FS050WでデュアルSIM(物理SIM + eSIM)運用

普段docomo SIMを入れて車載ルーターとして使っているFS050Wですが、仕事で配信回線にする時は上りが速い楽天モバイルのSIMに入れ替えて使っています。

富士ソフト(Fujisoft) 5G対応Wi-Fiモバイルルーター +F FS050W

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毎度物理nanoSIMを入れ替える度に紛失したりしそうなので、楽天モバイルのデータ専用プランがスタートしたのを機にeSIM契約を追加して、docomo物理SIM+楽天eSIM運用にしてみました。

楽天モバイルのデータ専用プラン「Rakuten最強プラン(データタイプ)」は音声回線プランと価格や通信条件は全く同じ。SMSも対応。メリットは「本人確認手続き不要」というだけのプランです。後から本人確認することで音声プランに同番移行もできるっぽいです。正直音声回線不要なら少し安くなるもんじゃないの?って気はしましたが、とりあえず簡単に契約できるっぽいので新規契約してみました。

実際、手続きはかなりスピーディで最近サブスマホやタブレット向け0円維持回線で使いがちなpovo2.0などに比べても簡単でした。楽天アカウントを持っていて、ルーター側の初期設定が完了していた前提はあるにせよ、ものの数分で開通までいけました。これまでたくさんの回線契約をしてきた中でもダントツに短時間だった気がします。

ちなみに開通用のQRコードはPC画面に表示し、FS050WのWi-FiにつながったスマホでFS050W専用アプリ内のカメラで読み取った感じです。ルータ自体にカメラはないんですがアプリを上手く組み合わせることで機器側の設定もスムーズでした。

デュアルSIM設定になると、下記写真のように画面真ん中のリングが2つになります。それぞれの月間使用量がわかります。デュアルスタンバイではないので、切り替えの操作は必要になりますがSIMの抜き差しをしないで数十秒で回線をスイッチできるので手早く簡単で紛失や破損のリスクもないのが良い感じ。

タッチパネルではないのでリングをダイレクトにタッチして選べるわけではない

ついでに最近の利用レビュー

・カーモード

普段の車載用途ではカーモードにしてW56チャンネルを使っています。クラウンには車内Wi-Fi(1,100円/月)も使えますがそちらは2.4GHz専用なので、5GHzが使えるこちらを使っています。

本来カーモードはバッテリーを抜いてACC電源の給電をトリガーに起動/終了をするんですが、バッテリーは入れたままにしています。こうするとちょっとしたコンビニなどの立ち寄りでいちいち電源が切れないので良いです。やはりコールドスタートだとW56といえどDFS(干渉電波チェック)が1分かかるので、乗ってすぐオンラインにならないのがもどかしい。

その分、バッテリー劣化は心配ですが、いちおう70%までで充電を止めるいたわり充電的な設定もあるし、最悪バッテリーが速く劣化しても利便性にはかえられないかなと思っています。

・据置モード

現場に持ち込んで配信に使う時は据置モードで、別途USB-C – LANアダプタをつかってPCと有線LANでつないで使っています。当初不安定な時期もあった気がしますがファームウェア更新のおかげか、最近はストレスなく給電と有線LAN通信が安定して使えています。

公式推奨アダプタはこちら。

よく行く現場は楽天モバイルの5Gがバリバリに入る場所で、docomo 5Gと比べても上りスピードが速いので重宝してます。ただ車載時にトンネルとか入るとやっぱりプラチナバンドの有無が大きいのか切れることも多いので、ちょっともったいないけどdocomo(データプラス)と楽天モバイルは使い分けかなというところです。

docomo回線でIPv6シングルスタック接続を先行体験する

IPv6に対応したと言われて数年経つドコモ回線ですが、「接続先設備によってはIPv6アドレスが割り当てられない場合があります。」という一文があり、spモードでIPv6が振ってくるのを見たことがない神奈川県民です。IIJの中の人の調べによると、都内でひたすら機内モードを入り切りしているとつながることもあるらしいですが、逆にいえば一律のサービスとして保証はしておらず、設備更新したとこから順次提供という雰囲気で安定して使う方法はなさげ。世の中5Gの時代だというのに嘆かわしい。現状追加料金なしでIPv6を使えるのはソフトバンクかIIJmioなど一部のMVNOという感じぽいですね。

