増車したので車内Wi-Fiを見直し

ランクル300が来たので車内Wi-Fi契約の見直しをしました。これまでは、

  • クラウン – FS050W + LinksMate (追加SIM)
  • プリウス – DCT-WR100D + docomo in-car connect 1年契約

という形でした。乗車比率は9:1くらいでプリウスは乗っても近距離。ただ自作GPSロケーターを搭載するのでスマホ依存なしで常時接続したかったという感じ。

現状整理

LinksMateの追加SIMについて

格安SIMのLinksMateでは1契約で5枚までSIMを発行してデータをシェアできます。データSIM 1枚追加ごとに110円。サブスマホやタブレット、LTE内蔵PCなどに使っていました。MNOはドコモでトンネルなども含めエリアは不満なし(たまに楽天モバイルに切り替えたりもしますがやはりトンネルで途切れがち)。

またカウントフリーオプションという月550円で対象サービスとの通信が9割引きになる点もポイント。これはベース契約に付帯されるので、5 SIMでシェアの場合、全回線に適用されます。現在我が家でメインで使っているU-NEXTも対象になるので加入しています。

ルーターはSIMフリー 5G対応のFS-050Wを使用。少し高いですが、5G対応だし、屋外使用できる5GHz帯のW56に対応、またバッテリーレス運用のカーモードがあるので車載用としてはうってつけです。

DCT-WR100D + docomo in-car connect について

プリウスでPioneerの車載専用ルーターDCT-WR100Dを発売当初から使用しています。専用プランの docomo in-car connectをプリペイド契約すると、車両が動いてる限り使い放題という仕組みです。もちろん停車したら即止まるということはなく一定時間は普通に使用できます。ような自宅などの固定回線に使われないよう一定基準は適用されますが、車で使う限り事実上無効といえます。1年一括契約で13,200円なので月1,100円となります。他に1日、30日のプランもあります。ルーターとしては2.4GHzしか使えないのと、すごく寒い日に通信が不安定になることがあるのが難点。速度制限の可能性については記述が見当たりません。

今だと後継モデルのDCT-WR200Dが2万円前後です。

ただこの製品はプリペイドSIMを使っていて2年ごとにSIMを買い直す必要があるという罠があります。価格は5,500円。つまり年換算で2,750円の隠れコストが発生します。プランの契約期間とは別のタイミングで襲来するので面倒だし、なんだかすごく損した気になるのが難点。今回これがバカらしくて卒業することにしました

トヨタ車内Wi-Fiについて

ウチでは使ってませんでしたが、新型クラウンとランクル300については車内Wi-Fiというサービスに対応しており、車両に内蔵したWi-Fiルーターで5台まで。2.4GHz専用。価格は少し前に値上がりして1,650円。MNOは当然系列であるau。「直近3日間で6GB以上の通信をした場合」速度制限がかかる可能性ありとされています。

ルーター機能が車両に内蔵されてるので配線やバッテリーの心配なく使いまくれるのでもっともお手軽だと言えますが、docomo in-car connectよりも割高感は否めません。値上がりも痛い。また車両ごとの契約になるので、クラウンとランクル300それぞれで契約するのは、それぞれの車を毎月ガッツリ使うのでない限りちょっともったいないかなという感じ。1台だけなら割とアリだと思います。

■LinksMateに集約することにした。

今回、ランクル300納車と、docomo in-car connectのSIM有効期限切れがまとめて来たので、思い切って見直しすることに。まず回線契約ですが車3台をすべてLinksMateの追加SIMで統一して高速通信容量を共有することにしました。残り2回線は実家の姪達のスマホ用に割り当ててるので、まとめて30GBプランに強化。30GB以上のプランだと低速時も1Mbps(30GB未満だと200kbps)になるのもポイント。

姪っ子達の音声SIM費用を除外して計算するとSIM 3枚、30GBプラン、カウントフリーオプションで3,394円/月となります。真の使い放題ではないものの、車内Wi-Fiを三台個別に契約するよりかなり割安です。また大手キャリアのデータプラスのような1回線1,100円でデータ容量をシェアできるものは主回線につき1子回線しか契約できなかったりするので比べるべくもありません。

またLinksMate自体ゲーマー指向の会社で速度の落ち込みもそれなりに抑えられている気がします(自分が昼間あまり乗らないのもあるかもですが)。

■ルーターも富士ソフトで統一

LinksMateは専用ルーターがないので、別途自前でSIMフリーまたはdocomo用のものを調達する必要があります。今回はクラウンで使っていたFS050Wをもう一台ランクル300用に追加、30プリウス用は4Gで妥協し下位モデルのFS040Wを購入することにしました。プリウスは使用頻度も走行距離も少なく、DCT-WR100Dの性能でも困っていなかったので。

また、通常のFS040Wは1.3万円、別売りのカークレイドルが付属するかわりにバッテリーを省いたカーセットが注文時17,800円だったのでそちらを選択しました。ちなみに040WはeSIM非対応なので、nanoSIM再発行は必要でした。

バッテリーレス運用にするとリチウムイオン電池が膨張したりといったリスクが避けられる一方、コンビニとかにちょっと駐めてエンジンを切る度にルーターも再起動になるのが難点。5GHzを使う場合、航空レーダーとの干渉をチェックするDSF(1分間)も毎回やり直しになります。ただFS040は5GHz(W56)と2.4GHzを同時に有効化できず、ウチの場合GPSロケーター(ラズパイZeroW)が2.4GHz専用なので、どのみち2.4GHzで運用せざるを得ず、DCT-WR100D同様、エンジンに完全連動でいいやとなりました。

ちなみにFS045Wという2025年モデルもありましたが、2020年発売の040Wよりも高い割に、4G LTEの速度が300Mbps -> 150Mbpsに落ちてしまうのでスルーしました。050Wも含めたスペック比較表はこちら

上位モデルのFS050Wは5Gに対応し、Wi-Fiも6になります。2.4GHzとW56も同時使用可能なのでクラウン同様ランクル300用は奮発してこちらにしました。

