X1-Carbonのヘッドカバーのマグネット修理

3DプリンターのBambuLab X1-Carbonで造形中、ツールヘッドのカバーが脱落したエラーで停止。特になにかに打つかるような異音はなかったのにおかしいな?と思いつつ再度はめこんで再開。また脱落。

あれー、と思ってよくみると、ヘッドカバーを固定する2つのマグネットがとれでフロントカバー側にひっついていました(写真赤丸)。しかも左右同時。

うちはPA6-CFをバリバリ造形するのでチャンバー内温度も高めに保ったりしてるので、接着剤が熱で剥がれてしまったっぽい…

こういう時、保守部品が豊富なBambuLabは最強です。おそらくこの「ツールヘッドの中間ハウジング」(1,680円)を買えばヨサゲ。X1cのツールヘッドは、手前(脱着カバー)、リアカバー、そしてこの中間ハウジングの3枚下ろし構造になっていて、その真ん中だけ交換という感じ。

ただ今回はマグネットが取れただけなので瞬間接着剤の応急処理してみることにしました。同じ熱で再び外れないよう耐熱性の高い接着剤を使うべきなんでしょうが、二液式のエポキシ接着剤は手間なので今回は一応「耐熱」という表示もあるロックタイトのピンポインター液状をチョイス。

非常に小さなマグネットなので紛失しないよう細心の注意を払いつつ観察すると、中間ハウジング側(奥向き)に外径が一回り小さい黒いパッドがついています。これが位置決めも兼ねた粘着パッドなのかも?

接着剤が垂れたりはみ出たりすると大ごとなので、こんな感じで作業しました。

1. 先端がフラットで金属ならなんでもいいのでしょうけど、こういうヘックスドライバーの先端にマグネットをくっつける。

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2. 適当な場所に出しておいた瞬間接着剤にちょん付けする(マグネットに直接ノズルを当てて塗らない)

3. 元の穴の位置に差し込むように取り付ける

4. 充分な時間をおいてヘッドカバーを取り付ける

とりあえず復活。また剥がれるようなら更に耐熱性の高い接着剤を使うか、パーツを取り寄せて交換しようと思います。

Sesame 6 Pro miniの3Hz検出でASSA ABROYドアに対応できるか検証する

CANDY HOUSEからSesame 6 Pro miniが発売されました。少し前にひっそり登場した6 Proは充電池対応以外は5 Proと同一、ということだったのでスルーしていたのですが、実は6 Pro系は個人的に重要なアップグレードが施されていました。

それが角度検知頻度です。

従来モデルの5/5 Pro以前は1秒に1回でした。つまり、1秒に1回以上のスピードで回すとSesameは動いていないのか1周回されたのか区別がつかないということになります。一般的なドアでは問題にならないことがほとんどですが、欧州製ドアメーカー、ASSA ABROYのようにサムターンが360°以上回るものだと問題になるのです。Sesameだけで開閉している分にはSesameは正しい角度を認識していられますが、人が手動で回した時に、実はクルリと1回以上回していた、といったことを検知できないので、次にSesameが動作した時に正常な位置まで回してくれず施錠/解錠がされない、ということになります。

1秒に1回転って相当な速度に感じますが、以前サポートに聞いた人の話では180°を超えたらもうアウトらしく、実際日常的に既定位置まで戻してくれないことが頻出し、私はそもそもサムターンが180°を超えて回らないよういする回転リミッターを3Dプリンターで作り、同じドアでお困りの人にも頒布してきました。

今回、6 Pro及び6 Pro miniが3回/秒と3倍の検出頻度になりより精密に回転(角度変化)を検知できるようになったことで、ASSA ABLOYのドアをリミッター無しで正しく解錠/施錠できるようになる可能性があるのでは?と考え、検証のため、Youtubeの発表イベントが終わった瞬間に6 Pro miniを注文しました。

もしこの改良によってリミッター不要になった場合、今後は、固定プレートとサムターンアダプターのみの販売で済むようになるかも知れません(もちろん旧モデルをお使いのために注文があれば引き続き対応はする予定です)。

