Logicool Brioを2年使って現状の再レビュー

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空前のテレワークブームを受けてか、当ブログのLogicool Brio(4Kウェブカメラ)の記事のアクセスが増えているようです。

当時、目的として買ったバーチャル背景を使うための情報がマニュアルからもサポートからも満足に得られず、当ブログとしては割とクソミソな記事になりました。あれから2年。多くのZOOM、Teams、Skypeなど主要なビデオ会議ツールにはバーチャル背景機能が搭載され、カメラ側でケアする必要は薄れて来ました。一方で知る限りこれらのツールの送出解像度はいいとこフルHD止まり(Skype)、多くは720p程度の解像度しか対応していないので、4Kを活用できる場面もなく、このWebカメラ全体が価格高騰する中であえて本機種を選ぶメリットはあまりないかも知れません。でもまぁ興味お持ちの方も少なくないようなので、今も使い続けている者として2020年現在の使い勝手を改めてまとめてみようと思った次第。

以下、全て我が家での動作実績のみを元に書いています。今、新規で同じ様に導入しても同じ動作になるとは限りませんのでご了承ください。この製品は企業向けなせいか公式サポートにもほとんど情報がないのです。動作環境を問い合わせてもまともな返事がもらえないのは前記事の通りです。のでサポートをアテにするのはとうに諦め、アップデーターを見つけたら入れて見る、くらいのことしかしていません。

■結局、バーチャル背景は使えているのか?

答えはYesです。色々なツールをインストールしすぎてどれが必要でどれが必要でないのかはわからなくなっています。自動更新機能で更新されたものもあるので、「それはどこでダウンロードできるの?」と問われてもわからないものもあるかも知れませんが、現状目に付くツールをまとめてみます。(以下Windows10の話です。MacではCatalinaで普通にカメラ、マイクとしては使えますが、背景交換は非対応です)。

当初から公式ツールとして提供されていた「Logicool カメラ設定」(Camera Settings)はまだ入っています。しかし起動する度に「新しいバージョンのCamera Settingsがご利用いただけます」というダイアログが出て、現在の2.3.117.0から2.5.17.0にインストールできそうなことを言うのですが、「インストール」ボタンを押すと「更新エラー」となりアップデートされません。そしてこのアプリ上では相変わらずバーチャル背景のためのコントロールは出現しません(いつかサポートからもらった非公開のアップデータで出現したものの、またいつのまにか出なくなっています)。ので、これはもはや明示的には使っていません。

ではカメラ設定はどうしているかというと、「Logicool ゲームソフトウェア」を使っています。

これは同社のゲーミングマウスを設定した時にインストールしたツールなんですが、赤丸のところの左右矢印で対象デバイスを切り替える中に唐突にBrioが出現します。ここで「カメラ設定」と同等な設定はできているように思います。ただ「カメラ設定」がインストールされていることが必要かどうかまでは未検証です。また「同等」であって、こちらにもバーチャル背景の設定は出てきません。

ではどうしているかというと、サードパーティの「ChromaCam」です。当初から「本製品でバーチャル背景使うならこれを入れろ」と言われていたヤツです。結局のところ外部ツール頼みです。ただ本来有償であるはずの本ツールが特に課金することもなく使えているので、どうやらBrioであることを認識してライセンス有効状態になってくれているぽいです。

ChromaCamを起動するとこんなウインドウが開きますが、ここではなんの設定もできません。下のページインジゲーターでは「こんなアプリで使えます」という4つのアイコンが別の4つに入れ替わるだけ。

ではどうするかというと、ZOOMなどのツールの映像ソース(カメラ)選択設定で「ChromaCam」を選択します。カメラ一覧に「Logicool Brio」とは別に出現しているはずです。写真はZOOMの設定画面(右)で「カメラ」に「ChromaCam」を選んだ状態です。そうすると自動的に左のChromaCamウインドウが開きます。ここで背景ぼかしやバーチャル背景を指定できるのです。この時、写真の猫のように自分の好きな画像ファイルを指定するのは有償版の機能となります。本来はここで課金が必要になると思うのですが、どうもソースカメラがBrioであると認識されたら無料でアンロックされたようです。公式指定ツールだけあって、そういう密約が結ばれているんでしょう(笑)。

つまり、既になんらかのWebカメラを使っていて画質などの面で特に不満がなく、単にバーチャル背景が欲しいだけならChromaCam、ないしは類似のツールを入れてみれば良いんじゃないかということです。有料でも4,000円くらいで買えるものが多い気がします。一方でBrioはじめLogicoolの背景交換を売りにしているモデルだったらChromaCamが無料で有償機能がアンロックされるかも、という感じ。

精度やレスポンスとしては例えばZOOMのバーチャル背景と比べてどうか、という点ですが、んー、まぁ正直似たり寄ったりかな。誤認識して身体の一部が欠ける現象がちょっとだけChromaCamの方が少ない気がします。

要求ハードウェアは

・ChromaCam

「Intel 5th generation or higher Core CPU, or the AMD equivalent (Quad core AMD Phenom)」

・ZOOM(バーチャル背景)

「デュアルコア2Ghz以上(i5/i7またはAMD相当)プロセッサ」

となっていますね。ZOOMのはCeleronとかだとエラーになって起動できません。ChromaCamは「もっと低くても大丈夫だけベストな結果を得るにはこれくらいあるといいよ」的な書き方になっています。

またZOOMの場合はガチのグリーンスクリーンを用意した場合はより低い性能のPCでより良い精度の結果が得られます。

 

 

■画質、音質は良好

ウリの背景交換以外のところではお値段なりで満足のいく性能を有していると思います。4Kはあまり活かせる場面(ビデオ会議ツール)がありませんが、マイクとしての性能はなかなか良いと思います。調整項目などは皆無ですがそれなりにゲインもあり人の声を明瞭に拾ってくれる印象です(そういう使途に特化してチューニング、またはソフトウェア的な処理がされていて逆に音楽などの収録には向かないと思います)。

画角が広すぎるなという時は前述の「カメラ設定」か「Logicoolゲームソフトウェア」でズームすることもできます。背景交換は別ソフトとかややこしい&つかいずらいのが玉に瑕ですが。

またWindows Helloによる顔認証ログインなどにもバッチリ使えています。

 

総じてハード面は優秀、ソフト面は「がんばりましょう」でコスパはただでさえ高いところに、コロナぼったくり価格になってる現在では大変微妙ではあります。それでもまぁどうせ買うなら良いものが欲しいとかいう方、YVC-200のようなイケてるスピーカーマイクも手に入らないので、マイクもマシなWebカメラが欲しいという方には一考の余地があるのかも知れません。

 

 

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