LEITZ PHONE3 vs iPhone15 Pro Max vs Pixel 8Pro ポートレート撮って出し勝負

LEITZ PHONE 3の疑似ボケ機能であるLEITZ LOOKSと、最新iPhone、Pixelのポートレートモードで撮り比べてみました。JPEG撮って出しです。カップのところをタッチして撮ったのでフォーカスと露出はそこ基準になってるはず。WordPressでリサイズはかかってるかもですがリンクで元ファイルが見られるようにしておきます。

LEITZ PHONE 3(LEITZ LOOKSモード、LEITZ COLOR: ORIGINAL)
iPhone 15 Pro Max(ポートレートモード)
Pixel 8 Pro(ポートレートモード)

うーんどうでしょ?

カップを置いている台の下は内部に照明が入ってるパネルなんですが、iPhoneとPixelは良くも悪くも自然なトーンに調整されてただの白壁に見えますね。

iPhoneが一番輪郭処理が甘いかな。左側のフタ直下の部分は完全に抜けてしまってますし、全体に違和感が大きいです。疑似ボケであることがありありとわかる感じ。LEITZ PHONEもプラフタの上部の開閉部分がボケてしまってます。Pixelが最も正確でしょうか。

ボケ量(F値)はiPhone > LEITZ PHONE > Pixel。LEITZ PHONEは撮影時のみの調整、iPhoneはLiDAR情報を保持していて後からでも変更できるのが強み。Pixelも純粋な画像処理だと思いますが後調整は可能ぽい(借り物なので詳細不明)。まぁAndroid標準の「フォト」アプリの機能なので、LEITZ PHONEで撮った写真でもボケを足すことはできますね(Google Oneの契約が必要)。

LEITZ PHONEで気になるのは中心辺りの窓の外の光が二重にブレてる点。これが手ぶれなのかLEITZ LOOKSによる効果なのかは不明。

トーン調整としてはiPhoneが際立って明るめに補正。ふわっと浮き立って綺麗な印象。Pixelが一番リアルの店内の明るさを再現してる気がします。LEITZ PHONEはやはり暗めに写る傾向。もちろん撮影時に手動で露出スライダーを調整すれば変えられるので、あくまでデフォルトの映りということで。

■総評

新機種の贔屓目、目新しさのバイアスもあるかも知れませんが、LEITZ PHONE 3が破綻もなく、味もあり、下部の発光パネルの質感も出てるし好きかな。露出は後でいくらか直せるけど、iPhoneのボケ境界が破綻してるのは直せないので致命的。

ちなみにLEITZ PHONEでF8でボケ最小で撮って、「フォト」アプリで後からボケを足すと、Pixelに近い正確な疑似ボケが得られる可能性がありますが、せっかくの文字表示がボケてしまうのが惜しいw

久々1inchセンサースマホ、LEITZ PHONE 3を購入

久々の1インチセンサーカメラ搭載スマホ、久々のAndroidスマホです。

最近、すっかりクルマ撮りにハマっていますが、リグをゴテゴテに組んだα7IVやレンズ群を常に車載しておくのは不便だし不安なのでしてません。これからの季節は熱の不安もありますし。そうすると、ちょっと良いロケーションをみつけても「カメラ持ってきてなかったぁぁ!」という場面に多々出くわします。iPhone 15 Pro Maxがあるじゃん、と取り出して撮ってみるも、なかなか満足のいく写真になりません。Xに投稿することなくボツになることがほとんど。やはり違うんですよねぇ。4800万画素あっても夜間は4個イチで高感度化に供されてしまうし、センサーサイズの問題もある。RAWで撮ってみてもいまいちだし、ISOやSSの指定範囲も狭かったり。

以前買って短期間で手放してしまったCyberShot RX100M7を十数万払って買いなおすのもなんだかなぁだし。

そんな中でXiaomi 14 Ultraとか登場しますが、結構お値段しますし、そもそも国内販売もまだアナウンスされてない。スマホカメラなのに物理絞りがあるのはかなり気になり国内販売の有無を見守っていました。

さらにそんな折、一部ガジェット界隈で話題のLeica(Leitz)のブランドを関する1インチセンサーカメラ搭載スマホLEITZ PHONE 3が発表されました。素性としてはSHARPのAQUOS R8をLeica監修でカスタムしたもののようです。特徴としては、