■実機レビュー

とりあえず「小さいな」以上の感想はないですw。3Dスキャンのしやすさで5Proはホワイトを選択しましたが、6Pro miniは現状ブラックのみ。

操作感はアームの調整も従来モデルと同じ。ただアームの付け根の上下左右にスライドする機構が少し変化していて、よりストンストン動く印象。これはたぶん改良なんですが、サムターンアダプターとの隙間があるとストン、カタンと音がするので、もしかしたらサムターンアダプターをわずかに太くしてやった方が動作音を押さえられるかも?ただあの隙間は公式でも必要としているので、あまりピタっとさせるのもよくないかもなので様子見です。

(随時掲載予定)

■固定プレート対応

取り急ぎ木製ドアで粘着テープ固定したくない我が家では固定プレート必須です。早速6 Pro mini対応モデルを作成しました。

作ってみてわかったのは、5/6 Proよりも背(ドア面からの飛び出し量)が若干低くなっていて、ウチのASSAドアだとサムターンの天辺に干渉します。この場合、付属の金属ブラケットを使って底上げするのが定石ですが、せっかく3Dプリンターでプレートを作っているので、嵩上げ分を一体化してみました。

こちらは付属の粘着テープで固定することを想定した5mm嵩上げ版。

こちらはSesameマグネットを使用することを想定した鉄板挿入仕様。マグネットの厚みがある分、嵩上げは少し低めになっています。マグネットが動かないよう微妙に掘り下げています。ちなみにminiは底面の面積が小さいので使用するマグネットは3つです(従来モデルは4つ)。

取り急ぎ我が家で使用するバッテリー左配置のものを作成。下書きレベルではバッテリー上/右/下もほぼできているので、注文があり次第仕上げます。

サムターンにASSA刻印があり、プレート外周に対して、センター穴やネジ穴が少し下がっているタイプに対応させるのも後々問い合わせがあったら対応しようと思います。

■回転リミッター無しで正常に動作するのかテスト➪残念

結論からいくとダメでした。3秒に1回の検出になってもなんとなく(アプリの角度設定画面の数値読みで)正確になってる印象はありますが、実際の動作として、手で360°以上回した後で電子操作すると正しい位置に戻ってくれません。つまり、今後とも回転リミッターは必要そうです。うーん、残念…

ただ、少し前にSesame 6 Proを買われて、回転リミッター無しでも問題なかったと知らせてくれた方もいらしたので、ケースバイケースの可能性もあります。

ウチで固定プレートやサムターンアダプタを買ってくださる方に回転リミッターをお勧めするかどうか悩みます。様子見て必要なら追加注文してくださいね、といいたいところですが、送料が2回分かかってしまうんですよね…現在クリックポスト発送で185円+梱包資材料も入れて250円/回頂戴しているのですが、2026年の10月からクリックポストが値上げして240円になります。単純計算でも305円になります(たぶん切り捨てて300円にする気がしますが)。タイプbなら薄いのでミニレターでも送れるし、定型外郵便なら安上がりですが、追跡がないので送った/届いてないのトラブル時の対処が難しいので悩ましいところです。

■とにかく回転リミッターを順次作成していきます。

少なくとも我が家では必須なので粛々と作っていきます。

いざ作ろうとして気付いた点は、「回転部の外径が小さくなっているため、ピンの太さがシビアになった」ということです。あまり太いと180°に近い回転範囲を確保できなくなります。かといって細くしてしまうと強度面が問題になります。

とりあえずタイプaはSesame 5/6 Pro用と同じピンでギリギリ必要な角度を確保できましたが、角度設定でかなりギリギリ詰めないとカシャっという施錠位置から解錠位置まで回せません。

針の太さは同じにしてますが、せっかくスリムになったmini用なので張り出しも最小限にしたいということで厚みを少し抑えています。結果として針の長さ方向が少し縮んでいて、根元の固定部分の面積が目っているので、今後しばらく使ってみて破損がないか検証します。

