VB.NETをC#に変換してみた時の作業メモ

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プログラミングの話題です。

Xamarinとか考えるとVisual StudioではVB.NETはオワコンでC#に移行すべきなんだろうなぁという雰囲気は以前からありましたが、Visual Studio for Mac(C#のみ)なんてのまで出てきちゃってさらに加速してきた感があります。Swiftもオープンソース化されて今後様々なプラットフォームの開発ができるようになるかもですが、現状C#ならWin/Mac/iOS/Androidいけちゃうわけですし。もちろんそれぞれGUI周りの実装が違うので、1つのソース(プロジェクト)で各プラットフォームのビルドが一発でできちゃう、とかいう世界にはまだならないですが、関数とかオブジェクトとか(内部処理的な)ライブラリを共有、転用できるだけでも大きなメリットでしょう(想像)。

ということでVisual Studio 2017を入れて見たついでに、実験的にフォーム1つだけの小さな自分用WindowsアプリをC#で作り直してみようかと思い立ちました。C#の勉強の為にはゼロから作り直す方が良いんでしょうが、とりあえず世の中にはVB->C#のコード変換をしてくれるツールがたくさんあるということだったのでまずはそちらで雰囲気をつかんでみることに。ポインタアレルギーを脱してないヘタレプログラマなので、Cと名のつくものは不安が先行しがち(^^;)。

で、最初に試したローカルアプリ型のツールはいまいちよくわからなかったので、ブラウザ上でコードをサクっと変換してくれるこちらを使ってみました。プロジェクトレベルで変換してくれるわけでなく、あくまでテキストレベルでVBコードをC#コード文法に書き直してくれるだけなので、VS2007上でC#の新規Windowsフォームアプリケーションのプロジェクトを作りました。そしてフォームデザイナーで土台となるフォーム(Form1)のプロパティだけ揃えておいて、載ってる部品を全選択して一括コピペします。ペーストされる座標が揃いませんが、カーソルキーで適当に揃えて確定。これでボタンやリストなどは名前やプロパティをそのまんま移植できました。次にForm1のコードをエディタで開き、上記サイトでまるっと変換したC#コードをペースト、、、しただけでは上手くいきませんでした。以下思い出せる範囲でメモ。

■using周り

冒頭にインポートするライブラリが、デフォルトのテンプレートと、変換したもので食い違います。特に変換した方のコードには、

なんてのが含まれています。どうもVB特有の関数やオブジェクトを使用するDLLらしいです。個々にうまく変換できなかったものを手直ししてても意外とVBにしかないものがあるみたいです。C#で全面的に書き直すのも手なんですが、.NET Frameworkに含まれるDLLなので使ったからといってユーザに別途追加インストールが必要になるとかではないので、特にこだわりがなければ使ってもいいんじゃないでしょうか。ゼロから書き直すプロジェクトなら避けた方がスリムなんでしょうけど。

特にファイルコピー周りの処理でVBの方が便利なところがあって、最終的には

というのも追加していくつかVB固有機能を使用しました。

逆に変換コードにはあってデフォルトテンプレートにあるものは名前からして使わなそうなものはコメントアウトしました。

■各メソッドの貼り付け場所

C#のバージョンの違いなのか、Form1クラス定義の開き方も少し違ってたりなので、念のためテンプレのままとし、クラス内のメソッド定義単位でペーストしました。

なんかはテンプレの方にもあるので重複に注意です。

■コードの手直し

ぶりっとコードをペーストすると盛大にエラーが出ます。さすがにそのまま完璧に変換とはいきません。

例えば、配列の添字がVBでは()、C#では[]ですが、これは自動では置換してくれません。()が他の意味にも使われている箇所があるので、自動では判別が難しいようです。

例えば、

なんてコードに対して、「メソッド名が必要です」が出て意味不明ですが、tmp[0]に直してやると消えます。文法的にはtmpという変数にいきなり引数がついてるので、「temp.hoge(0)みたいにメソッドがあるはずじゃねぇの?」という推論なんでしょうかね。まぁVSの推論エンジンですら、そこは配列の添字じゃないの?と提案できないくらいなので、サードパーティの無料自動変換プログラムができなくても責められないでしょう。わかってしまえば単純作業なのでせこせこと直していきます。

