SwitchのプロコンとJOY-CONのスイッチ交換

2017年のSplatoon2と同時に発売されたSplatoon2仕様のSwitch本体とプロコンを姪達にプレゼントして5年。結構ハードにSplatoon2/3をプレイしているので、そろそろスティックがダメになってくるんじゃない?と思いつつも特になにも言ってこないので放置してました。が、こないだ別件のついでに聞いて見たらJOY-CONの左とプロコンはヤバイ、と。なんだ言えよ。

ってことで、いつもジャンク修理動画みて憧れていたSwitchのスイッチ交換にチャレンジ。ウチではさほど使ってないプロコンを代替機として送り、ヤバいプロコンとJOY-CON左を返送してもらいました。

診断モードで不具合を確認

SwitchのOSがもつ診断画面でみると、

  • JOP-CON左のスティックがかなりヤバい
  • プロコンは右スティックがヤバい

ことを確認。一般に使用頻度が高く動きが激しい左スティックが先にダメになると言われてますが、意外なことに右に不具合(センターへの戻りが悪い)が出ていました。左は特にあやしいところはないですが、5年経ってるし、パーツもまとめ買いになるのでこの機会にまとめて交換することに。

その他のボタン類は特に不具合もなさそうなので今回はノータッチ。

購入したスイッチはこちら。

こちらJOY-CON用。評判よさそうなブランドで、2個入り、フィルムケーブルセットのものをチョイス。結果的にフィルムケーブルは使いませんでした。

プロコン用はこれ。こちらの熊五郎お兄さんの動画で比較して一番オススメとなっていたもの。

4つはいらないけど、ハズレ引くよりはいいかなと。コスパ重視ならAmazonより秋月みたいなパーツ専門ショップで型番調べて必要数買う方が安いと思います。

■JOY-CON編

JOY-CONを分解した様子

こちらは半田付け不要で交換できます。ただフィルムケーブルが細くて千切れやすいので、解説ブログなどを熟読して1ステップずつ丁寧にバラしていきます。

そして問題発覚。

バッテリー膨張が発覚!

バッテリーが結構膨らんでました。これは交換しといた方がよさげ。今回は不具合がある左しか送ってもらってないですが、いずれ帰省した時にでも交換できるよう2個セットを注文。

バッテリー交換だけならより浅いところまでの分解でできるので、届き次第改めて分解しようと、一旦組み戻し。

補正前はかなりおかしな挙動でしたが、補正したらまともに使えるようになりました。なんかスイッチよりもバッテリー膨張圧によるフレームの変形で動作がおかしくなってたんじゃないか説も。まぁでもこのタイミングで膨張に気付けて良かったです。

■プロコン

難易度はこちらの方が高め。分解も大変ですが、スイッチユニットが半田付けされていて、この半田がまた溶けない溶けない(後述)。

とりあえずこれまた解説記事を参考にバラしていくと、左スティックの下に猫の毛っぽいものがびっしり…

汚い絵ですみません、、

猫の毛っぽいものがびっしり、、

これを綺麗に掃除したら直るんじゃないの?ってレベルですが、実際不具合が出ていたのは右なので関係なさげ。

削れによる摩耗も目に見える範囲ではわかりませんでした、予定通り両方予防的交換を実施。

メイン基板の分離完了

スティックのスイッチボックスがついているメイン基板は基本全バラまでいかないと取り外しできないので、結構手間です。両端についているバイブレーションモーターユニットは直結されているのでぶらさげたまま作業になります。

スイッチユニット裏面

こんな感じで位置固定用も含め結構なピンが半田付けされています。これをひとつずつ剥がしていくわけですが、解説記事にある通りかなり溶けにくいハンダでした。半田吸い取り機(電気ヒーターつきで吸引する方)があれば簡単なんでしょうが、買うと2万円近くするので、使用頻度を考えるとちょっと手が出せません。

次に説明されている低温半田という融点の低い(溶けやすい)半田を盛って、もろとも吸い上げるテクニックがあるんですが、あいにくこちらも持ち合わせがなく、注文して届くのを待つのももどかしかったので、手持ちの機材で続行。