ちょっと今忙しいのでタイプbは追々。タイプcは基本的にタイプbで代用可能でほぼニーズがないので今回は相当なことがない限り作らないでいいかなと思っています。d,eも含めて必要があれば。基本的にはaとそのリバース版、そしてbのどちらかをお勧めしていこうかなと思います。幸い、LED位置的にタイプbは無印5みたいに透明レジンで窓をつける必要がないので、a/b、またはaリバース/bをセットにして、手元であう方を使ってね、とした方がコミュニケーションコストを省けて楽な気もします。

突発の注文増加に対応するためA1 miniを導入

ウチのアイテムがどこかのSNSで紹介されたらしくらある日唐突に注文量が増えました。感覚的には1ヶ月分の販売数が1日2日で来た感じ。しかも作り置きが効かず、仕様ごとに、作り分けが必要で、一つ2,3時間はかかる、失敗率もなかなかに高いアイテム、、バックオーダーが二桁に届き、1日に発送した数より新規受注が多い状態。まさに嬉しいけど悲鳴、、という感じ。

前々から3Dプリンターを増やしたいと思いつつ、お金と場所と電源が足りなくて実現してなかった中、どうにかせねばと思索。

理想的にはPA6-CFをもっと早く、安定的に造形できるようデュアルノズル機のX2Dを時期が来たらX1Cのリプレイス、というのが狙いでしたが、そうも言ってられず(ちなみにH2系はサイズ的もっと無理)。今回はサブ機としてA1 miniを追加購入することにしました。おりしもBambu公式もAmazonもセール中で2万円台で買えるタイミングでしたし。

◼️A1 miniの特徴おさらい

A1 miniはBambu Labのエントリー機として爆売れしているモデルで、多くの非3Dプリンター系の配信者もレビューしまくっているモデル。販売アイテム制作用としてどうなの?というところはあります。

セールで2.6万円とかで買える一方、いくつか制約もあります。

  • 非エンクロージャー機なので加温が必要な材料に向かない
  • ビルドプレートサイズが小さく、180x180cmまでしか造形できない

というのが主な弱点ですが、ウチの状況で言えばサブ機としてなら事足りると判断しました。

ウチが作るアイテムは小物サイズがほとんど。そのうちのPLA/PETGのものを担当させ、それ以外のエンクロージャー加熱が必須なASAやPA6-CFなどは引き続きX1c、と分担させればかなりの効率化が見込めるのではと。そして、設置面積が少なく導入コストも安いならメリットの方が大きいかなと。

いずれ販売数が落ち着いたりX2Dを買うお金と場所が確保できたら、X1c+X2D体制にして、A1 miniは3Dプリンターに興味持ち出してる姪にあげてもいい(X1cの前に使ってたMagician Xを上げたけど、流石に世代が違いすぎて苦労してると思うので…)

◼️同時購入アイテム

A1 miniで十分と言っても、さすがに吊るしの状態では販売物の作成には厳しい。ということで本体注文と同時にいくつアクセサリを注文しました。

ノズル

A1 miniに付属するのは1番汎用性の高い0.4mmノズルですが通常のステンレススチール製タイプ。-CF系材料を使うとゴリゴリ摩耗してしまいます。使うなら別で硬化ノズルをが必要です。CF素材をA1 miniで使わない運用にして初期コストを下げよう、最悪付属ノズルは使い捨てるつもりでもいいや、と思ったのですが、後述の理由で結局買うことに。

どちらかというと最初から欲しかったのは0.2mmノズル。とても精細な造形ができる一方、めちゃくちゃ時間がかかります。こういうのをこそサブ機でせこせこ造形させておきたい。今回本体をAmazonで買ったので、ついでに適当な社外ノズルで硬化タイプがあれば選ぼうと思ったんですが、Geminiさんの調べではA1 mini用は公式も安くて評判も良いということで、最初くらいは純正にすることに。

そして本体を待つ間に欲が出て、さらに純正ハイフローノズル大流量ホットエンド)も買ってしまいました。これはH2シリーズ用で、A1シリーズでは使用しても恩恵はないと公式では言っているのですが、実際に使用した人達の間ではより高い流量でも乱れずに造形できる、つまり高速プリントが可能になるという報告が出ています。8,450円とお高いですが、3割くらい速く造形できるならアリかなと。残念ながら0.2mmはないので0.4mmのみ購入。

