実家の会社オフィスを地デジ化

実家の父親が経営している会社のオフィスのテレビを一部地デジ化。全部で3台ある内の手始めの1台。元がブラウン管の19インチだったので、感覚的に近い22インチをチョイス。最終的に1台のレコーダーの録画番組を各テレビで視聴できるようにしようってことでDLNAクライアント内蔵のもので、価格が手ごろだったBRAVIAのEX300に決定。REGZA RE1と悩んだんですが、実家がWEGAでXMBなので、同じ操作感のものがいいだろうということで。ヤマダでポイント無しの現金特価で42,800円也。このサイズだとエコポイントは7,000ポイント。ブラウン管テレビをリサイクルに出すと+3,000ポイントですが、リサイクル費用が同じ位かかるので相殺です。

デザインは同クラスのAQUOSに比べるとやや額縁感が強いですが、REGZAとはどっこい。リモコンはREGZAの方がいかにもハイテク感があって小難しそう。EX300もボタン数は少ないものの、心持ちシンプルな印象ですかね。なぜかリモコン背面に電源ボタンがついているのは謎(普通に表面にももちろんあります)。ちょっと気が利いてるなと思ったのは、背面に電源ケーブルを巻き付けてプラグを差し込むダミーのコンセント状の凹みまで設けてある点。運搬時にコードがぶらぶらしなくていいです。

画質、視野角はまぁ普通ですかね。視野角なんて言葉も知らないであろう父親がちょっと斜めから見て「こっちから見ると暗いなぁ」なんて言ってました。省エネを謳うモデルだけにデフォルトのバックライト輝度が暗めで、(個人的にはあまり気にならなかったんですが)結局少し輝度を上げて使うハメになりました。シニアってそんなもんでしたっけね?>輝度に対する感度

当然倍速も非対応ですが、ざっと見た範囲ではあまり気にならなかったです。>ブレ

アプリキャスト(ウィジェット)は天気予報や野球ニュースを設定して父見せてみたんですが、感心はしたものの「多分使わない」とのことでした。普通にブラウザも入ってたりしますが、まぁ同じでしょう。

Youtubeも見られますが、文字入力が果てしなく面倒なので、ID登録してPC側でお気に入り登録しておくなどのコンビネーションが必要そうです。

下記の苦労を思えば、そもそもUBSメモリ内のtsやmp4が普通に再生できればいいのになぁとは思います。DRMフリーのものだけでも対応してくれればいいと思うんですが、国産製品は「むしろDRM無しモノに対応したら負けかなと思っている」と言わんばかりにその手には冷たいですよね。

■PLCにも初挑戦

で、テレビへのネットワーク配線ですが、設置部屋にEthernetケーブルも来ておらず、無線LANも感度が微妙だったので、初めてPLCに手を出してみました。電源ケーブルにノイズフィルタがついたものが使われている上位モデルBL-PA510の二個セットモデルをチョイス。社屋が大きな倉庫に後から内装だけ追加して二階建てにしたり仕切りを追加したりしたような作りなので、壁コンに見えても実は延長されたタップだったりして、安定して通信できるコンセントを探すのに手間取りましたが、ちゃんとしたとこにつなげば特に設定も無しであっさりつながってくれました。セットモデルなので最初からペアリングが済んでるってのが大きいですね。

ちゃんとした速度測定はしてないですが、DLNAで生tsファイルは普通に再生できたので良しとします。

■DLNAでハマる

最初オフィスにたまたまあったDLNA対応のLinkStationを使う前提で設定を進めてみたんですが、どうも生tsは対応してないっぽい。拡張子をmpgにしてもダメでした。AVCなMP4もダメ。今時そんな仕様で一体何の役に立つんだろう?またファイルを置いてもDLNAサーバーが認識するのは一定周期毎(デフォルト1時間)なのも使いにくそう。

てことで、EX300でも動作実績がある、PS3 Media Server(PMS)にBRAVIA対応のパッチ(AVCパッチ)を当てたものを使うことに(REGZAではなくBRAVIAにしといて良かった!)。生tsをトランスコード無しで配信するのがメインなので、非力な父のLet’s Noteでも問題ないだろうと(主に実家の録画PCで録ったものをファイルでコピーしてきて視聴することを想定)。

