Bambulab A1 miniを追加して2ヶ月レビュー〜AMS HTも装着

3Dプリント品の注文激増で、元から使っていたX1-Carbonに加えて急遽A1 miniしてから2ヶ月ほど経ちました。この爆売れエントリーモデルが小規模3Dプリントショップのワークフローをどう改善したのかふり返りをしつつ、どのみち高温フィラメントは使えないA1 miniになぜか85℃まで乾燥できるAMS HTを追加した経緯も紹介していきます。

購入時の記事はこちら。

■A1 mini、2ヶ月使ってみてどうだった?

結論からいうと満足しています。導入の狙いと割り切りだった、

  • PLA/PETG専用機
  • 小物専用機
  • 場所を食わない
  • コスパが良い(セール時)

としてサブ機として導入し、しっかりとサブ機として役割を果たしてくれています。もちろんサブ機でもエンクロージャーがあってPA6-CFやASAなど高温フィラメントが使えたらなぁと思う場面はありますが、現状ではスペースや電源の問題で難しく、

  • エンクロージャーが必要なものはX1c
  • PA/PETGで作れるものはA1 mini

という振り分けで役割分担できています。X1cはPETG-CFとPA6-CF、たまにASAという感じでフル回転なので、PLAものを中心に量産マシン、または試作マシンににしています。0.2mmで数時間かけて作るようなアイテムも寝る前にセットしておいてメイン機を専有されることなく粛々と安定して造形してくれます。もともとPA6-CFやASAのような失敗しやすいフィラメントを使わないのもあって、安定度も高いです(それでも何度か団子はできたり、定着せずにスケートになったりはしています)。

先日導入したBambuddyも相まってとにかく同じ物を延々と造形する効率が大幅に上がりました。量産する人には是非Bambuddyの記事は読んでいただきたいです。

A1 miniの不満点

・タッチ画面が小さくレスポンスも悪い

画面が小さいせいでボタンも小さかったり近接しすぎていることがあり、押しづらかったり反応もイマイチ。写真入りのエラー画面などはPC98とかX68000時代を彷彿とさせる、画像レンダリングが目視できるようなもっさり感があります。X1cのサクサク感に慣れた身からすると快適とは言い難いです。当初はメモリリークでもしていてそのうちハングアップするんじゃないか?という不安を覚えましたが、今はまぁこれが通常なんだなと納得しています。

・クイックスワップノズルは言うほどクイックではない

P2/H2系でも一般化されているクイックスワップノズル採用機は初になります。旧世代のX1/P1系の2本のネジを外し3つのコネクターを脱着しなければならないのに比べれば確かに手軽なのですが、毎回シリコンソックを付け直さないとだったり、ノズル裏のマグネットで留め具が引き寄せられてしまい干渉したりと、こちらはこちらで地味にフラストレーションがあります。我が家ではA1 miniでは0.2mmと0.4mmを日常的につけかえて使用して、たまに0.6mmも、という感じなので、結構気になっています。また交換後にタッチパネルから手動で設定を切り替えるのも上記の操作性の悪さでストレス。クイックいうならNFCとかで自動検知して切り替わるくらいの芸当が欲しいです。

一度フィラメントが団子になってから、取り外ししづらくなり、50℃くらいまで加温しないとペンチでも抜けないくらいになってるのもしんどい。

・ファン異常でスタートしないことが多い

A1 miniのヘッドの左側面にはノズルのヒートシンクを冷やす冷却ファンがむき出しでついています。ヘッドを動かそうとしたり、固定しようと両側から指で挟むと高確率でファンに触れてしまい「やべっ」となります。最初に何度か触れてしまったからか初期不良なのかわかりませんが、ファンが自力でスピンアップできずにエラーになって、造形をスタートしたつもりが始まってすらなかった、ということが多々あります(その間加熱だけはずっとされてノズルはアチアチ)。指でチョンチョンと触れて勢いをつけてやると回転し出すのですが、液晶が省電力で消えていると、エラーが起きていること自体に気づき辛く、何時間も無駄にしたこと多数。ファンにうっかり触れないようにするファンガードのモデルがMakerWorldにも多数上がっていますが、逆にこれをつけることでエラーになってる気もしていて、結局今は外しています。つけるなら購入直後につけて、1回もファンに触らないように注意するのが安心でしょう。

・ヘッドのフィラメント入り口(クイックコネクター)でひっかかる→補助具で改善

PTFEチューブにフィラメントを送り込んでいく際、チューブに圧がかかって曲がっている時など、写真のクイックコネクター手前でコツンと段差に引っかかってエクストルーダーまで送り込めないことがありました。チューブを手で真っ直ぐ垂直にしてやるとスルっと入るのですが、毎回するのが面倒でMakerWorkdからこのモデルをプリントして取り付けました。ちょっとデカくてブサイクですが、問題は解消しています。ウチは4連AMSは使わないので、もう少しシンプルなものも探せばあるかも知れません。てかここに4口いらないので外せないのかな?

