カラーキャリブレーターでモニターの色味を統一する

我が家のメインデスクトップは最近モニターをアップグレードしました。

また配信現場用に購入したモバイルディスプレイもビデオ編集作業やOBS使用時のクリーンプレビュー用として普段はサブディプレイ化しています。

10.8インチのフルHDをメインモニタに比べてとても小さいのでなにかウインドウをもっていって作業、ということはほぼできず、あくまで映像のプレビュー用という感じです。

ただこの2つのモニターの色味が大きく違うため、どちらを基準として信じるべきか悩ましいことに。またどちらもHDRを有効化できるものの、それをするとさらに色味が食い違います。特にサブモニタ側はかなり青味が強くなり明らかにおかしい。

フラストレーションがたまるので久しぶりにキャリブレーションに手を出すことに。以前Spider4を購入したのが2012年らしいので9年ぶりのキャリブレーターです。

まだどこかに埋もれているとは思いますが、さすがに古いし、LGのモニターがハードウェアキャリブレーションに対応していて、その対応機種が後継のSpider 5かSpider Xシリーズということだったので、買い換えることに。

Spider XにはProとELITEがあり価格差も結構あります。

1万円以上違うので悩みましたが、比較表をみるとデュアルモニタで色を揃えるビジュアルファインチューニングというまさに今回の目的に沿った機能があるので思い切ってELITEにしました。というか、

  • マルチモニターサポート(複数のディスプレイをキャリブレーションする機能)
  • ビジュアルファインチューニング(複数台のディスプレイをチューニングする機能)

と違いがわからなすぎる。前者はPro/ELITEともに対応。後者はELITEのみです。DataColorの日本語訳が雑なのは10年近く経っても変わらずなようです。まぁたぶんですが、前者は単にUI的にどちらのキャリブレーションをするのか接続されたディスプレイを選択が可能、ということで、後者は両者間の色味を揃えるという意味合いでしょう。いくら基準に揃えようとしたところで再現できない部分はあって、それも含めてとにかく2者間を揃える、ということではないかと。まぁそこまで厳密なキャリブレーションを期待するわけではなく、見比べて違和感ない程度に色温度やガンマが大筋あっていてくれればいいんですが。ただもうひとつ、

  • ビデオ/シネマキャリブレーション用ターゲット(映像編集用キャリブレーションターゲット)

というのがELITEのみの機能として挙がっていて、実態はよくわからないものの、気になってしまったというのもELITEにした理由です。Rec.709等のガンマにキャリブレできるってことかな?

ちなみにLGモニタのハードウェアキャリブレーションを使うだけならProでも問題なさそう。

■ハードウェアキャリブレーションと大ポカ

LGモニタ側はハードウェアキャリブレーションに対応しています。通常のソフトウェアキャリブレーションの場合、調整データはOS上のカラープロファイル情報として保存され、OSがディスプレイ出力に加味して調整出力を行います。つまり常にそのカラーフィルター分の負荷がPC側にかかっているということですね。一方ハードウェアキャリブレーションの場合、モニター側の調整データとして保存/適用される為、PC側に負荷はかからないし、たぶんですがPCを替えても同じ補正がかかり続けるということになります。体感差が出るような負荷ではないかもですがなんとなく精神衛生上ハードウェアキャリブレーションの方がヨサゲですね。ただし今回のように2つのモニタ間で揃えるとなるとソフトを使うことになる気がします。

いずれにせよ、ディスプレイ側でハード的に補正をかけた上で、さらにソフトキャリブレーションする方が、ソフトの調整幅が軽くて済みそうな気がしたので、まずはハードウェアキャリブレーションを実施することに。

