MetaQuestにUVC/UAC入力がキタ!最適なキャプチャ選びは?

そうきたか!という感じですが、Meta Quest 2/3/ProにUSBキャプチャ経由でHDMI入力ができるアプリ「Meta Quest HDMI Link」が来ましたね。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2408/16/news115.html

外部ハードウェア(USBキャプチャデバイス)が必要になるものの、AirLinkやImmersed、VirtualDesktopなどの画面共有系ツールを使うよりも遅延が少なくできるので、ゲーム機をつないで仮想大画面でプレイする、といた使い方には良さそうです。著作権保護に対応したものは映せないので、AppleTVやFireTVのような映像コンテンツ受信デバイスはダメかもです。とりあえずFireTV Cubeはホーム画面すら映りませんでした。まぁQuest自身でもたいていのストリーミングアプリはあるのでわざわざ外付けデバイスを使う意味はあんまりないかなと。

構成としては、

HDMI出力機器-(HDMIケーブル)-> USBキャプチャデバイス-(USBケーブル)->Meta Quest

となり、USBキャプチャデバイスは一般的なUVC/UAC規格に対応したもので、USB 3.0接続のものが推奨となっています。Meta Quest HDMI Linkが1080/60pまでしか対応してないので最近の4K対応モデルである必要はなし。

ただ結構USBキャプチャデバイス選びでポイントになりそうなのはUSBポートの仕様(形状)でしょうか。絶対数が多いUSBドングル型だとUSB Type-Aプラグが生えていることが多く、仮にこれをQuestに刺さるようにUSB Type-Cに変換するアダプタをつけて直差しすると、Questのコネクタ部分に荷重がかかってよくなさそう。うっかり衝撃でも与えたら基板からコネクタが剥離して本体修理、ということにもなりかねません。短い変換ケーブル(Aメス-Cオス)が付属しているならば、キャプチャデバイス本体をQuestのバンド辺りに縛り付けるなどして固定するのはひとつの方法だと思いますが、やっぱりコネクタは垂直に飛び出すものがほとんどなので不安は残ります。プラグがL字のものがあればいいんですが、A側がメスになっていてかつ短く、USB3.0対応のものというと見つけるのが大変でしょう。後ろ方向にケーブルを伸ばすならコレとかですかね。

これでもキャプチャを直差しだと浮いて微妙そうなので、ショートケーブルは必要そうです。またUSBキャプチャデバイスをQuestに固定して重たいHDMIケーブルを引き回すとなると総重量や取り回しも微妙です。

ということで、もしこれからUSBキャプチャデバイスを新規に購入するのであれば、ドングル型よりも据置型というか、USBポートがUSB-Cジャック(メス)になっているものが良い気がします。手持ちで動作確認できたものだと、コレとか。

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古い製品の割に高いのが難点ですが、

ちなみに以前OBS Studioで遅延検証した時は0.16秒と今となってはメチャメチャ低遅延という部類ではありませんでした。
https://do-gugan.com/blog/archives/2023/06/hdmi_capture_delay.html

ただまぁ据置型よりはコンパクトなので、Questとゲーム機を外に持ち出して使いたいという時はアリかも知れません。

フットプリント大きくてもいい、自宅で据置で使うだけ、ということであればデスクトップ型でも色々選択肢はあると思います。

おさらいすると、

  • USB側がメスで好きなケーブルが使えるのが理想
  • 1080p/60p対応
  • UVC(Universal Video Class)対応
    • 同時に音声もUAC対応(仕様に明記されてないことも多い)
  • USB3.x推奨
  • 持ち運びたい場合はサイズが小さいこと

などがチェックポイントでしょうか。UVC/UACは業界標準なので今時の製品ならまず間違いないとは思いますが、UACはきちんと書いてないことも多いので不安ではありますね。

