車内ルーターを改めて有線LAN化したら快適になった話

現在、クラウンの車内ネットは標準装備の車内Wi-Fi(最近値上げして月額1,650円)を使わず、自前のモバイルルーターを設置しています。機種は富士ソフトのFS050W。5GだしWi-Fiも5GHz(屋外でも使えるW56モード)に対応。

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スマホのdocomo回線を親回線とするデータシェアSIMなので30GBで月額1,100円です。

2.4GHzしか使えない車内Wi-Fiよりは概ね快適なのですが、W56を使うカーモードにしていてもDFS(航空無線が近くに飛んでいないか1分間電波監視してからでないと5GHzを飛ばせない法的ルールに基づいた制限)が走ってしまうので、走り始めてからWi-Fiが使えるようになるまで少し待たされます。またDFSは起動時だけなく定期的に実施しないといけないはずなので、走行中でもいきなり切れる可能性もあります。

そこでFS050は充電ポートであるUSB CポートにEthernetアダプタを使うことができるので、車内でも有線化していました。

ちなみに相手はFireTV Stick 4K Maxで、こちらも別売りのEthernetアダプタをつけてハブを介さず直結しています(どちらのアダプタにもUSBポートがあり給電しながら使用可能)。

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しかしこれがいつからかつながらなくなってしまい、面倒で5GHz Wi-Fiで画面して使っていました。最近愛用しているDMM TVがネットワーク不達でログインエラーになるとセッションキーを無効化してしまうらしく、再度ネットワークに接続後にあらためてログインからやり直しという極悪ユーザー体験で重い腰を上げてチェック。

チェックというほど面倒なことでもなかったんですがLANケーブルを交換したらあっさりつながりました。これわざわざ少し前に車内配線を綺麗にまとめるので買った新品ケーブルじゃなかったかなぁ…

購入履歴をみるとこれの模様。1mでスリムなものが良くて選んだはず。

家にあった適当なケーブルで試したら普通につながる。ほな断線かぁと思って別途1m+スリムのカテゴリ6Aケーブル(7以上は信用してないので)を探して注文。結局またELECOMで一抹の不安がありましたが今度は爪が折れにくいタイプのものにしました。

が、到着を待つあいだにLANケーブルテスターが見付かったのでダメだった最初のケーブルをテストしたところ(少なくとも結線レベルでは)問題なし。ショートも断線も見付かりません。んご、もしかしてケーブルの問題ではない!?と不安になりましたが、結果的には新しく届いたケーブルなら問題なし。なんだったんだろう。まぁ安いテスターは電気的な通電をチェックしてるだけなので、品質的に劣化があったのかも知れません。

ともあれ有線接続が復活したことで車両の起動(給電開始)とともにルーターの起動時間だけでFireTVのインターネット接続が確立するようになったので非常に快適になりました。またDMM TVは視聴中に映像が止まる(音は流れつづけるが絵が静止画状態になる)ことがNetfixやPrimeビデオに比べて多かったんですが、今のところ止まる気配がなくなった気がしています。DMM TVはホーム画面ですぐに前みていた動画が並んでてすぐに視聴再開できる、いらん広告やゲームを出さない、OP/EDスキップを手動で無効化できる(選択できる)などアプリの使い勝手としては頭1つ抜けていただけに、またNetflixやPrimeビデオに戻りたくないなぁと思っていたので、非常に有り難い。このまま快調に使えるといいなと。

■せっかくなので速度比較

FireTVのSilkブラウザからfast.comにアクセスして比較してみました。

まず5GHz Wi-Fiで接続した状態。下り30Mbps、レイテンシが45msです。一般的な動画視聴には問題ないはずですが、実際問題DMM TVで映像が止まる(切れはしない)問題が頻出していました。

Wi-Fi接続

続いて有線LAN。下り43Mbpsと1.5倍近く高速化しました。pingとアップロードはほぼ同等。

有線LAN接続

参考に自宅Wi-Fi(上位回線は10Gbps光)が届くところでそちらを使って計測すると、全然速いので、FireTV StickのWi-Fiがボトルネックということではないはず。