最初デスクトップに作られるショートカットを実行しても何も起きなくて、インストールフォルダのバッチや.jarファイルを叩いたりしてましたが、どうもexeファイルを管理者権限で動かせば大丈夫みたい(Vista)。で、あっさりBRAVIAから認識できたものの、生tsに関しては再生できたりできなかったり。できたのはだいぶ前に録ったもので詳細不明。BDレコから抜いたものだっけな?PT2のものは認識はされるもののトラスコ無しだと再生不可。どうも録画時のパラメーターをいじる必要があるっぽい。MP4は音だけ出ない。PMS側にかなり設定項目があってデコーダーも色々選択できるっぽいので、色々チューニングが必要なのかも知れません。まずはPT2の生tsを確実に再生できるようにするのが最優先です。先人がいるのでちゃんとググればなんとかなるだろうと楽観視。

■無線LANアクセスポイントも追加

で、その部屋でノートPCが無線LANでネットできないのも不便だからなんとかしてくれと言われ、アクセスポイントも追加することに。なら最初から無線LANの中継器を買って、BRAVIA用の無線LANアダプタつけた方が安上がりだった気もしますが、時既に遅し。まぁ、たいして速度が必要なワケでもないので、11gの一番安いアクセスポイントでよかろうと思ったんですが、PLCアダプタにLANポートは1つしかないのでハブが必要になります。結局ハブが内蔵されてるとなるといっぱしのブロードバンドルーターになっちゃいました。その中で一番安かったのがBUFFALOのWHR-HP-GN。白筐体でいかにもエントリーモデルという感じですが、4,980円で買えたのでまぁいいか。当然ながらGbE非対応、5GHz帯非対応の150Mbps機です。そのくせPPTPサーバー搭載だったりしますが今回の用途では関係なし。

それにしても毎度ながらBUFFALOのルーターは最初買ってから管理画面開くまでやたら時間かかったり異常動作が多い気がします。設定変更して何度か再起動するうちにサクサク反応するようになるんですが。なんなんだろ?あとルーターモードとブリッジモードの切換スイッチがついてて、ブリッジ(ルーターOFF)モードにしても、IPアドレスは192.168.11.セグメントの固定設定のままで激しく不便。ブリッジの時はDHCPクライアント動作になって欲しい。今時のWindowsならネットワークマップみればIPアドレスは見つけられるわけだし。

USB-DAC兼ヘッドフォンアンプ nano/V

AV Watchのリリース記事を見て、速攻で買いました。

モノとしては、USB DDC/DAC、ヘッドフォンOUTおよびLINE OUTが取り出せるUSBオーディオデバイスですね。LINE OUT端子がINとしても使えてヘッドフォンアンプにもなります。駆動はUSBバスパワーのみでバッテリーは無し。iPhone等のDAPよりはノートPC等につけて高音質で音楽を楽しむためのもの、という感じですね。USBオーディオデバイスとしては24bit/96kHzまで対応しているので高音質ソースや対応ツールを使ってる人にはポイント高いんでしょう。

んで、個人的にはあんまノートPCにヘッドフォン挿して高音質で音楽を聴く、という場面はないのですが、なぜ買ったかというと、ヘッドフォンOUTとLINE OUTが同時出力でき、なおかつ音量調節ボタンがついてたから、というのが理由。

我が家の寝室マシンには枕元のアクティブスピーカーとだいぶ前に買ったPioneerの赤外線式コードレスサラウンドヘッドフォン(SPDI/F経由)がつながっていて切り替えて使っています。深夜などにヘッドフォンを使うワケです。で、複数オーディオデバイスを排他使用するようになってしまったVista機なのでこの切り替えがめんどくさい。コンパネから切り替えても目的のアプリを立ち上げ直すまで反映されないし(Windows7だと即時反映)、ゲームだと全画面モードにしてしまうとOSのボリューム調整も面倒。かといってさすがに内蔵のヘッドフォン端子は使う気にならないし、背面なので頻繁に抜き差しするのもこれまた面倒。