以下、実際にQuestで試してないので品質まで含めての保証はできかねますが、スペック的に使えそうなものをいくつか。

↓これとか。でもこれも1万超えますね…

↓これなんかはHDMIパススルーがついているので、同時にテレビなどにも映して、Questでプレイしている様子を仲閒はテレビで見る、みたいなこともできそう。

これは安いけど、どうかなぁ。仕様は満たしてますが、あんま激安だと遅延や安定さに不安もあります。

ゲーミングブランド各社の据置型ならたくさんあるので、高くてもいい、PCでゲーム配信/収録にも使いたいなどのニーズがあるならそういったものも選ぶのも良いでしょう。

■まとめ

ざっと探してみましたがUSB側がメスで好きなUSBケーブルを使えるものって意外と少ないみたいです。というか一気に値段が高くなりますね。

そのうちMeta純正も含めてどこかがUSB-Aメス→USB-C(L字)で色々な長さのケーブルを販売してくれたら、安価なドングル型キャプチャも使えていいんですが、、

Meta Quest Proはいいぞ

Meta Quest Pro買っちまいました。次に出る新型は一般用ではないという話は当初からありましたが、個人的には画質が向上して小型化して、Quest2の後方互換性があるなら特攻しようかなと思っていました。

Metaの発表イベントをリアルタイム視聴して、

  • 解像度はそう変わらないけど発色が向上し、ローカルディミングに対応
  • パンケーキレンズで薄型化と高画質化
  • フェイストラッキング
  • カラーパススルー
  • コントローラーにプロセッサを搭載して自律的に高精度トラッキング
  • 物理IPD調整

などが刺さったので勢いで予約してしまいました。当初から10万超えは覚悟、さらに円安が進んで15万オーバーくらいかなーと思ったらまさかの20万超え。後述のアクセサリーも買ったら25万くらいになりました。Beat SaberとFitXR、動画機としてはかなりもったいないですが画質厨としては我慢ならなかった…

10月26日発売となっていたものの注文完了後に表示された配送予定日は27日になり、出遅れたーと思ったんですが、結局26日に届きました。

■画質と動作の体感変化

これは結構違います。色が鮮やかなりました。有機ELの初代Questに返り咲いたような感じ。もう初代Questを比較できるほど覚えていませんが、Quest2よりは明らかに色コントラストが上がってると思います。解像度については高解像度になったなーというよりはジャギーが減って自然になったと言った感じ。スクリーンドアも軽減した気がします。総じて自然。VDなどはまだ試してないので仮想デスクトップとして仕事ができるかなとかは不明。解像度はそんなに変わらないのであまり期待はしてない感じ。

物理IPDが復活したのも安心感。自分は69mmくらいでもっともピントがしっくり来ます。どちらかといえば水平に締め付けるだけの新型ヘッドバンドで垂直方向のズレによってガチピンあわせにくいのが何点。DIYで頭頂バンドを追加するハックが流行るのもわかる。

ローカルディミングについてはアプリ側も対応が必要そうなので評価はこれからかなと。

プロセッサが高性能化したこと、コントローラーのトラッキング精度が向上したことなどの結果、Beat Saberの「切ったつもりなのにFail」みたいなフラストレーションが減った感覚。データ移行が上手くいかずスコアなどはリセットされてしまったので客観的にスコアアップしているかどうかはわからないですが、なんか安定感、信頼感のようなものを感じます。ただFitXRだとそこまで変化は感じず。画面キャストや録画をしている時のコマ落ち感も激減してる感じ。

iPhoneカメラを使ってBeat Saberなどの合成映像を撮れるMixed Reality Mixerとかもガタガタになって使用を諦めた経緯がありますが、これならマトモに動くかも知れない。近日中に試してみたいです。

■新ヘッドバンド構造の長所と短所

大きくかわったのがヘッドバンドの構造。PSVRに近い感じ?トップベルトがなくなり、水中メガネみたいなグルっと一周囲うタイプのフェイスパッドも廃止。基本的に没入感が減った一方脱着が楽になりました。ここもエンタメ用より業務ユースを重視した感じでしょう。でもだったらフリップアップ機構は欲しかった。