一度普通の半田を盛ってそれを溶かしながら吸引器(バネでシュッポン!と吸うお手軽な方)で吸い取ったり、吸い取り線で少しずつ吸い取って半田を減らしていきました。

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半田を除去し取り外したスイッチ

最初にやった方は20分くらいかかった気がします。コツとしてはコテ先をあてて温めているのと同時に吸い取り器でシュポンします。一瞬でも早くコテを外してしまうとすぐ固まって吸いきれませんでした。穴が見えるくらい減ってから吸い取り線でちまちま綺麗にしてき、緩んだところで少しずつスイッチに力をかけてグラグラを広げていって外しました。基板を割ったら終了なので、グラグラさせるといっても半田はかなり減らしてからです。フラックス(かな?)も広範囲に塗られていたのでIPAで拭き取り。2個目はコツがわかったのでもう少し早く外せました。

交換品のスイッチユニットは4個いりでしたが、動画で1個不良があったと言っていたので、事前によく精査をして、動きがスムーズで異音が少ない2つを選んで使用。とりつけは一般的なキースイッチくらいの細かさなので慣れたものです。ただ全ピンがしっかり刺さった状態なのを確認しながら固定する必要があります。最初の2ピンくらいは半田が溶けた瞬間にスイッチをギュっと基板に押しつける感じで止めました。

元から面的に塗布されたフラックスらしきものが、防水など保護目的だとするとなにか塗っておこうかとも思ったんですが、特に解説記事でも言及されてなかったのでそのままで良しとしました。

■まとめ

ということで、膨張していたJOY-CONのバッテリーを新品に交換して完了ですが、とりあえずJOY-CONもプロコンも補正してしっかり不具合なく動作するようになりました。これを実家に返送してあちらのSwitchにつけた場合、補正データは共有される(コントローラー側に保存される)のかが不明。もしかするとあちらで再度キャリブレーションが必要かも知れないですね。

JOY-CONもプロコンも品薄だったり高騰してたりしますし、今回のはSplatoon2エディションだったので(姪っ子達がどれだけこだわってるかわかりませんがw)、総額としては6,000円+実家往復送料くらいかかってしまったものの修理対応できて良かったです。

車載ルーターDCT-WR100DのUIMカード交換

プリウスに積んでいたPioneerの車載ルーターDCT-WR100Dが突然通信できなくなりました。LEDは赤。これは契約切れを示すものですが、1年プランで来月まで有効なはず。おかしいなと思ってマイページにログインすると端末有効期限切れのメッセージが、、

あ、これ本体というか中のUIMカード(以下SIMカード)が2年の利用期限付きだったんですね…

購入時のレビューでも触れてなかったので完全に気付いていなかった模様。更新用SIMカードは当時”後日発売予定”となっていたようなので、あまり視野に入ってなかった。調べるとKENWOODのサイトで購入可能なもののなんと5,500円+送料もします…ランニングコストとして無視できない値段ですね。でもまぁ2年間不満なく使えてたし、まだまだ必要なので注文することに。発売日購入なのでちょうど同じ時期に期限が切れる人が集中しているのか、品薄表記が出ています。私の時はちょうど3日後くらいの入荷予定が記載されており実際にそれくらいで発送されましたが、今日現在で見ると「ご注文が集中しており、順次発送しておりますが、到着までにお時間をいただく可能性があります。」となっていますね。私の見落としかも知れませんが、事前に警告メールもなく唐突に通信できなくなったので、同じように慌てて注文してる人も多いんじゃないでしょうか。そこはせめて供給体制をきちんとしてほしいものです。

■交換手続きもややわかりづらかったのでメモ

で数日使えない日を過ごし本日ようやく到着。佐川で置き配してくれました。単に新しいSIMカードに交換するだけでなく登録手続きが必要でした。通信プランの方はあと一ヶ月残っていてこれをマイページ右上の三本線メニューから「利用期間の引き継ぎ」処理して移す必要があるのですが、「引き継ぎ先のICCIDが存在しないため、期間の引き継ぎができません。」というエラーが出てしまいます(しかもこのメニュー、PCからだと表示されない?スマホだとある)。

