弥生に裏切られてつつも確定申告完了

毎年お布施を払わないと最新フォーマットで確定申告用紙の作成ができない「やよいの青色申告」。しかもバージョンアップ料金が量販店で新規パッケージを買うのと変わらない値段という、継続ユーザに優しくない体制。毎年更新するか悩みます。データの引き継ぎができるのが魅力で使い続けていますが、他社からは1~3月だけ使えて\4,000切るようなソフトも登場しており、そういう製品がデータコンバーターでもつけてきたらサヨナラかも知れません。

とはいえ、今年はもう「やよいの青色申告2008」でデータ入力まで終わっているので、選択肢としては、

  • 2009にバージョンアップしてスマートに申告
  • 19年書式で出力したものを手作業で20年書式に書き写して申告

という感じ。まぁ、気分的に今日中にサクっと済ませてしまいたかったのと、後述の「電子申告の達人」を試してみた方のとで、セットパッケージを買ってきました。

が、そこでまさかの裏切り。64bit非対応!

2008も2009も公式には対応を謳っていないとは言え、2008は何の問題もなく利用できていたのに、2009はインストーラーの時点でハネられますorz。64bitのVAIO type Zを導入し、いくつか64bit非対応で最新版に買い換えて事なきを得たことはありましたが、最新版に買い換えたら非対応になったケースは初めて。斬新すぎる…

仕事用デスクトップもメインノートも64bitなので、仕方なくプライベート用のリビングマシンで作業を終えられたものの、来年は頼みますよ…>弥生さん

つーか、来年バージョンも非対応だったら今度こそ乗り換えだな…

■電子申告の達人

国税局のe-taxソフトはユーザビリティが絶望的にヒドいんですが、その代替ツールとしてNTTデータの「電子申告の達人」があります。ソフトというよりWebサービスなんですが、一回の申告毎のライセンス使い捨て形式で千数百円で利用できます。今年は無料のe-taxソフトとの使い比べという意味であえて特攻してみました。

結果は上々です。去年の散々な経験もあっての話ではありますが、比較的スムーズに申告まで終わりました。e-taxソフトはルート証明書のインストールやICカードリーダーの設定などの事前準備が大変なんですが、こちらはそこの部分をウィザード形式、ToDoチェック形式でサポートしてくれるワケです。まぁ、そういう意味では一度セットアップできてしまえば、後はどちらでも似たようなものなので、e-taxも最初だけってのはあるかも知れません。ただ、「電子申告の達人」には決算書、確定申告書の作成機能もあるので、弥生本体のバージョンアップをケチって直接フォーマットを出力できない場合はこちらを利用するのが良いでしょう。

■レシート打ちを軽減するTipsというか個人的決心

今回入力していて、横浜駅西口地下駐車場のレシートが結構あることに気付きました。最低月5回はあります。どんだけヨドバシに行ってんだよ、って話ですが、そういうことならばと同駐車場の回数券を\1万円分ほどまとめて購入。この領収書さえ打ち込めば、後の年5,60枚の入力作業をカット。

あと、今回初めて使ったMoneyLook連動機能も便利でした。MoneyLookがオンラインバンキングサービス経由で口座の入出金履歴を取り込み、それを弥生にインポートできます。明細をみて仕分けを選択していくんですが、毎月繰り返しの同一明細は一度仕分けすればOKなので、全体としてはかなり楽ちん。定期的にMoneyLookを起動して取り込みをしておかないと、すぐにオンラインバンキングサービス側の履歴が消えてしまうのが難点ですが。これは確かに弥生から離れがたい理由の1つかも知れません。

さて、ということは極力銀行口座を使った取引にしておけば自動的に転記可能ということです。今年は通販なんかではなるべく銀行振込を利用するようにしたいと思います。携帯電話の引きと落としなんかもできるだけ口座引き落としに切り替えていくといいのかも知れません。

次に便利なのはクレジットカード。毎月の明細を見て順に転記していくだけなので、バラのレシートから打っていくよりも楽。個々のレシートは店ごとに大きさも書式もバラバラなので、これが一番扱いにくいワケです。ということで、銀行振込では不都合のある取引はクレジットカード決済にするのが次善策。例えば、電車の運賃なんかはモバイルSuicaでクレカチャージしちゃうのが楽ってワケですね。

ちなみにクレジットカード明細からの転記で面倒なのがETC。第三京浜の\100とか\150といった履歴が数多くある。合算で記載でいいとはいえ、その計算も結構手間です。明細行数を減らすにはETCもプリペイドを使ってまとめてしまうのがヨサゲなんですが、気付いたら前払い制がなくなってたorz。

2710pのプチフリ解消?