次に多かったのは、

のように文字列を文字列で分割して配列に格納したりするコードに対して、「‘string’ から ‘char’ へ変換することはできません。」と出ます。(古い.NETの)C#のSplitは分割文字として文字列ではなく単一の文字(char型)しか使えなかったらしい名残のようです。もともと分割の区切り文字が1文字の場合は、char型であることを明示するよう、ダブルクオートをシングルクオートに直してやるだけでOKです。

とか。では2文字以上の文字列を使いたい時は?ちょっと文法が変わりますが、同じ.Splitで

のようにすればいいみたい。めんどくさ!

■My.settingsへのアクセス

VB.NETではアプリの設定など短い情報を保存するMy.settingsという仕組みがあります。もちろんC#にもあるんですが、アクセス方法がちょっと違います。

となってる箇所に「現在のコンテキストに ‘My’ という名前は存在しません。」と出ます。MyのかわりにProperties(複数形なので注意)とし、Settingsの後にDefault.を挿入します。

これは変換サイトの方で頑張ってほしかった案件です。

もちろんセッテイング項目は自分で作り直しています。どこかのXMLファイルをコピーすれば一発かも知れませんが、まぁ数個だったので手で移しました。

■中身が移ってないイベントハンドラがある

変換後のコードで、変換処理にこけたのかわかりませんが、イベントハンドラの{}の中身が空のままのコードがいくつかありました。エラーもないのでちょっと恐いですね。全体見渡したり、数をチェックしたりして抜けがないか確認が必要です。

■GUIパーツと各イベントハンドラコードの紐付け

ある程度コードを手直し、よやくエラーが0になってビルドしてフォームが表示された時は感激です。しかし、一瞬後に絶望へとかわります。どのUIパーツをクリックしても反応しないのです。試しにデザイナーから適当なボタンをダブルクリックして、コードエディターに挿入されたイベントハンドラにMessageBox.Showとか書くと機能します。つまり、コピペでもってきた各ハンドラとデザイナー上のUIパーツが紐付いていないようなのです。一瞬、全てのパーツに同じ事をして{}内を書き写さないとダメなのかと青ざめましたが、幸い少しだけマシな方法がありました。

デザイナーでどれかのパーツを選択し、プロパティウインドウでイナズマのアイコンをクリックします。そうするとここにそのUIパーツが受け取れるイベント一覧が出てくるので、Clickなどコードを割り付けたいイベントを探し、その右列をクリックします。するとプルダウンメニューで当該Formのコード内にあるハンドラ一覧が出るので、選択してやれば紐付け完了です。

UIパーツはたくさんありますし、ひとつのUIパーツにClickとDouble ClickとEnterとなどなど複数のイベントを設定することも少なくないので、結構大変な作業になります。VBとC#のプロジェクトを同時に開いて1つずつ見比べながら書き写してくしかありません。またコード側からどこにも紐付いてないイベントハンドラが残ってるかどうかを知る術もありません。

まぁきっとこれもデザイナーのソースとなるテキストファイルを丸コピーできれば一緒に反映されるような気もするんですが、わかりませんでした。

■まとめ

上に書いた以外ではファイル周りで変換しきれていないコードがあったりしましたが、まぁVB.NETとC#の違いを調べながら書き直すのは良い勉強になりました。

むしろ大変なのは先のイベントハンドラの紐付けや設定項目の再作成など、Visual StudioのGUIでする作業の移植ですね。バージョン情報などを含むアセンブリ情報などもごっそりやり直しです。これは今回使ったようなコード変換系のサービスの難点でしょう。

先に使ったプロジェクトを読み込んで変換するタイプだとここらも一括で面倒みてくれるかも知れません。Webツールに移行する前にもう少しいじり倒してみればよかったかな。今回はForm1しかない小さなツールだったのでまだよかったですが、より大規模なソフトウェアの場合などは抜け漏れのチェックも大変になってきます。