そこでこのnano/Vですよと。単にポータブル環境の音質改善ブームだったのもあるんですが、最悪上記の使い勝手が改善されるなら特攻してもいい値段じゃないかなと。ちなみPioneerのコードレスヘッドフォンのかわりに、先日買ったATH-AD900を活用する前提で。

AV Watchに出た直後にAmazonのマーケットプレイスに公式代理店のエントリが出来てたんですが品切れ状態。久しぶりにウィッシュリストを使って状態監視しつつ、注文可能状態になるのと同時にポチりました。

正直あんま音に関しては違いを感じていません。というか音質比較的な聴き方をまだなにもしてない。単に普通に便利に使ってる状態。ATH-AD900もPioneerのコードレスヘッドフォンのベースユニットにつないで使ってたんですが、これがそれなりにヘッドフォンアンプとしても素性が良かったのかも。

ドライバも必要なくプラグアンドプレイで使えてます。やや意外だったのは音量ボタンが内部的なものではなく、OS側の音量スライダーを動かすソフト的なものだった点。ちょっと調整シロが減ったような気がしてなんとなく悔しい。

24bit/96kHzってどんな使い方(使い道)があるんだろ?クラシックとかジャズならCD以上の音源もあるんだろうけど。アニオタ的には活用できる場面あるかな?BD?でも普段あんまPCで見ないしな。新幹線+VAIO type Zでなんて時にはいいかも。でも最近めっきり新幹線乗る機会なかったり。

自宅のメインWi-Fi環境をAirMac Extremeに

最近、というかiPhone4にしてからかも知れませんが、どうも自宅の無線LANにつながらなくなることが多発。PC等他のデバイスからは問題ないんですが、iPhone4だけがアウト。見えてるし設定も記憶済みなのにタップするとエラー。AirStationを再起動すると直る。でもまた数日すると再発、の繰り返し。しかも以前からある症状でウチのメインのAirStationであるWZR-AMPG300NHはWebインターフェイスから再起動すると途中でコケるというのがあり、いちいち物理的に電源ケーブルを抜き差ししにいかなければならない、という状態でした。

WZR-AMPG300NHは長いことBUFFALOで唯一の2.4GHzと5GHz同時使用可能なフラッグシップだったので使ってましたが、最近ようやく後継のWZR-HP-AG300Hが登場しました。まぁ、異常が出てるのはiPhone4だけなんですが当面自分ではどうしようもないってことで、じゃぁ買い換えてみるかと。が、しかし念のためググると、BUFFALOの他の機種でもiPhoneがつながらなくなる問題が発生しているのを発見。これはモデル特有ではなくBUFFALO一般の症状かも知れないという疑惑が浮かび上がります。せっかく買い換えても同じ症状が出たらアフォすぎます。

で、他に2.4GHz/5GHzの同時使用というとNECかApple位しか見当たらず、結局数千円高いながらも「同じApple製品ならよもや相性問題とかねぇだろ」的な思考でAirMac Extreme特攻しました。なんか品薄なとこが多くて、そろそろモデルチェンジ?という気配が漂いつつもあったんですが、まぁしゃぁないかと。

国産の最近の高級無線LANルーターと比べて、AirMac Extremeが違う点は、

  • 1.5倍くらい高い
  • Webインターフェイスで設定できない
  • 未使用ポートを切ったり時間で電源を落とすエコ系の機能がない
  • iフィルターなどのWebフィルタリングサービスやDDNSサービスなどの連携機能がない
  • PPTPサーバーがない

などがありますが、生活サイクルがデタラメで24時間いつ利用するかわからない我が家では省電力系機能はあまり役に立たないし、他のサービスは他で代替してるから必要なし。気になったのは値段が高いことと、PCに設定アプリをインストールしてないと設定ができないという点でしたが、まぁ安定接続には替えられまいと。そもそも安定すれば設定画面なんてそうそう触ることないし。

てことで交換してまだ二日目ですが今のところは安定しています。速度は測ってませんが、接続のネゴシエーションがスパッといくようになった感じ。まぁ気のせいかも知れないですが。エアコンつけてるせいか、噂ほど天板がアチチってことはないです。暖かくはありますが。インジゲーターは1つだけで、AirMac Expressと同様、正常ならグリーンに点灯してるのみ。あまり情報量はありません。

