Raspberry Pi Zero WでGPSビーコンを自作

TOYOTAのコネクテッドカーには「カーファインダー」という機能があります。車両の位置情報を常時サーバーに送信して、ユーザはスマホアプリから今車両がどこにあるかを確認できるというものです。

地図&GPS好きな私はこれにはかなり期待していました。例えば同居人と待ち合わせをする時に迎えに接近するクルマの位置がリアルタイムにわかれば迎えられる側もいい場所に移動したりできます。例えばどちらの方向から接近してくるかで道路のどっち側で待つべきか判断できます。雨が降っている時に無駄に早くから路肩で待たず、どこかで雨宿りをして待つこともできます。

従来、スマホアプリで「友達を探す(現「探す」)」だったりFacebook MessengerやGoogle Mapsなどあらゆる位置情報共有機能を試してきましたが、どれも更新頻度が低すぎてそういうリアルタイムなモニタリングには不足でした。調子がいい時悪い時のムラがあったり。特に金属の箱の中である車内ではスマホのGPSが充分な精度を出せないということも関係してるのでしょう。試した中ではGlympseががまずまずの更新頻度と精度ですがマイナーな上に共有開始までの手数がやや多く、めんどくさがりの同居人にはなかなか使ってもらえず。

そこでもう車両の搭載機能ならば、運転する側はなんの操作もいらずに少なくとも車両->迎えを待つ側の共有はできるだろう!と期待したわけです。ところがいざ納車されていてガッカリ。リアルタイムで動く様子が見えないどころか、目的地についてもまだ出発地にいることになっているとか、何十分というレベルで更新が途絶えることもしばし。また地図表示までの操作の手数も多い。トヨタのアプリは最初にTOYOTA/LEXUS IDというのでログインして使うのですが、さらにこのカーファインダーを使う際にはT-CONNECT IDというのでログインが必要です。しかも後者はセッションが数分しか保持されないので、基本毎回パスコードを入れなければなりません(IDは記憶してくれる)。そしてやっと表示が出たと思ったらスクロールもズームもできない地図画面だし、自分(アプリを起動してる人)の位置も出ません。「マップで開く」的なボタンで標準地図アプリに遷移してようやく自分の位置とあわせてスクロール/ズーム可能な地図閲覧ができる、という体たらくです。TOYOTAのコネクテッド周りのアプリは総じて残念なところが多すぎます。しかも事前に試せないので百万単位の買い物をしたあとで判明してもどうしようもありません。せっかく力を入れるのならもう少し本気で取り組んで欲しいものです。

■なら自分で作っちゃえと

代替品として最近何社かから発売されている子どもの見守り端末なんかも検討しましたが数百円とはいえ月額費用がかかる上、バッテリー優先で更新頻度が分単位なので上記のような用途には不足します。

そこで目に付いたのが以前別件で使用したRaspberry Pi Zero Wです。これにGPSモジュールを取り付ければ緯度経度時刻は取得できますし、車内なら電源もUSB 5Vならいくらでもとれるのでバッテリーの心配も不要。しかも我が車にはWi-Fiまでとんでますから、LTEモジュールも追加の維持費も不要。取得した緯度経度情報をWebサーバーに投げるスクリプトさえ作ってしまえば、あとはWebサーバー側でそれを保存して表示するこれまた簡単なページを作れば良いということになります。

ということで作って見たハードウェアがこちら。

SDカードはサイズ比較用です。いい感じのケースが見つかりました。フットプリントはZeroサイズで上に少し高くなっている造り。右に出ているのはGPSアンテナ。電波が遮断されやすい車内で使うので外付けアンテナにしました。奥に見えるのがmicroUSB端子の電源線です。このサイズなら車内のどこにでも設置できます。アンテナ側(SDカードスロット側)は少し大きく口があいているので、少しホコリなどが入りやすいかも知れません。テープかなにかで目張りしておこうかな。


こちらが中身。使っているGPSモジュールは秋月のみちびき/1PPS対応のものです。

Raspberry Pi Zero Wはヘッダーピンが半田付けされてないWをもともともっていたので、それにハンマーヘッダーソケットを追加。GPSモジュールにヘッダーピンを半田付けすれば直接刺さるんじゃないかという思惑があったんですが、実際には接続する5ピンのうちシリアルのTxとRxが反転した並びになっていたので断念。結局直接半田付けしました。今買える(買いやすい)Zero Wは正確にはZero WHというヘッダーピン(オス)がついているものなので、また別の固定方法が必要かもです。ちなみにGPSモジュールの裏にはバックアップ用のコイン電池がついているのであまりZeroと密着はできないです。

こちらの六角ネジで高さをあわせてGPSモジュールを固定しまいた。自作PCケースにマザーボードを固定するのによく使うアレですね。アレの少し細いヤツ(M2)が長さも色々でセットになっており、複数継ぎ足して望みに近い長さにできるというものです。

ちなみにケースのネジ穴はあいてなかったので、別途ねじ切りタップも買って自分で開けました。ちょい斜めになってしまったのが残念…

というわけでハード的にはZero W、GPS、SDカード、ケースに細々とした配線部材で6~7千円くらいでしょうか。部材はかなりたっぷり買えてしまったので、仮に追加で作ろうとすれば5千円くらいで作れるのかも知れません。

■ソフト面の工夫

ソフト面はOSとしてはRaspberry Piの基本OSであるRaspbianの最新リリースBusterを使用。GUI環境などはいらないのでLite版です。GPSモジュールはシリアル接続で、1PPS信号という精度を上げるための信号はGPIO経由で入ってきますが、いずれにせよgpsdというデーモンを動かしておけばいい感じに管理してくれます。他のツールからはソケット通信でアクセスする感じ(なので複数のGPSクライアントからの同時接続も可能)。

Pythonでgpsdから取得してWebに投げるサンプルが落ちていたので、それを改良して使っています。当初、一旦ローカルにSQLiteなどで保存して送信なども考えてたんですが、そもそもリアルタイム測位データに用があるのと、システムをROM化することで電源管理を簡略化できると気付いたのでローカルには基本的にデータを保存しない仕様にしました。ROM化というのは起動時にSDカードからソフトを読み込んだ後は、その後のディスク書き換えをRAMディスクに行うように仕向けるというもので、SDカードをメインストレージにして劣化が懸念されるRaspberry Pi界隈ではよく使われる手法のようです。RAMディスク上のデータは電源をブチ切りした場合は当然失われます。図書館やネットカフェのPCのように、次回電源投入時はすべてが元通りに起動するというわけです。これも簡単な切り替えスクリプトで実現できました。諸々多くの先人の資産のお陰で、かなり短い期間で目論み通りの仕組みを実現することができました。この場を借りてお礼申し上げます。

