[3Dプリント] 金属検知器TY-20MJの扱いづらいスイッチを改良する

家族の仕事関係で粉体に脱酸素剤を入れる工程があるのですが、入れ忘れのチェック用にこちらの金属検知器を使っています。

ハンディ 検針器 TY-20MJ 金属混入探知

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脱酸素剤の主成分は酸化鉄なので、袋の上からこれを当てればピーピー鳴ってくれます。鳴らなければ入れ忘れているということがわかるわけです。その他、服飾関係の作業でまち針の抜き忘れとか、異物混入のチェックに使えます。

2年ほど使っていますが最大の不満は電源スイッチが操作しづらい点でした。スライドスイッチなのですが、写真のようにほぼ出っぱりがないので、爪を立てるようにしなければ入切できず、片手ではほぼ扱えないのがストレス。

ふと「これ3Dプリンターで交換部品を作ってやれば簡単に付け替えられるのでは?」と思ってバラしてみたら案の定、シンプルは樹脂部品がはまっているだけでした。

さっそくリバースエンジニアリング(=採寸)して3Dモデルを起こし、親指で操作しやすい形状にした互換部品を作りました。写真の左下がオリジナルの部品で、右下が1号。真ん中に親指の腹を当てて前後に動かす想定でしたが、やってみると前後それぞれの端っこを抑える方がやりやすかったので丸みをつけて端でも真ん中でも扱えるようにしました。また滑り止めの溝も入れています。

これでばっちり片手で入切できるようになり、左手で小袋を持ち上げて「あれこれ脱酸素剤入ってるかな?」と心配になったらそのまま右手で本機を手に取ってオンして使うことができます。地味ですが非常に効率的に作業ができるようになりました。めでたしめでたし。

クラウンのエアコン臭対策でエバポレーター脱臭とフィルター交換実施

冬だというのにクラウンのエアコンから臭いが気になり出しました。通常カーエアコンは冷房使用後の水滴がカビの原因になって雑巾みたいな臭いを発しがちなのですが、なぜかこの季節。

フィルターは納車時期を基準に4月に1年ごと交換してますが少し前倒しで交換。ついでにエバポレーターというカビやすい部位をクリーニングすることにしました。

使用したのはこちら。

通常、エアコン脱臭剤といえば吹き出し口からスプレーするようなものが多いイメージですが、風の出口にふきかけても深部まで届く前に風で押し戻される感が否めません。それに対して本品はエアコンフィルターを取り外したスロットからチューブを入れて吹き込むため、エバポレーター直近に薬剤が届きます。どこかの紹介動画でディーラーでも定番になっているようなことも言っていました。

すこし高いですが、ヨサゲだったので購入。オマケでグローブボックス裏(=フィルター直近)に貼り付ける小さな脱臭剤も付属してきます。キャップ部分に付属品(脱臭剤、説明書、チューブ、チューブ固定ガイド)が盛りだくさん詰まっています。チューブをフィルタースロットの口に正しく固定するためのガイドプレートがついており、それにチューブを固定し、両面テープで一時固定して薬剤を噴射して吹き込む感じ。

窓とドアを全開放し、エアコンを下記の要領でセットし、缶が空になるまで3分ほどスプレーします。スプレーのボタンは固定機構がありずっと押していなくても済みます。

  • 風量最大
  • 温度最低(LO)
  • A/Cオフ
  • 風向はフロントのみ

指定はないですが他のものも軒並みオフにしておきます。

およそ3分噴射して缶が空になったらエアコンはA/Cをオンにして更に5分間風を回します。

薬剤は泡とかではなく霧状という感じですが、たぶん家庭用エアコンのクリーニング剤と同じ匂いがあります。不快な匂いではなくむしろ爽やかな微香という感じ。吸い込んでいいものでもないでしょうが、なんとなくこれだけで清涼感が漂います。

カー用品店で買える数百円の脱臭剤よりはお高い感じがしますが、添付品も至れり尽くせりだし、手間をそれほどではないのでフィルター交換ついでに定期施工してもいいのかなという気がしています。

