照明スイッチコスモワイド21用SwitchBotマウンターの自作

余っていたSwitchBotで玄関(ポーチ)の照明を制御して、日没頃に点灯、夜明け頃(ないし就寝頃)に消灯ということをしようと思ったんですが、スイッチの形状的に上手く固定できませんでした。

ウチの玄関照明のスイッチはPanasonicのド定番商品コスモワイド21シリーズのラウンド型三連タイプです。フレーム(化粧パネル)が湾曲しておりSwitchBotを貼り付けられる平面がないのです。

当然ここに目を付けた方はいて、オリジナルのマウンターを販売している業者(個人?)がいます。

こういう壁とフレームの間に挟み込むタイプと、

外枠として取り付けるタイプが売られています。

ちなみにコスモワイド21は、というか世のコンセントプレートのほとんどは、こんな構成になっています。SmartBASEはおそらくプレート枠のネジを緩めて壁とプレート枠で挟み込んで固定するんじゃないかと思います。SwitchFrameは化粧プレートをしたままの状態で上から囲むようにとりつけるだけなので取付は簡単そう。

自分の記憶ではSmartBASEの方が早くからあったような気がします。

でまぁ素直にこれを買っても良かったんですが、せっかく3Dプリンターもあるしモデリングの練習も兼ねて自作してみようと。

最初はSmartBASEのようにプレートの裏側に挟み込むタイプを設計しました。その方がSwitchBotがボタンを押し込む反力で外れてしまうことが防ぎやすいかなと。しかしプレート枠の裏に固定プレートを差し込んで高さが上がってしまうせいか、SwitchBotがボタンを押しきれずに一定の確率で押し込みに失敗していました。ボタンの上に薄い板を張り付けて厚みを増してみたんですがダメ。

しばらく忙しくて放置していたんですが、家族からクレームが来たので、まぁ諦めて既製品を買うか~とAmazonで検索したところいつのまにかSwitchFrameを発見。こちらは上からはめ込むだけで工具不要で取付けできる点と、SwitchBotが貼り付けではなくボックスに仕込む形にして反力での浮き上がりを防止している点。なるほどこれは上手くいくかも知れない。

ただちょっとお値段が高いのと、今回必要なのは三連スイッチの一番上のみ。SwithFrameのようなボックス形状だと空き箱が2つ残ってしまい不恰好になってしまいます。ボックスが上と下だけのバリエーションもありますが、上だけ、というのが無い。

ほんならやっぱり自作するしかない~、ということでほぼイチから再設計。固定方法はSwitchFrame形式で外枠はめ込み方式にして高さを浮かせないよう配慮。SwitchBot固定はSmartBASE式というか、両面テープで貼り付けるだけ。いわばハイブリッド型にしてみました。そして三連のうち一番上のボタンに1つのSwitchBotをつけるだけのシンプル設計に。

出来上がったモデルはこんな感じ。

白で造形して実際に取り付けてみた状態。余っていたSwitchBotはブランド立ち上げのクラウドファンディングで入手した白黒セットの黒の方でちょっと合ってない…そういう意味ではSwitchFrameのような箱型だと色の違いを隠せて良かったかも。

ちなみに白はこちらで使っています。

上からみるとこんな感じで、コスモワイド21の湾曲した化粧パネルに沿う形状でモデリングしています。

結果として今回はバッチリ動作しました。外枠式は反力で浮いてきてしまうのではと懸念がありましたが、いい感じにぴったりキツキツにはめ込む形になっているので、現時点では外れる気配はありません。ネジも両面テープも使わないので賃貸フレンドリーです(SwitchBotの固定は両面テープです)。

SwitchBotで上手く押せないので、いっそSesame Bot 2に買い換えようかとも思っていましたが、なんとかモノにできて良かったです。

■運用体制

まずSwitchBot本体はこれ。クラウドファンディング当時「SwitchBot」といえばこれしかなかった。本当に急成長したものですね。いい加減、さらに小型化した新モデルとか出ないのかな。

