デスクトップスピーカー Audioengine A2+

2010年に買ったOrasonicのTW-S7というUSBアクティブスピーカーがついにお亡くなりに。

ついにというか、もう1年くらい不調で特にWindowsで認識しないことが多々。最近はすっかり諦めてモニターのスピーカーやオーディオインターフェイス経由のヘッドフォン、Bluetoothヘッドセットなど他の代替手段で音を聴いてました。

買い換えたいと思いつつ、なかなかヨサゲなのがなかったり、あっても高かったりで、たまに思い出しては検索して、手頃なのがなくてまた保留にしてで随分経過。

そんな中で見た目とサイズ感がかなり良さそうでずっとAmazonのウィッシュリストに入れていたのがAudioengineのA2+です。

いわゆるブックシェルフスピーカーのサイズ感でありつつ、アンプやDAC、Bluetoothレシーバーなどが内蔵されていて、デスクトップスピーカーとして完結して利用できます。それでいてスイッチやボリュームツマミなどの操作系は全て背面に集中しているので、外観はアンプ外付けのガチめのブックシェルフスピーカーのような佇まい。見た目はかなり一目惚れ、というか値段以外は理想という感じでした。

とはいえちょっとふんぎりがつかずに引っ張ってたんですが、最近モニターのスピーカーもWindowsから認識されなくなっていよいよ不便だなということで、他に手頃な製品も見つけられず思い切って購入しました。

■主な仕様

入力は

  • USB(miniUSB端子、16-bit up to 48kHz)
  • Bluetooth(コーデックはSBC/AAC/aptX)
  • LINE入力(RCAステレオ)

です。一見するとバナナプラグ対応のスピーカー端子があるように見えますが、これは左→右スピーカーの接続用で外部入力用ではありません。またサブウーファー用のLINE出力も備えます。

残念ながらUSB DACは16bit/48kHzまででハイレゾをそのまま鳴らすことはできません。もし将来的にこだわりたくなったら外部アンプ/DACをつけてLINE入力で入れればいいかなと。当面は音楽用というより動画の視聴と編集用モニターとしての使い方がメインです。そもそも最近音楽はすっかり聴かなくなりましたし。

面白いのは3系統の入力を切り替えるスイッチがない点。とはいえ同時に複数入力がなるわけではなく一定の優先中で自動で切り替わる模様。自分は当面USBでWindowsデスクトップとMacBook ProからUSB切換器経由で鳴らすだけなので、あまり活用する機会はなさそうですが、なんにせよフロント側に操作部がないのは素敵。

音量は充分すぎるほど大きいので、本体側のツマミは固定でPCの出力音量だけで制御すれば足ります。

本体カラーは黒/白/赤とありますが、周辺とのマッチングで黒にしました。

■音質とスタンド

エージングとかの効果を聞き分ける耳は持ち合わせてなく、2,3日使った印象ですが、音量は充分すぎるほどで、音量を小さくしても割と聞きやすい気がします。Olasinicは音量固定な上にやたら大きく、いつもWindowsの音量を2とか3で聞いてたのに比べると「きちんと音量調整できるって素敵!」って感じ。

ちょっとだけ籠もった印象があったんですが、これは設定ポジションがモニターの上の棚で頭上10-15cmくらいの位置なせい、もしくはその棚(IKEAのFREDDEというデスクの上部分)の共振みたいな影響かなと。試しに手でもって自分の顔に向くよう手前に方向けてみるとかなり声が聞きやすくなりました。顔を向いたせいなのか、はたまた箱を手でつかんでるせいか。ともかく予想がに違いがあったので、本体購入時に見送った専用スタンドも購入することに。

これがまたなかなか良いお値段します。角度可変かと思いきや固定です。ただ金属製のフレームにクッション材が貼ってあってインシュレーターとしての機能はそこそこ果たしてくれそう。

ただこれは基本的に卓上の置いたスピーカーを上向けるためのもので、高い位置のスピーカーを下向ける、つまり前後逆にして使えるかどうかはどこにも記載がなく賭けでした。結果は大丈夫でした。標準の向きで奥側にズリ落ちを防ぐストッパーがついていて、これがフロント側でも問題なくひっかかってくれます。見た目としては、スピーカー前面下部のスリットのラインとピッタリ揃うのでデザイン上の不恰好さも気にならないかなと。

