iPhoneから特別定額給付金(一律10万円給付)のオンライン申請でハマりがちな点

私の住む街でもマイナンバーカードを使った特別定額給付金(一律10万円)の申請がスタートしました。私は確定申告をe-Taxで行っており、電子証明書入りのマイナンバーカードを所持しているので早速チャレンジ。パソコンからできるカードリーダーも持っていますが、せっかくなのでiPhoneのみでやってみることにしました。

以下、ハマりポイントをメモしておきます。2020年5月現在の記録なのでシステム改修などでかわっている可能性もあります

■前提条件

  • マイナンバーカードをもっている
  • 公的個人認証サービス等の電子証明書が入っている(ただマイナンバーカードをもっているだけでなく、市役所で追加手続き、課金が必要。有効期限にも注意)
  • 電子証明書のパスワード(2種類、英数字のものと数字4桁のもの。詳細は後述)
  • iPhone7以降のApple Payに対応した機種
  • iOS13.1以降
  • マイナポータル」アプリをインストールしてある

が揃っていることとします。

■申請可能か調べる

後述しますが、途中でアプリとブラウザを行ったり来たりしますので、今どちらが開いているかを意識しておくのが重要だと思います。

  • Safariから「https://myna.go.jp/」にアクセスし「申請はこちら」を選択
  • 少し下にスクロールし、「①地域を選んでください」のところに自分の居住地の郵便番号を入力、緑の「地域を検索」をタッチ→都道府県、市区町村名が表示される
  • 「②検索方法を選んで手続を検索してください」で赤字になっている「特別定額給付金」を選択し、一番下に出現する「この条件で探す」ボタンをタッチ

  • 画面がかわって検索結果が1件と出れば申請可能です。もう一度「特別定額給付金」を選択して「申請する」を押しましょう

■2回のマイナンバーカード読取りとアプリ遷移に注意

・パスワードが複数ある!

実際の申請フローに入ってしまえば記入項目としては特に難しいことはなかったと思いますが、途中2回マイナンバーカードの読取りがあります。1回目は住所、氏名、フリガナ、生年月日などマイナンバーカードを使って読み出せる情報を記入フォームに自動記入するため。2回目は作成された申請書類に電子署名(=ハンコを押すイメージ)をする為です。それぞれに異なるパスワードが必要です。マイナンバーカードには複数の機能があり、それぞれのセキュリティ的な重要性に応じて複雑度の違うパスワードが設定されています(電子証明書の設定時に窓口で指定しているはずです)。1回目の方に使うのは数字4桁のいわば暗証番号的なもの。2回目の方はハンコと同じ意味を持つより重要な手続きなので英字と数字の組み合わせ6−16桁(英字は大文字)で決めたものです。マイナンバー関連は数字のみでもパス”ワード”と読んでいたり、逆に英数字なのに暗証”番号”と読んでたり、省庁や自治体毎に呼び方がバラバラなので注意しましょう。本手続きではすべて「パスワード」と呼んでいますが、入力欄の中に薄い字(プレースホルダー)で「ここでは英数字の方」とわかるようになっているので注目してみましょう。一定回数連続して間違えるとカードがロックされ、窓口にいって身分証明しないと解除してもらえなくなります

2回目の署名の場面で英数字の方のパスワーオを要求されている画面例

「ややこしい!1回で済ませられないのか!」と思うかも知れません。しかし2回とも役割が違うのです。たまたまどちらも「マイナンバーカードを読み取る」という操作によって実現していますが、1回目は個人情報の読取り、2回目は完成した申請書類に電子署名する(中身をロックし、本人が確かに内容を本物だと確認したとハンコ/サインをする)という全く別々のことを行っています。手紙の中身を仕上げるのと、封筒に入れて封かんを施すのが同時にできないのと同じです。

もしかすると1回目の方は自動記入せずに手入力で済ませば必要ないのかも知れませんが、記載事項が一致しないと後日エラーになって帰ってくる可能性もあるので、おとなしくマイナンバーカードを使って自動入力した方が無難でしょう。これだったら役所の記録がそのまま引っ張ってこられるので不一致の可能性はないはずです。