これをWi-Fi経由で広域操作するにはハブと呼ばれるアダプタが必要です。いわゆるネットワーク機器のスイッチングハブとは別もの。

こちらはいくつかモデルがあって、今買うならこれがオススメかな。エアコンや照明などを赤外線リモコン信号を模倣して操作する機能もある。またこのハブ2は温度計機能もあるので、ペットや高齢者のいる家庭で室温モニタリングにも使えます。照度センサーもあるので、「部屋が暗くなったら」みたいな条件による自動制御もできます。

温度計、照度センサーのない廉価モデル(ハブミニ)をこれから買うならMatter対応版が良いでしょう。Matterは業界標準の新規格で、iPhone/iPadの「ホーム」アプリから直接操作ができたりします。見た目も値段も同じでMatter対応前のモデルもあるので間違えないように買いましょう。

いずれかの「ハブ」にSwithBotがBluetoothで接続し、ハブからWi-Fiでインターネットに接続することで、家の外からでもSwitchBotを制御できます。またタイマーや色々な条件による自動制御もできます。我が家ではこれで時刻指定でオン/オフしています。日の出/日の入りを選んで通年で自動化することもできますし、帰宅に合わせて点灯みたいなことも可能です。

また玄関の置き配ラックで荷さばき作業をする時に、いちいち家の中に入って壁スイッチを操作しなくていいように、「リモートボタン」も外に設置しています。

こんな感じでルミナスラックに取り付けてあるので、必要と思った時にその場から点灯/消灯できます。誰でも操作できちゃいますが、まぁ照明が点くだけですしw。むしろ宅配業者さんには必要なら使ってほしいです。

こちら3Dプリンターでルミナスラック専用ホルダーを作っています。

まぁ、今回のアップデートでスケジュールON/OFFが完璧に動作するようになれば、手動操作は一切しなくて良くなるかもですが。

■まとめ

以前どこかSNSだか5ちゃんねるだかで、玄関LED照明を点けっぱなしにするよりSwitchBot運用コストの方が割高、みたいな話も読みましたがソースが定かではありません。やはり不要な時間帯は消しておいた方が精神衛生上も良いですし、防犯的にも動きがあった方が在宅アピールになって良いでしょう。

今回のアップデートで玄関ライトがしっかりSwitchBot制御できるようになってまたひとつIoT住宅化が進んで達成感あります。年内にタスクが1つ消化できて良かったです。

Teraのバーコードリーダー6200のバッテリー交換

2020年に購入したバーコードリーダーの充電池が劣化して、満タン表示から数分で電池切れするようになってしまいました。

今だったらコレ辺りが代替品になるんでしょうが、ダメもとでバッテリー交換できないか分解してみることにしました。

■分解開始~ん

まず赤丸の4つのネジを外します。

すると上蓋がパカっと外れますが、中でディスプレイとメイン基板がリボンケーブルでつながっているので、ゆっくり慎重に開けておきます。

ピンセット等で下の写真の黒いパーツを矢印の方にズラしてやると、ディスプレイから来ているフラットケーブルの青いプレートがスルっと抜けます。

メイン基板の赤丸の4つのネジを外します。

むしろこちらを先に抜くべきですが、赤丸がバッテリーケーブルです。とても小さいので、ケーブルを引き抜いてしまったり、基板側のコネクタごともぎ取ってしまわないよう慎重に抜きます。

度々紹介しているこういうコネクタ抜き工具があると楽です。

ENGINEER エンジニア 基板コネクター抜き SS-10

ENGINEER エンジニア 基板コネクター抜き SS-10

859円(06/06 02:53時点)
Amazonの情報を掲載しています

バッテリーを押さえているプレートを固定しているネジ3つを外します。

外れたバッテリーがこちら。Li-ion(リチウムイオン電池)で18650がサイズ(直径18mm x 全長650という意味)で3.7V、容量は6.66Whのようです。mAhでいうと1800mAhということでしょうか。そして重要なのはコネクタ付きケーブルが溶接でついている点。なにもついていないバッテリーに自分でケーブルをつけるのは大変(半田とかでは無理)。買うならケーブルが溶接でついているものが良いです。

Amazonで探すと、ケーブル付きはかなりレアで、執筆時点でこれくらい。

ちょっとケーブルが長く、値段が高く、納期も長かったので見送り、アリエクで探して購入しました。3,800mAhが二個入りでも379円+送料1,017円でした。

しかしコネクタの大きさとケーブルの太さが全然違ったorz。

上が最初についていた電池のもの、下がアリエクで買ったもの

買う前から「もしコネクタが違ったらピン抜いて差し替えればいいや」と思ってたんですが、ケーブル径まで結構違って刺さらなそうだったので、ちょん切ってハンダ付けで繋ぎ直しました。

■とりあえず使えた

寿命などはもう少し使ってみて様子見ですが、とりあえずつきました。スペックを信じるならば容量も1,800mAhから3,800mAhになったので今までよりも一度の充電で使える時間も長くなったかも?