惜しいのは040Wと050Wでは管理用スマホアプリが別な点。それぞれ個別にインストールしておく必要があります。また外付けのLANアダプターでFireTV Stickと有線LAN接続にしています。これでDSFの1分間をまたずに比較的短時間で(FireTVは)通信可能になります。

こちらはカーモード(USB電源供給に連動して電源ON/OFF、かつWi-FiをW56に固定)にしつつもバッテリーは入れています。マニュアルには「カーモード使用時はバッテリーは外せ」とあり、厳密には電源連動していません。コンビニとかでいちいち電源を切らずに短期復帰したいのと、なんとなくLANアダプターがバッテリーレス運用だと不安定な気がするからです。そこはもう少し検証してみたいですが、たまにLAN通信ができなくなることがあるのは確かです。

■まとめ

2台のスマホと3台の車載ルーターの5回線を束ねて高速通信量を無駄なく使える体制に見直しました。

ちなみにiPadなどたまにしか持ち出さず、盗難時にGPSで位置検索ができればいいや程度のデバイスはpovo2.0で実質無料で低速回線が使い放題になるeSIMに移行。

5回線で30GBで足りるかどうかは今後様子見ですが、これまで24GBでたまに月末に不足する程度だったので、まぁいけるんじゃないかなと。また30GB以上プランなら高速通信分を使い切った後の速度も200kbpsから1Mbpsになるので、追加ギガを買わなくてもよくなるんじゃないかという可能性にも期待しています。

LinksMateはたくさんの回線で効率良くギガ(高速通信分)をシェアする用途にはなかなか便利で配信をU-NEXTでバリバリ見るなら特に最適な格安SIMだと思います。

(ちなみにAppleTVからのU-NEXT視聴はカウントフリー対象にならないようで、結局FireTV Stickに戻しました。FireTVは最近ホーム画面の広告がウザいのでAppleTVにしたかったのですが、、)

ランクル300(改良後)ファーストインプレ

クラウンより先の2022年6月(受注停止1,2週間前)にパートナーが契約したランクル300 GR SPRORTガソリン。当時4年待ちと言われていたのが3年半で納車されました。仕事が一段落してやっと乗れるようになりました。二日ほど乗ってみてのファーストインプレを残しておきます。

■走行周り

久しぶりのガソリン車です。実家でのチョイ乗りを除けばLEVORG手放して以来の7,8年ぶりかな?しかも3.6Lなんて人生最大排気量です。ここんとこHV車しか乗ってなかった身からすると、発進加速時や上り坂のブロロロォォって音と振動は若干気になります。遮音性は高いのでうるさいってほどじゃないけどちょっと慣れない。でも巡航は逆に回転下がるので静かでスムーズ。クラウンクロスオーバーRSのように低速時にガタガタ振動しない分、上質感は上回るかも知れません。外から聞いた時のうるささは同レベルかな?深夜の帰宅/外出などはちょっとお隣さん気になってないかな?と気になります。

シフトレバーも久しぶりにリニアなガチャメカ式なのがしんどい。カロスポからクラウンに乗り換えて30プリウスとレバーが統一されて混乱しなくなったのに、また逆戻りです。プリウスシフトは色々言われてるけど、あれだけ使ってる分には最小の労力でシフト操作できて神なんですよね。位置的にもクラウンより遠い場所にあるので、まだ手が宙を空振りしてしまいます。

クラウンRSと同様、ドライブモードのCUSTOMにAVSのサスだけ固めにセットすると足の感じは好み。SPORT S+は燃費が恐くて使えない。

燃費はまだ最初に満タン給油して1/4くらい使ったくらいで満タン法計測データがないですが、メーター表示をみてると高速乗っても5km/L行かないかなって感じ。ちょっと落ち着いてきたけどハイオクでこれは辛いですねぇ。クラウンRSも街乗り10km/L前後ですがマシに思えてきます。遠出にどっち乗ってきたいかっていうとクラウンかなぁ。

■先進安全装備周り

2025年の改良でもあまり強化されておらず、クラウンRSと比べると、「トヨタチームメイト」のアドバンスドドライブ、アドバンストパークがないので、微妙に不便。特にアドバンストパークのリモート操作は、車体が大きいだけに絶妙に狭い駐車場に入れる時に、ドアが空かないようなスペースに車外操作でバックさせて入れるみたいな時にあると良かったなぁと。

プロアクティブドライビングアシストもないですが、ACC時のレーンキープ能力は同じ位自然カナという感じ。ただしステアリング保持検知がたぶんタッチセンサー式ではなくトルク式なので、本当に手を添えてるだけだと「ハンドル握れ!」アラートが出やすいかも知れません。あと顔認識カメラもないので、頻繁に怒られないのはいいけど、ナビのドライバー識別が弱い気がする。

パノラミックビューモニターは滅茶苦茶重宝です。この車幅だと色々ギリギリなので必須装備です。その意味で、改良後はVIEWボタンの位置が押しやすい場所に移動されたのは有り難い(比べてないからわからないけど)。

あとADASではないけどデジタルキー非対応なのはちょっとガッカリ。

総じて2021年なりという感じ。

■車内装備周り

ナビがT-Connect 22仕様の12.3インチ、メーターも12.3インチフルデジタルになったのは本当に良かった。噂が聞こえてきた時点で「頼むから来るなら改良後で!納期遅れてもいいからっ」と思ってました。実際、改良前で良ければ1年前くらいに渡せるかもみたいなこと言われて「いや、待つから改良後がいい」って返事してました。

RAV4が出ちゃったので最新世代ではなくなりましたが、まぁクラウンと同じ機能、操作性なので使い分けもスムーズ。TOYOTA IDでドライバー登録したら各種設定やナビのメモリ地点も同期されました。相変わらず登録設定のユーザビリティはダメダメですが、このCarPlayのような世界観(レンタカーとかでも一時登録すれば色々同期されていつもの感覚で運転できる)はトヨタはもっと真面目にPRした方がいいんじゃないですかね。まぁ、メーターとかのデザインが車種別デザインではなくありきたりな共通デザインなのは微妙ですが…