ICCIDとはSIMカード番号に基づいた固有番号で本体裏に記載された番号やQRコードは初期添付SIMのものなので、それとは別に新しく届いたSIMから番号を作って追加。そして利用プラン残高を旧ICCIDから新ICCIDに移行するという考え方になります。これを自分で調べてそれぞれ実施する必要があります。マイページに期限切れメッセージが出ているのだから、そこから順を追ってできるウィザードくらい用意しておいてほしいものです。

正解手順は、

  • 先に本体のSIMを差し換え電源を入れ、LEDを赤点滅状態にしておく(必要ないかも?)
  • 公式ページマイページにログインをせずに「お申し込み」へ進む(マニュアルにURLすら記載されてなく自分で検索して見つける必要があった)
  • dアカウント認証を経て下記の画面へ行く。
更新なのに新規登録フローから始めるというトラップ
  • 記入項目は3つ。
    • ICCIDは「8981」に続けてSIMカード台紙のバーコード下にある数字を入力。
    • パスコードは本体裏に記載してあるので転記。
    • 誕生日はdアカウントから自動入力される模様。

これでdアカウントに新しいICCIDが登録できるはずです。そこで改めてマイページにログインした状態で三本線メニューから「利用期間の引き継ぎ」を選び、引き継ぎ元と引き継ぎ先(旧ICCIDと新ICCID)を選択してやればOK。端末を再起動したら青ランプになりました。

SIMカードは返送先がマニュアルに記載されているので、自分で封筒と切手を用紙して送れ、とのこと。

これはパイオニアではなくdocomoの仕事ですかね?もうちょっとユーザビリティ改善してほしいです。お仕事お待ちしております。

花鳥園で単焦点望遠試し撮り〜SIGMA 135mm F1.8 DG HSM + α7IV

友人ファミリーと掛川花鳥園におでけけすることになり、せっかくなら鳥達をズバっと打ち抜ける(?)望遠持っていきたいよねと思案。手持ちで最望遠はSONYのSELP18105G。18-105mmのF4です。しかもAPS-Cレンズなので換算でいうと157mmくらい。発売から少し年数経ってますがF4通しの動画レンズとしては優秀でFX30の同時購入キャンペーン対象になるくらいSONYも推しのレンズです。

しかし木の上の鳥とかをアップで撮るにはちょっと心許ない。60p動画を撮るならAPS-Cで問題ないんですが、せっかくなら静止画もフルサイズのα7IVで撮りたい。そうするとフルサイズ対応で200mとか300mm級のレンズが欲しいなぁと。そう思って見回すと基本ズームでF4とかちょっと出してF2.8。動画を考えるとパワーズームも欲しいなぁとか色々要求仕様を積んでいくとあまりこれといった候補が残りませんでした。掛川花鳥園に行くことが決まって2週間くらいネットや店頭であれこれ物色し、「いやもう今回は18105でいいや!」と宣言したり、前日までもやもやしていました。

最終的に目に付いたのが135mm F1.8という単焦点の中望遠(?)。α6600時代にSIGMA 三兄弟の2つまで買い揃えた「単焦点&明るさは正義」病がぶり返してきました。このクラスで単焦点は不便すぎると思いつつも、F1.8で遠くの鳥で背景ボケ写真を撮れたら気持ち良いだろうなと想像したら、もう実用性とかは二の次でいっかな?という気になってしまいました。

135mm F1.8というスペックのフルサイズレンズはSONY純正のGMレンズとSIGMAが出しています。

GMの方が若干軽くて魅力なんですがさすがに20万超は無理。たまの動物園や花鳥園用としてはコスパ悪すぎます。ということで1kg超(1.2kg)な点は目を瞑ってSIGMAに特攻。旅行前日の閉店間際のビックカメラでゲット。最低限の初期不良チェックだけで当日に臨みました。