コネクタが同じものが選べるならもう少し高くでもそちらがいいかも。コネクタの規格の見方を勉強しないとです。

iPad miniを6から7(A17 Pro)へ更新

主にお風呂読書端末となっているiPad mini 第6世代(以下6th)を第7世代(A17 Pro、以下7th)に買い換えました。もともと6thはパートナーに誕プレでもらったものだったんですが、今回も夏の車椅子生活の補助をしたお礼ということで差額プレゼントしてもらいました(6thを売却したお金は還元)。

パートナーが車椅子生活を脱してから随分経ってるんですが、ここまで引っ張ったのは買い換える必要あるか迷いがあったためです。ちなみに元は買うか迷っていたPlaystation Portalを「ほなお礼に買ったるわ」となったのが始まり。ただPS5自体ほとんど使っておらず、直近でやりたいタイトルもなかったので保留にしていました。そこからiPad mini 7thが発表になり、「6thを売ってそれにPlastation Portal代を足せば7th買えるんじゃね?」ってことになりました。

6thから7thにして主な変更点は、

  • プロセッサがA15 BionicからA17 Proになり、基本処理性能アップ
  • メインメモリが4GBから8GBへ
  • ゼリースクロールが改善
  • Apple Intelligence対応
  • Wi-Fi 6から6Eへ(6GHz帯が使えるようになる
  • 最安モデルが64GBから128GBへストレージ倍増
  • Bluetoothが5.0から5.3へ
  • Apple Pencil Proに対応

といった辺り。電子書籍端末としてはそこまで影響がなく、来年日本でApple Intelligenceが解禁になった時に恩恵が感じられるかな?といったくらい。ただそれ(Apple Intelligence)も作文とか写真編集とか現状でiPad miniでやらないようなことならどうかなぁとか。

ゼリースクロールも6thでそこまで気になってない。目立ちやすい縦持ちがメインだけど、電子書籍を横にめくるくらいでは影響ない。

ストレージが結構カツカツで、OSアップデートするのに一時的にアプリを消さないと、ということがちょいちょいあったんですが、何故か最近言われなくなりました。そもそも使ってないアプリを自動再インストールされなくなったとか、写真の同期制御がかわったのか。でもまぁ倍増するなら安心感はあるかな。

Wi-Fiはアクセスポイントは6GHz化してあるので、これもまぁ恩恵あるかな?でも速度も貫通力も5GHzとそこまで代わらなそう。5GHzが混んでる時のオフロード先にはなるけど、住宅街なのでそこまでって感じ。

Bluetoothデバイスもほぼ使わない。

こうして書いてても「あれ、買い換えなくて良かったんでは?」と思ってしまうw。

まぁでも現状で英語モードにすれば使えるApple Intelligenceを先行して試すのに、常時英語UIにしておいてそれほど困らない端末として1台あるといいかなとか、陳腐化しない(高く売れる)うちに処分して買い換えるのは自分の基本戦略だしということでお願いすることにしました。

ちなみに自分で追い金をしてコミック見開きが快適そうなAirやPro 11’もチラっと考えたんですが、仕事で手書き記録に使う12.9′ M1 iPad Proと棲み分けが微妙だなと思ってやめました。お風呂ではTouch IDが上手くいかないことが多いので、Face ID機への買い換えは魅力の1つだったんですが。

ちなみに2年使ってバッテリーは96%でした。6thは設定アプリでは調べられませんが、Appleにチャットでサポート依頼すると遠隔診断してもらえます。7thからは設定アプリでバッテリーヘルスも見られますし、いたわり充電(80%までしか充電しない)もできるようになったので、より長期使用による劣化を監視/軽減できそうです。これが地味に嬉しいアップデートかも知れません。

