Sesame3から5にリプレイス ~360度以上の回転に対応?

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前々宅からQrio、Akerun、Qrio2、Sesame3と乗り継いで来たスマートロックですが、新進気鋭のメーカーCANDY HOUSEのSesame3は非常に満足していました。

去年出たSesame4は性能アップがメインだったのでスルーしましたが、2023年モデルのSesame5はいくつかの気になる新機能が(待っていれば3/4にも実装されそうなものの)あったり、価格も更に下がっていることもありいち早く新機能を試すために買い換えることにしました。

■2023年モデルSesame5の特徴

  • 角度センサーの仕組みがかわり、高精度、長寿命化
  • Sesame Touch/Pro対応
  • オープンセンサー対応
  • Matter対応予定
  • ホワイト/シルバーモデルの追加
  • サイズ変更で対応環境が増加
  • 少しだけスリムに

など。ソフト的な部分は旧モデルも追々対応するようですが時期もわからず、この価格(3,980円!)なら買い換えてしまった方がいいなと。またほとんどの家庭では関係ないのでしょうが、我が家的には後述の「360°以上の回転に対応」が気になりました。

新機能としてはSesame Touch/Proが注目です。ドアの外側につけて解錠を簡便化するユニットです。指紋とFelica/MIFARE、Proではさらにテンキーによる暗証番号も使えます。Felica対応ということで、物理カードだけに限らずiPhoneやApplePay、おサイフケータイ対応Android端末、Google Watchなどもかざして解錠ができるようです。個人的には見た目にコンパクトな無印が良いと思って注文しましたが、同居人が指紋認証にことごとく嫌われる指をしているので、テンキー付きのProが良かったとブツブツいっています。指紋センサーがスマホより大型化されていて精度も期待できますし、そうでなくてもスマホやウォッチで解錠できるのでいいんじゃないかと持ってるんですが、まぁ試してダメだったらProを買い直すかも知れません。いずれにせよこちらは1ヶ月ほど先になります。

またQrio2などにも付属していたドアの開閉を検知するマグネットセンサー「オープンセンサー」が別売りながらラインナップされました。従来オートロックは解錠してからの遅延秒数で行うしかありませんでしたが、ドアが閉じたことを検知できるようになることで、確実にドアが閉まったタイミングでロックをすることができるようになります。我が家では締め出しが恐くてオートロックは無効化していますが、一度置き配された荷物にあたってドアがきちんと閉まってないにも関わらず、Sesameの施錠操作だけで鍵をかけたつもりで外出してしまい猫に脱走された苦い経験があります。施錠/解錠とは別で「ドアがきちんと閉まっている」ことを確認できるということで、こちらも予約注文しました。もしスマホを持たずに締め出されてもSesame Touchで解錠できるのならば、オートロックも安心して使えるかも知れません(同居人が庭に頻繁に出入りするので結局面倒くさがられてOFFにする可能性も大)。

■先行して届いたSesame5を取り付け

取り付けに関しての互換性は高く、Sesame3からのリプレイスは簡単でした。ウチは賃貸なので、木製ドアに粘着テープを直接貼るのは憚られる為、写真のようにサムターンの下に板をはさんでそこに取り付けていたのですがフットプリントは全く同じなので、サムターンを掴むアーム部分のネジ締め位置を同じに変更しただけで秒で取り付け終わりました。

4はスキップしてるのでわかりませんが、3に比べると心持ちモーター駆動音が大きくなったかな?という気がします。耳触りというレベルではないですが、3の方がほぼ無音で、サムターンの「カシャン」という音の方が聞こえていた印象です。5はその前にモータートルクがかかる時点で「ウィーン」とやや勇ましい音がします。

逆にいうとそれ以外の違いはまったくわかりません。アプリ上での使い勝手も同じ。

手前のサムターンの上に貼りだした部分が若干薄くなっていますが、ドアをあける時にたまに身体にぶつかってもげて落ちるのが減るか?っていうほどの違いはなさそうな気がします。ウチのドアは重いし、両手が荷物で塞がった状態で開け閉めする時に、背中や腰をドアに当てるようにして出入りすることが多いので、割とやるんですよね。脇腹とかにぶつかってグエっとなったり、当たり所が悪いと外れて落下したり。

■360度以上の回転に対応?

前機種Sesame4 は「対応サムターン回転角度: 360°対応可能」だったのに対し、Sesame5では「360°以上の数回転も対応可能」となりました。

まぁほとんどのユーザは気にも留めない要素でしょう。大抵のドアはサムターンを垂直から水平に90°回すだけで解錠/施錠が切り替わり、それ以上は回そうと思っても回りません。しかし我が家のどこぞの外国製のお高いサムターンは、2回転くらいしますw。解錠/施錠が切り替わる瞬間はさほど広くない角度なんですが、それ以上に無駄に空回りするんです。なので単に機械的に+90°で解錠、-90°で施錠、とはならないのです。常にスマートロックだけが回るならそれも可能ですが、人力でうっかりそれ以上回したりしていると、回転が不足してしまうのです。私の知る限り、このSesamiシリーズだけが360°まで対応していました。しかし360°止まりでした。ついにSesame5が360°以上にも対応したというわけです。きっと0.1%にも満たないニッチな部分に腐心してくれて本当にありがとう!

で、具体的にどういう形で360°以上に対応できるのか実験してみたんですが、、、なにも変わってなくね?という感じ。解錠位置と施錠位置を360°以上回して記憶させても、結局360°内の角度が再現されるだけで、人間がやってみせただけ回してくれるようにはなっていませんでした。周回がスキップされてしまうので、実際の施錠/解錠状態からは乖離した偽のステータスがアプリ上に表示されてしまうので非常に危険です。説明書はもちろんアプリ上にも設定項目やガイドも見当たらず、Sesame3から良くも悪くも変化を感じませんでした。残念。

結局3Dプリンターで自作した回転止めパーツを下に貼り付けて物理的に180°回らなくする運用は継続になりそうです。

Sesame Limitter v6

Sesame5ではベース部分の奥行きがスリム化されましたがかろうじて流用可能でした。これは3Dプリンターをもっていない頃にDMM.makeで出力依頼したもので、微調整ができてないまま妥協して使ってますが、今なら自宅で出力できるので、この機会にもう少し最適化もしてみようかな。

■Sesame Touch、オープンセンサーのレビュー予定地

(届いたら書く)

■まとめ

期待した360°以上の回転対応について情報がない現状では、単に少しうるさくなった気しかしないアップデートでしたが、公式曰く「呆れるほの安い」というコスパで、回転センサーの寿命や精度が向上したり、Sesami Touchやオープンセンサーがいち早く試せるという下準備と思えば不満はないです。Sesame3もまだまだ使えるので今度帰省した時に実家にでもつけてやろうと思っています。

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