α7IV(SmakkRigケージ装着)にSIGMA 135mm F1.8 DG HSMを装着

いやーデケー。デカいというかフロントヘビーで真っ直ぐ構えるだけでも結構力が要ります。腕保つのかな…。フィルター径が82mmとまた過去イチ大きなサイズで当然フィルターも所有しておらずとりあえずプロテクターは後日ネットで安いものを買おうということで可変NDフィルターを購入(結局花鳥園ではあまり使いませんでした)。

上部にはフォーカスの目盛り(使わなそう)、サイドにはAM/MF切り替えスイッチと、フォーカスレンジ制限スイッチ(3段階)があります。フォーカスレンジは被写体にあわせて切り替えておくと合焦までの時間が短くなるので重宝します。

■作例: 掛川花鳥園撮れ高

JPEG撮って出しではなく、RAWをLightroom Classicで現像し、多くはトリミングしています。そういう意味では焦点距離(望遠具合)が足りてないとも言えますが、トリミングしても充分綺麗なので気にしていません。

背景のボケ方も充分綺麗かなと。人物や花も印象的。自分的には機会はないですが人物ポートレート写真とかにも良いんじゃないでしょうか。

以下は別日の撮れ高です。富士山は富士川SAから撮ったものですが、雪が綺麗に見えるもののやはり風景写真としては画角が狭くてイマイチな焦点距離ですね。一方クルマのようなものを撮るには歪みが少なく形が綺麗に見えると言われていますが、確かにハッとする写真になった気がします。

■使用感

被写体とのディスタンスがキマった時は、被写体がカリっと背景は綺麗にボケてとても満足な写真が撮れました。自分と鳥、鳥と背景にそれぞれ距離が開いてると綺麗にボケてくれます。

一方花鳥園の鳥は木の上ばかりでなく、目の前でケージに入っていたり、放し飼いで足元をウロウロしていることも多く、なおかつ休日で人が多いと迂闊にカメラ構えて後退することもままならず、やはり取り回しに不便な場面もあったのは事実です。また冬でも気温を保つため温室のような構造の建物になっているので、予備レンズも含め2kgくらいある装備を保って歩き続けるとかなり暑さを感じました。11月だけど半袖になれる格好でいけば良かった。

ちなみに装備一式はこちらのバッグに入れて肩にかけていきましたがなかなか便利でした。両手が必要な時はさっと収納できます。

さすがにトップハンドルは外していきましたが、SmallRigのケージにサイドグリップストラップをつけておいたので、出し入れや片手で持って移動する時も不安なくできた気がします。特に今回はレンズが重たかったので、手で握っているだけだとうっかり落としてしまうリスクも高まったんじゃないかと。

現地では3回くらいレンズ交換したかなと思います。インコの大群が一斉に飛ぶショットなどは広角が必要で35mmにスイッチ。それ以外は足で距離をとっていい感じに撮れたと思います。ただ現像段階でクロップした写真も多く、理想的にはもうちょっとだけ焦点距離があってもいいのかも知れません。でもまぁフルサイズでだし、後からクロップできればOKかなと。あるいはAPS-Cモードや超解像ズームを適宜切り替えて使うなり。F1.8という明るさは大きな武器なので現像や設定切り替え、足運びでどうにかなるところはそっちでどうにかすればいいかなと思っています。

いずれ水族館のような暗い環境でも活用することがあれば、明るさの恩恵はさらに感じられるかな?