ビルドプレート

付属するのはテクスチャードPEIプレート。食いつきはいいけど底面がかなりザラザラするタイプで、いかにも3Dプリンターで作りましたって質感になるので正直好みではありません。

普段使い分けてるのはスムーズPEIというサラサラ面になるものと、SuperTackのような常温プレートです。最低限のこれらは揃えないとX1cと一貫した仕上がりにできません。

しかし困ったことにどちらも品切れ、、

そこで見つけたのはBambu公式のメガセットアクセサリーセットというアクセサリーバンドルセット。

  • スムースPEIプレート
  • 0.2mmスチールノズル
  • 0.4mm焼き入れ硬化ノズル
  • 0.6mm焼き入れ硬化ノズル
  • シリコンソック

がセットで1万円。シリコンソックは地味に消耗するのでどのみち買うつもりだったので、いるか微妙だと思っていた0.6mmノズルが増えてるだけ。セール買いなのでお得感はないけど、現状スムースPEIプレートを入手できる唯一の手段ったので選択。プリンター本体が2.7万だと思うと割高ですが、やはり品質にこだわるなら必要かなと。

ただ前述のように0.4mmはHFノズルを別で買ってしまったので、実質使うのは0.2mmだけかも。0.6mmも場合によっては使うかもくらい。

またSuperTackプレートにかわる常温プレートも物色。悩んだけど、BIQUのCyroGrip Pro FrostBiteのオレンジを買ってみました。

CyroGrip ProにはFrostBite(フロストバイト)とClaicier(グレイシャー)に二種類があります。FrostBiteはPLAとPETG専用の代わりにより低温でも定着。Claicierはもう少し温度上げないとだけど、ABSやASAなどにも使えるという感じ。以前、X1c用にはGlaicierを使ってたんですが、正直評判ほど良い気はしてませんで、結局純正SuperTackとSuperTack Proを使ったワークフローが確立してました。でも、今回は最初からPLA/PETGオンリーの想定だし、SuperTackの代わりになりそうなものはこれしかなかったのでFrostBiteを注文。オレンジはどうもカラバリというだけでなく微妙に表面テクスチャーも違うっぽいので期待です。またレビューします。

耐震ジェルマット

A1 miniはベッドスリンガーといって、ビルドプレートを載せるプラットフォームが前後に大きく動く構造の3Dプリンターです。慣性力が働いて卓上で位置がジョジョにズレるというのを聞いているので、とりあえずの固定と制振のために買ってみました。

電源3p→2pアダプター

3月に代理店のサンステラさんからBambuLab製プリンターの同梱ケーブルが日本向けの2Pタイプに順次置き換わるというアナウンスが出ており、それからだいぶ経つしさすがに2Pになったものが届くだろうと高をくくっていたんですが、見事に3Pでした。アナウンスでは「同梱しておりました3ピンコネクターケーブルが」と書いてますが、A1 miniの電源ケーブルは本体直付けっぽいので、付属品ではないからそうそう簡単に置き換わらないゾ★ってことでしょうか?

仕方ないのでビックカメラに走ってこれを買いました。

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■セットアップ、ファーストインプレ

どうにかX1cとXTOOL F2(レーザー加工機)の間にスペースを確保できました。

標準のフィラメントハンガーは本体後方に真っ直ぐに向くので、壁までのクリアランスが必要で前方の飛び出しそうだったんですが、MakerWorkdで斜めにするアダプターを発見しファーストプリント。

これによって本体を奥に寄せることができ、奥行き41cmのルミナスノワール(ケーブルが落ちるくらい壁との隙間あり)でも前が飛び出さずに設置できました。隣のX1cは明らかに奥行きが足りず、板を載せて手前に飛び出しているので、さすが小型機といったところ。

興味深いのは初体験のクイックスワップ仕様のノズル(ホットエンド)です。X1cと違って冷却ファンや温度センサー、セラミックヒーターは一体化しておらず、ホットエンド単体で素早く交換できます。小さなコネクターを3つも抜き差しし、ネジも2つ付け外ししなければならかったのと比べると滅茶苦茶楽。このためにX1cをX2Dにしたくなるというものです。

