わだいのメッシュWi-Fiを導入したぞ!〜NETGEAR Orbi

前の家できばって導入した業務用Wi-FiアクセスポイントYAMAHA WLX202ですが最近ちょっと不安定で、ふとスマホを使おうとするとつながってなかったりして、Wi-Fi OFF/ONしたりWLX202を再起動するととりあえず直す、ということが何度かありました。同居人からも指摘をうけ強度をMaxにしたりチャンネルを調整したりしたんですがかわらず。また先日Mac App StoreでWi-FiアナライザーツールのiStumblerがメジャーバージョンアップを果たし、早速購入して試したところ、仕事部屋での電波状況が割と悪いということが発覚。OSのインジゲーターではフルなんでまぁどっちを信じたらいいかという話ではあるんですが、いずれにせよ以前から興味のあったメッシュWi-Fiシステムをリサーチ。メッシュWi-Fiをはひたすら強い出力のAPを1台置くのではなく、家中のあちこちに分散してを配置し、AP同士の中継制御を賢く行うことであらゆる場所で均一なWi-Fi環境を実現しようというものです。AP同士の通信(バックホール回線)は無線の場合も有線の場合もあります。従来製品でも例えば中継器などを使ったり有線で伸ばした先に別のAPを置いたりして同じ様なことはできてたんですが、それのAP間ローミングをルーター側でインテリジェントに管理してやろうという感じです。遠い方のAPにいつまでもぶら下がってネットワーク全体を遅くしたりという現象が(たぶん)上手く抑えられることが期待されます。ウチは1フロアのアパートなのでアンテナ3,4本生えたゴツイAPで飛ばせば届いちゃうくらいのはずなんですが、実際のところ不都合が起きているので、メッシュなら改善するかもと期待を持ってみたわけです。集合住宅なので無駄に強い電波をご近所まで届かせて迷惑かけるのもなんですし。

ちなみに現在、我が家はリビングにある壁ポートからRTX1210をメインルーターとしてつなぎ、AVラック周りのAV製品やゲーム機は全て有線。Wi-Fi機器はWLX202で2.4GHzと5GHz(11ac/877MHz)、そして仕事部屋へはASUS AC-87UとEA-AC87で別チャンネルの1733MHzの5GHz/11acでつなぎそこからスイッチを経由して有線という感じです。つまりASUSペアによる1733MHzのWi-Fiがバックホールではあるものの、仕事部屋側にはAPは立ててない状態で、Wi-Fi機器は若干環境が悪いという状況でした。またバックホールチャンネルの実際のリンク速度は900〜1000Mbps程度。仕事部屋にNASや一部対外サーバーなどもあるので、この幹線を犠牲にするという選択肢はありません(本当は有線を敷きたいんだけど…)。

■1733MbpsバックホールならOrbi一択

さて、NETGEAR、TP-LINK、ASUS、Googleに続き国内勢でBUFFALOが参入して話題を集めるメッシュWi-Fi界隈ですが、スペック的に気になるのは

  1. 無線バックホールとクライアント向けの5GHz電波(チップ、アンテナなど)を共有してない(=トライバンド)
  2. 無線バックホールが1733MHzである(現状より理論値スペックが落ちない)
  3. アクセスポイント(ブリッジ)モードで使える(せっかくRTX1210があるので)

といった辺り。実ののところもうこれだけでNETGEARのOrgi一択になります。

BUFFALOはトライバンド(5GHz+5GHz+2.4GHz)であるもののバックホールともども最高866Mbps止まり。またGoogle Wi-Fiはアクセスポイントモードに非対応です。ということでお値段的なところで躊躇はしたけど、選定としてはほとんど悩みませんでした。各所のレビューも上々そうだし。

あと機器毎の接続状況が一元管理/監視できる点も好感。WLX202にもあるにはあるんですが、連携しているRTX1210側でこまめに記入した表示名が反映されず素のMACアドレスしか見えないので、どれがなんだかさっぱりわからず実質役に立たなかったのは以前レビューした通りです。だったらYAMAHAで揃えて連携させてる意味も無いも同然だなと。

