またまた別の車イスを3Dプリンターでカスタマイズ 〜ふわりすKF22-40SB

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先日足を骨折した同居人が車イスを調達した際、いくつか3Dプリンターで改善をした記事を書きました。

しかし結局全体的なサイズが小さすぎて不便が大きいということで返品。標準サイズのモデルを改めてゲットしました。それがこちら。

【車椅子】・自走用車いす ふわりす KF22-40SB

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タイヤサイズが22インチと大型化したにも関わらずフレームがアルムで重量が9.8kgと軽量です。おおぶりにはなりましたが畳んでクラウンのトランクに載せるのもさほど苦労はないです。介助用のハンドルはスワニーミニ同様折りたためるにも関わらず、高さがかなり上がっているので、後ろから押す自分も腰を屈めなくてよくなりかなり楽になりました。

■ドリンクホルダーと落下防止サイドガード

今回リクエストのあったモディファイは2つ。

  • スワニーミニに続きドリンクホルダー
  • 膝の上においたスマホや小物が横から滑り落ちるのを防ぐガード

です。スワニーミニは両サイドに小物ポケットがありいい感じでガードも兼ねていたんですが、ふわりすではやや低い位置にまでしかサイドボードがなく、腿の高さだとそれを乗り越えて落ちてしまうようでした。

早速カスタムしたのがこちら。

ドリンクホルダー

今回は前から差し込める形状ではなかったので、ネジ2本で固定されている樹脂の肘置きパーツを丸っと置き換える形で実装しました。ボードと同じ色で見分けがつきにくいですが、右手側にだけある部分が肘置き一体型のドリンクホルダーです。カップ部分はスワニーミニ用に作ったものをそのまま流用してくっつけました。元の肘置きが滑り止めなのかシボ加工(ザラザラ)してあったので、はじめて3Dプリンターのfuzzy skin機能を使ってみました。性質上、側面にしかつけられず上面(造形時底面)はツルツルです(^^;)。個人的には持ち上げる時に掴むので滑りにくくていいなと思いましたが使用者本人はツルツルの方が気持ち良いとのこと。また後述のボードをつけたことで持ち上げる時に掴めなくなってしまったので、今となってはいらなかったかもなと。まぁfuzzy skinの様子がわかったのでヨシ!

サイドガード

標準のサイドボードを上のフレームパイプまで延長するような形状です。うちのプリンターでは一度に出せないサイズなので前後2分割で真ん中に切れ目があります。下は標準ボードを挟むような形になっているので左右へのブレはほぼないです。標準のサイドボードがネジ4本でフレームに固定されているのを一旦外す必要があります(3本外せばOK)。上のパイプに両面テープ止めしていますが、ちょっとまだ外れやすいのでテープの種類を変更予定。

両方とも喜んでもらえて自分的にも大物だったので達成感高いです。引き合いがあれば頒布も検討したいレベル。ただ今回はPLAで出力したので、真夏の車内に放置したら変形する可能性はあり。本当はPETGなり耐熱温度の高い素材を使うべきなんですが、本人が在庫の中からピンクが良いといったので(^^;)。

その他、本人がネットで買ったカスタムとして、

  • 介助ハンドル部分にフック
  • 左側ボード外側に小物用ポケット

を追加しています。フックは真下に買い物袋などをぶら下げるとタイヤに当たってしまうので微妙。買い物カゴを左右フックにひっかけることはでき、スーパー店内で介助しつつ買うものを放り込んでいくのは便利です。ただ自走が重くなるので嫌がられますw

これだけつけても折りたたみは支障ないので、ドリンクホルダー側を上にすればクルマのトランクに寝かして収納するのは無問題。唯一肘掛け部分をがちっと掴むことができなくなって、少し持ち上げに難が生じています。左右でフィラメントを500gくらい使うのでわざわざ作り直すほどではないですが、もし再造形する機会があったらボードの中心上部あたりに穴をあけて指が通るようにしたいなと思います。

■希望者がいればご相談ください

せっかくモデリングしたので、同じようなことでお困りの方がいたら実費くらいで追加生産もしようかと思います。適当なプラスドライバーがあれば交換可能で、現状復帰も可能です。サイドボードにお好きな文字やロゴを入れることも(笑)。

