YAMAHAスイッチSWX2220-10NTにsshログインする為に必要だったこと

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自宅の10Gbpsイーサネット環境としてリビングにSWX2220-10NTを導入しました。10GbEが2、2.5GbEが8ポートです。2FのメインルーターRTX1300から10Gbpsの幹線を下ろし、階下でもマルチギガビットイーサが使えるようにする為、QNAPのQSW-2104-2T /AZを導入したんですが、

いまいち不安定でリビングでゲームをする同居人にキレられたので、リプレイスです。

正直まで不安定で、もしかしてスイッチが原因ではないのかも?ということになってきて、それはそれでまた後日経過を報告したいと思います。

取り急ぎ、sshがすんなりいかなかったので覚え書き。

■CUI(ssh)設定に必要だったこと

RTX1300配下におけばそちらの管理画面からもGUI設定可能ですが、telnetやsshでログインすることもできます。telnetは最近のWindows/macOSには入ってないし、より安全なsshを使おうと思ったわけですが、標準のsshクライアントでは「Unable to negotiate with 192.168.0.251 port 22: no matching key exchange method found. Their offer: diffie-hellman-group-exchange-sha1,diffie-hellman-group1-sha1」だの「no matching host key type found. Their offer: ssh-rsa,ssh-dss」だの言われてアクセスできません。暗号鍵交換のアルゴリズム周りで古めのものを使ってるせいか、最近のWindows/macOSのOpenSSHクライアントが無効化していてマッチしないようでした。
そこで、このスイッチに対してのみ、要求するアルゴリズムも追加で使用許可してやる必要がありました。~/.ssh/configファイルに以下のような設定を追加します。

1行目のswx*はswxで始まるホスト名ならなんでも入れるようにしています。「ssh swx」でも「ssh swx2220」でも「ssh swx.hoge.com」でもという風にです。IPアドレス直打ちでもいけるよう、そちらも書いています。実際のIPアドレスは適宜打ち直してください。HostNameは実際にアクセスするIPアドレスです。基本的に上と同じになるでしょう。

で、そこから下がこのホスト固有の指定になります。WindowsではKexAlgorithms(鍵交換アルゴリズム)の指定だけでOKでしたが、macOSでは残りも必要なようでした。

RTX1300の「エラーカウンターがカウントアップしています」警告対策で受信バッファーを拡大してみるメモ

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RTX1210時代からダッシュボードには常に「エラーカウンターがカウントアップしていいます」メッセージが出っぱなしでした。どうも受信バッファーのオーバーフロー(溢れ)によるエラーが一定数蓄積されると出るらしい。実際の動作としては送信元から再送信が行われ致命的な問題ではないものの、再送待ちが発生する分、スループットは落ちそうでもやもやします。

で、2023年4月リリースのファームウェアRev.23.00.05で、

との記載がありました。もしかしてこれを使えば前述のエラーも消えるのでは?!ということで少し設定を確認/変更してみました。

■バッファー状態の確認

などとすると、

などと表示されます。一番下にオーバーフローの回数が出ています。これが多いか少ないかはわかりませんが、たぶん0が理想なのでしょう。これの変化を見守っていきたいと思います。ちなみに再起動するとリセットされるぽいので、ある程度長期間でモニタリングしないと意味がないかも知れません。このステータスを表示する前日にファームウェア更新をしてるので、24時間程度の数値だと思われます。

また、今回は直接いじってないですが、「4.79 パケットバッファのパラメータを変更する」という設定項目もあり、場合によってはこちらもあわせて調整すると良いのかも知れません。

■受信バッファーサイズを変更する

ではリリースノートにある設定コマンドを使って値を変更してみます。デフォルトが1024で最大が16384らしいので、とりあえず倍にしてみました。

増やせば増やすほどいいかというと、メモリサイズは有限なのでこればかりに割いてもいられないんではないかと思います。ちなみに変更適用時点でメモリ使用量は29%です(変更前時点のを記録し忘れました…)。ここも見守って余裕があるようなら割り当てを増やすのもいいかも知れません。

