久々Windowsノート DELL XPS 15 2-in-1 (9570/2018)

タブレットやスティックPC、ミニPCなど特殊用途なものを除けば、数年ぶりとなるWindows搭載ノートPCを注文しました(未着っす)。最近Windows(.NET Framework)アプリの開発仕事が増え、モバイル開発環境を充実させたかったのが狙いです。MacBook Pro 15 2016+VMWare FusionでWindows10環境を構築していたんですが、バッテリーがみるみる減って2,3時間の会議も保たないレベルだったので踏み切りました。そのうちVMWareのアップデートでサクっと治ってしまうかなっ、、て言うか、さっきガチでアップデート来ました

The MacBook Pro might experience high battery consumption when you run a Windows 8 or Windows 10 virtual machine

  • When a MacBook Pro machine has both an integrated GPU and a discrete GPU and you power on a Windows 8.1 or above virtual machine configured to Use High Performance Graphics for 3D Applications Only, the machine switches to the high performance discrete GPU. This switch leads to more battery consumption.This issue is resolved.
https://docs.vmware.com/en/VMware-Fusion/10/rn/fusion-1013-release-notes.html

まだ届いてもないのに…

まぁ他にも色々モチベーションはあったので良しとします…

で購入したのは表題のDELL XPS 15インチの2-in-1モデルで日本では7月に発売になったばかりの9570というモデル。特徴として、

  • ノート用省電力バージョン(U系統)ではないガチのCore i7
  • しかもAMDコラボでRadeon Vega MというGTX1050Ti相当と言われるdGPUが一体化
  • 狭額縁で14インチ相当幅に15.6インチ液晶(4K選択可)
  • タッチ、電磁誘導ペン(4096段階/傾き検知)
  • 新開発の磁力浮遊式キートップMagLev初搭載
  • USB Type-C充電
  • 2kg

等。Radeon Vega Mと一体化した第8世代Core iシリーズであるG系統はまだIntelのNUCとノートではコレとhpくらいしか出ていないレアモデル。Vega Mの実力は不明ですがベンチ的にGTX1050Ti相当ということはOculus Rift CV1もドライブできる可能性を秘めているだろうと。液晶もゲーミングPCではないのでさすがに60Hz止まりですが4Kで色再現性もかなりよさげ。Apple Pencil並のペンもタブレッターとしては期待。というところで性能的には申し分なさげ。

そしてキーボードにこだわる自分としてはMagLevの存在に興味ありまくりでした。MagLevはMagnetic Levitationの略でリニアモーターカーなどの磁力浮上式鉄道の英名のようですね。たぶん世界初の機構なのでめっちゃ気になります。MacBook Proのバタフライキーボードもすぐに慣れてむしろデスクトップも統一したいと思うくらいに超ショートストロークにハマってるのでたぶんイケるだろうと。できれば実機を触ってから判断したかったんですが、量販店にもショールームにも一向にデモ機が入る気配がなく、注文してからの納期が長いので待ちきれず特攻してしまいました。先行して発売されている海外でのレビューは「不思議な感覚だけど慣れる」というのが大勢で、スペースキーだけほぼストローク感がないという指摘が気になってます。

USB-C充電になったのもメリット。130WとMacBook Pro 15の87Wも軽く超える出力ですが、たぶんPowerDeliverly規格としては互換性があるので、帰省などでMBPやMB12とまとめて持ち帰る際はACアダプタは1つで済みそう(さすがに出張くらいでは2台もってく機会はそうないだろうけど)。Ethernetアダプターやディスプレイアダプタ(HDMI/D-Sub)も共用できるといいんですがこれはいちかばちか。MacのUSB-Cアダプタはサードパーティ品との相性問題が出やすく純正で揃えてしまったので、それが使えるといいんだけどなぁ。無理かなぁ。

重量はさすがに2kgとMBP15と同等。でも2-in-1でない9570ともかわらないので2-in-1にしとけば色々な使い道/使い方があるかなと思って決断しました。