Keychron K7の長すぎるスペースキーを3Dプリントで改造

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先日購入して、スペースキー長すぎ(英数、かなキーを押すのに親指を深く曲げなければならない)問題を指摘しました。

(リンク先はUS配列です。キー配列、LED色、軸の違いにご注意ください)

本記事はそれを改善すべく3Dプリンターでオリジナルキートップを作ってみた、というものです。

■普段使いのMX Mechanicalを観察

自宅の作業部屋でメインのWindows機とMacで使っているMX Mechanical(JIS配列)を眺めてみます。

英数(無変換)キーの右端はCキーの真ん中くらい、かな(変換)キーはMキーに少しかかるくらいです。特にこれまで違和感を抱いたことはなかったので、これくらいであれば問題ないと思われ、これを目標にしてみたいと思います。

あとスペースキーのテカりをみると、基本的に右手で右寄りを叩いているみたいですね(^^)。

■補助ステムが問題だった

いきなり完成体も見せてしまいますが、英数、スペース、かなキーを外したところがこちら。それぞれのキーの下の赤軸キースイッチと、スペースキーの両端部分には長いスペースキーをまっすぐに押し込めるよう補助的なダミーのステム(正式な名前がわからないので本記事では便宜上「補助ステム」と呼んでおきます)があります。

さきほど見た理想位置でいうと、黒い補助ステムまでカバーするような幅の英数&かなキーを作ればよさげということになりますが、これがうまくいきませんでした。まずこの黒ステム同士は裏側でつながっており、片方を押すと反対側もへっこむ構造になっていたのです。スペースバーが綺麗に傾かずに押せるようにするためのものなんでしょうが、今回は裏目に出ます。一応そういうスイッチを作って装着してみて、反対側の補助ステムまでへっこむものの、そちら側の赤軸スイッチまではぎりぎり押されないくらいの傾きで済みました。多少見た目や手触りに違和感はでますが、まぁ動作としてはギリギリ許容範囲。しかしさらにもうひとつ問題が。両端の支えを失ったスペースバーがまっすぐ押せないのです。さきほどみたように自分はスペースキーを右寄りで叩きます。そうすると徐々に左側が浮いてきて、十回も叩けば赤軸ステムに差し込んであるだけのキーがポロっと外れてしまうのです。代わりにベースプレート(あるいはキー裏)に張り付けられるようなダミーステムでもあればいいんですが、単なる高さ固定のブロックとかではダメそう。

ということで写真の「Mod」のように、スペースキーがギリギリ補助ステムにのっかる幅に縮め、それに接触しないギリギリまで英数、かなキーを伸長する、というところで妥協。キー同士の感覚も他よりもかなり狭くなっています。英数カナキーもステムに対して片側が伸び、そこばかりを押す形になりますが、一応外れてしまうことなく使えています。

MX Mechanicalと比べてみると、かなキー側はむしろ大きく内側に張り出していて十分な感じ。英数キーはまだまだ足りてないですが、デフォルト状態よりはいくぶんマシという感じです。英数モードに切り替えるつもりでスペースおして空白文字が入ってしまった、ということはほぼなくなりましたが、しばらくタイプしていると若干左手首に痛みを感じる、といったところです。

■見た目を綺麗にしたい

まずキー上の印字ですが、スライサー上でプレビューしてみた感じ、0.2mmノズルを使っても1mmを切るような細い線はきれいに造形されないぽいことがわかり、一旦断念しました。シールで貼るとかも考えましたが、かなと英数の2キーで特に間違えることもないので、自分で使う分にはまぁなしでいっかと。

面のきれいさについては、造形の向きなども試行錯誤しました。表面に傾斜をつけているので、表面が滑らかになるように水平をとろうとするとステムを斜めに造形することになり精度が落ちて刺さらなくなりがち。ステム部分だけ別造形して接着剤でくっつけることも試したんですが、なかなかうまくまっすぐにつかなかったり。やはりこのサイズの造形物だと綺麗さと精度を両立させるのは難しいですね。光造形方式の3Dプリンターならワンチャンあるかもですが。