フィルターはこんな感じ(左が10ヶ月使ったもの、右が新品)。毎度DENSOのプレミアムタイプ。重度のアレルギー持ちがいるのでここはケチらずに奢っています。

さほど目立って真っ黒という感じでもないですが、大きめのゴミが2,3粒残っていました。

エバポレータークリーナーとフィルターにそれぞれ交換時期をメモしておくシールが付属しているので記入してフィルターフレームに貼り付けて完了。前倒しで交換してしまいましたが、まぁ次も覚えやすいので14ヶ月使って4月で大丈夫でしょう。というか多分それまで覚えてないでしょうw。

RODECaster VideoのカバーRODECover Video届いた

RODECaster Video(以下RCV)の純正カバー、RodeCover Videoが届きました。執筆時点で多くのサイトで品切れで、Amazonでも2,3日で発送といいつつも注文してみたら納期未定ですスマンスマン、みたいな連絡寄越してきましたが、その時点で改めて検索したらRODEの日本輸入代理店である銀一さんが在庫ありだったので速攻注文入れ直しました。

さすが元締めという感じですが、ここは会員登録すると10%割引きな一方、送料が900円かかるので結果的に定価よりも少し高くなりました。Amazonやヨドバシにあるならそちらで買う方が良いかも知れません。

ともあれ無事着弾。簡単にレビューしてみます。

とはいえまぁ普通に上から被せるだけのアクリルカバーです。キュっときつく固定されるというよりは、ただ載っかるだけという感じで、ひっくり返すと落ちるくらいの緩さです。値段を考えると正直もうちょっと精度感、高級感が欲しかったところ。内側に滑り止めテープとかマステかなにかをグルっと貼るといい感じに外周が密着するかも。

あと普通にアクリルなのでホコリや指紋はめちゃめちゃつきます。そのうちホコリを引きずってキズだらけになるんだろうなぁ。まぁ消耗品と割切った方がストレスがないかも知れません。

背面側はこんな風で端子類はカバーされず。

後端は2つのツマミがある分、結構高さは出ます。一応ツマミの上ギリギリ接触しないくらいのクリアランスを確保してあります。

先日作ったキャリングケースにも問題なく格納。これで雑にケーブルなどを詰め込めるようになりました。

■まとめ

お値段なりの出来かというと微妙なところですが、為替の影響もあって仕方ないところでしょう。いずれにせよ現状では唯一の選択肢ですし、中華互換カバーが出るかというと微妙なマイナーデバイスなので、仕方なしという感じですかね。RCVをガシガシ持ち歩いて使う方は買うしかないんじゃないでしょうか。

Starlink Miniと組み合わせるモバイルバッテリー検討

Starlink MiniはUSB PD 100W出力で動作できるので、モバイルバッテリーを組み合わせればケーブルレス動作もできそう。この動画によると20V出力ができれば65Wでも駆動できてるっぽい。

前記事で紹介したこの動画のように3Dプリンターでケースを作れば一体感も出てヨサゲ。

18650リチウムイオン電池は3500~5800mAhのものが多いですが、容量詐欺も多いので、まぁ3500mAh前後出たとして20,000mAh程度でしょうか。パーツ代や予備電池を含めてもそれほどしないのでこれは選択肢として考えています。Ethernetポートが使えなくなるのは惜しい。

それはそれとして、せっかくStarlink Miniの3Dモデルデータが公開されているので、自分でも市販のPD 100Wモバイルバッテリーを固定するホルダーを3Dプリンターで自作すれば良くね?ということで検討。手持ちのバッテリーはかなり大きいのしかないので、改めて物色。PD 100W仕様でそれなりにコンパクトなものを諸元を元にモデルにして貼り付けてみました。

1. Baseus BladeHD (20,000mAh)

薄型で背面に突出しない形にできそう。モバイルバッテリーはあやしいものを買いたくないので、VGPを受賞しているのは安心材料かも。またバッテリー残量が数値で確認できるディスプレイがあるのも良き。

レンダリングイメージはこんな感じ。

下側ははみ出てしまうものの動画のStarSLed Goに近いフォルムを実現できそう。USBポート同士がかなり近いのでコネクター同士を干渉せずに配置できるかは要検討でしょう。バッテリーのType-Cポートは2つあり、右側を使えばN字配置でどうにか収まる?

