KeyRemap4MacBookでSublime Text2を除外する

今日、Facebook経由でSublime Text2というプログラマ向けテキストエディタを知り、ヨサゲなので使い始めてみました。とりあえず何がスゴいかはこちらの日本語入門動画がオススメです。

で、試していて最初に困ったのが、Ctrl-AがEmacsキーバインドの行頭移動ではなく全選択になっていた点。さっそくカスタマイズしようとしたらそんな設定はどこにもない。あぁ、そうかMacのキーバインドをカスタマイズするKeyRemap4MacBookでWindowsライクにしてたからな。Emacs、Terminal、VMWareなどでは適用除外してくれるのですっかり忘れてた。しかし、標準ではKeyRemap4MacBookがSublime Text2などという新しいエディタを知っているわけもなく、除外設定もありません。

ということで、こちらの記事を参考にさせていただき、自作設定を追加しました。まず、元となる標準設定の、Use PC Style Copy/Paste、Use PC Style Undo、Use PC Style Select All、Use PC Style Save(それぞれTerminalやEmacsを除く版の方)の4つの設定を「/Library/org.pqrs/KeyRemap4MacBook/app/KeyRemap4MacBook.app/Contents/Resources/include/checkbox/for_pc_users.xml」から引っこ抜いてきます(<item>~</item>がひとまとまりです)。次に、KeyRemap4MacBookの設定パネルから「Misc & Uninstall」タブを開き「Open private.xml」をクリック。Finderで表示されたウインドウをエディタで開き、しかるべき位置にペーストします。元のfor_pc_users.xmlを直接編集してしまうと、おそらくバージョンアップ時に上書きされてしまうので、必ずカスタム設定はprivate.xmlの方に書いておくようにしましょう。

で赤字の位置を修正します。

  • Sublimeのアプリ名を認識させる為にappdefタグを追加(ちなみにcom.sublimetext.2はアプリバンドルの中のinfo.plistを見ました)。
  • identifierタグの中身がカブると怒られるので、private.や_and_sublimeを追加
  • notタグにappdefで定義したappnameを追加

以上。保存し、KeyRmap4MacBookコントロールパネルで「Change Key」タブに戻り、「ReloadXML」ボタンを押せば項目一覧の一番上に新設定が出現するはずです。

<?xml version="1.0"?>
<root>
   <appdef>
        <appname>SUBLIME2</appname>
        <equal>com.sublimetext.2</equal>
    </appdef>

    <item>
      <name>Use PC Style Copy/Paste</name>
      <appendix>(Control+C to Command_L+C)</appendix>
      <appendix>(Control+V to Command_L+V)</appendix>
      <appendix>(Control+X to Command_L+X)</appendix>
      <appendix>(Except in Terminal, VM, RDC, Emacs, X11, Eclipse, SublimeText2)</appendix>
      <identifier>private.remap.copy_paste_winstyle_no_term_and_sublime</identifier>
      <not>EMACS, TERMINAL, VIRTUALMACHINE, REMOTEDESKTOPCONNECTION, X11, ECLIPSE, SUBLIME2</not>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::C, VK_CONTROL, KeyCode::C, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::V, VK_CONTROL, KeyCode::V, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::X, VK_CONTROL, KeyCode::X, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
    </item>

    <item>
      <name>Use PC Style Undo</name>
      <appendix>(Control+Z to Command_L+Z)</appendix>
      <appendix>(Except in Terminal, VM, RDC, Emacs, X11, Eclipse, SublimeText2)</appendix>
      <identifier>private.remap.undo_winstyle_no_term_and_sublime</identifier>
      <not>EMACS, TERMINAL, VIRTUALMACHINE, REMOTEDESKTOPCONNECTION, X11, ECLIPSE, SUBLIME2</not>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::Z, VK_CONTROL, KeyCode::Z, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
    </item>

    <item>
      <name>Use PC Style Select All</name>
      <appendix>(Control+A to Command_L+A)</appendix>
      <appendix>(Except in Terminal, VM, RDC, Emacs, X11, Eclipse, SublimeText2)</appendix>
      <identifier>private.remap.select_all_winstyle_no_term_and_sublime</identifier>
      <not>EMACS, TERMINAL, VIRTUALMACHINE, REMOTEDESKTOPCONNECTION, X11, ECLIPSE, SUBLIME2</not>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::A, VK_CONTROL, KeyCode::A, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
    </item>

