端末のレビューに続いて、新機能、新サービスを利用してみてのインプレッション。別にF-04Bに限った話ではないのでエントリ切り離します。というかどれも開始から随分時間が経ってるので、熱心なdocomoフォロワーの人にはあまり情報価値のない内容だと思われます。
iCカード内のデータをドコモショップの端末で移行させるサービスです。N705iμを買った時は、移行元端末が非対応だった、というかキャリア間移行だったので利用できませんでしたが、今回ようやく機会に恵まれました。
通常、EdyやモバイルSuicaを移行するには各アプリ上で機種変更手続きを取り、一旦サーバーにデータを預けた後に機種変更をし、新端末でそれをダウンロードして設定する、という手順が必要になります。ICカードで利用しているサービスが10個もあるとかなりの手間です。ところがこのサービスを使ってFelicaチップ内のデータを移行させておけば、あとは同等のアプリをダウンロードして起動するだけで完了する、というシロモノです。
ただしモバイルSuicaのように依然iCお引っこしサービスに対応してないサービスもあります。困ったことに、
- 上記ページに非対応サービスの一覧が用意されていない
- iCお引っこしをすると元端末側のICデータはクリアされる
ので、自分が利用しているICサービスの中から引っこし未対応のものを調べ事前に移行手続きをしておかなければならないのです。しかも、引っこし未対応であっても、ビックカメラのように事前手続きは不要でどのみち店頭でポイントカードを作り直すしかないものもあるからややこしい。結局今回事前にサーバーアップロード的な手続きが必要だったのはモバイルSuicaとnanacoでした。Visa touchが郵送手続きしなおさなくて済んだのはポイント高かったです。ビックとGEOが店頭で再手続きが必要でした。GEOはPonta以前の頃は確かネット経由で移行できたんですが、今はそもそも以前のシステム(トクトクポケットだっけ?)が廃止になっていて、一瞬もう使えないのかと焦りましたが、店頭で申し込めば登録可能です。その際アプリのダウンロードは必要なく、タッチした時の音も独特のものになったので、Felicaがもってる固有番号かなにかを勝手に利用して会員番号に紐づけてるのかも知れません。
ドコモショップ店頭でメモリダイヤルなどをコピーするセルフ端末を使ってできるのですが、なぜか受付けの人に来店目的を伝えると番号札を発行されて待たされました。で、カウンターの端末で店員さんがやってくれようとしたんですが、結局そっちだと消えてしまうデータがあるっぽいといわれてセルフ機を使うことに。じゃぁ自分でやるからいいよと引き継ぎました。待ち損。これからやる人は迷わずセルフ機に直行しましょう。
実行前に対応サービスと非対応サービスがそれぞれ一覧されますが、上記のように事前待避手続きが必要かどうかの情報は示されないので、一旦作業を中止して、店内でVAIO Pを開いていちいち調べたり、電話機の電池残量が少ないから実行できないとエラーになって、店内の無料充電コーナーでしばらく充電したりと、なんだかんだで1、2時間かかってしまいました。
■盗難紛失時の機能
以前の機種には「遠隔ロック」という機能があり、一定時間内に一定回数、あらかじめ決められた電話番号から電話をかけると端末をロックするという機能がありました。最近ではこれの代わりに「おまかせロック」という有料サービスが登場しています。最近では、といっても既にN705iμはおまかせロックの方だったようですが…。遠隔ロックはM1000とかE61とかSymbian系のスマートフォンかなにかで設定した覚えがあります。
で、こちらのおまかせロックですが、電話、ドコモショップ、My docomoから行えます。ドコモプレミアクラブ会員なら無料。非会員だと電話とDSでは525円、My docomoだと315円です。ちと高いですが、事前申し込みや月額料金は不要なので緊急時に泥縄で使える点は良いです。
また「ケータイお探しサービス」も、今回GPS対応機種になったことで、測位精度の向上が期待されます。
「ケータイデータお預かりサービス」もN705iμでは電話帳だけだったのが、Bookmarkや各種設定、スケジュールまで拡張され、しかも本体機能としてメニューに統合されて使いやすくなっています。また、追加料金で2GBのオンラインストレージが利用可能になり、指定フォルダ内の写真や動画などのデータもバックアップできるようになったようです。
これらの機能はiPhoneだと9,800円のMobileMeを契約しなければ使えないことを思うと、かなり割安感がありますね。また実際に紛失した後でも利用できるのは大きいと思います。
■iコンシェルとオートGPSリマインド
使ってる人は地味に便利と言う「iコンシェル」。Microsoftのイルカ同様、こういうのは嫌われる傾向にあると思ってましたが、それなりに好評なようで気にはなっていました。ひつじのようなエージェントキャラクターは必ずしも表示しておく必要はないですしね。
で、これがオートGPSと連動することで、近くの天気や終電情報など現在位置に基づいた情報もプッシュしてくれるようになり、実用度がアップしました。オートGPSリマインダもその1つです。あらかじめ設定しておいた場所に近づくとポップアップでメッセージを表示してくれます。まさにσ(^^)が1995年に思いついて修士論文テーマとして研究していたPlace Oriented Reminderです。写真は今日初めて通知された様子(クリックで拡大)。ちょっと感動。バッテリの持ちが心配ではありますが…
iコンシェルの連動コンテンツはサードパーティからもかなり色々提供されているようなので、追々吟味してみようと思います。