購入前に製品情報サイトをみていてゲストネットワークを作る機能がヨサゲだなと思ってたんですが、残念ながらブリッジ(アクセスポイント)モードでは使えませんでした。まぁそりゃそうか。どうせゲストなんて滅多に来ないからいいや…(;_;)。

アンテナ内蔵していてスッキリしてるのはいいですが、平置き専用なので場所とるのが難点ですね。天板は放熱に重要そうなので下手にもの置けないですし。

iOS対応高機能MP4を簡単に作るdgMP4Muxer完成

世間は三連休だったようですが、σ(^^)的には発生イベント皆無だったので、家に籠もって手持ちソフトをこないだ習得した方法でiOS対応MP4にしこしことエンコードしていました。

で、さすがにDOS窓でコマンドを手打ちするのに嫌気がさし、フロントエンドGUIツールdgMP4Muxerを作成、公開してみました。

画面写真

例によって我が家のローカルルールに特化した部分があるのであまり汎用性はないかも知れませんが、逆にそのルール(素材ファイルの命名規則)に従っておけば、簡単確実にiOS(iPhoneやiPad)で認識する音声多重、チャプター入りMP4ファイルが作れます。

mp4boxやmp4chapsに渡すオプションを自由に設定できるようにしてあるので、細かく指定した人にはyambより便利なんじゃないかと思います。

ただ、字幕系についてはほとんど考慮してません。現状でも適当なオプションを書いてやれば使えるかも知れませんが、それでもダメな時は要望として挙げてもらえれば対応してみます。

Softbankが配布しているFONルーター設定時の罠

iPhone4を購入した時に、fonルーターを無料でもらいました。無線LANルーターをもっていない人はウホ、ラッキーとか思ってるかも知れませんが、これには少々裏があります。fonというシステムは数年前に海外のベンチャー企業が立ち上げた無線LAN相互利用システムで、自宅にfonルーターを設置している人(fonではLinus会員と呼ぶ)は、他人の設置しているfonルーターを通してインターネットにつなげる、という仕組みです。接続できるのはあくまでインターネットで、(正しく設定していれば)他のLinus会員に自宅のLANを覗かれたりといったことはありませんが、BB Excite等一部の例外を除き国内の多くのプロバイダはこうした第三者への回線の又貸しを禁じているので使用には注意が必要です。

増加する3Gトラフィックを少しでも各家庭のブロードバンドi経由に逃がしたいSoftbankの思惑は理解できますが、こういう微妙なものをホイホイ配布するのはどうかという気がしますね。むしろ、数年たっても一向に進まない対応プロバイダの増加を積極的に後押しするなどの行動込みなら賞賛に値するのですが。

ちなみに我が家で利用しているIIJmioは何年か前にサポートに直接尋ねたところNGという回答をもらっています。

■fonルーターばらまきの弊害

さて、そんな事情なので我が家ではfonルーターの導入は基本NGなのですが、ユーザビリティ屋として最近のモデルで設定フローがどう変わったのかとか興味があったのでちょっと試してみました。

ちなみにSoftbank的にはあくまでiPhoneやiPad、その他SBMのWi-Fi対応端末向けに配っているものなので、添付の説明書はそれらのデバイスからの設定しか書かれていません。それら専用だと勘違いしてPC用のアクセスポイントを別に運用するなどの無駄をする人も少なくなさそうですね。

さて、fonルーター(ウチがもらったのはFoneraNというモデルみたいです)を既存ルーター配下に接続して電源を入れると、MyPlaceとFON_FREE_INTERNETという2つのESSIDをもったシグナルを発信します。前者は自分専用でデフォルトでWPA/WPA2による暗号化が施されています。後者は暗号化無しで誰でもつなげられます(ただし接続後にfonのサイトでユーザ認証をしないと他のインターネットサイトにはつながりません)。無事インターネットにつながったfonルーターに対し、ユーザーがまずするべきはそのルーターを自身のfonアカウントに登録することです。fonアカウントに登録され稼働が確認されたルーターが1台もないとLinus会員としての権利も与えられません。σ(^^)の場合、既に実家で稼働させているfonルーターがあるのでアカウントも開設済み。今回はそれに2台目として追加登録する形です。