    <item>
      <name>Use PC Style Save</name>
      <appendix>(Control+S to Command_L+S)</appendix>
      <appendix>(Except in Terminal, VM, RDC, Emacs, X11, Eclipse, SublimeText2)</appendix>
      <identifier>private.remap.save_winstyle_no_term_and_sublime</identifier>
      <not>EMACS, TERMINAL, VIRTUALMACHINE, REMOTEDESKTOPCONNECTION, X11, ECLIPSE, SUBLIME2</not>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::S, VK_CONTROL, KeyCode::S, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
    </item>

</root>

dgKeyframe2Chapeter 1.3をリリースしました

TMPGEncシリーズが書き出すチャプター情報ファイル.keyframeをmp4box等でmp4ファイルに埋め込める.chapters.txtに変換する拙作ツールdgKeyframe2Chapterを1.3にバージョンアップしました。ダウンロードリンクはこちら。リンク先記事のコメント欄でいただいた要望、

  • 24fps(厳密には23.976fps)のソースに対応

という更新内容です。keyframeファイルは通し番号のフレームナンバーなので、対象ファイルが30fpsか24fpsかで変換後の時分秒の値が全然違うものになってしまうわけですね。指摘されるまで考えもしてなかったw。

まずは単純にプルダウン形式で選べるようにしておきました。ファイル名に_24とかついてたら自動判別、、とかも考えたけど、たぶんdgシリーズを使ってる人はファイル名は専用フォーマットを守っているだろうとか(^^;)。

一応とあるタイトルで変換後の数字とTMSR4上での表示を見比べてみましたが大丈夫な気がしてます。もし不具合などありましたらお知らせ下さい。

AppStore売り上げ監視アプリAppSalesの微修正

AppStoreのアプリ売り上げをiPhoneやiPadでチェックできるAppSales-Mobileというオープンソースアプリがあります。Appleが提供している開発者向けWebサービスiTunes Connectにログインして最新データを取得し、グラフなどで売り上げ状況を確認できます。

IMG_2411オープンソースで配布されており、自分でXcodeでビルドして実機にインストールする必要がありますが、そもそもが開発者向けなのでそこら辺は楽勝でしょう。

さて、そのAppSalesでデータ取得後に「Downloading reports from iTunes Connect failed. Please try again later or check the iTunes Connect website for anything unusual. Could not login. Please check your username and password.」というエラーが出るようになりました。iTunes Connect側のHTMLが変わったり、なにかエラーが出ている時には起きがちなことだし、データ取得自体はちゃんと出来てたのでしばらく放置していたんですが、σ(^^)のプログラミング師匠の田中さんが原因を突き止めて教えてくれたので、許可をいただきシェアしておきたいと思います。

原因としては、iTunes Connectにログインできているかをチェックする判定がNGになっているせい。それをしているのが、ReportDownloadOperation.mの252行目辺りのここ。

NSString *signoutSentinel = @"Sign Out";

画面内に「Sign Out」というテキストリンクがある=ログインしている、とロジックみたいです。ところが、現在のiTunes Connectが(日本語環境の人に対して)実際に返している文字列は“サインアウト”。ということで、

NSString *signoutSentinel = @"サインアウト";

とすることでエラーが出なくなりました。もしくは、田中さんのオススメでは、

NSString *signoutSentinel = @"sign-out";

とclass属性に使われている文字列を使うことで、将来更に文言や言語判定ロジックがかわった時にも対応できるのではとのことです(全HTMLレスポンス中から検索してるからタグや属性を指定しても良いそうです)。

実害は少なかったとは言えやはり気になっていたので、スッキリしました。ありがとう田中さん!お礼に最新アプリ、iPad向けの(MicrosoftのVisioみたいな)ダイアグラム図作成ツールViDiaの宣伝リンク貼っときます

iOS Developer Programの期限内更新覚え書き

iOS Developer Progaramの某社名義のライセンスが期限切れ間近だったので更新手続きを行いました。ネット上の掲示板のやりとりとかだと期限切れちゃったけどどうしたらいい?的なものが多く、普通に切れる前に更新する手順が示されておらずちと手探りでした。夏には自分名義のものをしなければならないので覚え書き。