機能はほぼ同じですが、CarPlay用のUSBポートがむき出しなのはちょっとイヤかな。毎回USBケーブルでスマホをつなぐのには便利なんだろうけど、うちみたいにCar TV Mate差しっ放しって使い方だと、グローブボックス内にまるごと収められた方がケーブルがゴチャつかなくて良い。

厳密には自分のクルマではないので、穴空け加工とかは怒られるので、今後ルーターとかFireTV Stickとかをいかに綺麗に取り回すのかは課題。改良前のDVDプレーヤーがあった位置が改良後は小物入れになってるんですが、そこに3Dプリントで専用ケースを作るか、部品を取り寄せて穴空け加工するか。

■新セキュリティ周り

ランクル300といえば盗難率トップの車種です。社外セキュリティはまた追ってレビュー予定ですが、2025年の改良で純正装備もいくらか改良されています。

  • 指紋認証が全グレートに拡大
  • スマートキーにUWBを搭載し車両からの距離を正確に識別
  • スマホアプリMyTOYOTA+から始動ロック設定

といった内容。

指紋認証については、改良前モデルが盗まれまくりな点でCANインベーダー系には無力なんですかね?しかもなんか登録が上手くいかず、ナビ画面の指紋情報利用許諾画面の「同意する」ボタンを押しても進めない現象が出ていて、最初に指1本だけ登録した自分はOKなんですが、追加ドライバーが登録できない状態です。点検の時などに担当さんに見てもらう予定。認識率もあまり良くない印象。

UWBはAirTagなどで使っている技術で、クルマからスマートキーがどれくらいの距離にいるのかを検知します。これによってリレーアタックなどスマートキーの電波を中継/複製する系の攻撃をブロックできるというもの。厳密にリレーアタックの対策になるのは想像に難くないけど、それ以上の複製系はどうなんでしょうね。UWB自体もそのうちエミュレートされたりする可能性もある?

次にLEXUSで先行導入されていて今回トヨタブランド車ではランクル300が初となる始動ロック。スマホアプリでロック操作をしておくとエンジンが始動できなくなり乗り逃げを防げるというもの。どれくらい強固なのはか不明。これより後からトヨタが後付けセキュリティを発表してたりして、始動ロックだけでは完璧とは言えないってこと?となっています。

セキュリティ的な強度はさておいても、ユーザビリティ面でもやや難アリな印象。まずロックは(多分)スマホアプリからしかできない。解除はナビ画面で暗証番号を打ち込むことでも可能。ただ、

  • ナビ画面が起動するのを待つ必要がある
  • アプリはオーナードライバーのアカウントでしか操作できない
  • 予約タイマー周りがショボい

という点が地味に不便。

ナビ画面上から暗証番号でアンロックも可能

ナビ画面からのアンロック操作は、システム始動後、ナビ画面のスプラッシュロゴ画面を経て起動してからなので、ちょっと待たされる感じ。社外セキュリティIGLA2のキーフォブやパスコード認証に比べるとフラストレーションです。

で、一番困ったのは、このロック/アンロックと予約操作がオーナーしかできない点。今回ランクル300はパートナーが購入したものなので、私はサブドライバーとして使用権を借りている状態です(TOYOTA IDが別々)。サブドライバーである自分のMyTOYOTA+アプリ画面には入り口が表示されません。つまりアンロックはナビ画面からできるけどロックや予約設定の変更ができないのです。ロックも車両内の操作でできればいいんですが、いまのところ方法が発見できてません。近くまたマニュアルを読んだりDで聞いてみるつもりです。

また予約タイマーによる自動ロックもちょっと微妙。まず曜日別の設定UIがとても稚拙で全曜日独立でしか設定できない。毎日午前0時から9時に自動ロックさせようと思ったら、日~土まで7回同じ操作を繰り返さないといけません。もちろん曜日別操作はできた方がいいんですが、令和の現在、一括設定できるようにもしとこうよ、、と。

また注意書きによると、「予約時間に運転中だったりすると反映されないこともある」的なことが書いてあります。そりゃ走行中にロックされないのはいいとして、その後、午後1時にクルマを駐めた時にロックがかからないのはダメじゃないの?と。ただまだサンプル1ですが、一応ロック予約時刻を過ぎて下車した数分後にロック通知が来たっぽい(パートナー談)ので、ちょっと動作要件がまだよくわかりません。色々リアルタイムで反映されなかったり、寒い日の朝にエアコンのリモート始動がサーバー落ちることがちょくちょくある処理能力ギリギリのT-Connectサーバーなので、ロック開始時刻とアンロック時刻に1回ずつトリガーするだけ、みたいなクソ実装もあり得るなぁとか。ここももうちょっと要観察です(ランクル1車種だし、担当Dに聞いても即答は返ってこなさそう)。

とりあえず車内のセキュリティボタンを押したら即ロック、とかになってるといいんだけどなぁ。

2026.2.16追記:

半月後のセカンドインプレ記事も書きました。

■スマートキーの内部基板が変わっていた

私は3Dプリンターでスマートキーを小型化するシェル(ケース)を自作しています。

クラウンとランクルのスマートキーは外観は色違いな感じなので、てっきり同じケースが流用できると思ってたんですが、開けてビックリ、中の基板の形状が違っていました。

想像ですが改良後ランクル300は前述のUWB機能を搭載しているので、内部ユニットが新規設計になったんじゃないでしょうか。改良前ランクル300の電池交換動画とかみた限り、写真右のタイプのようなので、おそらく現時点で左のものは改良後ランクル300専用(もしくはLEXUSの一部車種は共有?)なんじゃないかと。

仕方ないので現在対応ケースを鋭意制作中です。メカニカルキーは格納できませんが、これくらい小さくなります。

自分はスマートキーはまとめて持ち歩く派なので、1つ1つが純正のデカさだとたまったものではありません。左くらいコンパクトになれば辛うじてという感じ。またIGLAのキーフォブも一体化するのでかなりスッキリします。ご関心のある方はショップページで最新情報をご確認ください。

こちらで注文できます

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参考価格: ¥3,500(別途消費税、送料がかかります)

