一応、CGはコンプできたので、ほぼ全ルート達成できたっぽいので感想など。
いわゆる泣きゲーなんですが、Fateなんかとはちょっと違う泣き。Kanonの方が普通に悲しい(=不幸な)泣きが入る感じ。全体としては“おとぎ話”なんですね。Fateが少年マンガの感動泣きだとすると、Kanonは少女マンガの薄幸泣きに近いのかも知れない。ただただ登場人物が可哀想で涙が出る。
泣いたのは舞、真琴シナリオだっけな。栞もだったかも。以外にあゆシナリオはそうでもなかった気がする。最後のどんでん返しでは「良かった!」と良い意味の裏切られ方をしたけれども。真琴、栞シナリオは不幸がじんわり来るのが辛さを煽るんですね。舞、佐祐理シナリオは回想シーンがツボ。卑怯なくらい狙った薄幸ぶり。栞の真冬なのにアイスばっか食べるとことか、真琴がイタズラ好きなのとかの伏線の張り方が上手い。その理由が明らかになった時にグっとくる。その中で名雪シナリオはちょっと盛り上がりに欠けた感が。ToHeartでいう「オレ達いつまでも友達だよな」エンドみたいなw。なんかどのルートにも分岐しないとここに落ち着きます、的なデフォルト感が漂う。もう少し山場が欲しかったですね。
キャラで一番のお気に入りは佐祐理さんですかね。単独シナリオが無かったのが残念。舞エンドのセリフの中で三人で暮らそうみたいな話が出てきますが、それは是非観たいなぁ。同人誌とかで色々ありそうだなぁ。CVは知らない人。あぁ、AIRの美鈴ちんと同じか。あと、何故か全てお見通しらしい秋子さんも素敵。あとはやはり名雪はなんといっても久々のマリ姉の声が絶品ですた。「いっちごジャムー♪」の歌はサントラに入れてほしかったw。
移植の出来としては、PSPをゴニョってプレイは超快適になったものの、残念ながらボイス化された部分が少なすぎ。名シーンだけ声が入るって感じ。Wikipediaによると、ドリキャスやPS2版はフルボイスのようで、UMDの容量の関係で削られたんでしょうかね。好きな声優さんそろい踏みだっただけに残念。そのうちPS2版を買っておくかも知れません。どのキャラもとんがった口癖をもっていて、「うぐぅ」とかちょっと狙いすぎだろ、なんて事前に文字だけで聞いていた時には思っていたんですが、どの声優さんも見事に自然体で演じてくれてました。それだけにフルボイスでなかったのは残念至極。
というわけで、絵に抵抗があってずっと入れずにいたんですが、京アニ版TV放送をきっかけに激しく今更プレイしてみました。確かに泣けたし、全体に声優さんGJって感じで良作ではあったんですが、個人的には佳作の域を出ない感じ。うーん、なんだろ。ただただ薄幸さで泣かせるって手法にいまいち抵抗があるのかも知れない。でも、京アニの素晴らしい作画と、声優さん達のナイス演技は花丸なので、DVDも買うし、Blu-rayボックスが出るなら迷わず特攻、という点は間違いないんですけどね。
あ、そういえばアニメも最終話が録れてるな。今晩にでも早速観なければ。