開発用に仮想環境もザクザク入れたり、せっかくのdGPUなのでビッグタイトルのゲームを入れたりできるようSSDも1TBに盛ってみました。人生初のテラ級SSDです。

現在、工場から出荷はされて船の上かな?国内に入って佐川に引き渡されないとステータスが更新されないのでやきもきします。bモノが届いてから記事にしようと思ってたんですが、WordPressの新しいエディタを試してみたくて練習がてら先行記事にしてみました。

Windowsデスクトップ機にM.2 SSDを追加。SATAと比較ベンチなど。

最近、開発関係のツールでCドライブが圧迫されてきたのでSSDを増設。せっかくなのでM.2スロットを活かしてNVMeタイプのものをチョイス。割と最近出たばかりのSAMSUNG 970EVO。キャンペーンでヒートシンク付属(自分で貼り付ける)のもの。

UEFI(BIOS)などはなにもいじらずともあっさり認識。ただしボリュームが作られず手動で作成する必要がありました(Explorerから見えない状態)。

とはいえ残念ながらせっかくのNVMe M.2 SSDとはいえ、マザーの方がH97M-Eという少し古いタイプでM.2ポートが10Gb/s止まり(最新規格は32Gb/s)。シーケンシャルReadで2,000MB/sだの3,000MB/sだのいう異次元の速さは期待できません。でもまぁSATAの5~600MB/sボトルネックがもともとSATAの850PROを使ってて出ているので、それよりはマシになるかなと期待してM.2に。将来的に買い換えても使えるでしょうし。

てことでベンチ。

システムドライブにしているSAMSUNG 850PRO

今回導入した970EVO M.2バージョン

ついでにDドライブのHDD、WD BLACK

うーん、1000Mb/sには届かず!でもまぁSATAの850PROよりは1.5倍近くは高速か。850PRO->970EVOの進化なのかSATA->M.2のせいなのか、はたまた250GB->500GBなせいか(SSDは容量大きいと書き込み速度が向上したりすることがある)わかりませんが、まぁきっとSATAのままだと500MB/sを大きく越えることは難しかったでしょうからよしとしましょう。単価高かったけど…

余裕をみて倍の容量にしたのでCドライブごとクローンしてしまえばいいのかもですが、まぁ面倒くさいので当面このままで行こうかなと。開発環境やStreamフォルダを970EVOに置き直して使ってこうと思います。

freeeのWindows用電子申告アプリがインストールできない時の覚え書き

クラウド経理サービスのfreeeがサービス上からの電子申告に対応し、それに利用する電子申告アプリをリリースしました。e-TaxのWebサイトで行う利用者番号に対する電子証明書の紐付け作業を、freee上で入力した情報を使って自動でやってくれるものらしいのですが、macOS版は入れておいてもブラウザから認識されず、VMWareのWindowsを起動しようとして断念。仕方ないのでもろもろWindows10(Fall Creatores Update)/64bit機でやろうとするも、今度はダウンロードしたsetup.exeを起動すると「セキュリティ設定は、このアプリケーションがこのコンピューターにインストールされることを許可していません。」と言われブロックされてしまう。このアプリはClickOnce形式の配布らしいのですが、レジストリのここをいじって有効(Enabled)にする必要がありました。ClickOnceはMicrosoftが一時期プッシュしていた配布方法で、一度インストールされると起動の度に更新を配布元サーバーにチェックして自動アップデートしてくれたりと便利なんですが、その配布元サーバーの種類別に制限がかけられるようになっていて、σ(^^)が試したマシンでは全てDisabledになっていました。以前にこのマシンでClickOnceアプリを入れたこともあったりしたはずなんですが、いつの時点でこうなったか不明です。freeeのサイトにはひと言も触れられていないので、おま環なのかも知れません。

とりあえずブロックされてしまった人は、レジストリエディタで下記のPromptingLevelまでいき、InternetのキーをEnabledにします。regeditの終了やOS再起動は不要で即座に反映されます。この画面を開いたままインストールを終わらせたらまたDisabledに戻しておくのが無難かも知れません。