大きくて重たい、しかも単焦点という点はかなりのハンデではありますが、撮れ高的には非常に満足しており、買って良かったと思います。

Nintendo SwitchでボイチャするのにSONYのヘッドセットINZONE H7/9が最適だったという話

同居人がSplatoon3で知人のキッズとボイチャプレイを始めました。Splatoon3自体にはボイチャ機能はないので、別途スマホでNintendo Switch OnlineアプリやMeet、Discordといった手段で独立してボイチャをしているわけですが、スマホからBluetooth接続したヘッドフォンで通話しながら、Switch本体のスピーカーから音を出してプレイしていました。「それだとゲーム音が相手に聞こえて迷惑じゃない?」ということで簡単なミキシング手段を検討することに。要求仕様としては、

  • ゲームの音と相手の声が適度なバランスで聞こえる
  • 相手にこちらのゲームの音を聞こえないようにする
  • できればPCレスで、スマホで完結させたい
  • すぐにセットアップしてプレイできるよう、配線などを極力シンプルにする
  • シューティングゲームなので遅延を最小限に抑える

ということを考えました。

お手軽な選択肢としては、これ系の音声混合アダプタがありますが、やはりケーブルがゴチャゴチャするということで却下。

これのスマホ側がBluetoothになりましたという、AD-BTMIX/HNも気になったんですが、ヘッドセットはスマホとペアリングしたものが使えるのかはっきりせず(たぶん無理)、せっかく汎用アダプタなのに普段愛用しているAirPodsやWH-1000M2/3が使えないのかーとなり却下。

Bluetooth ゲーミングミキサー (型番:AD-BTMIX/HN)

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個人的にはずっと気になっていたYAMAHAのZG01を推したかったんですが、メインのHDMI入力(音声のみ引き込んで映像はテレビへパススルー)が、Switch映像をテレビに映す想定なら良いんですが、今回は充電ドックに載せて有線LAN接続はするものの、映像は本体の有機EL画面で見てプレイするということだったので断念。HDMIパススルーアウトになにも繋がなかった場合に、音だけは取れて映像はSwitch本体に映ってくれる、とかなら良かったんですが、試すにはちょっと掛け金高いなと…

ヤマハ YAMAHA ゲーム/配信用オーディオミキサー ZG01

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店頭でこちらのミキサーもコンパクトで気になったんですが、どうも配信メインなので基本、LINEや楽器入力の音はどのヘッドフォン出力からもUSB出力からも出てしまいそうな予感がして却下。iOS/Androidにも対応していてよさげなんですが、穴があって、Youtube Liveなど配信系はUSB接続できるんですが、ZoomやMeetのような双方向通話アプリ(つまりスマホからの音声を同時に受ける場合)ではTRRSコネクタを使う必要があるっぽいんですが、そちらのアウトに対して特定の入力を切る、ということがどうもできなそうな気がして、やっぱりちょっとリスクを避けた感じです。

じゃぁもう今のヘッドセットを使うのは諦めて、ヘッドホン内に簡易ミキサーをもっていて、通話音とゲーム音をミックスできる選択肢を探そうとなりました。せめてスマホ側はBluetoothでと探すとこの辺りが候補になりました(一般にBluetoothだと遅延が大きいですが今回の用途ではゲーム音はBluetoothを経由しないからOK)。

結果的に当人がつけ心地で却下したものもあったりしましたが、INZONE H9に決まりました。決め手はゲーム入力もワイヤレスでありつつBleutoothではない専用伝送方式で遅延が少ないとしている点。つまり、ゲーム機側もスマホ側もワイヤレスで使えるので完全にケーブルフリーになるわけです。USB送信機がUSBオーディオデバイスとしてSwitchに認識されるかがポイントになりますが、ネットで使えたという方向があったので良しとしました。現在使っているドックにUSB-A端子があるので、そこに挿すだけです。設定もなにもなしですぐにヘッドフォンに音が切り替わりました。ちなみにドックはGAMETECHのこちらの商品です。スマホ側は一般的なBluetoothペアリング操作をすればつながります。あとはNintendo Switch OnlineでもDiscordでも同じです。総音量とは別に、ゲーム音量とチャット音量のバランスをとれるシーソースイッチがあるのもゲーミングヘッドセットならではのポイントだと思います。

他の二社の製品はスマホ側こそBluetoothですが、ゲーム音声は3.5mmジャックなどでアナログで取る形になります。遅延こそないものの、ノイズが心配なのと、ケーブルの取り回しや挿抜の手間が増えます。そこを独自USBドングルでカバーしてきたのがINZONE H7/9の強みということです。下位モデルのH3だとスマホ含めて完全有線なので除外です。H7とH9の違いはノイズキャンセリングの有無やパッドの素材の違いになります。定評のあるSONYのノイキャン技術を活用してよりゲームに集中できるという意味でこの価格差ならH9をオススメしたいと思います。