知らなかったんですが、マグネットで固定するようになっているので、使ってないノズルを仕舞っておくケースを探すか作るかするつもりだったんですが、とりあえずルミナスの金属柱にペタっとつけておけばいいということがわかりました。

不便が出てきたらまた考えることにします。

動作音は普通の速度で使う分にはかなり静か。就寝時に動いていてもX1cと比べて無視できるレベル。造形完了時にメロディが鳴るのだけオフにしました。

消費電力的にもX1cと同時稼働させても合計で300W前後なので同じコンセントから取っても平気そう。

まだPLAでA1 mini用のアクセサリを作っただけですが、品質的にも問題なさそう。追々販売アイテムも作ってチェックしていきます。

■まとめ

急な注文増に対応するため、複数台体制にするべく、最小限のスペースで高品質な造形ができるA1 miniを導入しました。PLAやPETGのアイテムをこちらに分散できればトータル生産能力を上げられると期待しています。

いずれX1cをX2Dにリプレイスするかとはぼんやりと思ってましたが、まさかの展開です。注文増が一時の瞬間風速で終わりませんように(-人-)。

Home Assistantでスマートプラグの消費電力値をリアルタイムで取得する(M5 StackによるBluetoothプロキシを導入)

そういえば記事にしてなかった気がしますが、最近Home Assistantを導入しています。これは各種IoTホームデバイスを一元管理できるオープンソースのWebプラットフォームです(スマホアプリもある)。例えば、我が家にはSwitchBot、Sesame、NatureRemoなどのスマート家電制御アイテムが混在しており、他にも3Dプリンターやセキュリティカメラ、家電などIoTデバイスが無数にあります。通常はそれぞれに用意された専用アプリを使って操作したり状況を読み取ったりするわけですが、Home Assistantを使えばそれを一元管理し、統合ダッシュボード上で操作・監視できるというわけです。同様のシステムのHome Bridgeがありましたが、それの令和版といったところでしょうか。

我が家ではあまり活用できてなかったMac miniサーバーのDockerコンテナ版を動かしています。専用サーバー製品Home Assistant Greenのようなワンボードマイコンを使った専用デバイスもあります。

■今回のミッション

今回のミッションは3Dプリンターやレーザー加工機、フィラメントドライヤーなどがひしめく一角の電力消費を正確に把握したい。可能ならばヤバい時にアラートを出したい、というものです。我が家は慢性的なコンセント不足で、タコ足配線が常態化しています。これらの機器も別々のコンセントから取れるといいのですが他にもPCやらサーバーやらNASやらなんやらで全く余裕がなく単一のコンセントに、X1-Carbon、AMS、AMS HT、SANLU AMS Heater、XTOOL F2、レーザープリンター、テスコムコンベクションオーブンなどがぶらさがっています。これら全てを同時に使うことは希ですが、うっかり1,500Wを超えてしまうとよろしくないので、肌感覚としてどれくらいに消費電力なのかを監視したり、あわよくば1,500Wに近づいたらアラートを出すみたいなこと実現したいと考えました。

SwithBotスマートプラグをHAに統合してみたが…

今回使用したのはこれ。おそらく日本でいちばん普及しているスマートプラグです。

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SwitchBotデバイスはほとんどHAにも対応しているので、登録自体はすんなり完了。オンオフ制御はもちろん、消費電力や電圧、電流量もきちんと読み取りできます。しかし、この数値の更新がリアルタイムではなかった…

どうもこれはSwitchBotクラウドを経由した同期だから更新間隔が5分とか結構空いてしまうと判明。これだけでもおおよその勘をを鍛えるには良いですがアラートのソースとして使うには少し不安。あと、SwitchBotアプリで消費電力を確認するには、ダッシュボードで当該デバイスを選択タップするんですが、その右上に電源ボタンがあるのが恐すぎ問題w