色々残念な4K Webカメラ Logicool BRIO

ずっと使っていたWebカメラがmacOS High Sierraにしたらまともに使えなくなってしまったので、4K画質であり、背景ぼかし、背景交換(人物以外の背景をぼかしたり画像を合成したりする機能)ができるという触れ込みのLogicool BRIOというややお高いWebカメラを購入しました。

引っ越し後1年経っても、仕事部屋が全く片付かず、特にテレビ会議をした時に移る背後側は段ボール積み上げ状態なので、それを隠せるならいいかも、と。

画質もマイク性能もLogicoolの上位機ならではで非常に良いんですが、背景ぼかし/交換(以下まとめて背景交換)周りがヒドいものでした。結論から言えば、背景交換目的なら大変不安定なので買うな、ということです。見せたくないものがあるから背景交換するわけですが、この不安定さのうかげでうっかり一瞬でも素の背景が映ってしまうリスクを常に感じながら使うことになるんです。「たまに赤の他人にも開いてしまうセキュリティ商品」みたいなものです。それでも不幸にも買ってしまった人向けに情報共有になればと思い、以下、一ヶ月半に渡り容量を得ないサポートとのやりとりを続けた結果判明したことをまとめていきます。

まずMacでもWindowsでも背景交換の設定画面が出ない。公式サイトの写真ではタブが3つあるところ、2つしか出ない状態です。そもそも利用手順を示すマニュアル的なものすら提供されていません。大変いやな予感がしました。初期不良とでもいうことにして返品するべきか悩みましたが、結局問い合わせしてみることに。そのままのらりくらりと役に立たない返事につきあわされ返品の機会を失ったという感じです…

まずLogicoolカメラの背景交換機能はPersonifyという会社のChromaCamという仮想カメラドライバーソフトに丸っと依存しています。Logicool側には操作手順に関する知識もなければ対応する意志もありません。サポートページで配布されているのも1.2系とかなり古いバージョン止まりです(Personify公式サイトでは2.x系が既に出ている)。サードパーティ製ソフトのライセンスを買って自社サイトで配布しているがサポートは壊滅的という状態です。ここでいう仮想カメラドライバーとは、物理的なハードウェアではなくソフトウェアのみで構成されたカメラのデバイスドライバーで、Skypeなどのカメラ選択画面に現れて使えるというものです。PDFプリンタドライバーのカメラ版みたいなものとお考えください。例えばiPhoneをリモートカメラにしたり、まさにこんもChromaCamのようにリアルのWebカメラの映像をキャプチャし、それを加工して流すエフェクター的なものなどがあります。BRIOで背景交換するには別途このChromaCamをインストールする必要があります。

まずWindows10ですが最新ドライバとChromaCamをインストールしてみたものの純正カメラ設定アプリに上述のように背景交換を設定するタブが出現しません。Skype側でもLogicool BRIOは見せますが当然無加工の映像しか出ません。サポートに問い合わせたところ、仮想カメラドライバーのインストーラーのダウンロードURLが送られてきました。これを入れたところ設定タブが現れカメラ設定アプリ上ではボケや背景交換がプレビュー可能になりました。ところがこれでもSkypeのカメラ選択メニューには現れず、絵に描いた餅状態です。本当に日本語通じてるのかすらわからないサポートとのうんざりするやりとりを省略し、結論を書くと、Windows 10標準のSkypeでは現状利用できないようです。古いWindowsでも使えるSkype for Desktopを入れてみるとようやく使うことができました。Windows10向け(UWP?)なSkypeはビデオドライバのアクセス方法が違うんでしょうかね。ちなみにサポートにそう教えられたのではなく、自分で試行錯誤して発見しました。サポートは控えめにいって本当にクソでした。