2710pのSSD(SAMSUNG MCCOE64GQMPQ-M1A)、いわゆるプチフリという状態なのかどうかわかりませんが、ごく希に短時間応答がなくなることがあります。顕著なのはOperaでスピードダイヤルを表示した時。新しいページを見ようと新規タブを開いた時に十数秒ほど反応がなくなり結構イライラします。OperaのキャッシュをRAMディスクに移してみたいんですが効果無し。

で、今日週アス増刊みてて、プチフリ対策としてOSのTEMPやTMPフォルダ(環境変数)を移すと良いということで、試しにそれらもRAMディスクに移してみたところどうやら解決したっぽいです。個人とOS全体のTMPとTEMPの4つを全てRAMディスクに。RAMディスクなので容量が潤沢とは言えませんが、OSのTEMPフォルダって容量足りなくなったらどうなるんでしょうね?

まぁ、しばらく使ってみます(というかtype Zが来てからあんまし使ってないんですが)。

予想以上の効率化を達成!新型ScanSnap導入

念願のAcrobat別売が始まったScanSnap S300を購入したのが一昨年の10月。その当時は名刺や仕事周りのドキュメント整理を目的としており、安さ(Acrobat別売りで無駄がない感)とコンパクトさでチョイスしたのですが、その後、コミックの電子化(記事1記事2)という用途に目覚め、ADFの10枚という数に不満を抱きつつも、それだけで買い換えるには至っていませんでした。

そこへ来て、先日のノーマルサイズモデルのフルモデルチェンジ発表。S300と比べて単にADF容量が50枚に増えるだけでなく、

  • 毎分4枚→毎分20枚・40面(スーパーファイン時)と劇的なスピードアップ
  • A3を折りたたんでスキャンし、A3データとして保存する疑似A3対応
  • 超音波センサによるマルチフィード検知(他社には前からついてた)
  • Vista 64bit対応(S300は対応済みだったが、S510は非対応だった)

など差分にかなり魅力が出てきました。てことで特攻。S300のオークション相場をみると、差額はそれなりに支払うことになりそうですが、それだけの甲斐があった気がします。

■読み取り速度以外の面でも高速化

S300ではそもそもの読み取りスピードが遅かったのと、できるだけスキャン時の傾きを軽減する意味あいで、現行を寝かしてスキャンしていました。当然この場合1枚おき(裏表)で向きが互い違いになるので、バッチファイルで奇数枚目と偶数枚目を別々にして、それぞれ異なる設定で回転処理をかけて揃えていました。それが、S1500だと高速化に加え、ADFの安定度が増したことで、縦向きのままでも不安なくスキャンできるようになった印象。まぁ、電子化を始めた頃よりも傾きに対する心理的な許容度が緩くなってきたってのもあるかも知れません。

また、当時はどっかのサイトで、カラーでスキャンしてソフト的にグレースケール化した方が綺麗、という説明があってそれに倣っていましたが、今回「グレースケール」という設定が追加になり、取り込み比べてみた結果、これで充分という結論に達しました。ただ残念ながらJPEG保存の場合はカラー/グレーの自動判定は機能しない(PDF保存のみ)ので、カラーページだけは別にスキャンしなおす必要があります。巻頭カラーならいいですが、途中に入ってると面倒そうですね。

そんなこんなで、1ページおきの回転処理とグレースケール変換という後行程がザックリ不要になり、保存後は解像度変換のみまとめてかけるだけでOKという状態に(さすがに300dpiスキャン後ソフトで解像度を落とすのと、最初から200dpidで取り込むのでは、最終解像度がほぼ同じでも出来が随分違いました)。