逆にサーバー側のPHP+MySQLな部分はほぼゼロから自作中。Google Maps API v3を使って地図表示をしています。個人で使う分にはまず課金対象量には達しないだろうと。こちらはまだ調整中ですが、追々見られるものができたらスクショくらいは晒したいなと。

2023.04.26追記

クルマを乗り換えたので移設作業をしました。当初、時刻のみで緯度経度がn/aのままで測位ができずに悩みましたが、なんのことはない、GPS基板からアンテナのコネクタが外れてましたw。移設の際に引っ張られてしまったのかも知れません。気休めにホットボンドで固定をしておきました。

初号機は設置して3年半ほど経っているようですが、普段はROM化してあるせいかSDカードも普通に読み書きできて劣化の兆候はなさそうです。

ただ衛星位置情報(almanac)を保持するコイン電池の出力が2.7Vまで落ちていたので、新品に交換しておきました。ググるとクルマのスマートキーなどだと2.8Vを切ったら交換、ということだったので充分危険域。新品は3.3Vでした。これでまたしばらく大丈夫でしょう。実害を感じなかったので気にしてませんでしたが、弐号機の方もそろそろ替え時きてるかも知れません…

カローラスポーツ、半月後のセカンドインプレッション

カローラスポーツが納車されて半月、二回の長距離ドライブを経ての再レビューです。

■燃費

ナビ上のApp「エージェント+」をバックグラウンド起動しておくと、走行毎の走行ルート、距離、燃費などがクラウドにアップされ、スマホアプリなどで確認できるようになります。それによると、一般道で20km/L前後、低い時は16km/Lくらい、調子良いと22km/Lくらい。高速だと24km/Lといったところ。先日2回目の満タン給油して満タン法で測った結果は19km/Lというところです。

運転法としては一般道ではなるべくエンジンを動かさない、動かしてもあまり回転を上げないという意識はしています。特に発進時は気を遣うのでもしかするともっさりプリウス走りになっているかも知れません。あまり周囲に迷惑をかけないようにしたいものです。高速ではACCを積極的に利用して定速巡航。ガソリンエンジンが回りっぱなしになるので燃費は落ちるかなと思ったんですが、やはりハイブリッドでも巡航の方が燃費が伸びますね。

■乗り味

やっぱり高速で合流や追い越しをする時にはもうちょっと加速感がほしいなと思います。というか踏めばまだ加速できるという感じですが回転があがってうるさくなると「これじゃハイブリッドの意味ないなー」とアクセルを緩めてしまう感じ。AVSのSports/+モードもメーターが赤くなって「燃費悪いで」アピールがプレッシャーになってあんまり使えないw。そのうち達観してきたらもう少し積極的に使うようになるかも知れません。

AVSといえばComfortの違いはやっぱりそんなに感じないです。最初に試乗したノーマル足の方がバランスよかったかもという位。

■車両感覚

実はちょっとだけLEVORGより車幅が大きいせいか、そう思っている主観のせいか、細道や曲がり角がちょっとまだ恐い。今までノーブレーキで通過できてた電柱脇を減速してみたりして。これは5ナンバー車や軽自動車から乗り換える人はかなり気になるところかも知れません。

■シート

グランドツアラーのはずのLEVORGのシートより、前々車のCOLT Ver.Rの方が長距離疲れないという感覚がありました。300km超の実家までノンストップでも割と平気だったCOLT。LEVORGに乗り換えた時にちょっと残念だったのがシートでしたが、カロスポのそれは疲労面ではかなり有利な印象。長距離乗ってもあまり疲れない。

ステアリングがテレスコピック対応なので、シートは上下的にも前後的にも下げ目にするのがいい感じ。シートが低いと乗り降りで頭がぶつかる感じもなく乗りやすくなります。赤もまぁ見慣れてはきましたw。17万という追加コストに納得したわけじゃないけど…そんだけ出させるならメモリ付きパワーシートにしてくれよと、何度でも書く!

■AAC&LKA

前回「自分でとまるのと遜色ないスムーズな止まり方」と書きましたが、やっぱりケースバイケースでギュっと前のめりくらいの止まり方になることもあるわ、という感じ。先行車を認識できる距離がLEVORGよりもやや狭い印象。「あれ、まだ減速しないのかな」と思ってみると、先行車アイコンが見えておらず、割とギリギリになってから点灯してブレーキ、みたいな。まぁ一般道利用を想定しきれないのはこういうところなんでしょう。

一方LKAの白線認識率はやはりLEVORGのアイサイト3.0より良くなってますね。ハンドル操作警告がなければ高速は本当に手放し運転できそうな感じ。ただし表示上は白線を認識していてもレーン内でのふらつきは多少あります。「おっとっと」という感じで修正舵をいれてしまう。ドライバーが油断しないようにわざとやってんじゃないかって位w。1車線の自動車専用道でセンターに寄りすぎて恐い、と言われてますが、確かに車線ど真ん中よりは少しセンターラインよりかもというくらい。不安はそこまで感じないです。

■車内温度上昇

5月末になって日差しが強い日が増えて来ました。LEVORGであまり気にならなかった駐車時の温度上昇が結構気になります。たしか赤外線カットガラスのはずなんだけどな。後席とリアにDOPのスモークを貼ってないのもあるかも。ステアリングホイール熱っ!ってのを久々に感じ、フロントガラス用のサンシェードを久しぶりに購入。カローラスポーツ専用サイズというのを買いましたが微妙に大きい気がする。しかも熱を吸収しそうな黒なのはどうなんだろう。