■設置とベンチ

わかっちゃいたけど親機も子機もデカいです。漫画週刊誌一冊分という感じ。でもまぁ立て置きだし白いし形状もゴツくなくアンテナ内蔵なのでわりと背景に馴染みやすいのかなと。上部にリングランプがついてますが基本的には消灯してるので夜眩しいとかいったことはなさそうです。逆にいうとパット見動いてるかどうか見分けもつかない。

以下はIO-DATAのWi-Fiミレルというアプリでリンク速度基準でヒートマップを作った感じです。下の「5GHz」は引っ越し直後に計測したものですがWLX202での様子。上寄りの洋室2室でイエローになっていました(仕事部屋といっているのは左上の5.5帖)。それが上の「Orbi」の方だとバッチリオールグリーンになっています。

まぁこれはあくまでリンク速度(≒電波強度)基準なので、仕事部屋にAPがあってグリーンになるのは当たり前とも言えます。実際の通信速度が問題。

赤線より下が以前の環境。ちょっとどの部屋で記録したか憶えてないですが23時とか午前1時とかなので比較的混み合う時間とはいえ結構遅いです。それがOrbiだと22時台とはいえかなり改善しています。上の2つが仕事部屋に移動し、サテライト子機にリンクした状態で測ったもの。ステータスをみてると5GHzと2.4GHzが時折自動で切り替わるので、測定した瞬間がどちらだったのか判別できないんですが、時間的にはむしろ2.4GHzの方上だったように思えます。なぜかそっちの方が速い。まずまずの結果だと思います。

■アプリの出来も良い

以下Orbiアプリのスクショを。アクセスポイントモードにするとDisney印のアクセス制限機能が使えなかったりしますが、電波強度の確認など基本的な機能は問題なく利用できます。

これがメッシュの構成を示す「ネットワークマップ」画面。サテライトも「Orbi2」という名前に何度か変えたんだけど反映されないのはまぁご愛敬。AirMacのアプリに似た感じ。特定の端末に障害が出てたらわかります。(いや無線バックホールの場合、親機に障害出たら子機も表示されないかも?)

面白いことに、親機からspeedtest.netへの速度計測ができます。Wi-Fi区間に影響されない回線速度を確認できます(まぁうちはAPモードなのでRTX1210の影響かにあるわけですが、まぁそこがネックになることはまずないでしょうから、ウチのプロバイダの速度はこれくらいということでしょう)。

そしてこれが重要なデバイス一覧画面。(というか我が家、起動してるだけで42デバイスもあんのかよ!Orbiは端末1台に30台が推奨スペックなので片側に集中したら足りないじゃん。)

(i)をタップすると画面の「SRS-HG1」の項目のように展開して詳細が確認できます。親機とサテライトのどちらに、2.4GHzと5GHzどちらでつながっていて、リンク速度はどれだけ出ているかといったことがわかります。残念ながら電波の強さは扇マークでしか確認できませんが、調子が悪い端末をAP側から見てどういう強度でつながっているのかを確認できるのはトラブルシュートに有用だと思われます。これらは「リモート管理」を有効にしておくとWANからでも確認することができますので、将来的にもうちょっと値段がこなれてきたら2F建ての実家に入れてもいいなぁなどと思っています。

その他面白い機能としては、Wi−Fi設定をQRコードにして表示/共有ができたり(最近のiOSなら標準カメラアプリで撮影すればプロファイルが落ちてくると思われる。もちろんAndroidもOK)。ゲストWi-Fiも簡単に作成できるようです(ただし家庭用モデルはWeb認証機能は省略)。

 

基本的に5GHz対応機器ではきっちり5GHzを使いたい派なので、いままで2.4GHzと5GHzでSSIDを一緒にすることには抵抗がありましたが、まぁそこは仕方ないかなと。むしろ上の測定値を見る限りは2.4GHzの方が速いこともあるっぽいので、そこら辺も含めてインテリジェントに選択してくれるならまぁしばらく任せてみるかという感じ。

