キャパシター型のジャンプスターターをリン酸鉄リチウム電池タイプのITO-20000miniに買い換え

ランクルに乗る機会が増えて、最近またクラウンの補機バッテリーがちょいちょい上がるようになってきました。実際に始動できなくなったのは1回ですが、メーターに電圧低下警告が出たことも。

もともと下記のキャパシター型のスターターを積載してはいたんですが、色々問題もありました。

キャパシターはバッテリーのような化学的反応を介さず高速に電気を貯めたり引き出したりできます。一度に大電流が必要なジャンプスターターで出力を上げやすいですが、長時間蓄電することはできないので、使う時に急速充電する必要があります。そのため、出先で補機バッテリーが上がった時はその上がっているバッテリーにつないでそこから1回始動するだけの電力を吸い出します。僅かに始動電圧に届かないくらいの上がり方ならいいですが、バッテリーの減りが大きかったり劣化が進行している場合、非常に時間がかかる上に、バッテリーをカラカラに干上がらせるので劣化を進行させる恐れがあります。この製品は電気を100%貯めてスタートしますが、始動しても80%位残ってることがほとんど。しかしきっちり100%にならないとスタート処理を開始できないという仕様になっています。気持ち的には50%でトライさせてくれよと思うんですが、キャパシターの特性上仕方ないとGeminiさんに言われました。

また、このキャパシターは12V入力だけでなくUSB 5Vからも充電することができるのですが、実際にやってみるとモバイルバッテリーでは低電流警告が出てほとんど充電が進みません。100%まで何十分もかかります。12V出力のできるモバイルバッテリーを用意して、DCコネクターの規格だけあわせればより高速にチャージできるのでは?と考えたんですが、そもそもバッテリー型のスターターにしなかった理由は、リチウムイオンやリチウムポリマーのバッテリーは発火しやすく真夏の車内に残置しておくのに不安があったからです。そこでふと「最近のポータブルバッテリーならリン酸鉄リチウムイオン(LiFePO4)バッテリーなら発火リスクも抑えられる。キャパシターをギリギリ100%にチャージできる程度の小型のポタ電を一緒に積んで置けばいいのでは?」と閃いたのが今回の買い換えの始まりでした(長い)。ちなみに同じく発火性が低い次世代バッテリーとして半固体電池を搭載したものも登場してきていますが、こちらはまだ12V出力がついたものを見かけないのと、Gemini調べですが衝撃や釘刺しには強いが耐熱性はそこまで高くないという感じみたいで今回は除外しました。

■12V OUTがあるLiFePO4バッテリーで小型のもの?いやいや、

実際、モバイルバッテリーサイズでLiFePO4電池の商品も登場しているようですが、12V出力あるものは見付かりませんでした。どうしてもモバイルバッテリーではなくポータブル電源という括りのAC100Vまでついてる割と大型のものになってしまいます。

しかし、素人が思いつくようなことは既にメーカーが考えているもの。「LiFePO4バッテリー内蔵のジャンプスターター」というのが既にいくつかありました。わざわざキャパシター型をチャージして使わなくても良いことになります。

例えば、有名メーカーだとセルスターのLJP-9600。

発火や爆発が起こりにくいリン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用で一般的に使用されているリチウムイオンバッテリーに比べ、安全性の高いバッテリーです。

と記載があります。一方で、

●極端に低い気温、高温、多湿の環境下や直射日光のあたるところでの使用、保管、放置をしないでください。特に自動車の車内での保管、放置をしないでください

ともあるので、さすがに「車内に積みっぱなしでOK」とは言ってないですね。直射日光が当たらないトランクの中とかならどうなんでしょう。

仕様としては

  • 始動電流: 200A
  • 最大電流400A
  • ガソリン車3,000cc/ディーゼル車2,000ccまで対応

となっています。ウチだとクラウンはOKだけどランクル300(ガソリン)は厳しい、というところでしょうか。クラウンも2.4Lエンジンですがハイブリッド車なのでどうなんだろうというところです。