それはそうと、本来はこうした机や棚のエッジギリギリに置くのは多少のリスクはあると思うので自己責任にはなります。万一地震などでストッパーが外れてズリ落ちたら悲劇かもは知れません。ただまぁ感触的にはストッパーも金属フレームの曲げで作られていてそれなりに強度はありそうです。

もうちょっと安いパチモンぽいのやゴム製のブロック的なスタンドもありましたが、せっかく見た目で気に入った本体なので、サイズがあってなくて不恰好になったりするのもなんだなと思って追加投資。

音質的にも満足いく状態になりました。レビューで「音楽には向かないが動画視聴には良い」的な指摘をされてましたが、確かにその通りかなと。へんな味付けもなく、豊かな低音があるもののBOSE感まではいかない忠実な感じなのかも。ガチでトーク系の番組を視聴するだけならもう少し低音が弱い方が聞き疲れはしないと思いますが、バランスを考えるとこんなものなのかなと。

動画編集時の最終チェックはやはりオーディオI/Fを通してヘッドフォンでやりたいと思いますが、カット編集作業してる間ずっとはしんどいので、その時はこれで作業していけそう。もちろん動画視聴や通常のデスクトップ用途では全然問題なし。音楽は聴かないけどゲームとかにも充分すぎる迫力がでると思います。まぁ迫力重視でセッテイングすると家族や隣近所の怒られそうなくらい音量でるので、結局ゲームもヘッドフォンするかもですが…

■まとめ

お値段でかなり長いこと保留してましたが思い切って買ってみてよかったです。

見た目のデザインとサイズ感がツボっていて眺めてるだけでちょっとニヤニヤしてしまう(^^;)。

最初にお気に入りに入れた時にはギリ3万円台だった気がするので、とっとと買っておけば良かったなと。audioengineはアメリカのメーカーらしいのでもろにドル円相場の影響を受けて、なんならこれからも国内価格値上がりする可能性もあるのかなとか。

近いうちに普段ヘッドフォンアンプとしても使っているZOOM F6のLINE出力からアナログ接続してみようかなと思います。

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それで良い具合だったらハイレゾ対応のDACも物色してみようかなと思ったり思わなかったり…

HHKB StudioのOS行き来の面倒くささをKarabiner Elementsで解決する

HHKB Stuioをゲットした皆さん、便利に使えてますかっ!

私はイマイチです。初HHKBなのもあって、

  1. いまいち配列に馴染めない
  2. 墨字印刷が見えづらくて見えづらくて辛い
  3. Bluetoothとプロファイル周りがわかりづらく、使いづらい
  4. 省電力モードに入ってからのモタつきが辛い
  5. 足がガタつく

などでなかなかHHKBの良さというものを実感できていません。このうち、1.は慣れるしかない、2.は交換用キートップの登場待ち、4.はファームウェアアップデート後、DIPスイッチで省電力モードに入らない設定が追加されたようです。5.は窓ガラスではガタつかないのでデスク側の問題な気もしますが、今まで使って来た他のフルサイズキーボードでは気にならなかったので、全幅が短いテンキーレス故の現象なのかも知れません。ガタ付かない位置探しがストレスなので、なにか下に板を敷くなどしないとダメそうです。せっかくのコンパクトキーボードなのにめちゃくちゃ位置決めに気を遣います。

2024.1.25追記:ガタツキは裏返してみたら電池ブタがハンパにはまってたのが原因でした。逆にこれで安定する場所もあったのが不思議。お詫びして訂正しつつ、同じ問題にあたる人がいるかもなので残しておきます。

それでもせっかく高いお金出して買ったので、なんとか使いこなしたいと日々奮闘しております。

プロファイルとは?

さて、今日のテーマは3.の問題。HHKB Studioはプロファイルという設定枠が4スロット用意されており切り替えて使用することができます。例えば普段はプロファイル1だけど、ある特定のアプリケーションではプロファイル2のキーマップで使いたい、といったことができます。

切り替えはFn + Cを押した後、1〜4キーで選択します。本体右上の4つのLEDの該当箇所が光って切り替わったことを確認できます。

レイヤーとは?

またそれぞれのプロファイルにはレイヤーという概念があり、Fnキーを押しながら打つことで違うキーやショートカットを入力できます。標準では、FnキーがFn1、マウスボタンの真ん中がFn2に割り当てられていて、Fn3は自分で任意のキーに割り当てられ、1つのプロファイルに対し3レイヤーをもつことができます。プロファイルのように切り替えて使うというよりは、Fn1〜3を押しながら使う一時的なリマップです。Shiftキーが増えたような感覚に近いです。

正直そんなに使いどころはない気がします。せいぜい(物理のファンクションキー列がないので)Fn + 数字でファンクションキーにする、とかくらいかなと。もしくはジェスチャーパッド用くらい?