まずAppleから「Don’t let your iOS Developer Program membership expire.」というHTMLメールが来ます(この時点で残り15日と表示。実際は一月前から手続きできるっぽい?)。文中最後に「Renew today」というボタンがあるのでクリック。ここは某社側でやってもらったので細かい手順はわかりませんが、基本は初回同様AppleStoreにリダイレクトされカートに更新ライセンスが入っているので決済すればいいようです。

AppStoreからの「ご注文成立のお知らせ」というメールに少し遅れて「Thank you for renewing your Apple Developer Program」というのが届きます。とりあえずこれで更新は完了しており、iTunes Connect側では有効期限表示が更新されていました。

あわせてdeveloper.apple.comのiOS Probisioning Portalでプロビジョニング周りの更新が必要になります。まずは年間100台まで登録できるテスト用端末のUDIDについて。更新前の注意書きには、更新後の初回ログイン時に限って不要なものを削除できる、と書かれてたので、そういう画面に強制的にとばされるのかなと想像してたんですが、それらしい表示はなにも出ず。削除自体は通常通り「Devices」画面でできたんですが、残り台数は増えませんでした。ちょっと損した感じ。まぁ3台分だからいいんですが。確実なのは更新手続き前に削除をしてしまっておくことだなと。

またプロビジョニングについてはXcodeのOrganizerで一覧を出すと期限が近いものに「Renew」ボタンがついていました。どうも普通はこれをクリックすれば更新できるらしいのですが、何故か上手くいかず。PortalでEditして作り直しても有効期限は延びません。結局、まずは開発者自身のCertificatesを更新ということです。OSXの「キーチェーンアクセス」を起動し、左上で「ログイン」、左下で「自分の証明書」を選び、右ペインのリストから目的の証明書を探します。通常、「iPhone Develpoer: (名前)」と「iPhone Distribution: (名前)」があるはずです。どちらかの左の三角ビュレットをクリックすると、下に鍵アイコンと名前がついた秘密鍵が現れます。これを右クリックし「”(名前)”を使って認証局に証明書を要求…」を選択します。「証明書アシスタント」が開くので、開発者登録に使ったAppleIDのメールアドレスと通称(自分の名前)を入れ、「ディスクに保存」を選択して「続ける」をクリック。これで新しい証明書の発行依頼書(=CSR)が出来ます。あるいは初回申請時に使ったCSRファイル自体が残っていればそちらを再利用もできると思われます。

次にPortalのCertificatesを開き、Development、Distributionそれぞれのタブから現行の証明書を「Revoke」し、再作成します。その時の画面で上記CSRファイルを指定します。プロビジョニング同様、数秒で新しい証明書ができあがるので少し間を置いてリロードするなりします。「Download」ボタンが出現したらクリックしてダウンロードし、「キーチェーンアクセス」にドラッグ&ドロップして追加。古いものは消してしまった方が無用のトラブルにならないと思います。心配なら右クリックから書き出しもできます。

この状態ならXcodeの「Renew」ボタンでプロビジョニング更新できるかな?と思って試してみたんですがダメ。ちぇ~。

仕方ないのでまたもやPortalに行き、Provisioningを開きます。今まで紐付いていた証明書がRevokeされてるので各Provisioningも無効化されています。EditしてSubmitしなおします(適当にdevicesのチェックをOFF/ONするなどして更新を発生させないとSubmitボタンが押せないかも知れません)。出来上がったプロビジョンファイルをダウンロードしてXcodeのOrganizer上にドロップ。古いものを削除しれば一応完了です。

試しにad-hoc配布用のアーカイブを再度書き出して配布サーバー上のipaファイルを上書きし、iPadで上書きインストールしてみたところ、ちゃんと新しいプロビジョニングプロファイルもインストールされました。古いものが残っていると期限切れ警告が出てウザいので、「設定」->「一般」->「プロファイル」から削除しておきます。