ここで当記事執筆時点の仕様表を引用しておきます。カメラとしての動作要件と背景交換や4Kが非常にわかりにくく、かつ優良誤認を招く書き方で記載されています。「互換性」というところには利用できるビデオ通話アプリケーションが列挙されていますが、最終的に「ほぼすべてのビデオ会議アプリケーション」と締めてしまっています。これは背景交換や4Kで使えることを意味しているのかどうかわかりづらいし、Windows/Macの区別すらされていません。サポートにせめてここだけでも改善して後の犠牲者が減ってほしいと思い「優良誤認ではないか。」と主張してみたものの「問題ありません」と直す気のなさそうな返事でした。

で、本命のMac。背景交換は「ベータドライバーが利用可能」とあります。しかしダウンロードサイトで検索しても出てきません。これもサポートにいったらURLが送られてきました。上記Windows用の仮想カメラドライバも含めブログで公開していいか聞いたところ、「問い合わせがあった人にしか渡さない」という謎ポリシーで拒絶されました。困ってる方はじゃんじゃん問い合わせしてください。さて、このベータドライバーとやらで、こちらもようやくカメラ設定(Mac版は英語のままでCamera Settings)アプリ上でプレビューはできるようになりました。しかしこれまたSkypeにもFacetimeにも仮想カメラ名が出てきません。もう本当にうんざりしつつもまた問い合わせたところ両者とも「ほぼすべてのビデオ会議アプリ」には含まれないということです。この2つに非対応で、じゃぁ一体なんなら使えるんだ?と聞いても動作確認しているソフト名は公開していないそうです。どういうカメラAPIを使っているアプリなら使えるんだ?と聞いても同じ答え。そして「ベータ版」というからには将来的に正式版を出す気があるのか?という問いにたいし「予定はない」という返信。本当にサポートからはなにも役立つ情報が得られません。どういう意図で「ベータ」という言葉を仕様表に書いたのか理解に苦しみます。公式スペックに「動けばラッキーな不完全サポートです」と半端な情報を載せる意味があるんでしょうかね、仕様表ってそういうことを書く場所ではないように思います。また背景交換の品質もWindows版より劣る印象です。身体を動かした時の追従精度が悪く、頭が半分くらい欠けたり背景がチラっと見えてしまったりします。

背景交換についてはChromaCamを応援するしかないですね。単体アプリなのでLogicoolのカメラをわざわざ選ばなくてもいいんじゃないでしょうか。Mac版は開発中で、登録しておくと進展があった時にメールくれるようです。是非登録してニーズがあることを知らしめましょう。ちなみにWindowsではChromaCamのウインドウとLogicoolの「カメラ設定」アプリがそれぞれあって、交換する背景の選択肢すらまったく別ものです。そしてどうも色々衝突してるくさくて、両方開いてると不安定になったり、Skypeの設定画面のプレビューを出すと「カメラ設定」では絵が出なくなったり。まぁありそうな話ではあるんですが、じゃぁLogicoolとしての標準的な設定手順はどうなってるんだ?とこれまたサポートに聞いたんですがマニュアル自体存在しないとのこと。「カメラ設定」使えばいいとのことですが、個人的な印象ではChromaCamを使った方が上手く動くことが多い気がします。デフォルトの背景も素敵な写真が多いような。

結論をまとめると、

  • カメラとしての性能は良い
  • 背景交換は外部丸投げでサポート体制もクソ
  • 問い合わせしないとまともなドライバーをくれない
  • 運良く動いてもアプリ側で認識できないケースが多い
    • WindowsでSkype使いたい場合は旧バージョンOS向けのSkype for Desktopを別途利用する
    • MacではFacetime、SkypeともNG、というか未だに認識するアプリ発見できず
  • Mac版「ベータ」ドライバーは今後更新する気なし

