震災後の暮らしぶり覚え書き

東北関東大地震後から10日ちょっと経過した横浜での生活ぶりについて、地域外の人と未来の自分への参考にと書き留めておきます。早く「あぁ、そんなこともあったなぁ。」と懐かしく思い出せる日が来るといいですね。

■停電生活

福島の原発事故で東京電力エリアの電力が付属し、平日はエリアごとの持ち回りで計画停電(輪番停電)が実施されています。ウチは第五グループというのに所属してます。来週からは更に5つのサブグループに細分化される模様。

一度の停電は3時間程度できっかり何時から何時という感じではなく、5時間くらいの幅のうちどっか3時間落ちるよ、的な予告のされ方なので、お店や工場なんかは調整に難儀してるみたいです。あと信号も一部の大きな交差点を除いてダウンしてしまうので車の運転は細心の注意が必要ですね。

我が家としてはサーバーが自営なので停電してしまうとWeb等のサービスはもちろんメールが受信できなくなるのが痛いです。DNSもひけなくなるので、σ(^^)宛にメールを送ろうとした人の画面でエラーが出たり、エラーで戻ったりしてしまう迷惑がかかるのでどうしたもんかと思っています。この計画停電は長引きそうなので、仕事が一段落したら実家なり海外のクラウドなりにサーバー機能を移転しなければなと思っています。

ネットに関してはWiMAXが生きてるのでモバイルルーターであるWM3500Rを動かしてさえおけば、ガジェットにだけは困らない我が家なので、ノートPC、iPad、GalaxyTab、iPhoneなどWebを見るには事欠きません。照明も落ちてしまうので本などを読むより、こうしたバックライト付きデバイスで時間をつぶしてることが多い感じです。

■節電生活

平日3時間程度(場合によっては1日に2回)の停電時間以外にもとにかく電力が足りないということで節電を心がける生活を余儀なくされています。余裕のある夜間に回せるものはできるだけ回すって感じですね。

我が家はもともとほとんど暖房いらずな鉄筋アパートなのでそっち系では特に変わるところはないです。今冬も寝る時に電気あんかを数回使った以外は暖房器具不使用記録更新中です。照明も元からあまり無駄につけておかない主義ですが、より徹底するようにしています。自分のいる部屋以外は消しておくということ。ちなみに白熱球はとっくに卒業済みです。

そんな我が家なのに何故平均世帯より消費電力が多いのか(^^;)。まぁやはりPC、デジタル家電系でしょうね。暖房器具などに比べると個々の消費電力は遙かに小さいんですが、なにぶん数が…。てことで、昼間はTeraStationやLinkStationは落としてます。玄関の監視カメラ(笑)や一部の無線LANアクセスポイント、フォトフレーム等もオフ。あとPS3+torneによるバックアップ録画も停止といった感じです。

また調理なんかもなるべく昼間は電子レンジを使わないようにしてますね。省エネの為には鍋で茹でるよりもレンジで加熱した方が効率的だったりするし、だから今までそうして来てたんですが、省エネとは別の観点で節電が必要になり、鍋+お湯体制に逆戻りという感じです。そんなに料理の達人ではないので加減や手順の組み替えがサクっといかずに難儀してますw。

あとシャワートイレも基本プラグ抜いていて使用時に挿すって感じですね。ウチのPanasonic製のシャワートイレは停電から復帰すると水温も便座も“中”にしてくれやがるので、抜いておかないと知らず知らずのうちに電力使ってしまうんです。で、使う時にプラグ挿しても瞬間湯沸かし世代ではないので冷たい水しか出ないのが地味につらい(^^;)。

■品不足

食品ではお米、卵、牛乳、納豆、カップ麺などが手に入りにくいです。毎日入荷はあるようですが絶対数が足りてないので夕方とかだと全滅してます。というか節電の関係で夕方には店を閉めてしまうとこも多い感じ。

食品以外だとガソリン、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、乾電池、懐中電灯、ガスコンロ、ガスボンベなどですかね。ガソリンは道路にずらぁっと行列ができて小一時間並んでやっと入店しても20Lまでといった制限がついてたりします。ペーパー類はちょうど買い置きしたばかりだったので問題なし。電池もとっくにeneloop化が済んでいるので困ってません。懐中電灯もあるし、ガスコンロはいまんところ必要は感じてないですね(ガス、水道は普通に使えてます)。

どれも被災地優先で出荷してるのでこちらへまわってくる絶対数が少ないのは致し方ないところです。ガソリンとお米あたりは今週末くらいから供給量が増えるという話ですがはてさて。牛乳やほうれん草は本当にごく少量の放射能が検出されたということで出荷規制が一部で始まってますが、そこから風評被害が広がっていて無駄に販売自粛したり廃棄されたりしてるという残念な状況が起きています。納豆はよくわかんないですがやはり水戸が産地だから出荷できるとこが減ってるんでしょうかね。

