スタバの無線LANをできるだけ安く利用する方法検討

近隣のスターバックスが一斉にNTT系公衆無線LAN(FLET’S SPOT、Mzone、moperaU+公衆無線LANコース)に対応した模様。どれも以前に契約してたことがあるんですが、基本料が高い割にあまり使える場所がなくて解約してしまったんですが、さすがに普段一番利用するスタバ(港北みなも)で使えるとあって再加入することに。港北みなものスタバはちょうどギリギリWiMAXが入らないんですよね。隣のマクドナルドならモバイルポイントが使えるんだけど0時までだし。結局EMチャージで1時間315円か1日630円を都度払って使ってました。ので、それを基準に検討してみたいと思います。

NTT系の公衆無線LANサービスは基本的に複数のサービスに同時対応しているため、どれか1つに加入すればローミング料金なしで利用することができます。2010年10月現在のサービス内容でそれぞれをざっくり説明すると、

FLET’S SPOT (NTT東日本)

自宅のネット回線にフレッツ光、Bフレッツ、フレッツADSL等を利用している人向けにオプションとして提供されているもの。月額料金がずっと高かったんですが先頃210円/月に改訂されて利用しやすくなりました。ただし、ややこしいことに別途プロバイダとの契約も必要です。例えば我が家で利用しているIIJmioの場合、自宅用回線の契約がある人なら無料で使えるようです。ざっと調べると、OCN、So-netなど大手は無料のようです。つまり、NTTへの料金+210円/月で利用できる訳です。ここらはお使いのプロバイダの料金システムをご確認下さい。

ちなみに、モバイルポイント利用などに使っているワイヤレスゲートを組み合わせる場合は、月額525円+都度299円がかかるようです。やや割高ではありますが、自宅にブロードバンド契約をしてない場合は選択肢に入るかも知れません(ただし月3回以上使うなら後述のMzoneの方がお得)。

FLET’S SPOTの弱点は、セキュリティ強化策でやや使い勝手が悪く設定も難しい点。使用する端末のMACアドレスを事前に登録しておく必要があります。しかも2台までしか登録できません。例えばノートPC、iPadと登録したらもう終わりです。iPd touchやゲーム機などを気軽にとっかえひっかえ使いたい、とかノートPCを複数台使い分けてる人にはかなり厳しい制限です。また、多くのサービスが、とりあえず共通の暗号化キーでつないだ後にブラウザでユーザ認証する方式なのに対し、FLET’S SPOTは自宅のブロードバンド接続同様PPPoE方式で接続する必要があり、リテラシーが低い人にはやや敷居が高いのも気になります。

(なお、NTT西日本でも同様のサービスを提供してますが本稿では割愛)

mopera U + 公衆無線LANコース

docomo回線をもっている人限定です。もってない人は読み飛ばしてOK。

FOMAをモデムにしてPCでネット接続する際のプロバイダサービスmopera Uというのがあります。スマートフォンでi-modeのかわりに契約したりもします。またdocomo用WWANモデムを内蔵したノートPCなんかでも使ったりします。このmopera Uを契約している人用のオプションサービスが「公衆無線LANコース」です。既にmopera Uを使っている人なら+315円/月で利用することができます。しかも今月(2010/10)から年末にかけて契約すると1年間このオプション料金が無料のキャンペーン中。1年間は追加料金無しで使えるのでお得です。

docomo回線はもってるけど、mopera Uは利用していないという人は、一番安いmoperaUスタンダードプラン(525円/月)を契約すると良いでしょう。moperaU自体に使い道はなくても、1年間はオプション料金315円/月は無料なので、実質525円/月が公衆無線LANの利用料となります。FLET’S SPOTのような台数制限もないので使い勝手も良いです。今回σ(^^)はこれにしました。ただしキャンペーンを考えないと840円/月となるので、1年後にはまた別の選択肢が視野に入ってくると思います。

Mzone

最後に自宅のネットはNTT系じゃないし、ケータイもdocomo以外だという人向け。こちらも本来はdocomo回線用のオプションサービスですが、docomoショップに直接行って手続きすれば単独契約できます。