・入力フォームはSafariで、マイナンバーカード読取りは「マイナポータル」アプリで行っている

この2つを行き来しているという感覚をもってないとハマります。何故ならSafariでの記入フォームから緑色の「マイナンバーカードを読取り」ボタンを押すと自動で「マイナポータル」アプリに移ってくれるのですが、読取り終わったあとSafariの記入フォームに戻ってくるのは自動ではないからです。そればかりか、「マイナポータル」アプリのトップ画面に戻ってしまい、そこには最初にWebでもおして「ぴったりサービス」のボタンがあるのです。「今やってるのはこれだよね」とばかりに「ぴったりサービス」を押してしまうとそれこそ最初からやり直すことになります。以下、画面例を添えて説明します。

これが読取り直前の注意書きの部分。赤字のところをしっかり読みましょう。読取り後、「ぴったりサービス」をクリックしないで「◀ safari」(正確にはSが大文字)をクリック、と書かれています。

 

次が実際にマイナンバーカードにiPhoneをかざして読取りが成功した後のボックス。ここにも「Safariを確認してください」とあります。

で「閉じる」で戻った先が問題の「マイナアプリ」のトップ画面です。ここで見えてる4つの入り口はどれもハズレです。必ず左上の赤丸位置の「◀ Safari」を押しましょう。

これは普段にも出ている1つ前に使っていたアプリに戻るショートカットですね。これを使うとさっきまで記入していた画面に戻れ、しかも読取り情報が反映されているというわけです。もしここでアプリ側の「ぴったりサービス」を選んでしまうと、Safariに書きかけてある内容に関係なく、新規申し込みセッションがスタートしてしまいます。ご注意ください。

ヒドいですよねw。どうしてこうなっているかの技術的説明はやや専門的になるので省きますが、ひと言で言うと、アプリを今回の申請制度にあわせて改修するよりも、少しでもはやく受付を開始することを優先した、ということなんだと思います。追々改修されていくと良いですね。

 

Synology DS1517+の10Gbps化とHDD交換

自宅のNURO 2Gbps & ルーター2.5Gbps化にあわせて、メインNASのSynology DS1517+も10Gbps化することにしました。購入したのは純正の10Gbpsネットワークカード。約2万円。これだけ10Gbps化しても意味ないんですが、2.5Gbpsや5GbpsのNICで動作確認がとれているものが見当たらず、USBはなんかプロセッサー占有率が高まりそうで敬遠。

最初からハーフのブラケットが取り付けられていますがフルサイズのブラケットも付属していました。

取付はごく簡単。背面の6つのネジを外してコの字カバーを外すと、すぐにPCI exスロットが見えます。どうやら4xのようですね。2ポートモデルとかだと4x使うのかな?ブラケットの固定方法が一般的な自作ケースと違いますが、まぁ見てわかるレベルです。外側に見えるネジを1本外せば取り付けられます。

増設後にDSMを起動すると「ネットワークインターフェイス」のページに「LAN 5」として出現します(本機は1Gbpsポートが4つあるため)。それ以外使い方でイレギュラーなところはありません。もともとLAN 1にアサインされていたIPアドレスをLAN 5で使いたい場合に、(設定作業もLAN経由なので)少し手順がややこしいという位ですかね。下記の画面で「ネットワーク状態」が「10000 Mbps(一万メガボー)」になっていれば10GbpsでリンクOKです。

コントロールパネルで100000Mbs表示を確認

■HDDも交換&増量

2.5Gbps化のついでに2011年に初代Synology NASのDS1511+を導入して以来いまだ現役となる3TB HDD(WD GREEN)をついに入れ替えることにしました。

DS1511+のHDD換装と実戦投入

当時わざわざ5台の製造ロットが少しでもバラけるように違うお店で購入したお陰か、いまだ2台はエラーもなく動いています。ここまで来たら10年もつか試してみたい気もしますが残量警告(80%)も出たままだし、これから熱くなるし、で予防的に。

以下が交換前のドライブ状況。

交換前

ドライブ2と5が2.7TBなので当初から生き残っている3TBのWD GREENですね。ドライブ3と4が2016年に一度に故障してエラい目にあったヤツで、WD REDとHDSTの5TBに換装済み。この時点では順次3TB->5TBに増量していく予定だったのですが、なんとその後どのメーカーも5TBというラインナップを廃止。その後、2018年にドライブ1が故障し、当時は4TBと6TBこ価格差が大きく4TBで妥協した経緯です。その時、SynologyのDSMがSeagateのディスク故障予測システムIHM(Ironwolf Health Management)に対応していたので、IronWolfをチョイスしました。1つだけIronWolfのアイコンになってるのはそういう理由です。