一旦これで様子見してあまり変わらない様ならもう少し大きくしてみようと思います。

2023.4.27追記:

翌日、ほぼ24時間後です。やっぱりエラー出てました…受信オーバーフロー値は230848で倍増してるやん!まぁ少し前に仕事でギガサイズの動画ファイルを4本DLしたし。とりあえず更に倍ドン、ってことで4096にしてみます。

関係ないですが、その仕事のファイル、こちらのDirectCloudからのDLだったんですがめっちゃ速いですね。1GBがみるみる落ちてきます。自分も使ってみたいと思ったけど法人向けサービスでした。

2023.4.28追記:

上記追記から27時間くらい経ってしいましたが、エラーが出ていません!ギガサイズの動画DLも同じくらいしました。CUIでも受信オーバーフロー値もなし(再起動直後同様、行自体が出てない)。これは期待できるかも知れません。もうしばらく様子見しすつ、3072とかに減らしても平気かはそのうち検証したいと思います。

2023.5.6追記:

数日放置したらやっぱり出てましたw。うーん、関係ないのかなぁ。もうちょっと増やしてみるべきか。ルーターの再起動が必要なので、ゲームやってる家族に了解とったり面倒なんですよね。

ドコモ光 1G->10Gbps速度プラン変更記録

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前回の続き、というか実際に申し込んでみました。

この記事に経緯をまとめていこうと思います。

■2023.03.02 151に電話して申し込み

思いたった日、近隣のドコモショップは店頭受付枠がすべて埋まっており、151に電話。

すぐにつながるもののその人とは本人確認のみで、担当部署への転送で待たされる。

最短工事可能日がに2月下旬の休日だったので3,000円の休日オプションを払って工事費は19,800+3,300円。

単独タイプなので事前に開通日をプロバイダに通知しておかないと設定情報(フレッツジョイント?)が降ってこなくて開通できないことがあるかもと念押しされました。また両方IPoEとなる関係かIPv6は即開通してもIPv4は数時間~数日遅れる場合があるとのこと。数日??やはり前記事に書いたバックアップは必要かもですね。

光ファイバーはドコモ光としての認識では1G用と10G用は違うので原則引き直しで、最終的な判断は現場担当次第。まぁここまではやってみるしかないのでそのまま申し込み決行。

事前に変更やキャンセルしたい場合は(ドコモ回線から)15715で10-20時受付。

■2023.03.?? ドコモ光より「申し込み書(控)」が郵送で届く

郵送だったので正確な到着日は忘れましたが、上記電話から割とすぐに届いたと思います。書面の日付は電話した3/2でした。

この書面で新たに発行されるCAFで始まる契約番号が判明。CAF番号がかわるということはやはり光ファイバーは新経路で引き直しなんでしょうか。

■2023.03.21 プロバイダにプラン変更を申し込み

電話で「必ず事前にプロバイダにプラン変更を申し込んでおいてくださいと念押しされました。オープンサーキットのフレッツ光クロスへ変更の場合の案内によると、「お客様IDに変更がない場合」と「ある場合」にわかれて手順が記載されています。ウチは後者なので、その場合は、

  • 追加プランとして申し込む
  • (開通)
  • 既存プランを解約

という流れになるようです。オープンサーキットでは初月無料なので解約さえ忘れなければ多重で課金されることはありません。ただなんらかの理由で工事が延期された場合、すぐに月が明けてしまうのでダブル課金期間が発生したり、再工事まで時間がかかるようなら一旦キャンセルなども必要になるかもです。

「工事日の2日前までにお申込み、お支払頂くことで工事日に利用可能にできる可能性が高まります。」とのことで、5日前に申し込み。メールで新しいプランの支払い案内が届き、そこからURLを辿って決済を済ませました。