リアはあまり黒くしたくないけど、後席だけはってどれだけ違いあるかな?追々対策を練っていきます。

■車両設定変更

ディーラーでしか設定変更できない項目で、納車時に変更してもらったのは、

  • エアコンのAUTO時に自動で外気投入になるのを禁止
  • スマートキーのロックボタン長押しでパワーウインドウ閉じ

でした。使ってみて以下の2点が気になったので追加変更依頼。

  • 降車時のヘッドライトOFFをドア開時ではなくエンジンOFF時に
  • ドアロック時の「ピッ!」音の音量を5から4へ

音量は深夜の自宅駐車場でちょっとうるさい気がしたので。ただショッピングモールなどの駐車場ではわざと音をさせてクルマを探すこともあるので、全く聞こえないのも困る。実際に聞き比べて選ばせてもらいました。2は蚊の鳴くような小ささでさすがになし。4と5は差が微妙でしたが3も結構小さいなという気がして日和って4に。

ちなみに3つめまでは無料で、以降1,080円/1設定で有料でした。金とんのかよ!だったらユーザ設定可能にしといてくれよ、と思わなくはなかったですが、まぁメーカーが設計してることですし、ディーラーとしてはメカニックの工数がかかるので仕方なしということでしょう。作業自体はいちどPCつないでしまえば同じでしょうし、あらかじめ設定を決められる人は契約時のオマケとして交渉してみてもいいかも知れません。

■レー探&ドラレコ装着

追加電装品として購入してあったレー探とドラレコも装着。レー探はOBDII端子から情報と電源をとることを、カロスポのマニュアルで禁止しているので悩んだんですがハイブリッド情報をみたくてつないでみています。目に見える不具合はないですが、もともとメンテナンス時のみにデータを取り出すためのもので、走行中に連続して取り出すことを想定していないので、いざって時に先進安全装備の動作に影響とかあったらイヤすぎるので悩ましいです。自動車業界は書き込みできなくていいので常時読み出しができるデータポートの規格をはやく確率してほしいものです。

ドラレコは常時監視タイプ。AppleTV同様電圧低下を監視して自動で録画を停止します。広角なので歪みはありますが画質はまぁそこそこかな。乗降車時のドアを閉める振動などを駐車中の衝撃と誤認して、デフォルトではエンジン始動時に「停車中に衝撃あったよ」というブザーが鳴り続けるのが困りもの。確かに気付かずに乗り続けて上書きされたら元も子もないですが、128GBのSDに換装してるし、とりあえずその警告をOFFしました。ちなみに乗降車時それぞれ2分以内の衝撃はスルーする設定もあるんですが、いまひとつ効いて無いような。レー探とドラレコともにコムテックなので連動ケーブルでつなぐことで、

  • ドラレコの操作をレー探側でできる
  • ドラレコの記録に取り締まり検知フラグが追加される
  • レー探のオービス警告時にドラレコのリアルタイム映像に赤枠を重ねて道路脇なのか上なのかといったことがわかるように出してくれる

などのメリットがあります。電源がまとめてとれるというのもあるんですが、駐車中の常時録画をする場合はどのみち常時電源をとらなければいけないので、これはあまり関係なし。ドラレコ自体は自動ブレーキのカメラユニットの向こう(助手席側)にとりつけたので、ルームミラーに隠れてほぼ見えてないので、レー探側で遠隔操作できるのは便利。

ドラレコの映像&ログを再生するWindows用のビューワーはかなりショボい。映像再生サイズが固定3サイズのみで全画面再生とかできなかったり、Explorer上で開くとかもない。絞り込みはわかりにくいし、動作もっさりしてる。ちょっと勝手ソフト作りたくなるレベル。

■ETCのTPSP動作いまだ確認できず

浜松で空振りだったTSPS(信号機情報)が、みなとみらいでもダメ。ETC2.0の割り込み情報は出るんですが、高速での電波ビーコンによるものばかり。光レシーバーがきちんと機能しているか調べる手立てがなくて気になっています。

 

こんなところかな。基本的には満足度は高いレベルを維持しています。デザインもまいど惚れ惚れ。特に18インチホイールでイケイケの外観なのに乗り心地はマイルドなところがいいですね。外装パーツも少しずつ装着中です。

カローラスポーツついに納車!ファーストインプレ

2019年5月16日、ようやくカローラスポーツが納車されました。2月末契約で当初予定よりは早まり三ヶ月弱。予約だったLEVORGほどではないにしろ「ついに!」という感じ。

ちょうど実家に帰る用事があってまたしても納車二日目にして長距離移動もしたのでファーストインプレなど。なおCOLT Ver.Rの時はその二日目の高速移動で飛び石でフロントガラスにキズついていきなり車両保険使ったりしたけど、今回はなにごともなく無事帰省できましたw。

■ボディカラー(シアンメタリック)

正直筆頭候補は他のカラーだったんですが、共同出資者の同居人に強く押し切られました。最初に試乗した時にこの色で「とりあえずコレはないな」と思っていたカラーだし、5chではポリバケツブルーだのドラえもんカラーだの言われ、トヨタのオンライン見積もりシステムなんかでも(たぶん人気順で)一番下に置かれている色なわけですが、まぁ改めて手元においてみると他の水色系車種のそれとは違う深い光沢がある良い色かなという気がしてきました。レア感もいいです。ただし契約後にはじめて野良でみた色はこれでしたけどw。それ以外では圧倒的に(パール)ホワイトが多い。ホワイトは黒エアロと組み合わせるとガンダムちっくになるのでCOLT Ver.Rの時も迷ったし、LEVORGでも第一希望だったんですが、カローラスポーツに限って言えばホワイト系だけえ2カラーあるし、圧倒的(半数近く)がパールらしいので、まぁ選ばなくて良かったかなと。

せっかくディーラーの一番高いコーティングもしてもらったし、綺麗に保って乗っていきたいと思います。購入店舗ではコーティング車の洗車1,000円で待合スペースは電源もとれてマンガ棚とかもあり、ちょっとしたノマドもできそうなので、月イチくらいでスタバのかわりに行ってもいいのかなという気がしています。

■内装、シート周り

何故か最上位モデルのG”Z”だけは17万のメーカーオプションの赤シートにしないとシートヒーターがつけられないという謎仕様で、赤単体としてもだしシアンの外装との組み合わせとしてもどうなの?という感じでしたがLEVORGでシートヒーターは超愛用していたので今更無しの生活にも戻れず、仕方なく大枚はたいて装着。こちらはボディほど惚れ惚れはしないですがまぁ慣れたかな。座り心地は悪くないですが、真ん中のファブリック(アルカンターラ?)なところがホコリやゴミがくっつきやすく目立つなという感じ。色々取付作業をしているせいもあるかもですが、築くと色々落ちていて、掃除機やコロコロを常備しておきたくなるレベル。