Bluetoothスピーカーなどいらんものがついてますが、これは車内でシガーソケットに挿しっぱなしにしておいて普段からフル充電保持できるようにとの配慮でしょうか?車内放置NGなので毎回外して降りる運用を想定するとあんまり意味がない気がします。

他には88HOUSEというメーカーからいくつか。まずITO-20000mini

性能的にはスタート400A、ピーク800A、「2000ccの乗用車で確認を取っていますがセルモーターの容量によって異なります」とのこと。数字だけみればセルスターの倍ですが、2,000ccでしかテストしてないというのは未知数。

付加機能としてはバックチャージシステムで車両から2分で50%、5分で100%充電可能。これはキャパシターのように始動前にチャージするというよりは、使った後にオルタネーターの電流で再チャージしておけば次もまた使えるよ、という意味合いが強そうです。オルタネーターのないHV車だとそういう状況ですぐチャージに電力使っていいんだっけ?という気もしますが、とりあえず始動についてはハイブリッド車対応が明記されているのは安心感あります(しかし何故か40系アルファード、ベルファイアは対応しないと明記。何が違うんでしょう?)。

あと、バッテリーは冷えると性能がおちるんですが、なんとEVみたいなヒーター機能を搭載しているというのもヨサゲ。

他にITO-16000というモデルも。

こちらはスタート300A、ピーク1,000Aとスタートは20000miniより低いがピークは高い。どちらを評価したらいいかわかりませんが、「ガソリン4,000cc、ディーゼル3,000cc」とあるのでセルスターよりは確実に上だし、ウチの2車ともいけそう。HV対応を明記しているのも同じ。ただしヒーターとバックチャージシステムについては記載がなく、LEDライトと12V出力が追加されます。一長一短ですが、12V出力があるので、万一コイツ単体で始動できなかった時に、キャパシターの充電ソースに使う、というハイブリッド技が使えるかも知れません。

定価は20000miniが55,000円、16000が35,000円と開きがありますが、Amazonの実売はほぼ同じ1.6万円前後、20000miniの方がわずかに安い。20000miniは値引き率が大きくモデル末期なのかな?

一長一短で甲乙つけがたいですが、おそらくこれからキャパシターにチャージして始動する機会はそうないし、両方積んでおくのも邪魔だなと思ったので、バックチャージやヒーターがあり、容量も大きく、定価も高い20000miniをチョイス。購入時点で15,900円でした。

■商品到着、フォトレビュー

実際にバッテリーが上がってないので使用感は未知数ですが、とりあえず外観チェック。

一昔前のAC充電器よりは小さく、Amazonのレビューにもあるとおり、見た目の割に軽いです。中にバッテリーが入ってるとは思えないスカスカ感すら感じる軽さ。クランプのついた始動用ケーブルが短いのはやや気になります。エンジンルームではバッテリーの液漏れを警戒して、+端子と-端子につなぐのではなく、+端子(クラウンのようなリア車内にバッテリーがある車種はボンネット内の救援端子)とエンジンブロックの指定場所をつなぐのがルールとなっています。車種によっては微妙に届かないことはありそう。

使わない時は背面にワニ口を固定しておくとケーブルも邪魔にならず良いのですが、このためにケーブルをギリギリまで短くした、というのは痛し痒しだったかも知れません。

案の定届かなかった…

クラウンクロスオーバーの場合

メインで使う予定だったクラウンクロスオーバーではこんな感じ。プラスの赤クリップをヒューズボックス内の救援端子につないで、マイナスの黒クリップを目一杯メーカー指定のエンジンブロックの突起mで向けて伸ばしても、矢印区間のほんの10cmほど足りない感じです。

アップにするとここの赤丸の部分がワニ口で掴みやすい箇所になっています。その周りに金属むき出しでアースポイントとして使えそうなところが意外とない!エンジンカバーを外せばあるいは、という感じ。