あと気になってるのはバックホール通信のリンク速度を確認する手段がどうもなさそうだという点。以前の900〜1000Mbpsと比べて落ちてるのか改善しているのか知りたいところです。それを見ながら最適な端末配置を試行錯誤したいんですよね…

AutoHotKeyでWindowsのキーボードアサインをMacに似せる

数年前にMacBook Airを購入し怒濤の勢いでメイン機までMacBook Proにしてしまったおり、慣れたWindowsキーアサイン(ショートカットなど)をMac上でどう再現するかについてリサーチして記事を書きました。そして今回DELL XPS 15 2-in-1(以下XPS9575)を購入し開発作業にもゴリゴリ使っていこうということで、逆にmacOSの馴染んだキーアサインをWindows上で再現する必要性に駆られています。とりあえず現状のまとめ。

■達成目標

現在、macOS側にもWindowsの基本ショートカット(コピペやアンドゥ)を一部取り込んでたり、macOS上で仮想Windowsを使って開発作業をしていたりで、わりとカオス。コピーする時にCtrl+Cを使ったりCmd+Cを使ったり行き当たりばったり。さらにエディタではEmacs的なキーバインドも使うので、Ctrl+Aが「全選択」な時もあれば「カーソルを行頭に移動」だったり自分でもあんまり明確なルールがありません。結果として色々なところで意図しない結果となって「ちっ」とか思いつつ根本解決にじっくり取り組んではいない、という状態。

でもまぁとりあえずの目標として、

  • コピペくらいではイラつかないようにしたい
  • エディタ(主にSublime Text 3)ではある程度Emacsキーバインドを採り入れたい
  • WinキーいらないのでmacOSのCmdキー互換で各種ショートカットを使えるようにしたい
  • XPS9575とデスクトップWindows機(キーボードはLogicool CRAFT)でも違和感なく往来できるようにしたい
  • これらのカスタマイズが今後の変更も含め自動で同期してほしい

■解決編

ざっくりいうと、WindowsでAutoHotKeyを使うことで大枠は解決できます。その上でSublime Text 3で細かい追加調整をしています。

AutoHotKeyを使う

2022.12.26追記: AutoHotKeyのスクリプト記法は2.0でリニューアルされました。以下のスクリプトは1.x時代のもので最新版では動かない可能性があります。

AutoHotKeyは常駐型のキーバインド変更ツールです。レジストリ書き換え型と比べると安定性やメモリ消費に不安もありますが定評もあるのであまり先入観に囚われず導入してみることにしました。ソフトウェアでマッピングするので単なるキースワップ以上に、バッチ的なことや文字列入力動作など自由度が格段に高いです。まだ試してないですがアプリケーション毎に設定を変えることもできそう。往年のKarabiner(Elementになる前)を彷彿とさせる万能ツールですね。日本語の詳しい情報はWikiにまとめられています。

設定ファイル(拡張子.ahk)の文法はやや馴染みづらいですが、例えば公式の入門ドキュメンドを引用すると、

で、「Ctrl + Jで”My First Script”」とタイプする、という意味になります。これをエディタに書いて.ahkという拡張子にして保存、ダブルクリックすれば有効になります。Winキーの場合は「^」のかわりに「#」を使います。また送出側にCtrl + Cみたいなキーコンビネーションを指定する場合はこんな感じ。Ctrlを押す->Cを押す->Ctrlを離す、というのを指示してるわけですね。

これでWin+Cを押すとCtrl+C動作をさせることができます。当該のWinキーショートカットがある場合でも、ここで上書きすることで本来の動作を抑止することができるみたいです。たぶん「return」のおかげでOSにシグナルが届かずイベント処理が終了するということでしょう。