フロアマットはAmazonでMAT-ACEという社外品を調達。ラゲッジは含まない価格で社外品にしては少しお高めですが、裏面の滑り止めに「焼きニーパン生地」というものを使っていて、純正含めた通常の樹脂スパイクよりズレないということでチョイス。ロック機構のある運転席や人がのらない後席はまだしも、助手席はLEVORGではズレまくりだったので。スパイクは上から荷重をかけてると食い込んでズレないですが、助手席に座って足だけの軽い荷重で水平に押すとすぐズレてました。本製品はなにも載せない状態でも貼り付くように密着。場所あわせでズラすこともできないくらいです。これは期待。

微妙な点はドアのハンドルやスイッチ類の位置。理想ポジションをとった時にハンドルがやや遠く(前過ぎ)でドアをあける時にハンドルをもたずに押して開けて、そのまま勢いがついてヒンジ限界まで開いて「ギシッ」とやな音させたりしがち(ドア自体が重い気がする)。パワーウインドウスイッチも結構指が迷ってしまいますが、まぁこれはLEVORGとの違いで慣れないだけかも知れません。全体にσ(^^)の体格にはLEVORGの方がマッチしていたかなという話。

機能的にはパワーシートではなく、当然メモリ機能もなかったのが残念。クルマ全体を通しても最大の不満。体格の異なる二人で乗り分ける我が家的にはスイッチひとつでそれぞれのシートポジションに復帰してくれるのは非常に重宝していました。北米仕様には設定があるらしくなおさら悔しい。赤シートに17万かけるくらいならパワーシートをMOPにしてくれればと。

■乗り味、パワー、AVS(メーカーオプション)

LEVORGの300馬力から、エンジン+モーターで122馬力と半分以下に落ちるので試乗では測りきれなかった場面で不足を感じるか不安でしたが、まぁ街中では概ね事足りるかな。赤信号で減速して停車寸前のところでポっと青に変わって、急に再加速しようと思った時に少し鈍さを感じることがあります。実用的に支障があるレベルではないですが、なんかトルクが伸びないなという感じ。高速の加速レーンとかではあんまり気にならないので、回生状態から急にフル加速にかわった時に限って出力にもたつきがあるのかな?

AVSでTPOで足の硬さが切り替えられるのが魅力に感じてMOP装着しましたが、まぁNormal含めてあまり不満がなく、いずれあんまり触らなくなりそう。Sports、Sports+も今はハイブリッドで燃費記録を出す方が楽しくてあんまり興味がない感じ。舗装の悪いところでComfortにしてみたりしてますが、そんなに極端にはかわらないかな。ただトータルでは非常に満足。ビシっと引き締めたいときはSports系にすればLEVORGに近い感覚の固めの味になるし、一般道、特に舗装状態が悪いところではより快適にふったセッテイングにできる。

ただセットで電動スロットルのチューニングもかわってしまうのがどうかなと。できれば好きなカステム設定をプリセットに追加できたら良かったなと。あと上下スイッチでいくつもの設定を行き来するのと、スイッチの位置がやや使いづらい。使わない設定はリストから外したりしたい。

■ハイブリッドシステム

古くからハイブリッドに乗ってる方には「なにを今更…」ですが、個人的には家族クルマ含めて常用は初めてなので、やはり色々試すのが楽しい。実家で4,5ブロックの妹の家まではEV走行でいけるなー、燃費計を無闇に気にしてみたり。やはり発進時のフイーンという感じが未来感あっていいです。戸建て済みならEVやPHVも視野に入ってきたんでしょうが、賃貸住まいの身としては現実的な電動車です。(でも最近でたリーフ+なら神奈川<->愛知の帰省もそう非現実的な話ではなくなって来ますね。またショッピングモールなどの充電所で週一くらいで充電してやれば割と実用上不便はないのかもなと思ったり。)

契約直後にこの記事を書いた時、統計では19km/Lとかで不安になりましたがとりあえず搭載燃費計で見る限りは23km/Lとか出てて一安心。季節的に一番エアコンが弱い時期というのもあるかもなので油断はできないですが。

■オートクルーズコントロール+レーンキーピングアシスト)

もうひとつのLEVORG比で気になっていたのがACCとLTAの練度。最新LEVORGのツーリングアシストには負けるとも、個人内でA型LEVORGのアイサイト2.0より劣ってしまうと買い換えとしては残念な印象になってしまうので、、

しかし新東名を走ってみてその不安は払拭されました。さすがに5年でトヨタもしっかり追随してきてる感じです。まず一般道で前者が停車した時の停止までのブレーキングが上手くなってる。A型LEVORGはちょっと雑でガックンする感じで、助手席の人に「自分のブレーキングと思われたらイヤだな」というレベルでした。カロスポは自分でとまるのと遜色ないスムーズな止まり方してると思います。ネットではトヨタはあくまで緊急停止動作として割とギリギリまで引っ張ってから急ブレーキする、という評価を見てたんですが、むしろ逆です。

次にLTAの白線検出率も、同じ道できっちり比べたわけではないですが、印象としてはカロスポの方がよく粘る感じです。また白線読んでても曲率で強制キャンセルされる場面も減った気がします。カロスポは白線が見えない時でも前者追従動作をしたりして粘ることもあるぽいですが、グラフィックをみていると比較的近い距離=低速域でしか機能しないようでまだそれほど場面に出くわしていません。最新のLEVORGのツーリングアシストと比べるとどうかは不明ですので、今2車種を比較して検討しようとする方は別途乗り比べて確認を。

■HUD(メーカーオプション)

昔つけてたポン付けの製品とはすべてのおいて進歩しており実用性も高いです。速度や回転数以外にもLTAのステータスやナビの交差点案内(ターンバイターン矢印)も出ますし、カラーだし、ガラスにコンパイナフィルム貼ってないのにコントラストもしっかり出ていて視認性高い。おそらくダッシュボードから少し沈んだ位置にあって日光が入りにくいんだと思いますが、その他の部分がグレーで窓ガラスに映り込んでいるのに対し、HUDの表示エリアはしっかり黒が沈んでいて映像が名称です。また本来HUDはガラスの向こうに焦点が合い、目の焦点を遠くに保ったまま視認ができるので疲労が少ない、という理屈だったんですが、ポン付けはダッシュボードの上にポンと置くのでどうしてもガラスまでの距離が短く、結果、ガラスの向こうに映る像の焦点距離も短くなり、結果的に「単に上下位置が高いだけ」の状態でした。大してこのMOPのは(昔みたプリウスの分解図によると)ダッシュボード上で沈んでいるだけでなく、さらに鏡で屈折させて投影距離を稼いでいるらしく、きちんと「遠くに見える」HUDを実現しています。また設定画面で位置や傾き、明るさなどもカスタマイズできるので、標準より明るめにして使っています。