今回実際にバッテリーが上がってなかったので試せていませんが、ちょっと残念。いざとなった時にあちこちボディ直結と思われる未塗装金属部分を探してみるか、トランク内の補機バッテリーに直接つなぐかですね。マイナス端子につなぐ時の火花が危ないから+/-端子直結はよろしくないですが、この手のバッテリーなら接続時には電源をオフにしておいて、両端接続後に電源オンすれば火花が散る可能性はほぼないはずなので、自己責任にはなりますがそれが現実的かも知れません。下手にケーブルを継ぎ足し加工したり、他のケーブルで延長を試みるよりはマシなんじゃないかと。

ちなみにクラウンクロスオーバーのトランクは電動でバッテリーが完全に上がっていると開かない可能性があります。その場合にはメカニカルキーでアンロックして開ける必要があります。詳細はこちらを参考にしてください。

■ランドクルーザー300(3,500ccガソリン)も1発始動!

届いて少ししました、ちょうど都合よく(?)ランクル300が初めてのバッテリー上がりをしてくれました。納車から半年も経ってないですが、やはり駐車監視機能付きのデジタルインナーミラーをつけていたのと、クラウンと併用で乗車頻度が低かったせいもあるのでしょう。

購入後一度も充電してませんでしたが、いきなり実践投入。

やはりケーブルは届かず、よくないと思いつつバッテリーのプラス/マイナス端子に直結。つないでから本機の電源をオンにしたので特にスパークなどは無し。そして1発で始動できました。バッテリーは完全に空ではなく10V台を維持していたのもありますが、キャパシター型でチャージだのしていたのが嘘のようにスムーズに復旧できました。

実は今回本機は離れた駐車場に駐めてあるクラウンに積んであったので、そこまで取りに行くという手間は発生しましたが、、この値段ならもう一台買って積んでおきたい気も…

■まとめ

発火が問題視されている通常のリチウムイオン電池を使わず、より安全なリン酸鉄チリウムイオン(LiFePO4)バッテリーを使用したジャンプスターターを導入しました。キャパシター型のように使用時にチャージする必要もなく、スムーズに力強くジャンプできました。

常に積んでおくにはやや大きいですが重さは軽くて、今なら定価からかなり安く買えるので、コネクティッドカーや駐車監視ドラレコ、NP1などをつけていてバッテリーが上がりやすい人には有力な候補になると思います。

ただしメーカー指定のエンジンブロックのアースポイントまでケーブルが届かないケースがかなり多いと思うので、鉛バッテリーの特性を理解しスパークさせずに正しく運用できる方向けというのもあるかも知れません。今後ケーブルが過不足ない長さにリニューアルされたモデルが出ることを期待したいところです。

タイプDスイッチサイズアダプターの材料変更のため追加耐熱テスト

当ショップでも売れ筋の「TOYOTA車手動光軸調整ダイヤル用空きスロット→タイプDスイッチアダプター」ですが、耐熱性を重視しています。直射日光は当たらないとはいえ真夏の車内で変形してスイッチの動きが悪くなったりしたら目も当てられません。自分はDIYで脱着できますが、業者に依頼して取り付けてる方などが再施工になったら大ごとです。3Dプリントでもっともよく使われるPLAは60℃程度でふにゃってしまうので論外。その次にメジャーなPETGでも不安が残ります。本品は外壁が薄くてマージンがない中、コンマ何mmという精度で調整して数多くのスイッチ製品にユニバーサルにフィットするように調整していますので。

こちらで注文できます

TOYOTA車手動光軸調整ダイヤル用空きスロット→タイプDスイッチアダプター

TOYOTA車手動光軸調整ダイヤル用空きスロット→タイプDスイッチアダプター

参考価格: ¥1,800(別途消費税、送料がかかります)

在庫: あり

これまではプリンター純正のBambuLabのASA-CFという材料を使っていました。ASAは工業製品によく使われるABSよりも反りにくく紫外線にも強いので屋外使用に向いている材料です。これに-CF、カーボンファイバー=炭素繊維を混ぜ込んだのがASA-CFです。一般に-CF付きの材料は寸法精度がピタっと精密に造形し歪みにくいと言われます。PLAやPETGに比べるとお高いのですが、販売アイテムとして後のトラブル防止には必要だなと思ってコストをかけています。

