静止画眼 v1.1公開とiPhone Eye-Fi版レビュー

■静止画眼を改良

以前エントリで書いたEye-Fi連携用画像ビューワーですが、微妙に改良してみました。

  • Exif情報を参照して、画像を正しい向きに表示

縦撮りを検知するデジカメで撮った写真であれば、正しい向きに自動的に回転して表示します。

  • ステータスバーにピクセルサイズを表示

綺麗に撮れてて油断したが、サイズ設定間違えてたぜ!ってことが置きにくいように、ピクセルサイズだけでも表示するようにしてみました。ちなみにこれはExifではなく、VB側で検出しています。

Rotation情報を取り出してみて、なんとなくExif解析のツボがわかった印象ですが、それでも各種撮影条件のデータを取り出そうと思うと結構大変でエンドレスな作業になりそうなので、とりあえずRotationだけ。

■iPhone版Eye-Fi

ついでにiPhone版Eye-Fiも試してみました。Eye-Fiユーザ向けに無料で公開しているアプリです。

撮影機能はなく、カメラロール内の写真を選択して送信するアプリです。ふだん、PCにつないだ時に一緒に写真を抜き出す習慣がないので、iPhone上にしかない写真が貯まってたんですが、いっきにPMB管理ツリーに統合できて感激。ただ、iPhone OSの制限らしいんですが、Exif情報がごっそり削られてますね。個人情報保護的な制限らしく、Exifを維持したまま抜くのはUSB経由しかない模様。撮影日付すらリセットされて今日の日時になってるしorz。原則、撮ったら即アップロードしておくためのものみたいですね。だからGPS情報取得ダイアログも出るんですね。ちなみに、アップロード時にマシンが起動してなくてもEye-Fiのサーバーが保持してくれるっぽいです。

まぁ、日付さえ狂わなければ、他のExif情報はどうでもいいかなぁ。iPhoneのカメラは撮影時の設定情報なんて意味をもたないし。

Eye-Fi 4GB版ゲット&ユーティリティまで作っちゃいました

Eye-Fiの動画対応した4GB版が日本でも出荷開始され、量販店での店頭販売もされるようになった、と聞いて、ヨドバシでゲットしてきました。

当面、JPEGだけで良かったんですが、SDカードとしての性能(速度)もアップしたとのことなので、一応4GB版をば。それでもクラス4相当らしいんですが…

ちゃんと例の限定仕様のボックスに入ってました。これは確かにちょっと面白いですね(見たことない方は、スタパチャンネルでどうぞ(音鳴ります))。どうなってるか気になるけど、もったいないから分解できない(^^;)。

■使用感

旧モデルの購入を迷って散々レビューを読んでたので、まぁ予想通り。64bitでもちゃんと使えました。むしろ、NOD32非対応なのが痛い。(NOD32が入った)24時間稼働マシンで運用できなかった…

当面は自宅LAN内でフォルダ保存のみ利用する予定。WebアルバムアップロードはPC上で吟味して厳選してから置く派なので、失敗作も含めて問答無用でアップロードされてもあまり嬉しくない。あと、アドホックモードでつながらないので、WMWiFiRouter経由で外で使うとかもできないし(←これが一番改善して欲しい点ですね)。

転送時間は最初こそ無線LANがつながるまでの時間もあってちょっと長めですが、一度リンクしてしまえば1600×1200の圧縮率低のファイルが5秒程度ですね。

たまにこういうツールで保存先をネットワークフォルダに指定できないものがあったりするんですが、Eye-fi Managerは大丈夫でした。普段、PMB (SONYのアルバムソフト)で管理しているツリーに直接置けていい感じ。指定フォルダの下に日付でフォルダを掘ることもできて、その形式も「2009-04-28」とPMBと同じなのも嬉しい(カスタム設定も可能)。既存のPMBの管理体制にシームレスに統合できました。

で、σ(^^)の用途としては、撮ったその場での品質チェックにPCの大画面を使いたい、というもの。なので、フォルダに貯まった端から拡大表示してって欲しいワケですが、Eye-Fi Managerはそこまでは面倒みてくれません。既存ツールで実現しようと思うと、例えば「フォルダ監視」を使って、JPEGファイルに関連づけられたアプリで開いてく方法がありますが、イマイチ使い勝手が悪い。この辺り、需要は結構あると思うんですけどねぇ。

■てことで、専用ツールを作ってみました!

