10年ぶりに洗濯乾燥機リプレイス Panasonic続投、NA-LX129F

10年前に購入した洗乾一体型ドラム式洗濯機、Panasonic NA-VX9600Lがついに寿命を迎えました。というかヒートポンプ、給水弁x2回、脱水受けカバーx2回をDIY交換、乾燥用ファンモーターの業者交換と延命措置を図ってきましたが、ついにベアリング摩耗なのかドラム回転時にキイキイ鳴りっぱなしになり、脱水時にエラーが出まくりになってまともに洗濯が終わらない状態に。Pana機は(他者もかな?)ベアリングを含む大型パーツの交換が10万コース、技と道具があればベアリングのみを外して同等品に交換することもできるようですが、それ以前に作業スペースがない、ということで諦め。洗濯マニアのパートナーのこだわりで現行Panasonic最上位モデルの導入と相成りました。

VX9600の整備履歴はこちら。

Panasonicの洗濯機(というか家電全般)は年次改良で型番がインクリメントされていきます。VXシリーズの時は9600の6が桁上がりするルールで、9が最上位モデルを意味してました。ちなみに末尾のLとRはドアがどちら開きかを示しています。外観はほぼ同じのマイナーチェンジを繰り返して結局9900までいってた気がします。

2021年にデザイン含めフルモデルチェンジしたのがLXシリーズで、命名ルールがかわって、LX129が最上位ラインナップ、AスタートでLX129ALみたいな感じ。そこから数世代の年次改良を受けて2026年10月に発売になったピカピカの最新モデルがLX129Fです。ウチは左開きのホワイトなので、NA-LX129L-Wとなります。

白モノ家電のお約束で新型が出ると旧型の在庫が大幅に安くなります。今回も1つ前の129Eと8万円差があり一瞬検討したんですが、アップグレード内容がマイナーチェンジの枠に収まらない大きなものだと感じたので、ここからまた10年とか使うと思ったらF一択でした。

■F型の更新内容

ヒートポンプ式乾燥機の最大の弱点はヒートポンプ(熱交換器)ユニットの無数の薄い金属版、フィンの間に埃や髪の毛が詰まりまくって乾燥性能が低下する点。VXでも何度かの取り外し洗浄とユニットまるごとの交換を経験しました。

気付かないうちに徐々に徐々に乾燥時間が伸び、時間と電気代を無駄にしていくという仕様です。これまでは頑張って掃除する、クリーニング業者にお願いする、修理としてユニット交換するという選択肢しかありませんでした。いつの頃からかDIY交換して古いユニットを返送すると一部返金される制度ができ、上記記事もそれを活用しました。

メーカーもLXになった頃に公式にヒートポンプクリーニングサービスなるものも始めました。ただし購入後3年(F系は5年)が条件で、10年のスパンで使うものとしては微妙。その期間が過ぎたら交換してね、というスタンスでしょうか。ヒートポンプの脱着自体も比較的楽になってるようで、いいなぁ、とは思っていましたが、基本的にヒートポンプにゴミが蓄積して性能が劣化するのは変わらずでした。

しかし今年のFモデルがそこにテコ入れが行われたのです。 概要はこちらの公式PR動画をご覧下さい。

特設ページはこちら。

ようはフィルターの手前にDysonなどで有名なサイクロン方式の送風ユニットを搭載して、いままで熱交換器に向かっていた髪や埃を分離して別のボックスに蓄積していくということらしい。公式には「髪の毛の侵入99.9%ブロック」だそうです。髪の毛は埃が付着して固まりとなるベースとなるらしく、その髪の毛をブロックでき、埃だけであれば従来の洗浄機構で除去は容易、ということみたいです。

発売後間もないので実使用場面でのユーザによる評価はまだないに等しいですが、公式サイトの画像を拝借すると、200回テストした時の129E(左)と129F(右)の様子が以下の写真のようだそうです(伝聞調ばっかですみません)。