■2023.03.26 午前2時 IPoE開通案内メールが届く

工事予定日を入力したかどうか記憶がないですが、まさに工事日当日というか前日深夜にメールが届き、IPoEや固定IPに関するルーター設定情報が届きました。工事予定日にあわせて送られたのでなければギリギリでした。別ページには固定IPアドレスプランの場合「お支払い完了から3-10営業日」と書かれているので、もう少し速く手続きしておいた方が無難だったかも知れません。

ともあれ、これで工事中にルーター側の準備を済ませられます。やはりIPアドレスはv4もv6も変更になる模様。

■同日 工事日当日

なんと雨…ググると電気工事ではないので多少濡れてもよく、相当な豪雨でなければ中止になることはないようですが、それでも屋根に上ったりハシゴをかけての高所作業に支障がある場合は延期になることもあるようです。ドキドキ。

・16:00前 工事業者来訪

予定の15:00〜17:00の半分過ぎた15:50に着信。そこから数分で到着。

「こんな雨ですが大丈夫ですか?」と聞いたところ「大丈夫です。寒いだけです。」と心強い(?)お返事。

一瞬部屋の中の状態を確認して、すぐに外の作業に戻っていきました。なんと光ファイバーの室内への引き込み直しはなく、電柱側の作業と、ONU交換のみとのこと。やったね!

近くの電柱で高所作業車による作業

この時点で通信切れますけど良いですか?と聞かれ昨日しておいたモバイルルーター回線へのデフォルトゲート切り替えを実施。

これで工事中も通信できるはず、、、と思ったんですが結果はダメでした。RTX自身のDNSの切り替えが上手くいってないようで、端末のDNS設定を1.1.1.1などに手動で書き換えればOKでした。面倒くさいので作業しているMacの設定だけ書き換えて後の端末は放置。

しばらくして電話がかかってきて「ONUの電源を切ってください」と言われ実施。

・17:00 宅内作業

再び工事の方が入室してONU交換開始。ものの数分で終わりました。「IPv6はすぐにつながるがIPv4は何時間かかかることがあるらしい。」と説明をうけ、タブレット端末にサインをして完了。工事の方も自宅をクロスに替えたものの1Gbpsも出ずに困っているという話を聞き、少しルーターについて談義したのち帰っていきました。なお、光ファイバー線の引き直しがなかったことで、工事費は減額で計上してくれたとのこと。ただ実際にいくらになるかはドコモ側でキャンペーンなども絡めて計算されるかわからないらしい。置いていった控えによると、土日割増し料金3,000円を含めて「概算」が10,600円となっています。19,800円+3,000円がこの値段になったなら半額以下となりラッキーです。

2023.4.??追記:工事費が反映された明細が郵送で届きました。光ファイバーを引き直さなかった場合の工事費はこちら!

回線工事料¥7,600
土日祝日加算工事量¥3,000
消費税等相当額(10%)¥1,060
明細合計(消費税等込み)¥11,660

となっています。ほぼ当日の概算通りですね。土日割増しがなければ¥8,360。かなりお得感あります。結果オーライでしたが結局のところどういう条件なら光ファイバー再利用になるのかわかりません。フレッツ光クロスのサービス開始当初の方が「基本引き直し」みたいな記述を多く見かけた気がしますが、色々と緩和されたんでしょうか。まぁ工事に来てみないと現況がわからないので、サイトには引き直し前提の19,800円を記載しておいて、運良ければ減額する分には良かろう?ということなんですかね。個人的には工事費がどうかよりも賃貸で新規に穴空け、ビス止めがあるかどうかを気にしていたので、もう少し引き直しにならない要件みたいなものも明示してほしいなと感じました。

交換されたONUはスリムになりました(背は高く幅は薄く)。

■RTX1300の設定書き換え

工事中にプロバイダからもらった設定情報の新旧を見比べて、コンソールからログインして既存のtunnel 4に関する設定を手で書き換えて待っていたんですが、なぜかPCに古いIPv6アドレスが降ってきて外に出られないので結局プロバイダ情報を一度削除して再設定しました。ポイントはクロスの場合、ひかり電話がないにも関わらず、設定画面では「ひかり電話契約あり」を選ぶ点。クロスはIPv6アドレスの配布方法がRAではなくDHCPv6 PDなのが理由のようです。RTXの設定画面が追いついてないぽい。

