我が家に新しい猫様をお迎えすることになりました。2年弱前に亡くした猫と同じメインクーン、ブランタビー、女の子、そして静岡出身。まだ血統書が届きませんがもしかすると遠縁の可能性もあるとのことです。自分的には初の仔猫なので色々試行錯誤です。
ここ最近、同居人のモチベーションが高まっていたというか、「飼おう」と決めたわけでもなく、ペット用品を買うついでに生体を見てはいたんですが、先日たまたま某ショップの公式サイトのリストを見ていて、2駅ほど離れた支店に上記のように前猫に似ている子がいるというのを見つけ伝えたところ、速攻で見に行くことになり、その場でほぼ即決の勢いでした。曰く「ここ1年探していてダントツで可愛い」と(探してたのかよ!)。ちょっとお腹がゆるくて展示を控えている状態だったんですが、だっこして即内金入れてました。まぁその後で本当に飼うのか話し合いがもたれるかなと思ったんですが、なんかもう議論の余地無しという形で押し切られました(笑)。数日後無事健康状態的にもOKとなり正式にお迎え。
さて愛くるしい写真などはどこかのSNSアカウントに匿名で上げまくるとして、ここはガジェット主体のブログです。前の猫は病気に気付くのが遅れてしまった反省があり、SHARPのIoT猫トイレを導入してみました。上記の経過観察期間中でしたがau Pay祭りで2割引きだったので店頭注文。まぁお迎えできなかったり使ってもらえなかったら実家にあげてもいいかなと。
本製品はSHARPがペット業界初参入としてリリースしたトイレ製品で、
- トイレに入った時刻、滞在時間
- 猫の体重
- おしっこの量
をクラウドに記録してくれて、異常な変化があった場合にお知らせしてくれる、というものです。猫は尿路系の疾患にかかりやすいのですがなかなか飼い主は気付けません。トイレに頻繁に出入りしているのに排尿していない、みたいな症状は危険サインなのですが「おしっこした」ことは事実としてペットシーツを見れば観察できるものの、「(入ったけど)していない」ということはかなり気をつけていないと見逃しがちです。それをIT技術で気付かせてくれるというわけです。
また体重についてもいつのまにか痩せている、というのはなんらかの病気のサインで早めに気付けるならそれに越したことはありません。月330円の有料サービスではありますが全然許容範囲ですし、ハードウェアの売り上げだけでは製造終了後にサービスを維持できずとっととサービスまで終了してしまうかも知れません。クラウドサービス単体でビジネスが持続できる体制になってることは安心材料と捉えられると思います。是非販売終了後も10年、15年くらいはサービスは継続してほしいものです。
基本的には部屋のWi-Fiに接続して自動で通信する仕組みですが、自宅に常設のWi-Fiがない人向けにBluetoothでスマホを通信して、アプリ経由でクラウドにアップすることもできます。本体内にデータを蓄積して、利用者が帰宅してスマホが近くに来るとスマホに転送し、スマホからクラウドに同期するという感じ。この場合は当然ながら「トイレを使った」みたいなリアルタイムの通知は機能しません。最大限活用するなら自宅にWi-Fi環境が必要という感じです。
また多頭飼いの場合は、個体識別のための首輪にとりつけるビーコンチップがあり、現在は10頭まで識別できます。
電源はDC 5V/1Aです。さすがにコネクタはUSBではなくセンターピンのものですが、サイズさえ揃えれば代替品の入手は難しくないでしょう(将来メーカー生産終了になっても)。またこの電圧なら猫がもし囓っても感電はしないとFAQに書いてあるのも頷けます。
一番気になるのはフタ/屋根がないオープンタイプということ。匂いが心配なのと、猫も密閉感があった方が安心して用を足せるのではないという点。ちょっと気軽に3Dプリントとかで自作できる大きさではないですが、いざとなればなんか考えてみようと思います。SHARPさん、CADデータ公開してくれないかなー。というか後付けパーツ発売してくれないですかねー。
■消耗品について
原理的にはシステムトイレで、ひのきの猫砂でウンチを吸着しつつ、おしっこは編み目の下に流れてその重さを量るようになっています。下のペットシーツをしいたトレイ部分が量りに載っている状態。
一応猫砂とペットシーツは専用品が用意されています。特に猫砂は仕組み上、尿を吸わないで下に落とすタイプである必要があります。鉱物系で尿と一緒に固まるようなタイプだと量りに尿が落ちずに計測できないのです。
ただそこは消耗品ビジネスかと思いきや、なんとSHARPさんは市販の猫砂をいくつか検証してリストを公開してくれています。中でもSuper Cat社の8Lのものが安かったのでこれまたau Pay祭りでヤマダ店頭で2袋ゲット。
■実はまだ使ってくれない、そしてそもそも仔猫は対応してなかった…
現在お迎えして二日経ちますが残念ながらまだ活用してもらえていません。仔猫には少し高さが高いのも気になっていますが、もっと高いコタツとかにも平気でジャンプしているので、物理的に登れないことはなさそうです。猫製品はこういうところが難しいです。喜ぶと思ってオモチャやベッドなどを買っても使ってくれるかは予測不可能です。これからしつけにチャレンジです。
また買ってから仕様表をみて気付いたんですが対応する猫の体重が1kg以上となっています。一応現在の体重が500gと1kg未満でもほぼ正確に計測はできていますが、動作保証範囲ではないということでしょう。
この製品、知名度が低いのかブログやYouTubeでもレビューがほとんど見当たらないのでとりあえず記事にしてみました。活用できるのはもう少し後になるかも知れませんが、追々報告しようと思います。SHARPさんには諦めずに是非サービスを持続させていってほしいものです。
2020.02.27追記 ついに使ってもらえた!
その後、普通のシステムトイレも併用しつつしばらく部屋に置いておきました。
場所を部屋の隅っこの物陰っぽいところに変えてみたり、アンモニアと草原の香りでトイレを促すらしいしつけスプレーをペットシーツに噴霧したり。
すると何回かのウンチはするようになり、そしてついにおしっこしたという通知が来ました!アプリで詳細を開くとこんな感じ。まだ一度きりですがだいぶ希望が持てるようになりました。
また体重も500g -> 600g -> 700gと順調に増えている様子が記録できています。1kg未満でも一応大丈夫そうです。
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