コンパクトカメラにこだわってたはずなのに気付いたらα7IV…

α7IV買いました。

数年前まではコンパクト高画質にこだわってRX100シリーズをII、VI、VIIと3台も買ってたのに、猫を飼い始めたのを機にレンズ交換式沼に。それでも最初は小さいAPS-Cのα6600、そして仕事用も兼ねてZV-E10。それでも画質や感度がもうひと声!と思い、品不足で売却価格が高かったタイミングでもあって思い切ってα7cにしたのが2021年末。当時既にα7IVも出ていて検討はしたんですが超絶品薄だったしということでスルー。

そして半年7cを使用する中で、やはりスペック厨として、

  • 10bit/4:2:2で撮って自由気ままにカラグレしてみたい
  • ZV-E10で期待外れだった動画のアクティブ手ぶれ補正が、このクラスでは別モノらしい
  • CFExpress type Aで書き込み待ちのない快適な連射をしたい
  • 快適と名高いBIONZ XRの世代のメニューUIを使ってみたい

といった気持ちが抑えられず、更なる巨大化と迷いつつもついに購入してしまいました。

動画性能や動画機としての使い勝手でα7SIIIやFX3も散々悩みましたが、やはりそこまでのコストを回収できる気がしなかったのと、なにより動物瞳AFの動画対応が現時点ではないというところで除外に。90%くらいは猫撮り用なので…。後日FX3にアップデートで来たら発狂するかも知れません。予定の有無だけでも公表してほしいものです。

ソニー Cinema Line カメラ ILME-FX3

ソニー Cinema Line カメラ ILME-FX3

513,799円(11/21 18:30時点)
Amazonの情報を掲載しています

あるいはα7cのまま新純正レンズの1635Gを買うという選択肢も悩みました。

近接の写りが結構ヨサゲなので、今ある35F18Fや50M28から一本化してしまうか?的な。でもまぁなんかGレンズとα7cって性能的にもサイズ的にもちょっとバランス悪いかな?って気がして。逆にボディがα7IVだと手持ちのレンズが役者不足な感もしてくるので、レンズはまた今後検討していきたいと思います。

■同時購入品

今回もサクっとSmallrigのケージを購入。サイズがどうのという一方でケージとトップハンドルのハンドリングはもう無しには戻れません。ハンドルはα7cで使っていたものを再利用。現状7IVで使えるリモコンがなさげですが、トップハンドルにつけられる手頃なものが出たらハンドル毎交換するかもです。

ハンドルだけならアクセサリーシューに直接取り付けるものもあったんですが、なんか強度的に大丈夫なの?って気がして踏み込めませんでした。コンパクトにハンドルだけをつけるなら良い選択肢でしょうが、ケージ自体がガードになるし、ハンドストラップもつけられるしってことで。

液晶保護ガラスは純正をチョイス。ガラスでパタっと吸いつきメチャメチャ貼りやすかったです。やや厚みはありますがスマホほどは気にならず。見え方も良好です。

・CFExpressカード周り

α7IVは記録メディアが従来のSDカードに加えCFExpress type Aというカードも使えます。読み書きが速いので連射のレスポンス(書き込みウェイト)が改善します。また動画だとALL-Iの120fpsを撮る場合は必須になります(まぁそんなに撮らないかも)。

自分の使い方だとそこまで必須ではないんですが、新しい規格のものは使ってみたい派。そしてα7cと一緒に買ったSONYのTOUGHという頑健系高級SDカードが当時コストと容量を優先したV60クラスのものにしてしまったこと。

V60のMシリーズはW150MB/s。上位のV90対応Gシリーズだと299MB/s。CFExpressにすればなんと700MB/sとなります。倍々ゲームで速くなります。買ったのがせめてGシリーズだったらそのまま使う手もあったでしょうが、せめてGシリーズに買い換えたくなります。でもどうせ買い換えるならCFExpressにした方が体感差もめっちゃ大きそう。

そしてもう一つ気になったのはGシリーズは128GBまでしかない。CFExpressも他社も含め160GBが最高ぽい。まぁそれでも4万円するのでもし320GBとかあっても手が出ないかもですが。α7IVはデュアルスロットなので、速度重視のCFExpressと容量重視のSDカードで使い分けてもいいかなと思ったり(設定で写真と動画で保存先を別に指定可能)。言うて現在256GBのMシリーズカードをみたらまだ30GBも使ってないっくらい。80GBのCFExpressカード+128GBのGシリーズという組み合わせも考えたんですが、ちょうどYahoo!ショッピングがセールやってて実質3万円台前半で手に入りそうだったので、思い切って160GBのCFExpressカードを買ってしましました。

専用カードリーダーも必要ですがさすがに今月は色々買いすぎたので保留。当面はUSB-Cケーブルをカメラ本体に直結して吸い出す運用で。まぁいずれ買うとは思います。

ちなみにCFExpess周りの製品だとPRO GRADE製品が評判高そうでしたが容量も値段もあまりかわらなかったし、期待のファームウェア更新機能もtype Aのカードは非対応っぽかったので、堅牢性重視でSONYにしました。