いずれにせよC#自体は想像してたほどVBとかけ離れてたり、いきなりポインタの理解を迫られたりするようなものではなかった気がします。少なくともVBでできていたことを移植するだけなら、いくつかのVB固有関数を除けばほぼ単純な文法置換(()を[]とか文末セミコロンとか)で済みそうです。残りのVBプロジェクトを全部C#に移行させる理由はいまんとこないですが、今後新規に作る時はC#にしてみようかなというくらいの気持ちにはなりました。あとは買っておいた解説本を眺めておこうと思います。

 

Swift Playgrounds 入門コンテンツの解説サイト作りました

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少し前からサイドバーで紹介してますが、Apple がリリースしているiPad向けプログラミング学習アプリ「Swift Playgrounds」の攻略サイトというか、コード例と解説を掲載したサイトを作りました

Swift Playgroundsはアプリ内で教材コンテンツを追加ダウンロードする仕組みになっていますが、その入門コンテンツである「コードを学ぼう」の1と2の全ステージを本日ようやく網羅しましたので改めてご紹介。

プログラムに唯一絶対の正解はないので、単なる攻略サイトみたいなものを作るのは野暮かと思いましたが、それでも「プログラミングを勉強したいけど、身近に聞ける人がいなくて先へ進めず諦めてしまった」なんて不幸が回避できるならと思い、コードはあくまで正解“例”であることを強調しつつ、アプリ内の出題でカバーしきれてない部分の解説を丁寧にするよう心がけました。さっそく親子で参考にしていただいたというコメントもいただきやってよかったなと。

しかしやっと1,2が終わったとほぼ同時にPlaygrounds自体がアップデートされ「コードを学ぼう」も3がリリースされてしまいました。個々の解説を丁寧に書きすぎて結構時間がかかってしまったので、ちょっと今すぐ続きに着手できるかはビミョウな気持ちです(^^;)。まぁ、ざっとみた感じ3は基本を離れてよりクリエイティブな内容に寄っている印象なので、このサイトの役割としては少し範囲外かなという気もしています。Swiftの基本文法やループ、条件分岐、変数、配列といったプログラミング言語に共通の概念については「コードを学ぼう」1と2で一通り触れており、そのフォローという意味で一区切りかなぁと。まぁ1,2の反響や要望をみてまた考えます。

英語版が公開された時にいくつかのITサイトの連載やブログで紹介されたものはありますが、3月に日本語化されてから本格的に全ステージを網羅したものはたぶんまだなかったと思うので、まだ不完全ながらも、これからPlaygroundsにチャレンジしてみようと思う人の助けになればなと思います。

タオルグリップ法を支援するiPhoneアプリのプロト作って見た

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タオルを短時間握るだけで血圧が改善できるというハンドグリップ法なるものの記事を見つけ、iOSの通知機能の手習いで支援アプリを作って見た。

こんな感じで、アプリ起動してスタートしておくと、以後は他のことしてても定期的に通知が来るという簡単なもの。片手でタオルを握り、もう片方でスマフォをいじってればいい、という。どうだろ、ちゃんと作り込んだらニーズあるかしら。

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技術的にはあまり面倒な部分はなかった。実際にはアプリがフォアグラウンドにいる時はそのアプリ自身の通知は受け取れないので、スタート後はホームを押なりスリープするなりしてもらうか、きちんと実装してアプリがフォアグラウンドにいるときにはアプリ上にメッセージが出るよう同期処理をする必要がありそう。スタートした後、自身で終了するのが技術的には可能なんだけど、ガイドライン的には非推奨っぽい。

でまぁ作ってひと月ほど立つんですが、まぁほとんどの日は忘れますねw。あと防水端末でお風呂で使いたいなぁとか。そういう意味ではAndroidで作るべき?