Nintendo Switchの特殊なボイチャ環境に適したソリューションがSONY製品だったというのもちょっと意外でしたが、先入感なく選べばこれが最善だったかなと思います。。

アルカスイス互換といふものを活用す

私がよく行く客先のUT現場では一度セッテイングをしたものを数日くらい連続して使います。時にはプレテストから本番まで少し間が開いたり週末を挟んだりすることも。三脚やケーブル類はそのまま残置しておけることがほとんどですが、高価なカメラ本体やスイッチャー、レコーダーなどは取り外してロッカーや別室に保管してもらったりします(PCは基本的に持ち帰ります)。

そんな中で三脚とカメラの脱着を楽にするのにクイックシューという仕組みがあります。三脚取付部のプレートを外してカメラ側にネジ止めしておけば、プレートの脱着が素早く行えて便利。ネジの付け外しは最初と最後だけで済みます。

クイックシューの形状は三脚メーカーによって互換性がなく、大手では社外の互換製品も出るなどしています。有名どころではアルカスイスとかマンフロット。自分の動画用三脚はマンフロットなんですがこれが割とガチのヘビーなビデオカメラを想定した縦(前後)長形状で、滑り落ち防止ロックとかもついていてやや扱いづらさを感じていました。ビデオカメラの1/4インチの三脚穴+位置決めのピンの2穴構造もミラーレスでは役に立ちません。

マンフロットBeFreeのクイックシュー。前後に長く2点止め方式。

そんな折りにふと気付いたんですが、ここ最近のミラーレスカメラにとりつけているSmallRigのケージの下部がアルカスイス互換なっているではないですか。最も最近買ったFX30にはTiltaのケージをチョイスしたんですが、これまたアルカスイス互換。もしかしてミラーレスにはアルカスイスの方が使いやすいんじゃね?と思ってリサーチ。

ケージ下部がアルカスイス互換レールになっている(SmallRigのα7IV用の例)

■なるほど互換製品が多い

以前に購入したUlanziのこちらの首掛けストラップの着脱機構もよくみたらアルカスイス互換でした。

これは統一しとけば色々幸せになれる予感。

■マンフロット三脚をアルカスイス互換にするアダプター

三脚ごと買い換えるのはもったいないので、今使っているマンフロットのBefreeをアルカスイス互換にする方法をリサーチした結果、

こちらのアダプターが見つかりました。

純正プレートからアルカスイス互換プレートに交換した状態
レール部分を横から覗いた様子

クイックプレート2段載せになるのではなく、ボトム側がマンフロット互換形状をしていて直接取付できます(固定ネジは二箇所になりますが)。普通の三脚穴しかない機器を取り付ける場合に元のプレートが必要なので、完全にリプレースはできませんが、まぁ両方持ち歩いてもたいして負担ではないので良しとします。

マンフロット純正プレート(左)と今回購入したアルカスイス互換プレート(右)

ミラーレス用のケージの多くは横方向に長いレール状になっているので、レンズ中心がセンターになるように多少気を遣います(センターがズレてるとパンする時に不自然な動きになる?)。またマンフロットのような滑り落ち防止のロック機構もないので、斜めになってる状態で固定ネジを緩めるとスルっとカメラを落下してしまう恐れもあるかなとは思います。一応引っかかりの爪はあるんですが、BeFree側の突起とほとんど噛み合わず摺り落ちを防げるほどではないです。それでも、ケージの下に新たにプレートをいちいち取り付けずにサクっと装着できるのは良いかなと思います。ネジのヘッドも大きく締めたり緩めたりがしやすいです。

ほぼミラーレス機しか載せないBeFreeはこれでいいかなと。他のケージがついていないカメラも使う三脚をどうしていくかは思案中。