ハードウェアキャリブレーションの場合、Spider Xのデータを直接モニタが読み取る必要があるので、USBケーブルをモニタ背面のUSBポートに接続します。またモニタとPCもUSBケーブルで接続する必要があります。ソフトはSpider用のものではなく、LGのサイトから落とせるLG Calibration Studioというソフトを使います。めんどくさいですが、検索欄にモデル名を入力すると対応ソフトとしてMac版、Windows版が出てきます。今回の設定目標としては色温度6500K、ガンマは2.2をセット。手順としては画面上にここにセンサーを当てろという枠線が出てくるので簡単なんですが、何度やっても通信エラー。「すわ初期不良か!?」と切り分けのために一旦ソフトウェアキャリブレーションにチャレンジ。こちらも同様にエラーになったんですが、ヘルプをみたら解決。レンズカバーを開かずに液晶にあててました(恥ずかしー)。ケーブルの生え方とか色々おかしいと思ってはいたんですけど、なんか円形のゴム台座みて「あぁ液晶表面に傷つけなくていいな」とか(外縁の小さい穴をみて)「最近のはセンサーちっさいな」とか都合良く解釈してましたw。LG側のエラーでは「USB挿し直せ」とか「ソフトを起動しなおせ」しか言わないので、Spiderの説明書も見ずにいきなりハードウェアキャリブレーションに行く人はご注意ください。ということで無事実行。残り15分とかでますが、体感では少しはやく進んで実質10分強くらいだったと思います。Spider 4ではモニタ上端にケーブルを引っ掛けておけばセンサーから手を離していても安定してたんですが、本製品は軽く手で押さえてないとでした。ケーブルも細いので荷重がかかるのも不安ですし。三脚穴はついてますが、画面にしっかり押しつける方向に力をかけるのは難しそう。というこで手で押さえながら10分以上耐えることに。手元にスマホとか暇つぶしグッズを揃えておくといいかと思います。

で、ハードウェアキャリブレーションが終わるとディスプレー側のプロファイルが「キャリブレーション設定1」となります。デフォルトで入っているプロファイルに追加される感じで、普段使いに別のプロファイルに戻すこともOSDで簡単でできて良いカンジ。

■ソフトウェアキャリブレーションを実施

続いてソフトウェアキャリブレーション。SpiderXもまたパッケージにソフトは同梱されておらずダウンロードなんですが、このリンクすら書かれてないく、公式サイトトップからどうリンクをたどっても見付からず、結局ググってしまいました。たぶんここでよさそう。

Spider4時代にもみた雰囲気。ウィザード形式になっていますが、相変わらずわかりづらい作りです。特に部屋の明るさに関するエラーが出た際にどうすればいいか、日本語のメッセージは解釈に悩む文章になっています。なんか昔も同じようなことで悩んだなと記憶が蘇りました。全然進歩してない…

悩みつつもなんとか両モニタをHDRオフ状態で色温度6500K/ガンマ2.2で補正しました。LG側はハードウェアキャリブレーションをした上でなのに割と色味に変化がありました。それはどうなんだ?と思いつつも、サブモニタとの色味がかなり近づいたので良しとします。調整した設定ファイルには名前をつけて保存でき、Windowsのディスプレイ設定でいつでも切り替えることができます。

■複数モニターで揃えるStudio Match

Spider Xのユーティリティのウィザードの中にStudio Matchというのが出てきます。

「スタジオ内のすべてのディスプレイをできるだけ一致させます」とあるので、機能比較表にある、

  • ビジュアルファインチューニング(複数台のディスプレイをチューニングする機能)
  • のことでしょうか。名称が1単語たりともマッチしません。もしこれのことだとするならDataColorはUXライターを雇った方がよいでしょう。

    しかしまぁ仕方ないので実行してみます。ざっくりとした手順は、

    1. 両モニタの輝度を最大にする
    2. それぞれの輝度をセンサーで測り低い方にあわせたカンデラ目標値を設定する
    3. 再度それぞれの輝度を測り、モニタ側の明るさ調整を下げながら目標値に近づくまで再測定を繰り替える
    4. カラーを含めたキャリブレーションを行う
    5. それぞれの画面の色見本(黄、マゼンダ、シアン、グレースケールバー)を見て手動で微調整

    という感じ、最後で「そこ手作業かい!」ってなりました。自分の感覚が信じ切れないからキャリブレーターなんてものを買っているというのに、、まぁ頑張ってあわせましたとも。

    ハマったのはサブモニタの方がDCRというオート設定をオフにしないと手動で明るさ調整ができなかった点。またこのモニタの輝度調整は10段階しかない為、ソフトが指示するドンピシャの輝度レンジに収めることができませんでした。最終的に5のステップで明るさというか彩度的なところがあわないなと感じましたが、適当なところで妥協し、最後にLG側で適当に輝度を揃えたらおおむね満足のいく感じになりました。

    ■HDR?