最終的に、スペースキーは表面が水平になるように(ステムはやや斜める)、英数、かなキーは垂直に立てて造形しました。きれいにサポートがはがれるようにサポート専用フィラメントも活用(これめっちゃ便利なのでおいおい別記事にしたいと思います)。

とりあえずサンドペーパーとリューターで表面を滑らかにしたのが写真の状態。ちょっとしらっちゃけてしまっています。積層痕も多少残っているので、本当はプラサフを噴いて塗装までしたいところです。ただたまたま在庫していたグレーの安物フィラメントの色がいい感じにKeychronのもともとのキーキャップと違和感なくマッチしているので、わざわざまた似た色の塗料を探して買ってくるまでもないかなー、どうしようかなー、というところです。

■まとめ

モバイル(ジム)用に導入したKeychron K7キーボードの大きな不満点の1つである英数・かなキーが外側に寄りすぎてて親指がしんどい問題が一応ある程度納得のいく形にモディファイできました。あとはカーソルキーだけまだ不慣れですが、かなり快適にキー入力できるようになりました。この記事もそれでご機嫌にタイプしています。

これだけ快適だと、MacBook ProやSurface ProXでも使いたくなってきます。早速MBPでも尊師スタイルで使えるようにタイプスティックを注文しました。

これはHHKBアクセサリで有名なバード電子さんのキーボードブリッジの携帯版みたいなアイテムで、MBPのキーとキーの隙間に足を置いて、二枚板でキーボードを支えるものです。まぁMBPのキーボードは特に不満はないのですが、気持ちよさではKeychronという感じなのでしばらく使ってみようかなと。ただ赤軸とはいえMBPのキーボードよりはカチャカチャ鳴ってしまうので、人のいるところでは使えないかも知れません。

ジム用キーボードにKeychron K7

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ChocoZAPに通い始めて五か月目。体重は一向に落ちませんが、新しいガジェットやバッグを導入することをモチベーションにどうにか続けております。

最近ではもっぱらデスクバイクというテーブルのついたエアロバイクマシンを使ってPC作業やゲームをしながら自転車漕ぎ運動をしています。

持ち込みPCは最軽量およびゲーミング装備はLenovo LEGION GO、ちょいテキスト書き込みしたい時はSurface Pro X、3Dモデリングなど重たい作業や広い画面を必要とする時はMacBook Pro 16’という感じ。

LEGION GOの時は ARグラスのXREAL AirをつけてフルHDの仮想大画面で作業することも。

XREAL AirはいまだにまともなPCドライバーがリリースされず、結局空間固定なしで頭をふれば画面が追従する状態で使っています。

さて、そんな時でも一応キーボードがないと不便なので、以前買ったHHKB Studioを持ち込んでいました。

しかし自転車でこれらの装備を一式持ち込むにはちとかさばりすぎる。また墨字の見づらさの改善ソリューションがいまだなく、ほぼサングラスであるXREALを装着したらさらに見づらいということでもっとコンパクトで使いやすいキーボードソリューションを導入することにしました。

想定した要件は、

  • テンキーレス、65%、40%など、必要最低限なキーは備えつつコンパクトなもの
  • 打鍵間がよく気持ちよく入力できるもの
  • Bluetooth
  • JIS配列
  • カーソルは逆T字が良い

といったくらい。ジムで使うのであまり打鍵音がうるさいものは厳しですが、もともとCherryでいうと赤軸のような静音のものが好みなので、自然とカチャカチャうるさいものは除外される感じです。

■検討した候補

現在自宅でもメインで使用している MX Mechanicalのテンキーレス版。 Fn列まで普通に備わっているのでめちゃくちゃコンパクト&軽量ってほどでもないですが、自宅と同じ感覚で使えるというのもポイント。

富士通 FMV Mobile Keyboard(ダークシルバー) FMV-NKBUD

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珍しく富士通がクラウドファンディングで販売した、FMVシリーズご自慢のキーボードを単体化したキーボード。メカニカルではないですが打鍵感は普通に優秀で、トラックパッドがついていることが評価点。HHKB Studioも不満は大きいながらポインティングデバイスが一体化していることで装備を減らせてよかったし、XREALで物理視界が限られる中でマウスへの持ち替えが不要な点はよかったので。

