オモチャと侮るなかれ Switch リングフィットアドベンチャー

Pocket

Nintendo Switch向けに新しいフィットネスソフト&周辺機器「リングフィットアドベンチャー」が発売されました。体重増加が止まらない私も早速購入。

リングフィット アドベンチャー -Switch

リングフィット アドベンチャー -Switch

7,473円(04/27 08:36時点)
Amazonの情報を掲載しています

本タイトルはSwitchに付属する2つのJoy-Conを

  1. 手に持って扱うウェスト大のリング
  2. 太ももに装着するベルト

にセットして、運動を測定します。リングは弾性のある樹脂でできており、これを押したり引っ張ったりして腕や肩、お腹の筋肉を使ったエクササイズを行います。Joy-Conのセンサーでその向きやリングの歪みを検出しているようです(歪みはどうやって検出してるんでしょうね)。行ってしまえばただの樹脂の輪っかなワケで、大の大人が両手でギュっとすれば簡単に歪む程度の強度です。ただしその持ち方でそれなりに力を必要とします。例えば前方や頭上に腕を伸ばした状態でではより力を入れないとつぶれません。ゲーム内ではこうした姿勢をとらされる為、思ったよりも筋力を使うエクササイズになります。またガード動作としてお腹にあてて腹筋の力でつぶすモーションもあります。なるほど、ただの樹脂リングですが使い方で色々な箇所を鍛えられるというわけです。

太ももの方はおそらく傾きを検出して歩行動作やもも上げなどを検知しているのでしょう。よって、先日発売さればばかりのJoy-Conが分離しないNintendo Switch Liteでは利用できないので注意が必要です。こちらは計測用でプレイ中は基本的に意識することはありません。

また少し驚いたのはリングにセットしたJoy-Conの赤外線センサー(モーションIRカメラ)に指の腹を当てて心拍数を計測できる点です。なるほどApple Watchでも赤外線や緑色LEDを肌に当ててその反射を読み取って心拍を測っているので理屈でいえば同じようなことをしてるんでしょうけど、なんかちょっと得した気分ですね。Apple Watchのように常時計測できるわけではなく、ステージの区切り区切りで参考的に記録するだけではありますが、自分にとっての運動負荷を把握する目安にはなります。

こうしたシンプルなハードウェアの組み合わせで全身動作に近いモーションセンシングを行い、全身ジェスチャー入力にしつつ運動負荷を与えるというわけです。さすが任天堂。安い部材を目新しい体験に仕立て上げるのが上手い!任天堂流のヘッドセットを使わないVRといったところでしょうか。

■ゲームの進み方

最初にリングを力一杯つぶす動作をさせられ個人個人のマックス筋力を計測します。これに加えて希望する運動強度を選ぶことで、全体を通しての運動負荷が調整されます。軽度のエクササイズからガチで汗だくになるトレーニングまで自在というわけです。

ゲームとしては自意識をもったリングに封じられていた魔王をうっかり解放してしまったので、リングと共にその魔王を追って再封印をするというストーリー。魔王がムッキムキで追いつくと腕立てとか筋トレをしていて笑います。これ全般を通して魔王を追ううちにプレーヤーもムッキムキになって「今日からオマエが新しい魔王だ」みたいなまどマギっぽい展開になるんじゃないだろうかw。

進行としては移動パートと戦闘パートがあります。移動パートでは一本道のマップの中を足踏み歩行動作で進みます。時々階段や泥沼などがあって腿を高く上げる動作を要求されます。ここは集合住宅では階下への振動が少し気になるところです。なるべく跳ねるような動きはせず、ゆっくり交互に腿上げだけする感じでしのいでいます。また途中で金貨や宝箱、HP回復のハートが落ちており、それに向けてリングを絞ると空気泡みたいなものが打てたり、広げるとバキュームで吸い取りができたりします。またリングを下に向けて絞ると上昇気流が吹き出て大きくジャンプすることができ、障害物や谷間を乗り越えることができます。1つのパートが数分というところでしょうか。

