電子帳簿保存法&消費税申告に備え、改めてScanSnapでレシート管理の準備をする

電子帳簿保存法やインボイス制度を機に消費税納税事業者になろうとする個人事業者は、改めてレシートの保存管理、取り込み運用について整備しようとしている方も多いのではないでしょうか。自分は今まで経費の買い物はほぼほぼクレジットカードで買っており、freeeにその明細を取り込んで済ませていましたが、今後はきちんとレシートをスキャンしておかないとということで滅多に使ってなかったScanSnap iX500の設定を見直し、どうすれば最低限の手間で運用できるか検討しました。

■前提条件

  • 会計サービスはfreeeを使用している
  • ScanSnap iX500を保有している
  • もっとも経費の買い物がおおいのはAmazonで今年からAmazonビジネスに登録した
  • 通販では他にヨドバシ、ビックなども併用。決済は業務用のクレジットカードに集約
  • その他、店頭での買い物も上記クレカを使用
  • 現金決済はたまにコインパーキングくらい

という状況です。Amazonの買い物の明細はAmazonビジネスをfreeeに連携しておけば消費税計算も含めてやってくれると思うので、7,8割方はそれで済むかなと期待しています。その意味で、ヨドバシやビックでしていた買い物も、価格や納期がさほど違わなければAmazon(ビジネス)に集約していくのがいいかなと思っています。

とはいえどうしても即日欲しいとか、店頭で衝動買いとかもあるので、そうしたレシートはしっかりとスキャンしてfreeeのファイルボックスにアップしていかねばなりません。これまでスキャンは最低限しかしてなかったのでスタータープランでしたが、仕方なく今期からスタンダードプランに変更しました。

ということで、以下はfreeeのファイルボックスにレシートをアップロードする方法について整理したものになります。

最近のWi-Fi対応ScanSnapはScanSnap Cloudというクラウドサービスが使えるようになっており、サーバー上でスキャンした書類の種別(書類、レシート、名刺、写真など)を識別し、それぞれに応じた振り分け先を連携設定しておくことで、自動転送してくれます。名刺だったらEight、写真だったらGoogle Photo、みたいな感じです。このレシートの振り分け先として会計サービスのfreeeを連携しておきます(他のサービスでもScanSnap Cloudが対応していれば選べるはずです)。

私は結構前のiX500というモデルを使っています。たぶんもう販売終了してるかな。Wi-Fi対応した最初のモデルだった気がします。

今だとiX1600とかが代表モデルです。本体に液晶画面があってそこで送信先を指定できたりして直観的だと思います。

さほど大量に読み取らないのであればiX100もまだまだ現役で使えると思います。

■方法1 スマホアプリ「freee会計」から操作する

スマホの「freee会計」アプリからScanSnap本体を操作して取り込む方法です。ScanSnapにレシート束をセットし、アプリで「取引」タブを開き、「ファイルボックス」セクションを選ぶと、右上の「+」ボタンが押せるようになります。

そこから写真のように「ScanSnap」が選べるのでタッチすると、自動的にScanSnapアプリに移動してスキャンが始まります。

freeeに取り込むんだからfreeeのアプリから始めるというのは理に適っているというか自然な感じですが、操作ステップとしてはやや多め。

たぶんですがScanSnap Cloudを経由してないのでそちらの設定が上手くいかない人や、普段は他の会計サービスにアップしていて、一時的にfreeeに送り先を指定したい、といったケースでは有用かも知れません。

ただ方法で難点があります。レシートは基本表面のみなのですが、一定の割合で白紙の裏面もアップロードされてしまいます。100%ではないので一応なんらかの基準で選別はしてそうなんですが、白紙識別をScanSnapエンジンではなくfreee独自でやってるんでしょうか?結果としてfreeeの「ファイルボックス」側に無駄なデータが増えて消さなければならないです。月5枚しかアップできないスタータープランをお使いならキレたくなるところです(月5枚でScanSnapは使わない?)。まぁスタンダードプランでも無駄手間なので気になりました。

ちなみに見ての通り直接レシートをカメラで撮影してアップすることもできてそもそもScanSnapいらなくね?って話もあると思いますが、何枚もまとめてアップしたい時はScanSnapの方が早いし、ヨレヨレになったレシートも綺麗にまっすぐ取り込んでくれるのでいいかなと思います。特に最近の家電店やホームセンターのレシートって30cmくらいあることもザラなので、そういうのを平らなところにしっかり伸ばして置いたのを撮る、って地味に面倒ですよね…