月額1,575円プランと日額525円プランがあります。ただし日額プランの場合でも事前に契約しておく必要があるので注意が必要です。HOTSPOTやモバイルポイントのようにその場で手続きして即利用、というものではありません。使うかも知れないという人は折を見てIDだけとっておくと良いでしょう(使わなければ料金は発生しません)。

日額の料金で他の月額料金がまかなえてしまうのでコストパフォーマンスは低い気がしますが、NTTと縁のない生活をしている人にはこれしか選択肢がないので仕方ないですね。

 

他にも都度ローミング料金を払えば他の公衆無線LANサービス経由で利用できる場合もありますが、都度のローミング料金が割高なので、月2、3回でも使うならば上記のどれかで月額契約してしまう方がお得な場合が多いと思います。

■今後、Softbankとの兼ね合いは?

実はスターバックスはソフトバンクWi-Fiスポットも順次対応するというアナウンスを出しています。今後NTT系列サービスとの兼ね合いはどうなっていくんでしょうね?まさか取って代わられはしないと思いますが、今後はNTT系は対象店舗拡大されないとかってことにならないか不安です。ソフトバンクWi-Fiスポットは基本的にiPhone、iPadなどSoftbank端末契約者向けのサービスですしPCから利用できるかよくわかっていません。fonとしてのIDがあれば使えるのかも知れないですが、実際に試したことがないので不明。全店舗デュアル対応していってほしいですね。

iTunes 10.0.1にしたらAirTunesがつながらなくなった時の覚え書き

我が家ではリビングの常時起動録画PCがiTunes母艦になっており、寝室のコンポにつないだAirMac Expressを経由してAirTunesで寝る時に音楽を鳴らしています。操作はiPhoneからRemoteアプリを介して行えるので非常に便利で重宝しています。

ところがこのシステムで、2,3日前から音が出なくなりました。PC側で操作してみたところ、下記のように「リモートスピーカー[○○]に接続するときにエラーが起きました。不明なエラーが発生しました(-15000)。」とエラーダイアログが出ます。

発熱がスゴいせいか一定期間で壊れることが多いAirMac Expressなので「またか~?!」と思ったんですが、他のマシンからであれば普通に鳴ってくれました。

itunes_error_A

で、結論を書くと、Windows7標準のファイアウォールがブロックをしてたみたいです。AirTunesがAirPlayに統合された関係でポートが変わったりとかしたんでしょうかね?

ただファイアウォールのログではエラーは見られなくて発見に手間取りました。

で、ファイアウォールを完全に無効にしてしまうのはよろしくないので、iTunesに関する設定を一旦削除してみるとあっさり解決しました。以下その手順です。

1. コントロールパネル->Windowsファイアウォールを開き、「詳細設定」をクリック

itunes_error_B

 

2.「受信の規則」を選択肢、iTunesの設定を探し、右クリックメニューから削除

ウチのケースでは3つありましたので3つとも消してみました。

itunes_error_C

 

3.コントロールパネルを閉じ、再度iTunesを起動して再生

すると改めてファイアウォールの警告がでるので許可する。プライベートネットワークとパブリックネットワークのチェックボックスが出た場合は、プライベートネットワークのみにチェックをするのが安全でしょう(特に出先でネットにつなぐようなノートPCの場合)。

itunes_error_D

 

ウチでは以上で治りました。海外の掲示板ではiTunesを再インストールしたら治った、という書き込みも見かけましたが、結果としてこれと同じことが起きているんじゃないかと思います。こちらの手順の方が手っ取り早いですよね。

昨日1台のPCをこの手順で復旧させた後、今日また別のPCに10.0.1.22アップデータを入れたら同じ現象が出ました。こちらではあまりAirTunesを使ってなかったので、10.0の時点でエラーが出ていたかどうかは不明です。まぁ、でもとにかく10.xの仕様変更の関係じゃないかと。

補足:

画面例はWindows標準のWindowsファイアウォールをご使用の場合のものです。Windowsファイアウォール以外のサードパーティ製ファイアウォールソフトや総合セキュリティソフトを入れてる人にそもそもこの問題が発生するかは不明ですが、もし発生したら似たような手順で回避できるんじゃないかと思います。