これによりtunnel 3が新規に生成され、NATディスクリプターやフィルター設定も新たに生成。できればそのまま使い回したかった…しょうがないので手作業で書き写し。

事前の差分反映の中で、CAF番号などを変更していなかったのが敗因でしょう。プロバイダ情報を新規で作り直すことで即接続。移行完了しました。

■ファーストベンチと体感速度(日曜夕方)

はいドン。

キター!下り6Gbps、上りも3Gbps越え。

fast.comも。

pingが6msと1Gbpsの時(5ms)より少し落ちてるのが悔しい。

Wi-Fi6接続のiPhone 14 Pro Maxだと下り426Mbps、上り501MbpsなのでWi-Fiがボトルネックになってる感じですかね。

体感はまぁWebページを閲覧する分にはかわらないですね。気持ちパッパッと表示される気もしますがプラシーボの範疇かな。ただ動画の読み込みは速くなったというか、4Kが最初から出てシークも速くなった気がします。最初に低画質で表示されて数秒でHDや4Kに変わっていたのが、初っ端から4Kで始まる感じ。これは快適かも。

あとはまた仕事でギガサイズのファイルを落としたり上げたりするとどうなるかですね。月末に案件があるので楽しみにしておきます。

こちらは階下で2.5Gbpsアダプタで有線接続したWindows PCで計測したものです。きっちり帯域限界まで使ってる感じですね。

2023.3.27追記:再び10Gbps接続のMBPから朝6時の計測貼っておきます。

計測中の瞬間では11Gbpsとか理論値超えの数値も一瞬出てましたw。

2023.3.29追記:階下で有線接続したPlayStation5での速度測定(スイッチまでは2.5Gbps接続)。

下りはPS5本体内蔵1Gbps NICの限界まで出てますね。上りはPlayStation.comの計測サーバーがネックになってるのかな?でもまぁゲームとかDL版を買ってもサクサク落ちてきそうで楽しみ。

■まとめ

良かったのは宅内の光ファイバーの引き直しが発生しなかった点。入居時点で既に敷かれていたのでいつ頃のものかわかりませんが、そのまま転用できる光ファイバーの潜在スペックスゲー。これがわかっていればもっと早く切り替えてたんですが、結局工事に来てもらわないとわからないということで及び腰だったんですよね。最悪ビス止めや穴空けが追加で必要となったら一旦延期して大家さんに相談しないとと思っていた位。ドコモの電話受付でも基本引き直すといっていたので、わからないものです。まぁ結果オーライ。

月額料金は1,800円ほど上がりましたが、使ってなかった楽天モバイルをこの際に解約してしまえば実質ノーダメージ。快適な動画(視聴、やりとり)ライフを送れそうです。

2023.4.8追記:工事費の最終明細について上に追記したついでに、しばらく使ってみた感想など。

時折スピードテストをしてニンマリしていますが、やはり普段の体感のWeb閲覧などの快適度はさほど変わりません。ただ仕事で数百MB〜1GB程度の動画を何本かダウンロードしてみた感じでは威力を感じます。一括DLしてブラウザが次々に「名前を指定して保存」みたいなポップアップを出して来るんですが、1つ1つのファイルの保存先、保存名をダイアログで指定して実行していくと、ダイアログを閉じた頃にはもうバックグラウンドでキャッシュファイルとしてDLは終わっていて、移動とリネームだけ一瞬で終わる、みたいな感じ。1ファイルだけだとさすがに少しバーをみることになりますが、複数ファイルでユーザ操作をもたもたしてれば終わってる、という状態。もちろん相手先のサーバーにもよるんでしょうけど。ちなみにその時はDirectCloudというサービスでした。

RTX1300で光工事中の代替回線を構築する(失敗)