Bluetoothペアリング先とリンクしない問題

私の使い方で問題なのは、このプロファイルが接続先のPCに連動して切り替わってくれない点です。

デフォルトではプロファイル1にはWindows/Android用キーマップ、プロファイル2にはmacOS/iOS/iPadOS用プロファイルがプリセットされています。つまりOSにあわせてプロファイルを使ってね、ということです。

一方本機のBluetoothは4つのデバイス(PCやスマホ、タブレット)とペアリングでき、Fn + Ctrl + 1〜4で接続先を切り替えることができます。更にUSBケーブルでつないだ場合は、Fn + Ctrl + 0で切り替えます(USBケーブルを挿しただけではBluetoothから切り替わってくれません)。

そういう機能があると知った時、自分はその挙動について以下の可能性を期待しました。

  1. 各Bluetooth接続先毎にプロファイルが4つ持てて、自動で切り替わる
  2. 各Bluetooth接続先毎に最後に使ったプロファイルを記憶して、自動で切り替わる

プログラミング作業キーマップ、Premiere用キーマップ、などアプリケーション毎に何パターンか使い分けたいとすると、1.が理想です。仮に計16もプロファイルを記憶できないよとなっても、せめて2.のように、Bluetooth 1のWindowsと接続したらプロファイルは1に、Bluetooth 2のMacにつないだらプロファイルが2になってくれることを期待しました。自動でOSを認識しないまでも、そのBluetoothスロット毎に最後に使ったプロファイルに復帰してくれるだけでも有り難い。

が、実際に使ってみたところ、Bluetooth/USBの接続先と、プロファイルは全く連動しないらしいということがわかってきました。つまり、Windowsで使った後、Macでも使いたかったら、

  • Fn + Ctrl + 2でMacにつなぎなおす
  • Fn + C + 2でmacOS用プロファイルに切り替える

という2手間が必要になります。はい、クソ面倒くさいですね。エンジニアの皆さんが絶賛するHHKBがこんなもんかと。ただでさえLogicoolとかのマルチペアリング対応キーボードみたいにデバイス切り替えキーがない分、不便なのに、さらにプロファイルまで切り替えないとアカンのかい!と。

もうMac側で対処した方が楽じゃん

ということで、もうプロファイルは1(Windows向け)で固定してしまってFn + Ctrl + 1〜4のBluetooth接続先の切り替えだけでサクっと使えるようにしようということに。

この場合、MacからみるとPC(DOS/V)向けキーボードがつながっているように認識されます。これで問題になるのは、スペースバー左右のかな/英数キーが認識されない問題です。これをMac向けの定番キー李マッパーのKarabiner Elementsを使って対策します。

写真の通り、「Simple Modification」(単純な置き換え)ルールで、HHKB Studioのみを対象に、2つのリマップ設定を作ります。

  • 「PCキーボードの変換キー」→「かなキー」
  • 「PCキーボードの無変換キー」→「英数キー」

すべて「Japanese」という項目の下部で見つけることができます。もしかしたら他にもリマップが必要なキーがあるかも知れませんが、とりあえず現状は問題なく使えています。

とりあえずこれで、HHKB Stuido側は単一のプロファイルのまま、Bluetooth切り替えで行き来ができるようになりました。またOS毎にプロファイル枠を消費しなくてよくなり、将来的に個別アプリケーション向けのプロファイルを作るかとなった時に余裕を持たせることもできます。

正直、OS判別して一部非互換キーのマップを切り替えるくらいはプロファイル以前のところで自動でやってほしい気もしますが、USBのスレーブ側でホストのOSを取得するのって難しいですかね。

ともあれ、はやいとこ白印刷キートップセットを発売するか、キートップのモデルデータの公開を心待ちにしております。

オマケ:ナンチャッテCopilotキーを設定する

今年はWindows PCでAI機能Copilotを呼び出す専用キーが追加されることが話題になっています。Windows PCにキーが追加されるのは30年ぶりなんだとか。
【山田祥平のRe:config.sys】新キーの追加でアクセル全開のCopilot in Windows – PC Watch (impress.co.jp)

