3Dスキャナー RevoPoint INPIRE2、あらためて良いぞ

新車が来て色々形状取りしたい機会が増えて昨年購入したINSPIRE2が本格稼働してきているので再レビュー。なおなぜかAmazonや楽天のRevoPoint公式ストアで取扱がなく、これを書いている時点では公式サイトでしか買えないかも知れません。

前回の記事

■ケーブルレス運用

前のPOP3 Plusもそうでしたが、RevoPointのモバイル系スキャナは純正グリップ型バッテリーが用意されています。T字になる感じが狭い車内で取り回しに影響するなと思い、写真のように薄いモバイルバッテリーを貼り付けてみました。

薄型モバイルバッテリーと一体化

INSPIRE2はUSB-Cポートですが5V給電で動くので、モバイルバッテリー側はUSB-AのものでOKです。それほど長時間稼働させるわけではないので容量もさほどいらないです。なのでホームセンターでワゴンセールになっていた適当なものを買い、短めのA-Cケーブルでつないでます(ケーブルレスではない…)。

ショートUSBケーブルで接続(まだちょっと長い)

この方がコンパクトにまとまるし、向きを縦横無尽にかえる時も手首の動きだけで自在にできる感じです。もちろんスキャン対象物の大きさは距離によるんでしょうけど、今のところこれが使いやすく感じています。いずれもっとフィットするバッテリーやケーブルがあったら順次交換していきたいと思います。

こう持った方が扱い易い

マーカースキャン一択

せっかくPOP3 PlusからINSPIRE2に買い換えたのでスキャンモードは「マーカースキャン」モードばかり使っています。文字通りマーカーを使ってスキャンするのですが、こちらでないとパラレルレーザーを使ったスキャンができません。RevoMetroを起動すると必ず「特徴スキャン」(=フルフィールド構造光)モードが選択され切り替えに20秒くらいかかるので、マーカースキャンをデフォルトにしてほしいものです。

今回後ほど掲載される車内の内装形状のスキャンでは、スキャンモードを「並行線」、トラッキング方式を「マーカー」、スキャン対象物を「黒い物体」にしています。カメラの露出とレーザーの明るさは「AUTO」にしています。

あとマーカー内径を3mm、6mm、10mmをそれぞれON/OFFできるので、使っている6mm以外はOFFにしておく方が正確に検知できると思われます。

とにかくマーカーをたくさん配置する

マーカースキャンの極意は文字通りマーカーをたくさん配置すること。ただ小さなシールをあちこちに貼るのは結構大変です。ひとつの解決策としてはマーカーブロックを使うことです。買うと高いですが3Dプリンターがあるならモデルデータを拾ってきて自分でプリントも可能です。水平面があれば置くだけ。片付けも一瞬です。マグネットをつけてあれば金属の垂直面にもつけられます。

しかし水平面に置くだけだとカバー範囲も限られます。そこでシールの出番なわけですが、今回はさらに一計を案じました。写真のようにマスキングテープを貼った上からマーカーシールを貼り付けるのです。

このやり方のメリットは複数あります。

  • 貼り剥がしが簡単
  • マステごと他の場所に貼り替えて再利用ができる
  • 黒い対象物に色がついてスキャン精度が高まる

など。、もう最初からこういうマーカーが印刷されたテープが売ってればいいのに!表面が反射材みたいなのだから難しいかな?

テープごと保存して再利用も

デメリットとしては、テープの厚みがスキャンに載ってしまう点ですが、どのみちCADソフト側で手作業でトレースする用途なら大した害ではないかと思っています。自分は使い終わったマステごと収納ボックスのフタに貼っておきました。何度かこうして再利用すればマーカーシールのコストも抑えられます。

しかしこれだけマーカーがあっても割と「マーカーが少ない」と怒られます。感覚的にはこの倍くらいの密度でマーカーをつけた方が結果的には速くスキャンできると思います。

■MacBook Pro M1Maxでも使える

INSPIRE2の最低要件がM1 Proで、推奨はM2 Proなので、M1 Maxはギリギリなところですが、今のところ普通に使えています。たまに画面更新が途切れるといえば途切れるけど、プロセッサの問題というよりはWi-Fiの問題かトラッキングが外れてるような気もします。USBケーブルの方がスムーズかもですが、やはりケーブルレスの方が煩わしさがない気がしています。

最新世代のMacやPCならより快適かもですが、現状手保ちのノートPCではこれが最高スペックなので、車内などでスキャンするにはこれを使うしかなく、まぁ良かったです。自室ではRyzen9 5900X+ RTX4090 + 64GBのデスクトップなのでより快適です。

■スキャン例

実際のスキャン結果はこんな感じ。改良後ランクル300のインパネに追加された小物入れにぴったりのトレイを作りたかったんですが、単純な長方形ではなくノギスで測るだけでは難しかったので3Dスキャンしました。

手前にあるピラミッドや左端の棒、5角形の面がついたボールみたいなものがマーカーブロックです。

黒い上に置くまで光が届きづらいですが、LEDライトで照らしながらなんとか形が取れました。マスキングテープが何か所が見えているのがわかりますでしょうか。あまり再利用を繰り返すとテープの端が浮いてくるので限度がありますね。

実際に製作したトレイがこんな形状なので、定規やノギスでは厳しかったと思います。

(これが何するものかはまた後日の記事にて)

■まとめ

周りにしっかりマーカーを配置してやれば、パラレルレーザーで割と黒いものでもいけるし、それなりのモバイルPCがあればクルマなどでも使えるし、本当に買い換えて良かったです。車内だとスキャンスプレーを使うのは躊躇われるので有り難い。更に出してMetroX/YやEinsterなどブルーレーザー機ならもっとサクサクスキャンできるのかもですが、当面自分の用途と使用頻度だと8万以下で買えるINPIRE2はベストフィットな気がしています。

とにかくマーカーを大量に配するのが重要だとわかったので、効率良くマーカーブロックやシールを配置する方法を模索していきたいと思います。あとは、できあがったメッシュデータからソリッド化する修行ですね。

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