カローラスポーツにオートブレーキホールドキット取付

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購入履歴によると2019年5月に購入したまま実に4年も放置してあったカロスポ用のオートブレーキホールドキットを取り付けました。

もうすぐクラウンが来て手放すカロスポですが、現在買い手を探しているので少しでも付加価値を上げようという狙いと、前記事を書くのに調べたら今買うと税込み、送料無料で8,180円もするのでもったいないなという気持ちが出てきた為です。ちなみに購入当時は送料別で6,800円。コミコミ7,940円だったようです。あ、総額ならあんま変わらないですねw。

■効能・用法

手元になくなってからフォローの機会がある可能性もあるので一応仕様などをメモしておきます。

まず素のブレーキホールドの機能としては、「停車中にブレーキをロックしてペダルを踏み続けてなくても良くする」というものです。信号待ちや渋滞中にペダルに踏力をかけてなくてよくなるので楽です。専用のブレーキホールドスイッチがあり、押すとオンになりもう一度押す(もしくはアクセルを踏む)とオフになります。状態はメーター内のアイコンでわかります。

しかしトヨタ車にはこれをメモリー保持する機能がありません。一度エンジン(ハイブリッドシステム)を切るとオフに戻ります。乗る度に手動でオンにしなければならない。これを自動化するのが文字通り「オート」ブレーキホールドです。厳密にはシートベルトを締めていること、ドアが閉まっていることがAND条件として必要になります。

通常はオートでブレーキホールドをオンにするだけなので特にドライバーが操作することはありません。ただドライバーによっては使わない人もいると思うので、使う人と使わない人が共有する車だとメモリー動作自体をオフにしたい(純正情報に戻したい)ケースもあると思います。そういう場合は、「停車中に電動パーキングブレーキスイッチを引き続ける」とマニュアルに書かれています。ブレーキホールドスイッチではないのがトラップです。

2023.3.20追記:上記機能(純正状態に戻す)があるのはエンラージ製のみでした。この記事で装着したデンクル製は別途ハードスイッチを取り付ける必要があります。これから購入される方はエンラージ製をオススメします。

■なぜつけずに放置してあったか

まぁ単に面倒くさかったのが1つ(笑)。前記事のように今現在納車待ちのクラウンのアクセサリーを買い漁っているように、クルマって新車時が一番手を入れたくなるピークです。少し時間が経ったり慣れたりしてくるとモチベーションが下がってきますw。

もうひとつにはウチのもう一人のドライバーがブレーキホールドを使わない保守層だったからです。ちらっと話した時に普段使わないし、操作方法がかわるのもイヤみたいなこと言っていたので、つけると嫌がられるかなと思ったのも急速に意欲がしぼんだ理由です。

ブレーキホールドの弊害としてはクリープ現象で進むのにも一瞬アクセルをチョイ踏みしてオフにする必要があるので、さぁ出発しようとブレーキを離しても進みません。あくまでアクセルに踏み換えた瞬間にホールドが解除されて進み始めます。その時、メカニカルな保持が解除されるので僅かばかりのタイムラグとショック/音があります。一応、停車してブレーキホールドがかかるまで若干のタイムラグは設定されているので、車庫入れなど頻繁にシフトを切り替えて都度ブレーキを踏むような場面で不便や違和感は感じないと思います。自分でもオンにして走ってきて、最後に車庫入れする時にブレーキホールドの存在を意識したことはありません。あくまで始動して最初の発進時(車庫出し)だけじゃないかなと。しかもシートベルトしないとオンにならないので、(本当はよくないですが)「とりあえず駐車スペースから出て、加速しながらシートベルトする」みたいな状況なら問題ないかも知れません。

自分としても車庫出し初っ端の動き出しからブレーキホールドが効いてた方が良いか、あるいはずっと運転していて足が疲れた時に思い出してオンにするくらいでいいのかは、オート機能がついたクルマに乗ったことがないので実はわかりません。どうせならしばらく体感して是非を検証してみたいと思います。

■取り付けメモ(デンクル vs エンラージ比較)

ちなみにクラウン用に買ったのはエンラージ社製。機能も値段はほぼ同じで、特にこだわりなくたまたま見かけたのがエンラージ製だったので注文。その後で仕舞い込んでいたカロスポ用を発掘したらデンクル製でした。当時なぜデンクル製を選んだかは記憶にありません。

違いとしては、エンラージは丁寧な説明動画を車種毎に用意している点。

DIY派には大変ありがたいサービスです。

一方デンクルの方はA4で4面のシンプルな説明書のみ。その内容もやや不親切なものでした。別に開けなくて良いパネルを開ける手順があったり、「ここにハーネスを割り込ませます」と書いてあるものの、複数あるカプラのどれを挿すかなども示されていません。あくまで差し込む予定位置に丸がつけてあるだけ、という感じ。わかりやすさではエンラージ圧勝。

またエンラージは2022年10月のビッグマイナーチェンジ前後で品番が分かれているようですが、デンクルは細かい年式が書かれていません。どちらも対応できるということかも知れませんがやや不安です。エンラージの方が確実に自分のモデルに適合したものを選べるので安心感は高いです。

接続するコネクタ位置や数も違いました。

デンクル製は、

  • ブレーキホールドスイッチ下カプラ
  • 運転席シート下カプラ
  • ACC電源(説明書では助手席ヒューズボックスを案内、電源取り出しヒューズも付属)
  • コントロールユニットは薄いシート状(基板を保護材で包んだもの)でブレーキホールドスイッチ下

エンラージ製は、

  • ブレーキホールドスイッチ下カプラ
  • ハンドル下カプラ(要カバー開け)
  • コントロールユニットはマッチ箱くらいでハンドル下側に

という感じ。デンクルは3箇所、エンラージは2箇所です。

デンクルの方がACC電源を別で取らない分、接続は1つ多いですが、内装外しに慣れていればドライバー不要なところばかりです。ただしシート下からシートレールで噛まないようにシフト下まで配線するのはちょっと配慮が必要です。コルゲートチューブで巻くとか、内装の布材に切れ目を入れて中を通すなど。どう見てもハンドル下のパネルを外し必要はないように思います(実際に外さずに取付できました)。素直に従うと「結局ここはなんで外したん?」ってなるかも知れません。もしかしたらアップデートされてるかもと公式サイトを探してみましたが更新どころか付属マニュアルのダウンロード提供すらしてないようでした。

エンラージの方は(動画で見る限り)ドライバーを使ってハンドル下のパネルを開ける必要がありますが、経路としては安全性が高い(断線リスクが低い)ように感じます。電源いらずで2箇所のカプラーオンで済むのも手間です。

ハンドル下へのアクセスは慣れない人にはやや不安かも知れませんが、トータルで見るとエンラージの方が簡単だし後のトラブルリスクも少ないんじゃないかと思います。情報提供という意味でもエンラージの方が格段に充実しています。

あくまでカローラスポーツで比較した場合の違いですが、値段も機能もほぼ同じの2製品で迷ったら、こうした接続のしやすさ、サポート情報の多さなどで比較してみても良いのではないでしょうか。

2023.3.20追記:上で補足したように、デンクル製には一時的に純正状態(メモリしないでエンジンを切る度にオフに戻す)にする設定モードがなく、別途物理スイッチをどこかに取り付ける必要があります。エンラージ製は「パーキングブレーキスイッチを引き続ける」ことで簡単に切り替えられます。売価がほぼ同じならエンラージ製の方がオススメです。すごく安くなっているとか、メモリ機能をオフにすることはない。あえて物理スイッチで切り替えたいという場合はデンクルでも良いかと思います。

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