これが本当ならヒートポンプの悪夢にうなされていたユーザには朗報、いや福音です。何度もDIYメンテをしてきた我が家的には「こっち一択だろ」だし、1年2年と使った後が楽しみですらあります。

他にもVXからLXになると、洗剤自動投入、ダンパーの強化(3->4本)、ダイレクトドライブへの変更など色々変わっていて楽しみです。戸建てとはいえ深夜に回すので低振動、低騒音なのはありがたいですし、DDということはベルト周りの劣化も気にしなくて良さそう。思えば社会人になって最初に買った(母親がプレゼントしてくれた)20年位前の人生初のドラム式洗濯乾燥機だった東芝機は既にDD方式だったはずですが、Panasonicが採用したのがほんの数年前というのが少し驚きです。

洗剤自動投入は我が家の洗濯担当は「いらねぇ」とずっと言ってましたが、とりあえず嬉々として3タンクともなんか入れて試していました。

■ヒートポンプクリーニングサービス権

2026年内の購入で前述のヒートポンプクリーニングサービスの1回無料権が付与されるキャンペーンをしています。利用期間は2029年9月末まで。LX127/129Fはヒートポンプがあまり汚れないのを謳い文句にしている割に、そこをキャンペーンで推してくるんだ?という疑問はありますが、税込み18,700円​のサービスが無料になるので実質値引きとしてはお得ではあります。

ただ3年というのは微妙かも。メンテの手間が減ってるなら自分でもちまちま掃除して長持ちさせて、5年とかで申し込めればいいのにというのが率直な印象。実際、クリーニングサービスの対象年数が通常3年のところサイクロン搭載の127/9Fは5年と2年延長してるので、このキャンペーンも5年まで猶予を与えてほしかった。

ただ、規約をよく読むと、

Fシリーズのうち、乾燥長もちユニットを搭載した「LX127シリーズ」「LX129シリーズ」「SLX12シリーズ」は、購入または設置から5年以内に本サービスを実施した場合、サービス実施後のヒートポンプユニット乾燥機能に対して、2年間の無償アフターサービスが付帯します。

とあります。つまり、3年時点でクリーニングサービスを受けると、そこから2年以内に深刻な性能低下があった時、ユニット交換も含めたサービスが受けられるってことなんでしょうか?だとしたらヒートポンプに関しては実質5年保証という感じですね。2029年に忘れずに申し込むようにカレンダーに登録しておきました。この時期に申込みが殺到しそうな予感がしますが、一応「申込受付期間」なので2029年9月までに申し込んであれば実施がそれを過ぎてもOKということでしょうかね。

■修理補償サービス

そんなキャンペーンも駆使すればヒートポンプは5年は安泰かと思われますが、実際には他の箇所も壊れます。給水弁などは10年で2回交換しました。乾燥用ファンもダメになりDIYは無理そうだと業者修理をしてもらいました。まぁ給水弁くらいなら自力交換できるようになりましたが、部品代自体が高かったり、背面パネルを開けてアクセスが必要な部分の修理だと業者修理が必要になります。その備えとして保険(修理費用補償)サービスは重要です。

ヨドバシでは購入価格の2%(今回だと約2万円分)のポイントでメーカー保証と合わせて5年の補償が受けられます。ただVXの経緯をみるに5年って微妙。それを過ぎた頃からバンバン不調が増える感じ。

一方でVXの乾燥ファン修理でもお世話になったTEPCO(東京電力)の住宅設備・家電修理サービスであれば月々590円で洗濯機なら7年、エアコン、冷蔵庫は10年、1回50万円までカバーされます(以前は洗濯機も10年だったんですがしれっと劣化してました)。7年払い続けたら約5万円ですが、洗濯機以外の家電もカバーできるので損はないかなと思います。規定年数内の洗濯機、冷蔵庫、エアコンが1回でも故障すれば回収できるかなと。

ということで今回買ったLXに5年までしか適用できないヨドバシの延長保証に2万円払うのは止め、TEPCOを継続することにしました(VXが対象から外れたので解約も検討していた)。