そして更にADFの積載数自体が10枚(実際にはもう少し載せても大丈夫)から50枚と大幅にアップしているので、取り込み作業、後行程とトータルにみて予想以上の効率化を実現できたというワケです。最近、やや電子化作業が放置気味だったんですが、これでまたモチベーションがあがりそうです。

■その他の面

添付ソフトもバージョンアップし、UIがOffice2007のようなリボンUIになりました。Office2007に慣れている身体ではむしろ快適。名刺ファイルOCRもペインが増えて1画面で各テキストデータまで閲覧できるようになってGood。この名刺ファイルOCRだけで個人的には他社製ドキュメントスキャナには移れないなと思います。

その他、インテリジェント機能としてOCRで読み取ったキーワードで自動分類する機能などが自慢ですが、当面利用する気はなし。マーカーで線を引いた言葉をタグにするとか、マーカーで囲った部分だけを読み込むなんて機能は役立つ人には良い機能なんじゃないでしょうか?

ハード的には用紙ガイドの動きなどひとつとってもS300のようなチャチさがなく、動きもスムーズでかつ勝手にズレたりする緩さは感じません。また、デザインも実は写真だけで実物を見ないまま注文したんですが、予想してたより質感高いです。

マルチフィード検知は設定で超音波センサと画像の長さを使い分けられます。どっちがより正確なのか不明ですがデフォルトは後者になってました。せっかくついた超音波センサなのにデフォルトで選択していないのは何か理由があるんでしょうかね??

惜しむらくはS300との価格差でしょうね。実際いくら抑えられるのかは不明ですが、Acrobat 9を既に所持している身としては、やはりStandardライセンスが付属しているのは無駄に思えてなりません。実際、PDFで保存するとしても閲覧ならAdobe Readerや付属ツールで問題ないワケなので、仮想プリンタ出力や編集が出来るAcrobatはこのソリューションの中では必須というワケでもないんじゃないでしょうか?

ライセンスの一元管理が可能なNOD32代理店サイト

ウチは片手に余る台数のWindows機がありますが、実の所サーバー機以外はアンチウィルスソフトは導入していません。セキュリティパッチを迅速に当て、偽装.exeファイルを見破るリテラシーがあればそうそう困ったことにはなるまいと。

ただ、最近はUSBメモリ経由の感染が問題になっているので、仕事絡みで他人のUSBメモリを差すことがあるVAIO位は入れてもいいかなと。もちろん、自動実行はオフにしてありますが、まぁもし相手のUSBメモリが感染していることを発見してあげられれば、それはそれで良しってことで。

さて、入れるとなれば愛用のNOD32一択です。VAIO購入時に入ってたマカフィーは真っ先にアンインストール。こないだ父親がLet’s Note買った時に一緒にウィルスバスターの3ライセンスパックを買って余ってるけどスルー。ESETサイコ―!迷惑メール対策機能はTHUNDERBIRDでは意味ないし、ファイアウォールも純正で事足りる気がしているので、上位版のSmart Securityにする必要もナサゲ。

てことで追加ライセンスを買おうとググったら、いつものキャノンITソリューションズ以外の代理店サイト[EC Studio]を発見。キャノンITソリューションズの更に認定代理店ということみたいです(ESETから見て孫代理店?)。で、ここの独自サービスとしてWebによるライセンス管理というのが提供されるっぽい(ここの一番下参照)。むぅ、これは便利そう。現在、自宅のサーバー機と実家の家族のマシンで使ってますが、それらの更新期限チェックや更新手続きが一括で行えるワケですね。

残念ながらキャノンITソリューションズ等で購入したライセンスを統合管理することはできないそうですが、とりあえずVAIO用ライセンスはこのEC studioで買って、他のライセンスは更新時に順次切り替えてくとしましょう。更新ではなくなるので初回のみ数百円損しますが、「あのマシンのライセンスのIDなんだっけ?」とメールを漁ることを思えば安いものでしょう。IDだけ入力しなおせばインストールはし直さなくても良いと推測。