真面目に探したら誰かが作ってそうではありましたが、なんとなくプログラミングしたい気分だったので作っちゃいました。3、4時間でサクっと作った超手抜きツールですが、一応目的は果たせます。フォルダはアップロードフォルダを指定しておいても、「日付サブフォルダ名を追加」チェックをつければ自動的に当日の日付をパスに追加してくれる点がEye-Fi専用っぽい機能です。Eye-Fi Manager側で日付サブフォルダを掘る設定にしている場合でも、このツールを起動するだけで当日のフォルダを監視してくれるワケです。

画面写真

こんなんでも使ってみたいって方はこちらからどうぞ。

ウチで以前から配布している「動画眼」にひっかけて「静止画眼」という名前にしてみました。もうこの辺りからも手抜き感がムンムン漂ってきますw。

本当はExif情報を表示すると、撮影条件毎に比較できて便利だと思うんですが、挑戦してみたところ、内部データを人が読める形に変換するのが結構大変ということが判明し、どこかで手頃なライブラリを見つけるまで保留にしました。

隠れ売れ筋商品のバーコードリーダー、写真追加

当ブログ経由のAmazon売上レポートを見ていると、こちらの記事で紹介したバーコードリーダーが地味に堅調なんです。毎月コンスタントに買っていただいてますし、時には月に5つとか8つとか売れてる時も。隠れ人気商品ですね。

てことで、より詳しく商品吟味していただけるよう、PowerShot G10での静物撮影の練習がてら写真を追加掲載してみます。実物の色味を正確にイメージしていただけるよう、ホワイトバランスもマニュアル調整してみました。

barcode1

サイズと色味比較の為に、eneloop(単3)とツーショット。まずは趣味的アングル。

barcode2

全長はこんな感じ。

barcode3

ネットではレアかも知れないお腹側のショット。グリップを握るとちょうど人差し指が来る位置にボタンがあります。根本の黒いのは滑り止めのゴムです。

購入時のレビュー記事はこちら: 私本管理 + Amazon + バーコードリーダーで蔵書管理

ちなみに、先日クライアントさんに下記の右側のリーダー(Z-3010B)を納品した時に少し触ってみました。Z-3010Bの方がブラックで形状もスリムでスタイリッシュなので、クライアントさんも外観重視でそちらにしたんですが、握ってみて手に馴染むのはグリップ部分にある程度厚みがあるTSK-Uの方だと思いました。

HDR合成専用ツールPhomatix Pro 3.0

type Z到着待ちの頃、イカす壁紙用写真を探してFlickrを探索していて、綺麗だなと思う写真に「HDR」というタグがついていることに気付きました。最初は「ハイデフなんちゃら」かと思ってたんですが、どうもこれは「ハイダイナミックレンジ合成[Wikipedia]」という技法を意味しているらしいことを突き止めました。

要するに、

  • 暗い部分をしっかり映して、明るい部分がトンでしまった写真
  • 明るい部分をしっかり映して、暗い部分がツブれてしまった写真

のいいとこ取り合成をして、トンでもツブれてもない写真を作り出すというものです。ちょうど先日出たRICOHのデジカメCX1がカメラ内で同様のことをしてくれるということで話題にもなりました。

また、単にトビやツブレのない写真を補正するだけでなく、やや誇張した補正をすることで広告写真でよく見かけるような美麗な写真[FlickrをHDRで検索]を作るのにも使われます(CX1はこういうレベルまで合成処理してくれるか不明)。

で、これをするにはPhotoshop Elementsではダメで、CS3以降が必要になるっぽんですが、ウチはCS1、しかもCreative Suits(セット)で買ってるので、バージョンアップがメチャ高い(Photoshopだけアップグレードとかできないorz)。ちょっとチャレンジしてみるには手が出ません。しかし、同時にHDRに特化したソフトPhotomatixというソフトがあることも発見。体験版試用を経て、結局買ってしまいました。元々RAW現像で遊んだり、撮った後のポストプロセスでいじるのが好きだったりするんですよね。

派手目の画像を作るには、マニュアル読んでもパラメーターの解説とかが書かれておらず、まだプレビューを見ながら試行錯誤状態ですが、最初(本来の)目的であるトビやツブれを無くす為であれば別途「露出合成」といういわば簡単モードがついていて割と楽にできます。

