TMPGEnc用FLV4出力プラグインを試す

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 TMPGEncからFLV4形式動画の書き出しを可能にするプラグインを購入してみました。

 FLVとは、YouTubeやニコニコ動画のようにFLASH Playerで再生できる動画形式で、ブラウザ上でのストリーミング再生ではデ・ファクト感があります。特にFLV4はOn2 VP6という動画コーデックを使った最新のフォーマットで、YouTubeで使われている(FLV1)のような荒さを感じない高画質ストリーミングが実現できます。

 我が家では基本的にDivXが動画保管の主形式なんですが、たまに人に渡す時に、相手にDivXのインストールをさせるのは難しい場面もあります(リテラシーが低い人など)。そういう時はWindowsなら標準で再生できるWMVに再エンコードしたりしてました。が、FLV4なら自鯖に置いてURLだけ知らせればブラウザ上で直接観られるという簡便さがおおいにメリットになるなと。いずれブログや使いやすさ日記でもFLASH動画を導入していきたいと思いますし。

(厳密にはFLV4もFLASH PLAYER 8以降のインストールが必要だったりしますけどね)。

 ちなみにFLASH PLAYERが直接FLV動画を再生できるワケではなく、FLASHで実装した動画プレーヤーも別途必要になります(これはサーバー側に配置するので、観る側の人は通常意識する必要はありません)。ペガシスではこのFLASH用のFLVプレーヤーを無償公開してくれており、本プラグインユーザが手軽に動画をWeb公開できるように配慮してくれてる点も高ポイントです。

■割と高めのビットレートでも平気っぽい

 テスト用に自分で録った手頃なコンテンツがなかったので、某アニメのオープニング映像を使いました(もちろんWeb掲載時にはBASIC認証をかけて不特定多数の人が閲覧できない状態で行いました)。DivXで見慣れたレベルの画質にするには1Mbpsとか1.5Mbpsくらいで2passエンコードが必要でした。ストリーミングにはちょっと重いかなぁ、と思ったんですが、光環境の友人宅からと、BBモバイルポイント(公衆無線LAN)から試したところ途切れなくスムーズに再生できました。不特定多数向けにブログなどに貼るにはサーバー/回線負荷的によろしくないですが、知人にちょっとした映像を見せるだけならこれくらいのレート使っても大丈夫そうです。

■フルスクリーン再生時の画質はイマイチ

 640×352な動画をSXGA液晶で全画面再生した場合、DivXと比べると輪郭がジャギジャギします。DivXの方が上手にアンチエイリアスしてくれる印象。これはちょっと残念。

■非PC環境ではまだまだ対応してない

 ブラウザにFLASHが搭載されているPS3やWiiでも試してみましたが、残念ながら無理でした。FLASHのバージョンが低いようで、音はすれども画面は真っ黒でした。当然FLASHに対応してないiPod touchなんかもダメでしょうね。

■ブラウザ上のでのサイズ変更は、動画の縦ピクセル数に45を足すべし

 ペガシスのFLV PLAYERの説明では、ブラウザ上での表示サイズが4:3動画で320×240、16:9動画で384×216でリサイズされます、と書かれていました。PLAYER上の操作ではブラウザ上のサイズか全画面サイズしかできないので、動画本来のサイズでドットバイドット表示できないのかぁ、と凹みかけたんですが、HTML内でのWIDTHとHEIGHT値を変更すればOKでした。その際、横は動画サイズのままでいいんですが、縦はコントロールUIの分、45を足すのがポイントのようです。

 

 ともあれ、予想外に高画質でストリーミングが手軽に実現できることがわかったのは収穫でした。ブログでも積極的に活用していきたいと思います。