あと一分休憩をいれることになってるけど、左右交互なら別にいらなくないのか?とか。今は、右->休憩->左->休憩->…だけど、休憩を挟まず左右交互にやるエクスプレスモードも作りたくなってる今日この頃。

KeyRemap4MacBookでSublime Text2を除外する

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今日、Facebook経由でSublime Text2というプログラマ向けテキストエディタを知り、ヨサゲなので使い始めてみました。とりあえず何がスゴいかはこちらの日本語入門動画がオススメです。

で、試していて最初に困ったのが、Ctrl-AがEmacsキーバインドの行頭移動ではなく全選択になっていた点。さっそくカスタマイズしようとしたらそんな設定はどこにもない。あぁ、そうかMacのキーバインドをカスタマイズするKeyRemap4MacBookでWindowsライクにしてたからな。Emacs、Terminal、VMWareなどでは適用除外してくれるのですっかり忘れてた。しかし、標準ではKeyRemap4MacBookがSublime Text2などという新しいエディタを知っているわけもなく、除外設定もありません。

ということで、こちらの記事を参考にさせていただき、自作設定を追加しました。まず、元となる標準設定の、Use PC Style Copy/Paste、Use PC Style Undo、Use PC Style Select All、Use PC Style Save(それぞれTerminalやEmacsを除く版の方)の4つの設定を「/Library/org.pqrs/KeyRemap4MacBook/app/KeyRemap4MacBook.app/Contents/Resources/include/checkbox/for_pc_users.xml」から引っこ抜いてきます(<item>~</item>がひとまとまりです)。次に、KeyRemap4MacBookの設定パネルから「Misc & Uninstall」タブを開き「Open private.xml」をクリック。Finderで表示されたウインドウをエディタで開き、しかるべき位置にペーストします。元のfor_pc_users.xmlを直接編集してしまうと、おそらくバージョンアップ時に上書きされてしまうので、必ずカスタム設定はprivate.xmlの方に書いておくようにしましょう。

で赤字の位置を修正します。

  • Sublimeのアプリ名を認識させる為にappdefタグを追加(ちなみにcom.sublimetext.2はアプリバンドルの中のinfo.plistを見ました)。
  • identifierタグの中身がカブると怒られるので、private.や_and_sublimeを追加
  • notタグにappdefで定義したappnameを追加

以上。保存し、KeyRmap4MacBookコントロールパネルで「Change Key」タブに戻り、「ReloadXML」ボタンを押せば項目一覧の一番上に新設定が出現するはずです。

<?xml version="1.0"?>
<root>
   <appdef>
        <appname>SUBLIME2</appname>
        <equal>com.sublimetext.2</equal>
    </appdef>

    <item>
      <name>Use PC Style Copy/Paste</name>
      <appendix>(Control+C to Command_L+C)</appendix>
      <appendix>(Control+V to Command_L+V)</appendix>
      <appendix>(Control+X to Command_L+X)</appendix>
      <appendix>(Except in Terminal, VM, RDC, Emacs, X11, Eclipse, SublimeText2)</appendix>
      <identifier>private.remap.copy_paste_winstyle_no_term_and_sublime</identifier>
      <not>EMACS, TERMINAL, VIRTUALMACHINE, REMOTEDESKTOPCONNECTION, X11, ECLIPSE, SUBLIME2</not>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::C, VK_CONTROL, KeyCode::C, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::V, VK_CONTROL, KeyCode::V, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::X, VK_CONTROL, KeyCode::X, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
    </item>

    <item>
      <name>Use PC Style Undo</name>
      <appendix>(Control+Z to Command_L+Z)</appendix>
      <appendix>(Except in Terminal, VM, RDC, Emacs, X11, Eclipse, SublimeText2)</appendix>
      <identifier>private.remap.undo_winstyle_no_term_and_sublime</identifier>
      <not>EMACS, TERMINAL, VIRTUALMACHINE, REMOTEDESKTOPCONNECTION, X11, ECLIPSE, SUBLIME2</not>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::Z, VK_CONTROL, KeyCode::Z, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
    </item>

    <item>
      <name>Use PC Style Select All</name>
      <appendix>(Control+A to Command_L+A)</appendix>
      <appendix>(Except in Terminal, VM, RDC, Emacs, X11, Eclipse, SublimeText2)</appendix>
      <identifier>private.remap.select_all_winstyle_no_term_and_sublime</identifier>
      <not>EMACS, TERMINAL, VIRTUALMACHINE, REMOTEDESKTOPCONNECTION, X11, ECLIPSE, SUBLIME2</not>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::A, VK_CONTROL, KeyCode::A, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
    </item>