造形中の消費電力をチェックしようとしてうっかり電源を落としてしまう、なんて笑えません。

どうもHAのSwitchBotコネクターにBluetooth経由のアダプターが存在することに気付きました。Geminiさんによるとこっちならばクラウド(WAN)を経由しないのでほぼリアルタイムで数値の更新が望めるとのこと。

macOS + Docker環境ではBluetoothデバイスを認識できない…

しかし実際にSwitchBot Bluetoothコネクターでセッテイングをしようとしてもデバイスが発見できない。どうもmacOSホストのDockerだとMac内蔵のBleutoothデバイスを仮想化してDockerコンテナから使用することができないとか。そういえばSesameなどのMatterデバイスの登録も成功してないのはこれか…

回避策としては、

  1. USB BluetoothアダプターをつないでDockerにバイパスする
  2. ESP32デバイスでBluetooth->Wi-Fiプロキシを建てる
  3. 他社のローカル通信でリアルタイム更新ができるスマートプラグに買い換える

などが挙がりました。その中で興味がわいたのは2です。ESP32はWi-Fi/Bluetoothも使えるワンボードマイコンです。ラズパイをもっと簡素化したようなものと捉えてもらえば良いでしょう。これを使って、こいつがやりとりしたBluetooth信号をWi-Fiに載せてHAサーバーに中継できる模様。しかも単一のHAサーバーに手足のように複数のデバイスを統合できるので、他階のBluetooth電波が届かない場所にあるスマートデバイスもHAに直接参加させられる可能性があります(例えば玄関のSesameなど)。

とりあえずこれを1セット用意して実験してみることに。ESP32互換ボードはたくさんありますが、とりあえずシェル(ケース)がついていてUSB-C給電仕様で、きちんと国内企業が技適を通しているもの、ということで、こちらのM5Stack ATOM Liteをチョイス。

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想像より小さくてテンション上がります。SDカードよりちょっと小さいフットプリント。天面と左側面にボタン。

背面は4ピンと5ピンのピンヘッダー、USB端子と同じ面にも4ピンのカプラー、色々な制御に使えそうです。

今回は全く使わないんですが、ラズパイが高くなってしまった今、どんな遊び方ができるのかまた探っていきたいです。

■セットアップ

接続しようとしているMacにUSBケーブルでM5stackを接続(通電してランプが点灯します)。

ESPHome公式のこの自動セットアップページを開きます(ChromeかEdge必須。Safariは非対応)。「I want to create a:」というラジオボタンで「Bluetooth proxy」を選択。下にセットアップする機材の選択肢がでるので、「Generic ESP32」を選択して「Connect」

このようなダイアログが出るので、M5stackを選択。

「Install esphome.bluetooth-proxy」を選択

確認ダイアログで「Install」を選択

そのままファームウェアを書き込んでくれます。すご!

インストールが終わるとWi-Fi設定に進む。「Network」に近所に飛んでるSSIDがリストされるので自宅のものを選択肢、パスワードを入力して「Connect」

自宅Wi-Fiにつながると成功メッセージとともに「Add to Home Assistant」の項目が出現するので選択

おまえんとこのHAのURLを入れろ、と言われるので入力してSave

HAダッシュボードの統合画面が開き、「ESPHomeを設定しますか?」と聞かれるのでOK

しかしここでハマる。IPアドレスとポート番号を入力するダイアログが出るも一瞬で消えてしまう。何度やっても同じ。手動でESPHomeの追加をすると、こうなるけど、前の画面に戻っても降られたIPアドレスが不明。

ログ画面でIPアドレスを調べて手入力。あとで変わっても困るので、ルーター側でそのIPアドレスをM5Stackに固定で割り振る様にしておきました。

これで接続成功こんな感じで発見でしたSwitchbotのBluetooth電波がずらっと出ます。

宅内にスマートプラグ(Plug Mini(JP)は複数ありますが、続く()内の4桁英数字がMACアドレス末尾4桁なので、SwitchBotアプリで目的のプラグのMACアドレス(Wi-FiもBluetoothも下四桁は同じ)で照合。

これで無事クラウド経由とは別のBluetoothデバイスとして追加されたので、ダッシュボードのグラフのソースを切り替え。

Bluetooth経由であれば1fpsかそれ以上の更新頻度で数値が切り替わっていきます。下の動画はレーザープリンターでラベル用紙1枚印刷した瞬間のものです。

なんでもかんでもBluetooth経由にしてリアルタイム通信する必要はないので、当面はこのクラフト機器のプラグだけ登録しましたが、これは楽しいですね。

ミッションコンプリート!

