外見はCool、だが… ユピテルSuperCat FM412si

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久しぶりにレーダー探知機を物色していて、かなりそそる製品を発見しました。夏に発売されたユピテルのSuperCarシリーズの「フルマップレーダー」シリーズです。

地図データをもっており、レータ―や取り締まり地点の具体的な位置をグラフィカルに表示できます(GPSデータのみ。ナビ機能も無し)。こちらでムービーが見られますが、グラフィックもSFアニメちっくでかなりナウい!画面右側に表示される警報グラフィックもワイヤーフレームを回転アニメーションさせたりしてて、かなり凝っています。この手のSFチックなグラフィックに心血を注いでくれてる製品って、(ゲームを別格とすれば)このジャンルの商品だけじゃないですかね。おおいに応援したいところです。

てことで、速攻気絶してみました。

■クールだが、視認性は最悪…

使ってみての印象ですが、3型液晶画面にしてはやや情報を詰め込み過ぎという感じです。3型といえばiPod touch(3.5型)よりさらに小さく、しかも運転中に視認しなければならないデバイスなんですが、情報量と文字サイズが狂気の沙汰です。写真のようにメーターフードの上という割と見やすい位置に取り付け(左側)、走り出して最初の大きな道に出た瞬間に「これはヤバい!」と直感しました。普段からカーナビやらHUDやら燃費メーターやら運転席周りで使いまくりのσ(^^)がそう思うんですから、その手のものに不慣れた人はやめといた方が無難かも知れません。

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消防無線をキャッチした時のカットイン表示です。デザインは最高にCoolですが、水色地に白でやや視認性に欠けます。その上、一番重要な「消防無線」という文字が以上に小さい。目視で2mm以下です。>文字高

仕事柄、自動車メーカーのナビデザイン等に携わることがありますが、彼らの設定する安全基準に照らしたら絶対NGになるレベルです。

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車内にあったチューイングガムと比較。運転中の振動の中では目を細めて凝視しないと読めないサイズです。

 

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こちらは夜画面。基本的に取り締まりポイントやオービスって主要道に多いと思うので、細街路はここまで目立って表示される必要はない気がします。輝度を最低に落としてもこの蜘蛛の巣のような表示は夜間かなり邪魔です。

想像なんですが、この画面デザインをした人は、開発室の大きな画面付きPCのエミュレーター上で制作し、実際の運転席に取り付けて自分で走ってチェックしなかったんじゃないか?って印象を受けました。この手のデバイスの画面デザインでは、限られた解像度に見やすい文字やドット絵を書き込むのは非常に大変な作業で、職人技の域です。ただその芸に没頭しすぎて、このように必要以上に小さいサイズに押し込められてしまう例もまたありがち。実際、じっくり見ればよくこのドット数に詰め込んだ!って感じのフォントではあります。デザイナーさんもPC画面上ではさぞ満足のいった仕上がりだったことでしょう。

デザインはサイバーでカッコイイだけに残念です。次世代製品ではこのテイストを諦めずに、視認性の担保を図っていただきたいものです。ちゃんとしたユーザビリティ屋さんに評価依頼してみても良いでしょう(^^)/。σ(^^)でよければ、いつもお世話になってるので、安くしときますよw。>ユピテルさん

■その他

ただ実際地図表示は便利です。前に使っていたのが、ASSURAのAR-50FEという機種で、GPS搭載ながらあくまで「近くに警報ポイントがある」ということしかわかりませんでした。例えば前方がT字路の突き当たりだったとしても、その向こうにある実際にはつながっていない道の警報ポイントとかも知らせてくれるいわゆるFalse Alarmが多発してましたし、それが無関係かどうかを判断することはでいませんでした。しかし地図にプロットしてくれれば、「あぁこれは方向が違うから気にしなくていいや」となるワケです。実際、いつも近所で鳴っていた取り締まり重点ポイントというのが、実は全く別の道の上にあることが判明したりしました。

まだそれほど使い込んだワケではないので真価は不明ですが、興味深いのは、普段遣いのエリアを5カ所(中心点+任意半径で指定)までセットしておくことができ、その中にいる場合(ローカルモード)とそれ以外を走行中(ドライブモード)とで、警報設定を切り替えることができます。地元の知り尽くした道なら警報少なめでいいや、といったことができるワケです。設定はややわかりづらいです。

セパレートタイプで大きめのスピーカーをもっているせいか、音質も良い気がします。ただ一部のアナウンスは何言ってるのか聞き取りづらいものもあり、結局画面を凝視することになりますが…

てことで、万人に勧められるモノではありませんが、このテイストは大好きなので、今後も改良を続けていってもらいたいと思います。

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