という感じですね。長年Logicoolの製品はキーボード、マウス、トラックボール、Webカメラなど様々使っていて大変品質の良いものだと感じてきましたが、ソフト面、サポート面でこんなにガッカリするとは意外でした。結果としてBRIOは無駄に高い買い物でしたが、カメラとしてはHigh Sierraでも普通に動いてますし、背景交換を謳う商品がどのみち他にないので、背景交換自体を諦めて使っていくしかなさそうです。これから買おうと思っている方はご注意ください。

MacBook Pro 2016でBootCampするのにしたこと

VRなど出先でそれなりのGPUパワーが欲しくなり、WindowsのノートPCかミニPCでも買おうかと思ったんですが、Pascal級(GTX10x0)のGPUを搭載したモデルはどれもデカいしお値段もそれなり。だったら今あるCore i7なMacBookProに外付けGPUいわゆるeGPUしてやればいんじゃね?と気付きました。幸い自宅にはGTX1080があるので必要な時にeGPUケースに移し替えていけば追加費用が少なくすみます。またmacOSもHigh SierraからeGPUに対応することもあり使い道も増えてくるかも知れません。いっそ追々WindowsデスクトップもeGPU前提で小型のものにリプレイスもありかなとか。

ただ現状でeGPUが使えるのはWindowsのみだし、VMWare Fusionなどの仮想化されたものではダメ。MacBook ProでやるならBootCampを使う必要があります。実はσ(^^)はだいぶ前から仮想化派だったのでMac歴の割にBootCampは未経験でした。今回、あらためてやったことをまとめてみます。

MacBook Pro 15′ w/TouchBarならディスクリートGPUとしてRadeonも搭載されており、VMWare上のWindows10(DirextXも10止まり)よりネイティブにGPUパワーが使えます。まずはそれで頑張ってみて、eGPUはHigh Sierraの動向も踏まえ別途検討ということで。

■パッケージ版のWindows 10を用意

すでにVMWare FusionでWindows10を動かしていましたが、最近のライセンス体系では仮想OSとBootCampは別カウントとされているので仕方なく新規にライセンスを購入しました。

まず今のMacBook ProはWindows10しか対応してません。また64bitのみだったはずです。一番安いDSP版は本体同時購入ならOKかも知れませんが、どの本体にライセンスが紐付いてしまい後々本体を買い換えた時にまた別途買い直さなければならなくなるのでオススメしません。

結局少し高いですが新規のパッケージ版かダウンロード版が必要になります。こちらは基本的に同じ値段と思われがちですが店頭在庫を伴うパッケージ版はタイミングによってはお安くなります。本記事執筆現在、Windows10にはCreators Updateがリリースされており、既に適用済みのパッケージもありますが、その為ひとつ前のAnniversary Update適用版を処分したいショップがなかなかの安値で売っていました。

またメディアもDVD版とUSB版がありますが、ダウンロード版も含めて結果としてインストール作業に違いはありません。BootCampではMicrosoftからダウンロードしたISOイメージを利用するからです。結局、必要なのはライセンスキーだけなので、USB版だろうがDVD版だろうか1つ古いAnniversary Update版だろうが関係ないのです。Microsoftから最新のCreators Update適用済みの最新ISOをダウンロードして使用します(高速回線がなくダウンロード量を減らしたい方はDVDからISOを作成する手もありますが、結局その後でWindows Updateで大量にダウンロードが発生することを思うと、あまり得策ではないと思われます)。

■パーティション作成はフォーマットなしでOK

BootCampのユーティリティで今のMacを初期化せずにパーティションを切ることができます。500GB中最低48GBは確保する必要がありましたが、余裕をみて60GB確保しました。しかし途中でエラー。ディスクユーティリティで検査と修復が必要でした。ちょっと別記事にするべきレベルかもですが、OS部分はリカバリパーティションから起動しなおして修復が必要と言われたものの、そちらではなぜか異常なしになってしまう状態。結局、シングルユーザモードで起動してfsck -fyを実行することで修復できました。その後再度BootCampツールからパーティショニングに成功しました。