在庫: なし

■まとめ

まだ乗り始めて2日なので、後々印象がかわったり、勘違いもあるかもですが、とりあえずのインプレでした。

とりあえずマニュアルはもうちょっとちゃんと読みたいと思います。

クラウン向けに作った各種3Dプリント品も順次ランクル300用も作っていきたいなと思います。

Car TV MateをMaxにしたら音ズレが軽減した

Car TV MateはAI Box大手のOttocastが出している「HDMI映像をCarPlay対応ナビに映すデバイスです。

Car TV Mate 無印(HDMI接続のみ)

以前の記事はこちら。

AndroidデバイスであるPICASOU2やP3は確かに様々なアプリを後からインストールできて汎用性は高いのですが、

  • 高い
  • ナビ画面まで手を伸ばさないと操作できない
  • CarPlayの制約でピンチできなかったりレスポンスがいまいち
  • クラウンなどの12.3インチ超ワイド画面だとスマホ用アプリと相性が悪い
  • 常に画面のどこかにホームボタンがフローティング表示されていて邪魔
  • Googleアカウントでログインしたデバイスを車内放置するのは心配

などのデメリットもあり、自分はCar TV Mate + FireTV Stickという組み合わせに落ち着いていました。これだと、

  • 両方合わせても2万円そこそこ
  • リモコンで手元操作できる
  • 各視聴アプリが16:9画面に最適化され使いやすい
  • 余計なボタンがいない
  • 最悪盗まれても視聴履歴を見られる程度
  • ゲーム機やPCなどもつなげられる(HDCP要件に注意)

となります。ちょっとアンテナ感度の鋭い人はTVキャンセラーからAI Boxへと移りつつありますが、個人的にはCar TV Mate + HDMI動画視聴端末の組み合わせが現状最強だと思っています。AI Boxは、

  • ナビと動画など二画面表示をしたい
  • リモコンよりタッチ操作
  • 動画端末が対応していないマイナーな配信アプリを使いたい

人向けかなと思います。

■Car TV Mateのラインナップは現状3タイプ

2025年末現在、Car TV Mateは3つのグレードがあります。無印、Pro、Maxです。無印がHDMI入力の表示のみなのに対し、

  • ProはワイヤレスCarPlay(iPhone用)
  • MaxはワイヤレスCarPlay 及び ワイヤレスAndroidAuto(Android)

にも対応しています。

Car TV Mate Pro (ワイヤレスCarPlay対応)

Car TV Mate Max(ワイヤレス CarPlay & Android Auto対応)

(本記事ないのリンクはできるだけ公式ストアっぽいものを記載していますが、タイミングによってはそれ以外のショップのものが表示される可能性があります。公式を名乗るショップも複数観察されています。購入時は販売店情報をよくご確認ください。私はOTTOCAST DIRECTが本物っぽいかなと思って選んでいます。)

そもそもCar TV Mateが使える時点でそのナビは有線CarPlayには対応しています。USBケーブルを挿せばCarPlayは使えます。しかしCar TV MateでUSBポートを埋めてしまうと、いちいち抜き差しが必要になります。また車種によっては無線CarPlayはそもそも対応していないこともあります。そこをProにすることで、車両のUSBポートにはCar TV Mateを挿しっぱなしにしておきつつ、Car TV MateがCarPlayレシーバーになることでケーブル無しでCarPlayを使うこともできるようになるわけです。更にMaxならAndroid版CarPlayともいえるAndroidAutoも使えるようになります。

個人的にはCarPlayもたまに使いたい(新バージョンとかでると仕事柄触っておきたい)と思いつつも、基本はHDMIだけ使えればよく、毎回乗る度にHDMIかCarPlayか選択画面とか出たらイヤだなと思って、あえて無印を買ったという経緯があります(起動時の流れがマニュアルなどをみても不明だった)。

■Car TV Mate(無印)の問題点は音ズレだった

で、PICASOU 2 ProからCar TV Mate無印にかえて概ね満足していたのですが、音ズレに関してはPICASOU 2 Proと似たり寄ったりでした。音ズレ補正ができないApple TVを諦めFireTV Stickを使ってましたが、FireTVはホーム画面の広告などが年々鬱陶しくなり、できるならAppleTVに戻りたいなとは思っていました。(なお現在のAppleTVには「ワイヤレスオーディオ同期」というAppleTVの音をHomePodやBluetoothデバイスなど外部スピーカーから出した先の補正機能はあります。iPhoneのマイクを使って同期しますが、これも本件に一定の効果はありましたが、完全には同期できない印象でした)。

で、FireTV Stickの音ズレ補正機能を使ってやりくりはしてきたものの、こちらも何故か完全には同期できず、アプリによったり日によって気になったりならなかったりを繰り返しつつ、1年ほど使ってきました。

基本的にCarPlayナビは映像機器として使うことを想定していないのか、プロセッサに余力がなく、音ズレは車種によってはある程度避けられないと巷で言われており、仕方ないのかなと思っていました。

■増車にあわせてCar TV Mate Maxを買ってみたら…

今回クラウンより前から契約してあった某車がついに納車されるということで、同じ環境を構築すべくルーター、Car TV Mate、FireTV Stickを買い揃えることに。

で、せっかくなのでCar TV MateはMaxにしてみました。都度選択画面が出るかどうかを確認したかったし、こちらの車はそう利用頻度は高くならないと思うので、最悪毎回手動選択になってもいいやと。それよりはCarPlayやAndroidAutoを手軽に使いたいとか、FireTVと同じでMaxの方がプロセッサが高性能だったりしないかなという期待を込めて。

音ズレが改善!

そしたらなんと音ズレがかなり改善していました!これが無印->Maxになったからなのか、なにか年次改良やファームウェア更新で改善したのかは不明です。Car TV Mateのファームウェア更新はちょっと面倒くさいですし、そもそも車両性能の制約だと思っていたので、あまり更新操作をしたことがありませんでした。この記事を出した後に更新も試みてみます。

ともあれ、Maxで繋ぐと、同じクラウンのナビ、FireTV Stickの組み合わせで明らかに音ズレがマシになっています。ゼロとはいいませんが、車で動画を視聴する程度なら実用上はほぼ問題ないんじゃないかなというレベル。音ゲーとかは厳しいでしょう。これならAppleTVでも実用になるのでは?と思って復活させてみましたが、やはりいい感じです。ワイヤレスオーディオ同期設定を改めてしてみたところ「これで充分」くらいにはなりました。これでようやくFireTV Stickのウザい広告ホーム画面とおさらばできます。

HDMI/CarPlay/AndroidAuto選択は記憶可能!