    本製品がHDR対応かどうかよくわかりませんが、おそらくダメなのでしょう。WindowsでHDRを有効にして計測すると途中でエラーが出まくります。それでもOKでダイアログを消し続けると完走はるすものの色味は微妙。よくて色温度が高め、ひどいと真っ黄色な結果にw。WindowsからするとHDR ONとOFFでプロファイルは別扱いらしく、SDR状態で作ったプロファイルはHDR ONの状態だと選択肢に現れません。SDR(HDR OFF)とHDRでそれぞれプロファイルを作成する必要があります(ON/OFF切り替えると最後に当てたプロファイルが復元されるので、きちんとしたプロファイルさえあれば普段は気にしなくてよさそう)。

    個人的にはたまたま出来たやや色温度の高めのプロファイルはかなり好みの色味なんですが、ターゲットが6500Kということを考えると明らかにおかしいな色になっているんでしょう。またどちらのモニタもWindows側でHDR ONにするとそれ相応のモードに切り替わりOSDで明るさ調整ができなくなったりします(一番明るいところ固定)。それもあって、さらに前述のStudio Matchで2つのモニターの色調を揃えることは不可能に近い感じ。

    いまのところHDRは諦め気味です。

    ■まとめ

    なんだか最後の最後で手動調節させられて納得しきれない感じにはなりましたが、主観で揃えてるだけに主観的にはほぼ同じ感じになったかな?と。趣味でYoutube挙げるくらいであれば問題ない一致度なのかなと。ゼロから手動で揃えようとしてもたぶん無理だったので、使った意味はあったかと思います。コスパはどうかというところですが、上記のStudio MatchがELITE独自の「ビジュアルファインチューニング」のことなんだとしたらまぁ仕方ないかなという感じです。ただまぁ個別に6500K/2.2をターゲットにしてキャリブレーションしただけの状態でもほぼ不満ない出来映えだったので、もしELITEを今回レンタルしていて、やっぱり自分で買うかってなった時にはProでいっか、と考えるかも知れません。ただ今はプロジェクターがないので関係ないですが、おいおいホームシアターを復活させることも視野に入れると、やっぱりELITEを買ってたかなと言う気もします。

    ちなみにRentioだとProが3,980円で3泊4日で借りられるようです。モニタは経年で色味が変わっているのでプロなら毎月のようにキャリブレートしなおすようです。アマチュアで3ヶ月や半年に1回はやろうとすると買ってしまった方がよさげな気がしました。逆に遊んでる間、友人知人に貸してあげようかとも思いましたが、DataColorのSpiderユーティリティはインストール時にシリアルNo.でアクティベートが必要なので、もしかすると台数制限があるのかも?Rentioで貸し出しできてるのはどうなてるんでしょうね。一度アクティベートされると、ライセンス番号が発行され、次からはその番号を打てば良さそう(アクティベート画面では「シリアルNo.またはライセンスNo.を入れろ」的なことを言われる)なんですが、表示されてる凡例とは明らかに桁数やハイフン位置が違っていて、実際にいれてみても弾かれるんですよね。この辺、用語(の和訳?)の統一がとれていないDataColor社の仕事なのでこうなるとお手上げです。

    あと大きなレンズを備えているし、箱には乾燥剤が同梱されていたので、普段の保管は防湿庫とかに入れておくのがいいかもです。

    MagSafe iPhoneでもハンドストラップを使いたい

    iPhone13シリーズが発売されました。今年もPro Maxにしました。マクロとかシネマティック動画とか楽しいです。

    さて、前モデルのiPhone12シリーズより導入されたMagSafeですが、昨年はいまひとつ活用しきれていませんでした。

    MagSafe充電器

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    なぜなら私はiPhoen Pro Maxような大型スマホでは背面にハンドストラップをつける主義だからです。片手で保持しても危なげがないように、また寝転がって使う時にうっかり顔面に落下させないようにこうした商品は必要です。従来はケースに一体型になったものを使っていいましたが、最近あまり選択肢がなく、最近のiPhone 12 Pro MaxやGalaxy Note 10+では後付けのこういうのをハードケースに貼り付けて使っていました(TPUなど柔らかにケースだと貼り付きません)。ちなみにバンカーリングなどの金属リングは手に馴染みが悪くQi充電とも相性が悪いので除外です。

    MOMO STICKは収納すると比較的薄型でGlaxy Note 10+ではかろうじてQi充電もできています。iPhoneはダメ。その後で発売になったgoBeltは使用時の感触はイマイチですが収納時はさらに薄くなるというので買ってみました。両面テープが剥がれやすくケースの材質をかえたり両面テープを自分で貼り直したりしましたがここ半年くらいは普通に使えていました。個人的にはあまり活用してませんでしたが、横向きでスタンドになるというのもポイントです。タダこちらもケースをつけてしまうとiPhoneのQi/MagSafe充電はできたりできなかったりという状態で、寝る前に充電器にセットしておいたのに朝全然充電できてなかった、ということもしばし。(どちらもケース無しであれば公称としてはQi充電対応っぽいです)