■Twitter

震災発生後はTLの流れがスゴかったです。色々なメッセージ(デマも含め)がRTされまくってました。海外サーバーなのもあって、下手なキャリアのメールよりも安定してた感がありますね。一週間ちょっとたって少し落ち着いてきたかなという印象。テレビという一次ソースがあってその情報を拡散したりツッコミ入れたりという広がり方が大きいので、テレビで地震特番が減るにつれてTwitterも平常運転に戻って来てる感じ。少し前に海外ではFaceBookが革命を助けたと話題になってましたが、ここ日本ではTwitterが主役だった印象です。

 

もともと三月という期末ラッシュ、確定申告など仕事が普段の何倍も忙しい時期にこの騒ぎでもうどうしたもんかなという感じでしたが、ようやくそれたも片付けられそうな目処がついてきたかなという感じ。まだまだ不便は多いですが、被災地を思えばこそこちらは早く平常運転にして経済的に復興してかないとって感じです。今やニュースでも全く触れられてませんが、もともと日本経済が破綻スレスレだった訳です。来年度の予算すら成立してなくて、色々なところで年度途中で予算が執行されずにショートするんじゃね?とかいってた訳です。そこにこのダメージですからねぇ。さてどうなることやら。数年後にこのエントリを読み返す自分と日本がどういう状況にあるか楽しみにしつつ、今月の残りの仕事をやっつけちゃいたいと思います。

LinkStation + Time Machineでエラー45になる時の覚え書き

一昨日購入したMacBook Pro 15’ Early 2011のセッティングがほぼ終了したので、Time Machineバックアップの設定。ウチは純正のTime CapsuleではなくBUFFALOのLinkStaionを使ってます。より容量のあるRAIDタイプのTeraStaionは少し方が古くTime Machine非対応なので、最近買った自宅<->実家移動用の小型モデルであるLS-WSXです。帰省中にもバックアップできます。

さて、(Time Capsuleは知りませんが)LinkStationをバックアップ先として登録する場合、事前にLinkStation側の管理画面で初期設定とマシン毎の登録作業が必要になります。初期設定(どの共有フォルダにバックアップを保存するか等)はMacBook Air導入時に済んでいて、今回はマシンの追加登録。登録項目はマシン名とMACアドレスです。ここでハマったのはAirMacアドレス(無線LAN側のMACアドレス)ではなく、Ethernet(有線LAN)側のものを登録しなければならないという点。そもそも有線LANポートがないMacBook Airでは発覚しなかったんですね(あとMac miniはバックアップとってなかった)。

設定時に無線LANでつないでたし主には無線LANで使うことになるからと、とりあえず無線側のMACアドレスを入力しておいたんですが、これだとTime Machine側で指定はできるものの、実際にバックアップを始めようとすると、ずっと「マウント中」となりしばらくして「エラー45」を吐いて終了してしまいます。TeraStationの管理画面から追加登録をしてから実際に保存用ボリュームファイルができるのに少し時間がかかるみたいなので少し時間を置いたりもしたんですが解決せず。結局エラー番号でググって答えを発見しました。またやはり設定後すぐはまだファイルが準備できておらず同じエラーになりましたが、少し間を置いたら無事バックアップが開始されました。

まとめると、

  • LinkStationには有線LAN側のMACアドレスを登録するべし
  • 設定後、しばらく(10分くらい?)待ってからバックアップを始めるべし

ってとこでしょうか。

ちなみに実際にバックアップ用のボリュームをマウントしてみると、フォルダの中に「(マシン名)_(MACアドレス).sparsebundle」というファイルが作られてます。2番目はこれがあることを確認してから、と言い換えてもいいでしょう。

しかしこうしてマシン毎にイメージファイルが作られるってことは、Windows Home ServerみたいにOS部分などの共通ファイルを重複させずに保存してバックアップ容量を節約する、といった仕組みはないみたいですね。もともとバックアップ用とは別の用途で買ったNASなのでそのうち容量的を圧迫してきたら、AirMac Extremeに適当な外付けHDDをぶらさげてTime Capsule化することも検討します。

てへ、Sandy Bridge世代MacBook Pro 15’買っちゃった! 購入編

こんな折りですが、ストレス発散やら、先々の調達不安などからSandy Bridge世代のMacBook Pro(以下MBP) Eary 2011モデルの15インチ買っちゃいました。震災後AppleStoreの通販納期は「1~2週間」となっており、iPad2が日本製部品の供給不足で品薄になったり、新たな部材調達元を物色中と聞いて、MBPは大丈夫かいな、と。仮にこっそり部材調達先を変更して間に合わせるにしても、最初の設計段階で選ばれた調達元がベストじゃね?と(いや、MBPに関しては全然そんな話出てないんで想像ですけどね)。あとちょうどVAIO type Zを譲って欲しいという後輩がいたのでいいタイミングかもなとか。停電中にキーボードライトがついてるマシン欲しいなってのも。