しかし、このASA-CFがBambuLab公式ストアで何ヶ月も欠品しており再入荷の気配が全くありません。いよいと手持ちが底を突いたので代替材料を検討することにしました。サードパーティ製ならASA-CFも買えるのですが、この用途専用で考えると耐紫外線性能は重要ではないので耐熱性と寸法精度に振って検討することにしました。いわゆるエンプラ(エンジニアリング・プラスチック)と呼ばれる高級材料で、造形時に高熱が必要で材料費だけでなく電気代、造形時間などもコスト高なんですがチャレンジ。

今回の検討候補は追加で3点。PC、PA6-CF、PAHA-CFです。

PC(ポリカーボネート)

これも工業製品によく使われる材料ですが、3Dプリンターではマイナーかなと思います。ASA-CFと同じくらいでPLAやPETGの3倍くらいのお値段がします。

本来は透明で耐衝撃性が高くカーポートの屋根とかバイクのウインドシールド、警察がもつ盾などで使われる材料です。レーザーマーキングも考えてブラックを使用していますが、全体にテカテカした仕上がりです。レーザーの入り方もやや薄め。

耐熱スペックは119℃とされています。

PA6-CF(炭素繊維強化ナイロン)

次はナイロンとも呼ばれるPA(ポリアミド)系のカーボン入りPA6-CFです。ナイロンも耐熱性が非常に高く耐衝撃製が強い素材です。どちらかといえばバッグやベルトなど防刃製の高い布製品というイメージです。
PA6はPAの中でもかなり古くからある組成です。吸水性が高く、めちゃくちゃ反りやすいです。スマートキー小型化ケースでも使用していますが非常に苦戦しています。湿度と温度管理が非常に難しい。Bambu純正はお高くて手が出ないのでサードパーティ製で妥協しているせいもあるかもですが。純正はマジで高い…(PLAが1kg巻き2,000円、PCが8,000円とするとこれは22,000円!とても今の価格で売れない。社外品ならなんとか…)

しかし上手く造形できた時の仕上がりは惚れ惚れします。カーボン入り材料特有の表面のテクスチャ、レーザーの乗りももASA-CF以上です。

PAHT-CF(炭素繊維強化ナイロン)

PAHTはPA系でも新しい目の改良材料です。少しややこしくて私も混乱するのですが、PA6の分子構造を倍にしたPA12という吸水性を抑えた材料があります。かなり理想的なのですがお値段が更にPA6より高い。PAHTはどうもPA6ベースのものとPA12ベースのものが存在するらしく、どちらか書いて無いことも多いですが、安いものはPA6ベースが多いらしい。今回買ったのはELEGOO製のPAHT-CFですがこれも明記がない。それでも「反りなし」と謳ってるので、PA6-CFよりも歩留まりが高い(失敗率が低い)といなと期待して購入。一応現時点で本命です。

仕上がりはCFならではの質感はあり。レーザーマーキングの発色はPA6-CFよりは劣るものの視認性は充分です。

どれもイマイチだったら他社製ASA-CFか、少しお高いですが社外製PA12-CFも候補にいれようと思っています。

検証方法

こちらの記事と同じくオーブンで80℃ x 7時間の連続加熱をしています。直射日光は当たらないダッシュボード裏に使うものなので、実際には80℃に達することはまずないと思いますが、JAFの調査によると気温35℃で黒いボディの車のダッシュボード上が79℃に達したということなので、(最近は気温は余裕でそれを超えますし)、80℃をマックス過酷環境と設定しました。また放置状態では荷重はほぼかかってないので軟化が始まってもそれほど大きく形状が崩れることはないかなと思っています。スイッチを押し込む時は冷房も入ってることが多そうですし、その方向に強度が出るよう造形向きも気を遣っているので大丈夫かなとも。