Xcode上のRenewボタンからできなかったのが悔しく、何か他の方法があるのかも知れませんが、まぁとりあえず上手く言ったパターンのログです。

iOSアプリの外部ディスプレイで全画面表示できない時の覚え書き

おやゆびでおをApple Digital AVアダプターなどを使ってテレビに映せるようにしたいと年末年始に取り組んでました。iPad2やiPhone4Sのようにミラーリング対応機種なら一応映すことは可能でしたが、再生画面がフルスクリーンにならなかったりしましたし、それ以外の機種のことも考えるとアプリ側できっちり対応する必要がありました。

■アプリをサブディスプレイに対応させる

本体デバイス用のベースUIViewとしてViewForMain、外部ディスプレイ用としてViewForSubというインスタンスがあるとします。

if ([[UIScreen screens] count] >1) {
        //スクリーンが2つ以上存在する=外部ディスプレイ有り
       UIScreen *secondScreen = [[UIScreen screens] objectAtIndex:1];       
       UIWindow *secondWindow = [[UIWindow alloc] initWithFrame:[secondScreen bounds]];       
       secondWindow.screen = secondScreen;
       ViewForSub = [[UIView alloc] initWithFrame:[secondScreen bounds]];
       ViewForSub.backgroundColor = [UIColor blackColor];

       //以下、ViewForSubに必要なUI部品をaddSubviewしていく
       //必要に応じて、ViewForMainにUILabel等を置いて「テレビ画面出力中」などと表示する
   } else {   
       //外部ディスプレイ無し
       (以下、ViewForMainに必要なUI部品をaddSubviewしていく)

   }

[UIScreen screens] cound]でOSが認識しているモニタの数がわかるので、それが1より多い場合はサブモニタがあるということで、UIScreenクラスのsecondScreenオブジェクトに2番目(objectAtIndex:1)を入れ、更にUIWindowsを入れ、UIViewを入れてやります。サイズは全てsecondScreenのものを引き継いでおきます。これで後は普通にUI部品を配置して利用できます(もちろんUIButton等を置いても押せませんが)。

とりあえずこんな感じで外部ディスプレイ側に表示できました。実際には、アプリ起動中にアダプターが挿抜されたのを検知して切換処理をする等の仕組みが必要になりますがここでは割愛。というかまだ未着手…

■全画面で表示されない?

さてそこまではAppleのドキュメントやブログ記事などを参考に辿り着いたのですが、なぜかフルHDモニタに接続した時に全画面表示されずに4辺に黒縁が出てしまう現象が発生。iOSシミュレーター上で仮想1280×720ディスプレイを使っても発生しません。

SDIM0068

MPMoviePlayerはもとより、UIWindowsやUISreenインスタンスのbound.sizeを取ってみてもちゃんと1920×1080になっているにも関わらず、です。写真の様にポーズアイコンを座標0,0で置いてみると、動画部分の左上隅に来ます。アプリ的には1920×1080で動画を表示しているつもりっぽい。モニタ側で入力信号情報を表示するとこれまた1920×1080。試しに手動でboundを2000×1200とかにすると黒縁部分が減ります。この数字をつきつめればピッタリ全画面にはできるでしょうがどう考えても拡大->縮小とリサイズが2回起きて無駄だし画質も損なわれるでしょう。MPMoviePlayerの全画面表示系のプロパティをあれこれいじっても解決せず。UIScreenより上の階層で何かが画面を1割くらいスケーリングしてそれを1080pでアダプターに送出しています。

でまぁ足かけ二日ほど悩んだ挙げ句、

secondScreen.overscanCompensation = UIScreenOverscanCompensationInsetApplicationFrame;

で解決できました。オーバースキャンという言葉にもっと早く思い至っていれば検索もヒットさせられたかも知れません。もうアナログ時代の言葉だと思って記憶の底に沈んでましたw。overscanCompensationプロパティには3つの定数があるんですが、なんだか一番全画面っぽくないコイツが勝利の鍵でした。公式ドキュメントはこちら。iOS5からの対応みたいですが、とりあえずiOS4.3シミュレーターではクラッシュなどはしないようですが、iOS4.3の実機だともしかすると全画面化されないままかも知れません。

SDIM0067

見事、フルHD画面いっぱいに動画を再生できるようになりました。

 

今のところ日本語でoverscanCompensationに関して触れている記事はヒットしなそげので、参考に紹介しておきます。