    今年の13 Pro Maxは更に重量も増していてやはりストラップベルト無しでは厳しいだろうなぁと思いつつケースを物色。去年かもっと前から気になっていたDeff(ディーフ)の13シリーズ用が本体発売前から予約受け付けていたので買ってみました。

    ケブラー素材でかなり薄型ながら耐摩耗性などはよさそう。衝撃吸収はあまり期待できないでしょうが、裸に近いスタイリングは久々で心地良いです。これだけならMagSafe充電器もピタッと貼り付くしもちろん充電もちゃんとできます。

    そして次に買ったのがこちらのMagSafeのマグネットを利用してくっつくストラップベルト。

    充電器に載せる時にこれを外してやればよくね?というワケです。カード収納とかいらないのでもうちょっとシンプルに薄く仕上げてほしかった気はしますが、ベルトの使い心地は上記2つよりもしっくりきます。うっかりカード挿入口に指が入ってしまうのがイマイチ。

    で、Deffといえどもやはりケースをつけてしまうと磁力を遮断してしまい、ひっつき具合がいまいちでした。そこで引っ張り出してきたのが去年アリエクで買っておいたこちらの商品。ケースの内側に貼り付けることが、ケースをMafSafe対応にするというかまぁ磁力を増強するものです。今日本で買うとしたらコレとかでしょうか。

    去年使っていたケースでは厚くて力不足でしたが、Deffならばいい感じです。これを内側に仕込んだ状態ならば上記ベルトもバチコーンと吸いつき、意図をもって力を込めない限り外れないくらいです。

    充電台の載せるたびにつけ外しするのはやや手間ですが、これで今年こそMagSafeを活用した充電ライフを送れそうです。早速充電台を物色します。クルマ用も欲しいところ。

    docomo回線でIPv6シングルスタック接続を先行体験する

    IPv6に対応したと言われて数年経つドコモ回線ですが、「接続先設備によってはIPv6アドレスが割り当てられない場合があります。」という一文があり、spモードでIPv6が振ってくるのを見たことがない神奈川県民です。IIJの中の人の調べによると、都内でひたすら機内モードを入り切りしているとつながることもあるらしいですが、逆にいえば一律のサービスとして保証はしておらず、設備更新したとこから順次提供という雰囲気で安定して使う方法はなさげ。世の中5Gの時代だというのに嘆かわしい。現状追加料金なしでIPv6を使えるのはソフトバンクかIIJmioなど一部のMVNOという感じぽいですね。

    そんなドコモですが、一足飛びに2022年春からIPv6シングルスタックを導入する予定があるようです(以下IPv6SS)。IPv4/v6のデュアルスタックがまともに整備されないままv6オンリーになるということ。もちろんそれまでに世の中全てのサーバーがv4を廃止できるわけはないので、局設備側でIPv4-v6変換をして既存v4ネットワークとの接続も確保してくれるようです。光回線でIPv6 IPoEを使ってIPv4 over IPv6を提供しているようなことをモバイル回線でやるわけですね。そして各種サービス事業者向けに不具合がないか検証する用の先行確認用のAPNが2021年12月3日まで提供されています。

    自鯖が正しく見えるかなどの検証も兼ねてちょっくら試してみました。iOSならば上記ページでQRコードを読み取ってプロファイルをインストールするだけ。モバイルルーターのSH-52Aは対応機種に載ってませんがAndroid用のAPN情報を自分で設定したら使えました。配下にWi-FiでつないだPCもきちんとIPv6になりました。