風をおこせるコンベクションオーブンですが車内環境に近いかなと思って風はオフです(内部温度を均一にする意味ではオンでも良かったかも知れませんが)。

現行商品のASA-CFと比べて加熱後の誤差がどうかなというところです。もちろん手持ちのタイプDスイッチ3製品がきちんとはまりスイッチの動きに支障がないかはチェックしています。

結果

さすが(準)エンプラ三人衆だけあって、加熱後に目に見える変形はありません。これは期待。

外形の寸法誤差を前回記事のデータの下段に追記します。

フィラメント名参考耐熱スペック幅(Z方向)奥行き(Y方向)高さ(X方向)合否判定
基準サイズ(Bambu ASA-CF)29.8mm25.2mm29.9mm(加熱前)
Polymaker HT PLA150℃30.5mm25.2mm29.0mm
Bambu PETG-HF69℃34.3mm24.8mm24.9mm×
Bambu ASA-CF110℃29.9mm25.6mm29.2mm◎(今まではこれ)
ELEGOO PLA PRO57℃32.5mm24.8mm27.0mm×
Bambu PC (ポリカーボネート)119℃29.9mm25.0mm29.0mm×
iSANGHU PA6-CF (炭素繊維入りナイロン)180℃29.7mm25.1mm29.1mm
ELEGOO PAHT-CF (炭素繊維入りナイロン)194℃29.6mm25.1mm29.1mm

そして肝心のスイッチ適合ですが、

  • PCは1つだけスイッチが動かなくなるものが発生
  • PA6-CFとPAHT-CFは3種類ともOK

という結果になりました。PAHT-CFは1つだけ若干渋いかもという位ですが実用には全く問題ない程度。

この結果でいくとPA6-CFがベスト。レーザーもクッキリマーキングできますし。ただこの記事執筆時点で当該フィラメントがAmazonで品切れになっていて、あと1スプールは買い置きがあるので何ヶ月かは大丈夫ですが、また次に再検討になったらいやだなぁと。ただPAHT-CFも現時点で買えるものの入荷かで結構待ったので結局先のことはわからないですね。戦争の影響で石油製品の供給は不安定になる気配ですし。

もう少し総合的に検討して決めようと思いますが、いずれにせよこうした検証を経て出荷しておりますのでご安心いただければと思います。

2026.4.19追記:

テストに使用したPA6-CFが再入荷され当面の在庫は確保できたので、こちらを使用することに決定しました。

サーバーダウン時にCloudFlare側でメンテナンス中表示を出す

先日、VPSサーバーをレンタルしているConoHaでストレージ障害が出てサーバーがダウンしました。障害としては「ストレージのパフォーマンスが落ちる」というものでしたが、Kernelがエラーを吐いており、ログも保存できないレベルだったので緊急シャットダウンしてイメージコピーを開始。しかしその後で公式から先の障害が発生しているとのアナウンス。ストレージの性能が落ちてるので延々イメージ作成が終わらないしコントロールパネルから中断もできないという状態。最初からアナウンスを目にしていれば下手にシャットダウン/イメージバックアップを取らず、遅いまま運用していた方がマシだったんですが手遅れ。サーバーを落とした状態のまま再起動もままならないという状態で丸一日近くハマっておりました。

今はショップもあるのでなんらかの方法で「障害メンテナンス中」であることを告知したいなとあがいてみました。

CloudflareのDNS経由だったことが幸い

Cloudflare(クラウドフレア)は世界的なCDN(Content Delivery Network)サービスです。世界的に分散したキャッシュサーバーに画像などをキャッシュして、世界各地からのアクセスに対して高速化を図ります。しかも無料プランでも相当なことができる有り難いサービスです。キャッシングだけでなくCloudflare Tunnelというサービスで自宅などのIPアドレスを隠蔽したままサーバー公開ができたりするので、元々利用していました。本記事ではアカウント作成や基本設定などについては割愛します。do-gugan.comのDNSレコードはCloudflare管理下にあった前提となります。