次に懸念だった、HDMI/CP/AAの選択方法についてですが、これもバッチリデフォルトを設定できる仕組みになっていました。普段なにもしないと自動的にHDMIが選ばれ、そこから一度ホーム画面に戻って他が選べる、みたいな感じです。わかってるじゃん!

これが最初の起動画面です。「CP/AA」と「HDMI」をタッチで選びます。しかし、左下の歯車アイコンをタッチすると、

こういう設定画面になり、「CP/AA」「HDMI」「None(どちらでもない)」が選択できます。Noneにしておくと上の写真のような選択画面が毎回出るということだと思われます。迷わずHDMIを選択。

(ファームウェアを更新したら設定画面の様相がかわりましたので後述)

純正ナビへの戻り方も改善!

もうひとつ地味に不便だったのはHDMI表示状態から純正ナビへの戻り方(ナビ側からみて有線CarPlayの終了方法)です。通常のCarPlayは画面内のボタン(「TOYOTA」などメーカーアイコン)をタッチして終了ですが、Car TV MateではCarPlay UIのかわりにHDMI映像を表示するので、当然そうした操作自体できません。代わりに「画面を5秒タッチする」というルールになっていました。短押しだと画面のアスペクト比モード変更になります。クラウンのような超横長画面だと、左右を余らせて16:9表示するか、映像を引き延ばして全画面表示するかを交互に切り替える動作です。私は映像を横に太らせてまで全画面使い切りたいとは思わないので基本こちらの動作に用はないのですが、毎回「5秒同じところを長押し」するつもりが微妙に指先が動くのか失敗し、アスペクト比横伸び画面になってイライラしていました。というかどんなに丁寧に指を動かさないよう長押ししても1度目は必ず失敗、2度目は必ず成功という、正直なにかしらバグがあるんじゃね?ってレベルの動きでした。

それがなんとMaxでは画面のどこかをタッチすると左上に戻るボタンが出るという仕様に改良されていました。

まとめると、Maxの良かった点は、

  • 音ズレが軽減した
  • CP/AAとHDMIの起動時選択は固定できる
  • 純正ナビへの戻り方が改良された

と良いことずくめで不満点が完全に解消したといっても過言ではありません。こんなことなら最初からMaxにしておけば良かったです。

ファームウェア更新で無印も…

さてこうなると、「無印/Pro/MaxでUI設計やファームウェアをいちいち作り分けるコストをかけるとは考えられない。これはMaxの特徴というより最新ファームウェアのおかげでは?」という疑問が湧いてきます。Car TV Mateは単体ではネットに繋がらないので、メーカー側でファームウェアがリリースされても通知などはありません。日本のottcast.jpもそこら辺のやる気はなく、サイトに「サポート」ページすら存在しません(英語サイトにはある)。自力で少しややこしい手順を踏まないと最新ファームウェアの存在を認知する手段すらないのです。

アップデートの話はちょっと面倒だったので別記事にまとめました。

結果として、これまた大きな違いが出ました。公式リリースノートがないので正確な公開日や内容は不明ですが、バージョン番号的に2025年8月版であると思われます。

まずMaxですが設定画面は先にも貼った写真のように起動時のCP/AA or HDMI or Noneの三択項目しかなかったものから、設定項目が増え、しかも言語選択で日本語が選べるようになっています。

更新前
更新後

新たに追加されているのは、「オーディオストリームモード」と「起動遅延」の2つ。ページをめくるとファクトリーリセットがあるのみです。

実はこの2項目は、ファームウェアアップデートのためにブラウザから管理画面にアクセスした際に表示される、「音質を調整する」「カープレイ遅延起動設定」に相当するものと思われます。しかしこれらがなにをするものかさっぱりわからない。公式マニュアルにも載っていない、日本語と英語で検索してもほぼ皆無。「オーディオストリームモード」の選択肢は「デフォルト」「オーディオ適応モード」「オーディオ同期調整モード」「オーディオクリアモード」の4つ。

それぞれの意味もわからないw。でもなんか音ズレ補正してくれそげな文言でもあります。ただ選択できるだけで、補正量を指定できるサブ項目が出現してくれたりもしません。まったく謎。

ちなみに海外掲示板ではここのモードを変更すると音質がかわった(劣化した)みたいな書き込みもありましたが、そこでも結論は出ず終いでした。またマニュアルだと音が途切れるとかあったらここを変更してね、みたいな記述はあるものの、どういう時にどれを選ぶべきかは触れられていません。

ottocast、ユーザへの情報開示が乏しすぎる

是非この設定項目の謎を解き明かした方がいたらコメントでお知らせくださいますよう伏してお願いいたしますm(. .)m。

無印もCarPlay終了UIが変わった!音ズレは…

さて、若干ハマったものの無印もファームウェアを202508〜版に更新できました。結果は、、、

  • 純正ナビへの戻りが長押しから左上ボタンに変更(アスペクト比変更も右上ボタンに)
  • 音ズレも気にならないレベルに!

