アナザーコード終わりました。予想通り、小中学生でも解ける程度の難易度で、ちと物足りない印象でした。基本的に一本道のノベルゲーなので、あえて「読了」としてみました。ゲームオーバーも無し。ただ、1点謎が残ったままなので、もしかするとどっかで分岐があるのかも。
この作品のプロデューサーの宮川氏とシナリオライターの鈴木さんは、往年の「J.B.ハロルド」シリーズを手がけてた人なんですね。「キス・オブ・マーダー 殺意の接吻」とか「マンハッタン・レクイエム」、「マーダー・クラブ」のシリーズですね。σ(^^)は当時これらの全てをプレイしたワケではないですが、やはり雰囲気は似てますね。よく言えば渋い(今作はハードボイルドではないけど)、悪く言えば地味。展開が淡々としてます。
それでも面白かったなと思うのは、やはりNDSのインターフェイスを使ったトリックの数々ですね。以下、ネタバレになるので一応色変えます。読んでも良いと思う人は選択反転させてください。
- 錆ついたプレートをブラシ(ペン)でゴシゴシこする
- 古い絵に被ったホコリを(マイクに)フーっと吹いて飛ばす
- 折りたたみの写真立ての左右に分割された図を(NDSの2画面をそれに見立てて)互いに映り込ませて重ねるとメッセージが読める
- ガラスに書かれた暗証番号を(マイクに)息をハァーっとかけることで浮かび上がらせる
- メモパッドに残った筆跡を木炭でこすって浮かび上がらせる
- 画面上のある決まった場所を正しい順番でタッチする
といったNDSのタッチパネルやマイク、2画面といったハード的特徴をシナリオに盛り込んでる点は新しいと思います(中には無理矢理くさいのもあるけど)。しかし、2番目のは電車でプレイしてる時にぶち当たって困ったw。これは公衆の面前でやったらアフォだ。
その他にも、任意のシーンで写真を撮ることができて、別のシーンや写真同士を重ねてみることができたりもします。なので、ミステリートなどと同様に、コマンドの総当たりだけでは進めず、ある程度洞察が必要になってくるワケです。
まぁ、NDS本体の価格込みで考えると割高感はありますが、それはまた別の良いソフトが出ることを期待しましょう。ゲーム単体でいえば充分元は取れたかなと思います(ポイントで買ったし)。
これに続いて、PSPやNDSで電車で文庫本代わりになるような良質のアドベンチャーゲームが出てくれることを期待したいですね。