とりあえずこんな感じにしました。

ショートカットやアンドゥはCtrlでもCmdでも同じ動作で構わないので先の例のままです。Macでウインドウを閉じるCmd+WはWindowsではCtrl+WではなくCtrl+F4が一般的だと思うのでそちらにアサイン。Cmd+Qがアプリケーション終了でAlt+F4。Ctrl/Cmd+Aはエディタ(Sublime Text)ではCtrl+Aを「カーソルを行頭へ移動」(Emacsキーバインド)、Cmd+Aを全選択と振り分けたかったので、AutoHotKeyでは一旦Alt+Aに割り振り、Sublime側でAlt+Aを全選択にアサインしています。ただしこれだとSublime以外のアプリケーションで全選択できないので、ウインドウ名などで条件分岐するIfWinActiveを使います。ahk_exeはアプリの実行ファイルを使った指定という意味です。Sublime Textは「(ファイル名)-  Sublime Text」のようなウインドウタイトルになるので、部分一致検索するよりは実行ファイル名の方がなんとなく確実かなと。elseブロックがあるのでSublime Text以外ではCtrl+Aになります。将来的にアプリ名を複数ORで指定したくなったらどうすんのとかはまだ調べてません。

AutoHotKeyを自動起動する、設定を同期する

AutoHotKey自体に「ログイン時に起動」のような設定はありません。.exeから起動した場合、同じディレクトリにあるAutoHotKey.ini(書式は.ahkと同じ)を読み込むようですす。

なので、設定は.ahkファイルに書いて、DropboxやOneDriveなどで同期。Windowsのスタートアップフォルダにその.ahkファイルへのショートカットを追加しておけばよさげ。

DELL XPS 15 2-in-1 (9575)届いたった

この文章をあなたが読んでいる頃、私の元にはXPS 9575が届いているでしょう。

ということで8/7早朝に注文。なぜかクレカ不承認でキャンセルされたものの、ちょうど20%OFFクーポンが再開されてラッキー。同日夕方に再注文。すぐに生産完了、出荷になるも船便が長く、8/17に国内で佐川に引き渡されて伝票番号が表示。本日8/18に受け取れました。購入の経緯は以前の記事にて。

あれこれセットアップしながら気付いた点をつらつらとレビューしていきます。

■液晶(4K)

満足のいく綺麗さです。とても鮮やかで明るい。もはやドット欠けとかあっても気付けないんじゃないかとか。デフォルトのスケーリングは250%。かなりフォントが綺麗で見やすいですがもうちょっと作業スペースが欲しいので当面200%で頑張ってみようかなと。中間に225%というのもあります。

明るさ調節がFnキーの中になくて焦りましたが、Fn+カーソル↑↓でした。見付かってしまえばFnキー列よりも直観的で調節しやすい気がします。

■キーボード

最大の期待と不安を抱いていた部分ですが上々です。MacBook Proの第二世代バタフライキーボードと比べて、パチパチ感がなくコリコリした感じ。とても良いです。シリコン膜が入ったという第三世代バタフライもこんな感じなんだろうか。店頭で触った感じあまり違いがわからなかったけど。ともあれ、すごく静かという感じではないけど、2ndバタフライよりは耳障りさが軽減されていると思います。特に心配していたスペースキーがちょっと固いというか引っかかる感じがして「不良品か仕様か展示機が出たら比べないとなぁ。交換だったらイヤだなぁ」とか思ってたレベルでしたが、使ってるうちに気にならなくなりました(いや、やっぱり気になりますわ…)。

動画などでキーボードの中心を押し込んでたわむ映像が出ていて不安でしたが普通にタイプする分には全く不都合のない強度でした。かなり強く押し込めば確かにたわむんですが、そこらへんの安いノートPCみたいなフニャフニャとまではいかないです。