また途中で雑魚モンスターと会敵したりステージ最後のボスモンスターまでいくと戦闘パートに移行します。モンスターのライフを示すバーをゼロにするまで攻撃を続けるわけですが、攻撃手段がエクササイズになっていていくつかから選んで行います。最初は3,4種類でステージを追って増えていくようです。例えばリングを両手で抱え真正面から真上に上下させながらスクワットをし、1回毎に攻撃が発生します。呼吸のタイミングなども指示されます。これを所定回数繰り返すと1セット終了で、防御ターンになります。防御は上述のようにリングの片側をお腹にあて、反対側を手でもって押さえます。手よりはお腹側に力をいれて一定時間こらえることで防御になります。それをしのぐとまた攻撃ターン。さきほどのエクササイズは一定サイクル選べなくなるので、異なるエクササイズを選択することになります。そんな感じで、防御ターンをはさみつつ、3,4種類ほどの異なるエクササイズをこなすと勝利できます。時間にすると数分か10分程度で運動強度設定次第で結構汗をかけます。また体のあちこちの筋力を使っている感じがします。これを始める前にOculus QuestでBeat Saberをやって汗をかいていた時期がありますが、あちらは上半身、というか両腕がメイン、下手すると手首のみに負荷が集中することになりがち(まぁエクササイズソフトではないので仕方ないですが)。それに比べるとこちらはしっかりと体系立てて身体の各所を使える感じです。

ストーリーとしてどこまで面白さが広がっていくのかはまだクリアできていないので不明ですが、とりあえずただボケっと走る、泳ぐといった運動が苦手な人間にとっては多少のモチベーション維持にはなりそうです。

またまだ試してないですが、他のテレビや動画をみながら「ながら」で運動するモードも備わっているようです。Switch本体をドックから出して、テレビ側では好きなコンテンツを流してプレイできるんじゃないかなと予想されます。ゲームとしてハマれない人でも計測機能付きのエクササイズ用具として使えるわけです。

心拍計測精度はApple Watch並?

ステージボスを倒すと心拍計測するか聞かれます。Apple Watchでもエクササイズモードにして常時計測しつつその値を比べてみるとかなり近い値が出ます。プラスマイナス1というところです。ただあくまでステージ間のこの時しか測れないですし、十数秒くらい指を当て続けないと測れないので、インターバルを挟まずリズムよく進めたいのであればApple Watchなどの他のデバイスで記録をした方がよさそうな気がします。ただ計測した心拍情報が結果分析にどう使われるかわからないので今のところ一応ステージ毎に計測してもらうようにしています。

再起動不要のマルチユーザ対応

もちろんマルチユーザに対応していますので家族で別々に進行管理やロギングすることが可能です。しかもSplatoon2などのようにいちいちホーム画面に戻ってソフト自体を再起動しなくても、ゲーム内でユーザ切り替えができます。これはとても良い。SwitchのOS的に前からできたのか、これにあわせて密かにアップデートされたのか不明ですが、他のソフトも是非この方式のユーザ切り替えに対応してほしいものです。

床振動対策

前述のように移動パートでの歩行モーション、特に腿上げの時の振動が気になります。追々他のエクササイズでもそうした激しい振動を発生させがちなものが出てくるかも知れません。それを考えると集合住宅住みとしてはなんらかの対策を考えたいです。

試しに先日オフィスチェア用に買ったゲルマットを敷いてみました。卵を落としても割れないというアレです。

ちょっとマシになる気がします。その場で足踏みするだけならこれで足りなくもないですが、理想をいえばもっと大きなのがあればヨサゲです。ただ単価的にちょっと高くなりそうですね。エクササイズの中には寝転がって行うものもあるので、ヨガマットくらいの広さがあれば理想ですが、椅子用マットで2,000円すると考えると、、、

あと激しく足踏みするとなるとやはり素足だとちょっとやりづらさを感じます。室内用シューズを履いてやりたいところです。いっそソールはしっかりありつつ靴底にこのゲルのような振動/騒音吸収素材を備えたようなものがあるといいのかも知れません。

昨冬に買ったルームシューズは底に滑り止めもついているので、こいつになにかしっかりしたインソールを入れてやるといいかも?なんて考えています。ただちょっと暑いかなぁ…

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)