価格に見合う実用上のメリットがあるかは悩ましいところですが、ある程度クルマやSFやガジェットが好きな人であればワクワク感は感じるオプションだと思います。MOPで後から追加できないので迷ったらつけておくことをオススメします。

■BSM(メーカーオプション)

こちらも初体験デバイスになります。レビューしどころがたくさんあって嬉しい限りです。

後方、隣車線から接近している車両がいるとドアミラーにインジゲーターが光って知らせてくれるもの(Back Side Monitor = BSM)です。人間の視覚を補う意味でHUDよりも直接的に安全性に寄与するオプションです。残念ながら他の各種センサーとセット装着になるのでかなりお高いオプションになりますが、昼間でも夜でも視認性が高く効果を感じる装備だと思います。単に抱き合わせで売ってるだけでなく、実際にセンサー類を共用してるのでなかなか単品売りすりゃ安くなるというものでもなさそうですが、是非単価下がって普及度が上がってほしいデバイスです。

■オートハイビーム

こいつがなかなかの伏兵でした。ヘッドライトをハイビームにしておくと、対向車が来た時に自動でロービームにしてくれるというものです。5ch情報ではレスポンスが遅くて結局自分で切り替えた方が早いとのことであまり期待してなかったですが、σ(^^)基準でいえば充分な精度と反応速度をもってると感じます。σ(^^)は対向車や人がいない時はこまめにハイビームにする派なので自動化は嬉しいです。もう全然ハイビーム固定で不便を感じないです。あ、ロービームにしなきゃ!と思った瞬間に意図が伝わったかのように切り替わります。

強いて言えばハイビームを自動でロービームにするんじゃなくて、ロービームを自動でハイビームにしてほしいです。レバーが常時手前か奥かの違いですが、奥にロックされてるとパッシングなどに手が届きづらい。というかすでにハイビームポジションだとパッシング自体できない?プリウスやCH-R用には社外パーツでロービーム側でもAHBを常時オンにするキットはあるみたいで流用できないかと思っています。

■ブレーキホールド

LEVORGでもあらかじめONスイッチを押しておくと、上り坂などでブレーキ踏んで停車した時に自動でパーキングブレーキがかかり、発射時にブレーキペダルを離しても後ろに下がらない坂道発進アシスト機能として搭載されていました。カロスポのそれは平坦路を含めた信号待ちなどでより積極的にサポートしてくれるというもの。ON状態だとブレーキを踏めばHOLDかかり、足をはなして信号待ちができます。ただし割りきってそうやって使ってればいいんですが、ONにしつつHOLDされてるのも忘れて発進しようとブレーキから足を離した時、クリープが起きないので一瞬戸惑います。当たり前っちゃ当たり前ですが、この両立ができない当たりが、「エンジン始動のたびにOFFになってて毎回ONししないと機能しない」仕様になっている理由なのかもですね。またおそらく物理ではさんで押さえ込んでるので、アクセルを踏み込んで発進する時に一瞬だけラグというかつまりがあります。信号がいってからはさんでいるのがリリースされるまではブレーキとアクセルを一度に踏んでいるような状態で、そこからブレーキをリリースしてガンと出る感じ。これもまぁ挙動としては理解できるので、慣れるしかないでしょう。

こちらも車外キットで常時ONにはできるようです。同居人と相談して導入を検討しようと思います。

■カーナビ(ディーラーオプション NSZT-Y68T)

まず気になったのは装着方法。DIYでの付け外しがややしづらいです。まず安全のためブラケット固定ねじ4本のうちロックナットが2本使われています。しかも結構奥まった位置にあり、ロックナット後ろの6.35mmの四角棒が短いとかなり回すのが大変。普通に六角なら手持ちのツールが色々あるんですが、このサイズで四角のものはもってなくて慌ててホームセンタで買ってきたものは短くて難儀しました。また通常のボルト2本もさらに奥まっており長めのエクステンションが必要です。どうもナビのフレームを少しでも細くしたかったんでしょうけど、4本とも下から固定する形で、9インチの重たいナビを上に押しつけるように保持しつつ下からねじ締めするという一人では非常に難易度が高い設計です。トヨタ車は各パネルははめこみ式の箇所が多くDIYに優しいイメージでしたが、ここは少しガッカリでした。まぁ普通はディーラーのメカニックしか触らない部分だから大半の人にはどうでもいいことなのかも知れません。

で、ナビとしてですが、一昔前の純正ナビと比べると随分社外のエッジなナビに追いついて来てると思いました。というかもう社外ナビがどんどん元気を無くして目立った進歩がないとうだけかも知れません、、地図スクロール(スワイプ)やズーム(ピンチ)のレスポンスは彩速には及びませんがCyberNaviよりは勝っていて、Stradaといい勝負というところでしょうか。万人向けでシニアにも見やすいようにボタンなどが大きめで、アイコンなどもシンプルめなのがややダサいと言えなくもないですが、機能的にはほぼ不足ないです。ルートの質もクラウドのものも含めいまんところ不満は感じません。ただ、「停止の達人」などバックグラウンド動作するAppを起動しているとたまにフリーズしたように無反応になるのが気になります。

SDカードの動画ファイル再生は、最低限レジューム再生こそできるものの、スキップ系は皆無でステアリングスイッチではファイル単位で遷移してしまうので、CMとかオープニングをとばしたいなぁという時に、画面タッチして縮小画面+コントローラーの状態にいちいち遷移して、とかってところが少し、いやかなり手間です。スライダーがないのも運転中の注視を抑える意図があるんでしょうけど、かえって操作としては煩雑なイメージ。ここら辺、連続ボタンを複数回の方が安全という発想なんでしょう。また音楽ファイルについてもフォルダ内の曲リストが出せなかったりと微妙に不便なところが多い。曲名がタグ内の曲名ではなくファイル名なのも惜しい。アルバム名やアーティスト名は出てるのでタグ自体は読めていて、なんらかのポリシーで曲名だけはタグよりファイル名という判断に至ったのですが、iTunesなどのトラック番号入りファイル名がそのまま出てしまうので実用的にはかなり不満。またせっかく音声認識エージェントを搭載しているのでローカル曲名なんかも検索したいですね。