方法2 ScanSnap本体操作で取り込む

PCソフトやスマホアプリを一切起動しないでScanSnap単体でレシートをfreeeにアップすることもできます。先述のScanSnap Cloudの設定でレシートをfreeeに同期するようになっていれば、本体操作だけでいけます。

写真はiX500の操作ボタンですが、クラウド設定が完了してWi-Fiに接続しているとScanボタンの下半分がパープルになります。上半分のブルーの部分を押すと通常のUSBなどを経由したローカルPCへのスキャン動作、下半分のパープル側を押すとScanSnap Cloudへのアップロードとなります。あとはそれがレシートなのか名刺なのか写真、書類かという判別はCloudがやってくれます。

こちらではfreeeアプリを使った場合のように無駄な白紙面がファイルとしてアップされてしまうこともありません。ScanSnap Cloudの識別エンジンが優秀なんでしょうか。

レシートがたくさんある場合はこれが一番楽かなと思います。昨年iX1600がアップデートで「PCレスでNASへの取り込み」に対応したので、一瞬買い換えも検討したんですが、当面レシートをfreeeに送るという用途であればiX500でもまだまだPCレスで活用できるなと思いました。

番外 スマホカメラで撮影する

この方法は先にも書いたとおり枚数が多い時や長いレシートを撮るのが手間ですが、電子帳簿保存法では電子化してしまえば原本を処分して良いことになっているので、出張先とかで細々としたレシートを貯め込みたくない場合はとっとと読み込んで捨ててしまうのもアリかなと思っています。

ScanSnap Cloudの連携が済んでいれば、ScanSnap Homeスマホアプリでスマホカメラで撮ってアップすることもできました。以降の処理はScanSnap Cloud側で行われるので手軽です。またfreee会計アプリから直接アップもできます。わざわざ裏面撮らないので裏面誤認識問題も気にしなくて良いですね。

ScanSnap Homeアプリとfreee会計アプリでスマホカメラからのアップを比べてみましたが、個人的には前者の方が若干操作感が良いかなと感じました。freee会計アプリはシャッター前のプレビューでレシートを認識すると青枠が表示されるんですが、それがチラチラ点いたり消えたりするので、点いた瞬間にシャッターボタンを押すのが難しい。ScanSnap Homeはあらかじめ「レシート」を選択してあれば、青枠が出た瞬間に自動でシャッターを切ってくれます。また補正の精度や画質もScanSnap Homeの方が良い印象。freee会計の撮影データはなんか解像度が低く小さい文字のレシートはぼやける気がしました。

なお従来は「ScanSnap Cloud」というスマホアプリでしたが、こちらは2024年8月に配布終了になるようで、これからセットアップするなら「ScanSnap Home」を使った方が良いでしょう。

■まとめ

電子帳簿保存法のおかげで、一定のルールでスキャンしておけば原本の即時破棄が可能になったのはありがたい点です。一方インボイス制度がはじまり、納税額を減らすためには個々のレシートからインボイス番号を読み取って記帳する必要が発生しました。1枚1枚レシートを精査するなんてここ数年ほとんどやらずに来たので、なんだか時代が戻ってしまった気がします。

それでもfreeeとScanSnapを駆使すればなんとかやっていけそうです。そもそも簡易課税にすればこの辺りの手間はもしかするといらないのかも知れませんが、少なくとも今年は理解を深めるためにとりあえずやっておこうかなと思っています。

Bambu Lab X1-Carbon、半月目

X1-Carbon使用半月(2週間)目の近況レビューです。

■高温プレート解禁。高温=騒音

別売りオプションの高温プレートを開封して使ってみました。Bambu Studioの設定にプリセットがあるので切り替えるだけで最適設定で造形してくれます。らくちん。

高温プレートの方が対応素材が多いので、裏表を使い分けないとならない低温/エンジニアリングプレートよりも簡単でいいなと思っていました。ただ、デフォルトでは文字通り高温で印刷するせいかファンの音が低温プレートの時よりもかなりうなる気がします。しかもPLA素材の場合は温かくなりすぎるのでドアを空けておくよう指示が出ます。キャリブレーションの一時的な騒音と違って、プリントしてる間ずっとうるさいのでちょっと微妙。高温プレートでもPLAの時は温度をそこまで上げない設定とかできそうなもんですが、少なくとも自動ではそういう挙動はないようです。