■数日使ってみて

購入したモデルは128GB、Wi-Fiモデルのスペースグレー(MXN63J/A)。

データ移行をしてすぐに出品してしまったので、6thと7thを比べながら使ってはおらず、また外観的にも防水ケースに入れ替えたので全く差が無く、正直買い換えた感は希薄です。

それでもまぁ使ってると、「あれなんか妙にヌルサクしてね?」と思う瞬間はあります。ブラウザのスクロールとか電子書籍のページめくりとか。A17 ProのGPU性能の恩恵なんでしょうか。

英語UI/英語Siriに切り替えてApple Intelligenceを試用してみていますが、まぁこんなもんかという感じですね。そもそも英語だと作文系機能はあまり使う場面もなく、調べものはPerplexityかChatGPTアプリでえぇやんという感じ。OSに統合されてて便利なところはありますが。Siriは聞き取りできないと黙って引っ込んでしまう感じで、正直まだ使いどころがないですね。写真編集も消しゴムくらいしかやってないですが、まぁ普通。

OSの言語設定を英語にしていると割と不便なこともあるかなと思ってましたが、実は今はアプリ単位で言語指定できるので、必要に応じて日本語を指定しなおしてやれば普段使いには支障がないということが判明しました。iPad miniに入ってるアプリ数はさほどでもないので1つずつ変更してもさして手間ではなかったです。iPhoneでも同様のことはできるんでしょうがどうしようかなぁ…

まぁ追々使ってまた違いを感じたら追記していこうと思います。

ともあれ、AI機能は個人的にはこれから当たり前に活用されていくと思っているので、備えができたのは良かったなと。これでiPhone (16 Pro Max)、iPad Pro (M1 12.9’)、iPad mini(A17 Pro)と全モデルApple Intelligence対応となったので、日本語対応バッチコーイ!という感じです。

富士通ゼネラルエアコンのWi-Fiアダプタが突然無償交換です言われたけど、部屋に人を入れたくないのでDIYで交換しました

我が家には現在2台の富士通ゼネラルのエアコン、ノクリアが稼働しています。厳密には1台はほぼ使って無くてコンセントも抜かれた状態ですが、、

どちらにも別売りのWi-Fiアダプタ、APS-12Bをつけてスマホアプリ制御できるようにしていました。以前3台あった頃、これも3個買って自分で取り付けたんですよね。1台はエアコンを処分する時に一緒に回収に出してしまいました。

さて、それがある日、アプリを立ち上げるとこんなお知らせが。

アプリリニューアルにあわせてアダプタ自体も交換が必要になります。無償で工事に行くから希望日を教えてね、と。イヤイヤイヤ、、向こう都合だから無償なのはまぁ良いとして、引っ越し直後以外で他人を家に上げるのはハードル高杉。2台ともエアコンの真下にラックがあって精密機器が山積みです。1時間かそこらの工事のために片付けるとか面倒くさい。さりとてそのまま作業してもらうのも申し訳ないし危なっかしい。

APS-12BもDIY取り付けなので、交換も自分でできるはず、と思ったものの申込み時に相談してみようとするも、自由記入欄の類は一切なく、、仕方なく一旦申し込んで下請け工事の人との日程相談になった時に「工事やったことにしてモノだけ置いていってくれませんか?」と頼んでみるかーと。

(スマホアプリのお知らせから飛ぶ申込みフォームとは別にお問い合わせフォームもありました。)

で、最初に電話がかかって来た時に出られず、後でSMSで希望日を教えてねというメッセージが来ました。そこで「自分で取り付けできるので、配送または玄関に置いてっていただくことはできませんか?」と返信してみたのが10月上旬。そこからずーっと返信がなく、更にもう一度申込みフォームから申請してみるなどしてましたが、12月下旬になってようやく配達のみでOKという返信が来ました。想定外だったので社内調整してくれてたんでしょうか。最終的に下請け工事屋さんではなく富士通ゼネラルのサービス部門ぽい人の名刺いりて自宅まで直接紙袋に2台入れて届けに来てくれたようです。

こちらが届いた後継アダプタのOP-J03A(のパッケージ)です。間が空きすぎて2台あることが忘れられてないか不安でしたが、しっかり2台入ってました。

■早速取り付けていく!