  • 1インチセンサー
  • Leicaっぽい色味をシミュレートする「LEITZ LOOKS」モード
  • ソフトウエアによる疑似絞り(F値、ボケエミュレート)
  • Snapdragon 8 Gen2
  • Android 14 (3年アップグレード保障)
  • 512GBストレージ
  • 8K動画
  • 6.6inch 2000nit OLED
  • microSDXCカード
  • IPX5/IPX8防水
  • Wi-Fi 6E
  • 顔/画面内指紋認証
  • おサイフケータイ

という感じ。

絞りはあくまソフト処理なのでiPhoneと同じく、輪郭が正確に処理されない可能性がありますが、そもそも1インチであれば画質の底上げが期待できます。また某ガジェットtuber界隈のブームに釣られたわけでもないですが、Leicaっぽい、というかフィルムルックなカラートーンもちょっといいなと思ったり。

Softbankから発売されており月数千円の負担で1年後以降は返却できるということでしばらく使ってみようということで発売日に特攻しました。夜でしたがヨドバシの当該店舗で1台目だそうですw。まぁ実質AQUOSだと思うとちょっと割高感あるのかもですね。キャリアモデルを買うのは数年ぶりで機種単体購入が義務化された後始めてな気がしますが、機種購入のみでも特に嫌な顔されたり在庫ないですとか言われずあっさり購入できました。

1インチセンサーのスマホはPanasonicのCM10以来です。AndroidもSurface Duo2から買ってなかったので初Android14機。

Leica?Leitz?

にわかなので間違ってるかも知れませんが、ちょっと調べた感じ、もともとLeicaは「Leitzさん(創業者)のCamera」の略でLeicaという90年代からのブランドだったぽい。オールドレンズだとLeitzとなっている。最近では先祖返り的にLeitzブランドを色々なところで使うようになっている。という感じ?

それでも現行カメラはLeicaみたいで、どういう棲み分けなのかはよくわかりませんでした。カメラ製品以外だからLeitzなのかな?とも思ったけど、双眼鏡とかライフルスコープみたいな製品もLeicaっぽいし。唯一2022年に復刻版がでたM6という機種は当時のバッジを再現してLeitzみたい。シネレンズの関連会社はLeitzブランドになったという記事もありました。中の人に「なんでLeitz?」って聞いてる記事もありましたが、いまいち明確な線引きは語られてないようです。

結局は純粋は自社カメラ製品じゃないからってところが大きいのかも知れません。

カメラ回りの細かい仕様

LEITZ LOOKSは単独のアプリではなく標準カメラアプリのモード(タブ)のひとつとして存在します。

  • SUMMILUX 28
  • SUMILLUX 35
  • NOCTILUX 50

というLeica界隈では有名なオールドレンズをエミュレートしてくれます。SUMMILUXはF1.4、NOCTILUXはF1~1.2の製品につく呼称みたいです。LEITZ LOOKSでは画角だけでなく色調やボケ感なども再現している(しようとしている)っぽい。またさらにLEICA COLOR(ルック)として

  • NONE(オフ)
  • BW(白黒)
  • CLS(シネマクラシック)
  • CNT(シネマコンテンポラリ)
  • ENH(エンハンス)
  • VIV(ビビット)

から選択できます。

これはJPEG現像に適用されます。残念ながらこれを適用したRAW(DNG)ファイルは得られず、ここからさらに詰めていくというよりは撮って出しで「なんかLeicaっぽいエモい」完成品JPEGを得られるもの。また同時保存もできずどちらか排他になります。RAWで残したい時は別タブの「マニュアル撮影」モードを使います。RAWの埋め込みLUTでカラーが適用できてれば素敵でしたが、単に色だけのエフェクトではないので難しいんですかね。4800万画素といっても保存されるJPEGは1200万画素相当で余裕分は高画質処理に使われるという点はiPhoneと同じ。驚くような画質ではない。やっぱり拡大すると絵の具っぽいつぶれた画質になります。RAWで撮った場合はどうなるかまだ不明。

2024.4.20訂正

RAWとJPEGの同時保存はできました。「マニュアル撮影」モードで撮った時に、同じ絵がJPEGで下記文字入りで保存されます。LEICA LOOKSのどのパラメーターが適用された現像になるかは不明ですが、最後に使った設定かな?

