子ども用書籍が読み放題のKindle キッズモデル レビュー

離れたところに住む姪姉妹にいいかもと思いKinldeキッズモデルを買ってみました。ハードウェアとしてはベーシックモデルのKindle(10th?)と同等で、特徴としては、

  • U12向けの読み放題サービスKindle FreeTime Unlimited 1年分利用権付き
    • 4人分の進捗管理、実績バッジ機能
    • 大人アカウントで買った書籍も許可すれば読ませられる
  • ピンクまたはブルーのカバーが付属
  • 落下や濡れ破損に対し2年の交換保証
  • スリープ時の壁紙が絵本的で可愛い絵柄に

といったところ。

ちなみにカラー液晶で本以外にも学習アプリやゲームも使えるFireタブレットのキッズモデルも各サイズ存在します。

Fireと違いeペーパーなので当然カラー表示はできませんし画面サイズも解像度もショボいですが、「どうせ買い与えてもゲームやったりYoutubeみたりにしか使われないし…」という懸念がある場合は物理制約として「本しか読めない!」というのは一種のメリットかと。

「実家の蔵書量と生涯賃金に比例する」なんて調査が少し前に話題になりました。例によって相関であって因果かどうかもわからないですが、確かに妹宅にはほとんど本がなく子ども達もゲームやYoutube漬けなので(おもに叔父である私がスマホやタブレットやPC環境を揃えすぎているのが原因なのですが…)、こういうのもあっていいかなと。乱読でもいいので興味をもった本をちらっとでも紐解いてみるきっかけになればなと。とはいえ上の子はもう中2なのであまり読めるものはないかもなので、実質下の子用。上の子はすでにiPhoneもってるし。

■久々にみるベーシックモデルの解像度ェ…

個人的には日本導入前からKindle端末を使ってきており、ここ何年かはVoyageやOasisといった高解像度モデルを使っているので、6インチで167ppiの画面は「ちっさ!ジャギジャギ!」って感じが否めません。

Fireは非キッズモデルに後からアプリを入れてFreetime Unlimited契約すれば(ケースや故障サービスの付帯しない)キッズモデルとして使えました。買い換えて不要になった端末をおさがりで使えるのはとても合理的です。なので、Kindle端末も同じように、サービス開始されたらメニューに「Freetime Unlimited」という項目が出現して、使わなくなったVoyageを転用できないかと心待ちにしていました。まさにサービス開始の直前に更新が来たので、「これは!」と思ったのですが残念ながら転用メニューは出現せず。仕方ないので本人にカバーの色の希望を聞いてピンクを注文しました。

ということで解像度は残念ですがついにフロントライトはついたのは幸い。充電ポートはあいかわらずMicro USBですが、こと妹宅に限ればSwitchくらいしかCデバイスがないのでむしろアリかな。

■ユーザ切り替えが…

中学生の上の子にはあまり利用機会がないかなと思いつつ、せっかくユーザ切り替え機能があるので二人それぞれのアカウントを作成。

普段の操作画面をみてみます。基本は通常のKindle 10thとかわりませんが、右上の3点メニューの中に通常モデルには存在しない「Amazon FreeTime」というメニューがあります。

これを選択するとFreeTimeモードに遷移したり設定をしたりする画面が出ます。

ここでは「もも」と「はな」という二人の子どもアカウントが作成済みで、どちらかの「本を読む」リンクをタップすることで、子ども用ホームに遷移します。

ご丁寧に左上に「ももさんのKindle」と表示されるところがニクいですね。さて、ここでまた3点メニューボタンを押すと、

こういうメニューです。大人モードでしかできない設定をしたり大人ライブラリを見るには「ペアレンタルコントロール」か「Amazon FreeTimeを終了」ですがどちらもパスコードを入れないと進めないという具合です。

親のKindleアカウントに紐付いているのでうっかりするとライブラリが丸見えになってしまいますが、まぁ一応暗証番号をしっかり管理していればOKということです。

さて、ここまで来てふと問題に気付きました。

あれ、じゃぁ”もも”アカウントから”はな”アカウントに切り替えたい時は??

もちろん、一旦抜けて2番目の画面から選び直せばOKです。ただしそれでは姉妹でアカウントを切り替える度に親が暗証番号を入れて承認しなければならないことになります。いやいやそんなわけないっしょ!?WindowsだってMacだってNetflixだって最初にアカウント選択画面が出ます。じゃぁKindleを一度スリープにして起こし直してみたら?→ダメ。端末を再起動したら?→ダメ。それ自体(アカウントスイッチ)を有効にする設定項目がどこかにある?→発見できず

あちこちいじりたおして見ましたが現時点では発見できていません。ちなみにKindle 10thとしての電子マニュアルは大人ライブラリに入っているもののFreetime Unlimitedに関する説明はなし。

もちろん、妹が姉のアカウントにスイッチして設定年齢以上のコンテンツにアクセスできたり、他の兄弟姉妹のアカウントでうっかり本を読んで実績やしおりに干渉したりといったことは望ましくないですが、それはぞれぞれのアカウントにパスコードをつけて管理するのが正しい気がします。Netflixのようにそこまでは厳密に管理しない使い勝手、わかりやすさ優先のアカウント管理も選べても良いでしょう。だけど、親を通さないと兄弟間で受け渡しすらできない、というのはちょっとおかしいんじゃないのと思います。これを書いている今でも「いやいやそんなバカな仕様なわけがない。私がバカで見落としているだけで、だれか早くツッコんでくれ、オマエの目は節穴かと罵ってくれ!」と思っています。真っ当にユースケースを想定して作ってればこんなことあるわかけがない。是非コメントでご指摘ください。

そしてもし、もしも本当に現状でそれができないというのであればAmazonには猛省して神速でファームウェア更新してほしいものです(あと従来端末のファームにもFreetime Unlimitedメニューを!)。

2019.11.08追記:

Amazonのカスタマーサービスから上記問い合わせについて返信いただきました。「現状はPINを入れなければ変更ができない件についてはお子様が自分でプロフィールを更新するのを防ぐための仕様でございます。」とのことです。「プロフィールの更新を防ぐ」??なんだか壁を建てる場所を間違えてる気がしますね…

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