■まとめ

FireTVとFS050Wが有線LANでつながらない問題は単にケーブル不良だったようです。面倒くさがらずにもっと早く対応しておけば良かった…

とりあえずまた知らない間にWi-FiにフォールバックしないようFireTV StickのWi-Fiはオフにしておきました。

ちなみにクラウンのT-Connect 22ナビとFireTVの接続はCarMate TVを使用しています。個人的にはTVキャンセラーやPICASOU2/P3といったAIBoxよりもオススメです。よろしければ参考記事をどうぞ。

FS050WでデュアルSIM(物理SIM + eSIM)運用

普段docomo SIMを入れて車載ルーターとして使っているFS050Wですが、仕事で配信回線にする時は上りが速い楽天モバイルのSIMに入れ替えて使っています。

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毎度物理nanoSIMを入れ替える度に紛失したりしそうなので、楽天モバイルのデータ専用プランがスタートしたのを機にeSIM契約を追加して、docomo物理SIM+楽天eSIM運用にしてみました。

楽天モバイルのデータ専用プラン「Rakuten最強プラン(データタイプ)」は音声回線プランと価格や通信条件は全く同じ。SMSも対応。メリットは「本人確認手続き不要」というだけのプランです。後から本人確認することで音声プランに同番移行もできるっぽいです。正直音声回線不要なら少し安くなるもんじゃないの?って気はしましたが、とりあえず簡単に契約できるっぽいので新規契約してみました。

実際、手続きはかなりスピーディで最近サブスマホやタブレット向け0円維持回線で使いがちなpovo2.0などに比べても簡単でした。楽天アカウントを持っていて、ルーター側の初期設定が完了していた前提はあるにせよ、ものの数分で開通までいけました。これまでたくさんの回線契約をしてきた中でもダントツに短時間だった気がします。

ちなみに開通用のQRコードはPC画面に表示し、FS050WのWi-FiにつながったスマホでFS050W専用アプリ内のカメラで読み取った感じです。ルータ自体にカメラはないんですがアプリを上手く組み合わせることで機器側の設定もスムーズでした。

デュアルSIM設定になると、下記写真のように画面真ん中のリングが2つになります。それぞれの月間使用量がわかります。デュアルスタンバイではないので、切り替えの操作は必要になりますがSIMの抜き差しをしないで数十秒で回線をスイッチできるので手早く簡単で紛失や破損のリスクもないのが良い感じ。

タッチパネルではないのでリングをダイレクトにタッチして選べるわけではない

ついでに最近の利用レビュー

・カーモード

普段の車載用途ではカーモードにしてW56チャンネルを使っています。クラウンには車内Wi-Fi(1,100円/月)も使えますがそちらは2.4GHz専用なので、5GHzが使えるこちらを使っています。

本来カーモードはバッテリーを抜いてACC電源の給電をトリガーに起動/終了をするんですが、バッテリーは入れたままにしています。こうするとちょっとしたコンビニなどの立ち寄りでいちいち電源が切れないので良いです。やはりコールドスタートだとW56といえどDFS(干渉電波チェック)が1分かかるので、乗ってすぐオンラインにならないのがもどかしい。

その分、バッテリー劣化は心配ですが、いちおう70%までで充電を止めるいたわり充電的な設定もあるし、最悪バッテリーが速く劣化しても利便性にはかえられないかなと思っています。

・据置モード

現場に持ち込んで配信に使う時は据置モードで、別途USB-C – LANアダプタをつかってPCと有線LANでつないで使っています。当初不安定な時期もあった気がしますがファームウェア更新のおかげか、最近はストレスなく給電と有線LAN通信が安定して使えています。

公式推奨アダプタはこちら。

よく行く現場は楽天モバイルの5Gがバリバリに入る場所で、docomo 5Gと比べても上りスピードが速いので重宝してます。ただ車載時にトンネルとか入るとやっぱりプラチナバンドの有無が大きいのか切れることも多いので、ちょっともったいないけどdocomo(データプラス)と楽天モバイルは使い分けかなというところです。