2. INIU Power Bank P63-E1(25,000mAh)

次の候補はINIU P63-E1というモデル。

これも聞いたことがないブランドですが、1つ目に貼った動画の中で同じブランドの65Wタイプを使用しているので海外でも販売してるっぽい。こちらも残量表示付きで5色のカラバリがあるのも楽しげ。カタログ容量も少し大きい。

レンダリングはこちら。

厚みはあるので飛び出ますが、もともとStarlink Miniは傾斜スタンドが標準でついてくる位なので、斜めに設置する前提なので、むしろ良いかもとか。フットプリントが小さいので配置に自由度もあります。コネクタが干渉するようなら横配置でもいいかも(ディスプレイも横向いちゃいますが…)。LANケーブルも脇から取り出せそう。

どちらも捨てがたい。18650電池のSled Goは一見安そうですが、電池や充電器まで揃えると結局7千円くらいかかりそう。だったら信頼性も高く、手持ち充電器が使えて、普通に単体でモバイルバッテリーとして普段使いできた方がいいかなとか。まぁ今の生活でモバイルバッテリー自体ほぼ使う機会ないんだけども。

あと単純に一体化させるよりも、キャリングハンドル兼スタンドみたいなものをつけるのも便利かもなとか。夢は広がる。とりあえずブツが到着して傾斜スタンド(3Dモデルに含まれていない)の様子をみてまた検討かな。

Starlink Miniを買うたった(まだ来てない)

宇宙と交信。浪漫ですよね。

パネルアンテナを設置するだけで(空が見渡せる開けた場所なら)国内どこでも衛星インターネット接続ができるStarlinkは日本サービス開始当初から気にはなってました。ただ自宅では10Gbpsの光回線あるし、山奥などでキャンプすることもないし、固定住所でなくても使えるROAMプランはちょっと高いし、災害用でもっとくだけだとちょっともったいないかなぁと思っていました。

また米国では2023年秋に第三世代(以下Gen3)アンテナキットの販売が始まっており、電動方角調整機能を省いて小型化し、ルーター部分の性能(Wi-Fi6対応、有線LANポート)が進化しているので、「もし買うなら第三世代が日本で発売された時かなー」と思っていました。

が、2024年になっても発売される気配がなくいつしか頭の中から離れていきました(実際には2024年夏に国内販売がスタートしたらしい)。

で、さきごろ今度はStarlink Miniが日本でも発売になったという情報をキャッチ。こちらは、

  • さらに小型化し、ルーターも一体型になった(A3より少し大きく1kg台)
  • USB PD給電(100W)にも対応
  • Wi-Fiは5
  • 有線LANポートも引き続き搭載

なんと米国で$599なのに国内価格は34,800円と為替ガン無視で戦略的な価格設定になっています。ブロードバンド普及率が高い日本ではモバイル用途やホームWi-Fiユースも視野に入れて売り込んでいく狙いなんでしょうか。

これは本体価格だけでなく料金プランにも伺えます。いままでは固定住所のレジデンシャル(Regidential)プランとどこでも使えるローム(Roam)プランだったのですが、Roamに低容量版が追加。月単位の契約でいつでも休止可能。2025年2月現在、こんな感じ。

プランどこでも使用最大データ容量月額料金
Regidential不可無制限6,600円
Roam 50GB50GB6,500円
Roam無制限無制限11,500円

Roam 50GBがかなりお手頃です。しかもGB単位で追加購入も可能。

もちろんLTE/5GのデータSIMと比べたら高いですが、

  • 実効スピードが速い
  • 地上基地局が停電や破損で使えない時でもネットできる
  • 浪漫

などもメリットもあります。常時契約しておくかはさておき、3.5万円で備えておくには良いでしょう。ポータブル電源を買っておくのに似た感覚です。

今回、公式サイト以外にヤマダ電機の楽天、Yahoo!ショッピング店舗で販売しているのを見つけ、各種ポイントバックや蓄積ポイントを活用して2万円台で注文できました。「お取り寄せ」で「通常10~20日」表示でしたがまぁそれくらいなら災害も待ってくれるかなと。ちなみにStarlink公式はアメリカ発送らしいですが数日で届いていると報告を見かけます。