レイアウト的にはEnterが小さいとか言われてますが個人的にはさほど気にならないです。どちらかというと「全/半」と「1」の押し間違いが多いかな。

トータルでみてかなり満足度の高いキーボードです。現物を触らずに特攻したけどまずは安心しました。バタフライが好きな人なら問題なく馴染める系だと思います。

■トラックパッド

デフォルト設定でタッチでクリックする状態だと一番感度を低くしても誤クリック置きまくりで速攻OFFにしました。MacBook Proよりやや面積が小さいですが操作感、精度は上々。二本指で右クリック動作にして、右下のボタンは無効とすることもできるし、三本指左右スワイプに仮想デスクトップ切り替えをアサインすることもできmacOSに馴染んだ人も不満なくスイッチできるんじゃないでしょうか。

■ACアダプター

130Wという出力でさすがに小型とはいえないですが、角が丸くなっていて携帯時はPC側のケーブルを巻き付けておけるのが良いです。またUSB-Cコネクタに通電ランプ(白色LED)があるのも地味に良い。Macはこういうユーザビリティがどんどんないがしろにされていきますが、DELLはまだ気を配ってくれていて嬉しいです。ただしあくまで通電ランプであって、本体の充電状態で色が変わったりはしなさそげ。

コンセント側は久々のミッキーコネクタ。早速ショートケーブルを買おう。アース線が出てないやつだとこの辺ですね。

BUFFALOのはケーブル長が20cmなのでちょっと長い。下のはコネクタ込みで22cmのようです。

■発熱、静かさ

本モデルのウリとしてモーションセンサーで膝の上で使っているのか机上なのかを検知し、前者では発熱を抑えるようです。実際短パンで腿に載せてずっとセットアップ作業していますがほんのり温かくなる程度。

ただしファンは回り出すと盛大に音がします。ジェットエンジンみたいなキュイーーン!という高いめの音がします。あくまで音質がということであって、耳を塞ぐような大音量というわけではないんですが、もし公共の場で鳴りだしたらちょっと耳につきやすい音かも知れません。

まだどんな時にどれくらいファンが回るかわからないですが、それと関係あるのかたまにマウスカーソルの操作がままならないほどレスポンスが落ちる現象があります。サーマルスロットリングなのかどうかは不明(温度どこで見られるんだろ?)。CPUやGPUの負荷はそんなに高くない状態でも発生します。今のところそれが唯一最大の不満というか困り毎です。

■その他備考

回復用ディスクは購入せず、安いUSBメモリで自作。18GBほどになったので用意する人は32GBをチョイスしてください。私はコスパ優先でこれにしました(USB-C端子はないので変換アダプタやハブが必要になります)。

あとApple Storeで買ったBelkinのUSB-C Ethernetアダプタはすんなり使えました。色違いだけど多分これかな。

2018.08.20追記:

Apple純正のThunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ(A1790)で外部モニタ出力ができました。4Kでは試してないですが、3440 x 1440モニタでは少なくともOKです。もちろん本体左側のポートを使う必要があります。形は同じですが右側はUSBのみでThunderbolt非対応なので。

2018.09.03追記:

Apple純正のHDMIアダプタ(USB-C Digital AV Multiportアダプタ)も使えました。内部的にThunderbolt3なのか、これも左側のポートでしか使えなかったように思います(ちょっと認識に時間がかかってただけかも)。4Kデュアル表示まで確認。USBと充電は試してません。

2018.9.9追記:

ASUSのモバイルバッテリー、ZenPowerMaxで充電ができました(70%程度から100%まで確認)。本製品のUSB-CポートのPower Delivery仕様は最大で20V x 3Aの60Wです。付属の130Wアダプタに比べると半分以下です。実際下記のような警告画面が出ます。ただそれでもWeb閲覧やファイル操作(SDカードの読み書き)などをしながらでも充電は可能でした。さすがに3Dグラフィックをゴリゴリ使いながら、とかだと追いつかないかもは知れませんが、とりあえず手持ち機器がまたひとつ流用できそうでなにより。ただし上記の70->100%でバッテリーの4つあるランプは残り1つにまで減ってしまったので、フル充電一回分には足りなさそうです。

 

タブレットモードやペン、dGPUを酷使するようなゲームなどについてはまだ未評価なので、追々追加レビューをしていきたいと思います。とりあえずMacBook Proのハードはとても気に入っているけれど、都合でどうしてもWindowsも欲しかったという今回のニーズにはとてもマッチした選択肢だったと思います。