    • 当環境のご利用にあたっては、パケット通信料がかかります。
    • 当環境への接続により発生した通信料は、お客様ご負担となります。

    などと書かれていますが、ギガホなどの対象外だよとかは明記されてないので大丈夫(対象内)じゃないでしょうか(ドキドキ)。

    試した限りではIPv4通信も特に問題なくできている感じでした。自前サーバーのIPv6アドレスともばっちり通信可能でした。

    一応PC(Wi-Fi6接続)から速度テストもしてみましたが、IPoEのようにIPv6経由だから速いという優位性はなさそう。下記の写真だけみるとspモードの方が速そうですが、計測する度にバラ付きが大きいのでなんともですが。ほぼ同じと言って良いと思います。IPv4サーバーへの速度目的で常用する価値はないでしょう。むしろ変換サーバーを経由しているのに遅くなっていないだけでも立派だと考えるべきでしょう。IPv6サーバーで速度を計測できるところが見付からなかったので未検証です。

    spモード

    IPv6SS

    spモード

    IPv6SS

    一方、v6プラスなどのIPv4の開放可能ポートが制限される環境で、モバイルから自宅サーバーへのアクセスを確保したい人は今すぐ常用したいレベル。でも試験目的で開放されているAPNなので、常用するのは憚られますね。2022年春にどういう形で提供開始されるのかわからないですが(ある日全ユーザがIPv6SSになるのか、新機種や新規契約者から段階的にデフォルトAPNが置き換わっていくのかなど)、楽しみでなりません。

    ホットクックで作るカスタム”沼”レシピメモ

    先日の投稿でホットクックで”沼”を作っていると書きました。うちのは初期型ですが内鍋をフッ素コーティング付きに買いなおしたので、一段と捗っています。

    あれからまたいろいろと試行錯誤したり好みの味付けにカスタムしたりしているので、一度レシピをまとめておこうと思います。

    ポイントはストックしやすい冷凍食品と乾物だけでいつでも作れる体制を維持できること。足の速い材料があるとどうしても作りたい時に材料が足りなかったり、使いきれずに余ったりしてモチベーションが下がりがちなので、思い立ったらさっと作れることにこだわっています。

    “沼”を簡単におさらいすると、Youtubeチャンネルのマッスルグリルさんが紹介する、たんぱく質(P)、食物繊維(F)、炭水化物(C)のバランスのとれた作り置きの効くメニューの1つです。見た目がアレなので”沼”と自虐的に名付けられたようです。言ってしまえば「鶏むね肉の入ったカレー味の雑炊/おかゆ」だと思います。

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    Youtubeチャンネルには様々なバリエーションレシピがありますが、例えば上記のレシピ本だと、お米、鶏むね肉、乾燥ワカメ、干しシイタケ、オクラを入れ、調味料としてカレー粉と塩、そしてたっぷりの水、とうい感じ。これを炊飯器で加熱調理し、4時間保温する、という感じ。最近は、「沼の素」なるカット済の高級干しシイタケとワカメ、そしてカレー粉がセットになったキットも売られています。1度買ってみましたが、シイタケでちょっと苦手な臭みみたいなものがなく食べやすかった気がします。カレー粉はかなりガチめでした。

    ホットクックの料理時間は手動メニューで混ぜあり40分。特に根拠はないけど、まぁ炊飯器でご飯炊くくらい?下記の分量だとこの時点ではけっこうシャビシャビだけど、そのまま保温モードにしてしばらく放置しておくといい感じになります。ホットクック特有のかき混ぜがあることで、レシピに記載されている投入順とか無視してもいいかなって思っています。

    ホットクックいいよホットクック。9月に出たばかりの2022年モデルは型番末尾Gで左右のでっぱりが小さくなってスリムになり、高速かき混ぜで卵料理や生クリームのホイップができるようになったっぽいですがまだ6.6万ほどするので、それ以外はほぼ同じなFやE世代の在庫品がお買い得かも知れません。

    ■飽きないようにレシピをカスタムしてローテーション

    あまり美味しさを追求して具材を変えてしまうと結局自分好みな高カロリーメニューになってしまいそうなので、食材の変更はほどほどにして調味料で味付けだけかえています。具材で唯一足しているのが枝豆。フニャ目の具材が多いので、ちょっと食感に変化をつけたくて。

    標準レシピだとしいたけが「1つかみ」となってて結構多めだったんですが、風味がキツすぎるので減らしています。そして1.6Lタイプのホットクックでこんな分量で作っています。

    • 米…1合
    • 鶏胸肉…2枚
    • 干しシイタケ…1枚をスライス
    • オクラ…5,6本分
    • 枝豆…適当にザラザラっと
    • 乾燥ワカメ…1つかみ
    • 乾燥こんぶ(出汁用)[NEW!]
    • 水…1LまたはMAXラインまで

    鶏胸肉とオクラと枝豆は業務スーパーで冷凍品を買ってきてストック。オクラは最初ノンカットだったので5,6本としてましたが、今はカット済みを買っているので目分量です。米、シイタケ、ワカメは乾物なので消費期限を気にせずともよく、これでいつでも作れるという状態になっています。