我が家のモデルはAS-X22FとAS-C22Fです。それぞれに旧アダプタがついているので、そのコネクタを抜いて呼び線として紐かなにかをつけて反対側から引っ張って抜けば、元の経路に引き戻すのはゼロからより楽なんじゃないかな?という目論み。

ただ最後に取り付けたのは数年前なので手順はほとんど忘れており、改めて公式ドキュメントを参照しながら行っていきます。

下記のURLに型式を入力/選択し、出てきたドキュメントタイプ欄で「アダプタ取付説明書」を選べば、図解/写真入りの詳細な手順書PDFが閲覧できます。
https://www.fujitsu-general.com/jp/support/downloads/search/index.html

基本的にはそれを見ながらやるのが良いと思いますが、一応取れた範囲の写真を載せておきます。

あくまで自己責任で作業してください。

初級編 AS-C22F-W

必ずコンセントを抜いて作業をしてください。

フロントパネルとフィルターを外した後、底面のネジ隠しフタをマイナスドライバーなどでこじって外し、中のネジを3本外します。

次にガワをまるっと外します。赤丸のネジ4つを外します。一番右のを外すとグレーのカバーが外れるので先にとっておきます。次に矢印部分がツメではまっているのを下は左右、上は上に引っ張る感じで外すとまるごと外れます。

1つのガワパーツでまるっとここまで裸になるのはさすが廉価モデルという感じ。コスト節約のための工夫なんでしょう。

次に右側の金属カバーを外します。正面から見て赤丸の二箇所のネジを外し、パネルを手前に少し引くと奥のツメが外れて右にパカっと開きます。

これでメインボードが露出しました。赤丸がコネクタ、赤線がケーブルです。これを新アダプタに入れ替えていきます。経路は「アダプタ取付説明書」に細かく指定されているので従っておきます。そうしないと思わぬところでケーブルを噛んで断線とかしてしまう可能性があるのできっちり指定経路(このケーブルの裏を通すとかタイラップで留めるとか)通りに引き回します。

ケーブルを噛まないように注意して金属パネルを戻します。赤丸の二箇所にツメがあるのでそこをしっかりとはめ込んだ上で矢印の向きに押し込みます。奥のツメがしっかりはまってないとパネルが右にパカパカ開いてしまいます。奥までしっかり固定できてて開かないことを確認してください。

パネルやフィルターを戻して、最後にアダプタを固定。付属ネジは使わず両面テープで固定しました。

本体右側面にアダプタを付けた場合ケーブルがかなり余ります。自分は下側のルーバーの奥のスペース(最初に外したパネルの上)にタイラップでまとめて隠しました。

上級編 AS-X22F-W

こちらは自動フィルター掃除機能付きなので構造が複雑です。

今回もコンセントを抜き、フィルターを外します。フロントパネルは跳ね上げて置くだけでOK。

下部パネルのネジ隠しフタを取り、ネジを3つ外します。

赤丸の7本のネジを取り、内部パネルをとります。ここはむしろC22Fよりも素直に手前に引っ張って抜ける感じ。

パネルをとり、手前のプラパネルを手前にパカーンと開いて降ろすと、奥に金属カバーが出てきます。赤線でなぞっているのがアダプタのケーブルです。電源の赤白黒のVVFケーブルと一緒にコード留めで固定されています。

金属カバーが左右の赤丸の辺りのツメで固定されています。左側のツメを軽く開くと外れます。

金属カバーを外すと基板が露出。赤丸がコネクタです。

コネクタのアップ。「NET」と書いてあります。

VVFケーブル(赤白黒が入った灰色の太いケーブル)と一緒にこの部品で固定されているので、赤丸のネジを外し、右側を引き抜いてケーブルをフリーにします。

公式手順ではVVFケーブルの1,2,3も外して一緒に背面へ抜くよう指示されていますが、エアコンが壁についている状態だとたぶんあまり意味がないので、そちらはつないだまま作業しました。