糊は低温、高温とも結局塗ってます。液体糊が塗りやすいし平滑になるのでいい感じ。Migda使ってたことは意地でも糊は塗りたくない、くらいに思ってたけど、こちらは最初に糊塗りを怠るとプレート破損するまで書かれているので、洗った直後も含めて結局塗るしかないかなと。前のプリント物があったところが白く抜けるので、そこだけ塗り足す感じでだいぶ習慣化して気にならなくはなってきました。テクスチャードプレート以外では塗ってく方針かなと。

また特に高温プレートだとそうなんですが、造形完了直後は造形物もプレートもかなり熱くて、しっかり冷ましてからはがさないとスプールなどの大きい造型物なんかは反ってしまいそう。なので、連続して次の造型にかかりたい時なんかは予備のプレートがあると、終わった造形物を冷ましながら次がスタートできていいかなと思い始めました。種類を使い分けるのではなく、単純に数があるとサイクルをまわしやすい、という気付きです。

ただ買い足すならスムーズPEIシートかな。「造形後に数分覚ましてから剥がさないと損傷する、定期的に洗剤と水でクリーニングが必要」という短所については、どのみち今も気に掛けてるので、だったら糊不要になるメリットしかないかなとか。造形時の温度(=騒音)が低いならいいな。でもこれ公式サイトで売り切れ中。入荷次第試して見たいと思います。

■スプール周りのあれこれ

購入後、未定着とかスパゲティとか3Dプリンターあるあるの失敗は皆無なんですが、唯一起きているのがAMSでのスプール絡みの問題、しかも社外スプールのフィラメントに関してです。純正スプール(フィラメント)を使っておけば問題ないんでしょうが、今までのフィラメント資産もせっかくなので使い切りたいところです。

AMSの仕組みとして、フィラメントを引き込むのは一度フィーダーユニットの穴に先端を差し込んであげれば問題なく引っ張ってくれます。ただ異なるフィラメントに切り替える際、できるだけ無駄が発生しないようにエクストルーダーまで到達したフィラメント先端を巻き戻す動作が発生します。こちらはフィーダーユニットが逆向きに送り出すと同時に、スプールをローラーで逆回転させて巻き取っていくという2つの要素が同時に動く仕組み。後者の巻き取りで、ローラーの回転がきちんとスプールに伝わってくれないと、戻ったフィラメントが巻き取られず暴れて絡んだり、いつまでも巻き取りが完了しないのでエラーになって造形が中断したりします。ここら辺が非純正スプールだと正しく回転せずにトラブルになりがち。

こうした社外スプールのフィラメントは外部ホルダーから供給すれば問題なく使えるのですが、多色造形の1つとして使いたい時はAMSに入れる必要がある為、なにかしら工夫がいります。

紙製スプール

OVERTUREやeSUNなど純正より安くて評価も高いフィラメントメーカーは樹脂製にかわって段ボール製スプールを採用しています。コスト面、環境面で優位なようです。普通のホルダーにひっかけて使うプリンターならなんの問題もないのですが、AMSだと摩擦が足りなくて正しく回転してくれません。

これを解決する方法として、

  • 樹脂製スプールにつけかえる
  • 外周に樹脂製リングを取り付ける

などが一般的。どちらもモデルデータがあるので自分でプリントすれば良いのですが、とりあえず少ないフィラメントで作れる後者を試したところ、それでも滑って正しく巻き取れないケースが頻発。もしかするとPLAよりもPETGの方がザラつきがあって向いてるのかも?もしくは「ファジー壁面」をオンにして表面をザラザラにするとか。今はこのギザ十みたいな凹凸がついたリングアダプタを試しています。

小さいスプール

フィラメントは1kgスプールが一般的ですが、ちょっとだけこの色がほしい、といった時に500gのものだと安く済みます(コスパ的には割高でも)。こうした外径が小さく重量も軽いスプールもまたAMSと相性が悪いようです。このようなリングアダプタで外径を大きくしてやることで対応可能です。ただうちでもってた500gスプールは横幅も短いためこれでは充分に締め付けできませんでした。とりあえずセロテープでアダプタが空回りしないように固定してしのいでいますw