■モデル選定

モバイラーとしては15, 17はデカすぎて敬遠してたんですが、13インチは液晶解像度がMacBook Air(以下MBA) 11’に劣る1280×800で、高解像度オプションも無しってことで、既にMBA11’を所持してる未としてはナイなと。17’をワークデスクに置いてメインに使い、帰省時なんかにもそのまま“オフィス”を持っていける環境にしてみるのも一興かなと思ったんですが、先日ワーク用デスクトップもSandy Bridgeにしたばっかりだしってことで、結局15’に。

液晶の高解像度化は必須だと思っていたので店頭モデルはハナから興味なし。できれば非光沢(アンチグレア)モデルがいいかなと思い、Apple Store渋谷で現物視認も済ませてありました。

CPUは最低の2.0GHzで充分。Radeonのパワーも必要な場面が浮かばない。メモリも4GBで。もし8GBにするにしても自分で交換した方が遙かに安上がり。SSDに関しては間違いなく選ぶつもりでしたが、レビューを見てるとCTOで装着されるのは東芝の3Gbpsタイプと判明。だったら自分で6Gbpsのに換装しようってことに。

で昨日気分的に盛り上がってきて、AppleStore渋谷に電話するも非光沢モデルは通常CPUが最上位の2.3GHzのしか在庫していないとの返事(これは銀座も同じらしい)。渋谷に在庫はあったもののさすがに価格差が大きすぎるので断念。次に普段から人気CTOモデルは在庫していることがあるというSofmapに望みを託して電話。横浜(ビックカメラになっちゃったけど)と町田は無し。あれ?CTO在庫してんのって秋葉だけ?ってことでMac Collectionに電話したらなんと1台だけあるとのこと。一旦電話を切って10分ほど悩んだ挙げ句、やっぱりと取り置きしてもらって特攻してきました。

■SSD

買うなら6Gbpsモデルで128GB位のだぞー、位は決めていったものの、買うならDSP版Windows7も一緒に買いたいしそうなると結構高くなるのでこれはまた後日でもいいかなぁ、とか思ってあまり下調べしていきませんでした。んで、Mac Collection(SofmapのMac館)で本体買うついでに、(前々から還元率低いからスルーしてた)ポイントカードを作成。7,000ポイントほど貯まったのでじゃぁこれ使って買おうってことになってSofmapの自作パーツを扱う店舗へ。

でまぁIntelならそうそう悪くはないだろうと思って最近出た6Gbpsタイプの510/120GBをチョイス。24,800円でした。CTOでSSD 128GBにすると18,270円なのでまぁそんなもんだろと相場も調べず購入。後で調べるとランダムが同じコントローラーのPlextorなんかに比べるとちょっと落ちるみたいですね。ちょっと情弱だったかしら。まぁいいや。

■その他同時購入品

今ワークデスクで使っているMac miniのリプレイスで普段は外部モニタにつないで使うつもりなので、クラムシェル動作用にスタンドを物色。iPad用で利用実績のあるBookArcを購入。ただ立てかけておくだけのアイテムとしては高いんですが、シリコンパーツで安定感あるしまぁいいかなと。

あと、モニタがDVI入力しかないのでminiDisplayPort->DVIの変換アダプタ。別に純正じゃなくていいやと思ってMac Collection 2Fを物色してて見つけたGriffinのコレをゲット。純正並のお値段でHDMIにもDVIにも対応。HDMIでは音声出力にも対応とイイカンジ。合体はロマン。

まだ動作確認してませんが、Apple Storeでも扱ってるようなので大丈夫でしょう。

■SSD換装作業

現行のMacBook Proの分解には00番のプラスドライバーとT-6のトルクスドライバーが必要です。帰りの電車で後者を買い忘れたことに気付き焦りましたが、結論からいうとT-6なくても交換できました。裏蓋とHDD固定具の一部を外すのにプラスドライバー、HDDに直接ついているネジを外すのにT-6を使うワケですが、ネジの頭自体を固定具にひっかけて止める仕組みなので、頭が大きくラジオペンチでも回すことができました。基本的にはちゃんとT-6を使うことを推奨しますが、参考までに。

一応HDDで起動するところだけ確認して速攻で換装。基本的なソフトを色々入れてみた状態で、電源ボタン押下から壁紙が表示されるまで約19秒って感じです。MBA11’より速いんじゃないでしょうか。ベンチツールを使った正確なデータは別途、本体レビューと別エントリにて。