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明日はフレッツ光クロス(厳密にはドコモ光10Gbpsプラン)に切り替え工事です。事前書類を見るとCAF番号を変更になるので、プロバイダにはIPoEの切り替えというか追加申請済み。「2日前までに申請しておくと当日切り替えできる可能性が高まる」という記載で、5日前くらいに手続きしてあるので希望的には即時切り替わる、、のかな?でもまだ新しい設定とか送られて来てない…同じでいいんだろうか。

なんやかんやで当日はもちろん少しゴタついて数日つながらないという可能性も考慮して、自宅のネットワークが途切れないようにモバイルルーターと楽天モバイルSIMでバックアップ経路を構築することにしました。

■前提条件

ルーター:YAMAHA RTX1300

光回線:ドコモ光 単独プラン 1Gbps → 10Gbpsプラン変更

プロバイダ:オープンサーキット v6Direct/固定IP1 → v6Direct-X/固定IP1(v6プラス)

モバイルルーター:FUJISOFT FS050-W + GOPPA GP-CR45H/B(有線LANアダプタ)

富士ソフト(Fujisoft) 5G対応Wi-Fiモバイルルーター +F FS050W

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■RTX1300のフレキシブルLAN/WANポート

RTX1300は9,10番ポートが10Gbpsです。従来は内蔵8ポートスイッチである1-8番ポートとは独立のネットワーク(大抵はWAN)に使う用でしたが、RTX1300では10GbpsポートをLANに使ったりもできるよう、物理ポートを好きなLANネットワークに割り当て可能になりました。ウチでは10番ポートをLAN向けの10Gbpsスイッチにつなげており他のポートと同じLAN1グループに振り分けていました。そして今回のWAN 10Gbps化によって9番ポートも10Gbps対応ONUにつながることになります(LAN2)。そこで7番ポートを新たにLAN3として独立のネットワーク用ポートに設定し直しました。

Webインターフェイスで写真のようにGUI設定、確認できるので簡単です。

ここにLANアダプタを介してWFS050-Wを接続します。FS050-Wは据置モードとし、Wi-Fiは2.4GHz、5GHzともOFFにしました。ルーター本体とLANアダプタどちらが悪いのか不明ですが、バッテリーを入れないと起動せず、またLANアダプタのUSB-Cポートのうち片方の向きで挿した時しか充電しないというあやしい挙動があります。追々カーモードで車載利用する際にも困りそうですが、とりあえずバッテリー保護モードで70%までしか充電しないようにはできているので劣化は防げそうです。

■LAN3のネットワークを設定

これもRTX1300のWebインターフェイスからGUIでプロバイダ設定します。「プロバイダ設定」適当に名前をつけ、LAN3を選びます。ウチでは以前の設定が残っておりLAN3がグレーアウトして選べない状態だったので、SSHからログインして「show config | grep lan3」としてlan3関係で不要そうな設定行を削除したところ、GUI側でも選択可能になりました。

「ブロードバンド回線自動判別」は自動ですぐ失敗するので、DHCPを選んであとはデフォルトだったと思います。

■デフォルトルートの設定

LAN3に新しいWAN接続ができましたが、これだけでは活用されません。全て、または特定の条件のパケットをLAN3にルーティングする設定が必要です。

このルートの設定はGUIより設定コマンドの方が柔軟に設定できるのでSSHでアクセスして行いました。うちの場合もともとv6プラスがtunnel 4で、

のようになっていたのを、

とすれば全ての通信がlan 3、即ち楽天SIMの入ったFS050-Wに振り向けられます。光の移行工事が完了するまではこうしておけば、基本的に自宅の各端末はなにもしなくてもバックアップ回線でインターネットに出られます。

2023.03.26追記工事当日、この設定だけではうまく切り替えられませんでした。DNS情報が古いルートのままなのが原因だったようで、端末側で手動でDNSを1.1.1.1にすると通信できました。結局工事があっさり完了してしまったのでそれ以上の追求はできず終いでした。すみません…

■デフォルトルートの自動切り替え(失敗)