旧アダプタのケーブルを後ろに引き抜いた後、改めて新アダプタを引き戻す為、呼び線となるビニール紐もコネクタに結んでビニールテープでグルグル巻きしておきます。コネクタに負荷がかからない、かつ途中で紐だけスッポ抜けないよう結び方を気をつけてください。

コネクタが幅広で、VVFケーブルを残したまま引き抜くのは結構狭くて大変でした。気持ち左に寄せるようにして抜くと良かった気がします。

後ろ側に引っ張るところがこんな感じ。一度パネルの外に出ているケーブルを中に引き戻し、前後にある程度自由に動くようにしておきます。前後に動かしながらどちらに寄せると緩くなるか確認します。ウチの場合は正面からみて左寄りにするとよく動く感じでした。コネクタを引きちぎらない程度に力を入れて抜き出します。ここでどうしても抜けないようなら公式説明書通りVVFケーブルごと外さないとダメかも知れません。冒険はしない方が無難でしょう。

ちなみにウチの場合は写真のように右サイドパネルの穴から外に出ていましたが、新配線は中を通して、より綺麗に経路を変えました。

どうにかコネクタ部まで後ろ側に抜けた状態。ここでテープを外して紐を新ケーブルに結び直します。なお、アダプタ側の根元は抜けないので、事前に最終経路をしっかり確認し、外装パネルなどの穴を先に通してから紐に結ばないと、せっかく通ったあとでやり直すことになります。

新ケーブルを結び直したらまたフロント側から紐を引っ張ってケーブルを通していきます。

フロント側にケーブルが通ったら後は元通りに基板上のコネクタに差し込み、経路を指定通りにまとめ、各種パネル類を戻していきます。

■Wi-Fi設定とアプリ移行

エアコンの電源を入れ、Wi-Fiアダプタ上の3つのボタンのうち、一番上を3秒、続いて真ん中を3秒押すとWPS設定待ち受け状態になります(真ん中のランプが点滅)。ここでWi-Fiルーターのハードボタンまたは設定画面からWPS登録受け付け状態にすると自動的にWi-Fi設定が完了します。富士通ゼネラルのWi-FiアダプターはWPSでのみ設定で、自分でSSIDとパスワードを入力して設定することはできません。昔このエアコンを買った頃はWPSがないYAMAHAのアクセスポイントを使っていた詰んだのですが、BUFFALOで普通にWPSが使えるので楽でした。真ん中のランプが点灯になればWi-Fi接続完了です。

次に「どこでもエアコン」に代わる新アプリの「ノクリアアプリ」をスマホにインストールし追加手続きをします。まずノクリアアプリを起動するとログインを促されるのですが、どうも今まで「どこでもエアコン」で使っていたID/PWではダメで新規登録するしかありませんでした。「パスワードをお忘れの場合」からメールアドレスを入れても一向にメールが来ません。公式サイトをみてもアカウント作り直しについて触れてるところはナサゲだったんですが、ChatGPTさんはなぜか「別だから作り直せ」と教えてくれました。

しょうがないので同じID、PWで新しくアカウントを作成し続行。エアコンを追加するフローに入ると、改めて上ボタンを3秒押せ、真ん中を3秒押してWPS登録しろ、と言ってきますが、たぶんここは本当にやり直さなくても「次へ」「次へ」で進んでいけばOKです。エアコンもスマホも同じWi-Fiにぶら下がっていれば、アプリがエアコンを発見してくれます(少し待たされました)。なぜか初期ウィザード中は部屋名が選択式で一旦「その他」を選んで、後から設定画面で書き直す必要がありました。

新しい「ノクリアアプリ」はGoogleのマテリアルデザインっぽいモダンな外観になりましたが、できることはさほど変わらない様です。機種自体が古いからかも知れません。相変わらず逐一確認ダイアログが出て1手煩わしいのも同じ。

確認ダイアログ

手間がかかった割にユーザメリットは特にないかなーという感じです。

■まとめ

2台合計で2時間くらいかかった気がしますが、というか最初にお知らせをみて即申し込んでから2ヶ月もかかりましたが、ようやく新環境にすることができました。どういう事情があったのかわかりませんが、ハードごと変更なんて面倒くさいことをしてくれたものです。その割にアプリでできることは大してかわりなくちょっと残念。

