AirTagを10年稼働する防水ケース TimeCapsule ~盗難車両追跡に

AirTagには車両の盗難を防ぐ機能はありませんが、万が一盗難された際に、追跡できる可能性がわずかながら上がります。AirTagをもって「盗難対策しています」というのは完全に誤りですが、費用対効果を考えるとバックアップ/プラスワンで車載しておくのはアリなんじゃないでしょうか。プロの窃盗団だとこうしたデバイスで追跡されてアジトが見付かるのを避けるため、一定期間は街中のコインパーキングなどに放置して観察をするらしいので、その期間に発見できる可能性は上がると思います。

そんなAirTagですが、いくつか問題がありました。

  • 有名すぎて見つけたら即座に捨てられる可能性が高い
  • バッテリーが1年程度しか保たない

AirTagを車内のグローブボックスなどにポイと入れておくだけではすぐに見付かって捨てられるのがオチです。簡単なケースに入れても同じでしょう。だったら内装をはがして奥まったところに埋め込んだらいいのでは?となるわけですが、バッテリーが1年しか保たないので定期的に電池交換のために取り出すことを思うと、あまり面倒なところにも入れられません。

そんなジレンマを解消する製品がELEBATIONLABのTimeCapsuleです。日本のAmazonにも一旦は登録されたのですが、すぐに完売してしまい、以後入荷する気配がありません。またメーカー公式サイトは日本へ配達していなかったりしますが、ふとみたら米Amazon.comでなら注文可能で日本への配送もOKでした。

  • 1個 $19.00
  • 2個 $29.00
  • 4個 $39.00

というたくさん買う程割安になる値付けだったので、とりあえず2個セットを購入。

されこれはどんなものかというと、バカバカしくなるくらいに単純な仕組みです。

この写真のように、AirTagの電池と電池フタを外し、白い側をTimeCapsuleの電極にとりつけます。TimeCapsuleには単三電池x2本が入るようになっており、標準のCR2023よりも大きな電池容量をもたせられるという寸法です。公式には10年保つと謳っています(リチウム電池の場合)。そして見た目もAirTagとはわからない似ても似付かないデザインになります。かなり大きくはなりますが知らないとなんだかわからない外見です。惜しいのはメーカーのロゴが刻印されている点。「なんだこれ?」と思ってググったらAirTagが入っていることがバレてしまうかも知れません。いっそパテで埋めてしまうとかシールを貼る、更にケースに入れるとかしたいかも。

もっというと電源配線も不要で10年放置で稼働させられるのであれば、先に書いたように車体の奥深くに隠しても良いことになります。Bluetoothの電波を遮断しない場所でないとですが、例えばや天井の内張りをはがして金属パネルの裏側とかに両面テープで貼り付けるというのはどうでしょう。金属パネル自体が電波を遮断してしまいますが、車両の外壁近くならまだマシかなとか。電波だけでいえばガラスの内側とかがいいんでしょうけど見付かりやすさとトレードオフですね。フロントガラス直下のダッシュボード下とかもいいかも。Aピラーは今時エアバッグが入ってるので難しいでしょうし。あるいは防水ケースなのエンジンルームとか車の下に潜ってシャーシのどこかに貼り付けるでもいいかも知れません。

AirTagはストーキングなどに悪用されないため、登録されていない持ち主のスマホと長時間一緒に移動しているとスマホに警告が出て、音を鳴らすことができてしまいます(公式の詳細はこちら)。車内にポンと置いておくだけではやはりすぐ見付かって捨てられてしまうでしょうから、念入りに隠蔽したいところです。ちなみにこの外装ケースに入れることで音量はかなり抑えられる印象はあります。それでもものすごく静かな場所だったら聞こえてしまう可能性はあるでしょう。いっそ振動板を取り外す改造などもできますが自己責任ですね。

使用電池について

形状は普通の単三電池ですが、公式では「We recommend Energizer Ultimate Lithium for longest life. We do not recommend alkaline batteries.(最大寿命のためにはEnergizerのアルティメットリチウムを推奨します。アルカリ電池は非推奨です)」と言っています。リチウム電池とはスマホとかに使うリチウムイオン充電池やリチウムポリマー充電池と似た名前ですが、充電はできない別物です。単三形状ながらアルカリ電池よりも容量が大きく軽くちょっとお高いです。Panasonicなどからも出ていますが、ここはメーカー推奨のEnergizer Lithium電池をチョイス。こちらは普通に日本のAmazon.co.jpで買えます。2つ入りを買ったので4本パックを注文しました。

2本入りはこちら。

■まとめ

AirTagを大幅に長寿命化するケースで車両盗難追跡デバイスとしての実用性を向上させてみました。

AirTag + 本品 + 電池で1万円かからないので、サブのセキュリティとしてはアリかなと思います。

執筆時点で日本での購入は難しいですが、米Amazonでならサクっと買えました。

裏蓋を交換することが電波法(技適)的にどうなるかは不明です。基板はいじってないですが、金属蓋なのでワンチャン、アンテナを兼ねてるとかあったりして?

取り付け位置はまた検討します。というかナイショ。

あとは車両を売却する時に取り外すのを忘れないようにしないとですね…

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