■気になるアクセサリ

StarlinkMiniは米国では少し前から販売されているので、既にサードパーティアクセサリも色々と販売されています。なんとSTEP形式の3Dモデルが公式サイトで公開されているので社外アクセサリも開発しやすいのでしょう。いずれ自分でも何か作ってみたいものです。

公式配布データをFusionで読み込んでみた

ともあれ既存アクセサリで気になるのもをいくつか物色。

USB電源アダプター

StarlinkMiniの電源端子は丸型プラグですが別売りのUSB Type-C変換ケーブルを使えばPD 100Wの充電器やモバイルバッテリーで充電できます。純正ケーブルは国内近日発売予定ですが5mしかなさげ。モバイルバッテリーでコンパクトに設営するにはちょっと嵩張るかなということで、こちらの変換コネクタを注文。

StarlinkMiniは防水仕様ですが電源とEthernetケーブルのプラグが防水キャップ仕様になっている必要があり、こちらもしっかり二重のリブがついて対応となっています。USBポート部分は無防備ですが、必要に応じて防水テープで巻くとかしてもいいかなと。というか本当に雨天の中で使うとなれば純正ケーブルを使えばいいので、こちらはあくまでもコンパクト設営用のイメージ。

Ethernetケーブル

こちらも社外品になりますが、いちおう防水リブはついている模様。純正品と違って長さも選べるようです。

Starlink Miniの内蔵Wi-FiアクセスポイントはWi-Fi5なのでやや古い規格です。実際には100Mbps前後しか出ないのでインターネット通信をする分には申し分ないんでしょうが、例えばその配下のネットワークで端末間の高速通信が必要(例: PCとMeta Questで仮想デスクトップするとか)だったり、空いてる6GHz帯を使いたい時等はやはり別体アクセスポイントを使いたくなるかも。そんな時にはこういうのが必要になるでしょう。これも本当に雨天で使わない限り通常のLANケーブルでいいし、なんなら後付けの防水リブを3Dプリンターで作れないかなとも思っているので、まだ購入は保留。

ちなみにEthernetケーブル使用時はStarLink Mini内のルーターはバイパスさせられるっぽいです。「わかってる」仕様ですね。

キャリングケース

ケーブルまで一式収納できて、Starlinkのロゴまで入っているこのケースが候補にはなっています。

ただ公式サイトで買えるバックパックも気になってるので、それの情報をみて検討かな(本体が届いてアカウント作らないとショップを閲覧すらできない)。

Starlink純正バックパック

あとは屋根や車にマウントする各種マウンターなども純正、社外ともにいくつか出ている模様。

クラウンクロスオーバーのムーンルームだとちょっとサイズオーバーかなとも思って保留。買わなくても3Dモデルも色々ありますし。

そもそも日本では走行中の使用は法令違反っぽいし、仮に将来規制緩和されても、トンネルや降下が多い日本だとどうなんですかね。実効速度が5Gルーターやテザリングよりも速ければ、飲食店ノマドの時に駐車中の車内外に設置してWi-Fi経由で店内から使うのも楽しそう。

ケーブルリール(3Dプリントデータ)

有志による公開データですが、10mものケーブルをまとめておくのにこれが良さそうです。正円のモデルもありますが、こちらだと純正箱にもそのまま収まるっぽい。

一体型バッテリーケース

電動工具用のバッテリーを使うアダプタや、18650バッテリーセルx6本で使うアダプタもDIY工作含めて楽しそう。

完全ケーブルレスで運用できるのは浪漫ですが、そこまで稼働時間があるわけではないので使いどころは微妙かも?それぞれの製作者のコメントによると、Dewaltのバッテリーだとサイズによって2~4時間、動画の18650×6本だと2~2.5時間だそうです。18650リチウムイオン電池自体はそこまで高くないので、スペアを大量に用意する手はあるかな(容量詐欺の粗悪品には注意が必要)。

■到着後レビュー予定地

長くなったので別記事にしました。