■設置編

VX9600からNX129Fにするにあたりサイズ変化は気にしました。古い木造戸建てで経路も含めてギリギリ、パートナーの記憶では入居時のVXを移設する時はリビングの掃き出し窓からいれてドアを外してたとのこと(覚えてない)。仕様で比較すると、日本の洗濯パンに収まる規格として奥行きと幅はほぼ同等。高さが4cmほど高くなっています。我が家では洗濯機のすぐ上に取水用の蛇口があり、クリアランスが4cmギリギリといったところでした。しかも、これまでDIY作業の時に、洗濯パンの外周の壁が数cmあるせいで男手1人では持ち上げて手前に引き出すことができず、背面周りのメンテは自力でできなかった苦い想いがあったので、今回は制振ゴム足も入れたいと。そうなるともう完全にアウトです。

VX時点のクリアランス

フロント側も洗濯パンのフロント側ギリギリまで出しており、洗濯機自体を手前に逃がすこともできなさそう。賃貸なので手軽に水道管の口を移動することもできません。

Claudeさんに相談して紹介されたのが壁ピタ水栓という代物。

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なるほど、クランク型というか、壁沿いに持ち上げて突き出すタイプの水栓なわけです。これを知ったのが配送日の前日。近所で店舗在庫があるところが見付からず、少し高かったですが、コーナンでこれを購入。1万円強しました。

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配送時間の2時間位前に駆け込みでDIY交換。上は上で窓枠の出っぱりがあったので、やや無理矢理ですがこんな感じで斜めに設置して事なきを得ました。シールテープがあればすぐに元に戻せるので退去時の復帰も簡単です。

配達業者の人にその場で頼めばやってくれるかもと思いましたが、手持ちがあるとは限らないし、向こうもイレギュラーで作業追加したら予定があるかもだし、まぁ工賃が発生したと思えば差額は相殺できたかなと(業者の手持ちがPanasonicとも限らないし)。

設置自体はドアを外さなくてもすんなり持込でき、男性二人でさくっとVXの回収とLXの設定を30分ちょいくらいで済ませて帰っていきました。洗濯パンからの引き出しはリフターも使わず一人でやってましたが、たぶん自分でやったら腰をヤるんじゃないかな…どうかその機会が来ませんように…

ちなみに、こういうスライド式で手前に引き出せるタイプの嵩上げ台が使えないかヨドバシ店員さんに持ちかけてみましたが、安定性に不安があり非推奨ということでした。自分であらかじめ設置してあればその上への設置を拒否はしない、ということでしたが。

まぁもともと縁があるタイプの洗濯パンだと更に台が必要で現実的ではないでしょうけど。いつか洗濯パンがない住居に住むことになったら再検討してみたいです。今回は大人しくヨドバシ推奨のゴムタイプの四隅に置くブロック型の台で嵩上げ。パンの縁とほぼ同じくらいの高さに持ち上がっているので、多少は楽に引き出せるかも知れません。あと、VXとLXでは洗濯物投入口がわずかにLXの方が低いので、ゴム台で同じくらいに補正できたかなというところです。あまり低いと洗濯物の出し入れ時に腰に負担かかりますし。

■サイクロンフィルターの様子

3回ほど回した後のサイクロンフィルターの様子がこちら。

本来、本体内部に見える黒い格子枠のところが最終防衛ラインで、持ち上げているフィルターユニット部分にもメッシュがあって二重防御になっていたんですが、F型ではこれが

ちなみに従来モデルのフィルターはこういうの。

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写真のF型では丸い眼鏡部分で風が巻いて、下の半透明のボックスの中に集塵されるということのようです。とはいえ本体置くの格子フィルターにもそれなりに埃はついています。取説によるとサイクロンフィルターのゴミ捨ては乾燥ごとに毎回、黒い格子の方は週1程度ということのようです(その他、画面に警告が出た時)。