3DプリントアイテムのWebショップにモデルをグリグリ回せるギミックをつける。盗用もある程度防ぐ。

3Dプリント品を販売しているWebショップで、アイテムの形状などを確認できるように3Dモデルをブラウザ上でグリグリ動かしたりズームしたりできる仕掛けを実装したいと思いました。stl形式のデータをアップして、WordPressのプラグインを使って表示すれば実現は可能なのですが、そのstlファイルを抜かれると3Dプリンターを持ってる人なら簡単に複製できてしまうので、売り物でやるのは躊躇われていました。

なにか暗号化してファイルを取得されても再利用はできないような仕組みがあればなと思って調べてみたんですが、やはりブラウザ上でレンダリングするにはWebGLとかに変換された時点で完全には盗用は防げないっぽい。より高等なプラグインを使う外部サービスとかはあるみたいですが、個人でそこまで大がかりなことはしたくないし、外部サービス依存も避けたい。

ということで、方針として、

・メッシュデータを簡略化して、「形状確認でグリグリするするには足りるけど、プリントするにはガタ付いていて実用にならない」くらいの精度に落としたものを使う

ということを目指すことにしました。Bambu Studioにある簡略化という機能に着想を得たんですが、CADソフトのFusion側でもサクっとできることが判明。覚え書きにしておきます。

STL形式よりもglTF 2.0形式

同時にブラウザ上で3Dモデルを表示するにはSTLよりもglTF形式というフォーマットの方が優れていることがわかりました。

  • STLより軽量でスマホも含めて快適にレンダリングできる
  • 3MFのようにカラー情報も保持できる(STLは純粋な形状データだけ)
  • スライサーに直接読み込めなかったり、内部データも軽量化されていて盗用されにくい

といった特徴があります。もちろんWordPress/WooCommerceでも簡単にプラグインで表示できます。

ただFusionでは標準で書き出し機能が備わっておらず有料アドオンが必要。そこで一度obj形式などでエクスポートして、無償のBlenderでコンバートするという手順を採りますので、それも合わせて解説します。

WordPress用プラグイン bPlugins 3D Viewerを選択

フル機能を使うには有償(サブスク)ですが、無償の基本機能でもやりたいことは実装できました。

実際の適用例はこちら(リンク先をご覧ください)。

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単純にページ内にインラインでビューワーを表示もしていますが、加えてWooComemrcが標準でもっている画像表示機能の中に統合もできます。1枚目の画像の右下にアイコンが出るので、それをクリック/タップするとグリグリできるモデルが表示される形です。メッシュ削減してあるので拡大してみると円筒部分がガタガタになっているのがわかります。

ざっくり手順メモ

Fusionで精度を落としたメッシュを作る

Fusion上で変換したいボディを複製します(メッシュに置き換わってしまうため)。

「メッシュ」タブ->作成->テッセレーション。全く聞いたことがない言葉ですが、ソリッドボディがメッシュボディに変換されます(白い円柱アイコンから黄色い六角柱アイコンへ)。パラメーターは特にいじりませんでしたが、寸法が重要なCAD系モデルの場合、盗用防止の意味でサイズや縦横比をわずかに狂わせておくのがトラップとして有効かもしれません(笑)。

続いて「修正」->「削減」で文字通りローポリ化します。タイプを「比率」の場合、比率を10とかにすると10%つまり、1/10まで削減するよということみたいです。プレビューをオンにしておき、許容できるギリギリまで減らします。綺麗さを追求すると盗用もしやすくなるので、形状確認が目的なら多少カクカクが見えるくらいにした方が良い気がします。

