PDA工房さんでオリジナル保護フィルムを作成してもらった ~RODECaster Video

業務用のブログに書きましたがRODEのビデオスイッチャーの新製品RODECaster Videoを導入しました。HDMI 4系統に加えUSBウェブカメラ(UVC非圧縮伝送対応モデル)を映像ソースとして2系統入力できい、同じくRODEのワイヤレスマイクシリーズを親機無しでダイレクトにペアリングして音声ソースにできるという万能モデルです。米国では秋頃から販売されていましたが、ようやく2024年12月に国内販売も始まり、あちこち品切れまくってる中、大晦日に奇跡のラス1をゲットできました。

詳細はこちらの記事をご覧下さい。

ビデオスイッチャーをATEM MINI Extreme ISOからRØDECaster Videoに乗り換え

複数の映像ソースを画面合成して録画したり配信したりするビデオスイッチャーとかビデオミキサーと呼ばれるカテゴリの製品。自分はBlackmagic designのATEM MINIシリーズを初代からExtreme ISOと乗り換えて使ってきました。 入門機のATEM MINIでは二画面のPinP合成ができましたが、ユーザーテストで参加者の顔映像、手元映像、画面映像など3画面以上を合成したいこともあり、上位モデルのExtreme ISOに乗り換えたのが2022年。 そろそろモデルチェンジか?でも4Kとかにすると一気に高性能プロセッサが必要になって値段上がりそう。ていうか買った時から円安進行で定価も上がってる。手の届く値段で後継機出るの?という感じでした。 また使っていていくつか不満も出てきていました。 基本現場に持ち込んで使うので大きい筐体は負担で、ノートPC+OBS Studioでいっかーとなりがち。自分の使用実績では最大で4入力なので、4入力モデルで3画面以上の合成ができるスーパーソースが使えるモデルが出ればなーと思っていました。 またカメラもミラーレスやビデオカメラよりも高画質なWebカメラの方がコンパクトにまとまるし参加者の目からも存在感を押さえられます。今まではOBSBotのUVC-HDMIコンバーターを使ったりして、電源配線などがゴチャゴチャしがちでした。 基本3画面以上の入力を駆使する時に使うので、PinPではなくスーパーソースを使うのですが、それを複数パターン(シーン)組んで切り替えるのがあまり使い勝手がよくない。 基本1つしか作れないので、マクロを使って瞬時に再配置する感じになるんですが、そのマクロをアサインできるボタンが小さく押しづらいし、そもそもOBS Studioではなく専用機を使う場面は、自分が操作するのではなく誰かにまかせる時だったりするので、ボタンが見つけづらいのも難点。 最近はRODE Wireless Proを使うことが多いですが、これをアナログ入力でつなぎ、かつ電源ラインをまとめたりすると、電気信号がループするとで起きるノイズが激しく乗ってしまし、ノイズアイソレーターを入れたり、電源を違うところから取ったりと工夫が必要になったり、これまた配線がゴチャつきがち。 など。 そんな辺りが改善した後継モデルや競合機の登場を待っていました。YoloBoxとかOBSBot Talentとかタッチパネルモニター型の製品が出たりもしましたが、なんかAndridベースで大丈夫なん?とか高くね?とか思って躊躇してました。 そんな2024年末に登場したのがあの音響機器メーカーRODEのRODECaster Videoです。 個人的に上記不満点がいい感じに回避できそうでかなり刺さりました。値段は正直高いです。US価格が$1,199なのでほぼ為替通りとはいえ、ATEM MINI Extreme ISOが実売13万くらいなのを考えるとかなり強気ですね。果たしてそれに見合うメリットはあるのか? 先に挙げた不満点がどうなったか見て行きます。 本機はHDMIが4系統と必要充分な数に抑えられた上、、USB入力(カメラ&マイク兼用)が2系統という構成で、自分の使い方にはかなりフィット。UVC-HDMIアダプターも不要になります。 注意点としてはUVCのWebカメラならなんでもよいわけではなく、 非圧縮映像を出せる機種でないとダメ な点。カメラ側でH264などにエンコードしてたらNG。非圧縮伝送だとデータ転送量が多いので、総じてUSB3.0を使ってるカメラが多い気がします。一応、公式の対応リストとしては以下が上がっています。 AnkerWork C310 Elgato 4K X Elgato Cam Link 4K Elgato Facecam Elgato Facecam MK.II Elgato Facecam Pro Elgato HD60 X Logitech Brio STream Logitech Brio ULTRA HD Pro Logitech C920 HD Pro Logitech StreamCam Obsbot Tiny 2 Razer Kyio Pro (おそらくKiyoの間違い) Sony FX30 Sony FX3 Sony ZV-E1 我が家にはLogitech(Logicool)Brio、OBSBot Tiny 2、FX30があるのでまずまず困らなそう。なぜかクライアントが使ってることが多いC920も入ってるのもGood(あれ非圧縮だったんだ)。 ただしOBSBot …

さて、この機種には小型のタッチパネル画面がついており、液晶保護フィルムがほしいなと思いました。視認性や防指紋も気になりますし、色々な機材と一緒に持ち歩くのでキズ防止もしたいところ。