せっかく独自のキーリマップが行えるHHKB Studioで先取りしてみたいと思います。

現状Copilotキーのキーコードは不明ですが、既にショートカットキーは割り当てられていて、Win + Cとなっています。HHKBのツールはキーコンビネーションを割り付けることもできるので、これをアサインすれば1キーでCopilot画面を開くことができます。

位置は各PCメーカーに委ねられていますが、Microsoftとしては(英語キー基準だと思いますが)スペースキーの右の並びを推奨しているようです。確かに変換キーやひら/カタキーを除けば、右モディファイヤー系(右Ctrl、右Alt、右Fnなど)ってあまりというか全然使っていません。この辺りをCopilotキーとして活用するのはアリな気がします。

ということで、一番端っこで押しやすそうな右FnにWin + Cを割り当ててみました。Windows 11でCopilotのウインドウは画面右から生えてくるので、右寄りのキーを使うのも自然な対応付けだと言えます。

こういう高度なリマップが常駐ツールなしでキーボード側のメモリに書き込んで行える点はHHKB Studioの(個人的に感じている)数少ない長所かなと思います。

macOSのデスクトップに居座る謎の赤マイクアイコンを消す(犯人はロジクールでした)

少し前からMacのデスクトップに写真のような赤いマイクマークが出たままになりました。

なにかマイクにつながらない、またはミュートになっていることを警告しているようにとれますが、クリックしてもなにも起きません。その下にあるアイコンやデスクトップにクリックイベントがスルーされている感じ。

画像検索用の原寸アイコン

よくよくみるとメニューアイコンの並びにも同じアイコンがいます(左端)が、こちらもクリック、右クリックともになにも起きません。ずっとポイントしててもツールチップが表示されたりもせず。DockやFinderの「強制終了…」ウインドウをみて起動中のアプリを順に消していっても消えず。アクティビティモニタだと全プロセスが出てきてしまい探せないし、「設定」アプリの「プライバシーとセキュリティ」設定でマイクにアクセスがあるアプリをチェックしてもダメ。

仕方ないのでキャプチャしてGoogleの画像検索にかけたところ、韓国語のブログ記事がヒットして解決できました。

結論をいうと、「F8」キーで消えると思います。設定によってはFn + F8かも知れません。

ロジクールのMX Keysなどのキーボードが使うOptions+が犯人のようです。当該キーボードのFキーをみると同じアイコンがついてるではありませんか!マイクのミュート/アンミュートのトグル動作が割り当てられています。Zoomとかでサクっと自分側の音をミュートしたい時に良かれと思ってついてるみたいです。そして、問題の赤いマイク表示は、これが機能しているかどうかを示すインジゲーターだったのです。

Options+を起動して右上の歯車アイコンから探すと、こちらに設定があります。

ただこれは表示を無効化する設定で、F8でのミュート自体が無効化されるわけではないので、逆に表示(通知)だけをオフにしてしまうと「どうやっても音が入らない!」みたいなトラブルにもなりかねません。

覚えてしまえばそれなりに重宝しそうなので、この通知はオンにままにしておくことにしました。

■Logicoolに改善を望みたいこと

「これはなんだ?」と思ったユーザにヒントと提示する設計が必要だと思います。

  • 赤いアイコンやメニューバーのアイコンをクリックか右クリックした際にOptions+を開く
  • マウスカーソルでポイントした時に「これはLogicoolキーボードのミュート機能が動作中であることを示しており、F8で切り替えができる」といった説明を出す

くらいの配慮をお願いしたいです。

年末だし腰を据えてパスキーに取り組んでみる

昨年から今年、各OS(macOS/iOS/Windows/Android)や各種Webサービスが対応を進めて来た新しいパスワードレス認証規格のPasskeys(以下パスキー)というものがあります。何かサービスにログインする時、パスワードや二段階認証を不要にする仕組みです。代わりにセキュリティデバイスや1Passwordのような認証アプリを使います。ここでいうセキュリティデバイスはWindows Hello対応の指紋認証、顔認証だったりTouchID/FaceIDに対応したiPhoneだったりします。PCでログインしようとする際、BluetoothやQRコード経由でiPhone上で顔認証をする、みたいな手順になるようです。手元にiPhoneが必要という意味では、Google/Microsoft Authenticatorなどを使ったワンタイムパスコード認証とかわりないですが、数字を入力したりの手間はない分便利になるでしょう。

また将来的にはパスワードを完全に廃止してしまうことで、不正アクセスのリスクをほぼなくすことができると期待されています。身の回りのサービスもぼちぼち対応してきているので、導入できるところから順次導入していこうと思いつつ、ちょっと悩みや不安があって保留にしていました。

なにでパスキーを管理するか?