Quest2では簡単にバンドを取り外してサードパーティ品も含めシチュエーションで使い分けることができました。寝VRでは後頭部に固いパーツがない標準バンドにし、より動きが激しい場面ではしっかり締め付けて固定できるハード系のバンドにする、など。これがProでは一切できなくなりました。前後のパットは取り外せるのでそのうちサードパーティがなにかしらやってくるかもは知れませんが。ともあれ現状では寝VRが絶望的なのが難点。Quest 2を処分するか決心が付かない要因になっています。

顔に密着する部分がないし通気性も高いのでBeat Saberなど激しいゲームをしても汗で蒸れたりパッドがぐっしょりになって洗ったりといったことが不要になったのはGood。付属の部分遮光ブロッカーは左右にマグネットでとりつけるシリコンのペロペロのパーツ。ちょっとメガネと引っかかってくにゃっと変形してしまい、都度直すのがストレス。現在予約注文済みのフル遮光ブロッカーがどうなるか楽しみ。

下がスカスカになってる分、エクササイズ時にApple Watchが見やすいだろうと思いきや、なぜか全く見えません。フリップ機構もないので、バンドを緩めてズラさないと時計がみられないのがストレス。Quest2の鼻の隙間からの方がさくっとチェックできて便利でした。

■コントローラー

トラッキング方式がかわったことで、Quest2にあった上部のリングがなくなりました。あれ結構激しい動きのゲームで左右がガチっとぶつかったりしてたので良い改良かも知れません。ただナックルストラップをつけられなくなったので、従来型の紐ストラップにいちいち腕を通すのが面倒。これもどうにかサードパーティ品が出ないかと思いますが、そもそもとりつける場所が無さそう。

前述のように追従精度は上がった気がしますがトラッキング方式がかわったせいかは不明。

消費電力が増えたからなんでしょうが乾電池式ではなくなったので、持ち出し時は前述の充電アダプタも一緒に持ち出す必要があります。

■充電と可搬性

充電は専用台が付属します。Quest 2 では別途Ankerのものなどを買っていたことを思えば進歩です。ただセットは若干デリケートでかなりきっちり位置あわせしないと充電してくれずこれもちょっとしたストレス。

外に持ち出す場合、本体はUSB-Cポートで直接有線で充電可能。コントローラーはUSB端子がなくApple Watch充電器のような小型充電アダプタを携行する必要があります。でもまぁそこまでハードに使うのではければコントローラーは無充電で済むかも?

可搬性という意味ではハード型のヘッドバンド一択なのもマイナス。フロント(外側)のレンズ部分はシリコンカバーが付属しているので安心かな。でもインナーレンズはノーガード。

結局安心感のために公式のInCase製キャリングケースを買ってしまいました。16,580円ェ…コレも急がない人は社外品を待ちましょう。なお、InCaseのものは充電ドックは収納できなかったです。

■まとめ

画質向上のメリットをしっかり感じられる一方、「ストレス」って何回書いたっけ?というくらい不便になった部分もあります。やはりカジュアルに使うにはQuest2のメリットも確実にあって、上位互換のProを買ったからQuest2を売り払ってしまえ、とは決心しづらいのが現状です。当面VRを体験したことがないという友人に貸し出す予定ですが、やはり持ち出す時なんかにはQuest2を選びたくなりそう。

フェイストラッキングやローカルディミングなどまだアプリ側がほとんど対応してなくて活かし切れていない新要素もあるので、Quest2がそうだったように、これからのアップデートやアプリ対応で真価が発揮されるのが楽しみです。

AnkerのMeta Quest 2用専用充電台導入

最近またVRブームが来ていてOculus Quest2改めMeta Quest2の使用頻度が上がっています。日課としてFitXRやBeatSaberで汗をかく用ですね。あとVRChatを少し試したり。PCVRとして使えるOcuus Link/Air Linkもこなれてきて、もうフルトラできない以外、むしろワイヤレスなアドバンテージがあるコスパ最高ゴーグルになってきてますね。まぁウチの環境(アクセスポイントはトライバンドなWi-Fi6)でもやっぱり遅延やコマ落ちがあって用途は限られる気はしますが、今年後継機が出たら絶対買おうという気満々です。