DNSはCloudflareでホストされているのでこちらのAレコードやCNAMEレコードを編集して一次的に自宅のWebサーバーに振り分けて「メンテナンス中」ページを出そうかと思ってGemi兄に相談したところ、Cloudflare Workers(以下Workers)という機能を使えば自宅Webサーバーを使わずともCloudflare完結で簡単なHTMLページの表示ができるということなのでチャレンジしてみました。今後サーバーが落ちたらこの記事を自分で参照することはできませんが(笑)、誰かの役に立てばとメモを残しておきます。

Cloudflare Workersを設定する

Workersは本来WebアプリをCloudflare上にホスティングしてもらうサービスです。今回はここにペラ1枚のメンテナンス中お知らせページhtmlを作成し、対象ドメインの任意のURL(ワイルドカード指定可)アクセスをWorker上のURLに振り向ける、というものです。

Workerページの作成

ダッシュボードにログイン後、「コンピュート」セクションにある「Workers & Pages」に行き、「アプリケーションを作成する」を選択します。

次にページ作成手段の選択が出るので、「Hello Worldを開始する」を選びます。意外ですがような最低限の空ページを作る感じです。

こんな画面になるので、「morning-dust-158e」のように適当な名前がついているので、自分のわかりやすい名前に変えます(かえなくてもOK)。この画面では下のファイル内容は編集できないので、一旦そのまま「デプロイ」をクリックして先に進みます。

すると作成したWorkerの詳細ページに遷移するので、右上の「コードを編集する」をクリックしてエディター画面に行きます。

エディター画面はこんな感じ。ソースを書き換え、右のプレビューペインのリロードボタン(赤丸)をクリックするとレンダリングされたページが表示されます。

今回、左に入っている内容を全て消し、Geminiが生成した以下のようなコードに置き換えます(詳細の文言は適当に書き換えてください)。

コードを書き換えた状態

この状態で「デプロイ」をして公開ページを更新します。これで代替表示ページは完成です。

ルート設定

特定のURLアクセスをこのWorkerページにリダイレクトする設定は、全然違う画面から行います。一旦アカウントトップに戻り、ドメイン名ウィジェットから目的のドメインをクリック。左サイドバーから「Workerルート」を選び、「ルートを追加」をクリックします。

するとこんなダイアログが出ます。項目は2つだけ。

ルート

例えば、「do-gugan.com」ドメインの全てのアクセスをリダイレクトする場合は「do-gugan.com/*」とします。

「shop.do-gugan.com」というホストのみならば「shop.do-gugan.com/*」、このブログのみなら「do-gugan.com/~furuta/*」という感じで、適宜ワイルドカード(*)を組み合わせて指定します。

Worker

プルダウンでさっき作ったWorker名が出てくるので選ぶだけです。

あとは「保存」すると反映されると思います。されない場合は、DNSレコード設定で、プロキシが有効(オレンジ雲)になっているか確認します。ここがオフ(グレー雲)だとCloudflareは素通しというか生のIPアドレスを返してしまうので、Workerなどの全ての機能が反映されません。

メンテナンスが終わってリダイレクトを無効にしたい時は「Workerルート」のトップページに行って、対象のWorkerルートの横の脇にある削除ボタンで消します。

まとめ

サーバーがダウンしている時、振り分け用のサブサーバーがない時、CloudflareでDNSをホストしていれば簡単に代理ページを表示できました。

Cloudflareは無料で画像やJavaScript、CSSなどの静的ファイルをキャッシュして高速化してくれたり、SSL証明書管理が自動化されたり、自宅サーバーのIPアドレスを隠蔽して公開できたり、80/443番以外しか公開できない自宅プロバイダのWebサーバーを別ホスト名で公開できたりと自宅鯖公開勢に嬉しい機能盛りだくさんなので是非検討してみてください。

