先日も業務で大活躍してくれた小型ワイヤレスマクロキーパッドAZ-Macroですが、ふと見ると複数の強化パーツがリリースされていました。
です。元々左側にあったアクリルカバーの部分に、それぞれトラックボール(左右クリックスイッチ付き)か、サスティンペダルを接続するための3.5mmジャックを増設するキットになります。こうした後付けパーツで強化できるのは燃えますね。
残念ながら両方同時装着はできなそうなので、今回はトラックボール接続ユニットをキットで購入。トラックボールユニットはリンクに沿って遊舎工房さんで買いました。それぞれに送料がかかるので、実は最初から完成ユニットを買うのとキットはそんなに変わらない値段になります。できればBOOTHの方でトラックボールユニットも含んだキットをハンダ工作好きな人の為にラインナップしてくれると嬉しいなと思ったり。
ともあれ別個に注文したパーツが揃ったので早速取り付けてみました。
紙の説明書などは付属せず、QRコードで誘導される公式の説明書きがこちら。設定画面での設定方法は記載されていますが、取り付け方法についてはほとんど説明がなく、完成写真を見ながら「こうかな?」と考えながらするしかなくやや不親切です。特にユニット基板とトラックボールユニットの固定はどうしたらいいか悩みました。基板側にユニット大の四角い穴が空いていますが、固定方法がありません。スカスカです。しかし結果から言えば配線だけハンダ付けし、付属のコンスルーでAZ-Macro本体にとりつけると本体基板上のチップの上に載っかる感じになってほどよく固定されます。後でプラリペアか瞬間接着剤で固定しようかなと思ってましたが不要と思えるくらいしっくり固定されまる。そうひと言書いて置いてくれれば無駄に悩まずに済んだのになと。
ハンダ付けする箇所はトラックボールユニットの5芯フラット線とクリックボタンが2つx2箇所づつ、そして6ピンのコンスルーです。全体に小さい端子が多くて緊張しました。一番小さいコテ先にしてルーペで覗きながら慎重にハンダ付けしていきます。特に5芯のフラットケーブルは隣とショートしてしまわないよう細心の注意が必要だったのと、トラックボールユニットから直接生えているので失敗してケーブルが足りなくなるとアウトです。クリックボタンも基板上に固定できる場所はないので真っ直ぐ取り付けられるまで何度かやり直しをしました。コンスルーは増設基板側と本体基板側にそれぞれあって両者をつなぐわけですが、私は増設基板側のみハンダ付けしました。どちらもしなくてもテストではきちんと動いてましたが、増設基板側はボタン近くで指が触れるのでハンダが盛ってあった方がチクチクしないかなと。逆に本体基板は将来的に「やっぱ踏みキー接続ユニットに換装したいな」と思う日がくるかなと思い脱着可能な状態を維持することにしました。
全体的に細かい作業が多いので、特別ハンダ付け工作が好きという人以外は完成品の購入をお勧めします。増設ユニットと本体との接続はさほど難しくはないと思います。
■使用感
おそらくキーボードからマウス+キーボード扱いになるからなんでしょうけど、Bluetoothのペアリングは一度やり直す必要がありそうでした。
ボールの大きさが大きさなので、常用できる快適なトラックボールとはなりません。クリックボタンも割と深く押し込まないとならないので、操作性はイマイチ。しかし左手キーボードとしてちょっとしたカーソル移動とクリックができるというのはなかなかに便利。本体の大きさがかわるわけでもないので、とりあえず付けとけというオプションだと思います。
私は左手で使うことが多くなると思うので、クリックボタンは左右入れ替えてみました。割り当ての自由度はメイン8キーと同じなので、クリック動作ではなく特定のキーコンビネーションやWebHookもアサイン可能です。仮にトラックボールの必要性を感じなくとも、8+2で実質10キーのマクロパッドになる、と考えることもできます。
■まとめ
- 標準でBluetooth化され、バッテリー駆動でワイヤレス動作できる
- 設定用Webインターフェイスを備えている
などオンリーワンなマクロパッドという価値が更に強化されるパーツシステム。「最近出てた」と書きましたがファームウェア更新とかはしなくても設定メニューがあったので、もしかしたら最初から売ってたか、少なくとも仕込みはしてあったということなんでしょう。逆にいうと現時点ではこれ以上の強化パーツラインナップはなさそうですが、今後も色々な選択肢を提供していってくれたら嬉しいです。むしろいつ買えなくなるかもわからないので、踏みキー接続ユニットも一緒に買っておけば良かったなと後悔。というか本体ごと予備で買っておきたいレベルです。次は完成品でもいいかなw。でもキースイッチはカスタマイズしたいかも。
基本はEnterとCtrlで読み進める紙芝居ゲーで、たまに選択肢やセーブ操作をするなんて用途にもピッタリかも知れません。