DVD-Audio再生に挑戦…そして敗北

 RD-Z1とXR50のセッティングも一段落してちょっとヒマになってきたので、次世代オーディオディスクでも試してみるべと研究。SACDは現行CDとのハイブリッド型ディスクが密かに広まりつつあるものの、PCで読めないなどであんま先が見えなそうなのと、とりあえず欲しいタイトルがなかったので放置。DVD-Audioなら再生環境もあるので、逝ってみました。エヴァのサントラ・シリーズが発売されていたので、とりあえず1枚目をゲット。


 DVD-AudioはメディアはDVD-Videoと同じものを使いますが、Dolby DigitalやDTSといった圧縮コーデックは使わず、Packed PCM(PPCM)という可逆圧縮(=ロスレス)コーデックを使います。音をデジタル化する時の強さ方向の精度である量子化ビット数は、現行CDが16bitなのに対して最高24bit(ちなみに24bitは16bitの256倍細かい)。時間方向の精度であるサンプリング周波数は現行CDの44.1kHz(1秒を44,100に分解してデジタル化)に対し最高192kHzというスペックとなっています。またステレオ2chの現行CDと違い、5.1chのようなマルチチャンネルでの収録も可能です(その場合最高サンプリング周波数は96kHzまで)。これだけのレートの音声データを、MP3のように高音域をカットすることなく収録できるんだから、スゲーな、オイ、ってカンジです。AAC/128kbpsとAppleロスレスもたいして違いを感じられないσ(^^)のヘボ耳にはオーバースペックですが、スペック的にそそられるワケですよ。まぁ、5.1chなだけでもいいじゃないかと。
 ちなみに多くのDVD-Audioソフトには、通常のDVD(-Video)プレーヤーでも再生できるよう、同じ楽曲を映画などで使うPCMやDolbyDigital 5.1形式でも収録していることが多いようです(当然音質は落ちる)。
 さて、我が家のDVD-Audio環境はPCとDVD-Audio対応のDVDプレーヤーDVD-S75(Panasonic製)です。PCで聴くにはマルチチャンネルに対応したサウンドカードと対応再生ソフトが必要です。サウンドカードは値段の割に端子が充実しているCreative Sound Blaster Audigy2 Value Digital Audio、ソフトはPowerDVD 6 DeluxeWinDVD 6 PlatinumとAudugy2付属のプレーヤーが手元にありました。DVD-S75は当時対応をあまり意識せずに買った普及価格帯のDVDプレーヤーです。

■PCで鳴らす

 我が家ではAV用PCはプロジェクタ台の下に設置されており、スクリーン下のアンプからは距離が離れています。なのでアナログ接続は不向き(ケーブルを伸ばすとノイズがのりやすいし、マルチチャンネルの場合、本数も増やさなければならない)。光デジタルも長距離には向きません(というか5mなんてケーブルは売ってないと思われ)。というワケで同軸デジタル接続が唯一の選択肢。ところが残念なことにAudigyシリーズは現行の最高級モデルも含めデジタル出力は96kHzまで。せっかくアンプは対応してるのに、2ch@192kHzを体験できません。では5.1ch@96kHzを試そうということになるワケですが、どこをどう設定してもPowerDVDがエラーを出して自動的に2ch@96kHzにフォールバックしてしまいますorz。逆にWinDVDとAudigy付属の再生ソフトはそもそもデジタル出力不可…。敗北orz。

■DVD-S75で鳴らす

 最近使ってなかったS75なら192kHzの出力にも対応してるので、早速アンプの隣に設置して同軸デジタルで接続。あれ?どうやっても48kHzしか出ない?しばし格闘…
 結論から言うと、著作権情報を管理するプロトコルがないS/PDIF経由では著作権保護されたソフト(ほとんどでしょうね)を再生した場合強制的に48kHzに落とされるんだそうで….

なんてこった。また著作権保護絡みかよっ

 地デジ/BSデジのコピワンと同じく、善良な消費者を無視した仕様ですね。現状では192kHz/24bitのDVD-Audio最高音質をデジタル伝送するには、IEEE1394かHDMI端子がついたアンプとプレーヤーを揃えるしかないようです。なんじゃそりゃ。超敗北感orz。一応、アナログで5.1ch接続してみたものの、せっかくのフルデジタルアンプなのに納得いかないカンジ。どうせS75程度のアナログ出力やXR50のアナログ入力なんてそう品質が良いワケないし。
 とりあえず、2ch@96kHzが出るだけPowerDVDが一番マシか(なにやらネットで通信して著作権処理をするっぽい)。192kHzデジタル出力対応のサウンドカードと組み合わせたら192kHz出るのかな?ただどのみちS/PDIFはマルチチャンネルのPCMは伝送できないみたいで、結局DVD-Audioをデジタルでフル伝送しようと思うと、 HDMI付きのサウンドカードの登場を待って(そんなの出るのか?)、更にアンプを上位のXR70などに買い換えないとダメちゅうことだ。あるいはAudigy4のようなIEEE1394出力付きサウンドカード+対応アンプの組み合わせ。アホくさっ。まだ規格自体どう転ぶかわからないし、魅力的なソフトもないし、やめやめっ。当分様子見だ。>次世代オーディオ
 だれか著作権保護されてない192kHzなDVD-Audioをご存じでしたら教えてください。