ゲーム用ハイエンドマウスで開発作業のイライラを軽減できるか?~Logicool G903

2年ほど前に買ったRazorのゲーミングマウス、NAGA EPIC CHROMA(以下CHROMA)が最近不調でよくカーソルがワープします。また移動量や加速度をあれこれいじってみてもどうも思った箇所が気持ち良くポイントできません。有線でも無線でも発生。むしろ有線の方がよく起きるかもって感じで開発中に意図しないところをクリックしたりとかしてさすがに恐いので買い換えを決意。

プログラミング中に1バイト英数文字レベルでピタっと思ったところをポイントして文字カーソルを移動できることを狙い、結局チョイスしたのはまたゲーミングマウスでした。

 

あんまり詳しくないのと、キーボードもLogicool CRAFTなので、競合が起きにくいかなという期待でLogicool製にしようとは早めに決めました。ただ一般用(非ゲーミング)モデルの最上位機種であるMX Master 2SやMX Anyware 2Sは複数台のPC/Macを1マウスで制御するFLOWに関心ありつつも、どうも形状が手に馴染めず、重さが気になりました。複数台使ってはいますが1モニタ体制なので、リアルタイムに行き来できてもしょうがないということでFLOWは忘れることにし、結局ゲーミンググレードへ。

追加ボタンの配置は正直下位モデルの方が良いなと感じるものはあったんですが、

  • ホイールがノッチ有無を切り替えられるものがいい
  • とにかくポインタ精度が高いもの(LogicoolでいえばDarkField以上)
  • なるべく軽いもの
  • できればワイヤレス

ということで少し高いけど特攻しました。

G903の特徴として、

  • 追加のウェイトで重くできるくらい軽い
  • さまざまな持ち方に対応
  • 左右の追加ボタンをマグネット式のパネル付け替えでつけたりなくしたりできる(左右それぞれ2ボタン)
  • ワイヤレスでも有線並(Logicool曰く有線以上)のレスポンス
  • ホイールはもちろんノッチ有無切り替え

などがあります。様々な持ち方という点に関していうと、左右ボタンが大きめでどこの位置を押してもしっかりクリックが入る作りになっている点が効いてるんだと思います。結果、かぶせ持ちやつまみ持ちなど人差し指先端がどこに来ても確実に押せるということではないかと。クリック感は高めのカチカチ音こそしますが上々です。

左右ボタンは誤クリックしてしまう人が無効化できる選択肢があるわけですが、σ(^^)は付いてるものは活用したい派なので、左右とも2ボタン状態にしています。ユーティリティの紹介ついでに今のアサインを公開。

ホイール真下のボタンはノッチ有無切り替えで他の用途には使えません。その下の小さい2つのボタンはデフォルトではDPI(解像度)のUpとDown。そこまでDPIを頻繁に切り替えたりはしないので右をサイクルにして左はまだ思案中。どのみち押しづらい場所なのであまり活用はできないかも。

左右のボタンは上側(先端側)をCtrlとEsc、手前側をブラウザの進む/戻るにアサイン。最初は「戻る」を一番使うと思って上下逆だったんですが、親指で無意識に手前を押してしまうことが多いので入れ替えてみました。Ctrlは紙芝居ゲーのスキップ用ですね。最近あんまりやる機会ないけど。Escはちょっとしたダイアログから抜けたり割と便利です。人差し指と中指は左右ボタンに置いたまま、左は親指、右は薬指の第二関節辺りで押す感じで割としっくり来てます。

ホイールの左右チルトはカーソルキーの左右にアサイン。あと1文字動かしたいなんて時に便利かなと思ってのことですが活用しきれるかどうかは未知数。

CHROMAはMMO用でやたらボタンがあったのでVisual Studioでデバッグビルド(F5)に割り当てたり色々してみたんですが、まぁ結局使わないことが多かったので、これくらいのボタン数が手頃で間違いもないかなと。