全体にCFExpressカードは他社カメラが採用するtype Bの方が一回り大きいもののNVMe SSD級の速度が出てヨサゲですね(書き込み1,480MB/sでさらに倍!)。現状のSONYカメラの必要とする速度ではtype Aで充分、コンパクトさを重視、という判断なんでしょうが、いずれまた乗り換えの時が来たら全部買い換えか…と思わなくもありません。

■使用感

・サイズ感、取り回し

やはりα7c比でずっしり感は増してるし、グリップがゴツくなってる感じ。でもまぁケージ+ハンドルまで込みで考えるとそこまで致命的な違いではないかな?一日観光地で持ち歩くなら地味に効いてくるかもですが、ほとんど室内撮りですし。さらに仕事では三脚だし。

グリップ形状は絶妙で、ハンドストラップをつけて片手で下げて持つ時の安定感はアップしてます。

指がしっかりとかかって安心。もちろん撮影時のホールド感も良く手ぶれが抑えやすい感じ。

・レスポンス

意外なことに電源を入れて画面が出るまでの時間は7cの方がわずかに速い(7IVで電源OFF時のセンサーシャッターを閉じないようにしてみたけど変わらずでした)。MENUの表示/非表示は7IV、特に消えるのが速い。でもまぁ実用上そこまで大きな違いでもないかな。

連射レスポンスはCFExpressをもう少し使いこんでからまた追記します。

・使いやすさ、UI周り

BIONZ XR世代のα7SIIIからだったかMENUのUIが大刷新されています。タテヨコが入れ替わって、タブが左端にタテに並んでくレイアウトに。その層でも項目選択が上下キーに統一されてやや手早くなった感があります。また第一階層のカテゴリ毎に色分けされていて視覚的にも選びやすくなったかなと。以前も選択中のタブには反転色が個別についてましたが、新UIでは最初から色が見えてる形になりました。一番最後だったマイメニューが先頭になってるのも良い。

また操作デバイスとしてダイヤル兼用の四方向ボタンに加え、ジョイスティックも装備。今んとこ慣れでダイヤルの方を使いがちですが、グリップ握った状態で親指が届きやすいのはジョイスティックなので追々活用していきたいと思います。

その他、ダイヤルやCボタンの数が増えたことで、より素早く必要な機能にアクセスできるようになったのが大きいです。撮影設定もダイヤルで直接呼びだせる1〜3が便利でしたが、7IVでは静止画と動画で独立になってぽいので更に重宝しそうです。ちなみに1に室内猫撮り(連射、動物瞳AFなど)、2にブツ撮り(MF、セルフタイマー2秒など)に特化した設定を入れています。

地味なところでは写真削除でゴミ箱ボタンを2回押しで削除、という設定が選べるようになった点。今までの削除確認ダイアログでデフォルト選択を選べたりしましたが、さらに手早く削除できるようになりました。連射した後で不要なコマをガシガシ消していく時には圧倒的に楽。ただし勢い余って必要な写真まで消してしまわないか不安はあるのでアンドゥがあると良かったなと。

・画質

画素数が2,420万画素から3,300万画素になった分の高解像度感はあるかなと。とりあえず液晶パネルのサイズが同じながら画素数が増えてるのでボディ上でみる時に「うわ、綺麗!」ってなりますね。データ形式にHEIFが選べるようになり4:2:2もあるのでより精細感が出そうですが、どうもLightroom Classicはじめ非対応なソフトが多く実用性が今一歩です。HEIF自体は既に対応済みと公式に書いてあるんですが、SONYの拡張子.HIFのHEIFファイルはダメっぽいです(拡張子変えてもダメ)。でもまぁLightroomで現像するような写真はRAWを使うので、RAW+HEIFにしておけばいいかな?スマホに転送する時は問題ないし。

動画についてはまた試して追記します。特にアクティブ手ぶれ補正はイケてるらしいので期待。梅雨が明けたらどこか持ち出してみたいです(熱停止が恐いけど)。

■まとめ

今のところ画質面よりも使い勝手、機能面、レスポンス面での感動が大きいですが、より素早く希望のパラメーターで撮影ができる感じは満足度が高いです。4K60Pなども試していかねば。

α7cを買った時点で既に発売済みだったので、遠回りした感はありますが、現状品薄で手放してもなかなかの値が付く現状では結果的に寄り道して違いをしっかり理解できたということで良かったかなとも思います(それがないと、7cで充分だったかなー、という気持ちがいつまでも燻る)。

いずれ同等性能の7cIIとか、FX3に動物瞳AFの動画対応が来たりとかで揺れるかも知れませんが、SONY製品は値崩れしにくいのでどんどん乗り継いでいくのもアリかなと思う今日この頃です。