DMMが始めたビデオオンデマンドサービス「DMM.TV for Blu-ray Disc」を使ってみました。
本サービスは申し込むと無料で郵送されてくるBlu-rayディスクをプレーヤー(現状ではPS3のみ)にセットすることで利用できます。Blu-rayのBD Live機能を使って仮想コンソールを実装してるワケですね。
IDはDMMのものがそのまま使えますが、視聴年齢制限のためのパスコードだけ追加で設定させられました。
結論から言うと、下記の三重苦のせいで、まだまだ使い物にはならないという印象でしすね。ディスクは当分棚の肥やしになりそうです。
■苦の1:使い勝手が悪すぎる
リニューアル前のPlayStation Storeを思い出します。BD Liveの制約上仕方ないのかも知れませんが、どんなコンテンツをあるのかブラウズするのが苦痛になる程のユーザビリティの低さです。第二階層(作品一覧)と第三階層(各話サブタイトル一覧)はともにリストなんですが、一画面の表示数も少なく何度もページ遷移をしなければならないんですが、その遷移がNextとPrevしかないので非常に手間がかかります。また「戻る」(上の階層に抜ける)ボタンは1ステップしか戻れず、例えば一旦作品詳細を表示するとサブタイトル一覧までしか戻れず、作品一覧は最初から選び直すしかなくなるという地獄ループです。
■苦の2:観たいコンテンツがない
一応、アニメ、バラエティ、映画・ドラマ、アイドルという4カテゴリがありますが、中のリストで1、2画面程度の作品数で、とりあえず作りましたという程度。とりあえずこの手のサービスに真っ先に手を出すだろう層に照準をあわせたって感じなんでしょうね。
ただアニメにしても新旧色々あり、最近のものや放送中のもので無料もあるんですが、残念なことにどれもSD画質のものばかり。TVで見逃した場合の緊急用って感じですね。
■苦の3:画質が悪い
試しに無料の「とらドラ」を観てみたんですが、かなりの残念画質でした。ビットレートは3Mbps前後出てるようですが解像度はかなり低いらしく、テロップなどはガタガタ。数十秒で「もういいや」って感じでした。テレビやプロジェクターで観るには値しないレベル。PC用サービスでウインドウ表示をして「ながら」で観る用ですね。
今後、HD画質のコンテンツが増え、ブラウズ画面が改善されたらまた利用するかも知れません。