PC用マニュアルがないので色々想像を働かせながらの手順になったワケですが、まずは有線LANポートにPCをつなぎ、192.168.10.1を開いて管理ページにアクセスします。初期パスワードはadmin。するとMyPlaceに設定されているWPA/WPA2暗号キーが調べられます。物置に設置した関係で有線接続しながらは暑いし立ち作業になるので、早々に場所を移しMyPlaceに無線でつないで続きをしようとお思ったんですが、先ほど調べた暗号キーを入れてもつながらない。何度か物置にいって有線接続に切り替えつつやったのですが全くダメ。で、ふとiPhone4発売日直後くらいに既にFON_FREE_INTERNETなるESSIDが自宅で検知できてて「あぁ、ウチのアパートの誰かもiPhone買ったのかなぁ」等と思った記憶が蘇る。「これもしかして他人のfonルーターが発しているMyPlaceなんじゃね?」と。そこで再度有線経由で管理ページを開き、MyPlaceのESSIDをMyPlace_hogeなどと変更してみる。すると案の定、ノートPCからはMyPlaceとMyPlace_hogeの両方が検知された!知らないうちに他人のルーターに不正アクセスをしようとしてたよっ!!

Softbankが契約者にタダでバラまいていることで、普通では考えられない数のfonルーターが国内に出回っており、日本中のあちこちでこういうトラブルが起きてるんじゃないですかね?マニュアルでも言及しておくべきだと思いました。

ちなみにMyPlaceだけでなくFON_FREE_INTERNETの方もFON_だけ固定で後は自由に設定することができます。ただそれをしちゃうと端末側は自動認識しなくなるので利用者にとっては微妙に不便なんですよね(まぁどうせ暗号化されてないからたいした手間ではないですが、ファイアウォールソフトなんかの設定が個々に必要になったりするかと)。

■アカウントへの紐付けがFON_FREE_INTERNET経由な不思議

さて無事にMyPlace_hoge経由で設定画面にアクセスできるようになったワケですが、肝心のfonアカウントに登録する項目がない。おかしいなぁと思ってiPhoneでの手順を見て驚愕。FON_FREE_INTERNETでつないでそこから登録ページにアクセスし、フォームからメールを送信して、、、という手順になっています。試しにPCからFON_FREE_INTERNETに接続し、http://www.fon.com/にアクセス。既存のIDとパスワードを入れてログインすると自動的に今使っているルーターがアカウントに登録されました。

これおかしくないですか?つまり登録が済んでいない他人のルーターの電波がつかめたら、勝手に自分のものとして登録できてしまうことになりますよね?普通に考えたらMyPlace側でしかこういう管理設定は出来ないようにするべきだと思うんですが…

確かにiPhoneに登録するESSIDをFON_FREE_INTERNET側1つに絞る方が設定を簡素化できるメリットはありますが、自宅でも暗号化されていない無線ネットワークを常用させるのは今時どうよ?という感じですね。

■そもそもSoftbank的にはMyPlaceを使わせる気がないらしい

よくよくSoftbankの説明書を見てみると、FON_FREE_INTERNETを使う設定しか説明してないんですね。インターネットへのトラフィックが使えればいいやろ、的な発想なんでしょう。AirVideoスレなどでFONルーターで使えないと質問してる人が多いのも納得です。RDP系のアプリやEPSONの印刷アプリはもちろん、FTPでファイルをやりとりする系のソフトも、Softbankの説明手順に沿っただけでは全滅ということになります。

それってどうなんでしょ?

とりあえずなかなか有意義な知見が得られました。知人に相談された時にFONルーターを使ってると言われたら要注意ですね。

皆さんもお気をつけ下さい。

■どうすりゃいいの?

