で気持ち良く文章を殴り書きできるものではないし。

ただ売り物の144Hzのリフレッシュレートは解像度やCPU/GPUパワーが追いついていないのか、現状活躍する気配がないのが残念。デスクトップのマウスの動きが滑らかになるくらい?だったら省電力優先で60Hzで割りきって使うのもアリかも。