パスキーを管理する方法として、いくつか選択肢があります。例えばiPhoneのAmazonアプリでパスキー作成しようとすると、こんな選択画面が現れます。ぶっちゃけどれが便利なのか調べるのが億劫で放置していた、まであります。

「iPhone、iPad、またはAndroidデバイス」は端末内のセキュリティチップに保存する方法で、「カメラ付きの」とあるようにおそらくPC画面に表示されるQRコードを読み取ってスマホ側の生体認証で最終的な認証を行う形でしょう。これは端末を紛失するとアウトな気がするのと、毎回カメラを起動して読み取る手間が煩雑そうなので除外。

「セキュリティキー」はGoogleなどが販売しているUSBドングルを使う方法だと思います。これも管理が面倒くさそうなので第一選択肢にはなりづらいでしょう。企業ユースなどでは重宝しそうです。

「iCloudキーチェーン」は同じApple IDでログインしたデバイス間で同期できる方式です。例えばiPhoneで登録したパスキーで、Macからもログインができるといった形です。自分のメインスマホはiPhoneなので、なかなかよさげ。万一端末を紛失しても他の連携した端末がバックアップになりますし。ではWindowsやAndroid端末からログインする時はどうなんの?という話です。たぶんですが、またQRコードとかBluetoothを使って最寄りのApple端末で認証するのかなーと。ちょっと実際の動作が確認できていません。

そして「1Password」は同アプリをインストールしている環境でのみ表示される選択肢ですが、そちらのアカウントに保存するというもの。ハードウェアデバイスを必要とせず、各OSにインストールした1Passwordアプリやブラウザ機能拡張上でパスワード認証(ないし生体認証)でアンロックしていればクリックだけで認証が通る形です。つまり1Passwordがインストールされていれば、Mac、iPhone、iPad、Windows、Androidのどこからでも追加の端末参照なしにログインが行えるわけです。うーん、これが便利そうかな?

iCloudキーチェーンか1Passwordかで態度が決まらず保留にしていました。1Passwordが便利そうですが有料サブスクアプリなのでランニングコストがかかります。またなんとなくのイメージですがOSメーカーが提供しているiCloudキーチェーンの方が安心感もあるような。でもまぁ1Passwordは通常のパスワード管理にも使っていて価格分の価値は感じており、当面止める気もないのでいいかなと。

またもうひとつ勘違いしていたのは、1つのサービスでパスキー保存先は1つしか選べないと思っていた点。そうではなく、いくつでも設定できます。

またまた画面はAmazonアプリのパスキー設定画面です。

既にiCloudキーチェーンと1Passwordを設定した上で、更に「パスキーを追加する」というボタンがあります。複数のパスキーストアを併用できるわけですね。例えば家族でAmazonアカウントを共有する場合、ここでそれぞれのスマホにパスキーを作っておく、といったことができます。

なーんだ、だったら両方使って使いやすい方に統一していけばいいかなと。

ちなみに複数パスキーを作った場合、どこに保存したものかを見分けるのに名前がつけられるサービス(Amazonなど)と、ブラウザ名などが勝手に入って変更できないサービス(Nintendo、Yahoo!)があるようです。個別に無効化したりすることもあるので、自分で名前をつけられる方が有り難いですね。

現状1Passwordが有力

当面、iCloudキーチェーンと1Passwordで使い比べていくつもりですが、既に現状で1Password優勢になっています。なぜならWindowsで作業していると1Passwordにしか保存ができないからです。iPhoneやMacでたまたま登録画面にアクセスした時は連続して2回パスキーを作成すればいいんですが、その時たまたま使っているのがWindowsだと1Passwordへは簡単に登録できますが、Appleデバイスを手元にもってきて、というのは既に面倒くさいw。現在もパスワードが1PasswordとiCloudキーチェーンとEdgeブラウザ内のパスワードストアとバラバラに保存されがちですが、当面そんなカオスを経て1Passwordに集約されてくのかなという感じ。

あと多分ですが、1Password機能拡張が入ったブラウザだとiCloudキーチェーンやセキュリティデバイスの選択肢より先にポップアップが出るので、自然に使ってしまいがち。そのポップアウトでサインインせずに×で閉じることで初めてQRコードが出てくる、みたいな。

パスキー作成してもID/PW/2FAを求められる?