ワイヤレスでも使えるのですがアダプタはLogicool製品で幅広く使われているUnifyingアダプタではなく専用品。USBメモリくらいの大きさで、延長ケーブルと充電ケーブルを兼ねたmicroUSBケーブルがセットになっています。つまり充電時はアダプタを抜いてmicroUSBケーブルをマウスに刺し替える、というわけです。ただやはり面倒くさいしどのみち卓上にはガジェット充電用のmicroUSBケーブルがたくさん生えてるので充電はそれでいいかなと考えています。ちなみに同社製のワイヤレス充電マウスパッドにも対応していますが、コスパ的に微妙すぎて手を出していません。バッテリーの保ち次第では検討するかもですが。

ホイールは中空になっていて軽量化に貢献しているらしいですが、ホイールの操作感自体には影響は感じません。まぁノッチOFFだとスルスル回りますが。個人的にはもう少し重くてノッチのONとOFFの中間くらいのトルクで回せるようなものがあればいいんじゃないかなとイメージしています。スクロール量自体はソフトで設定できますが、物理量としてユルユル過ぎずかつノッチでもないみたいな?やはりスクロールはMacの2本指スライドが最強ですね。

肝心のポインターの動きですが、こちらも上々です。加速度設定はゲームではOFFが基本のようですが、このツールでも潔く非対応としているようです。CHROMAはほんの1mm、「i」1文字分だけ動かしたいって時に反応しないことがあってむしろ低速域に大袈裟に動くよう加速度を効かせてたりしましたが、G903ではそもそもその必要を感じません。逆に(おそらく一般的に加速度が必要となるであろう)広い画面での移動ですがマウス自体が軽くて置き直しの負担が小さいせいか、あんまり苦に感じてないです。マウスパッド最適化機能なんてのもあります。測定モードにしてマウスをしばらく8の字に動かし続けるとチューニングされるぽいです。うーん、デフォルトより気持ちしっくり来るようになった気がする、、かな?いずれにせよ、狙ったところをピタっと指せる安定感はあると思います。

面白いのは設定をドライバーソフトだけでなくマウス側のメモリにも保持できる点でしょうか。複数のPCで使い回す場合に設定が同期できるわけですね。Razorではクラウドを通じて同期する機能がありましたが、あれちょいちょいログインセッションが切れてID/PW聞かれて鬱陶しさの方が大きかったんですが、これならそういう手間とも無縁かも。XPSが届いたら活用する機会が出てくるかも知れません。

 

もともとデスクトップではトラックボールを好んで使ってましたが、生産完了して久しいLogicoolのCodeless Trackmanの代替品が見付からず。MacではMagic TrackPad2が完璧すぎて、最近のマウスにあまり関心がなかったのですが、久しぶりに満足感の高いものを買ったなという感じ。

ついでに、マウスパッドもこちらに買い換え。NAGA EPIC CHROMAと一緒にゲーミング用のものを買ったんですが、少し前にない方がマシという気付いて処分。ただ机の固い面の上で直接マウスをカツカツさせるのはどうしても気になって、とにかく動きがスムーズでかつそれなりにクッション性があるというやや矛盾した要望をイメージしつつ、まぁ一応ゲーム用だしそこらの十把一絡げのマウスパッドよりはいいかなと思いチョイス。800円くらいだった割に満足。A4サイズと広めなのも一旦場所を確保してしまえば快適です。Macを使う時にもMagic TrackPad2を楽に置けます。

 

久々Windowsノート DELL XPS 15 2-in-1 (9570/2018)

タブレットやスティックPC、ミニPCなど特殊用途なものを除けば、数年ぶりとなるWindows搭載ノートPCを注文しました(未着っす)。最近Windows(.NET Framework)アプリの開発仕事が増え、モバイル開発環境を充実させたかったのが狙いです。MacBook Pro 15 2016+VMWare FusionでWindows10環境を構築していたんですが、バッテリーがみるみる減って2,3時間の会議も保たないレベルだったので踏み切りました。そのうちVMWareのアップデートでサクっと治ってしまうかなっ、、て言うか、さっきガチでアップデート来ました

