サイズや出力スペックはBONIQ 2.0と変わりない低温調理器具 GREENHOUSE GH-SVMA

低温調理器ってご存じでしょうか?お肉が柔らかくなるヤツという漠然としたイメージはお持ちかと思います。水温を指定温度で保つというシンプルな機能ながら、それを利用して「タンパク質が凝固しないギリギリの温度で、かつ生の鶏肉や豚肉に含まれるカンピロバクターなどの殺菌処理を時間をかけて行ってくれる」という調理器具です。普通は鉄板でジュウジュウ焼いて殺菌する代わりにタンパク質が固まってボソボソした食感になってしまうわけですが、コイツを使えば柔らかさを保ったまま安全に食べられる料理ができるというわけです。

メーカーや厚労省から「こういう種類のこの厚みの肉は最低限何℃×何時間加熱殺菌(パスチャライズ)しなさい」という指針が出ているので、それに従って充分な加熱を行いましょう!参考:BONIQのガイドライン

ロボット掃除機といえばルンバが代名詞なように、日本では低温料理器具といったらBONIQみたいな風潮あります。先般発売されたBONIQ 2.0は初代から激ヤセしてスリムでカッチョいいデザイン家電に生まれ変わりました。正直心惹かれましたが、品薄過ぎて納期が1ヵ月以上待ち。最近マッスルグリルさんとか見ていて低温調理器具で柔らか胸肉料理とか、同居人もウチのけものフレンズ達にササミ肉を柔らかく煮てあげたら喜ぶんじゃないかとか気運が高まり、家電店でその日に買って帰れる中で物色。

まず家電店ですぐ目に付くアイリスオーヤマ製のはデカくてちょっと置き場に困りそうなので却下。あと加熱部のカバーがネジ止め式で、お湯が汚れてしまった時に掃除が面倒くさそうという点も気になりました。

で、結局購入したのがグリーンハウスのGH-SVMA。グリーンハウスというとメモリ製品とかポータブルDVDプレーヤーとかのイメージですが、調理家電も作ってたんですね…

外径寸法的にはBONIQ2.0と遜色ないスリムデザインですし、加熱パワー(消費電力も1,000W)と同等。防水性能もIPX7で同等。対応水量も15リットルまでで同じ。低温調理器としての基本性能は完全に横並びです。BONIQ 2.0の長所としては、

  • デザイン家電的な佇まい
  • Wi-Fi経由のアプリ連動
  • 専用コンテナ(水槽)、保温カバーなどのオプションの充実

位でしょうか。BONIQ 2.0がプラ外装になったのはコスト削減の結果と公式で書いてますし、熱伝導効率や衛生面としては金属ボディの方がいいのでは?という気すらするのでデザインは好みの域でしょう。低温調理器は初ですが、正直「指定水温を指定時間保つ」以外に性能や使い勝手に差が見出しづらい商品な気がするので、7千円~1万円近いの価格差は正直ブランド代かなーという印象でした。世の中猫も杓子もBONIQなのでレシピブログや動画はBONIQ前提だったりしますが、(加熱性能を信頼する限り)温度と時間という操作変数はどの機種でも共通のはずですし。

まぁIoTとかアプリ連動とか好きなので、現物在庫があったらそれでもBONIQ 2.0に流れた可能性はありますがw。

■作ってみた

早速作りました。ローストビーフ一発目は付属レシピに従ったもののちょっと硬くで微妙。肉も違うかもですが同居人が作ってくれた2回目はバッチリでした、柔らかすぎてスライスが切りにできない。

ローストビーフ(2回目)

次はいわゆる鳥ハム。これもムネ肉ながらやわらかくて飽きずに1枚くらいペロリと食べられます。ソースはマッスルグリル本に沿って作りましたが、市販ソースでいいのがあればさらに手間を減らして常備できそうです(マッスルグリルのレシピではみりんの代わりにアップルジュースを使って糖分を抑えるという考え方がツボりました。実際のところはどれくらい違うんでしょうね。

鳥ハム
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あと鶏レバーの煮物とかも写真撮り忘れましたがフワトロなやつできました。

またササミ肉を柔らかく煮たご飯はウチの猫や老フェレットもガツガツ食べてくれています。さすがに栄養的にそればっかとはいかないと栄養学に詳しい同居人は言っていますが、市販フードでも割と好き嫌い激しいぬっこがモリモリ食べるのはとりあえず見ていて嬉しいです。業務スーパーで冷凍ササミ肉を買い置きしておけばいつでも作れるのも良いです。

 

とりあえず肉系だけで買った甲斐があったなと思っていますが、追々プリンとか茶碗蒸しとかにもチャレンジしてみようと思います。「水温を一定に保つ」という簡単だけど人の手でやろうとするとクッソ手間のかかることをおまかせでやってくれる低温調理器は、今まで家庭では手間がかかってなかなかできなかった料理の間口を広げるという意味で有用だし、例えばホットクックとかヘルシオみたいな調理家電よりは手頃なお値段なので、コロナ禍の中食ブーム/圧にもってこいの商品だと思います。

 

2024.05.27 壊れた…

購入から3年近く経ちました。その後ホットクックで賄える部分も多く利用頻度は3ヶ月に1回くらいになっていましたが、ついに壊れました。温度センサーが機能してないようで、スタート直後から水温表示が90℃台を出します。当然65℃など指定温度よりも高い判定になるのでヒーターがオンにならず水温は全く上がりません。

問題はサポート体制で、販売元のグリーンハウスに問い合わせた人のレビュー(ビックカメラ)によると、「保証が切れた後は買った方が安くなるので買い直しをお勧めします」という対応だったらしいです。ようはOEMでラベルつけて売ってるだけなので自社サポートはできず、初期不良の交換対応のみ、という感じでしょうか。ロクに症状も確認せずの対応だったぽいので、内容関係なしということっぽいです。ワンチャン分解してみればどこか接触不良とかで直せるかもですが、この手の発熱デバイスはあやしいまま使うのはちょっと不安ですね。現状としては温度が上がらないという安全側に倒れる不具合ですが、もし逆転したら…

うーん、ホットクックで済ますか専業メーカーのBONIQ2.0辺りに買い換えるか、、

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