Fn列のないいわゆる 60%キーボード。ヨドバシに展示があったポップは色使いといいキータッチといいめちゃめちゃ刺さりました。かなりお高いですがそれだけの価値あると。専用のキャリングケースもおしゃれ。ただ残念なことに英語配列のみ。どうせXREALしてて見えないんだからソフト的に配列だけいじってやれば、、とも思いましたが、スペースキー両端に英数/かなキーがないのはどうしようもないので断念。

最終的に購入したのはこちら↓

Keychronの5列キーボードK7のJIS配列、白色LED、赤軸モデルです。これもFn列がないので前後幅が抑えられ、狭いデスクバイクの卓上でスペースが稼げるかなというのが決め手。

実際に置くとこんな感じ。

ポインティングデバイスがないのと、カーソルキーが逆Tでないの点を最後まで悩みましたが、emacsバインドやリマップを駆使してなんとかなるかなと思って特攻。マウスはどこかにあるMX Anywhere 3を使おうと(写真はまだ発見できずMS Designer Mouse )。

Keychronは本当に種類が多くて、Keychronに目を付けた後もかなり迷いましたが、コンパクト系はJIS配列だとみんなカーソルが一列配置になってしまうようです。同じモデルでもUS配列なら逆T字です。まぁリターンが場所くってるあおりですね。

■Keychron K7レビュー

早速ジムで漕ぎながらこの記事を書いています。

打鍵感は非常によいです。音も適度に鳴ってタイプしてる感がある。実況者の配信に絶妙に載ってるくらいの音量が心地よい。傾斜スタンドもありますが個人的には使わなくてもいいかな。軽量モデルですが軽すぎず、位置が勝手に動いてしまうような気配もないです。

メカニカルながら厚みは控えめなのでジム用バッグにもおさまりが良い。

WindowsにもApple系にも対応するということで、一部キーのキャップが自分で選べるよう交換キーキャップと交換器具が同梱されています。具体的にはAlt/WinキーとOption/Commandキーです。どちらのOSにも対応していますが、主に使う方に交換して使えという感じです(出荷時はApple仕様)。両方の記号を無理やり印刷するよりはキートップがすっきりしてよいですね。加えて、左上隅のEsc/全半キーと右上隅のDELキーがグレーとオレンジが選べるようになっています。

バックライトはRGBモデルとホワイトモデルがあり、自分はホワイトモデルを選択しました。光るパターンはいろいろ選べて、多くはゲーミングゲーミングして常にちらちら光るものですが、Razorにもあったタイプしたキーがぽわんと光って消える、というのが面白くて使っています。まぁ見てないんですが。

配列にいくらか気になる点アリ

・カーソルキーが横一列並び

JIS配列モデルの宿命で買う前からわかっていたことですが、やはりまだ馴染めてないです。とりあえずPowerToysでPgUp/DnとCtrl+P/Nをカーソル上下にアサインしてしのいでいます。

・Backspaceの隣にDelete

右上隅がBackspaceではなくDeleteになっている点も間違えて押し勝ち。Deleteは普段使わないので、これもBackspaceになるようリマップしました。どちらを押してもいいように。これはまぁほぼ解決かな。

・スペースキーが長すぎて、英数/かなキーが押しづらい

親指をかなり曲げないと届かず、普段使っている他のキーボードの感覚だとスペース両端を叩いてしまってかなりフラストレーションです。こればっかりはリマップツールではどうにもならないので悩ましいです。3Dプリンターでオリジナルキーキャップを作ってどうにかなるかなぁと画策中。もしくはすでに同じ悩みを解決するべく既製品やモデルデータが存在するかも?