(訂正ここまで)

とりあえず購入していきなり撮った作例。

下部左右に「SHOT ON LEITZ PHONE 3」と撮影パラメータが焼きこまれます。これは写真好きにはちょっとカッコよい。邪魔に思う人もいるでしょうし当然オフにできます。F値はシミュレートした指定値ではなく物理の数値、つまりF1.9固定のようです。気になるのはJPEGデータなので編集して保存した時には輪郭が荒れるんじゃないかな?という点。標準フォトアプリで軽くトーンいじったくらいでは気になるほどは荒れないようでしたが。これRAW現像した後にも出したいなー(たぶん無理)。

ちょっと暗くなってしまいましたが質感と色味は良い感じ。表示値はF1.9ですがたぶん撮影時のシミュレート指定値はF1.4とかで疑似ボケが入ってる状態だったと思います(後から確認できないしiPhoneのように後からF値を変更もできない)。

あと気になるのはプレビューと実際に撮れた絵の乖離が大きいという点。ソフトウェア処理が高度なせいでリアルタイムでプレビューさせられないのかもですが、明るさとかも結構違うので、撮ってみるとイメージと違った、なんてことがままあります。ここは慣れないと一発撮りの時は思わぬ失敗をしてしまうかも。

続いて夜景。

こちらも深く考えずにパチっと撮っただけにしてはいい雰囲気でています。こういう写真が撮りたいんだよ!後編集なしでSNSにサっとシェアしたいんだよ!って人にはお手軽でもってこいなモデルかも知れません。

使い勝手としては、電源ボタンを2度押しするか、ホーム画面の下部左右のショートカットボタンにカメラを割り当てておけばすぐにカメラアプリが起動。デフォルトでは撮影モードが毎回標準に戻ってしまいますが、設定をかえれば最後に使ったモードを保持できるので、LEITZ LOOKSな写真がサクサク量産できます。

一方で使い勝手として気になるのは背面の大きなレンズの出っ張りと保護カバーです。1インチセンサーが入ってるだけあって並みの出っ張りではありません。邪魔というより扱いが怖い。Softbankの分割払いだと必須の補償オプションはApple Careと違って無料で使えるので、まぁ最悪補償使って直せばいいんですが、それでも最低限の保護はしたい。そこで付属のマグネットカバーなんですが、これがロゴの向きで0/90/180/270度の向きでしかマグネットが吸着しないんです。向きを気にしないで雑にくっつけるとポロっと外れ落ちてしまいます。また向きをしっかり合わせてもそこまで強くひっつく感じではないので、遠からず紛失しそうな気配(なくしたらLeica公式サイトで6,600円らしい…)。そしてなにより脱着自体が面倒ですね。毎回カメラ画面が起動する度に真っ黒画面になって「あ、そうだキャップはずさなきゃ」ってなります。割り切ってキャップ無しで運用するか、画質劣化が気になりますが保護フィルムを貼るか、悩ましいところです。

今回強制加入の保険もあるし、ボディ自体はiPhoneほど傷つきやすそうなピカピカ金属光沢筐体でもないので、少しラフに使ってみたいなというのもあったりで、ケースやフィルムの運用は悩み中。

2024.4.20 作例追加

昼間(曇天)の屋外。やはり疑似ぼかしは境界が不自然になりがちですかね。カラートーンはいい感じですがオートだと全体に暗くなりがちかも。

こういう時、疑似F値をいくつの設定で撮ったかわからないと、次に活かしづらいのが辛い。あくまで後加工なので表示やEXIFを”詐称”するわけにはいかないんでしょうけど。

続いてぬこ。これもパッと見のカラーはエモいし毛の質感も良いですが、じっくり見てしまうとぼかし境界に違和感が残ります。毛並みもシャープというよりシャープ感があるという感じですね。実際に解像度がメチャ高いわけではないので、トリミング耐性とかは全然ないです。

かなり暗い店内でテーブルフォト。タマネギの質感は良き。またしてもボケすぎました。疑似F値はかなり気を遣いながら撮った方が良さそう。

LEITZ LOOKS撮って出し

同じ環境でiPhone 15 Pro Maxで撮り比べしたのがこちら(撮って出しJPEG)。ポートレートモードではないので疑似ぼかしはかかってないはず。ポートレートでも撮れば良かった。

iPhone 15 Pro Max撮って出し

「マニュアル撮影」モードでDNGでも撮ってみました。Lightroom Mobileで現像してます。だいぶ雰囲気かえちゃいましたがご勘弁を。あくまでスマホ上でここまでの写真が作れるよ、というサンプルとして。

LEITZ PHONE3 RAW撮影+Lightroom現像

総括として、1インチの底上げは効いてるんだろうけど、あくまで「Leicaっぽい雰囲気のエフェクトが超簡単に撮れるSNS用カメラ」という域かなぁと。それはそれでとても刺さる層はいると思います。どのみち多くのSNSは一定以上のファイルサイズ、解像度の写真をアップしても再圧縮して画質落とされちゃうわけで、その範囲内で、もっというとスマホの画面で見て「綺麗!エモい!」っていう写真を量産するにはとても良い。もしかするとiPhoneでもいい感じの加工アプリを見つければ似たようなことはできるかも知れませんが、そういう苦労もいらず、文字焼き込みまで含めてよい感じにまとめてます。ただそういう層が保険も含めて20万超えの価値を見出すかっていうとどうなんだろ?