    2021.10.21:出汁用のカット昆布を追加しました。こういうヤツですね↓。

    そして味付け。カレーベースの時は、最初は普段使っているこちらのフレークタイプのカレーを入れてたんですが、やはりルー=油分なので今は純粋なカレー粉にかえました。

    まぁ味はやっぱりルーの方がコクがあって美味しかった気がします。あと、高血圧なので塩を控えめにして、食べる時に胡椒系のスパイスをちょい振りして変化をつけています。

    そして最近気に入っているのが和風バージョン。枝豆の代わりに栗(甘露煮)を入れます。ドンキとかにたまに安く売ってるのを買っておきます。

    (訳あり) 栗甘露煮 総量 1100g

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    シロップはちょい入れるくらい。そしてカレー粉の代わりにみんな大好き創味のつゆ。コイツは万能ですね。

    創味 つゆ 500ml×3本

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    この栗と創味のつゆで「炊き込みご飯的な味の雑炊」になります。カレー味でやや浮いていたシイタケも違和感なくマッチ。

    実はまだ1回つか作ってないけど、いきなり完成形来たな!って感じで記事にしておきます。

    また別案が出来たら追記します。

    ZV-E10ファーストインプレ

    ついにZV-E10が発売されました。

    個人的に購入することにした経緯などはこちら。

    まだ外に撮りに持ち出したりはしてないのですが(そもそも仕事用だし)、ざっと触ってみた感じのインプレなど。

    ■身軽?

    大きな特徴である軽量さですが、キットレンズとシューティンググリップGP-VPT2BTに、さらに神マイクECM-B1Mまでつけるとそれなりにズッシリはします。

    ソニー ショットガンマイクロフォン ECM-B1M ILCE-1対応

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    これだけの装備をつけて、例えばGoProと比べてどれだけアドバンテージがあるのか?、またジンバルとかなくてもヌルヌル動画が撮れるのか?といった辺りが焦点になるかなと思います。個人的にはCatalystを使ったジャイロセンサーログによるソフトウェア手ぶれ補正も気になります。

    GP-BPT2BTがリモコン操作は便利なんですが、割とゴッツくて嵩張るので微妙な気がしています。それだったらもう一回り大きくなっても小型ジンバルいっちゃうか?という。RX100系用のもっと小さなグリップがあったと思いますが、あれの無線対応版が出て欲しいですね。

    ■手ぶれ補正周り

    前記事にも書いたとおり、購入動機は三脚室内撮り用なので、さほど重視はしてないのですが、アクティブ手ぶれ補正もCataryst対応機種としても初入手になるので試してみたいとは思います。また静止画はα6600を使えばいいやと思っているので、本機では基本動画撮影時の評価を行っています。

    ボディ内手ぶれ補正がないので、レンズ内手ぶれ補正(OSS)がある場合のみ「スタンダード」の補正が効くようです。あるいは画像処理ベース「アクティブ」はどのレンズでも使えますが割とクロップ(切り取り)が起きます。スタンダードとアクティブは排他利用です。また後からPCでCatalystを使う場合はどちらもOFFで撮影しないと駄目っぽいです。アクティブとCatalystは類似の処理なので排他になるのはわかりますが、せっかく光学式手ぶれ補正がついたレンズならそれで少しでもブレを軽減しておいて、Catalystでのクロップを押さえる、という使い方ができればいいのにと思いますが、そうもいかないようですね。まぁジャイロのログから光学補正した分を取り除くようなことは難しいでしょうから致し方ないのかも知れません。

    私はRAWで撮ってPCでじっくり現像するのが好きなので、手ぶれ補正についてもインボディで行わず、あとでPC上で適用量を見定めてかけることに興味を抱いていました。が、今回実際使ってみて、「思ったよりこっちもクロップするな」という感想をもちました。2up画面で比較しながら適用量を調整できますが、まず「自動」で処理させるとかなり削られます。揺れていれば揺れているだけゴリっと削って見えなくするという感じ。なのでFHDで撮ってFHDで出力する場合、実効解像度がかなり落ちて縦が800とか700とかすぐに行きます。これを最終的にFHDに拡大してレンダリングするのでちょっと厳しいなと。4K->4Kも同様でしょう。唯一FHD出力だけど4K撮影、なんて場合にはあまり害なく使えるのかなという感じ。本機を含めSONYの現行APS-Cセンサー機は6Kをダウンコンバートして4K録画してるはずなので、(実際どういう順序で処理されるか不明ですが)インボディで6K時点で補正できるなら「アクティブ」を使った方がいいのかも知れません。