こういう新製品をいの一番にゲットした時はPDA工房さんのオリジナル保護フィルム製作サービスに限ります。

  • 個人からの申込み
  • 発売から1年以内の機種
  • 同社が既に対応フィルムが発売されていない

という条件に合致すれば無料で製作してもらえます。PDA工房さん的にも型取りできて商品化できるのでWin-Winというわけですね。自分は過去にも奇しくも同じRODE製品のWireless GO2、Proとお願いしたことがありました。Wireless Proは追加購入もしたのでフィルムも自腹で買い足しています。

本サービスは指定の宛先に着払いで機器を送付すると向こうで採寸し、出来上がったフィルムを1枚はあちらで貼り付け、もう1枚を予備で添付して元払いで送り返してくれます。つまりこちらは何日機器が留守になる以外費用はかかりません。原則平日に到着すれば即日で製作から返送までしてくれるので、留守日数を最低限です。送付先が岡山なのでウチからちょっと遠いのですが、今回は1/8の午前未明にPUDOロッカーに投函し、1/11には手元に戻って来ました。行きは丸二日かかって「やっぱ岡山だから1日余分にかかるなぁ」と思ってたんですが、返送されたのは1/10で翌日指定配送でした。わざわざヤマトの宅急便タイムサービスを追加料金出して使ってくれてるんですかね。機材が使えない日数も最低限にしてる配慮が有り難いです。梱包は自分の使った段ボールを再利用されてましたが、中の梱包材は追加されていて、丁寧さを感じる梱包でした。

PDA工房さんでは20種類ものフィルム素材を扱っており、指定すればそれで作ったものを使ってもらえます。(単価の高いフィルムだと1枚しかもらえない場合も)。今回は条件だけ伝えてオススメをチョイスしてもらいました。お伝えした内容は、

  • タッチパネルであること(ただしスワイプ操作はなくシングルタップのみなので、指滑りより防指紋重視)
  • 写真や映像が表示されるわけではないので、鮮やかさは優先ではない
  • キズ防止を重視
  • 基本黒背景の画面だが、黒影純黒クリヤに興味アリ

といった点。黒影(光沢)、純黒クリヤ(非光沢)は文字通り黒が際立つという触れ込みなので、いいかもと思ったんですが、「機器によっては文字の視認性が落ちる可能性もある」とのことで、総合的にオススメしてくれた「9H高硬度【反射低減】保護フィルム」で製作してもらいました。

また、「タッチパネル部分だけでなく、いっそトップパネル全体が保護できれば嬉しいかも」とちらっと書いたんですが、なんと本当に作ってくださいました。こちらは商品化されるかは不明ですが、あわせてレビューしていきたいと思います。

■届いたフィルムの様子

採寸用貸し出しの謝礼として2枚寄贈されるうちの1枚は機器に貼り付けた状態で返送されてきます。さすがプロの貼り付け技術、ホコリの混入は皆無でとても綺麗な仕上がりです。

タッチパネル部分のアップはこんな感じ。視認性もタッチレスポンスもバッチリです。

自分で買って貼り付けても果たしてここまで綺麗に貼れるか?という仕上がりです。

ちょっと意地悪でデスクライトのLEDをわざと映り込ませてみました。さすがに距離も近いせいかLEDの粒がわりとはっきり見えます。ボディ面は本来はほぼ映り込まないんですが、今回はここにも同じフィルムが貼ってあるので、同じ様な映り込みが発生しています。

トップ面全体のフィルムですが、2枚目の写真でわかるように、ボタンとボタンの隙間の部分はカバーされていません。1枚目の写真でみてもらって「Aボタンの左上からCUTボタンの右下までが1つの大きな四角い穴としてくり抜かれている感じです。さすがに分解せずの採寸では難しいのか、即日返送というスケジュール内では厳しかったのか。

もうひとつ気になるのは、3枚目の写真のヘッドフォン1/2、スピーカーのアイコンの部分、ダイヤルからタッチパネルへの縦線、また「RODECASTER VIDEO」のロゴのところなど、塗装で微妙に段差があるせいか、空気が気泡となって残ってしまっています。もしかしたら数日放置しておけば空気が抜けてピシっとするかもなので要経過観察です。

外周もエッジが微妙に丸みを帯びているらしく少し浮いていますね。

全体に「そうなるよなぁ」という感じで致し方ない部分ではありますが、全体としてやや質感が落ちてしまう感は否めません。それでも現状ATEM MINIシリーズのようにアクリルカバーやピッタリサイズのケースが見つけられていない現状でキズ防止できるのは有り難いです。

■まとめ

PDA工房さんのオリジナル保護フィルム作成サービスは良い。あまり知られると新型機を入手した時に競争になるから広めたくない気持ちもありますがw、やはり紹介せざるを得なかった。

メジャーなスマホやデジカメのモデルは放っておいてもラインナップされると思いますが、ややマニアックな機材についてはこちらから申し込んでみるとワンチャン無料でフィルムを作って貼ってもらえて大変お得だと思います。