IMEのON/OFFなので他に代替操作がないわけではないんですが、他のPC/Macも含めて習慣をかえるのも大変だぞと。

■まとめ

とりあえず荷物がコンパクトになったし打鍵感は最高だけど、スペースが長すぎるのだけが最大のストレスです。

打鍵感にこだわらなければ薄くて雑に扱えるBleutoothキーボードは5千円未満で見つかりますが、やはりメカニカルの心地よさはプライスレスだなと感じます。

HHKB Studio、どうにも個人的には活用の場を見つけられないので手放そうかなぁ…

改札も通れるコンパクト車椅子スワニーミニのレビューとプチカスタム

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同居人が階段で足を滑らせて骨折し、しばらく松葉杖と車椅子生活になりました。車椅子は車載しやすさを考えて畳んだ時のコンパクトさがアピールされているスワニーミニというモデルを調達。重量だけならもう少し軽いものもあったんですが、折りたたみ時のサイズが明記されておらず、迷いつつもスワニーミニにしました。

早速本日届いて利用開始。クラウンクロスオーバーの狭いトランクでもちょっと片付けたら楽に積載できました。

重量は12.5kg。足を骨折している本人には厳しいですが、介護者としてはさほど苦もなく積み下ろしできます。最近ではショッピングモールなど多くの施設で車椅子貸し出しをしていますが、場所によってはサービスカウンターに行って申請しないと借りられないところも多く、駐車場との往復が手間(イオンなどは入り口に置かれていて勝手に使えたりします)。それならが、さっとトランクから下ろして乗って行けた方がフッ軽で行動できます。ちなみに最短3ヶ月からのレンタルもあるので一時的なケガでもあると便利かなと思います。

■ホイールとハンドリムの間隔が狭い!

当人がイオンやヨーカドー、病院で借りた車椅子と比べ、スワニーミニはタイヤと手で掴んでまわすリング=ハンドリムの間隔が狭く、指が入らないので非常に扱いづらい、と使い始めてすぐに不満を漏らしました。

このモデルは改札やエレベーターを通過できるダウンサイジングをウリにしていて、あれこれ詰め詰めなデザインになっているんです。

(製品紹介ページより)

実際のハンドリムがこんな感じ。

ちょっとスケール感がわかりづらいですが、そもそもホール径も通常の22インチから20インチにサイズダウンしているので、実際に親指は入らない位。親指の付け根をタイヤに擦り付けるように扱わないとリムを回せません。

参考にイオンに貸し出し用で配備されていたモデルだとこんな感じ。

スワニーミニは、このギリギリを攻めた構造のお陰で改札を通れるという偉業を達成していますが、我が家では基本電車は乗らないし、エレベーターも大きめの商業モールにしかいかないので、正直デメリットの方が大きかったです。車イスにわかなのでクルマへの積み下ろしがしやすい軽量、コンパクトさにばかり目が行き、こういった部分は盲点でした。

■3DプリンターでカスタムMODにチャレンジ。

構造を調べてみると、タイヤのホイールとハンドリムは4箇所で樹脂スペーサーを挟んでM5ネジで固定されているだけでした。これならばスペーサーとネジを延長するだけでオフセットを開けられそうです。

まずホームセンサーへ行ってM5ねじを物色。初期ネジは35mmでしたので、それより長いものでいくと、10mm刻みで、40,50,60…100mmまでありました。さほど高いものではないのでとりあえず50mmと60mmを購入。1本ずつバラ売りよりも10本セットの方が若干安かったので、必要数は8本ですが予備ということでセットをセット。それでも1サイズ220円(税込)とかです。本人が隙間は広い方がいいというのでとりあえず60mmを使用して25mm張り出しで作製することに。

そのネジの延長分をまるまる反映させたスペーサーを3Dプリント。写真右がオリジナル、その横が長くなったネジをスペーサーです。強度や靭性を考えてPETGで造形しました。

座金などは流用して組み替えます。

完成したのがこちら(写真左)。イオン設置のものよりさらにオフセットが大きい感じになりました。

手で回す部品なのでそれほど極端な力がかかることは考えにくく、強いて言うなら畳んで寝かせて積載する時に下側に重さがかかりますが、それでも1.5kgが4分散する位なのでまぁ心配はいらないかなと。

■いや純正部品売ってんのかい!