これらを使用する時は対応サイズをよく確認することをお勧めします。

残量が少なく軽くなったスプール

純正スプールでも起きうるかもなんですが、フィラメントの残量が残り少なくなってくると、重量も減るためにローラーとの摩擦も小さくなって上手く回転しないこともあるようです。中心の空洞部分に重りを入れるのが手っ取り早く、そうした目的のモデルもありますが、Facebookグループなどに「このフィラメントにはこのメーカーの缶詰がピッタリだぜ」みたいな情報も飛び交っていたり。自分は手近にある液体糊をつっこんだりしてますが、追々日本で入手可能な缶詰など代用物を模索してみたいと思います。

いずれのパターンでもAMS内のローラーと外周部分の摩擦が足りないのが問題になるので、

  • ザラザラした表面にする
  • 重くする
  • リングとスプールが空回りしないようしっかり固定する

などの観点で工夫をしてやるのが有効そうです。

そもそも純正スプール/フィラメントならトラブルが少ないので、そういったものを使えばいいんですが、やはり値段差もあるので悩ましいです。ただ公式でもPLAベーシックなどのメジャーなフィラメントはスプール無しのものも購入できて、4,180円->3,580円と少しお安くなります。純正スプールにはNFCタグが仕込まれていて、AMSにセットするだけで素材や色を自動識別してくれる便利さもあるので、よく使うものは純正スプールで買い揃えていき、以降はスプール無しで補充したり、割安な社外紙スプール製品を買ってつけかえていく運用がいいかなーと思っています。

結局X1のタッチパネルは使ってるのか?

P1シリーズとX1の大きな違いとしてタッチパネル操作部の有無があります。PCやスマホアプリからもモデルデータを送り込んで印刷開始できるので、ぶっちゃけいらないんじゃないか?と思って購入時にかなり迷いました。

使い比べたわけではないですが、ありゃあったで便利だなと感じています。造形物出力中に次のモデルデータを送信しておいたり、同じものを複数回造形したい時など、本体前でプレートの糊を塗る作業などをして、そのままタッチパネルで次のデータを選んで開始できるとスムーズです。その際にグラフィックでモデルを識別できるとストレスがありません。その時の識別も楽だし、保存時にわかりやすい名前をつける、といった配慮からも解放されます。

保証もなくなるのでまだ導入する勇気はないですが、最近はカスタムファームウェアなども出ていて機能追加などもされているようです。

LiDARなど他のX1優位点が必要ない場合、P1Sを買ってこちらの外部GUIユニットを追加するのも手かもと書いたんですが、こちらの画面サンプルをよくみていてもモデルのプレビューはなくリスト形式っぽいですね。もしかしたらできるかも知れないし、将来実装されるかも知れませんが、現時点ではX1の優位性の1つかも知れません。

■まとめ

現時点では社外スプール周りのトラブルがある位で、全体的には非常に安定して高品質な造形が手軽にできる良モデルだと思います。その分、お高いので神モデルとまでは言わないですが、予算に余裕があれば自身をもってお勧めできる製品だと思います。

あとはAmazonの公式ストアでもう少し取り扱いラインナップが増えたらなぁ。純正フィラメントやプレート、ノズルが急ぎですぐほしい!Prime配送で送料無料で買いたい、ってニーズに応えられるといつでもなんでも出力できてエコシステムとしての完成度も上がるかなと。

3Dプリンターフィラメントの保管湿度目標

3Dプリンターの素材であるフィラメントは湿度に弱く、高湿環境に長時間おくと水分を吸って造形品質や強度が落ちると言われています。ドライボックスに入れて保管したり、使用前にフィラメントドライヤーで熱して水分を飛ばしたりといった苦労もあります。

先の記事で書いたようにAMS内に湿度計を入れてみたので、具体的に何%程度を保持するか目標値を検討してみました。

チャットAIのClaude4さんに尋ねたところ、以下のような回答が返ってきました(ちなみにChatGPT4にしたCopilotさんは一般論ばかりで具体的な数値は答えてくれませんでした)。