OS再起動後にPostfixがエラーでメール送受信できなくなる時の覚え書き

我が家のCentOS + Postfix + SpamAssassinで運用しているSMTPサーバーが、OS再起動後にエラーを出してクライアントからの送信や外部からのメール受け取りができなくなる現象が発生していました。原因究明は簡単で/var/log/maillogをみると、迷惑メールフィルタSpamAssassinが使用する/var/run/spamass.sockにパーミッションがないせいだとわかります。このファイルのオーナーをpostfixにしてやれば解決します。実はもうずっと前からこの現象が起きてたのですが、OSを再起動する機会自体が少ないので、都度手動で対応していました。

ですが最近の計画停電で発生頻度があがってきたので、まじめに対応をしようと。

で、このファイルを作成するのが/etc/init.d/spamass-milterです。このファイルの中に下記のようなブロックがあります。

start() {
        echo -n $"Starting $desc ($prog): "
        daemon $prog -p $SOCKET -f $EXTRA_FLAGS
        RETVAL=$?
        [ ! -s $SOCKET ] || sleep 30
        chown postfix $SOCKET
        echo
        [ $RETVAL -eq 0 ] && touch /var/lock/subsys/$prog
        return $RETVAL
}

ちゃんと6行目で同じことしてるんですね。ただタイミングが早くて実際にこのファイルが作られる前に実行されてしまい、結果としてオーナー変更ができてなかったっぽいです。直前の行にあるsleepコマンドによる待ち時間を長めにとってみたところ解決できたっぽいです。ちなみに確か最初は5だったんですが、10にしてもダメでした。どれくらいの時間が適切かはお使いの環境によると思います。

OS再起動後、/var/run/spamass.sockのオーナーが最初からpostfixになっていれば成功です。

Xen環境でUPSが使用できない時の覚え書き

停電を繰り返すうちにどうもUPSによるサーバーのシャットダウンがちゃんとできてないことがわかってきました。そういえばUPSは前のサーバー機から継続だけど、今のXen環境にしてからあんまり実地テストとかしてなかったなと。

我が家のUPSは三菱のFREQSHIP Fで、同社がフリーで配布しているFREQSHIP-mini for FreeUNIXをインストールして運用しています。起動スクリプト/etc/init.d/freqshipを実行するとなにやらCOMポートがどうのとエラーを返します。設定ファイルは/etc/freqship/UPSFILEで、一行目に、

Port=/dev/ttyS0

という記述があります。UPSとの通信に使用しているCOMEポートとして/dev/ttyS0を指定してあるのですが、これがなんらかの理由で使用できないようです。次に起動時のコンソールメッセージを

dmesg | grep tty

としてttyという文字を含むものを検索。すると、

Xen virtual console successfully installed as ttyS

とXen絡みのメッセージを発見。どうもXenがシリアルポートを占有してしまってるのが問題のようです。そこでググった結果の解決策は、/boot/grub/grub.confを編集し、

title CentOS (2.6.18-194.32.1.el5xen)
        root (hd0,0)
        kernel /xen.gz-2.6.18-194.32.1.el5 dom0_mem=768M
        module /vmlinuz-2.6.18-194.32.1.el5xen ro root=/dev/lvm1/Domain0 xencons=off
        module /initrd-2.6.18-194.32.1.el5xen.img

のように赤字部分を追加し、Xenにシリアルコンソールを使用しないよう指示しました。grub.confには同じようなブロックが複数セット書かれていると思います。大抵は一番上がデフォルトで使用される記述だと思いますが、まぁとりあえず全てに書いておきました。

これで再起動したところ、/etc/init.d/freqshipでエラーが出なくなりました。

停電の多い地区の皆さん、いちどちゃんとシャットダウンできてるかお試しあれ。

■オマケ:XenのDomain-U仮想マシンを自動的に起動する

Domain-0が再起動した後、自動でDomain-U(仮想OS)も起動させたい場合、/etc/xen/autoに設定ファイルを置いておけばいいようです。大抵は/etc/xen/においてあるでしょうから、シンボリックリンクを張っておくのが簡単でしょう。たとえばHogeという定義ファイルなら、

ln-s /etc/xen/Hoge /etc/xen/auto/Hoge

とか。ちなみにXenはシャットダウン時にDomain-Uを自動でサスペンド状態にしてくれて、次回Domain-0起動に自動的に復帰させてくれるようです。上記の設定はちゃんとそれをチェックしてレジュームに失敗した場合のみ実行してくれるみたいなので、Domain-Uが二重に起動してしまうようなことはないようです。賢い。