FONルーターで他のPCと通信ができなくて、ググってこのエントリにたどり着く方もいるかも知れないので、一応簡単に説明しておきます。基本は同じESSIDの無線LANにつなぐ事です。

・PCはFONルーター以外の無線LANアクセスポイントでつながっている場合

iPhone/iPadもfonルーターを使わずPCと同じアクセスポイントに接続するようにしましょう。

・PCはMyPlaceに接続している場合

iPhone/iPadもMyPlaceを使う設定に変えましょう。

・PCもiPhoneもFON_FREE_INTERNETで接続している場合

そもそも単一のfonアカウントで2台を同時につなげるかどうかも定かではありません。仮に同時接続が可能だったとしても、この種の暗号化されていない無線LANではセキュリティの為に相互の通信が遮断されていることが多いです。むしろ遮断されてなかったら相当危ないです。他人に通信を覗かれる可能性もあります。基本的に自宅のfonルーターではPCもiPhoneもMyPlace経由で使うようにしましょう。

2012.03.07追記: そもそもFONルーターを使わないという選択肢について

本記事を書いたのはだいぶ前ですが未だに多くのアクセスがあります。iPhone4Sに機種変更した時はFONルーターもらえませんでした、新規の人には未だに配られているんでしょうか?

最近ではFON_FREE_INTERNETというESSID(無線親機についている名前)はSoftbank Wi-Fiスポットでも使われており、かつ整備不良のそれにつながってネットができなくなる現象も増えているので、この名前の無線LANにつながらないように設定プロファイルを無効にしている人もいるでしょう。

上に「どうすりゃいいの?」という選択肢を書きましたが、個人的には「安物でいいので一般的な無線LANアクセスポイントを買う」がベストだと思います。今時は通販なら2,000円台からあります。お店でも3,000円台でしょう。いくつか候補をご紹介しておきます。

 

 

おそらく日本で一番売れてる機種でしょう。Amazonの簡易包装(FFP)版が執筆時点で2,370円。厳密にはルーターという家のネットワークとADSLや光回線の分岐点におく機械ですが、すでにある人は、本機のルーター機能をオフにして単なる無線LAN親機(アクセスポイント)として使うこともできます。逆に既にあるルーターの機能をオフにして、こちらをルーターとしても使うように設定すると、外出先から自宅のパソコンにアクセスする機能などが使えるようになり色々と便利です。


 

上の2つは無線LANの規格が通常の2.4GHz(ギガヘルツ)のみ対応だったのに比べ、こちらは5GHzにも対応したものの中で最安値クラスのものです。4SまでのiPhoneは5GHzに対応していませんが、iPadはしています。2.4GHzは利用者も多いですし、コードレス電話や電子レンジとも同じ周波数なのでスピードが落ちやすいですが、5GHzならその心配が少ないです。5,000円台とちょっと高いですが、iPadで動画など大きなデータをバンバン扱う人は5GHzに対応したものがオススメです。外部アンテナも付いているので、戸建てなど広いお宅で使う場合の電波の到達距離なんかもポイントです。もちろん2.4GHzにも対応しているので、PC、iPhoneはもちろんPSPやDSなどのゲーム機でも使えます。


 

上の2つはFONルーター(フォネラ)に比べるとデカくて嫌だなぁ、って人向けなのはこちら。フォネラに近い大きさで、比較的安価(2,000円台)です。ルーター機能をもっていないだけに設定項目も少なくて設置が一番簡単かも知れません。2.4GHz専用です。

もっと小さくて安いものもありますがACアダプタが別売りだったりするものもあるので必ず確認してみて下さい。


 

Apple純正品です。8,000円台とちとお高いですが、

・iPhone/iPad/iPod touch向け専用アプリで設定ができる

・コンポ等にケーブルをつないでおくと、iPhone等から音声を無線でとばしコンポで鳴らすことができる

という他にない特長をもっています。2.4GHz、5GHz両方対応。

純正品なのでもともと値引きは期待できませんが、Amazonだとむしろ割高な時すらあるので、こちらは量販店で探した方がいいかも知れません。


 

Softbankがプラチナバンドを取得し、2012年の7月下旬にはiPhone4/Sからも利用可能になるので、3Gのパケット通信にも随分余裕ができるかも知れません。ただそれでも自宅にブロードバンド回線を契約しているならそちら経由の方が速いですし、そもそもFaceTimeのようにWi-Fiでないと使えないサービスがあったり、一定サイズ以上のアプリはWiFiでないととれないなんて制限もあります。この記事を読まれたのを機会に是非ご自宅のWiFi環境整備をオススメします。