作ってから気付いたんですが、メーカー純正パーツで全く同じ主旨のものが販売されてましたw

まさに長いネジとスペーサーの8組セットみたいです。

やっぱりネガがあることはメーカーも認識はしてるんですな。ただ単品購入不可となってるので本体購入時に同時に注文しろってことでしょうか。レンタルの場合は選択できるのかは不明。ドライバー1本で交換できるので、後から気付いた人向けに売ってくれても良さそうなものですが…

DIYしなくても売ってるとわかって腰砕けになりかけましたが、コストは数百円で済んだし、アプローチとしても間違ってないとわかったのでいっか、と。純正スペーサーは「1.5cm→2.8cm」とあるので+13mmということになりますかね。+25mmはちょっとやりすぎたかも。50mmネジを使えば+15mmなので純正とほぼ同じ感じになりそうです。

ちなみに製作コストでいうとBambu Studioによるフィラメント使用量表示は約30g。1kg 3,999円のPETG-CFフィラメントを使ったので、単純計算で120円。失敗したやり直したのとネジ代を足しても実コストは700円てとこですかね。持ってて良かった3Dプリンター(^^)b。

まぁこの手の商品は数が出ないので割高になるのは仕方ないでしょう。後から購入はできてもいいとは思いますが。

2024.5.14追記:

結局スワニーミニは我が家のユースケースだと小さすぎるということで機種変更しました。用意したパーツは2日くらい使っただけ。純正スペーサーが別購入できずに困ってる方がいたらお譲りしようかと思いますのでコメントいただければと思います。

■ドリンクホルダーを実装

利用者本人からリクエストがあったのでドリンクホルダーも作ってみました。肘起き部分に手前から差し込むだけ。左右どちらにもつきますが、形状の都合で外側専用。特に固定とかはしてないですが、肘置きパーツにクッション性もあり、キツさがいい感じで落ちることはなさそう。

後述しますが車イス自体を機種変更する可能性があったので、ホルダー部分とカップ部分を別パーツにして差し込む方式にしました。

世の350~700mlペットは直径7cmとのことで少し余裕もたせたけど、もう一回り小さくても良かったかも
付けたまま畳めるので、こちらを上にしておけば車載も問題なし

■その他スワニーミニの使用感

その他まだ軽く使っただけですが、気になった点は介護用のハンドル位置も低くて171cmの自分が後ろから押す時、中腰めな姿勢になって腰が辛いというところ。また座面も低いので、スーパーなどで少し高い棚の商品に手が届かないという指摘も(イオン貸し出し機では届いていた場所)。更にホイールも小さいのでより必死に回さないと進まないので腕もしんどい、と。ここら辺もやはりコンパクトさ優先のあおりを食っているのかも知れません。

とはいえ折りたたみ時はフットレストや介護用ハンドルも途中で折れる機構になっていて、寝かせた時のフットプリントは確実に小さくなっていると思います。クラウンのトランクならもうちょい大きくても詰めはしたと思いますが、さらに小さいトランクの車種だったり後部座席に積まざるを得ない場合などには重宝するモデルなんじゃないでしょうか。

あとはドリンクホルダーが欲しいらしいので、また3Dプリントするか、自転車用などポールにネジ締めして固定するもの、もしくはストラップで吊るタイプのものをゲットしていこうと思っています。ポール(パイプ)固定式の場合、スワニーミニだと縦向きのパイプにつけるので、自転車のハンドル用で選ぶなら取り付け分が90度回転するものでないとダメそう。布タイプの吊り下げるようなペットボトルカバーの方が簡単かな?

■まとめ

あまりがっちり車椅子に触れたことがなかったので消費選びの観点が足らず、トランクの狭いクラウンクロスオーバーに積めることばかり意識して、ややコンパクトに振りすぎた選定をしてしまった感はあります。駅の自動改札(駅員さんがいる広いところではない列)や小型エレベーターに乗り降りする機会がある人、積載するクルマが軽自動車やコンパクトカーで余裕がない人にとってはこのスワニーミニは唯一無二の選択肢だと思います。

次に誰かの選定を手伝う機会があれば、ユースケースをしっかり聞いてアドバイスができればと思います。

LEITZ PHONE 3 半月レビュー

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LEITZ PHONE 3を発売日購入して半月ほど経ちましたので、追加レビュー。