以下、サービス名がだいぶ代わってしまいましたが、過去記事です。

改良後ランクルの小物入れスペースにFireTVなどを穴空け不要で綺麗に収める

2025年改良後のランドクルーザー300は光学ドライブが廃止され、1DIN弱の小物入れがつきました。ここを活用してCar TV Mate + FireTV Stickを綺麗に収めようという算段です。クラウンはCarPlayポートやシガーソケットがグローブボックスの中だったので、各種デバイスを中に収めてしまえば見た目にゴチャつくことはなかったんですが、ランクル300のCarPlayポート&シガーソケットは外にむき出しなので、デバイス類も外に出さざるを得ません。頑張ればパネルを外して裏側配線もできるかも知れませんが、電源はともかくCarPlay用のUSBポートは難易度高そう。また、完全にパネル内に埋め込んでしまうと、機種変更時など脱着も大変になります。

ということで、上述の小物入れスペースにCarTV MateとFireTV Stick 4K Maxを綺麗に並べて蓋をして隠蔽するボックスを製作します。3Dスキャナーで測定したところ小物入れは単純な長方形ではなく、こんな変則的な形状をしていました。

並べてみると、マジでギリギリ。CarTV Mateのケーブルは直付けで割と長いので中でグルグル巻いて無理矢理収めています。二台の高さがほぼ同じだったのが幸いし、蓋をした後、小物入れスペースの上半分くらいは引き続き小物入れとして使えそう。

フロントパネルにFireTVの電源ケーブルと、CarTV接続用USBケーブルだけが出る穴を最短距離のケーブリングになるよう配置。

割とギリギリに詰め込んでますが、特に熱暴走とかはする様子はないです(時々落ちるけど触ってもたいして熱くはなってないので他原因と思われる)。

使用した製品、ケーブルはこちら。

CarTV Mate

HDMI信号をCarPlayとしてナビ画面に映すデバイスです。標準のHDMI入力と違って走行中に視聴でき、ナビ/TVキャンセラーも不要です。キャンセラーはGPS信号をブロックするのでナビや運転支援の精度が落ちるので極力使いたくないです。また差し込むだけなので施工も簡単。

欠点としてほんの僅かに遅延がありますが、FireTVなら音ズレ補正機能もあるので実用上はほぼ困らないです。

あと、これを挿してると有線CarPlayができない点ですが、これ自体にワイヤレスCarPlay機能を搭載したCar TV Mate ProやさらにAndroid Autoも対応するMaxもあります。

FireTV Stick 4K Max

言わずと知れたコスパ最強のプレーヤーデバイスです。世の中Ottcast P3などのAI Box(CarPlay端末のふりをするAndroidデバイス)が流行ですが、個人的には動画メインならFireTVシリーズを推します。なんといってもレスポンスが違う。またいちいちタッチパネルに手を伸ばさなくても手元のリモコンで操作できます。後席の人が操作することも可能。Ottcast P3を買うよりCar TV Mate + Fire TV Stickの方が安いですし。

ちなみにナビ画面に映すなら4Kは不要なのでFireTV Stick HDとかSelectでも良いのですが個人的にレスポンス重視でメモリやCPUスペックが高いMaxを選んでいます。

HDMI L字アングル x 2個

Car TV MateとFireTV Stickを並べて配置するために使用しました。FireTV Stickに10cmくらいの短いHDMIケーブルが付属してますが、角度的に無理がかかって断線しそうだったのでこちらを使うことにしました。ひとつのアイテムエントリーで角度の違う商品が選べるようになっているので要注意。Fタイプを2個使います。

microUSBケーブル(L字、12cmケーブル)

FireTV Stickに給電するケーブルです。コネクターが小さく長さが絶妙なものを見つけました。これもコネクターの向きがあるのでこのリンクから「L字パターン2」を買う必要があります。

シガーソケット用USB充電器

USB Aの5Vがあればなんでも良いです。

今だとUSB-C PDが追加できた方が使い道があるかなと思い、A & Cのこれにしました。

こちらで注文できます

改良後ランクル300専用FireTV設置ケース

改良後ランクル300専用FireTV設置ケース

参考価格: ¥3,500(別途消費税、送料がかかります)