似た問題はAMSハブでも起きており後述します。

・SuperTackプレートが手に入らない→サードパーティ製プレートで代替

X1cでも多用している純正低温プレートであるSuperTackがずっと品切れで買えません。前記事にも書いたとおりBIQUのCyroGrip Pro FrostBiteのオレンジを買ってみました。オレンジはAmazon.co.jpにはなく本家公式から。

底面テクスチャーは純正テクスチャPEIほどガタガタせず、適度なざらつきがあって好みでしたが、割とこびりつきが酷くて、追加でPhaetus(のビルドプレートブランドのArkfly)のこちらを追加購入。

これも同程度のテクスチャー感です。A面B面の刻印が入っているのが素晴らしいです。Amazonでサクっと買えてコスパも良い。BIQUとどちらが良い悪いというより、底面の品質にこだわるアイテム専用に温存し、雑に普段使いするのはBIQU、という使い分けをしています。BIQUと色が違う上、A/B面も見分け易いので。

・フィラメントロード時の吐出が足りない印象

フィラメントを交換して「ロード」をすると、一定量ノズルから吐出してエクストルーダー内に残った前のフィラメントを押し出してくれる動作をしますが、全般的にそれが足りてない気がします。特に、黒系のフィラメントの後に白系でプリントすると、底面付近に黒が混じったり。Bambu Studiのフィラメント設定でこの辺りを増やせばいい気もしてますが、フィラメント毎に増やすのも面倒で、今のところ、ロードしてノズルが暖かいうちに完全に新しい色が吐出されるまでタッチパネルから手動送りをしてしのいでいます。

・フィラメントの手動送りが面倒くさい&Zレベルが低い時に送り込みしづらい

X1-Carbon ComboでAMSの自動フィラメント送りに慣れてる身からすると、素のA1 miniは毎回PTFEチューブにせっせとフィラメントを送り込みエクストルーダーまで到達させなければなりません。これが地味に面倒で、特にZレベルが下がっていると、猛烈にやりづらいです。これはフィラメントホルダーを真後ろではなく斜めにオフセットするアングルアダプターをつけてるせいもあるかも知れません。ただ送り込みが面倒というだけでもありません。X1cで外部スプールをを使った場合と同様に、造形が終わった後もフィラメントがロードされたままになっています。さて、フィラメントを替えようとかノズルを替えようってなったらいちいち「アンロード」を選択して加熱待ち->フィラメントを巻き戻し->ノズルがある程度冷めるのを待ってノズル交換->「ロード」->フィラメントを送り込みといった手順が発生します。なんとなく加熱もX1cより遅い気がして、毎回結構な待ち時間が発生します。AMSだと造形後にフィラメントをカットして巻き戻すところまでやっておいてくれるので、次にフィラメントやノズルを交換するところからスタートする時、圧倒的にスピーディになります。これが次節のAMT HTを導入するモチベーションになりました。

■A1 miniにもAMS HTを追加導入

AMS HTは85℃まで乾燥加熱ができるシングルスプールのAMSです。X1cにはAMS1と並行してAMS HTを1台つけています。ただA1 miniにこれを買ったところでマルチカラー、マルチマテリアルの自動切り替えができるようにはなりません。しかも85℃乾燥を必要とするPAやASAなどの高温フィラメントはチャンバーのないA1/miniではほぼ使用不可能です。A1/miniのアップグレードとしてAMS HT選ぶ人はあまりいない気がします。PETGの乾燥を多用する人くらいでしょうか。

それでもあえてA1 miniにAMS HTをつけようと思ったのは前述の自動送り/戻しを渇望したからに他なりません。確かにPETGも多様するので乾燥に使えればいいなと思いましたが、どちらかというとそれは後付け。順番としては、

  • 自動フィラメント送り/戻しでフィラメント/ノズル交換を効率化
  • A1 miniで使うかどうかに関係なく高温ドライヤーとして使う
  • 4連のAMS2 Proは置く場所がないし高い
  • 頻度は低いがPETGの乾燥(65℃)で使えたら便利かも

くらいの理由付けの順番でした。通常22,800円がセール時は19,800円になりがちなので、「次にセールになったら買おう」と思って1ヶ月ほど待ちました。ちなみにA1シリーズでAMS Lite以外のAMSを使う場合は別売りのAMSハブ(3,800円)も必要になるので投資額としては2万超えにはなります。

結果として、フットプリントは大きくかえずに、ちまちま数cmずつチューブにフィラメントを送り込む、という苦行から解放されました。またフィラメント/ノズル交換もスピーディに。まだ試してないすが、Banbuddyの時刻指定プリントを駆使すれば、一定時間乾燥させた後でプリント開始、とかも理論上はできるんじゃないかと思っています。

A1 miniでゴリゴリ量産する、かつフィラメントやノズルを頻繁に交換する、という方には良い組み合わせだと思います。

■まとめ

いくつかエラーが出て困ることはありますが、総じてコスパの高い、売れてるのも納得な良い機種でした。エントリーモデルとして買う人も多いでしょうが、我が家のようにPLA/PETGに割りきった量産用サブ機として安価、省スペースな選択肢としては非常に良い選択肢だと思います。

願わくは18x18cmベッドのエンクロージャー機が出てくれたらいいなとは思いますが、今時のデュアルノズル、チャンバーヒーターとか装備してたら結局X2Dとかわらない大きさになっちゃいそうだから出ないでしょうねw。

この記事がお役に立ったなら簡単にカンパできます。

QRコードを読み取って寄付

スマホから

Powered by Stripe logo

当方で作成した3Dプリント品の一部は有償頒布も行っております。

事前のご相談、カスタムが不要なものについては専用ショップページにて出品しております。決済部分は外部業者に委託しており安心してお取引いただけます。

ご要望の多いものはBOOTHにも出品しております。より多彩な決済手段、匿名配送が利用可能ですがpixivアカウントが必要です。

いずれにも出品されていないものはお問い合わせください。カスタマイズなどのご相談もお受けしております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)