現状サービスによって、

  • ID/PW認証の完全代替手段としてパスキーが使える(ログイン画面に「パスキーでログイン」などの選択肢が出る)
  • IDを入れるとパスワードの代わりにパスキー認証が求められる
  • ID/PW認証後、二段階認証(MFA/2FA)の手段の1つとしてパスキーを位置づけている
  • パスキーでログインした後に2FAを要求される(2FA設定を削除すれば良い?)

などがあるようです。例えばamazon.co.jpは現状パスキーの設定はできたものの、ブラウザのログイン画面はどこを探してもパスキーログインの選択肢が出てきません。ヘルプや各種ニュース記事をみるとブラウザでも使えるっぽいことが書いてあるのですが謎。
Githubなどはログイン画面にいっただけで1Passwordのポップアップが出てきてログインできます。これが理想。

またNVIDIAなどはサイトのログインにパスキーは使えるものの、通常使うGeForce Experienceでのログインにはパスキーの選択が出ないという、残念なところもあったり、なんだかなーというケースも多いです。

自分はSSOが好きではなくサイト別にメールアドレスとパスワードを設定しているのが大半ですが、こうなってくるとGoogleアカウントでSSOしていた人が大勝利ってことになってくるのかな?

どこで使える?

海外サイトが中心ですが、ここに対応サイトがまとめられているようです。

https://passkeys.directory/

2023年買ってよかったもの(カテゴリ別)

前記事、ノンジャンル編からの続き…

クルマ部門

今年一番大きな買い物といえばクルマです。TOYOTAのクラウン・クロースオーバーに乗り換えました。契約は昨年10月だったんですが半年ほど待って4月に納車されました。

クルマとしてカローラスポーツは非常に満足度も高く、特にタイヤを替えてからは楽しく走れてたんですが、仕事柄トヨタの22年型の純正ナビを使っておきたくなり、同じカローラスポーツのマイナーチェンジモデルに乗り換えたいと提案したら同居人にダメ出しされ、クラウンなら許す、と言われたという経緯。

デカくて燃費や取り回しにはしんどさを感じつつも、パノラミックビューモニターなどに助けれてなんとか乗れています。また進化したADAS周りで高速巡航などはめっちゃ楽になりました。Xで他のオーナーさん達と交流してオフ会に参加して、といったSERAぶりのクル活も再開した年でもあります。

クラウンに絡むガジェットとして買って良かった製品としては、先のノンジャンル編であげたモバイルルーターFS050-Wの他には以下のようなものがあります。

■AIBox Ottcast Picasou 2 Pro

今クルマにダメージを与えるのかどうかと話題の製品ですw。

正直これを使ってるとナビが不安定になる(純正ナビ画面に戻れなくなる、メーター内地図が固まる等)の不具合は起きていて、全くの無害だとは思えませんが、ちょっと不便なバグ程度の認識で、恒久的なダメージを与えるかというと疑問、というスタンスです。そして切り分けのために別メーカーのAIBoxも買ってみましたが、同じ場所で同じ現象が起きたりもしていて、Picasou2 Proのせいというよりは、CarPlayのクローン端末+TOYOTAナビ全般で起きる不具合なのかなと思っています。近々TOYOTA側でパッチが出るという噂も聞いたのでそれを楽しみにしています。

本騒動で、なにかOttcastは本当に不具合がおきたら弁償したるわい!と抗弁しており、今後の展開を見守っていきたいと思います。

■スーパーキャパシター型スターター

時代の進歩を感じた製品はこちら。バッテリー上がりの時に使うスターターですが、従来の鉛蓄電池やリチウムイオン電池を使ったものではなく、スーパーキャパシターという短時間充電、短時間放電の特性をもつ電子部品を使ったもの。詳しい説明、メリットは記事をご覧ください。

クラウンにしてから既に3回ほど使っていますが、とても重宝しています(そんなにバッテリー上げるなよという話はさておき)。既に上がったバッテリーから更に搾り取るようにして充電をするので、車載バッテリー側の負担は気になりますが、「いざ使おうと思ったら充電できてなかった」ということがないのでとにかく年単位で保険として積んで置くには良いデバイスだと思います。