ということで、今回も引き続きIronWolfにすることは早々に決め、容量とIronWolf Proにするかどうかで悩みました。Proは想定耐用年数(というかデータ書き込み可能容量)が大きいのと、データ復旧サービスが無料で付帯してくる点が違いですが、コスパも大事なので素直にSOHO向け、8ドライブ以下のNAS向けとされている無印IronWolfをチョイス。4TB以上にだけRAID運用時の障害リスクを減らす振動センサーが装備されているので、4Tか6TBかで迷いましたが、どちらにしろきっちりフルのRAID5にはならないので、コスト許容範囲で買える6TB x2台としました。3TB->4TBが2台で2TB増えてもRAID5では実質の増量分はさらに減るので、あまり延命にならないかなと。

Seagate IronWolf 3.5

Seagate IronWolf 3.5

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6TBを後押しした理由はもう一つあって、Seagateがキャンペーンをしていて6TB以上を2台買うと500GBのUSB SSDをプレゼントとのことだったからです。まだ届いてませんが、おそらくこれですかね。

執筆時点で8,000円相当ならまぁお得かなと。先日買ったSandiskよりは遅いし容量も少ないので、具体的な使い道を思いついているわけじゃないですが、まぁなんか使えるでしょうと。

そんなわけでサクっと交換。とはいえ一台ずつリビルドしながらなので結構時間がかかりました。今回もハマったのはリビルド(修復)完了後に、「リマップするには再起動」みたいなダイアログが出て、延期はできても最終的にはやらないとならなそうだったので実行。するとしばらく処理した後に再起動したものの上がってこず。電源LEDが青点滅になりました。ググるとハード故障だと出てきますが、単にブート処理中にも点滅するみたいです。単にこのリマップ作業でブートに時間がかかっていたっぽいのを、一度強制シャットダウンしてディスク全部ぬいて起動するかとか、公式サポートにある手順を試してしまいました。結果ディスク無しだと起動したので、もう一度ディスクをセットして一晩放置したら起動していました。代理店であるアスクの方のガイドにある「ビープ音が鳴って正常起動するまでは、30分近く掛かる場合もあるので、しばらく放置した状態として下さい。」がヒントになりました。Synology公式の方はそうわかって読めばそうと読めなくもないですが、これ単独では「しばらく放置する」という発想には至らなかったかも知れません。なんかリマップ作業やディスクチェックが走ってる時は点滅パターンをかえるなり、読み書きしているディスク毎のランプを点滅させるなり視覚的に区別してほしいものです。

ともあれ、冷や汗をかきましたがどうにか完了。残量が2.46TB->6.93TBと増えました。約4.5TBの増加です。6TB(実質5.5T)を2台追加した割にそれしか増えないのか、、って感じもしますが、まぁSHRだし、他のドライブの容量もバラバラでうまく2/3とはならなかったんでしょうかね(Synology公式のRAID計算機に5TBがなくなってしまったので試算も不能)。

もうひとつ気になってるのは、ドライブアイコンがIronWolfのものになってない点。以前導入したドライブ1のように狼が増えると思ってたんですが…

「IronWolf正常性」タブも出てこないのでIronWolfだと認識されてない模様。そのうちサポートに聞いてみようかな。

2020.05.19追記:問い合わせてみました。「ST6000VN001は将来のDSMバージョンで対応予定だが時期はお約束しかねる。リリースノートに載せるのでチェックしててほしい」てな感じの返信でした。待つしかなさそうですね。

 

 

ATEM Mini Proがついに来た!

4/9に発注して待つこと一ヶ月強、本日5/11にようやくATEM Mini Proが届きました。ヨドバシ.comで掲載前にフォームから問い合わせて非公開注文用ページを教えられての発注でしたが、今みると掲載日が4/8になってますね。出遅れたのか、本当にヨドバシへの初入荷だったのかは不明。4月末に「現状全く未定。次のお知らせは5月末です」ってメール来て絶望しかけてましたが、昨日唐突に出荷メールが来ました。まぁヨドバシにも全然わからないし、売れ筋とはいっても個別にメーカーに問い合わせたり圧力かけたりするほどの商品でもないのでしょう。

ATEM Mini | Blackmagic Design

ATEM Mini | Blackmagic Design

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ちょうどWeb会議の予定があったので急いでセットアップ。とりあえずデジカメのHDMI出力をWebカム入力して使っただけですが、

  • ACアダプタが無印より大きくなっており使い回し不可
  • 発熱が無印より大きい気がする
  • ATEM Setup/Software Controlは共通