    Catalystによる手ぶれ補正はハードウェアエンコード支援が使えるので速度はそこまで気にならないものの、手間は手間だし、さらに後でPremiere Proなりで編集する素材とする場合、再エンコードになるのもちょっとイヤ。

    もしこれで本格的に外で手ぶれのない映像作品を撮るとなったらジンバル買うかなぁという気分になっています。

    少しオーバースペックですが買ったままほとんど使っていないRONIN SCを活用するか、これあたりを買うか。

    ■電源周り

    もうひとつの重要ポイントは、仕事で長時間動作させる場合の安定度/バッテリー保ちなどについて。基本的にはHDMIまたはUSBから映像をPCに出してOBS Studioなどで他のカメラ映像と合成して録画することになりますが、本機でもバックアップの意味で録画を回しておけるにこしたことはありません。これについてマニュアルを精査したところ、以下のことが判明しました。

    • 電源がオンになってる間はUSBは給電のみになる(バッテリーに充電されない)
    • USBカメラモードをUSB給電で使ってもバッテリーが減ることがある

    おそらくHDMI出力しながら本体内録画した場合の方が電気を食うと思うので、基本的には「USB電源挿すとバッテリーの減りは遅くはできるがずっとは保たない」ということになります。なるほど夏にα6600で現場に挑んだ時、なぜか突然バッテリーが0%になって切れたことがありました。てっきりケーブルや充電器の不良だと思っていましたが、これと同様な仕様だったとしたら説明がつきます。電源を切れば充電に切り替わるんでしょうが、例えば日をまたぐUT実査なんかだと、その日の最後にはカメラのような高額機材はいちど電源を外してロッカーなどにしまったりすることも多く、本番中に減り続けたバッテリーを翌日までに満充電に戻すタイミングがありません。

    で、当初から気になっていた「電池抜いてUSBケーブルだけで稼働できるか」については試してみたところダメでした。なので、安定して終日レベルの長時間稼働をさせたいと思ったらやはりダミーバッテリー型の外部給電アダプタが必須となることが確定。電池の充放電のよる発熱がない分、4Kなど高負荷録画をする時にもいいかなと。ただ純正はちょっと高いんですよね。

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    電源周りなので互換品は不安がありますが、個人的に

    • USB 5V x2ポートで給電できる
    • 全体にやや小ぶりである

    ことが刺さってこちらを買ってみました。

    どのみち現場にはマルチポートのUSB充電器はあれこれ持ち込むので、それを使って給電できるなら荷物をコンパクトにできるなと。純正品は7.2Vあるらしいですが、こいつは5Vのポートを2口使って電圧を稼ぐっぽくて、とりあえずちゃんと動きました。そのうち、これで終日HDMI出力しっぱなしで動くかテストしておこうと思います。

    ■操作UI(対α6600)

    ハードスイッチ周りはかなり動画特化に変更されているので、相互運用性としてはあまりよろしくないように思います。電源の入り切りからして違います。でもまぁFメニューやメモリセットなどを駆使しておおむねやりたいことがやれるようにはできたかなという気がします。一番気になるのはモードダイヤルがなく、単一のボタンで静止画->動画->S&Q->静止画…とサイクリックに切り替える点。反応がワンテンポ遅くてつい押しすぎて通り過ぎてしまうことも。また動画にしてからさらにP/A/S/MをGUIで切り替えなければならないのも二度手間。これで良いという層がいることは理解できるのですが、せめてサイクリック動作で何を巡回するかをソフト的にカスタマイズできたら良かったなと思います。せめてM1くらいは入れたい。

    どちらかというと、しばらくZV-E10を使った後でα6600に戻った時、ズームのつもりで電源を切ってしまうんじゃないかっていう不安が(笑)。まぁズームレバーと固さが違うので気付けるかなとも。

    特長である、ボケ切り替えや商品レビューモード切り替え機能はまだ活用できてませんが、それぞれのボタンはもったいないので他の機能にアサインするかなと思います。「商品レビューモード」ボタンはα6600でC4ボタンと同じ位置なので、ピント拡大とかにしようかなと。「ボケ切り替え」になってるC1ボタンは現在αではホワイトバランス調整になってますが、そこまで多様してるわけでもないので思案中。C1はシューティンググリップGP-VPT2BT側にもついているのでいい機能をアサインしたいところ。やはりカスタムボタンが少ないのは微妙に頭を悩ませますね。