各種洗車グッズ

クラウンを屋根とボンネットが黒いバイトーンカラーにしたので、汚れがかなり目立つようになり手洗い洗車に目覚め、純水器、ケルヒャー他、各種洗車道具にかなり投資しました。クラウンを綺麗に保つのが目的で、洗車自体の手間は最低限に抑えたいので、拭き取りがいらない純水を高圧でぶっかけるスタイル。これを書いてる今は真冬でちょっとモチベーションが下がってご無沙汰気味ですが、まぁ30分くらいでそれなりに綺麗に仕上げられる体制になっています。ベースとしてEXキーパーがかけてあるのも効いていると思います。

カメラ部門

SIGMA 85mm F1.4 DGDN

今年買って大正解だったレンズはSIGMAの85mm F1.4 DGDNです。

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望遠でクルマを撮ると広角で気になりがちな歪みがなく綺麗なシェイプがとれ、背景もしっかりボケるので今年はこれでクラウン撮りまくり、SNSでもそこそこ評価してもらいました。個人的神レンズ認定。

去年買った135mmでも同じ傾向でしたが、さすがにクルマから距離を稼ぐのが大変すぎて、もう1歩焦点距離を短くと思って85mmにしたんですが、これが大当たり。重量も軽くなって現在最も好きな焦点距離です。

SONY FE 50mm F1.4 GM

その後で、さらに汎用性を高めようと50mmではSONY純正のGMレンズを買ってみました。こちらの方がお高いレンズになりますし、85mmよりもコンパクトなので普段はこのレンズをα7IVにつけていることが多いのですが、正直撮れ高としては85mmの方が「ウホッ!」ってなるのが多いですね。クルマという被写体にマッチしないということかも知れませんが。αにつけた時の佇まいが好きなのもあるw。

あとちゃんとマニュアル読んで調べてないだけで解決法がありそうなもんですが、何故か絞りが本体ダイヤルで調節できず、レンズ側のリングでしか変えられずにいます。これはこれで使いやすいんですが、他のレンズと操作方法が違うと咄嗟の時にワチャワチャしがち。設定が変えられたとしても今度は元々使えてたレンズで操作できなくなりゃしないかとか。

正直、この2つの使用感があらかじめわかっていたら、85mmのGMレンズを買ったらもっとスゴかったのかなぁーと思わなくはないです。

ちなみに今はオフ会とかでクルマを何台も並べて撮る時にもうちょっと画角が欲しいなということがあり、だいぶ前に買った35mm近辺のレンズをもう少しアップグレードしたいなとか思っています。

マグネティックフィルター

クルマの撮影ではガラスの反射光を抑えるのにC-PLフィルターなどを多用したりします。最近はブラックミストフィルターも試したり。一方であまりじっくり時間をかけて撮ってられないこともしばしば。そんな時、ネジ式のフィルターの脱着時間がもどかしいので、マグネットでパチっと脱着できるフィルターを導入してみました。これはもうネジ式に戻れないくらい快適です。一般的にネジ式よりも厚みも薄くて携帯性も優れている点も〇。使用後のキャップも含めてサクサクと扱えます。選択肢が狭まるのが悩みですが、今後国産メーカーも含めて参入してきてくれるといいなと思います。

PC&ネットワーク部門

Ryzen 5900X + RTX4090

元から使っていたRyzen 3900X + RTX3070のメインデスクトップPCを順次アップグレードしました。5900Xはともかく、RTX4090はその後の品薄、値上がり傾向などをみて買っておいて良かったなと思います。思えば3070も「高っけぇな」と思いながら86,444円で買ってたので、つくづく半導体不足騒動はどう転ぶかわからないなと思います。「待ってれば下がる」という時代ではなくなってますね。2024年はどうなるんでしょう。AM4環境ではもはや打ち止めで、次はAM5マザーやDDR5メモリに大幅刷新するしか手がありません。あんまりAM5末期に刷新してもまた先が短くなるし、AM6?やDDR7?最初期もたぶん高いので、本当は今がAM5+DDR5が美味しい時期なんでしょうけど、まぁ現時点ではさほど困ってないからいっかな。RTXがPCIe Gen5対応してきたらちょっと悩ましいです。

YAMAHA RTX1300 + 10Gbps光回線

年初に買うだけ買っていたRTX1300で、春頃に10Gbps化しました。仕事で動画ファイルのやりとりをするのが爆速になりましたし、同居人もネトゲにハマったりしていて変えて良かったなと思っています。光ファイバーが来ている2Fの自室と、1Fリビング間、同居人ゲーム部屋などもきっちり有線化、10Gbpsハブ化をできて満足。来年ネットワーク周りでいうとこれを書いている今日国内認可のニュースが出ているWi-Fi7でしょうか。まぁでも6E化までは果たしているし、対応端末もどうせiPhoneは来年でものるか微妙なとこでしょうからまだいいかな?