一方で、SNSの画質劣化が許せず、専門の写真共有サイトとか使うような層には「( ´_ゝ`)フーン」ってくらいかな。メインカメラがLeicaでそれ以外もLeicaロゴ付きグッズ揃えちゃうような人はまぁやっぱりスマホもLEITZ PHONEにしとくかーって人はいるのかも?(たぶんそういう層には20万は気になる値段じゃないでしょうしw)。

Leica/Leitz関係なしに純正に1インチセンサーのスマホカメラとしてみた時に、同格のXperia PRO-Iや物理絞り搭載のXiaomi 14 Ultraなんかと比べてどうかってのは手元にないのでなんとも。でも豆つぶセンサーを画角別に複数もってるよりはなんとなく良さそう。感度なども含めこれからもうちょっと評価していきたいと思います。

■その他の印象

SnapDragon 8 Gen2のおかげか動作はサクサクで不満ありません。防水でもあるのでお風呂でゲームとかするにも不満は感じなさそう。メインはずっとiPhoneなので今すぐどうのとは思いませんが、メイン機として使っても全く問題ない基本性能を備えているといえます。

■まとめ

とりあえずの購入初日のインプレはそんなところです。また昼間の作例やRAW現像をしてみた感触を追記か別記事で出していきたいと思います。

AMSで紙スプール使うにはもうビニールテープでいいんじゃないか?

3Dプリンターのフィラメントはスプールと呼ばれるリールに巻き付けて売られています。このスプールが元はプラ製だったのが最近一部メーカーは段ボール的な紙で提供しています。OVERTUREとかeSUNといった大手も基本紙のようです。

これがBambu Lab X1-Carbonのフィラメントフィーダーシステム、AMSと相性が悪いです。

  • 摩擦の関係でローラーが滑って正常に送り/戻しができない
  • 紙が削れて粉塵となりギアなどに噛んで故障の原因となる

などと言われています。(と思っていました)。

そこで、写真のようなフレーム部品(緑色)を3Dプリンター自身で造形してとりつけるのが一般的です。

しかしこれがやってみるとなかなか上手く機能しませんでした。むしろ滑ってしまって巻き取りができず出力が止まりまくりです。ツルツルのPLAがダメなんかとPETG素材で出してみたり、外周がギザギザしたデザインのものを使ってみたりするもどれもイマイチ。「もう二度と紙スプールのフィラメントなんか買うもんかウワーン」と思いながらなんとかあるだけ使い切ろうと頑張ってきました。

しかしようやく写真の2スプールとも残りあとわずかというところで、なかばキレつつフレーム無しで使ってみたところ、ウソみたいにばっちり回転してくれるじゃないですか。「紙だと滑ってダメ」というのは都市伝説か自分の記憶違いで、普通に使えます。冷静に考えてみれば見るからに樹脂より摩擦高いよねと。

しかし、「紙が削れた粉塵が機械に悪い」というリスクは以前と残るのでそのまま使うわけにもいかず。あらためて海外掲示板なども含めてググってみると「electrical tape巻いときゃOKよ」という記述が。絶縁用のビニールテープのことですよね。

確かに摩擦だけでいうとパーマセルテープみたいなのがヨサゲですがこれも結局紙なので削れてしまいそう。早速手近にあったビニールテープを巻いてみました。

もうね、いままで散々苦労した紙スプールのフィラメントが魔法のように正常に使えちゃいましたよ。今までの苦労はなんだったのかと。多色出力すると層毎に何度も引き戻しして、その度にエラーになってで、つきっきりで手動巻き取りしないとだったのがウソのよう。これまでの造形トラブルはほぼすべて社外フィラメント(というかスプール)に起因するもの(紙スプール、小径スプールなど)だったので、「今度は(高いけど)Bambu Lab純正フィラメントでやってくぜ。少なくとも主要素材・カラーは純正NFCチップ入りスプール付きを揃えて、フィラメントを入れかえて使うぜ」と心に誓ってましたが、紙スプールでもこんな簡単なハックで普通に使えるならフィラメントの質としては問題なくコスパも良いOVERTUREやeSUNを使っていってもいいかなーとか。