    ■HDR周り

    せっかくモニターをHDR対応にしたので、これを機にHDR撮影、Youtubeアップにもチャレンジしようと少し調べてみました。こちらのZV-1を使った解説がわかりやすかったです。

    なるほど、現状Premiere ProがSONY機の書き出すXAVC SのHDRに非対応なんですね…Catalyst Browseを使っていちどSony XAVC-Intra形式変換してやる必要があるぽい。Intra形式はMPEG系の時間方向圧縮を行わずに全てのフレームをIフレーム(基準フレーム)として保持する形式で圧縮がない分、ファイルがめっちゃ大きくなります。またリアルタイムで書き込むビットレートも必要なため、α7SIIIのようなハイグレード機でないと対応していません。一方で一旦オールIntraになったファイルは再生としては軽いので編集ソフト側での対応はしやすいということなんでしょう。仮にPremiere ProがXAVC SのままのHDRに対応してきたとしても、編集するPCのストレージ速度なんかも要求されそうだし、当分はしかたないのかな。てことで、当面はというか、α6600やZV-E10でHDR編集をするには、

    • PP10で撮る(HLG 1/2/3はとりあえず2で良さそう)(この時点では拡張子は.MP4)
    • Catalyst BrowseでXAVC-Intraに書き出し、それなりに速いSSD領域などに保存する(拡張子.MXF)
    • Premiere Proで読み込めばシークエンスが「Rec.2020/HDR」になってればOK
    • 「Apple ProRes 4:2:2 HQ HLG」で書き出す(拡張子.MOV)
    • Youtubeにアップロード

    という感じかな。なるほど読み込みも書き出しも.MP4ではないんですね。近いうちにYoutubeアップロードまでのワークフローにトライしてみたいと思います。

     

     

    ■バリアングル液晶イラネ…

    操作感で一番不満なのはバリアングル液晶。個人的には猫をローアングルで撮ることが多いので、カメラ本体を低く構えて液晶だけクイっとチルトさせることが多かったんですが、バリアングル液晶になってしまうと一旦モニタパネルを左に開いてから回転させるという二度手間になるし、視線もレンズ方向ではなく脇見する感じになるので非常にストレス。急いでやると壊してしまいそうだし。唯一のメリットは液晶を内側にして畳んでおくと持ち運び中に画面を傷つけないかも、というのがありますが、実際いままでやらかしたことはないし、持ち運ぶ時はソフトケースなどに入れそうなんで実効性があるかは不明。

    ■良かった点と次期種への期待

    まぁ色々と不満はありますが、α6600と比べて進化ポイントとして、

    • MIシューのデジタル音声接続
    • USB Type-Cによる高速通信と充電
    • 外部給電によりバッテリーレス稼働

    は個人的に非常に有り難い。これらのためにα7cに行かずに済みました。フルサイズはレンズまで含めると取り回し、コスパがしんどいので自分的にはAPS-Cで踏みとどまりたい。ボディ内手ぶれ補正対応のα6600に上記を追加したマイナーチェンジモデルが出たら写真も撮るメイン機として買い換えてしまいそう。

    ■作例

    カワスイ(川崎水族館)でHDR撮影のテストをしてきました。暗いところが多いのでキットレンズではなくSIGMA 30mm F1.4で。

    実際にはもっと撮ったんですが、ピンボケが多くて取れ高少なめ。あのモニタだとピント確認は厳しいです。MFだとピーク箇所が出るんですがAFは無理。動き回る魚とかはMFでは厳しい。またタッチで指定したオブジェクトを追従しつづけるタッチトラッキングは4Kでは使えないというのも辛いですね。暗さにめげずもう少し絞って撮れば良かった。

    そして案の定モードエラーをやらかした。前半知らず知らずのうちにS&Qでとっていたという失態。やっぱサイクリック動作ボタンは使いづらいです。

    結論として、やはり本機は業務用のカメラデバイスとしての使用がメインになるかなと。持ち出して使うならカメラ内手ぶれ補正があるα6600でいいやって感じ。レンズまで込みで考えるとボディの重量差は誤差の範囲かなと。それよりも使い勝手や性能、バッテリー保ちの方が重要。まぁα6×00持っていてサブ機でこれを買う人はそもそもあんまりいないと思いますが参考まで。