と不満点が完全解消しました!なんだよもっと早く気付けば、、、まぁどのみち増車のための買い増しだったのでコストは問題ないですが、無駄に音ズレに悩まされていた期間がorz

今回、2025年12月にAmazonの公式ストアから購入したMaxのファームウェアに202508〜版が導入されていなかったので、あまり回転率は良くないと思われます。ちと面倒ですが購入したら上述のリンク記事を参考に最新ファームウェアの有無をチェックされると良いと思います。ただし公式は「不具合がなければ更新スンナ」と言っているので、適用は自己責任で。

Car TV Mateのファームウェア更新手順覚え書き

Ottocast Car TV Mateの更新にハマったので覚え書き。

(上記リンクは公式ストアっぽいOTTOCASDT DIRECTが販売しているものにしていますが、Amazonの仕組み上、ある日別のストアに置き換わったりしていますのでご注意ください。別にそれ以外のストアがダメとは限りませんし、値段は他の方が安い瞬間もあるかと思いますが、なんとなくサポートがしっかりしてそうという意味で)

スマホで更新 or PCで更新

基本はスマホからWi-Fi経由で更新します。これはこれでネットワークの知識が多少必要だったり失敗しやすかったりして、最終手段としてPC更新手段も用意されてるんですが、ファームウェア配信に難アリで個人的には断念しました。自分では試してませんが、一応PC更新手段も最後に簡単にメモしておきます。

スマホで更新(Wi-Fi)

まずCat TV Mateを車両に接続します。給電されていればいいので、室内でゆっくりやりたければ、USB充電器やモバイルバッテリーでもできます。ただしスマホがファームウェアダウンロードするのはモバイル通信(SIM回線)を使うのは避けられないので、自宅でやってもパケット代はかかると思われます。

またOttcast公式アプリのOttoPilotというものも存在しますが、最新ファームではないのに「最新です」と表示したり、ヘルプのリンクの多くがデッドだったりときちんとメンテナンスされている雰囲気がないので、今回は使用しません。

1. Car TV Mateが出すWi-Fiに接続する

近くでCar TV Mateが起動している状態で、スマホのWi-Fi一覧を開くと、「AUTO-xxxx」というSSIDが見付かります。xxxxは個体ごとの数字4桁が入ります。そちらをタップして接続します。パスワードを聞かれたら「88888888」(8を8つ)を指定します。

これでCar TV Mateをルーターであるかのようにスマホが認識しますが、当然ながらCar TV Mateから先はインターネットにつながってないので警告が出ますが気にしません。他につなぎ替えるか?と聞かれてもお断りわりします(iPhoneかAndroidかでメッセージやタイミングは異なる)。

2. 管理画面にアクセスする

この状態でブラウザ(SafariやChrome)を開き、アドレス欄に「192.168.1.101」を入力します。そうすると以下のような管理画面が開きます。

一番下の「オンラインアップデート」のセクションに「新しいバージョンが利用可能です。」と出て「アップデート」ボタンが押せるようになっていれば開始できます。

iPhoneの場合

このまま「アップデート」をタップすれば更新が開始されます。Wi-FiとしてはCar TV Mateである「AUTO-xxxx」につながってインターネットへの経路がないので、自動的にモバイル回線を使ってファームウェアをダウンロードしてきて適用してくれます。ただしアップデートの過程でCar TV Mateが再起動するとAUTO-xxxxも見失います。そうするとiPhoneは他の普段使っているWi-Fiを探してつなぎにいってしまいます。例えば自宅の駐車場で作業をしていると自宅につながってしまうかも知れません。そうするとCar TV Mateが再起動してもAUTO-xxxxに再接続されず、結果として管理画面ではfailed(失敗)表示になってしまいます。

つまり、可能であれば自動接続対象のWi-Fiがない場所、自宅から離れたどこかの駐車場などで作業をするか、一時的にそれらのWi-Fiに自動接続しないようにしておくのが望ましいと思います。

現象のメモとしては、まず70%まではバーが素早く進みます。たぶんファームウェアをダウンロードしているのだと思われます。そこでCar TV Mateをナビにつないでいた場合、画面が消えて純正ナビに戻るので、Car TV Mateが再起動されたことがわかります。その後でうまくAUTO-xxxxに再接続すれば徐々にまたメーターが進み始めます。以降は12秒に1%くらいの遅々とした速度に落ちるので、12秒x30回で20分ほどかかると思います。どうにも進まないという時は、Wi-Fi設定画面にいってAUTO-xxxxにつながっているか確認してみましょう。

終わったら再読込してみたりして、画面一番上のビルド番号が書き換わっていればOKです。

我が家の場合、最近買ったCar TV Mate Maxはこれで更新できたのですが、2024年頃の無印モデルだと何回やっても99%までいってfailed(失敗)になる状態でした。AUTO-xxxxへの接続も適宜確認したり、逆にブラウザ画面から一度も離れないようにしたりと試行錯誤したんですが成功せず、下記のAndroidを使った方法に切り替えました(あと、車両につながず自宅内でUSB充電器につないで実施しました。つまりCarPlay画面はどこにも映っていない状態。どちらが功を奏したかは不明です)。

Androidの場合

Androidの場合、インターネット接続がないWi-Fi(この場合AUTO-xxxx)につながっていると、勝手にはモバイル通信を行ってくれないので、ファームウェアがダウンロードされません。たぶん、Androidのブラウザで開いた場合は「アップデート」ボタンのところが「P2P mode」みたいなラベルにかわっていると思います(キャプチャ漏れで確認不能)。これはプリンターなどで使われるWi-Fi Directという規格を使ったモードで、これであれば、AndroidはCar TV Mateにつながりつつ、インターネット通信はモバイル回線を使ってくれます。Androidはこのひと手間が必要になります。

Car TV MateがP2Pモードに入ると、Wi-Fi一覧からAUTO-xxxxが消え、DIRECT-xxみたいなSSIDが飛び始めます。しかしこれにつないではいけません。(パスワードも88888888では通りません)。

Wi-Fi Direct機器につなぐには、Wi-Fi一覧の更に下にある「ネットワーク設定」を開き、中の「Wi-Fi Direct」を選び、そこからAUTO-xxxxに接続します。あとはブラウザに戻れば「アップデート」ボタンが出ていると思います。

ところが我が家の最新Android端末Xiaomi 15 Ultra(Android 15)ではこの項目がなくて実施できませんでした。どちらかといえばAndroid 15だからというよりXiaomi独自カスタムOSだからなのかなと思います。この辺りのメニュー構造はメーカーが変更していることが多く、位置がかわっていたり使用頻度が低いものは省かれたりしがち。結局Surface Duo 2(Android 12)を引っ張り出してきてやったらできました。

Wi-Fi Directの項目が見当たらない場合、設定画面トップの検索欄で探してみるといいかも知れません。それでもなければその機種での更新作業は無理かもです。

PCで更新(USB)