    <item>
      <name>Use PC Style Save</name>
      <appendix>(Control+S to Command_L+S)</appendix>
      <appendix>(Except in Terminal, VM, RDC, Emacs, X11, Eclipse, SublimeText2)</appendix>
      <identifier>private.remap.save_winstyle_no_term_and_sublime</identifier>
      <not>EMACS, TERMINAL, VIRTUALMACHINE, REMOTEDESKTOPCONNECTION, X11, ECLIPSE, SUBLIME2</not>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::S, VK_CONTROL, KeyCode::S, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
    </item>

</root>

dgKeyframe2Chapeter 1.3をリリースしました

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TMPGEncシリーズが書き出すチャプター情報ファイル.keyframeをmp4box等でmp4ファイルに埋め込める.chapters.txtに変換する拙作ツールdgKeyframe2Chapterを1.3にバージョンアップしました。ダウンロードリンクはこちら。リンク先記事のコメント欄でいただいた要望、

  • 24fps(厳密には23.976fps)のソースに対応

という更新内容です。keyframeファイルは通し番号のフレームナンバーなので、対象ファイルが30fpsか24fpsかで変換後の時分秒の値が全然違うものになってしまうわけですね。指摘されるまで考えもしてなかったw。

まずは単純にプルダウン形式で選べるようにしておきました。ファイル名に_24とかついてたら自動判別、、とかも考えたけど、たぶんdgシリーズを使ってる人はファイル名は専用フォーマットを守っているだろうとか(^^;)。

一応とあるタイトルで変換後の数字とTMSR4上での表示を見比べてみましたが大丈夫な気がしてます。もし不具合などありましたらお知らせ下さい。

AppStore売り上げ監視アプリAppSalesの微修正

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AppStoreのアプリ売り上げをiPhoneやiPadでチェックできるAppSales-Mobileというオープンソースアプリがあります。Appleが提供している開発者向けWebサービスiTunes Connectにログインして最新データを取得し、グラフなどで売り上げ状況を確認できます。

IMG_2411オープンソースで配布されており、自分でXcodeでビルドして実機にインストールする必要がありますが、そもそもが開発者向けなのでそこら辺は楽勝でしょう。

さて、そのAppSalesでデータ取得後に「Downloading reports from iTunes Connect failed. Please try again later or check the iTunes Connect website for anything unusual. Could not login. Please check your username and password.」というエラーが出るようになりました。iTunes Connect側のHTMLが変わったり、なにかエラーが出ている時には起きがちなことだし、データ取得自体はちゃんと出来てたのでしばらく放置していたんですが、σ(^^)のプログラミング師匠の田中さんが原因を突き止めて教えてくれたので、許可をいただきシェアしておきたいと思います。

原因としては、iTunes Connectにログインできているかをチェックする判定がNGになっているせい。それをしているのが、ReportDownloadOperation.mの252行目辺りのここ。

NSString *signoutSentinel = @"Sign Out";

画面内に「Sign Out」というテキストリンクがある=ログインしている、とロジックみたいです。ところが、現在のiTunes Connectが(日本語環境の人に対して)実際に返している文字列は“サインアウト”。ということで、

NSString *signoutSentinel = @"サインアウト";

とすることでエラーが出なくなりました。もしくは、田中さんのオススメでは、

NSString *signoutSentinel = @"sign-out";

とclass属性に使われている文字列を使うことで、将来更に文言や言語判定ロジックがかわった時にも対応できるのではとのことです(全HTMLレスポンス中から検索してるからタグや属性を指定しても良いそうです)。

実害は少なかったとは言えやはり気になっていたので、スッキリしました。ありがとう田中さん!お礼に最新アプリ、iPad向けの(MicrosoftのVisioみたいな)ダイアグラム図作成ツールViDiaの宣伝リンク貼っときます

iOS Developer Programの期限内更新覚え書き

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iOS Developer Progaramの某社名義のライセンスが期限切れ間近だったので更新手続きを行いました。ネット上の掲示板のやりとりとかだと期限切れちゃったけどどうしたらいい?的なものが多く、普通に切れる前に更新する手順が示されておらずちと手探りでした。夏には自分名義のものをしなければならないので覚え書き。