3Dプリンターのフィラメントを適切に保管するためには、湿度管理が重要です。

一般的に、フィラメントの種類によって最適な保管湿度は異なりますが、以下のようなおおよその目安があります。

PLA(ポリ乳酸):20%~50%

PETG: 20%~40%

ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン):25%~50%

ナイロン:20%~50%

低湿度過ぎると、フィラメントが乾燥し過ぎて脆くなり、高湿度過ぎるとフィラメントが湿気を帯びて品質が低下します。

できれば40%前後の湿度を保つのが理想的です。また、遮光された密閉容器に入れて保管することで、湿度変化の影響を最小限に抑えることができます。一部のメーカーでは、乾燥剤付きの専用保管ケースを販売していますので、フィラメントの種類に合わせて活用するのがよいでしょう。

定期的にフィラメントの状態を確認し、湿度が高くなりすぎた場合は乾燥する必要があります。適切な保管により、フィラメントの品質を長期間維持することができます。

cloude.ai

素材によっても違いますが、40%とは思ったより全然高い値でした。現在は付属の乾燥剤のみで22%を指しています。(本当は同じ湿度計で比べるべきでしょうが)SHARPの空気清浄機の表示で30%の環境下です。AMS内で20%台を保ててれば充分そうですね。まぁこれが夏場になったり、冬に加湿機をつけたりするともう少し維持が大変かもですが。

3Dプリンターを活用しだすと、あの色も使いたい、この素材も試したいとフィラメントが積み上がっていきがちですが、(保管場所の問題は別にして)日本の気候でもそこまで神経質にならなくてもいいのかも知れません。

2024.8.12追記:

湿度に弱いTPUフィラメントを乾燥有り/無しで比べて見たら思いのほか差が出ました。

大学進学した姪1号に家電をプレゼントとPC強化

高校生になった姪にデスクトップPCを組んでやったのからもう3年も経ちました。

昨年は自分のメインPCのお下がりでCPUとGPUを強化してやったり。

4月からはクリエイター系の大学に行くことになり、大学指定スペック(i7、GTX1050以上)のノートPCが必要というので、10万ちょいくらいの新品か、お下がりのRazer Blade 14(Ryzen9/RTX3070)とどっちがいい?と提示し、まずはしばらくRazer Bladeを貸し出すことに。学校がi7を指定してるのが性能指標としてだけなのか、Intelでないとダメなのか不明だったりするので、まぁしばらく使って問題がでたら返してもらって適当なPCを別途検討しようと。

で大学の課題は基本的にそっちのノートでやればいいんですが、せっかくデスクトップあるし大学から各種クリエイター系ソフトのライセンスももらえるので、自宅ではデスクトップで作業できた方が効率いいんじゃない?ってことで引っ越し手伝ってきたついでに勝手にメモリをプレゼントして16GB->64GBにしてきました。ITXマザーでメモリスロットは2枚差しなので、

  • コスパ重視で16GB x2で32GB
  • 32GB x1で将来的に増設余地を残す
  • 32GB x2で最大容量64GB積む

で迷いましたが、なかなか下宿先までいって交換してやるのも難しいのでちょっと無理して特盛りにしときました。

自分用だとレイテンシとかも気にしたりしがちですが、そこまでわかる相手ではないのでネイティブ3200MHzでコスパ重視。一応「光らなくなった」とがっかりされないよう今回もRGBにしつつお手頃なVENGENCEにしてみました。

これだけあればクリエーター系ツールを複数同時起動しても楽勝でしょう。幸いマンションのネットも有線LANがあり夜11時頃でも下り700MB、上り400MBくらいでてたので、PC周りはかなり快適そう。Wi-Fiだけ2.4GHzオンリーだったので、そのうち余ってる6Eルーター送ってあげようかなとか。

■家電もいくつかお祝い

まぁメモリは個人的な趣味とこだわりで勝手にあげたわけですが、それはそれとして、一人暮らしを始めるということで必要な家電もいくつか。妹(母親)と相談して、電子レンジとドライヤーを引っ越しの手伝いの後で一緒に家電店にいってプレゼントする約束に。以下、いつかのためにモデル名を記録。

・電子レンジ(とオーブントースター)

平日は食事が出る学生向けマンションなので、そこまで自炊を頻繁にしないということだったので単機能レンジを想定。ニトリとか量販店の最安クラスだと1万円切りますがワット数が500Wくらい。またターンテーブル式になりがち。ターンテーブルの弱点は、

  • 部品点数が増えて掃除がしづらい
  • 大きなコンビニ弁当とかいれるとひっかかって回らず、加熱ムラになりやすい

など。できればフラットにしたいというおじさんのこだわり。あとドアも横開きよりは縦開きの方が狭いところでも使いやすい。本人は色が白がいいというので、選んだのはこちら。