当日いつ既存回線がつながらなくなるかわからないので、本当はメイン回線(tunnel 4)が切れたら自動でlan3に切り替わり、tunnel 4が復活したら戻す、ということをする予定でした。その為に以下の設定をしたんですが、上手くいきませんでした。一応メモとして残しておきます。公式リファレンスのこちらを参照しました。

まずメイン回線の死活を監視するkeepalive設定を作ります。

2は適当な空き番号。3 5は3秒置きに5回チェックすることを意味します。

ハマったのは最後の宛先。マニュアルではpp 2などで説明されておりPPPoE接続などの場合はそれでいけるんですが、v6プラスの場合のtunnelインターフェイスはエラーになって指定できませんでした。結局、プロバイダ設定の中のtunnel endpoint remote addressで指定しているIPv6アドレスを指定したらOKでした(でもこれ固定IP接続プランの時に指定されたパラメータなので、通常のv6プラスプランの人は自分で調べる必要があるかも知れません)。

こんな感じで現在のステータスを調べられます。1はLAN3の設定(勝手に作られてました)、2が今回手動で追加したメイン回線のエントリーで、REACHがyesになっていれば通信が正常に確立している(pingが帰ってきている)ことを意味しています。試しにONUからのケーブルを引っこ抜いてから、何度かこのコマンドを叩いていると、しばらくして(3×5=15秒?)noにかわり、ケーブルを挿し直すとまたyesに戻ります。これでkeepaliveの2番エントリーにメイン回線の死活が検出されるようになったのでこれを使ってip routeコマンドを組んでいきます。

のようにしました。これでkeepalive 2がnoになった時に続くlan3が使われるはずです。weight 0は普段まったく使わないという指定です。つけないと2つのゲートウェイがロードバランスとしても使われてしまうようです。

この設定でエラーなく書き込めて、通常の通信も問題ないのですが、いざtunnel 4側のケーブルを引っこ抜くとちょっとおかしいことになります。というかほぼ通信できませんでした。一応IP確認サイトで楽天側のIPアドレスが見えたりしたんですが、めちゃくちゃ時間かかります。雰囲気的にはDNSが切り替わってないような感触。

どのみち新プロバイダの新設定を書き込むのにRTXにアクセスするし、まぁいっかということで今回はここで断念しました。いつかの参考に書き留めておくに留めます。

■一応速度記録

2023.3.26追記:初出時のベンチマークではモバイルルーターの速度が正常に測れてなかったので、以下再計測したものを貼ります。

時間は日曜日22時頃。週末の混雑しやすい時間帯かもです。

FS050-Wでdocomo(5G)

ただしこのSIMはデータプラスなので30GBまでしか使えません。工事がすんなり終わればこれでも足りるかも知れません。

続けて楽天モバイルSIM。UN-LIMIT VIIでエリア内なのでデータ使い放題です。

Suraface Duo2では5Gを掴む我が家もFS050-Wだと窓際でも4Gのままなんですよね…でもping、上り、下り全てでdocomo 5Gを越えてきました。LTEなのに上りがしっかり出るのは素晴らしいですね。携帯用としては使い道がなくてそろそろ解約かなと思っていたのがちょっともったいなくなります。

■まとめ

とりあえず光開通までは楽天モバイルSIMの方にしておけば良さそうです。

某オンゲーにハマっている同居人からクレームがないといいなw。

メインMacと自宅階下まで有線LAN 10Gbps化

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最近、自宅1Fのリビングで同居人とFPSやSplatoon3に興じることが多く、また追々光回線の10Gbps化も視野に入れてるので、宅内ネットワークの10Gbpsも更に進めることにしました。

現況としては、WANはまだドコモ光の1Gbps回線。Synology NASとWindowsデスクトップは10Gbps化済み。Macは2.5Gbps。ルーターをRTX1300に変更済み。