パーティションサイズ指定と同時に前述のISOを指定してあるので、Windowsインストールはほぼ自動で進んでいきいます。VMWareよりも楽なくらいです。

■キーボードでかな、英数キーが効かない問題

ATOKを入れてみたんですが、かなキーと英数キーをキーカスタマイズで指定することができません。ATOKが非対応かなと一瞬思ったんですが、どうもBootcampのバグでWindows10をインストールする際にキーボードドライバーが正しく当たらないのが原因なようです。

こちらのブログを参考に作業したところ正常に動作するようになりました。

Windows機を使う時の伝統、CtrlとCapsの入れ替えはMacBookのキーボードでは不要ですね。

■トラックパッドでナチュラルスクロールにする

Windows上のタスクトレイにBootCampアイコンが常駐し、キーボードやトラックパッドの設定が行えるのですが、意外なことにスクロール方向をmacOSでいうナチュラルに指定することができません。今更こんなところで古い作法を強要されても困っちゃいますね。これを解決するにはレジストリの書き換えが必要になります。

検索すればたくさんのブログ記事がヒットしますが、キモはあらかじめデバイスマネージャーで内蔵トラックパッドのハードウェアIDを調べておくことです。こちらの記事の説明が良かったです。MacBook Pro w/touchBar 2016では、ヒューマンインターフェイスデバイスの中にApple SPI Trackpadというのがあるので、そちらのハードウェアIDを調べます。σ(^^)のところでは、「SPI\VID_05ac&PID?0278&MI_02」でした。

regeditでHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\HID\を調べると複数のハードウェアIDが見付かります。それら全てのDevice Parameters下のFlipFlopWheel(と他のブログではFlipFlopHScrollも)を1にしろという記事が多いですが、σ(^^)は上記のハードウェアIDのみいじりました。ただし、SPI\VID_05ac&PID?0278&MI_02で始まるものが2つあり。ひとつは中身がほぼ空だったのでスルーしました。

■Win(Command)+Aによるアクションセンター起動を抑止する

Windows10ではWin + Aでアクションセンターと呼ばれるエリアが画面右から表示されます。これはMacBookのキーボード的にはCommand + Aなのでついうっかり押してしまいがちで大変ウザいです。アクションセンター自体を無効にするのは標準の設定でもできるのですが便利な機能ではあるのでキーボードショートカットだけ無効化したい。

その場合は、こちらの記事のやり方でOKでした。AとついでにCortanaが起動するSも無効化しました。

この設定をしてもアクションセンターを利用したい時はタスクバーの右端にある吹き出しアイコンからいつでも呼び出すことができます。

 

その他、macOSとはドラッグ作法が違うのがストレスフルですが、まだ解決法が見付かっていません。左ドラッグ時、σ(^^)は昔ながらの親指でボタンをロックしながら人差し指で動かす二本指を使ったドラッグをするのですが、MacBook Pr 2016の巨大なトラックパッドにおける、親指の反応位置が下寄りすぎるというか、すぐに二本指による右クリック動作に誤認識されてしまいます。パッドのかなり下部を押さないとなりません。そろそろMacでも人差し指のみでのドラッグをマスターした方がいいのかも知れません。

ともあれベンチマークこそしてないですが、VMWare上ではまともに利用できなかった3DソフトがBootCampでばっちり利用できるようになりました。仮想化技術も進歩し、CPU性能も挙がったので、最近では3Dグラフィックをゴリゴリ利用する場合以外は利便性から仮想化の方が有利だと周りにも言い続けてきましたが、ついにその3Dゴリゴリニーズが自分に来て今更BootCampするハメになりました。やっぱりいちいち再起動が面倒くさいし、上記のような最適化が必要だったりとハードルは高いですが、せっかくそこそこのグラフィック性能をもったMacBook Pro(ディスクリートGPU付き)でそういうニーズがあるならやるしかないってところですね。将来的にVMWare FusionやParallelsが進歩して、内蔵GPUやeGPUを透過的に仮想Windowsに使わせられるようになってくれるのを願うばかりです。