最初は工事の人を部屋に入れるくらいならもうWi-Fi操作は諦めて、Nature Remoで赤外線経由の操作だけにしちゃおうかとも考えましたが、なんとか現状維持はできてホッとしています。

まぁ普通の人はそこまで人を部屋に上げることに忌避感はないでしょうし、普通に申し込んでサクっと終わらせてることでしょうけども。

ちなみに古いアダプタは特に回収の指示もないし処分していいのか一応SMSで聞いてみているんですが、今のところ返事がありません。しばらくは保管しておくかな…

余談: ネジ隠しフタを無くしたので3Dプリンターで作成しました。

C22Fの作業をしている時に、うっかり底面パネルのネジを隠すフタを落として紛失してしまいました。

仕方ないのでノギスで測って3Dプリンターで複製。微妙な左右の突起の加減を再現しきれずまだ調整中ですが、なんとかなるでしょう。

同じ様に紛失した方がいたらご相談ください。

UPSにもなるEcoFlow River 3 Plus着弾!

予約商品にも関わらずBlackFrydayセールで割引き販売されていた新商品のポータブル電源、EcoFlow River 3 Plusが到着しました。

なお執筆時点で今度は2025年1月5日まで年末年始セールをしているようで、税込み¥39,800が¥29,850で買えるようです。バナー貼っておきますのでこの記事を参考に買ってみようかなと思われたら是非こちらからお買い求めください(筆者にアフェリエイト収入が入ります)。

商品の特長などはこちら。

本記事では早速開封&設置をしていこうと思います。

付属品は比較的シンプルでAC電源ケーブル、車載用シガーソケットケーブル、UPS用USBケーブルの3本が付属するのみ。

各入出力ポートの配置はこんな感じ。

フロント

フロント面はディスプレイ、AC出力、DC出力、USBポートx3に加え、主電源ボタン、AC/DCの各ON/OFFスイッチ、ライトON/OFFスイッチとなっています。理路整然とした配置なのでマニュアルを見なくても操作方法は明確です。

ただ後でも述べますが、UPSとして常用しようと思うと、AC ON/OFFボタンは不用心すぎます。NASやサーバーをつないでいても短押しでパツンと電気が遮断されます(サーバーが落ちます)。せめて3秒長押しとかにできるといいのですが設定を見た限りできなさそう。

続いてリア。

リア(入力系ポートのフタ閉)

2つのAC出力ポートがあります。UPS用途として常用するにはこれらが背面にあるのは前面がスッキリしてGood。

入力ポート類とUPS用USBポートはフタの中に隠れています。アウトドアで使う時なんかは余計な水や砂塵の侵入を防ぐには良さそう。

フタを下にスライドして開いたところがこちら。

リア(入力系ポートのフタ開)

■設置してみた

USBポートは手元にあるとさっと使えて便利かなと思い、デスク脇のメタルラックの、デスク天面に近い高さの段に置いてみようということで、Mac miniの下に入れてみました。サイズピッタリ。Mac miniのオシャレアクリル台の形状までは合わず触るとちょっとガタつきますが、どちらも振動に弱い部品はないと思うし、一旦これで。

サーバー用のMac miniの下に設置

左下にチラっと写り込んでるのがサブデスクなんですが、ちょうど脇にUSBポートが来るので便利に使えそう。ライトも手元を照らせて便利かなと思ったんですが、色がオレンジな上に割と拡散するというか、単に眩しいだけでしたw。

■スマホアプリで設定

我が家では以前に別機種(Delta2 Max)をセッティング済みなのでアカウント登録などは済んだ状態。River 3 Plusの電源を入れアプリを開くと、なにもしなくてもアプリが認識して登録ポップアップが出ます。この段階ではBluetoothで通信しています。AirPodsなどが近くにあるとポップアップするのと同じ感じで直観的です。そこからWi-Fi情報を教えてやると本体が自力でインターネットに接続できるようになります。ここら辺はこの手の製品にありがちなフローなので慣れてれば特に迷うことはなさそう。

アプリ周りは是非こちらの記事もご覧ください。

設定が終わるとこんな感じで登録デバイスが並びます。

グラフィックも綺麗でカッコ良き。名前は自由につけられます。複数台持ちの場合、集中管理できて便利なので今後も理由がなければEcoFlowにベンダーロックインされておくのがヨサゲ。

デバイスを選択した状態がこんな。

バッテリー寿命を最大限にするのは最大充電量を80%、最低を20%にしておくのが推奨となっていたのでそうしています。そもそも太陽光パネルでオフグリッド充電とかするのでなければ最低の方はあまり考える必要はないんでしょうけど。

HDDを5機搭載したSynologyのNASをつないだ状態で、57W前後使用してるようです。そして入力側も同じ57Wになっているということはパススルー状態ということなのかな?