音声認識という意味では、従来からのローカルの音声認識を使ったものと、T-Connectのエージェントというクラウド認識が併存していて全然連携がとれていないところも残念。例えば地点メモリに登録した地名はエージェントでは見つけられない、といった残念感。あくまでエージェントはクラウドにある一般共通のデータベースから探すものという感じ。ただ目的地設定の確認の「はい」すらいちいちクラウドに投げたりして全体にレスポンスが残念な感じ。ローカル音認はローカル音認で作法が古くさくて音声コマンド文法もダサめ。ここの統合は今後のモデルチェンジでぜひ大鉈を振るってほしいところです。

■プレミアムダブルツイーター

99%二人乗りなので、運転席と助手席のタイムアライメントが両立する、というフレコミに釣られて大枚はたいてみました。結果は概ね満足です。定位が明確というより、左右のズレがなく音の輪郭がはっきりしているなという印象が強い。センターの音はモノラルで聞いているかのように明瞭だなと。いままでDIYでセッティングしてきたどのカーステレオより高音質だなと感じました。まぁツイーターの外出しすら始めてな人間ですが。

ハイレゾ(FLAC)も高音が綺麗に聞こえるなと。今まで高音強めに出すと耳を塞いでいやがっていた同居人もそこまで不快ではなさそう。一方、低音はサブウーファー鳴らしてた環境からするとちょっとだけ物足りないかな。チューニングCDで確認すると、20Hzはまったく聞こえない。32Hzは小さくボーっと鳴ってるかなくらい。まぁでもEQで低音を少し強くしてやればそれなりにズンズンは決まる。もしサブウーファーつけるとしたらLEVORGに乗せてた30Hzまでのオートバックスブランドの安物ではなく20Hz対応のものに買い換えたいなと。オートバックスのはリモコンに音量調整しかなく、ヘッド側でサブウーファー調整ができてた前クルマならまだしも、一切設定がない(SW出力もなくスピーカー配線から分岐するだけ)純正ナビだと、カットオフ周波数とかもリモコンで選べた方がいいかなとか。まぁ一度決めちゃえばそういじるものでもないと思いますが。

ツイーターの見た目はさすがに目立ちます。運転して目障りというほどでもないですが、夜にトンネルなど街灯が一定間隔で光ってるところを通ると、外周のメッキリングに反射して光がクルクル回っているようになるのが少し気になる。

■コネクテッドカー、T-Connect周り

緊急系、メンテナンス系はまだ体験できておらず、

  1. LINEから目的地設定やガソリン残量確認
  2. 鍵や窓の閉め忘れがあるとアプリやメールに通知
  3. スマホアプリ「TCスマホナビ」で登録地点をクラウド上の「Gメモリ」に保存し、ナビで同期
  4. 「エージェント」(クラウド音声認識)で目的地検索
  5. リアルタイム交通情報を加味したルート

くらいが日常のメリット。

1.は思ったよりトークでできる会話が少なくて期待はずれ。昔の音声認識のようにかなり文法や語順に気を遣って指示する必要があります。施錠確認などもできずT-Connectの全機能がサポートされてるわけではなさげ、というか目的地設定、ガソリン残量、天気くらいしかできない。

2.は配線作業とか新車臭抜きで鍵や窓をあけて駐車場に放置することが多く、誤報感が強いけど、まぁ先々うっかりが実際に起きると有用かな?ただアプリで通知がたまるといわゆる通知UIではなく画面の上からスタックしてナビゲーションバーが下に押し出されるというビックリ設計で、しかもいちいち内容を表示させてからリロードしないと消えてくれないという仕様で、ちょっと設計者に正座させて説教したい感じ。また警告が来ても実際に窓や鍵を遠隔操作で閉めることはできないので中途半端クラウンとかはできるんですけどね。そこまでやれるなら信号1つ送るだけやろ、と思うんですが残念。

3.は便利っちゃ便利ですが車両側で一括DLは手動でボタン押さないとできない点や、音声認識のためのふりがな登録はナビでしかできないのが惜しい。車両側でもGメモリと通常の地点登録で分かれているのもややこしい。

4. ステアリングボタンの音声認識ボタンを短押しするとローカル(従来)音声認識、長押しするとエージェントという後付け・建て増し感あふれる作り。クラウドなら割と新しい目の施設や通称などへの対応が強いだろうという期待はありますがまだ実感するほどではないです。目的地が決まったあとに「はい」「はい」「案内開始」などと言わなければならず、その1つ1つをクラウド送信して少し待たされて、というのが煩雑。

5.はまぁ普通に利用したルートを使ってますが得にメリットもデメリットも感じられず。同居人は彩速の頃「SmartLoopはやたら狭い道や遠回りを案内するからクソ」というスタンスだったので同居人が運転する時はWi-Fiルーターをぶっこぬいて置くなどめんどくさい配慮が必要でしたが、今回はどうかな。少なくともGUIで簡単にクラウド配慮ルートかどうか切り替えができそうなのはよさげ。

とまぁ「ガラっと世界がかわる!」ってほどの感激はまだないですが、事前にルートや登録地点を家でセットできるのがちょっとだけ嬉しいって感じですかね。

あ、あと車両の現在位置やステータスをアプリからみる時に毎回暗証番号が要求されるのはちょっとナンダナーと思います。せめてアプリに記憶してくれよと。特に現在位置はプライバシー保護のためなんでしょうけど二ヶ月毎にナビ上で承認を更新する必要があるとかで、いざって時に使えないということがありそうで恐い。

■ETC2.0

純正の光ビーコン付き、ナビ連動タイプ(08685-00680)ですが節約のためヤフオクで買ってDYIで取り付け。カロスポの場合はETC付属のブラケットに加えて、ビルトイン本体取付キット(08687-00590)とETC取付キット(90159-50327)が必要でした。ETC固定用というより、干渉するケーブルを持ち上げて固定するみたいな感じ。後者はただのネジ1つ。ETCアンテナ(運転席フロントガラス上部)と電源だけでなく、ナビ電動ケーブル(電源含む)や光ビーコンユニット(助手席ダッシュボード)の配線が必要で、通常のETCくらいの手間を想定していると結構面食らいます。正直ディーラーに任せれば良かったなとw。