Adobe Lightroom 3を買ってみた

DP2sを買ってRAW現像の機会が増えました。カメラにはSIGMA Photo Pro(通称SPP)という現像ソフトがついてきます。無料でそこそこ使いやすいので使ってましたが、いくつか不満があって市販ソフトも視野にいれてみることに。

主な不満は、

  • リサイズ、トリミングなどのツールがなく、ブログ用写真を準備するのにPhotoshop Elementsを併用する必要があった
  • RAWファイルに現像パラメーターを埋め込めるのは便利だが、JPEGエクスポートと同時でないとできなそげ?また1パターンのみ
  • RAWを開いて編集可能になるまでがやや遅い

といった辺り。画質的な不満というより使い勝手に関するものが主です。また、Photoshop Elements 8でもSIGMAのRAWは開けるのですが、パラメーターがシンプルすぎだったり、複数のRAWファイルをいっぺんに開くのにやや難があったりしました。

んで、Adobe LightroomとSILKYPIX辺りが候補になる訳ですが、幸いσ(^^)は今某大学の職員の肩書きがあり、アカデミック版が1万円程度で買えるLightroom3をチョイスしました。

軽く触ってみた印象として、以下のような点にメリットを感じました。

各RAWファイルへの変更がヒストリ、スナップショット付きで自動保存される

適当に触りつつ、別の写真に切り替えたりアプリを終了しても「保存しますか?」等は聞かれず、普通に履歴が保存されます。また「これでいいかな?」と思った時点で名前をつけてスナップショットを保存しておくこともできます。またこれらの操作は元ファイル非破壊で行われるので、気軽に色々試せる点が嬉しいです。逆にRAWファイルを別PCに持って行った場合には引き継がれない点はSPPに比べると不便ですが、もしかするとなにか一緒にもってく方法があるのかも知れません。

64bit対応のせいか全体に軽い

SPPでは最初にRAWファイルを開くと、とりあえず写真は瞬時に表示されるものの、デフォルトの現像パラメーターが適用されて操作可能になるに数秒程度(C2Q9650)。Lightroomだと4秒といったところ(現像モード)。またライブラリモードではその行程もスキップされてスパスパ表示されるので、とりあえず膨大な写真のうちからピンぼけを捨てて残すものを選ぶといった作業が効率アップしました。

ホワイトバランスのプロファイルの「フラッシュ」がいい感じ

ブツ撮りをする時には外付けフラッシュを使ってバウンス撮影するんですが、SPPのホワイトバランス設定にある「フラッシュ」を適用するとあきらかにおかしな色合いになりあまり使い物になりませんでしたが、Lightroomの「フラッシュ」はかなり自然なできあがりで、多くの場面で一発現像できそうな雰囲気。SPPの「フラッシュ」はなにを基準にしてるんでしょうね?使ってるのもSIGMA製のストロボなんですが…

多彩な比較表示モード

補正前と後の二画面表示で比較しながら作業できる点も便利です。縦並び、横並びはもちろん、1枚の写真を分割して半分ずつにしたりとモードも多彩です。ある時点の片方の状態を他方に簡単にコピーできるので、基準側の画面も適宜更新できて使いやすいです。

カラー別調整

SPPでどうしても満足行く色合いにできなかった緑色のクリームソーダの写真があったんですが、Lightroomで特定の色の部分だけ彩度や明るさを調整できるツールがあって、これで緑色だけ彩度をあげるなどしていい感じに現像できました。SPPだと全体に彩度をあげるしかなく、他が不自然になってたんですよね。

似たような処理はPhotoshop Elementsでもできるんでしょうけど、こちらの方が簡単にできたし、なによりRAWの時点で、しかも非破壊で試行錯誤できる点は有り難いです。