そんなドコモですが、一足飛びに2022年春からIPv6シングルスタックを導入する予定があるようです(以下IPv6SS)。IPv4/v6のデュアルスタックがまともに整備されないままv6オンリーになるということ。もちろんそれまでに世の中全てのサーバーがv4を廃止できるわけはないので、局設備側でIPv4-v6変換をして既存v4ネットワークとの接続も確保してくれるようです。光回線でIPv6 IPoEを使ってIPv4 over IPv6を提供しているようなことをモバイル回線でやるわけですね。そして各種サービス事業者向けに不具合がないか検証する用の先行確認用のAPNが2021年12月3日まで提供されています。

自鯖が正しく見えるかなどの検証も兼ねてちょっくら試してみました。iOSならば上記ページでQRコードを読み取ってプロファイルをインストールするだけ。モバイルルーターのSH-52Aは対応機種に載ってませんがAndroid用のAPN情報を自分で設定したら使えました。配下にWi-FiでつないだPCもきちんとIPv6になりました。

  • 当環境のご利用にあたっては、パケット通信料がかかります。
  • 当環境への接続により発生した通信料は、お客様ご負担となります。

などと書かれていますが、ギガホなどの対象外だよとかは明記されてないので大丈夫(対象内)じゃないでしょうか(ドキドキ)。

試した限りではIPv4通信も特に問題なくできている感じでした。自前サーバーのIPv6アドレスともばっちり通信可能でした。

一応PC(Wi-Fi6接続)から速度テストもしてみましたが、IPoEのようにIPv6経由だから速いという優位性はなさそう。下記の写真だけみるとspモードの方が速そうですが、計測する度にバラ付きが大きいのでなんともですが。ほぼ同じと言って良いと思います。IPv4サーバーへの速度目的で常用する価値はないでしょう。むしろ変換サーバーを経由しているのに遅くなっていないだけでも立派だと考えるべきでしょう。IPv6サーバーで速度を計測できるところが見付からなかったので未検証です。

spモード

IPv6SS

spモード

IPv6SS

一方、v6プラスなどのIPv4の開放可能ポートが制限される環境で、モバイルから自宅サーバーへのアクセスを確保したい人は今すぐ常用したいレベル。でも試験目的で開放されているAPNなので、常用するのは憚られますね。2022年春にどういう形で提供開始されるのかわからないですが(ある日全ユーザがIPv6SSになるのか、新機種や新規契約者から段階的にデフォルトAPNが置き換わっていくのかなど)、楽しみでなりません。

iPad mini 6thが出なかったので安くなってたd-tab compact d-42Aを買った話

2021年4月のイベントでiPad mini 6thは出ませんでしたねー。個人的にはそろそろ防水にならないかなと期待して年初くらいにiPad mini 4を処分しておいたんですが残念。まぁ防水になる保証もなかったし、一旦忘れて他のお風呂タブレット端末を狙うことにしました。

現在防水端末として現在は、

  • iPhone 12 Pro Max
  • Galaxy Note 10+
  • iPad Pro 12.9 2018 + 防水ケース
  • Xperia Z3 Tablet Compact
  • Kindle Oasys 10th

がありますが、上のスマホ2台は画面が小さいし、カバーをつけてるので毎度水が入ったりすると拭き取りが面倒でなるべく持ち込まないようにしています。Kindle Oasyaはまたここ数ヶ月行方不明w。現在はiPad Proがもっとも利用頻度が多く、コミックスも読みやすいものの、後付けハードケースなのでただでさえ大きい端末がさらに無骨になり、かつ液晶画面の上にプラスチックフィルムが微妙な密着感でかぶさるので取り回しはイマイチ。Xperiaのバッテリーを最近DIY交換したんですが、さすがにAndroid 5世代の端末で電子書籍はまだいいけどソシャゲがややしんどい。まぁうたわれるものLFのデイリールーチン回すくらいなんですが。