軽くおさらいすると、LEITZ PHONE 3はSoftbankから発売されたAQUOS R8 PROをベースにした機種です。1インチセンサーの単眼カメラを搭載した機種で、Leicaコラボのレンズとアプリが追加という感じ。

■Android端末として普通に優秀

スマホとしてはSnapDragon 8 Gen2なのでなにをするにも不満のないレスポンス。考えてみればAQUOSフォンを自分で買うのは初めてな気がしますが、そつなくまとまってるし、これといって不具合も感じません。ベースモデルでも17万くらいなのでコスパはなんともですが、まぁ貴重な1インチセンサー搭載機なところで仕方ないところはあるかなと思います。

画面内蔵型の指紋センサーは以前使ったGalaxy Note 10+よりもサクっと認証できて快適(Note10+は液晶保護フィルム貼ってたので条件がイーブンではないかも)。顔認証もあるはずですが正直どっちで認証されてるか不明。メガネやマスクの影響を受けてなさそうなので指紋が優先して働いてるのかも。指紋認証後にそのまま指を押し続けていると指定したアプリが起動させられる(たぶんAQUOS独自の)機能も決済系アプリをアサインしておくと便利。バーコード決済などが素早く行えます。

OLEDディスプレイは鮮やか。デフォルトのカラーモードだとPixivとかでイラストを見たときにちょっととんで違和感を感じたので「ナチュラル」固定にして使ってます。動画をあんまり視聴してないので、120Hzや動画フレーム補完、DOLBY VISIONやATMOSといった高画質・高音質機能はそこまで堪能できておらず。

Qi充電には対応してますがQi2(MagSafeリング)ではないので、最近あれもこれもMagSafeでペチっと磁力で貼り付ける充電器や場所を増やしまくったところにはくっついてくれないのが惜しい。さりとてこの上質な背面質感を犠牲にしてMafSafe対応カバーをつけるか?というとそれも悩む。

とりあえずベッドサイドの充電器として使っているBelkinの3in1充電器で、真ん中をLEITZ PHONE3充電場所として使っています。iPhone、LEITZ PHONE、Apple Watchという並び。

充電といえば90%で充電を止めるいたわり充電系の設定があるので、サブ機として長く使うのにバッテリーの劣化を抑えられてヨサゲ。また使用中は充電を控えたりする設定も。この辺りはたぶんAQUOSとしての独自機能だと思ってて、AQUOSの評価を上げる一因になりました。充電中かどうかにかかわらず、これまで一度も熱さを感じたことがないのも設計がきちんとしてるのかなと。まぁゲームとかしないでほぼ静止画撮影しかしてないのもあるでしょうけど。

あと地味に嬉しかったのがテザリングで6GHz(Wi-Fi 6E)が使えたこと。iPhoneはいつまでたっても2.4GHzオンリーでスピードが出ません。しかもWindows 11とUSBテザリングがなぜかできず。ChocoZAPのWi-Fiがクソほど遅いので、自前でテザリングしてるんですが、本機は5GHzはもちろん6GHzでもWi-Fiテザリングができ、LEGION GOと6GHzでつながっています。もちろん普通にUSBでもテザリングができるので、あくまでサブ機としてあまりギガ数が多くないSIMで運用しようと思ってたんですが、解約予定だった楽天SIMを入れて使ってみることに。

■カメラ周り

初回レビューでも触れましたが、Leicaっぽい映りをシミュレートするLEITZ LOOKSはあくまでソフトウェアによる疑似ぼかしなので誤爆も多いので、SNS向けのパッと見にハッとするエモ写真は撮れるものの、じっくりみると違和感もあったりしがち。なおかつJPEGなので後編集素材としては微妙。でもまぁちょうど最近Google無料アカウントで容量がカツカツになってきたのでGoogle Oneを契約し、容量拡張と同時にHDR処理などの写真加工機能も解放されたので、諸々組み合わせると割といい写真が撮れることがわかってきました。