ツール内でスポット補正やトリミング、回転が行える

これができることで、RAWからブログ用JPEG出力までがほぼ単一アプリ内で完結できるようになりました。今まではちょっとしたゴミを消したりトリミング、リサイズしたりをPhotoshop Elementsに頼ってましたから。JPEG圧縮行程も減らせるし、Lightroom側で作業履歴を保存できるし万々歳です。作業ステップ数が増えるのも面倒ですが、アプリをまたぐと作業履歴や中間バージョンの管理がとても面倒で、ブログ用をアップロードした時点でRAWファイル以外は捨てたりすることが多かったんですよね。で、別の用途で別サイズでもう一度必要になったらRAWから現像しなおす、みたいな。Lightroomなら全てのヒストリーを保持できるので重宝します(ちゃんと調べてないけど、データの保存量とかスゴいことにならないんでしょうかね…)

アスペクトを指定したトリミング

細かい点ですが、まずアスペクトを数値指定すると枠が表示され、それをドラッグしてトリミング範囲を決める、というフロー設計になっていて感激しました。こういうのを求めてたんです!例えば800×600のフォトフレーム用に一番おいしいところ切り抜く、なんて時に重宝します。ケータイ用の壁紙なんかもそうですね。独立のトリミングソフトなんかではたまにありますが、現像ソフト、レタッチソフトに統合されてることで実用性が一気に増します。

同じ修正を複数のRAWファイルに一括適用できる

同じ条件下でとった写真はとりあえず同じパラメーターでいいのでまとめてJPEG変換したい、ってことがあります。SPPでも基本、直前にパラメーターが強制適用されたり、名前をつけて保存したりはできるんですが、Lightroomはコピペ的な操作で適用できよりやりやすいです。

 

とまぁ、さすが有料ソフトだけあって色々と良い点がありまくりでした。「Pro用ツール」とかパッケージに書いてあるので自分みたいなホビーユーザーが買っても持て余すかなと思って、ずっと躊躇してたんですが思い切って買って良かったです(まぁ、アカデミックプライスで買えたから余計にコストパフォーマンス感も高いんですが)。RAWで撮ると失敗の取り返しが効くのはいいが、後の管理が大変、ブログに貼るのもひと手間かかる、というイメージがあったんですが、これがあればあまり気にせずバシャバシャRAWで撮っていけそうです。

■管理ソフトをどうするか?

いままで長いことSONYのPMBを愛用してきました。カレンダービューがサクサク動いて写真が探しやすいというのが理由です。しかしさすがにSONY製以外のRAWは扱うことができず、今まではRAWはSPP、JPEGはPMBと使い分けていました。RAWでとったものもお気に入りだけはJPEGに現像してPMB管理下に置いておく、って感じです。が、今後とりあえずRAWで撮って放置、ということが増えそうなので、なにか対策を考えないとなぁ。とりあえず他にヌルヌル表示してくれそうなのはPicasaですかね?みたところSIGMAのRAWも扱えるみたいだし。

■アカデミック登録申請

今回はじめてAdobe製品をアカデミックで買いました。Adobeの場合、Microsoft等と違って店頭ではノーチェックで購入でき、後日Webやケータイで身分証明のスキャン画像を添付して申請してシリアルナンバーを受け取る。それまでは体験版として30日間使える、という方式でした。

さっそくWebフォームから申請をしたんですが、夜中に申請したらその日の午前中には届いてました。書類には三日ほどで届く、と書いてあったのが、実質10時間以内です。もちろん再インストール無しでシリアルナンバーを入力するだけで製品版として利用可能になりました。

Windows Live Mesh 2011と競合サービスとの比較

前エントリに書いたWindows Live Essentials 2011に含まれる新ツールWindows Live Mesh 2011がかなり強力っぽいんです。ベースはWindows Live Sync(旧Folder Share)と呼ばれていたPC間のファイル同期ツールですが、SkyDriveを同期先に選べるようになったことで、DropboxやSugarSync的なバックアップ&共有的な使い方にも可能に。更にはリモートデスクトップ接続をWAN越しに簡単に使えるようになったりとかなり気合いの入ったサービスに進化しています(Windows Live Meshという名前でβサービスをしていた仮想デスクトップ機能は省かれたようで、ここで紹介する2011が付くものとは区別して考えた方がいいみたいです)。

■ファイル同期/バックアップ/共有機能

前身のLive SyncはPC間の自動同期ツールでしたが、クラウドストレージを持たなかったので、同期したいPCが同時に起動してオンラインになっている必要がありました。なので、オフィスと自宅のデスクトップ機同士なんかだと意外に同期が進まなかったり。そんな中にDropboxが登場して多くの人がこっちの方が便利じゃんってことで移った人も多かったんじゃないでしょうか?(σ(^^)もその一人です)。