またオーブンやトースト機能も迷ったんですが、やはり電子レンジのトースト機能は時間がかかるし仕上がりもいまいちなので、別途2,980円からあった単機能オーブントースターを買う流れに。ただそこまで安いとタイマーのみで温度調節ができない。また同時に焼ける食パンも2枚。じっくり時間をとって焼きたい場面もあるだろうということで、温度調整でき、4枚焼き、そしてホワイトでということでPanaのこちらに決定。部屋に備え付けの冷蔵庫がかなり背の低いものだったので、上に二段積みしても不便はなさそうでした。

・ヘアドライヤー

ドライヤーは温度低め風量強めが時短で髪も傷めないのでお勧めよ、ということで「大風量」のコーナーからデザインが好みなものを選ばせました。薄い水色っぽいカラーが好きらしく、これに。

これかアイリスのこちらか悩んで、実際に電源つないで風の具合を試させてもらいました。

JIS基準ではPana 1.6m^3/分、アイリス 2.0m^3/分でアイリスの方が上なんですが、Panaは自社基準で吹き出し口ではなく頭に届く風が3.0m^3/mに達するという表記。どうやらいい感じに渦巻きで周りの風を巻き込んで吹き出し量以上の風を送るということみたい。実際に風を出してみても明らかにPanaの方が強い感じがする。大してアイリスは風の中心部分に冷たさを感じる。意図した設計かどうかわかりませんが、ちょっと気になりました。

デザインではアイリスがやや優勢だったぽいですが、店員さんの説明やメーカー的な品質差も勘案してPanaに。

ちょうどヨドバシもビックも13%還元セールをやってたんですが、ヨドバシがほぼ全品という雰囲気なのに対しビックは「当社指定商品」という感じで対象製品の網羅範囲にかなり温度差。でもアプリで「ヨドバシは13%ですね!」で3商品とも13%にしてもらえましたw(カード決済したので実際は11%)。

それぞれの使用感などはまた聞けたら追記していこうと思います。とりいそぎなにかサポートが必要になった時のための記録として。

下の子も高校進学なのでなにかしら考えないとですが、上の子ほど明確にほしいものややりたいことが出てこないので保留中です。なんにしろPCは慣れといた方が将来の幅が広がると思ってるんですが、PCオタおじの思い込みですかねー。

VブレーキのPanasonic電動アシスト自転車ハリヤにSesameサイクル2を取り付けようとしてハマった(3Dプリンターで解決した)

少し前の記事で、Panasonic電動アシスト車のハリヤ(2016年モデル)につけていた車外品のナンバー錠が壊れて、ノブを3Dプリンターで作って直したことに触れました。

その時、書いたスマートロックのSesameサイクル2ですが結局とりつけることにしました。理由は深夜のジム通いに使っていて、明かりのない駐輪スペースに駐めることが多いため、手探りでこのナンバー錠をアンロックするのが地味に面倒くさいと感じたから。特に寒くて手がかじかんでいたり、手袋をしていたりするとちょっとしたストレス。

そういうしているうちにアナウンスされていたSesame Touch(指紋センサー)の自転車ハンドル用ホルダーが発売されたので、勢いで特攻。

Sesameサイクル2、Sesame Touch、ホルダーで総額1万ほど。

■つかない!?

ハリヤは通常のママチャリでサイクル2をつけるべきところにVブレーキという後輪用ブレーキがついています。

わかりにくいですが、一番下のSHIMANOロゴがついているのがVブレーキ。その上のLOCKと型抜き文字がついている鉄板は、以前のGORINのナンバー錠をつけていたマウントです。Vブレーキを固定するボルトで共留めされています。その上にかざしているのが今回取り付けたいサイクル2です。

8年も前でころっと忘れてましたが、当時GORINのナンバー錠もわざわざVブレーキ用というのを買ってたみたいですね。

しかし残念ながらこのマウントではネジ位置があわずにSesameサイクル2は取り付けできませんでした。タイヤや泥よけの太さにたいして、Sesameサイクル2がかなりギリギリなので、泥よけにベタ付けするくらいの位置に垂直に立てて配置する必要があります。いいかえるとVブレーキやフレームに対して少し斜めに倒してつける感じです。ぐぬぬ。