The MacBook Pro might experience high battery consumption when you run a Windows 8 or Windows 10 virtual machine

  • When a MacBook Pro machine has both an integrated GPU and a discrete GPU and you power on a Windows 8.1 or above virtual machine configured to Use High Performance Graphics for 3D Applications Only, the machine switches to the high performance discrete GPU. This switch leads to more battery consumption.This issue is resolved.
https://docs.vmware.com/en/VMware-Fusion/10/rn/fusion-1013-release-notes.html

まだ届いてもないのに…

まぁ他にも色々モチベーションはあったので良しとします…

で購入したのは表題のDELL XPS 15インチの2-in-1モデルで日本では7月に発売になったばかりの9570というモデル。特徴として、

  • ノート用省電力バージョン(U系統)ではないガチのCore i7
  • しかもAMDコラボでRadeon Vega MというGTX1050Ti相当と言われるdGPUが一体化
  • 狭額縁で14インチ相当幅に15.6インチ液晶(4K選択可)
  • タッチ、電磁誘導ペン(4096段階/傾き検知)
  • 新開発の磁力浮遊式キートップMagLev初搭載
  • USB Type-C充電
  • 2kg

等。Radeon Vega Mと一体化した第8世代Core iシリーズであるG系統はまだIntelのNUCとノートではコレとhpくらいしか出ていないレアモデル。Vega Mの実力は不明ですがベンチ的にGTX1050Ti相当ということはOculus Rift CV1もドライブできる可能性を秘めているだろうと。液晶もゲーミングPCではないのでさすがに60Hz止まりですが4Kで色再現性もかなりよさげ。Apple Pencil並のペンもタブレッターとしては期待。というところで性能的には申し分なさげ。

そしてキーボードにこだわる自分としてはMagLevの存在に興味ありまくりでした。MagLevはMagnetic Levitationの略でリニアモーターカーなどの磁力浮上式鉄道の英名のようですね。たぶん世界初の機構なのでめっちゃ気になります。MacBook Proのバタフライキーボードもすぐに慣れてむしろデスクトップも統一したいと思うくらいに超ショートストロークにハマってるのでたぶんイケるだろうと。できれば実機を触ってから判断したかったんですが、量販店にもショールームにも一向にデモ機が入る気配がなく、注文してからの納期が長いので待ちきれず特攻してしまいました。先行して発売されている海外でのレビューは「不思議な感覚だけど慣れる」というのが大勢で、スペースキーだけほぼストローク感がないという指摘が気になってます。

USB-C充電になったのもメリット。130WとMacBook Pro 15の87Wも軽く超える出力ですが、たぶんPowerDeliverly規格としては互換性があるので、帰省などでMBPやMB12とまとめて持ち帰る際はACアダプタは1つで済みそう(さすがに出張くらいでは2台もってく機会はそうないだろうけど)。Ethernetアダプターやディスプレイアダプタ(HDMI/D-Sub)も共用できるといいんですがこれはいちかばちか。MacのUSB-Cアダプタはサードパーティ品との相性問題が出やすく純正で揃えてしまったので、それが使えるといいんだけどなぁ。無理かなぁ。

重量はさすがに2kgとMBP15と同等。でも2-in-1でない9570ともかわらないので2-in-1にしとけば色々な使い道/使い方があるかなと思って決断しました。

開発用に仮想環境もザクザク入れたり、せっかくのdGPUなのでビッグタイトルのゲームを入れたりできるようSSDも1TBに盛ってみました。人生初のテラ級SSDです。

現在、工場から出荷はされて船の上かな?国内に入って佐川に引き渡されないとステータスが更新されないのでやきもきします。bモノが届いてから記事にしようと思ってたんですが、WordPressの新しいエディタを試してみたくて練習がてら先行記事にしてみました。