ただDropboxにも弱点はあって、それはMy Dropboxという固定のフォルダ下しか同期できない点。これはこれでシンプルで使いやすいんですが、例えばLive Syncでよくやっていたような、特定アプリやゲームの保存データを同期する等の使い方はできませんでした。IEのお気に入りすら同期できません。また、ローカルストレージの少ないノートPCでは同期対象を一部フォルダに制限する、といった柔軟性もありません。

2011.01.21追記:DropBox最新版でPC毎に除外フォルダを指定できるようになりました。

そこで更に後発として登場したものにSugarSyncがありました。Live SyncとDropboxのいいとこどりをしたようなサービスで、クラウドストレージを組み合わせつつ、複数の任意フォルダを同期対象に含めることができました。ただし無料アカウントでは2台のPC間の同期しか利用できず、個人的には常用に至りませんでした。

とまぁ、そんな背景の中、Live Sync改めLive Mesh 2011がクラウドストレージとしてSkyDriveを(5GBまで)利用できるようになり、3者の弱点を全て克服したというワケです。特長をまとめると、

  • 無料のストレージ容量が5GB(Dropbox、SygarSyncは2GB、有料で追加可能)
  • 同期対象PCの数の上限は不明だが、とりあえず2台とかケチくさいことはない様子
  • 同期フォルダ毎にどのPCを対象にするか選択可能
  • 同様にSkyDriveを同期に含めるかどうかも選択可能
  • フォルダ単位で他者と共有可能
  • 同期テンプレートとしてIEのお気に入りと、Officeのテンプレートやスタイルなどを一発設定可能
  • ファイル単位で直リンクを渡すいわゆる宅ファイル便的な使い方はSkyDrive側の機能を利用
  • SkyDrive上に同期したOfficeファイルはOffice Web Appでも閲覧、編集可能。
  • Mac版もちゃんとある(現在は英語版のみ。Linux版は将来的にも望み薄?)

といった感じです。Dropbox/SugarSyncにあってMeshにないのはファイルの履歴管理でしょうか。これは一般の人にどれくらい必要とされるかわからないですが、うっかり上書きミスを回避できたりもするのでできれば将来的には実装を望みます。あぁ、あとiPhoneアプリがない点。

また機能面意外でDropboxがもつ強みは、ID取得が簡単で同期フォルダ設定も不要(良くも悪くもMy Dropbox1つだけ)なので初期設定も手間無しという点かと思います。共有のために知人に導入をお願いする場合、既にMicrosoft Passport IDを取得済みの相手であっても、フォルダ共有を設定してもらうのはちと手間な気がします。Live Meshでも自動的に標準同期フォルダをマイドキュメント下辺りにまずは作ってくれればいいんじゃないでしょうかね。

あとここまで書いておいて重大な点が1つ。Windows XP/2003には非対応です!(Macは10.5以降に対応)個人的にはXPはもういいんじゃね?と思いますが、人に勧める際には注意しないとハマりそうです。

■リモート接続機能

Live Mesh 2010をインストールし、リモート接続を許可しておくと、WAN越しでリモートデスクトップ接続できちゃう点もMeshサービスの大きな特長と言えます。しかもどうやらOSがProfessional/Business以上という縛りがないんじゃないかと(未確認ですが、ざっと差がした範囲では「Home系、Starterがダメ」という記述は見当たらない)。リモートデスクトップ接続愛用者なので常にProfessinal/Business系のSKUを買い続けていたσ(^^)的には嬉しいような悔しいような。でもまぁ、例えばStarterのネットブックを自宅のデスクトップ機の広い画面でメンテナンス、なんてことが気軽にできるのは大きいですね。

またリモート操作する側のクライアントはIEのみでOKのようです。Webサービスにログインして、ActiveXをインストールすれば良いので、例えばネットカフェなど借り物のPCからでも手軽に利用できます。これまた未確認ですが、それなりに新しいIEが入っていればXPでも操作する側にはなれるんじゃないかと。