追記:「HDRiな生活」さんにわかりやすいパラメーター説明がありました。やっぱデジイチだと-4~+4と露出補正幅が広いのがヨサゲですねぇ(G10は-2~+2)。

撮影ですが、こないだ買ったPowershot G10はコンデジの割に露出ブラケット撮影(自動で露出設定をズラしながら3枚連続撮影)機能がついているので、それを使うのが便利です(デジイチならたいていついてます)。同じ構図で撮れないと意味がないので三脚を使う方が望ましいでしょう。

シエンタ_隠しポケット

某ユーザビリティ系記事用に撮った写真。結局クリップしてしまったんですが、昼間の屋外で撮ったため、窓方向が白トビするか、肝心の車検証入れ部分がツブれるかだったんですが、それなりに自然に仕上がりました。これで、仕事に活用できるということで経費にする名目が立ったw

手持ち撮影したものにPhotomatixの自動補正をかけたんですが割と綺麗に重なってくれました。


HDR_COLT

こちらも一見あまりHDRっぽくないですが、白くトンでいたライト部分と黒くツブれていたバンパー部分が綺麗に両立しています。少し赤みも強調してみました。こちらは三脚にて撮影。

Version Rはこのアングルが一番素敵。


IMG_0014_5_6

これは「いかにもHDR」に挑戦してみた写真。新横浜駅ホームです。電光掲示板の色をドギツめにしてみました。手すりにカメラを置いたんですがそれでも多少ブレてしまってて、あまりクッキリしてませんが…


HDR_Test

パラメーターをいじってるうちに偶然イラストちっくな質感が出て面白かったもの。壁紙用なんかにはヨサゲ。まぁ、こういうエフェクト自体は別にPhotoshopでも作れるのかも知れませんが。

露出合成という意味では、電柱やブロックのコンクリートの質感が明るい写真から持ってきてるらしくハッキリ出てます。元写真は雨上がりで標準露出だと結構黒くなってたんですが。

車の質感とかがお気に入りです。

(ちょいと場所を特定できるところをボカしてあります)


希少なリモート撮影対応コンパクト PowerShot G10

メインデスクトップに続き、メインノート(type Z)もVista 64bitになってしまい、ドライバが無くて困ったのがデジカメ。もちろん、メモリカードを差し替えて使う分には問題ないんですが、EOS Kiss Digital Nのリモート撮影が使えなくなり、COOLPIX S7の無線LAN転送もダメ。撮影時リアルタイム転送がどっちも使えないとなるとちと不便かなと(まぁ、そんなに頻繁には使わないんですが)。

最近の使い方だとデジイチである必要はそれほどないし、いっそマニュアルコンパクトに置き換えてもいいかなとも思い、リモート撮影ができるコンパクトを物色。Canonでは現行二機種のみ。それ以外だと可能かどうかすら不明。幸いCanon二機種中の片方であるG10はスペックやデザインもヨサゲだったので特攻しました。

無線LANの方はEye-Fiという選択肢もあるんですが、あれはアクセスポイント経由しないとダメなので、アドホックでPCと直接通信できるCOOLPIXの代替にはならないかなぁ、と思案中。とはいえ、新しモノ好きだからそのうち買ってしまうんでしょうけどw。

■PowerShot G10の(゚∀゚)イイ!

  • レアなリモート撮影対応 (含64bit Vista)
  • ゴツ目のデザイン(SX1ISみたいに鳥山明顔wじゃない)
  • 露出やISOがハードダイヤルで素早く調整可能
  • RAW保存
  • 暗部補正
  • マクロが強い
  • カスタマイズ、ショートカット系機能が豊富で好みに調教可能
  • 液晶が大きい&綺麗

タイミング的にRICOHのCX1の単体HDR機能も気になりますが、とりあえずRAW保存できるんで、追々PhotoMatixなどのソフトを買って使ってみる方が自由度高くていいかなと。

■PowerShot G10の(;´Д`)イクナイ

  • 分厚い、重い
  • ズームレバーが小さくやや使いづらい

デジイチの代わりと考えれば小さいんですが、今までのコンパクトの感覚で持ち歩くのはちと厳しい。さて、どうやって持ち歩こうかなぁ。

■リモート撮影

カメラ本体の性能は既にあちこちにレビューがあるでしょうから割愛。さっそく試したリモート撮影について。

カメラをUSB接続後、RemoteCapture DCを起動するだけでOK。EOSのKiss系ですら対応してないはずのライブ表示もできます(サムネイルは小さいですが)。残念な点が2つ。

  • RAW保存は非対応
  • 保存先にネットワークドライブが指定できない

どちらも地味に不便…