IMAPでOperaでBluetoothで無線LANなFOMA

ドコモ、ビジネスユーザー向けのモトローラ製FOMA「M1000」
 久々にDoCoMoでソソる端末発表。
・IMAPメーラー
・Opera7.5
・Bluetooth
・無線LAN(802.11b)
・タッチパネル with Haptics(ってどんなだ?)
・PDFビューワー
・W-CDMA&GSM/GPRS対応(海外で使える)
・アドイン開発キットでアプリ作成可能
 さすがにこれだけ載っけるとV801SAよりもデカくて重いワケですが(厚みだけはやや薄いみたい)。ケータイというよりTreoみたいなスマートフォンに近いすね。
 むぅ、出先でGoogle先生に教えを請いたい時とか多くて、やっぱ京ぽんでも買おうかなぁ、と思っていた矢先。海外用のvodafone回線を解約してこれに逝こうかしら。つーか、ビジネスFOMAって一般売りもするのかな?

iTunesサウンドを有線化

 AVアンプを買い換えてから、室内のBGMはiPod + JBL On Stageよりも、G4 Cube上のiTunesで直接鳴らすことが増えてきたんですが、せっかくスピーカーケーブルなども凝ってみたりしてるのに、AirMac Expressで無線伝送するのもなんだなぁ、と。どうも近くのセンタースピーカーから常時ノイズが出てるみたいだし。

 ということで、MacOSX対応のUSB->S/PDIFアダプタを物色。コレ→に行き着きました。玄人志向のコレなら\2,100でしたが、「OS9以降」という表記がビミョーだったのと、さすがに音質が心配だったのと、マイク入力がついてりゃ音声認識で遊べるな、と思ったのとで、Sound Blasterにしました。
 AirMac Express環境でもう1点気に入らなかったのは、曲をスキップした時にいちいち休止状態になるらしく、曲の頭が欠けて聞こえる点。有線化によりこれも解消されました。肝心の音質はあんまわからないかな(^^;)。Apple LosslessとAAC/128kbpsもプラシーボ効果を除くとあんま違いがわからない耳なんで…
 Sato家から引っ越し祝いにもらったAirMac Expressは休眠。出張などで活躍してもらいましょう。

カスタマイズ可能な学習リモコンEG-LR320

エバーグリーン、1万円のタッチスクリーン式学習リモコン
 これが届きました。USB経由でボタン配置がカスタマイズ可能なタッチパネル型学習リモコンです。
 現在、リビングには液晶テレビ、プロジェクター、RD-Z1、LinkTheater、AVアンプ、エアコン、iTunesのリモコンがゴロゴロしてるので、それをなんとかせねばと買ってみました。学習リモコンは数あれどボタン配置まですべてカスタマイズできるものは珍しいかと。ユーザビリティ屋としては見逃せません。
 で、使ってみた印象ですが、
・タッチ時の音質が硬くて耳障り
 ちょっとイヤな「ピッ」です。むしろ「キュッ」。磨りガラスを爪で引っ掻いたような音。でもオフにするとフィードバックがなくて使いにくい。せめて押したボタンを反転表示してほしいです。
・最下列のボタンが押しづらい
 最下列はカスタマイズできず、ホーム・ボタンと左右ページめくりキーがあるんですが、その手間、つまり液晶画面の縁との落差が激しく、タッチしにくいんです。左右めくりはハードキーもついてるんだし、いっそホームもハードキーにして画面内の設定可能スペースを少しでも広くとって欲しかった気もします。
・全体に安っぽい
 ちょっと強く押すとギシギシなりますorz。
・カスタマイズソフトが不出来
 PC側のソフトがダメダメです。
 ・動作がもっさり。
 ・ボタン移動は不可視のグリッドに沿わせなければならないのですが、少しでもズレるとマウスボタンを放した時に元の位置にヒョイっと戻ってしまい、相当神経を使って位置合わせしないと目的の場所に置けません。
 ・ボタンのリネーム時にエラーが頻繁に出る
 ・ボタン名の表示可能文字数が実機のそれを反映しておらず、実機にダウンロードしてみるとハミ出てたり
 ・ページ順の入れ替えができない
などなど。こちらは容易にアップデート可能でしょうから、是非改良してほしいものです。
 とは言え、基本動作に問題はなく、エアコンもONとOFFで別ボタンにしたらちゃんと学習させられました。かなりシアワセです。しばらくこれで行ってみようと思います。