まずAppleから「Don’t let your iOS Developer Program membership expire.」というHTMLメールが来ます(この時点で残り15日と表示。実際は一月前から手続きできるっぽい?)。文中最後に「Renew today」というボタンがあるのでクリック。ここは某社側でやってもらったので細かい手順はわかりませんが、基本は初回同様AppleStoreにリダイレクトされカートに更新ライセンスが入っているので決済すればいいようです。

AppStoreからの「ご注文成立のお知らせ」というメールに少し遅れて「Thank you for renewing your Apple Developer Program」というのが届きます。とりあえずこれで更新は完了しており、iTunes Connect側では有効期限表示が更新されていました。

あわせてdeveloper.apple.comのiOS Probisioning Portalでプロビジョニング周りの更新が必要になります。まずは年間100台まで登録できるテスト用端末のUDIDについて。更新前の注意書きには、更新後の初回ログイン時に限って不要なものを削除できる、と書かれてたので、そういう画面に強制的にとばされるのかなと想像してたんですが、それらしい表示はなにも出ず。削除自体は通常通り「Devices」画面でできたんですが、残り台数は増えませんでした。ちょっと損した感じ。まぁ3台分だからいいんですが。確実なのは更新手続き前に削除をしてしまっておくことだなと。

またプロビジョニングについてはXcodeのOrganizerで一覧を出すと期限が近いものに「Renew」ボタンがついていました。どうも普通はこれをクリックすれば更新できるらしいのですが、何故か上手くいかず。PortalでEditして作り直しても有効期限は延びません。結局、まずは開発者自身のCertificatesを更新ということです。OSXの「キーチェーンアクセス」を起動し、左上で「ログイン」、左下で「自分の証明書」を選び、右ペインのリストから目的の証明書を探します。通常、「iPhone Develpoer: (名前)」と「iPhone Distribution: (名前)」があるはずです。どちらかの左の三角ビュレットをクリックすると、下に鍵アイコンと名前がついた秘密鍵が現れます。これを右クリックし「”(名前)”を使って認証局に証明書を要求…」を選択します。「証明書アシスタント」が開くので、開発者登録に使ったAppleIDのメールアドレスと通称(自分の名前)を入れ、「ディスクに保存」を選択して「続ける」をクリック。これで新しい証明書の発行依頼書(=CSR)が出来ます。あるいは初回申請時に使ったCSRファイル自体が残っていればそちらを再利用もできると思われます。

次にPortalのCertificatesを開き、Development、Distributionそれぞれのタブから現行の証明書を「Revoke」し、再作成します。その時の画面で上記CSRファイルを指定します。プロビジョニング同様、数秒で新しい証明書ができあがるので少し間を置いてリロードするなりします。「Download」ボタンが出現したらクリックしてダウンロードし、「キーチェーンアクセス」にドラッグ&ドロップして追加。古いものは消してしまった方が無用のトラブルにならないと思います。心配なら右クリックから書き出しもできます。

この状態ならXcodeの「Renew」ボタンでプロビジョニング更新できるかな?と思って試してみたんですがダメ。ちぇ~。

仕方ないのでまたもやPortalに行き、Provisioningを開きます。今まで紐付いていた証明書がRevokeされてるので各Provisioningも無効化されています。EditしてSubmitしなおします(適当にdevicesのチェックをOFF/ONするなどして更新を発生させないとSubmitボタンが押せないかも知れません)。出来上がったプロビジョンファイルをダウンロードしてXcodeのOrganizer上にドロップ。古いものを削除しれば一応完了です。

試しにad-hoc配布用のアーカイブを再度書き出して配布サーバー上のipaファイルを上書きし、iPadで上書きインストールしてみたところ、ちゃんと新しいプロビジョニングプロファイルもインストールされました。古いものが残っていると期限切れ警告が出てウザいので、「設定」->「一般」->「プロファイル」から削除しておきます。