で、2026年6月現在、Fusionからは直接glTF(.glb)は書き出せないので、一旦.objでエクスポートします。

Blenderで色設定とファイル変換

Blender使うの何年かぶりで全て忘れてるので、無駄な手順とかあってもご勘弁ください。是非コメントでフォローいただけると嬉しいです。

Blenderでも直接.objを開けないので、一旦新規ファイルを開き、デフォルトで入っている立方体を消し、「ファイル」->インポート->Wabefront (.obj)から読み込みます。

座標系の違いから、へんな場所に浮かんでたり倒立してたりするので、周りを見回してオブジェクトを見つけ、右サイドバーの「トランスフォーム」で位置や回転パラメーターをいじって希望する初期位置/向きに直します。原点に寄せておく必要はないかも知れませんが念のため。

次にその横に小さなアイコンがたくさん縦に並んでいる中の一番下の「マテリアル」を選択。

Fusionで割り付けてあったテクスチャーがついてる場合は一度削除して新規作成した方がなんか上手く行く印象です。「ベースカラー」で色を変更。「メタリック」は上げると金属っぽい光沢になります。「荒さ」を半分くらいまで上げるとプラスチックっぽい質感になるとのことですがあんまりわからず。この辺り、使いこなせばもっとリアルさを追求できると思いますが、ウチは3Dプリント品なのでそこまで凝ったことはしてません。

「エクスポート」からglTF 2.0(.glb/gltf)を選んで書き出します。

WordPress/WooCommerceで活用

上でエクスポートしたglTFファイルをメディアにアップロードし、投稿者「bPlugins」の「3D Viewer」というプラグインを導入しておきます。

a. 投稿/ページ内にインラインで挿入するショートコードを作る場合

左サイドバーの「3D Viewe」から「Add New」で新規作成画面に行きます。

サイドバーにModel、Settings、Styleの垂直タブがあります。ここでは最低限の手順だけ触れます。

Modelタブの3D SourceでメディアにアップロードしておいたglTFファイルを選択。3D Poster Imageは最初に表示される。グリグリしてる時の背景にもなります。

Settingsタブで各操作要素を有効/無効化できます。

Styleタブでは、デフォルトでWidthが100%(横幅一杯)、高さが狭めなのでお好みで広げておきます。Background Color(背景色)を変更してモデル色が埋もれない色にしておくといいでしょう。

これで「公開(更新)」をクリックして、青色の「3d_viewer id=’xxxx’」というショートコードをクリックしてコピーし、挿入したい場所に貼り付ければOKです。

b. WooCommerceの商品画像に追加する場合

商品編集画面で、下の方にスクロールすると本プラグインの設定ゾーンが出現しています。

特有なのは「3D Viewer Position」です。選択肢を簡単に訳すと、

  • None: 表示しない
  • Top of the product image: 商品画像の上
  • Bottom of the product image: 商品画像の下
  • Replace Product Image with 3D: 商品画像を3Dで置き換える
  • Show 3D on First Image of WooCommerce Gallaery: WooCommerceギャラリーの先頭画像として3Dを表示

とでもなるでしょうか。個人的には最後のが使いやすいと思います。Top/BottomはWooCommerceテーマによってはおかしな配置になってしまいました。「Show 3D on First Image~」にして、3D Posterに元々先頭にあった画像ファイルを指定しておけば、デフォルトで従来と同じ画像が表示されつつ、右下に3Dグリグリボタンが出る、という感じで、元のレイアウトを崩さずにスマートに3Dモデル表示ができます(さりげなさ過ぎて気付かれないかもですが)。Backgroundで透明度(α値)を指定しておくと、グリグリ中にも後ろにポスター画像を透けさせることができて気に入っています。

まとめ

簡単ですが、盗用されにくい最低限の細工をしつつ(完全ではない)3Dプリントモデル表示をWordPress/WooCommerce上に貼り付ける手順です。

ちょっと工数が多いですが、様々な角度の写真を複数枚貼るよりもスッキリして、なおかつモダンな印象の販売ページになるかなと思います。Fusionから直接glTFを書き出せればなぁと思いますが、有料プラグインは結構お高いので、当面はBlenderを使います。

別に盗られても問題ないモデルであれば、.stlのままアップロードして、別の無償プラグインを使うこともできます。