最終手段として、Windows PCを使う方法があります(macOSは不可)。

ファームウェアの入手方法が不透明

PCの場合、あらかじめ公式サイトからファームウェア更新ツールと更新データをダウンロードすることになりますが、これがよくわからなくて断念。まず日本語サイトには「サポート」ページ自体が存在しません。Ottcastアプリも英語だし、Ottcastは日本語でのサポートはほぼ期待できないメーカーです。

仕方ないので英語ページにいくと、こんな風になっています。

それぞれ「最初に現在のソフトウェアバージョンを確認し、その初めが2836(3423)ならこっち」と書いてあります。このソフトウェアバージョンというのが謎です。管理ページから見えるビルド番号は2508のように西暦下2桁と月っぽい数値始まりで、2836でも3423でもありません。間違った方を適用したら最悪文鎮化する可能性もあるのでここで詰みです。そもそもWi-Fi機器である以上、海外向けファームウェアをそのまま日本個体に適用していいかどうかも不透明です。

仮にこのどちらかで大丈夫そうだとなった場合は、

  1. リンクをクリックしてファイルをダウンロード
  2. 解凍してアップデーターのexeファイルを開く
  3. そこからファームウェアイメージファイルを選択
  4. Car TV MateのHDMIポートとUSBポートの間にある小さい穴をSIMピンなどで押しながらUSBケーブルをPCに挿す
  5. アップデーターがCar TV Mateを認識して、更新を開始

みたいな流れになるっぽいです。私は安全を期して実施しなかったので不足もあるかも知れませんがご参考まで。

[3Dプリント] トヨタスマートキー小型化ケース刷新、IGLA2キーフォブ一体型もあるよ!

車のスマートキーってなんであんなにデカいんですかね?あらゆるものが技術進歩で小型化する中、自動車のスマートキーはちっとも進化しないというかなんなら大型化しています。イモビライザーに要求されるセキュリティ機能が高度化する中で仕方ないことなのかも知れませんが。また昨今はスマホを使ったデジタルキーなども搭載が進んでいますが、特にバックグラウンド動作に厳しいiOS(iPhone)では実用上まだまだ難アリだと思います。せめてBluetooth機器のように複数の車両とペアリングできれば良いのですがそれすら実現する気配もなく、複数台の車を所有している場合はこのデカいのをいくつもぶら下げるはめになります。

■スマートキーの構造について

ところで、皆さんはスマートキーの電池交換などでケースを開けたことはありますでしょうか?ディーラーやカー用品店でやってもらうという人もいるでしょうし、意外と中を見たことがないという方もいると思うので、写真を貼ってみます。

スマートキーの中身

写真の赤枠部分がメインの基板(電池含む)です。そして青枠は非常用のメカニカルキー(物理鍵)です。電池切れの時などに引き抜いてドアの鍵穴に刺して昔ながらの開け方をするものです。このようにメカニカルキーが外周に格納されているため一回り大きくなっています。その他、衝撃吸収とか浸水のマージンとか色々設計上の都合はあると思いますが、実際の動作に必要な基板は思いの外小さいということです。

以前このブログでは、30プリウス(ZVW30)のスマートキーを小型化する試みをしました。

メカキーを廃して基板ギリギリサイズのケースを3Dプリンターで自作したのです。今回はメイン車両である新型クラウン用のものについても改めてチャレンジしてみた、という記事になります。先の写真のスマートキーはトヨタの現行車種の多くでも使われているタイプです(ハリアー、カローラシリーズ、ヤリスシリーズなど、電動ハッチバック非搭載車は2ボタン)。

■新たにクラウンなど現行車種用も製作

今回の進化ポイントは、

  • 従来格納できなくなっていたメカキーに鞘状のカバーを製作し、一緒に鍵束にぶら下げられるようにした
  • レーザー刻印機を導入したので、ボタンのアイコンなどをフィラメント交換式に比べより精緻に入れられるようになった
  • カーボン模様転写ビルドプレートを使い、表面と背面にカーボン柄(微細な凹凸)を入れてみた
  • 動作LED部分は薄く造形して透かしていたのから、透明レジンによるクリアパーツ化で視認性アップ

という辺り。現状の仕上がりはこんな感じ。

現行スマートキーの基板は長方形ではないので、それに沿わせて凹凸のある外形になっています。メカキーのカバーを作るというのはある方にいただいたアイデアなんですが、やはりメカキーも携帯しないと不安だという方や、鍵束にぶら下げないまでも周りに傷をつけない形でバッグの底などに入れておきたいという方にも刺さるんじゃないかなと思います。ついでに同じ製法でプリウス用もリニューアルしてみました(レジンパーツと鞘ケースは除く)。

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IGLA2のキーフォブも一体化

我が家のクラウンクロスオーバーにはAUTHOR ALARM社のカーセキュリティIGLA2+を搭載しています。乗車時の自動セキュリティ解除のために、小さなタグ(キーフォブ)を携帯しておく必要があるのですが、これも樹脂カバーを外すと電池と小さな基板で構成されていますので、ついでとばかりに本ケースの底に搭載できるようなバージョンも作成しました。

基板が二階建て構造になり電波干渉が起きないか不安で、アルミ板をシールドとして挟むことも検討しましたが、現時点では特になにもせずとも動作は良好な気がしています。

二階建てになった分、厚みは少し増していますが、それでもポケットの中での収まりは良いんじゃないかなと思います。

こちらがメカキーを収める鞘ケースです。とりあえず凝ったロック機構などは設けず、穴のキツさだけで固定しています。滅多に使用するものではないので、結構固めで不意に外れないことを優先。

■現状の課題

夜間の視認性がイマイチ

レーザー刻印によるマーキングは明るいところでみるとかなりクッキリしていて綺麗なのですが、真っ暗に近いところだと反射面積が少なくてやや見づらいかなと感じています。カーボン柄の反射に埋もれがちなのもあるかも知れません。基本的にここのボタンを操作するのはたまにバックドアを手動で開けたい時くらいなので致命的とまでは行かないですが、素材カラーや刻印のデザイン、サイズ、太さなどで改善できるならしたいなというところです。