スピーカーケーブル、タップ交換

 4月は今んとこ仕事が無くてヒマです。こんな時こそ節制しなくちゃイカンのですが、新調したAVアンプの情報を集めてたら、アナログ系に凝りたく気が沸々と。
 とりあえず酸化して黒ずんできてたサテライト(リア)スピーカーのケーブルを純銀コートの1.5φのものに交換。どうせならもっと太いものにしたかったけど、XR50のフロント以外のスピーカーケーブル端子が、これくらいで限界。1.5φでも先端を窄めて挿すのにエラく苦労しました。サテライトなんでσ(^^)の耳ではあんま違いがわかんない(^^;)。少し余ったのでついでにセンターも。
 次にテレビ裏のタコ足が酷いので、ノイズフィルター入りのタップを導入。ピュアオーディオな人たちが使うような2、3万もするタップを買うほどのマニアではないので、五千円程度のコレをチョイス。後述の壁コン交換を予定しているので、3Pタイプが良かったんだけど、手頃なものがなくて断念。まぁ、アンプもRD-Z1も付属ケーブルは2Pだし、更に電源ケーブルまで交換するほど電線病が悪化したらまた考えよう。
 さて問題は壁コン(壁のコンセント)。家庭用のコンセントはコードに足を引っかけた場合などを想定してプラグが比較的抜けやすく作ってあります。タップなどでタコ足にするとタップやアダプタの重みで抜けかけてきますよね?逆にホスピタル・グレードと呼ばれる文字通り業務用のユニットではプラグの保持力が上げてありガッチリ刺さります。その結果、導電性能も上がるちゅうことです(端子自体のメッキ処理も家庭用より良いらしい)。で松下電工のホスピタルグレードなWN1318が値段も手頃で入門用に良いと評判だったので注文してみました。ちなみにホームセンターなどで買える家庭用グレードが\400~500というところ。ピュアオーディオな人達は数千円以上のものを使うそうな。問題は取り付け。壁コンの交換は電気工事士の資格がないとやっちゃいけないんですよね。作業自体は交換時のショートにだけ気をつければ至極簡単なんですが。誰か身近にいなかったかなぁ。>電気工事士
 さて、視聴。といってもDVD-AudioどころかCDすら滅多に聴かない人。iTunesからAirMac Express経由で飛ばしたAAC/128Kbpsがメイン。新アンプにはMP3/AACなどの圧縮コーデックで欠けがちな高音部分を補正するRemaster機能がついてるのでそれを使い、さらに2チャンネルを疑似サラウンド化するDOLBY PROLOGIC IIも使うなど、Sato君あたりが聞いたら卒倒しそうな加工しまくりの音を出す。うん、良い意味でドンシャリ。アニソンやJPOPがメインだからこれでいいのだ。

 ついでに、KOTOKOのライブDVDも買ってきた。金曜日のRD-Z1強制初期化事件でBSデジタルで録画したのが消えてしまったので。さすがに全曲ノーカット収録されてるので良い。さすがに画質はHiVision放送よりは劣るものの、音はむしろこっちの方が良いかな?AACとDolbyDigital5.1chってどっちの方がビットレート高いんだっけ?後発だけにAACの方がレート辺りのポテンシャルは高い気がするけど。


 というか、やっぱりRD-Z1よりPC上でPowerDVD6で再生して、DVI-D&同軸デジタルで再生した方が画質も音質も良い気がする。どっちもデジタル情報をビットストリームで出してるだけのはずなのに不思議だ。Sound Blaster Audigy2のドライバがなんかやってるのかな?>音質差
 画質についてはまだわかる。DVDの720×480映像をプロジェクタの1280×720にアップコンバートする処理が、しょせんDVDプレイヤーやプロジェクタの組み込みプロセッサよりも現役PCのCPU処理の方が複雑高度なことができて当然だろうし。
 うーん、やっぱりリビングでプロジェクタにぶら下げる専用のDVD再生用PCを一台組みたいなぁ。PentiumMな静穏ベアボーンにDVI付きのグラボとAudigy2でもさして。適当なオンボードチップでDVIなベアボーンってないかなぁ。