という感じ。同じ処理させるだけでも発熱が多いとしたらちょいデメリットですね。プロセッサーが強化されてはいるんでしょうけど、クロックダウンとかが苦手なPentium系みたいなやつなんでしょうかね。まぁファンの音がするとかボタンが熱くて触れないという実害があるわけではないんですが。

さすがに同じことをするための手順は全く一緒でなんの違和感もなくWeb会議を乗り越えられました(途中から映像切ってたしw)。

録画用にSSDまで買ったので追々試していきます。惜しいのはWebカメラ出力とUSBディスク録画が排他なところですね。後者はUSBホストモードになるので1つのUSBポートをハブとかで増やして共用とかできないのは仕方ないのですが。

とりあえず無印の方も品薄なうちにProが手に入ってよかったです。無印の引き取り手もすぐに決まりました。すぐにPro機能を使う用事があるわけじゃないですが、「いざとなったらアレもできるコレもできる」という環境が手元にあるのは安心です。

 

iOSのOutlookの特定タブをURL Schemeで開きたい

先日、Teams会議を扱うためにiPhone/iPadのOutlookをカレンダーをメインのカレンダーアプリにしようと考えました。

Microsoft Teamsとカレンダーを個人カレンダー(Apple/Google)と一緒に扱う方法

そこで気になってくるのは、ホーム画面から1タップでメール又はカレンダー画面を開きたい、ということ。Outloolを開いて、そこから目的のタブに移動するという1手間が煩わしい。

もしかしてカスタムURLスキーマで直接カレンダー画面に遷移できるんじゃ?と思いリサーチ開始。割と簡単に発見できました。

で月カレンダー画面が開きます。1日カレンダーなら最後をdayにすれがOKです。残念ながら「3日」と「議題」(リスト)は不明です。

これを「ショートカット」アプリなどを使ってホーム画面にショートカットを作りなりしておけば、1タップでカレンダーが選択された状態でOutlookを呼びだせます。まぁ画面遷移アニメーションが入ってコンマ何秒余計にかかる感じですが、操作が増えるよりはいいかなと。

が、しかし、メールの方がググっても見付からず。たぶんeventsのかわりにmailとかmessageとかinboxとかいうのが入ったり、?以降のオプションでアカウントやメールボックスが選べるんじゃないかと期待したんですが、色々試しても成功せず…。真ん中の検索タブもsearchとかfindとかでもダメ。

まぁメールはデフォルトなのでこちらは普通に本来のアイコンから起動してもいいんですが、直近でカレンダーを使っててメモリ内に起動して残ってたりするとそのままカレンダーが出てきちゃったり。惜しい!

どなたかメールタブで起動するURIを発見されたら是非コメントにて教えてくださいm(..)m。

ちなみにメールの作成画面を呼び出すのは

とかでいけるようです。

dgKeyframe2Chapterをリニューアル/オープンソース化しました

かなり以前、TMPGEncシリーズのチャプターインデックス情報ファイルである.keyframeファイルを、mp4chap.exeなどに読み込ませる「hh:mm:ss:fff」形式のタイムコードファイル.chapters.txtに変換するdgKeyframe2Chapterというユーティリティを作成しました。

dgKeyframe2Chapterをリリースしました

dgKeyframe2Chapeter 1.3をリリースしました

もう10年近く前ですね、、

自分でもだいぶ使用頻度が落ちてきていますが、たまに機能要望などをいただくので世界で10人くらいは使っておられるのかも知れません(笑)。そして先日久しぶりにまたリクエストをいただいたので、COVID-19でヒマなGW中にやってみましょうかと久しぶりにソースを開いたら、あ、これVB.NET/WinFormsで作ってたんだった…リクエストのあった機能を足すだけなら頑張って思い出して作るのもアリでしたが、今後もメンテするとなると慣れているC#/WPFで作り直そうと決意。といいつつC#も数ヶ月ブランクがあって色々忘れておりGW中かかってしまいましたが一応完成。

ついでにGithubでソースも公開しておきました。通常利用の場合、「Release」タブから最新版のzipをダウンロードしてください。そんなに自分で使い込んでないので、細かいバグや使い勝手の悪さがあるかも知れません。なにかあればGithubのIssuesかこの記事のコメント欄にでもお知らせ下さいませ。

どうせなら最新版でと.NET Frameworkも4.8ベースに移行したので環境によってはそちらの導入も必要になるかも知れません。Windows 10 May 2019 Update (1903)以降なら導入済みのはずです。