白字に黒は見やすいが、レーザー刻印では難しく研究が必要

形状での判別しづらさ

似たような話ですが、ポケットに手を入れて操作しようとした時に、向きや裏表の判別を手触りだけでするのがやや難しいなと思います。向きは鍵束のリングの付き方などでまだなんとかわかりますが、裏表に関してはどちらも全くのフラットなのでちょっと困ります。これまた使用頻度が低いのでどこまで突き詰めるかは思案中。

3Dプリントなので自由に凹凸をつければいいんですが、3Dプリンターの構造上、やはり一番綺麗に面が作れるのはビルドプレートに押しつける底面なんですよね。ここの凹凸をつけるということは、その面を上にして造形するとか、下にサポート材という捨て部分を作ることになり、結果的に表面の滑らかさが犠牲になります。そうするとレーザー刻印も綺麗に出なくなったりとデメリットも多いのです。表面のフラットさをキープしつつ、上手く裏表が判別できる形状を考えたいと思います。

  • 裏面だけにモールドをつける
  • 側面の形状を工夫する
  • 後から凸部品を貼り付ける
  • 初期プリウス用みたいにボタンパーツを別体化する
オリジナルのボタンパーツを流用した例

スナップフィット(パチ組み)の強度

プリウス版では外側に爪を4箇所生やしてパチっとロックする機構でしたが、今回はそれを内側に隠蔽する構造を採っています。当初6箇所にしていましたが、小さい突起なので何度か開け閉めしていると折れてしまうことがありました。3Dプリンターの積層方向の関係でどうしても剥がれやすい向きでもあります。

スナップフィット部分の拡大図(初期版)。3Dプリンターが造形する層毎の筋で割れやすい

現在は爪から全周囲む形にして強化を図っていますが、いずれにせよ

  • 意図せずパカっと開かないこと
  • 電池交換時には労せず開くこと(純正スマートキー同様、メカキーでこじって開くスリットを設置)
  • 繰り返し開け閉めしても破損しないこと
  • 落下などの衝撃でも破損しないこと

などが要件となり、まだまだ検証が必要そうです。

防水性

純正スマートキーではボタン部分をカバーするシリコンシートが挟まっていますが、本品ではボタン部品がなく、表面のたわみだけで内部スイッチを押す構造なのでシリコンシートは流用していません。ただキャスト(金型に溶けた樹脂を流し込んで作る方法)と違って、3Dプリント品な層と層の間に微細な隙間が空きがちなので、どうしても完全に水分を遮断するのは難しいです。層の厚さや温度(溶かし具合)で改善はできるのですが、他の造形上の都合との両立も難しかったりします。

トヨタのスマートキーは「飛沫は平気だけど洗濯したらアウト」というスタンスのようで完全防水とはなっていません。現状はそれに準じるくらいの防滴性能くらいが目標かなと思います。

3Dプリントで造形する以外の方法での防水も考えています。

  • 防水スプレーなどでコーティングする(表面は摩耗するので内側?)
  • 内部基板をリモコンなどを水滴から保護する熱収縮フィルムで保護?
    • ドライヤーやヒートガンで基板を炙ることにリスクもあり

技適問題

前記事でも触れましたが、電波を出す製品は検査を受けて技適(技術基準適合証明マーク)を取得して販売されます。これを改造することは基本的にできません。ただ調べた限りスマートキーの技適番号は内部の基板に刻印されています。つまり基板単位で認証をとっており、外装ケースは認定に含まれていないのでは?という指摘があります。事実トヨタの異なる形状のスマートキーで内部基板と技適番号は共通だった、というパターンが存在するようです。ただまぁこれについてはなにもみても誰に聞いても「大丈夫です!」というお墨付きは得られにくく、どこまでもグレーだと思います。あくまで樹脂ケースだけ頒布して組み付ける(改造する)のは自己責任でヨロ、という逃げも可能かもは知れませんが、まぁあまり大っぴらにはできず、個人で使うだけに留めるのが無難かなぁと。なのでショップには陳列しないかもです。

■まとめ

メカニカルキーを一体化して携行できないという点を犠牲にすることで、よりコンパクトなキーカバー(シェル)を自作してみました。常時2つ持ち歩く私としてはポケットの中が劇的に”スマート”になった気がします。また今回は外したメカニカルキーにも鞘をつけることで一緒に鍵束にぶら下げたり、バッグの中などに入れておくことができるようにもなりました。

大手を振って販売できると喜ぶ人も少なくないとは思いますが、法律的なところ誰か詳しい方教えてください。

2025.11.08追記: メカニカルキー収納Ver試作

とはいえメカニカルキーも一緒に格納しつつ最小サイズを目指してみるということで、写真のように差し込めるものを試作。

メカニカルキー格納版の内部レイアウト

トヨタのメカニカルキーは樹脂のヘッドパーツが割と大きいんですよね。そこを持って捻るのでそれなりに大きさがないと力が入らない。普通の鍵みたいに平たいプレートすると収まりが悪いということでこういうL字的な形状ではあるんでしょう。これを削ったりして除去して独自ヘッドをつけるというのは、頒布を考えると現実的ではないので一旦断念。元のヘッドのまま格納できるレイアウトを考えるとこんな感じになりました。

まだレーザーマーキングもしていない試作レベルですがサイズ感はこんな感じ。

キーの厚みの分、横幅が増し、ヘッドの分全長が伸びた形です。結果として純正スマートキーとそれほど変わらないフットプリントになってしまいました。厚みは抑えられているので、ポケットの収まりは多少マシではあるんですが、インパクトは弱まっちゃいますね。

2026.3.10追記: 改良後ランドクルーザー300版追加

ランクル300が納車されてスマートキーを開けて見ると基板形状が変わっていることが判明。おそらくトヨタ初採用となるUWB(超広帯域無線)による測距システム対応の関係でしょう。

もちろん速攻で対応しました(^^)v。基板形状にあわせて外形も変更しております。こちらの方が凹凸がなくスッキリ、コンパクトですね。今後高級車(盗難率高め車種)から採用機種が増えていくかと思われます。

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