2024.7.26追記

夏になって室温が上がったら貼ったビニールテープがデロデロに剥がれてきました。粘着剤が緩くなってビニール素材の真っ直ぐに戻ろうとする力が勝ってしまったという感じ。うーむ、粘着力の強さ自慢のビニールテープとかあんのかしら?とPerplexityさんに聞いてみたところ、スコッチの電気絶縁用ビニールテープの「プレミアム」というのが出てきた。調べると、一般品が80℃に対しプレミアムは110℃までの耐熱性があるらしい

Super 33+、No.35、Super 88の三種類あって、最高使用温度は同じ。最低使用頻度に差があるけど今回の用途ではどうでもよし。ちなみに剥がれてしまったトラスコのは、

  • 厚み(mm):0.2
  • 粘着力:1.4N/10mm
  • 引張強度:25N/10mm
  • 使用温度範囲:-5~80℃

だそうなので、粘着力でいえばノーマルでも倍の2.8N/10mmある。逆にNo.35だと2.2N/10mmだから差は縮まる。うーん、耐熱温度と粘着力のどっちを重視するべきだろう?

あとはコスパかな?てことでAmazonの相場を調べると、

Super 33+高いなっ!さすがスペック上位。これをAMSのためだけに買うのはどうなのって気が。No.35、Super 88も数十円で買える普通のビニールテープと比べたら桁が違う。ただしトラスコの75円は10m。スコッチの3つは20m。それでも数倍の単価差かぁ。

こんなのも発見。

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粘着力高めの3.0N/10mmで使用温度も-10~100℃。幅がちょっと狭くて12mm(他は19mm)、長さは5m。メートル単価としてはNo.35やSuper88より割高ですがご家庭用の少量版パッケージといったところでしょうか。スプール用としてみた時に、幅が19mmだと広すぎてフィラメントを通す穴を塞いでしまうのが気になっていたので、むしろ12mmは良いのかも。お試しでこれを買ってみようかなー。もしかするとホームセンター店頭で買えば安いかも?買ったら追記します。

2024.7.26追記

上記のEL-12が届きました。なんとSuper 33+の表記が。表のスペックと多少差異がある気もしますが、テープ幅の関係?

EL-12 = Super 33+でした

とりあえず貼り直ししてみました。思ったとおり、12mmと幅が短い分、エッジに貼ってもフィラメント留めの穴を塞がなくていい感じです。その分、接着面は少ないわけなので剥がれやすさについてはなんともですかね。

トラスコのがあまり剥がれていないスプールについては、応急処置的に端っこをこんな形で止めてみました。

まぁ剥がれる時は全体に剥がれてくるので気休め程度ですが、Super 33+は単価が高いので、こういう末端処理で間に合うならそれに越したことはないかなと。

と感覚ですがやはり密閉空間であるAMSにセットしていたスプールほど剥がれがひどい印象です。乾燥剤が入ってる分多少は湿度が低く保たれているはずですが、動作時含め温度は上がりやすいんでしょうかね。その辺の違いも含めて継続ウォッチしつつ、剥がれてこないかなどレポートしたいと思います。

Vブレーキ車にSesameサイクル2を付ける ~その2 Sesame Touch対応

先日、CandyHouse社の自転車用スマートロック「Sesameサイクル2」をPanasonic ハリアに取り付けようとしてハマりました。

ロックを取り付ける想定の場所にVブレーキというスポーツ車などに採用が多いブレーキ部品があり、説明書通りの取り付けができなかったのです。それを3Dプリンターで自作アダプタを作ってなんとかとりつけました。

しかし次に新発売の「SESAME タッチホルダー(自転車専用)」で指紋センサーのSesame Touchをとりつけて、指紋で自転車のロックを解錠できるようにしようとしたところ、なんとホルダーの想定している径よりもハリアのハンドルが太くてつけられませんでした。グリップ直ぐ脇ならついたかも知れませんが、すでにスマホホルダーやシフターがあり、空いた中心部に近づくにつれ段々太くなるハンドルだったため、空き位置には無理だった、という感じです。