NAS自体は50Hzでも60Hzでも動くと思いますが、商用電源パススルー時と周波数がかわってもよくないと思い、デフォルトの60Hzから関東圏の50Hzに変えておきました。あとX-BoostはUPS的には相性悪そうなのでオフに。

UPS機能をプッシュするなら「UPS使用オススメ設定」みたいなガイドが欲しいところです。

■UPSとして不用意に電源が切れるのが不安

UPSとしての機能もアピールしている本機ですが、UI的にはちょっと簡単にAC出力が遮断できてしまい不安です。前述の本体前面のボタンもそうですし、上記アプリ画面の「100V AC」のところの電源ボタンも1タップで確認なしに電源が切れるようです。ハードボタンは長押し、アプリは確認ダイアログくらいは出してほしいものです。また設定変更やファームウェア更新による再起動なんかのタイミングでもACが落ちるんじゃないかとヒヤヒヤします。全てのパターンをテストできたわけではないですが、とりあえず出力周波数(50/60W)の変更はACを遮断してからでないと変更できないよ的な警告は出ました。その他の場面で警告なくACが切れることがないと良いのですが。(まさかファームウェアを自動更新して再起動して切れる、とかないよなぁ…)

3Dプリンターでうっかり防止ガードを作った

ということでうっかり触れたり猫が押したりwしないように、開閉式のフタをさくっと作って貼りました。コックピットのミサイル発射ボタン的なアレです。とりあえずこれで物理でうっかり押してしまう心配は排除できそう。

フタ閉
フタ開

可能ならファームウェア更新で長押しが選択できるようになり、アプリ上ではAC電源を遮断するあらゆる操作に確認ダイアログを入れてほしいものです。

2025.5.25追記:

ボタンカバーをアップデートしました。

■UPSとしてどんなサーバーに連動できる?

一般的なUPSは単に停電時にバッテリー供給に切り替えるだけでなく、PC/サーバーにシャットダウン信号を送る連携機能があります。人が近くにいれば手動でシャットダウンできますが、そうでない場合、いずれバッテリーが尽きたらブツっと切れてしまいます。そのため、USBケーブルなどでPC側にシグナルを送って専用常駐ソフトが安全にシャットダウンを実行する仕組みが不可欠です。

さてこのRiver 3 Plus、それ用のUSBケーブルが同梱されているものの、予約時点では対応OSなど詳細が不明でした。ようやく発売されてマニュアルを見ることができるようになったわけですが、こんな記載があります。詳細は専用URLか、ふむふむ…

高度な設定
本ポータブル電源は、コンピューターや NAS(ネットワーク接続ストレージ)機器との
通信が可能であり、その結果ユーザーはポータブル電源の稼働状況を監視し、さらに
UPS の設定を構築できます。
通信を確立する方法は?

  1. Web サイト(https://www.ecoflow.com/support/download/)に進み、お使いの
    コンピューターや NAS オペレーティングシステムに適する Power Manager インス
    トールパッケージをダウンロードします。
  2. お使いのコンピューターや NAS にソフトウェアをインストールします。
  3. 基本的設定のセクションで説明されている、UPS 基本設定を完了後、同梱されている
    USB-B to USB-A UPS 通信ケーブルを使い、本ポータブル電源の USB-B 通信ポー
    トをお使いのコンピューターや NAS の USB-A ポートに接続します。
  4. ソフトウェアを起動して、手順を続行します

早速リンクを開いてみると…いやComing soonなんかーいっ!

というわけでまだまだお預けのようです。わざわざNASと書いてあるので、Windows/macOSだけでなく、SynologyのDSMにも対応するといいなぁ…