マクロ撮影に便利?GodoxリングライトRING72

マクロ撮影でカメラを対象物に近づけた時に、カメラ自身が影になってしまうことがあります。それを改善したくて、レンズ周りに円環状(リング状)にLEDライトを光らせられるリングライトを導入しました。よくA〇とかで瞳にリングが映ってるアレですw。ストロボではなく定常光なので動画にも使えますし、写真でもプレビューが正確に見られるので便利です。

ストロボで有名なGodoxの製品で、カメラとの連携機能こそないものの、コントローラーをコールドシューでカメラ上部に取り付け、リングライト本体はフィルターネジを使ってレンズ前玉付近に取り付けます(カールコードの範囲で取り付けずに手でもって違う方向から照らしても可)。アダプターは各種サイズが付属しており、手持ちのレンズはだいたいカバーできました。

リグとハンドルをつけたα7IV + SEL50M28にとりつけてみるとこんな感じです。

フロント
リア
サイド

ハンドルの上のコールドシューにつけてるのがかなり重量装備になってしまいましたが、もちろんカメラ本体のシューに直接取り付けることもできます。

本製品は左右の半円ずつを独立にON/OFFと明るさ調整(1~10)できます。片側からは充分に光が当たっている時、反対側の光だけを足す、みたいな使い方ができます。ただ本製品はお値段なりな部分として色温度が変更できず5600K固定です。なので、結局は左右から同じ色の光りを当てた方が綺麗に撮れる気はします。もしくは他の調色ライトと組み合わせるかですね。

■作例

実はここ何本かの記事ではこれを使った写真を使っています。

これはかなり試行錯誤しました。結局、左右からも別のLEDライトを当ててるし現像でかなりいじっているので、このリングライトだけの成果ではないですが、やはりその中で正面からしっかり当てられたのは良かったかなと思います。というかブツ撮りは左右からも当てるの大事だなと再認識させられました。天井バウンスできるストロボと悩んだんですが、事前にじっくり調整できるので定常光はいいなと。まぁストロボはストロボでそのうち買いたいですが。

こちらは庭に設置した防水ボックスの写真。実はこれ撮ったの夜なんです。にもかかわらず不自然な影も作らずに一見昼間かのように撮れたのは感動。

これは結果としてブログ記事にも使いましたが、どちらかというとここに刺さる部品を3Dプリンターで作るための資料として撮影したもの。3mmに満たない細い金属パーツをマクロで撮ったわけですが、しっかり形状までわかる写真が撮れたので満足。これも急ぎで欲しかったので深夜の撮影でしたが、一発撮りでバッチリでした。自宅庭とはいえ深夜の住宅街でストロボ焚くのはあやしいし迷惑かかってしまうかもなので、最低限の明るさに絞って効率良く撮れるのは良かったなと。

ちなみに猫も撮ってみましたが、やはり定常光だと光量に反応して瞳が猫目になってしまうので、可愛さという意味ではイマイチになってしまいます。とはいえ瞬時に強い光を発するストロボを猫の顔に向けて撮るのは目を痛めるリスクもあってNGと言われているので、まだビデオライトの方がマシなのかなと思います。

■電池消費が激しい

使って驚いたのは電池の減りが早い点。安物とはいえ新品の単三電池4本いれて試し撮りしているうちに20分かそこらで減ってしまいました。減ってくると勝手に電源が切れます。明るさ10だと数秒。入れ直すとまた点くけど数秒で切れる。暗めにするとその時間が伸びる、という状態。のんびりカメラ設定をいじってるとすぐ落ちます。でも電源入れ直せば点くのでなんとなくもったいなくて交換もできないw

純正のバッテリーと充電器は結構高いです。揃えると執筆時点で1万円コース。Ring72本体と同じくらい…

日常的に使うとか、他にもGodox製品をもってて使い回せるならまだしも、現状ではちょっと勇気がわかない。

ということで当面はeneloop運用してみることに。ストロボにも使えるというeneloop Proを始めて買ってみました。

これも作例

eneloop Pro(2500mAh)は繰り返し充電回数としては標準の白いやつ(2000mAh)よりも少なくなるぽいですが、容量優先で。

ついでにサイズが小さくUSB充電できる充電器も。通常のAC100Vタイプよりも全長が短いし、もはやタコ足配線常態化している我が家のおいては100Vコンセントの空きよりもUSB充電口の方が見つけやすいので、、

残念ながらUSBポートはmicro USBぽいです。USB-C(PD対応)モデルの登場を切に願う。

■まとめ

接写などで真正面(レンズ方向)から光をあてられるリングライトを購入。ただ真正面から当てるのが常に正義というわけではなく(それだけだとコンデジの内蔵ストロボみたいな絵になる)、多光源でバランスとりながら照らす中の1手段かなという印象。これひとつでブツ撮りがキマりまくるという魔法のアイテムではないかなと感じました。ただそうした光源マネジメントの中で真正面方向の光を担当させるには最適なデバイスだとも言えます。

Ring72は比較的リーズナブルな製品ですが、色温度が調整できないのと電池消費が激しいのが惜しい。ブツ撮りでは他の光源を色温度調整できるもので固めて5600Kに統一して使うのがベストかなと思います。

バッテリーについては純正充電池と充電器は結構お高いのでeneloop Proがヨサゲかなというところです(ただしまだそれほど使ってないので、またしばらくして感想追記したいと思います)。