また1Fと2Fの有線化もCat6の有線LAN工事を済ませてあります。

■Macを10Gbps化

Windows機よりもMac(M1MaxのMacBook Pro)の方が使用率は高いのですが、USB/Thunderboltの10Gbpsアダプタは高い上にバカデカいので躊躇して、2.5Gbpsアダプタで妥協していました。それでも動画ファイルをWindows機やNASとやりとりするのは速さを実感できていましたが、最近選択肢も増えて値頃感も出てきた10Gbpsを改めて物色。

決めたのはこちら。M1 MacはThunderbolt4まで対応していますが、現状10GbpsだったらTB3で充分なんでしょう。TB4をわざわざ謳うアダプタは見当たらないようです。

こちらの10Gbps LAN対応のドックともちょっとだけ迷ったんですが、後述のスイッチを買うことも考えて見送りました。最近のデジカメ環境はCFexpressAに移行気味だし、USBポートはほぼ背面だしちょっとウチのデスク環境にはフィットしないなと。

OWCのポイントはM1 Macへの対応を明記しているところ。また以前買ったQNAPの5GbpsアダプタはOSに細工をしないとドライバーが入らず、結局どこだったかの時点でOSのセキュリティ仕様が変わって使えなくなってしまいました。動作も不安定だった印象。ので、ドライバーレスを理想としました。

そのQNAPが使えなくなって、既所有の2.5Gbpsアダプタでお茶を濁していたんですが、ようやくこのデカいのを投入する覚悟を決めました。

大きいだけあって放熱性に余裕があるのか、普通に使っている分にはほんのり温かいですが触れないほどではありません。NASと全力転送とかしたらわかりませんが、まぁ普通に使えています。もちろんドライバーなども入れずにさくっと認識しました。

■1Fに10Gbpsを通す

WAN/LANともリビングに10Gbp必要か?って話はあります。PS5やSwitch、AppleTV、Chromcast with GoogleTV、レコーダーなどはすべて有線化していますが、どれも1Gbps機です。ただ最近ゲームで同時に使うWindowsノート2台があったり、更にWi-Fiもあらゆる機器がぶら下がっています。単体で10Gbpsが活かせることはないですが、幹線として2FのRTX1300と10Gbps化しておけばそこから枝が増えた時に遅延が発生しにくくなるかなと。

ということで1Fのスイッチは幹線の10Gbps化を目標に、全ポート10Gbpsとか欲はかかずにコスパ重視で選びました。それがこちら。

10Gbpsが2ポート、2.5Gbpsが4ポートとなります。10Gbpsの1つを2Fとの幹線へ、残り1つを10GbpsポートをもつWi-Fiルーターへつなぎます。残りの2.5Gbpsポートをリビングのメインスイッチと2台のWindows PCに直結で。これで2.5Gbpsが1つ残。かなり無駄なくフィットした印象。

USBの2.5GbpsアダプタでつながったRazer Blade 14 2021で比較計測してみました。

Wi-Fi6 5GHz
Wi-Fi6E 6GHz
2.5Gbps 有線LAN

劇的ではないもののWi-Fi6 5GHz < Wi-Fi6E 6GHz < 2.5Gbps 有線と順当に速くなってますね。Wi-Fiルーターは10Gbpsのものと1Gbpsのもの混在でメッシュになっているので、今回同時に底上げされてる可能性はあります。ただWi-Fi 6Eのアクセスポイントは1Gbpsで、測定場所はそちらに近かったので、おそらく5GHzの測定もそれ経由だったんじゃないかと思います。

pingは1msしか違わないので私レベルの雑魚ゲーマーでは体感の違いなどはわからなそう。でもまぁSteamから新作ゲーム落としたりは速そう。あとは最近リビングにいて作業することが多くなってきてるので、2FのNASやデスクトップとファイルやリモートデスクトップ接続がスムーズになるならヨシ!

ていうかウチの1Gbps回線、深夜早朝帯ならこんな速度出たんだ…。800Mbps台とかRTX1300交換時のベンチでも見なかったような。

■まとめ

やっぱり有線LANは最高だぜ!