新型を楽しみにしつつ日課の室内運動をしているわけですが、ちょいちょいやろうとした時に充電がなくて「今日はナシかなー。残念〜。」みたいな半分やらない理由ができてラッキーみたいな微妙な気持ちでお風呂に直行とかしていました。やはり充電環境を整備しないとかな?と。

Ankerの専用充電台のことは海外で発表された時から気にはなってましたが、日本で発売された後も品薄だったりして購入には至ってませんでした。使い終わったらこれに載っけるようにしておけば電池切れで使えない、ということはないだろうなと。これは本来USB-Cコネクタで充電するQuest2本体を、スマホ用でよくあるマグネット充電アダプタをつけっぱなしにすることで、またコントローラーも乾電池とカバーを充電対応のものにすることで3点を置くだけで充電してくれるしろものです。よく考えたなと当時から思っていました。量販店も含め普通に買えるようになってだいぶたちますが、

  • USB-Cポートが塞がるのでOculus Linkを使うたびに差し換えが面倒になる
  • PCVR時は高性能PCのある自室、エクササイズは自宅、充電はトイレ(?)と置き場所が一定していない
  • 半年もすれば新型が出る
  • リビングとかにこれを置く合意が得られるか?

などで購入には至ってなかったんですが、たまたまヨドバシで駐車券がもられる額の買い物をしようと物色していて思い出したので衝動買いしてしまいました。まぁ後継機はかなりお高くなってQuest2は併売されそうなので、不要になってもそこそこの値で売れるだろうと。

■高い完成度、他社アクセサリとも互換

ちょうど先日リビングで湯沸かしポットやホットクックを置くために組んだラックに微妙な高さの使い道に困る段が空いていたのでそこに設定してみました。

設置場所さえ確保できれば非常に治まりは良い

すっきりまとまって良いです。ガジェット系Youtuberがさりげなく画面の隅に映したくなく佇まいです。ウチのQuest2はコントローラーにナックルストラップをつけ、最近2回目の割れを起こした純正ELITEストラップに変わり導入したKIWI design製のストラップも装着していますが、問題なく置けて充電もできています。あとMetaが配布したシリコンフェイスカバーもつけてますね。ELITE系のストラップをつけると思いのほか奥行きが必要になるので設置場所は割と必要です。純正ゴムバンドのままならさほどでもないですが、まぁこういうアクセサリを買おうという使いこなし勢があのゴムバンドのまま使うとは考えられませんw(寝VR以外)。安定感が全然違うので、ゴムバンドのまま使ってる人は一度騙されたと思ってしっかり固定できるストラップを試してみてほしいですね(ただし純正のは壊れやすいのでク〇です)。

つくづくよく考えられてるなと。さすがにこういう厚みのあるシリコンカバーとかはダメじゃないかと思うのでお気を付けください。

充電状況は中央にまとめてLEDがありひと目で確認できるので良いです。充電完了をみるというより、置いた時にきちっと充電が始まったかをみる用途がメインになる気がします。

■まとめ

Quest2になってコントローラーのバッテリーは格段に保つようになったので、本体だけの充電器でもいいかなーとか、逆に(使い捨ての)乾電池使いたくないのでコントローラーだけの充電器を買って、本体は今まで通りケーブル挿しで、とかも考えたり、壁掛け対応の後発品とかもいいなと思ったんですが、どれも評価がイマイチだったりして決め手にかけて、充電器メーカーとしても定評がある本製品に落ち着きました。Quest2を置くだけ充電するという元祖アイデアへのリスペクトという意味も含め。

それなりに設置場所は必要ですが常にフル充電でQuest2を活用できる安心感は良き。もっと早く買えば良かった。最短で後半年ほどでQuest2自体を手放す可能性も高いですが、それまできっちりカロリー消費をサポートしてもらおうと思います。