動画編集効率かの為、ダイヤルデバイスRev-O-mate導入

仕事で動画編集をすることが増えて来て、Premiere Proでのタイムライン操作を効率化したいと思い、左手用のダイヤル操作デバイスを導入することにしました。

実は写真右にあるLogicoolのCRAFTというキーボードには左上にダイヤルがついていて、様々なアサインをして使うことができるんですが、Premiere Proで使うには全然足りませんでした。

Premiere Proでダイヤルでクルクル操作できると捗るなと思った要素は、

  • タイムライン上の再生ヘッドの移動
  • タイムライン全体のスクロール
  • タイムラインのズームイン・アウト
  • 各種エフェクトの数値パラメーターの増減

があり、それぞれショートカットが異なります。CRAFTの設定ツール「Logicool Options」ではアプリ毎に1つのアサインしかできません。正確には通常回転と押し込みながらの回転で独立にアサインできるのですが、後者はなぜか音量などプリセットからの選択しかできず、カスタムキーアサインが封じられているので実質1アサインという感じ。

現実的にはなにかの切り替えキーを押すとアサインが切り替わるような仕組みが必要だと考えました。

候補に挙がったデバイスは、

  • Surface Dial
  • Orbital2
  • Rev-O-mate

辺り。

マイクロソフト Surface Dial サーフェス ダイヤル 2WR-00005

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Surface DialはWindowsに設定が統合されていて使いやすそうでしたが、補助ボタンがなくアサインの種類が増やせなさそうなのと、サイズがやや大きいのが気になり消えました。

Orbital2は先端がジョイスティックになっており、傾けることにアクションがアサインできるので、それでモード切替をすれば使いやすそうな印象だったんですが、価格が高く、近場のヨドバシに展示も在庫もなかったので腰が引けました(購入時点ではAkibaなら展示ありでした)。逆にダイヤルはかなり細くどちらかというと”ツマミ”という感じなのも良いのか悪いのか机上では判断できませんでした。

最終的に選んだのがBitTradeOneのRev-O-mateです。ダイヤルの径と価格がちょうどいい感。

補助ボタンは下の設定ユーティリティの画面にあるように、左3+下4+左3と豊富で、さらにダイヤル自体の押し込みにもアクションが割り当てられます。ダイヤル回転時の動作(「ダイヤル機能」)は4パターン(画面上寄りのDial function 1~4)設定でき、それをデフォルトでは下部の4ボタンで切り替えて使います。シンプルに押して切り替えるのと、「押している間だけ切り替わり、離すと戻る」という設定もできます。自分はとりあえずデフォルトを再生ヘッダーの移動にし、下部4ボタンの右3つを使って、押さえながら回すとスクロールやズームになるようにしました。左右の6ボタンは単純にレーザーやアンドゥなどよく使うショートカットに割り当て。

設定ツールの画面

全体で設定を3セット(プロファイル)作ることができ、例えばアプリケーション毎に使い分けることができます。その切り替えにボタンを1つ消費するので、単純なショートカットキーとして使えるのは各プロファイル毎に左右6ボタン-1の5ボタンというところでしょうか。それでも足りない分はAZ-Macroで補えばいいかなと思っています。

面白いのは、設定をデバイス上に記憶する点。写真にも映っている小型マクローキーパッドのAZ-Macroもうそうでしたが、本体側が設定を保持していると、例えば別PCや、iPadOSやAndroidなど設定ツールが提供されていない環境にHIDデバイスとして接続した場合にも指定したキーコードを送出できるのです。今のところ自宅デスクトップ機専用になりそうですが、いずれ何かの役に立つかも知れません。

もう1つの特長としては底部のRGBリングライトがあります。プロファイルx3とダイアル機能x4に個別に色を割り当てられます。単にゲーミングデバイスみたいでカッコ良いというだけでなく、今がどのモードなのかが一目でわかります。例えば写真はPremiere Pro用なのでアプリケーションアイコンにあわせてプロファイル1のカラーとそのダイヤル機能1を紫色にしています。ここでダイヤル機能2を呼び出すボタンを押さえている間はグリーンに変化する、という具合です。明るさは三段階ですが、一番暗くしても結構明るいです。時間で消灯する設定があるんですがなぜか消えません。少しでもマウスやキーボードを操作してるとスクリーンセーバー起動時間のようにリセットされちゃうのかも知れません。Premiere作業をしていない時は消えていてほしいなと思います。ちなみにケーブルは直付けなので、使っていない時は手元で抜いておく、ということもできず、USBケーブルの根元まで辿って抜き差しが必要でこれも軽く不満点です。ケーブルの長さなどもカスタマイズしたいので普通にUSBコネクターになってるとなお良かったかも。

まだ活用はできてないですが、1ボタンに所定の連続キー操作(マクロ)を割り当てることもできます。例えばPremiereだと選択しているクリップ(区間)を5倍速再生にするなんて時に、(多分Premiere上のショートカットではできないので)Ctrl+R、500(%)とキー入力、確定、みたいなキーを連続して送出できると1クリックで実行できるような気がしています(未テスト)。

■まとめ

1万円強で導入できるダイヤルデバイスで、

  • 補助ボタンが豊富
  • 設定を本体側に保持でき、別端末でも同じ設定がすぐ使える
  • リングライトで現在のモードがひと目で見分けられる
  • マクロも設定できる

などの特長を備えたRev-o-mateを導入してみました。ひとつ動画仕事の山が終わってしまいましたが、次の作業の時に使ってみて、さらに設定を追い込んでいこうと思います。