また路車間通信(TSPS)は浜松を走ってみましたが特にそれらしい表示に出くわせず。深夜で渋滞がなかったせいなのか、ビーコンユニットの設置がマズいのか切り分け中。自宅周辺には対応道路がないのでいずれ都内やみなとみらい地区に検証に行かねばと思っています。

 

個々の細かいユーザビリティ上の不満はどうしても職業柄気になりますが、車種全体でみるととても良い選択をしたなという感じです。コンパクトカーは安くて装備もショボいというルールを覆し、それなりに凝った装備を標準搭載していたりメーカーオプションで選べたりするのはガジェット好きには嬉しいし、HVということを考えると他に選択肢はなかったし満足しています。強いて言えば純正ナビと密接に連携しすぎていて、物理的には社外ナビに置き換え可能であっても、すでにつけてしまったオプション(HUDとかETC2.0とか)が無効になると考えると結局載せ替えるという選択肢はないのかなぁという辺り。ETC2.0はまだいいとしても、HUDやステアリング連動バックモニタ、T-Connect関係などはちょっと悩ましいですね。せめて北米仕様のようにCarPlay/Android Autoに対応しててくれればナビの不満が出た時に代替手段ができていいなと。

カロスポの保険はあいおいのテレマティクス保険で決まり

カローラスポーツを含む対応DCM(通信モジュール)+T-Connect対応ナビ搭載車両ではあいおいニッセイ同和損保の「タフ・つながるクルマの保険」といういわゆるテレマティクス保険に加入することができます。テレマティクス保険とは車両の運行情報や安全運転診断に基づいてなんらかの保険料割り引きが受けられる自動車保険のことです。T-Connectナビはサードパーティアプリをインストールしてバックグラウンド実行することができるのでそのフレームワークを利用して実施しているぽいです。他の保険会社でも専用レコーダーを取り付けてログをとるテレマティクス保険商品がありますが、余計な機材を搭載する必要がないのは楽。

今回の買い換えの主旨の一部として、「今時のモビリティ周りのサービスを体験して仕事の糧にする」というのがあったので、ネット保険に対して割高でも個人的には少なくとも最初の更新までは使ってみるという気でいました。ただ一人で買うものでもないし、しかも同居人は元保険業界にいて色々条件にうるさいwので保留、相見積の流れになっていました。ただ最初に生命保険に加入していてまとめて「超保険」としてワンストップにできる東京海上日動の見積もりはイマイチで、その後でディーラーにいってこの保険の説明を受けた限り、営業マンの知識・回答も含め一定の評価を得られた様子。もって当面3年はこの保険を使ってみてもよろしい、という同意が得られました。保険内容についてはD担当と同居人があーだこーだーいいながら揉んでくれたので完全おまかせ。

■安全運転スコアによる割り引き

本サービス用アプリでログを収集すると、

  • 走行毎の走行ルートを含むドライブレポート
  • 100点満点の安全運転スコアを含むマンスリーレポート

が参照可能になります。後者のスコアに応じて

  • 80点以上:80%割引
  • 60-79点:40%割引
  • 59点以下:割引なし

という恩典があります。ただし世の中そんなに上手い話があるわけはなく、この割引き率が適用されるのは保険料全体ではなく走行距離に応じた「運転分保険料」にたいしてかかってくる形になります。運転分保険料は文字通りどれらけ走行したかによってくるので一概には言えませんが、パンフレットの試算例なども見る限り、一般家庭の走行距離程度だとせいぜい1割という感覚でしょうか。月間の総額が7千円としてその1割700円のうち最大で8割引き。つまり数百円くらいの値引きという感じ。80%引きというインパクトに踊らされてはいけません。でもまぁ例えば法定速度をちょっとでも超えてたらモリモリ減点、という風ではないらしくちょっと気をつけて走ってれば80点はとれる範囲っぽいので、まぁ実質的な値引きとしてはないよりあった方がという感じですね。その上で少しでも安全運転しようという意識が芽生えるなら良いことなんでしょう。ここら辺が、アプリからのフィードバックを通してどれくらい注意喚起になるのかといったUXを自分で体験してみようというわけです。

単にライフロガーマニアとしてドライブログが見られるだけでも楽しみです。普段同居人とどっちの方が安全運転だ、燃費運転だと言い争っているので、運転毎に客観的評価が見られるのは良いですね。欲を言えばスマートキーなどに連動してドライバー毎の成績を出してほしいものです。

■TS CUBICカードによる1.5%還元

ついでというかディーラーでこの保険を申し込むと車両代金の支払いに使うTS CUBICカードからの引き落としになるようです。新車代金の支払いに使うとお得ですと勧められて作ったこのカード、当初は還元1%でまぁ普通だし、ポイントはJAL/ANA/au WALLETポイントにコンバートすると1:1ではなく減額があるので実質ディーラーでオイル交換や点検整備にしか使えないのであまり魅力を感じないなぁと思ってたんですが、よくよく説明をみてみると新車代金に支払いに充当すれば1.5%換算になるということ。ローンで支払ってる場合は月々の支払から自動で差し引かれるし、一括で買った場合は次の新車を買う時にまとめて使うことができます。後者は次もトヨタ車でないと微妙(しかも有効期限5年)ですが、ローンの場合はポイントの期限切れを気にすることもなく自動で差し引かれるので無駄なくお得かなと。例えば今メインで使っているAmazon Masterゴールドなどは2.5%といった高還元率ですがこれが適用されるのはAmazonでの買い物だけ。Amazonで多く買い物をしているからこそトクしていますがそれ以外のお店では1%です。一方TS CUBICカードならどこで買い物しても1.5%になってローンから差し引かれるのでヨサゲ(ちなみにローン自体はカードを通さずに引き落とされるのでポイントの対象にはならない)。生活費の支払いはこのカードにまとめていこうと思います。で、この保険も自動的にこのカードから支払われるので1.5%はポイント還元されます。まぁそれはどこの保険でもクレジット払いにすりゃいいだけな気もしますが。

P.S.