WAN越しのリモートデスクトップ接続は今まではVPNを使うか、Windows Home Serverをゲートウェイにする方法がありましたが、これで随分裾野が広がったと言えます。操作感はそれらを使った場合と似たような感じです。

また同一のPassport IDに紐づけられたPCしか操作できないですが、マシン上の別アカウントでログオンはできます。てことは、例えば実家の家族のPCにも自分のアカウントを作ってPassport IDを登録しておけば接続できる?であれば毎回招待手順を電話で説明しないとつなげられないリモートアシスタンスよりは便利かも知れない。でも当該IDでMeshが起動してないと無理かもですね。追々実験してみるとしましょう。あぁ、ウチの場合、家族のPassport IDはσ(^^)が管理してるので、Webから家族のIDでログインすればいいのか。

 

ちと興奮のあまり長くなってしまいましたが、これは有用なサービスだと思います。できれば同期にSkyDriveの全容量(25GB)が使えると嬉しいなとは思いますね。あと上にも書いた履歴管理くらい実装されれば神サービスになる予感です。

Googleがなんでもかんでもクラウド上に置いてブラウザから利用することに終始しているのに対し、LiveはPCのローカルリソースとのシームレスネスに力を入れて来ているなという印象です。さすがOSメーカーといったところでしょうか。

(その割にHotmailはいつまでたってもIMAPに対応してくれないのでメインクラウドとしてはどうにも微妙なんですけども…)

Windows Live Essentials 2011が軒並み良いカンジ

Windows Liveのアプリケーションパック、Windows Live Essentials 2011がリリースされました。これは従来「おすすめパック」と呼ばれていたもので、Windows Live メール、Messenger、Photo Garally、Movie Maker、Writer等を詰め合わせにしたものです。最新の2011はそれぞれ結構な変更が加えられたようで、ウチで愛用しているものに絞って簡単にレビューしてみたいと思います。

メールはThunderbird、写真管理はPMB、動画編集は各種パッケージソフトを使っているので、そこら辺はノータッチです。

Windows Live Messenger

FacebookやLinkedIn等のSNSと連携がとれるようになり、「ワイド表示」と呼ばれるモードにすると、Liveの更新と共にそれらのサービスの更新情報も同じTLに並んで表示されます。またMessengerのムード欄(っていうのか?)に写真も添付できるようになっていて、なおかつ設置次第ではSNS側のつぶやきとして連動更新もできるようです。オプションで他のサービスも追加できるようで、XepriaのTime Scapeみたいなカンジですかね。ただしTwitterだけは今のところスルーされている模様。σ(^^)はTwitter –> Facebookと連動するようになってるので、結果としてTwitterの自分のつぶやきは反映されますが。個人的にはmixiが対応してくれうと嬉しいな。

インストール後はいきなりワイド表示で起動するので、Skype 4.0の時みたく「ぎゃー、画面占有面積広がりすぎっ!」と慌てましたが、コンパクト表示に切り替えれば、ほぼ従来通りのレイアウトに戻ります。比べてないですが気持ちフレンドリストのフォントが小さくなってるみたいなので、トータルでは前よりコンパクトになってるかも。

あと、Windows7ユーザに嬉しいのは、ジャンプリスト(タスクバー上のアイコンをポイントすると出るメニュー)からステータスを変更できるようになった点でしょうか。Messengerのウインドウ自体は最小化したまま更新できるのが良いです。

ビデオチャットもようやくHD化されたみたいですが、Skypeがここまで普及してしまった後だと遅すぎたかも知れません。

Windows Live Writer

MovableType、WordPress等のサードパーティブログシステムにも対応したブログ投稿ツールです。2011では基本的な機能はあまりかわらないっぽいですが、UIがリボン形式に変更になりました。Office 2003以前を使ってる人は少し戸惑うかも知れません。また比較的狭いモニタで使う場合、やや使いづらくなった(必要なマウスクリック数が増えた)印象です。

Windows Live Mesh

Windows Live Sync (旧Folder Share)の後継となる新同期サービスです。これはスゴすぎて色々書くことがあるので、別エントリに独立させます。