業務機材部門

続いてお仕事でUT中継などに使う機材。これらは表ブログの方にレビューしてたりするので、こちらのブログを読んでくださってる方には初お目見えかも知れません。

OBSBot Tail Air/Tiny2

小型のPTZカメラを精力的にリリースしているOBSBot製のカメラを2台導入。どちらもクラファンでちょっとお得に先行購入しました。PTZ(パン-チルト-ズームをリモート操作できる)カメラはUTやインタビュー中にささっと画角調整ができて重宝するのですが、業務用は何十万円もするので、このメーカーの製品はとても有り難い立ち位置で応援しています。

Tiny2はUSB Webカメラタイプの最新型で高画質化、USB3.0非圧縮転送などに進化し、ちょびっと小型化しました。

そして11月末に届いたばかりのがTail Air。こちらはスタンドアローン型というか、HDMI出力、NDI出力、USB出力ができる汎用製の高いモデルで、HDMIでATEM Miniに送ることもできるし、ネットワークケーブルやWi-Fi経由でNDIでOBS Studioに直接映像を入れられたりします。

ちょっと惜しいのは画角が広角すぎる点。UTなどで手元にズームして操作内容を見るという用途だとデジタルズームx4は画質的にも画角的にも物足りなかったです。市販の後付けテレスコープレンズをとりつけできるようレンズアダプタとカウンターバランスアダプタを3Dプリンターで試作してみたりしてるんですが、やはり総重量増加に駆動モーターが耐えられなそうで芳しくありません。

Wireless Pro/Lark Max

UT/インタビュー会場でマスクは必須でなくなってきている感はありますが、やはりワイヤレスマイクを使える現場では使うに越したことはないかなと思っています。

Wireless Go/Go2、DJI Micと来て今年新たに買ったのはHollyland Lark MaxとRODE Wireless Proです。Go2は充電ケースがなく充電管理が面倒な点、DJI Micはそのケースにいれていても充電できてないケースがありちょっと信頼性に難を感じた点で買い換え。

Hollyland Lark Maxはこれらの機能を受け継ぎつつ、ノイズキャンセル機能が内蔵されており周りの騒音を抑えてクリアな音声が送れるのがポイント。親機でのゲイン調整などがちょっと独特なダイヤル形式で慣れるのに多少かかりますが、動作に不安定なところもなくコスパも考えると現在イチオシのワイヤレスマイクです。

RODE Wireless Proは名前通りかなり業務レベルの利用を意識した仕様で32bit float録音やタイムコード同期などが搭載されています。後で動画と音声をマッチングさせてマスタリングして動画を仕上げる、なんて時にはめちゃくちゃ重宝しますが、単にリアルタイムで手軽にマシな音声を中継し、後編集もしない、とかならLark Maxでいいかなと。来年はeラーニングコンテンツとかも作る可能性があり、Wireless Proはそういう動画素材の収録とかで活躍してくれるんじゃないかと期待しています。

ラッピングクロス

ドリキン氏の動画で知った、カメラ等の機材を包んで運搬するための布シートです。リンクは一例で似たような商品はいくつかの会社から色々なデザインやサイズで売られています。

ベルクロ(マジックテープ)ともちょっと違うんですが、とにかく全面で裏面と表面がペタっとくっつく仕組みで、カメラのような立体物でも、ノートPCのような平たいものでも保護できます。衝撃吸収性はそこそこですが、機材同士がガチャガチャぶつかって傷付け合ったりするのを防げるのが精神衛生上とてもGood。4枚くらい買ってますし、まだ増やしたいくらい。機材を持ち運んだり宅急便などで送る機会がある人にはオススメしたいです。

■まとめ

ノンジャンル編、カテゴリ別編と2記事に渡ってしまいました。今年も買ったなぁ。ちっともお金が貯まらないよ…

それでもQOLや業務クオリティには貢献していると思うので満足ではあります。

来年は3Dプリンターにしろドローンにしろ扱う自分のスキルも向上させていきたいなと思います。