Xcode上のRenewボタンからできなかったのが悔しく、何か他の方法があるのかも知れませんが、まぁとりあえず上手く言ったパターンのログです。

iOSアプリの外部ディスプレイで全画面表示できない時の覚え書き

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おやゆびでおをApple Digital AVアダプターなどを使ってテレビに映せるようにしたいと年末年始に取り組んでました。iPad2やiPhone4Sのようにミラーリング対応機種なら一応映すことは可能でしたが、再生画面がフルスクリーンにならなかったりしましたし、それ以外の機種のことも考えるとアプリ側できっちり対応する必要がありました。

■アプリをサブディスプレイに対応させる

本体デバイス用のベースUIViewとしてViewForMain、外部ディスプレイ用としてViewForSubというインスタンスがあるとします。

if ([[UIScreen screens] count] >1) {
        //スクリーンが2つ以上存在する=外部ディスプレイ有り
       UIScreen *secondScreen = [[UIScreen screens] objectAtIndex:1];       
       UIWindow *secondWindow = [[UIWindow alloc] initWithFrame:[secondScreen bounds]];       
       secondWindow.screen = secondScreen;
       ViewForSub = [[UIView alloc] initWithFrame:[secondScreen bounds]];
       ViewForSub.backgroundColor = [UIColor blackColor];

       //以下、ViewForSubに必要なUI部品をaddSubviewしていく
       //必要に応じて、ViewForMainにUILabel等を置いて「テレビ画面出力中」などと表示する
   } else {   
       //外部ディスプレイ無し
       (以下、ViewForMainに必要なUI部品をaddSubviewしていく)

   }

[UIScreen screens] cound]でOSが認識しているモニタの数がわかるので、それが1より多い場合はサブモニタがあるということで、UIScreenクラスのsecondScreenオブジェクトに2番目(objectAtIndex:1)を入れ、更にUIWindowsを入れ、UIViewを入れてやります。サイズは全てsecondScreenのものを引き継いでおきます。これで後は普通にUI部品を配置して利用できます(もちろんUIButton等を置いても押せませんが)。

とりあえずこんな感じで外部ディスプレイ側に表示できました。実際には、アプリ起動中にアダプターが挿抜されたのを検知して切換処理をする等の仕組みが必要になりますがここでは割愛。というかまだ未着手…

■全画面で表示されない?

さてそこまではAppleのドキュメントやブログ記事などを参考に辿り着いたのですが、なぜかフルHDモニタに接続した時に全画面表示されずに4辺に黒縁が出てしまう現象が発生。iOSシミュレーター上で仮想1280×720ディスプレイを使っても発生しません。

SDIM0068

MPMoviePlayerはもとより、UIWindowsやUISreenインスタンスのbound.sizeを取ってみてもちゃんと1920×1080になっているにも関わらず、です。写真の様にポーズアイコンを座標0,0で置いてみると、動画部分の左上隅に来ます。アプリ的には1920×1080で動画を表示しているつもりっぽい。モニタ側で入力信号情報を表示するとこれまた1920×1080。試しに手動でboundを2000×1200とかにすると黒縁部分が減ります。この数字をつきつめればピッタリ全画面にはできるでしょうがどう考えても拡大->縮小とリサイズが2回起きて無駄だし画質も損なわれるでしょう。MPMoviePlayerの全画面表示系のプロパティをあれこれいじっても解決せず。UIScreenより上の階層で何かが画面を1割くらいスケーリングしてそれを1080pでアダプターに送出しています。

でまぁ足かけ二日ほど悩んだ挙げ句、

secondScreen.overscanCompensation = UIScreenOverscanCompensationInsetApplicationFrame;

で解決できました。オーバースキャンという言葉にもっと早く思い至っていれば検索もヒットさせられたかも知れません。もうアナログ時代の言葉だと思って記憶の底に沈んでましたw。overscanCompensationプロパティには3つの定数があるんですが、なんだか一番全画面っぽくないコイツが勝利の鍵でした。公式ドキュメントはこちら。iOS5からの対応みたいですが、とりあえずiOS4.3シミュレーターではクラッシュなどはしないようですが、iOS4.3の実機だともしかすると全画面化されないままかも知れません。

SDIM0067

見事、フルHD画面いっぱいに動画を再生できるようになりました。

 

今のところ日本語でoverscanCompensationに関して触れている記事はヒットしなそげので、参考に紹介しておきます。