タッチホルダーは写真のようにハンドルに巻き付ける台座と、Sesame Touch側の透明な裏蓋から成っています。ここの台座互換形状を自作アダプタ側につけてやることで、とりつけを実現しました(裏蓋が必要なため、タッチホルダーの購入は必須。ちなみにもう一台に蓋を流用した関係でネジが別途必要でM2x10がピッタリでした)。

Sesame Touchの自転車ホルダーの互換形状を追加

ハンドル部分に巻き付けるパーツを作るのが面倒そうだったのと、もともとナンバー錠をつけていて、鍵の位置に手を伸ばすのが自然な動作に感じられたので、自転車に乗る前にここを右手でタッチすればいいやと思った次第。

動作の様子は動画でご覧ください。

とりあえず在庫のPLA素材で造形しましたが、耐候、耐紫外線特性などを考えるとASAとかPC(ポリカーボネート)を使うべきかも知れません。経過観察しつつ、それらのフィラメントを入手することがあったら出し直してもいいかなと思っています。

FS050WでデュアルSIM(物理SIM + eSIM)運用

普段docomo SIMを入れて車載ルーターとして使っているFS050Wですが、仕事で配信回線にする時は上りが速い楽天モバイルのSIMに入れ替えて使っています。

富士ソフト(Fujisoft) 5G対応Wi-Fiモバイルルーター +F FS050W

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32,217円(12/19 01:05時点)
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毎度物理nanoSIMを入れ替える度に紛失したりしそうなので、楽天モバイルのデータ専用プランがスタートしたのを機にeSIM契約を追加して、docomo物理SIM+楽天eSIM運用にしてみました。

楽天モバイルのデータ専用プラン「Rakuten最強プラン(データタイプ)」は音声回線プランと価格や通信条件は全く同じ。SMSも対応。メリットは「本人確認手続き不要」というだけのプランです。後から本人確認することで音声プランに同番移行もできるっぽいです。正直音声回線不要なら少し安くなるもんじゃないの?って気はしましたが、とりあえず簡単に契約できるっぽいので新規契約してみました。

実際、手続きはかなりスピーディで最近サブスマホやタブレット向け0円維持回線で使いがちなpovo2.0などに比べても簡単でした。楽天アカウントを持っていて、ルーター側の初期設定が完了していた前提はあるにせよ、ものの数分で開通までいけました。これまでたくさんの回線契約をしてきた中でもダントツに短時間だった気がします。

ちなみに開通用のQRコードはPC画面に表示し、FS050WのWi-FiにつながったスマホでFS050W専用アプリ内のカメラで読み取った感じです。ルータ自体にカメラはないんですがアプリを上手く組み合わせることで機器側の設定もスムーズでした。

デュアルSIM設定になると、下記写真のように画面真ん中のリングが2つになります。それぞれの月間使用量がわかります。デュアルスタンバイではないので、切り替えの操作は必要になりますがSIMの抜き差しをしないで数十秒で回線をスイッチできるので手早く簡単で紛失や破損のリスクもないのが良い感じ。

タッチパネルではないのでリングをダイレクトにタッチして選べるわけではない

ついでに最近の利用レビュー

・カーモード

普段の車載用途ではカーモードにしてW56チャンネルを使っています。クラウンには車内Wi-Fi(1,100円/月)も使えますがそちらは2.4GHz専用なので、5GHzが使えるこちらを使っています。

本来カーモードはバッテリーを抜いてACC電源の給電をトリガーに起動/終了をするんですが、バッテリーは入れたままにしています。こうするとちょっとしたコンビニなどの立ち寄りでいちいち電源が切れないので良いです。やはりコールドスタートだとW56といえどDFS(干渉電波チェック)が1分かかるので、乗ってすぐオンラインにならないのがもどかしい。

その分、バッテリー劣化は心配ですが、いちおう70%までで充電を止めるいたわり充電的な設定もあるし、最悪バッテリーが速く劣化しても利便性にはかえられないかなと思っています。

・据置モード

現場に持ち込んで配信に使う時は据置モードで、別途USB-C – LANアダプタをつかってPCと有線LANでつないで使っています。当初不安定な時期もあった気がしますがファームウェア更新のおかげか、最近はストレスなく給電と有線LAN通信が安定して使えています。

公式推奨アダプタはこちら。

よく行く現場は楽天モバイルの5Gがバリバリに入る場所で、docomo 5Gと比べても上りスピードが速いので重宝してます。ただ車載時にトンネルとか入るとやっぱりプラチナバンドの有無が大きいのか切れることも多いので、ちょっともったいないけどdocomo(データプラス)と楽天モバイルは使い分けかなというところです。