在庫: なし

オマケ: FireTVリモコンホルダー

手前味噌ですが、こちらのリモコンホルダーでシフトレバー脇にリモコンを固定するととてもいい感じに操作できます。主に助手席の方が操作する場合用に助手席モデルも用意しています。

こちらで注文できます

ランドクルーザー300 リモコンホルダー

ランドクルーザー300 リモコンホルダー

参考価格: ¥600(別途消費税、送料がかかります)

在庫: なし

ひさびさのヘッドフォンSONY WH-1000XM6 オッサンだけどピンク

最近ファミレスノマドをする機会が復活してきました。周りに騒がしい客がいた時にノイキャンイヤホンを使うのですが、やはりどれもNC力がイマイチなのと長時間耳栓をする負担が気になり、久しぶりにヘッドフォンを物色。音楽再生は必須ではないので耳栓とかも試しつつ、たまたま新色が発売されたXM-1000XM6を店頭で試聴してビビっと来ました。

某推しの曲や配信の声がゾクゾク来ました。WH-1000XはM2、M3を過去に使ってましたが、3世代分の進化を感じました。特に低音がここんとこイヤホン中心だったせいかインパクトが強い。BGMモードも音場が広がるというか文字通りカフェなどの店内BGMのような広がりを感じて面白い。ちょっとスカスカした音になるけど長時間でも疲れなさそう。

半月ほど悩んでいたらパートナーが誕プレで買ってくれました。カラーを新色のサンドピンクかミッドナイトブルーか悩みまくり。サンドピンクはかなりシックな色でオッサンでもギリギリいけそう。普通に考えたらミッドナイトブルーの方が無難なんだろうけどちょっとつまらないかなということで、冒険してピンクをチョイス。これもまぁ若干推しカラーと言えなくもないので、推し曲をゴリゴリ聴いていきたい所存。

■音質回り

設定にもよりますが低音はBOSEっぽい柔らかい響きで、ドンシャリノリノリロックみたいな曲というより、バラードなどを聞いた時のしっとり感が好印象。トーク配信、ボイスコンテンツとも相性がいい気がします。囁き系ASMRとか。ASMRは寝ホンの中でFinalとか究極を模索しがちですが、オーバーイヤーヘッドフォンもいいなぁと思ったり。

またヘッドフォンでいうと自宅ワークデスクでMV1を使っていて、あれはあれで遮音性が低いので自然に疲れず聞けるんですが、遮音+NCなヘッドフォンを久しぶりに使うと、やっぱりこれはこれで閉じた環境で純粋にコンテンツが楽しめるのいいなぁと感じます。

残念なのは相変わらずiPhoneだとコーデックがAAC止まりになる点。これはiOSが悪いんですが。ノマドのたびにAndroid端末もってくるしかないかなぁ。そしたらLDACも使えます。せっかくWAVやFLACで購入したコンテンツを楽しむならそこまでしないとですね。

もしくはUSB-Cポートに挿して使うLDACドングル製品も出ているので、こういうのを買うかですね。

ただこういうのを使うとSONY純正アプリが使えなくなるので、BGMモードとかイコライザーとかが使えなくなる。遅延も大きいらしいのでやっぱ微妙かな…

■操作性周り

XM3から大きくはかわってない気がします。電源ボタンが大きく凹んだ形状になったので指で探しやすくなったかな?くらい。あいかわらずタッチ操作で音量、ポーズ、スキップができるのは便利。サイドに触れているあいだだけ外音取り込みモードにできるのもちょっとした会話などに良いですね。相手に聞いてますよということを示すジェスチャーとしても自然。この辺り、仮に多少音質差があってもSONYにしたくなる所以ですね(実際、パートナーは同じタイミングで試聴比べしてBOSEのQuietComfort Ultra Headphones (第2世代)を購入しましたが、自分はBOSEははなから候補にはしませんでした)。

ケースがファスナーではなくマグネットでパチっとロックできるようになったのもすごく良いと思ったけど、やっぱりケースに入れて持ち歩きたくはないので大切に元箱にしまっておきますw。