これはLEITZ LOOKSで撮り、標準「フォト」アプリでHDR化して輝度を上げ、その他もろもろ加工したものです。厳密にはそれをSendAnywhereでiPhoneに送りナンバープレートをアプリで塗りつぶしています。正直工程が多くてどの段階でどういう影響が出ているのか切り分けられてないですが、やはり大きくしてみると圧縮ノイズが気になるかなと。

やはりLEITZ LOOKSは総じて暗めに撮れてしまうため、場合によっては後処理したくなりがち。撮影時にも露出補正はできるんですが、LEITZ LOOKS使用時はややレスポンスが悪かったり、プレビューと実際に撮れる写真で明るさが全然違ってたりで、その場ではサッと撮るだけ撮って後で編集する方が自分のスタイルには合ってる気がしています。

次の作例はLEITZ LOOKS撮って出しです。

ちょっと暗めの店内にしてはガーリックトーストの質感が出てるかな?疑似ボケの境界もそんなに壊れてない。個人的にはやっぱりもうちょっと露出高めたいところですが、まぁSNS用くらいなら撮って出しでも使えるかなと。

1インチ4,000万画素の進化はRAWで撮ってこそですが、LEITZ LOOKSで数枚とった後で「RAWでも撮っとくか」って切り替えると画角が違いすぎてびっくりします。LEITZ LOOKSでは28mm、35mm、50mmをクロップで疑似再現ですが、リアルでは19mm。「ひろっ!」ってなります。まずLEITZ LOOKS側で最適なアングルを見つけて撮るので、そこから更に歩いて被写体に近づくとかになって非効率感。個人的には物理焦点距離はもうちょい望遠よりだと良かったかもと思います。

他、カメラとして使い勝手まわりでいうと、やっぱりレンズキャップの脱着は面倒だし、どっかで紛失しそうで不安です。マグネットがもうちょっと強い、かつ向きが360°どの向きでもひっついてくれればなぁと。レンズ保護フィルムをつけてキャップ無しで運用してみようかとも思いますが、なんとなくせっかくレンズ自慢の機種なのに粘着面をもったフィルム越しで使うのもなんだかなぁという気がします。いっそフィルターネジを切ってくれてあればガチ目のガラスプロテクターとかもつけられるんですが。本体の厚みを抑えることを優先したんでそうけど、3Dプリンターで治具を作ろうにもフックできる段差に乏しくて後付けも難しそう。

電源ボタンの二度押しでカメラアプリが起動し撮影スタンバイになるまでの充分速い方かなと。そこから「あれ?真っ黒、、あキャップ外してないわ」までがお約束。またフローティングシャッターボタン(画面の好きな位置にシャッターボタンを置ける)のが地味に便利。どんな向きで構えても、シャッターボタンを押しやすい位置に置き直すことでレリーズの瞬間の手ぶれを抑えることができる気がします。音量ボタンをシャッター動作にアサインすることもできますが、ちょっと固めなので押す力が余ってブレてしまいがち。それよりはソフトボタンを自然に押せる位置に置ける方が良いです。

■まとめ

それほどカメラ周りでは初日の印象とかわってないですが、不便なりに運用方法が最適化できてきた気がします。

クルマを撮るにはAndroidで良いナンバー加工アプリがないのが難点で、いちいちLEITZ PHONEで撮ってiPhoneへ送ってナンバー加工してXに上げる、みたいなことをしています。いっそ自分でAndroid用アプリを作るか?ってFlutterの解説書を読み始めつつ、GWはちょっと他の自主課題でつぶれちゃったなというところ。

自宅で長毛猫を撮るには疑似ボケの境界線が気になりがち(もふもふではない猫種、ペットならそこまで気にならないかも)。

テーブルフォト(食べ物)が今んとこ一番向いてるかなーというところ。でも夜景とかもハッとする写真が撮れることもあるので、もうちょっと活用していきたいです。

あと普通にAndroid端末として見た時に、バーコード決済やテザリングなどで便利さを感じます。AndroidのGoogleウォレットはタッチ決済でカードの使い分けがiPhoneに比べると面倒なので、決済メイン機にはならないですが、普通にサブスマホとして使い勝手は良い部類だなと思っています。