4月3週目、無事車両が工場で完成したとディーラーから連絡がありました。あとは堤工場(つまり同郷です!)から陸送されてディーラーにてDOP取り付けやコーティングをして納車となりますが、奇しくも10連休をはさんでここからがかなり待たされることに。くそ、連休とかなければいいのに!

AppleTV車載チャレンジ再び

今度来るカローラスポーツのナビNSZT-Y68TにはHDMI入力があります。その活用法を考えていて、今のiPhone直結ではなく、AppeTVを介するようにすれば見た目もスッキリするし配信サービスの動画は単体で再生できていいんじゃないかと考えました。FireTV StickでもAirPlayレシーバーアプリを入れればいいかと思いましたが、AppleTVのP2P AirPlayならiPhoneを車内Wi-Fiにつながなくてもキャストできて便利なんじゃないかと。車内Wi-Fiは格安SIMで通信速度もギガも制限があり、au契約で毎月ギガだだ余りのiPhone回線の方を優先して使える方がいいので。ただNetflixは最近AirPlayサポートを外してしまったのでAppleTV再生しかなさげ。事前ダウンロードも使えないし。まぁNetflixはもともと外部出力厳しめで最近はAmazon Primeビデオメインなんですが。Chromecastはあくまでレシーバーで単体で再生はできないので除外。ということで余ってるAppleTV 4thを使う予定。

実は7年ほど前、前車のCOLT時代にもAppeTVの車載にチャレンジしたことがありましたが、エンジン始動の度に画面がブラックアウトする現象に悩まされ常用には至りませんでした。HDMIをアナログRGBに変換して出していたのも影響するかも知れませんし、その後のファーム更新や世代進化で解消しているかも知れないですが、どのみち毎回動画を選び直して再生というのも面倒なので、常時通電を目指してみようと思います。エンジン(ハイブリッドシステム)をOFFにしてもポーズ状態が保たれるようにしようというわけです。家庭用電源で使用することを前提に設計されたAppleTVの振る舞いを車載でも再現しようというわけです。もちろん一定時間たったり車両バッテリーの電圧低下を監視して電源を切るという仕掛けはいれます。幸い最近ではドライブレコーダーを駐車場監視に使うためにその手のデバイスは普通に売っています。とりあえずこれを発注。

これを車両の常時給電(バッテリー)端子につないで給電しておけば、ACCがOFFになってから一定時間(例えば24時間)経つか、指定電圧を下回った時に給電をカットしてくれます。まぁ予想ですがハイブリッド車なので電源的にも余裕はあるんじゃないかと。

さて、あとはAppleTV自体を12V電源で駆動します。もちろんメーカーオプションのAC 100V電源は装着してますが、それではエンジン停止で普通に切れてしまい意味がありません。では市販のDC-ACインバーターはどうでしょう。AppleTVの消費電力はたいしたことないのでスマホが充電できるくらいの安物でも充分利用可能でしょう。ただそれではちょっと箱やケーブルが増えてゴチャゴチャしそうなのと、DC 12V -> AC 100V -> DCと無駄に変換を繰り返しロスが増えます。上記のように常時給電運用を目指すなら少しでも消費電力は抑えたいところ。

で、調べてみるとAppleTV 第4世代はなんと内部的には12Vで駆動しているとのこと。先代は3.4Vだったので12Vや5Vからインバーターで変換してたらしんですが、クルマと同じ12VならAppleTV内部のAC->DC変換回路をすっとばして文字通りバッ直してやれば動くということです。

その改造手順を示した動画がこちら。

簡単そうですね。半田ゴテすらいりません。

なんて考えてたんですが、こんな記事を見つけました。なんとAC100Vの両極にDC 12Vを直結で動かしてます。え、そんなんでいいのw?電源回路はACをDCにし、無駄に高い電圧を下げるフィルターと考えると、最初からDCで電圧も高くなければ別に問題無い、ということなんですかねぇ。これなら無改造で済むので技適とかも問題無し?

てことで試してみました。こちらのメガネコネクタにシガープラグをつけてみました。

マル信無線電機 めがねプラグ MI-767D

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が、残念ながら起動せず。4thも3rdも白色LEDの店頭すらしません。うーむ。

ということで当初予定通り、上記動画に倣ってDC12V直結策。サクっと30分もかからず干渉しました。

動画ではAC100Vコネクタを併存する場合はケースにドリルで追加ケーブルを通す穴をあけることになってましたが、とりあえず不可逆加工に留めるためにACコネクタを外してその穴から基板直結のケーブルを出しギボシ加工。ちょっと固定を考えないとテンションかかった時に不安です。

が、今回はバッチリ起動。テストなのでまだ常時電源接続はせずシガープラグでの検証のみですが。

モニタは既設のものへHDMIで直接。音声は内蔵モノラルスピーカーですが、とりあえずアナログRGBや音声分岐アダプタを通さずHDMIで素直につないだ時の動作検証になるかなと。車内Wi-Fiは以前とりつけたPIXELAのルーターにDMMの格安SIM。このルーターはバッテリーがなくUSB電源で駆動するので、車両のUSB充電ポートにさしておけばエンジン始動に連動して電源が入ります。

ピクセラ LTE対応USBドングル ホワイト  PIX-MT100

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当たり前ながらNetflixもAmazon PrimeビデオもAppleTV上で操作すると普通に再生できました。iPhoneからの再生は、Netflixは最近AirPlayサポートを廃止してしまったのでNG。Amazon Primeはいけましたが、残念ながらiPhone上にダウンロードしてあってもAppleTV側でストリーミング再生に切り替わってしまうようです。自宅Wi-FiでiPhoneに事前ダウンロードしておくという運用はできません。「おやゆびでお」などのアプリでローカル保存したものをAirPlayで映すことはOK。

このモニタは10.1インチの1336×768で、今度のナビは9インチ1280×720にダウングレードとなってしまうので(しかもナビと併用不可)なので少し画質は落ちてしまいますが、まぁ配線まわりはスッキリさせられそうです。配信で使用する解像度も720p固定ができるといいんですが、tvOS全体で4Kを使わない設定はあるけど、個々のアプリにどう反映されるかは不明。もう少し実験が必要そうです。ともあれAppleTV 4Kが出た時にHDモデルを売らないでとっておいて良かった(面倒で出品してなかっただけだけどw)。