■振動、静音性

元が10年以上前のモデルとはいえ、ベアリング劣化と思われる振動や軋みが出ていた個体なので比較になりませんが、さすがに静かに感じます。最初の運転ではかなりガタガタしてましたが「3D見張りセンサー」による補正が効いたのか、その後の脱水はかなり揺れが抑えられている印象。すぐ隣に棚があってぶつかったらどうしようと様子を見ていたのですが、最接近部で1cmも空いてないような間隔でも接触はなさそう。大きな洗濯物だとまたどうなるかわかりませんが。

とりあえずキィキィ、ガタガタ言わなくなっただけでも深夜運転のストレスが減りました。

■スマホ遠隔モニター/操作「スマホで洗濯」

VXも「パナソニックスマートアプリ」でNFCでAndroidスマホをタッチして履歴を読み込んだり運転メニューをセットしたりできてましたが、正直できることは少なく、iPhoneにも対応しないまま、2024年にひっそりサービス自体が終了していました。現在は公式ページすら見付からないほどなかったものとされています(サ終したこと自体を隠すのはやめてほしいものです)。

LXでは本体自身がWi-Fi(IoTにしては珍しく5GHz帯にも対応)でクラウドサービスにつながり、外出先からでもスマホアプリで洗濯の進捗を確認したり運転開始する機能「スマホで洗濯」が実装されていますが、ちょっと残念な仕様です。というのも遠隔操作(運転開始)は、あらかじめ本体側で毎回「遠隔」ボタンをおして待機状態にしておく必要があります。事前の許可設定ではななく、洗濯物を入れてドアを閉めたら後で毎回押しておく必要があります。忘れてると遠隔スタートできません。そもそもどんな時に遠隔スタートしたいかっていうと、脱水までやって乾燥はさせずに干すという使い方で、ちょうど帰宅する頃に脱水完了になっててほしい、という場合でしょうか。時間を置くと生乾き臭が付くので。とはいえ帰宅時間が読めない場合はタイマー運転もできない。そういう時に、例えば会社を出る時にスタートする、みたいなニーズがあるんだと思います。せっかく洗剤が自動投入になってるのに「洗濯物を放り込んだらスタンバイ」にならないのが惜しいなと。熱を発する装置の遠隔起動は法律上の規制もあったりするのでその絡みなんですかねぇ…。ただまぁウチは100%乾燥までするので終了時間はなる早でよく、あまり使うことはなさそう。
遠隔監視としては、今の洗濯進行、残り時間、自動投入洗剤の残量などをスマホからアプリで見られます。これ自体はまぁ良い。パートナーも自宅がフルーフィ(コインランドリー)みたいになったと喜んでいます。

ちなみにデフォルト状態では洗濯機本体の電源が落ちているとアプリから接続できません。別途スタンバイモードをオンにしてやる必要があります(たぶん待機消費電力が少し上がる)。

複数のスマホをペアリングしたり、1台のスマホに複数台の洗濯機を登録したりはOKです。CLUB Panasonicアカウントは家族共有せず一人一つ取得することが規約上定められていますが、それぞれのアカウントから紐付け可能なようです。ペアリングは本体ドア裏側にあるQRコードから簡単にできました。

VXでは洗濯コースをマニュアルでカスタマイズしたのを記憶する機能がなく、こだわり派のパートナーは毎回ボタンをポチポチしてカスタム内容を指定していました。LXでは、

  • お気に入りコースが作れる
  • 本体に履歴が10件残る
  • スマホアプリ上でカスタムまたは追加コースをダウンロードできる(129Fは予め全種インストールされているのかダウンロードはない?)

辺りの配慮がなされています。ただし履歴では細かいすすぎ回数や脱水時間を変更した内容までは反映されないようで、パートナーが思う省力化ができるのかはこれから試行錯誤というところです。

■まとめ

本当にメンテナンス性が上がって掃除の手間や乾燥性能の持続性が改善されているのかはもう少し長期間使ってみないとわからないですが、少なくともカタログスペック上はかなり期待がもてるリプレイスとなりました。

この記事でも今後年単位でフォローアップしていければと思います。

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