てことでもうちょっと処理性能がマシで防水で、電子書籍もそこそこ見やすい8~9インチ端末を探していました。このクラスの防水は元々少なくてdocomoのd-tab compact d-42Aは発表当時から目を付けてはいましたが、4万出すかっていうと微妙だなーと値下がりを待っていました。で、先日ふとオンラインショップ価格をみると新規13,640円になってるではないですか!4月末までの機種購入値引きで機種変更なら1.1万、新規なら2.2万の値引きがついているお陰のようです。AppleのイベントでiPad miniが出ないことを確認したその日に購入を決意。オンラインショップだと事務手数料3,300円がかからないのでそちらで買おうと思ったんですが、同居人もその値段なら自分も買うといい現物確認をしたいというのでヨドバシへ。値引きキャンペーンは同額、頭金は無し、事務手数料がかかるがポイントは1%つく、という条件。まぁOneMix 3 Pro買ったばかりでポイントがあったのでヨドバシで買うことに。私がゴールド、同居人がネイビーで色かぶりも避けることができました。

即買い前提で縛り無しでギガライトを契約し、日付が開けたら即オンラインで解約手続きしました。ちょうど3月からオンライン解約可能になったらしく、超絶スンナリです。なお契約時にもらえる電話番号の新規発行dアカウントのログイン情報が必要です。eSIMなのでSIMカードの返却とか考えなくて良いにも楽。

■ハード周り

スペックは、

  • 製造:Lenovo
  • ディプレイ:8インチ 1200 x 1980 (WUXGA)液晶(TFT)
  • RAM:4GB
  • ストレージ:64GB(+microSDスロット)
  • LTE:5G非対応
  • OS:Android 10 (11予定あり)
  • Wi-Fi:5(11ac)
  • Bluetooth:5.0 AAC、aptXは○、aptX HD、LDACは×
  • おサイフケータイ非対応
  • 指紋認証、顔認証
  • 重量:326g
  • 充電ポート:Type-C(Qi非対応、充電スタンド付属)
  • イヤホンマイク端子:有
  • 防止/防塵:IPX3/IP5X
  • FMラジオ:有

という感じ。iPadほどではないにせよ、16:9(フルHD)よりは電子書籍向けな比率。Xperia Z3 Tablet Compactと全く同一サイズ、解像度で、ちょうどいい感。Android 11まで使えれば電子書籍リーダーとしてなら数年くらいは使えるかな?Wi-Fi6やLDAC(ハイレゾ)非対応なのは惜しいけどまぁほとんど動画これでみないし。という感じで、これが1.3万円とかお買い得ですよね。裸運用で使い倒したいと思います。

画面の色味(色温度)は好みの白さでカスタムの必要もないかな。もうちょいだけ低くてもいいくらい。過去のd-tabと違って背面カラーに関わらず液晶額縁がブラックなのは動画には良い。電子書籍用ならホワイトでも良かったなーという気も。室内利用メイン、しかもお風呂か寝モバ用なのでわざわざ反射低減フィルムも貼らなくていいかなと。まぁ少し使ってまた考えます。

Xperiaに比べるとやや厚みを感じますが慣れれば気になるレベルかなと。片手持ちしづらいので背面にiRing Slideをつけてみました。これは文字通りスライドして位置が動かせるiRingで、水平にとりつけることで、左右どちらの手でもった時にも使えていい感じ。

リング位置を移動できるiRing Slide

指紋センサーは電源(スリープ)スイッチを兼ねているので、ノーストレス。日頃iPhoneでFaceIDにイライラしている身からすると嬉しいです(iOS14.5マダー)。

充電端子は珍しく底辺中央ではなく端に寄っています。これはこれでアリかも。USB PD対応とは書いてあるものの、充電器は付属しないので何Wまでいけるのかは不明。純正のACアダプタ07が05,06と比べて速いみたいなので、27Wっぽいかな?まぁこのサイズの端末としてはまずまずでしょう。

回線契約ありの一括購入なのでSIMロックは解除されてるのかな?解除番号はもらいました。ただまぁ対応バンドがイマイチで楽天MNOだとパートナーエリアでau回線のバンド非対応だったりするので、docomo系MVNOで使うことはないかな?今んとこ、SIM入れて使う予定すらないし。

■ソフト周り

あいかわらずdocomoアプリが山盛りなのはげんなりします。片っ端からアンインストールまたは無効化して黙らせます。

レスポンスはヌルサクで感動!というほどでもないですが不満を感じるモタつきもなくという感じ。

 

初期印象としてはなんの不満もなく、1.3万円なら滅茶苦茶コスパ高いタブレットだと思います。ラノベ消化が捗りそうです。