裏返しにしてフレームの反対側につける手もあるみたいですが、レバーも車体の向こう側になっちゃうし結構不便そう。

そんな時の3Dプリンターですよっ

ということでマウントを自作しました。かなり空間的な位置決めで苦労して4回ほど作り直しましたが、どうにか形になりました。ネジでしっかり固定するため金属ナットを埋め込む手法にも初挑戦。

これを使ってどうにか正位置に取り付け成功しました。

■SESAME タッチホルダー(自転車専用)レビュー

Sesame Touchのレビューはこちら。

玄関などに使うSesameロックシリーズのオプションで、スマホアプリからの操作をせずに、指紋やFelica(モバイルSuica、SuicaやnanacoなどのFelicaチップ搭載カード)で開錠、施錠ができるデバイスです。Sesameサイクルでは開錠のみの用途になります。

もともとSesame Touch発売時には背面はフラットなパネルで両面テープで壁面などに貼り付ける方式でした。これだと電池切れやフリーズを起こした時に毎回両面テープを貼り直さなければならず、CandyHouseにしては詰めが甘いデザインだなと思いました。後日脱着を用意にするマグネットも発売され、次に貼り直す際にはこれにしようと買ってあります。

しかし、今回あらためて自転車用に1つ買い足してみたところ、背面パネルの仕様が変更になっていました。スライド式のパネルが追加され、そちらを両面テープで固定しておけば、Sesame Touch本体は上にスライドして抜くだけで電池交換ができるようになっています。知ってる人は簡単に盗める、という点はさておき、使い勝手は大幅に向上ですね。既存ユーザにこのパネルキットだけ売ってほしいレベル。(ググると無償送付の予定もあるみたいですね)

そして今回の自転車ホルダーはこのスライドパネル互換の形状をしていて、両面テープ付きのパネルのかわりにはめこむ形になります。ハンドルへの固定はベルやスマホホルダーなどと同じ感じです。写真には映ってないですが太さ調整用のスポンジテープも付属しています。

ハンドルにつけた感じはやや大きい気もしますが、まぁ仕方なし。

これもとりつけられなかった…

でこいつもまたハリヤのハンドルにはつけられませんでした…ハンドル径に対してホルダーのリングが小さすぎます。ハンドル以外のあらゆる部分につけられないか模索してみましたが全滅でした。基本的にSesameの自転車製品はママチャリ基準で設計されてますね。さてどうしたものか。こちらはしなやかさが求められる部品なので、3Dプリンターで作るにしても素材からして難しい。また脱着可能パーツのいいとこだけ再利用しづらいというかリングだけ取り外せる機構になってないので、スライドパーツの受け部分から互換形状を設計する必要がありそう。なにか市販のスマホホルダーを買って来て改造した方が早いかも。

とはいえ、現状、AppleWatchのコンプリケーションに登録してしまえば2タップで開錠できるので、あんかも一旦これでいいか、、という気になりかけてますw。Sesame Touchのホルダーが無駄になりますが。まぁいずれ時間があったら挑戦するかも知れません。必ずしもハンドルでなくていい気もしています。サドル下とか。

2024.4.7追記: Sesame Touch対応版も作りました。

■使用感

ともあれサイクル2自体はなんとか取り付けできて使える状態になりました。

操作感としてはロックしたという感触が希薄なのは気になっています。前のがしっかりレバーを引き下げた時に「カチっ」と感触と音があったので余計に。「あれちゃんとロックかかったかな?」と不安になって再度押し込んでみたり。まぁロックされてなければバネでもとの位置に戻ってくるのでわかるんですが、慌ててる時などにしっかり感触で反応があった方がありがたいなと。

上述の通り、せっかく購入した指紋センサーのSesame Touchは取り付けできずに、現在はApple Watchからの操作ですが、そこまで手間でもなく、むしろ自転車から少し離れたところから操作を始められるので、自転車脇に着くと同時に開錠、くらいの流れで扱えてスムーズに乗車できています。これまでのナンバー錠と違って暗い場所でカチャカチャ暗証番号ボタンを押したりしなくても良くなったしかなり快適になりました。

■まとめ

Sesameサイクル2や自転車ホルダーはママチャリ向け設計になっているので、Vブレーキのスポーツ車やハンドル径が太い車両は事前に念入りなサイズ確認をしましょう。といってもあまり公式サイトに適用条件などが書いてないんですよね…